■壮大な予告編を覚えておくための私的メモになっている


■オススメ度

 

とりあえずインドのアクション映画なら観る人(★★)

 


■公式予告編

鑑賞日:2024.7.10(イオンシネマ四條畷)


■映画情報

 

原題:Salaar: Part 1 – Ceasefire(サラール パート1:停戦)

情報:2023年、インド、174分、PG12

ジャンル:インドの古典をベースにした身分の違う2人の少年の因果を描いたアクション映画

 

監督&脚本:プラシャーント・ニール

 

キャスト:

プラバース/Prabhas(デーヴァ/サラール/Salaar:ヴァラダの親友)

   (幼少期:Videsh Anand/ヴィデシュ・アナンド

プリトビラージ・スクマーラン/Prithviraj Sukumaran(ヴァラダ・ラージャ・マンナル/Vardharaja Mannaar:ラージャ・マンナルの第二夫人の子ども)

   (幼少期:Karthikeya Dev/カルティケヤ・デーヴ

 

シュルティ・ハッサン/Shruti Haasan(アディヤ・クリシュナカント/Aadhya:NYからインドに来る女性、クリシュナントの娘)

ラヴィ・バット/Ravi Bhat(クリシュナカント:アディヤの父)

 

【マンナル族関連】

プリトビラージ・スクマーラン/Prithviraj Sukumaran(シヴァ・マンナル:マンナル族の族長、1985年までカンサールを統治)

ジャガパティ・バーブ/Jagapathi Babu(ラージャ・マンナル/Rajamanaar:1985年からのカンサールの元首、ヴァラダ、バーチ、ラーダ・ラマ、ルドラの父)

 

【ヴァラダ関連】

Pramod Panju(バーチ・マンナール/Baachi Mannar:ヴァラダの弟)

 

Mime Gopi(ビラール/Bilal:クリシュナカントの友人、ヴァラダの部下、アディア救出&語り部)

Tinnu Anand(ガイクワード・エリアス/ババ/Gaikwad alias ‘Baba’:ヴァルダとデーヴァの師匠)

 

【ルドラ関連】

Ramachandra Raju(ルドラ・ラージャ・マンナル/Rudra Raja Mannar:ラージャ・マンナルの第一夫人の息子)

   (幼少期:Harsh Roshan/ハーシュ・ローシャン

Naveen Shankar(バンディット/Pandit:ルドラの腹心)

Madhu Guruswamy(ハザレ:ルドラの子分)

Devaraj(オーム/Om:ラージャ・マンナルの第一夫人の兄、ルドラの母の兄)

 

【ラーダ・ラマ関連】

Shreya Reddy(ラーダ・ラマ・マンナル/Radha Rama Mannar:ラージャ・マンナルの娘、父により摂政に任命)

Bobby Simha(バーラヴァ/Bhaarava:ラーダ・ラマの夫)

シャフィ/Shafi(ティル:バーラヴァの部下)

Jhansi(オブランマ/Obulamma:ラーダ・ラマの手下、アディヤを執拗に追う女)

Sathvik Varma(オブランマの息子)

Ramana(リンダ/Rinda:紋章で護送する男)

 

【大領主関連】

John Vijay(ランガ/Ranga:ヴァラダを憎む大領主)

演者不明(ランガの父:ヴァラダから施しを受けた男)

 

Brahmaji(ヴァーリ/Vaali:大領主)

サウラヴ・ロケシュ/Sarurav Lokesh(チーカ/Cheeka:大領主)

チェルヴァラージ/Cheluvaraji(グルング/Gurung:領主)

 

M.S. Chowdary(ナラング/Naarang:大領主)

ヴァジュラン・シェッティ/Vajrang Shetty(ヴィシュヌ:ナラングの息子)

 

【デーヴァ関連】

Easwari Rao(アンマ:デーヴァの母)

Prudhviraj(サルパンチ/Village Sarpanch:村長)

Sayyed Farzana(スラビ/Surabhi:カンサールの地元民、誕生日を迎える少女)

カルパタラ/Kalpalatha(スラビの母)

Sapthagiri(チャンドラム/Chandram:学校の生意気な生徒)

 

【その他】

Satish Saripalli(中央の大臣)

Jackey Mishra(紋章にビビる警官)

Kerwood Canel(アディアを運ぶ運転手)

Jason Shah(委託販売業者、護送手伝い)

 

Shrey Bhargava(シュレンヤンシュ・クマール/Shreyansh kumar:?)

Siam Howlader(デヴラサ/Devratha (voice):?)

Sriram Reddy Polasane(ガークワード/Gaekwad:?)

 


■映画の舞台

 

1127年、

インド周辺

 

1985年、

都市国家カンサール

 

2017年、

インド:ヴァラナシ

 

ロケ地:

インド:テランガーナ州

ハイデラバード/Hyderad

https://maps.app.goo.gl/tidyoWiyWWLLDxoJ7?g_st=ic

 

Godavarrikhani

https://maps.app.goo.gl/qFyt8DfbZ9LtehTo6?g_st=ic

 


■簡単なあらすじ

 

1127年、インド南部は3つの部族によって支配されていた

勢力は均衡を保っていたが、1985年にそのバランスを崩す者が現れた

マンナル族の首長・シヴァの死後、その息子のラージャは独裁政治を作るために、シャリーアンガ族を滅亡させる動きを見せる

一族は死に絶え、生き残ったものは国を去って、辺境の地に身を隠すことになった

 

その後、ラージャは統治を安定させるために8人の大領主を指名することになった

その内の5人は多部族が入り乱れるものだったが、残りの大領主には自分の親族をあてがっていく

そして、第一夫人との間に生まれたラーダ・ラマが摂政として君臨することになった

 

そんな世界にて、2人の少年が強い絆を結ぶ出来事が起こっていた

ラージャと第二夫人の息子ヴァラダは、奴隷扱いを受けているデーヴァとの絆を大切にしていた

コロシアムでの戦い、ラージャによる辺境の乱世の中でもその絆は磨かれていく

だが、ヴァラダの行動はやがて2人を引き裂かざるを得ない事態を生み出してしまう

父の命令に背いたヴァラダはデーヴァとその母を秘密裏に助ける

デーヴァはその恩義を胸に「俺の名を呼べば、いつでも助けにくる」とヴァラダに誓いを立てて去ることになったのである

 

テーマ:忠義と恩義

裏テーマ:支配構造と暴力の関係

 


■ひとこと感想

 

インドの古い歴史をベースにした物語で、まさかの第1章ということになっていました

1985年にマンナル族の王位が変わり、それを機に独裁的な体制に移行するのですが、その余波によってヴァラダとデーヴァが引き裂かれることになります

その後、何があったかわからない中で、現在軸としては2017年が取り上げられ、さらにその数年前に歴史が変わるような出来事が起こったことが仄めかされています

 

冒頭では、アディヤという女性がインドに帰ったことで一波乱起こるのですが、それを匿うのがデーヴァの役目でしたね

そして、アディアを追うものはデーヴァが助けていることを知らないのですが、その正体が分かった途端に天地がひっくり返ったような反応を見せていきます

デーヴァは何者なのかとか、なんでアディヤが狙われているのかなど全く回収されておらず、映画の最後には「第2章!」とテロップが出て、次回に続くとなっていました

 

本作は、序章と第1章の映像化に留まっていて、完結には程遠い内容になっています

評価がしづらい内容で、本当に始まったところで、初回90分拡大版を見せられた気分になりました

それにしても、無駄に長いですねえ

 


↓ここからネタバレ↓

ネタバレしたくない人は読むのをやめてね


ネタバレ感想

 

どこまでをネタバレと言って良いのかわからない作品で、本作で描かれたのは「あんなに仲が良かったデーヴァとヴァラダはどうして敵対しているのか?」ぐらいのざっくりした感じになっています

と言うか、そもそもこの2人の現在の関係性が友好のままなのか、敵対関係なのかもはっきりとはわからないのですね

 

また、名前を呼べば助けに来ると言う文言の回収もされておらず、その助けがこれからなのか、すでに起きたけど、それが数年前の事件につながっているのかすらもわかりません

とにかく、後編(もしくは第2章)にてある程度は語られるのでしょうが、ぶっちゃけると予測すらできないほどに情報開示が少なすぎるように思いました

 

率直な感想だと、3時間やってここまでなの?みたいな感じで、登場する人物がどんな人間で、どんな関係かを説明して終わっている感じでしょうか

どうとでも動いていくことになりますが、現在軸のクリシュナカントの過去は繋がっていないので、彼がカンサールにどんな影響をもたらしたのかがわからないと何も進んで行かないように思えました

 


時代背景について

 

本作は、1127年の3部族の時代を経て、第二次世界大戦後に秘密都市「カンサール」というものが誕生しました

インドは1858年から1947年までイギリスの植民地で、イギリス領インド帝国という名前になっていました

戦争が終わり、立憲君主制のインド連邦として独立するのですが、当時のインドはヒンドゥー教徒とイスラム京都の争いが終わらず、イスラム国家のパキスタンと分離独立する形になっています

この際にマハトマ・ガンジーが狂信的なヒンドゥー教徒に殺されるのですが、これはガンジーがイスラム教徒との融和を目指していたからとされています

 

戦後のインド連邦時にそこに入らないことを選択したのがカンサールで、城塞国家として歴史の表舞台から消えることになります

ここからはファンタジーの世界なので歴史背景などはありませんが、印パ戦争や中印国境紛争などが次々と起こる歴史に突入していきます

その頃カンサールでは、着々と新しい歴史が作られていて、1985年にヴァラダの父が元首に就くと、そこから支配力を固定する動きに出ていきます

領土を大領主に分割し、彼らに投票権なるものを与えていきます

一見すると民主主義に思えますが、親族が団結すればその優位性は動かない配分になっていました

いわゆる一大領主一票ではないという感じになっていて、それが故に無駄な紛争も起こらないようになっていました

 

映画では、3部族の融和状態を破壊し、それによって虐げられた民族の生き残りが復讐を誓うという流れになっていきます

ヴァラダの友人デーヴァは滅ぼされた側の人間で、その虐殺を見逃したのがヴァラダだったのですね

このシーンが冒頭にありますが、実際にどうなったのかよくわからない感じになっていて、しかもデーヴァがシュリアンガ族であることは秘密のような扱いになっていました

最初にネタバレしてるやんと思いながらも、その後有耶無耶な感じになってバーン!!というのはどうなのかなあ、と思ってしまいました

 


とりあえず第2章を適当に予想

 

続編となる「SALAAR2」は2025年にインドで公開される予定で、副題は「Shouranga  Parvam」というタイトルになっています

直訳すると「シュリアンガの章」ということになるので、デーヴァの一族がどのように生き延びたのかとか、彼の幼少期から成人期に至るまでの過程を描いていくことになります

Part 1では、デーヴァは「ヴァラダのサラール(将軍)」という立場になっていて、ヴァラダは現在軸に至るまでデーヴァを呼んでいないことになります

カンサールもインドの近代化の波に揉まれてきたと思うのですが、それによって共同体の在り方というものも変わってきたと思います

 

Part 1は、主にカンサールがどんなものかを描いていて、副題は「Ceasefire(停戦)」となっていました

カンサール内の内紛をどうするかという投票がメインになっていて、いわゆるカンサールの政治体制とパワーバランスの説明ということになっています

歴史が紐解かれ、どのような経緯を経て強固な国家になったのかを描いているのですが、これらは全て後半でビラールがアディカに語るという形式を取っていました

この構成を考えれば、Part 2も「前半はヴァラダの幼少期からその後」というよりは、これを後半になってビラールもしくは別の人物がアディカに語るのだと考えられます

 

前半は、現在軸のアディカのその後を描き、デーヴァの母アンマから聞くことになるのだと思います

そこに至るまでの前半では、デーヴァの活躍によって、アディカが彼の元に来るという流れになっていて、ここら辺でロマンスっぽいものが描かれるのかな、と考えています

さらに、おそらくあるであろうPart 3への布石というものが敷かれ、それが「カンサールが停戦を投票することになった外的要因」というものが判明することになると考えられます

内戦をしている場合ではない、というのは外圧的なものがあるという状態なので、インドもしくはパキスタンとの諍いが生まれている状態なのでしょう

 

考えられるのは、カンサールが独立性を保ちたい国家というもので、国家として対外的に認められる方向になると思うのですね

そうなると、世界が国家として認めるということになるので、わかりやすいのはインドとパキスタンの紛争が起こり、それを鎮める役割を担うというものでしょう

映画的に描けるかは置いておいて、インド国内でイスラムによるテロが勃発し、両国間に緊張状態が走るという流れになり、その仲裁になるのがカンサールということかなと思います

そして、実は「カンサールが国家として認められる存在になるために印パ紛争を引き起こした」というカラクリがあるのかな、と感じました

実際にどんな展開になるかはわかりませんが、デーヴァはヴァラダの将軍としての立ち位置を逸脱しないと思うので、いずれは右腕となって戦う時が来るのではないでしょうか

 


120分で人生を少しだけ良くするヒント

 

本作は、原題を知っていた人なら続編ありきは知っていたと思うのですが、知っていたとしても、かなりエグいところで終わらせたなあという感じがします

前半は二人の友情を描きつつ、アディカ争奪戦は楽しめたと思うのですが、後半のひたすら語るだけには呆れてしまいましたね

もっとマシな方法があったんじゃないかと思えるほどで、その長い語りが終わったところで、何も始まらないまま第2章へと引き継がれてしまいました

 

配給がしてやったのかどうかはわかりませんが、Part 2はかなり興収が落ちると思います

それはPart 1の終わりに引きの強さを全く感じず、物語的な魅力があまりなかったからなのですね

ヒロインも悪役も中途半端な露出で、ひたすら無駄なキャラが多いだけという印象しかなかったように思います

 

ともかく謎を残しすぎていて、それぞれをひとつずつ紐解くとしても、かなりの時間が掛かるように思います

マンナル族の内紛も控えていますし、印象の薄いガニャール族というのもいるので、広げすぎた風呂敷をうまく畳めるかは何とも言えません

公開されれば観るとは思いますが、2025年にインド公開なので、どんなに早くても再来年ぐらいですよね

その時にはPart 1がどこかで配信されていれば良いのですが、それすらもかなり難しいように思えてしまいます

ともかく、配給したからには責任持って、最後までよろしくお願いしますよ〜

 


■関連リンク

映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

https://eiga.com/movie/100974/review/04022920/

 

公式HP:

https://salaar-movie.com/

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投稿者 Hiroshi_Takata

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