■邪悪なるもの


■オススメ度

 

アルゼンチンのホラーに興味がある人(★★★)

 


■公式予告編

鑑賞日:2025.2.6(アップリンク京都)


■映画情報

 

原題:Cuando acecha la maldad(悪魔が潜むとき)、英題:When Evil Lurks

情報:2023年、アルゼンチン&アメリカ、100分、R15+

ジャンル:ある田舎町の異変を描く伝染系ホラー映画

 

監督&脚本:デミアン・ルグナ

 

キャスト:

エセキエル・ロドリゲス/Ezequiel Rodríguez(ペドロ/Pedro:村の異常に気付く男)

デミアン・サロモン/Demián Salomón(ジミー/Jimi:ペドロの弟)

 

シルヴィナ・サバテール/Silvina Sabater(ミルタ/Mirtha:腐敗者を倒したことがある元処理人)

 

Luis Ziembrowski(アルマンド・ルイス/Armando Ruiz:地主)

Desirée Salgueiro(ヒメナ/Jimena:ルイスの妻)

 

Virginia Garófalo(サブリナ/Sabrina:ペドロの元妻)

エミリオ・ボダノヴィッチ/Emilio Vodanovich(ジャイル/Jair:ペドロとサブリナの子ども、自閉症)

Federico Liss(レオ/Leo:サブリナの今の夫)

Marcelo Michinaux(サンティーノ/Santino:サブリナとレオの息子)

Lucrecia Nirón Talazac(ビッキー/Vicky:サブリナとレオの娘)

 

Paula Rubinsztein(サラ/Sara:ペドロとジミーの母)

 

Isabel Quinteros(マリア・エレナ/María Elena:ペドロの隣人)

Pablo Galarza&Gonzalo Galarza(ウリエル:腐敗者、マリア・エレナの息子)

Berta Muñiz(ウリエルの声)

Ricardo Velázquez(エドゥアルド/Eduardo:ウリエルの弟)

 

Jorge Prado(イラオラ/Iraola: 警察署長)

Diego Sampayo(ギテレス/Guitérrez:警官)

Celina Carbajal(婦人警官)

 

Pedro Larrabide(ガルシア/García:血まみれの少年)

 

Cleo Díaz(事故に遭う少年)

Agostina Aguilera(路上の泣いている少女)

 

César López(近所の人)

 


■映画の舞台

 

アルゼンチン:

ヘネラル・ピラン/general Piran

https://maps.app.goo.gl/pD396Hcct9i9jgq26?g_st=ic

 

ロケ地:

アルゼンチン:

ブエノスアイレス/Buenos Aires

https://maps.app.goo.gl/KJrPuR9NpJgpmjhSA

 


■簡単なあらすじ

 

ブエノスアイレスからほど遠い村に住むペドロとジミーは、ある不気味な夜に奇妙な銃声を聞いた

慌てて外に出るものの、その音がどこから聞こえたかもわからず、翌朝に付近を捜索することになった

この地方では「悪魔憑き」という現象が起きていて、それは「伝染するもの」として取り扱われていた

 

犬を連れて森の中に入った二人は、そこで真っ二つに切り裂かれている死体を発見する

どうやら隣家のマリア・エレナの家を目指していたようで、奇妙な道具がそのあたりに散らばっていた

ジミーは見覚えがあると言うものの、それが何であるかを思い出せなかった

 

マリア・エレナのところに行くと、処理人が来る予定だとわかり、彼女の息子ウリエルが「腐敗者」であることがわかる

腐敗者は悪魔に取り憑かれた者として隔離する必要があった

腐敗人を殺せるのは処理人だけだったが、処理人は何者かに殺されていて、どうすることもできなかった

ペドロが地主のルイスに相談すると、「とにかく村から遠ざけよう」と言うことになり、トラックに彼を積んで、村から離れたどこかに捨てようと考えた

 

テーマ:悪魔が伝染する理由

裏テーマ:善人を名乗る愚者

 


■ひとこと感想

 

アルゼンチンのホラー映画ということで、宗教が死滅した世界を描いている映画となっていました

その経緯などははっきりとわかりませんが、祈ることが無意味になった時代ということで、それぞれに突きつけられた問題は自分で解決するしかない、という世界になっていました

悪魔に取り憑かれた者は「腐敗者」と呼ばれ、それを退治(殺す)できるのは「処理人」と呼ばれる特別な能力を持っている人物だった

 

ペドロは元妻サブリナとの間にトラブルがあって離婚していますが、おそらくはDVか何かだと思われます

二人の間には自閉症のジャイルという息子がいて、彼に悪魔が取り憑いたらどうなるのか、というものも並行して描かれていました

悪馬は子どもに取り憑くのが得意というもので、それがラストに関係していると言えます

 

怖いかどうかで言えグロいの一言で、人体損壊以外にもかなり気持ち悪いシーンがたくさん登場します

ウリエルの損壊具合は直視できないし、後半の食事シーンもトラウマものであるように思います

ともかく、ある程度の耐性がないと大変な映画で、悪魔の怖さに関しては日本では馴染みが薄すぎるので、何となくも伝わっていないように思えました

 


↓ここからネタバレ↓

ネタバレしたくない人は読むのをやめてね


ネタバレ感想

 

本作は、宗教が終わりを迎えた世界となっていて、悪魔を撃ち倒す者は「処理人」という呼ばれ方をしていました

悪魔に憑かれた者も「腐敗者」という呼び方をしていて、あくまでも物理的に穢れているという感じに描かれていました

どんな処理をするのかはわかりませんが、あの道具でどのような儀式をするのかはよくわかりませんでした

 

村に悪魔がやってきて、憑かれた者がいて、それが「伝染する」という捉えられ方をしていましたね

どことなくウイルスか何かに感染したような言い方になっていて、悪魔にウイルスっぽさがあったのかは何とも言えません

時期を考えると、コロナ禍をモチーフにしているようにも見えるのですが、それは感染経路が特定されておらず、次々と新しい感染の仕方をしていくところだと思います

 

映画は、ともかくスプラッターホラーなのですが、そこまで激しいゴア描写はなく、見えた時だけガッツリゴアみたいな感じでしたね

美術スタッフは大変だっただろうなあと思いながらも、演者も大変だったんじゃないかと思ってしまいました

 

ホラーとして怖いかと言われればそこまでではなく、どちらかというと気持ち悪さの方が優っていたように思います

とにかくパニクってるペドロが地獄の蓋を開けて悪魔を解き放ったので、彼がずっと「善人」と言っていたことが皮肉に思えてしまいます

自分では良いことだと思っていても結果は最悪という映画なので、タイトルにある邪悪なるもの(悪魔)というのは、「状況を見ずに独りよがりで自説をぶちまける人」のことを言うのかな、と思いました

 


■腐敗者は何のモチーフか

ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください

 


■コロナ禍とホラー

ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください

 


■120分で人生を少しだけ良くするヒント

ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください

 


■関連リンク

映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

https://eiga.com/movie/102810/review/04742829/

 

公式HP:

https://klockworx.com/movies/jaakunarumono/

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投稿者 Hiroshi_Takata

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