■風のマジム
Contents
■オススメ度
お仕事系映画が好きな人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2025.9.18(MOVIX京都)
■映画情報
情報:2025年、日本、105分、G
ジャンル:沖縄純度100%のラム酒作りに関わる派遣社員を描いた伝記映画
監督:芳賀薫
脚本:黒川麻衣
原作:原田マハ『風のマジム(講談社)』
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キャスト:
伊藤沙莉(伊波まじむ:那覇の豆腐店の娘、琉球アイコムの契約社員)
染谷将太(後藤田吾朗:まじむの行きつけのバーのバーテンダー)
尚玄(儀間鋭一:琉球アイコムの新規事業開発部の部長)
シシド・カフカ(糸数啓子:新規開発に関わる先輩社員、調査員)
橋本一郎(仲宗根光章:まじむの部署の主任)
小野寺ずる(知念冨美枝:まじむの部署の正社員)
なかち(仲里一平:まじむの中学時代の友人、商工会の青年特使)
下地萌音(仲里志保:一平の妻、食堂手伝い)
川田広樹(友利:配達員)
滝藤賢一(瀬那覇仁裕:こだわりの強い醸造職人)
眞島秀和(朱鷺岡明彦:東京の醸造コンサルタント)
肥後克広(東江大順:南大東島の商工会の会長)
富田靖子(伊波サヨ子:まじむの母)
高畑淳子(伊波カマル:まじむの祖母、豆腐店の店主)
伊芸勇馬(琉球アイコムの社員)
宮里紀一郎(野原光雄:琉球アイコムの社員)
玉城琉太(仲村渠悠太:プレゼンのライバル社員)
海老澤健次(?)
うどんちゃん(?)
あだにや結(派遣社員の同僚?)
玉城摩莉奈(?)
照屋りこ(琉球アイコムの社員?)
南風盛もえ(琉球アイコムの社員?)
島袋らな(バーテンダー)
桃原克博(琉球タイムズの社長)
大嶺淳(村長)
仲座健太(サトウキビ畑のオーナー)
呉屋栄大(サトウキビ畑のオーナーの息子)
岸本尚泰(南大東島の島民?)
当山彰一(南大東島の反対派)
大福みっちー(商工会議所のメンバー)
上田真弓(?)
金城真文(商工会議所のメンバー)
武田聖爾(商工会議所のメンバー?)
小だいらくん(?)
具志堅興治(南大東島の島民)
前花友克(南大東島の島民)
暮川彰(瀬那覇の工場の事務員?)
幸田友見(瀬那覇の部下?)
小池真名実(朱鷺岡の秘書)
白須慶子(?)
三峰哲秀(?)
今科子(沖縄ことば監修&指導、瀬那覇の妻の声?)
■映画の舞台
沖縄県:那覇市
沖縄県:南大東島
https://maps.app.goo.gl/ZMr9uCig8kTcY3NaA?g_st=ic
ロケ地:
沖縄県各所
■簡単なあらすじ
那覇にある琉球アイコムの派遣社員であるまじむは、祖母の豆腐店を手伝いながら、自身の将来について案じていた
同僚の派遣社員は司法書士の道に向かうなど、いつまでも部署内のお菓子担当でいられるはずもなかった
そんなある日、まじむは社内ベンチャーに派遣社員も応募できることを知った
まじむにはやりたいことはなかったものの、馴染みのバーにてアクリコールラムというサトウキビでできたお酒を飲んだことにより、これを沖縄原産で作りたいと思うようになった
祖母は一過性のものだと思っていたが、熱心に調べごとをしていくまじむは、やがてその努力が認められ、社内ベンチャーのオーディションに勝ち残ってしまった
二次審査を通過する頃には「新規事業部」という部署が立ち上がり、そこに配属されることになった
ライバルは「珊瑚礁」関連の事業を展開し、プレゼンにも抜かりがなく状況は不利に思われていた
だが、そんな状況でも行動をやめないまじむは、工場候補地の南大東島を巻き込んで、大きなうねりをつくり出してしまう
だが、まじむの熱量とは裏腹に、この事業がビジネスとして展開できるかが鍵になっていく
先輩社員の糸数は現実的な提案を入れて、より確実性の高いプランへと変えていく
だが、そこで展開されるものは、まじむの理想を越えて、一人歩きしてしまうのである
テーマ:人の心を動かすもの
裏テーマ:熱量と感情
■ひとこと感想
沖縄のサトウキビを使ったラム酒を作るというプロジェクトのお話で、当時はそういったものがなかったとされています
今では多種多様な地酒が生まれていますが、一昔前は販促路線に乗せるのもなかなか難しいものだったと思います
実話を元にしたノンフィクションを原案にしている感じで、人物名などは架空のものを扱っていました
当時28歳の子持ちだった契約社員をベースにしていて、実際には金城祐子という人物がモデルになっています
「グレイス」というベンチャー企業を立ち上げることになった女性社長で、「コルコル・アグリコール」をはじめとした沖縄県産のグレイスラムというものを手掛けることになりました
派遣社員から社長になった実話で、その過程に関しては実際のものと相違がないとされています
ビジネスの世界は厳しいもので、現実的な着地点がなければダメなのですね
完成系もきちんと見えていない中で気持ちだけが一人歩きしているのですが、その熱意は頭が良いだけではできないことのように思います
彼女が食品を扱うことになったのも祖母の影響が大きいと思いますし、彼女は放つ「忘れてはいけない大切なもの」というとはとても大事なことのように思いました
↓ここからネタバレ↓
ネタバレしたくない人は読むのをやめてね
■ネタバレ感想
地元の新しい産業を作ろうと奮闘する物語で、実話ベースのフィクションとなっていました
契約社員が社内ベンチャーを立ち上げたというところが実話で、その過程などは忠実に再現しているようですね
キャラ造形であるとか、ものづくりに関するこだわりなどの部分に脚色があるように思えます
地場産業を創出するという心意気には多くの人を巻き込むことになりますが、まじむはそこまでのことを考えていなかったのだと思います
でも、結果として巻き込まざるを得なくなっていて、そのリアルまでは考えが及ばなかったのでしょう
それ以上に「作りたい」という強烈な想いがあって、その熱意にどれだけの人が感化されるかというものになっています
祖母が「まじむには人を引き寄せる不思議な力がある」と言い、それは「人々の中に眠っていた何か」を目覚めさせるものだったと思います
そうしたものは何かのきっかけで露見するもので、島のために何かをしたいと思っている若者の心に火をつけることになります
製糖工場で回っているとは言え、それだけで地域の経済を回していくことにも不安はあります
そもそも先人が築き上げたものにハマるしかないというマインドも若者向けではないのですね
そう言った部分を刺激することになったのかな、と感じました
■中の人はどんな人?
ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください
■地域の活性化に必要なもの
ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください
■120分で人生を少しだけ良くするヒント
鋭意、執筆中にて、今しばらくお待ちくださいませ
■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://eiga.com/movie/102886/review/05583122/
公式HP: