■山口くんはワルくない
Contents
■オススメ度
主演のファンの人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2026.6.5(イオンシネマ久御山)
■映画情報
情報:2026年、日本、96分、G
ジャンル:転校生の誰も知らない一面を知ってしまう女子高生を描いた恋愛映画
監督:守屋健太郎
脚本:高橋ナツコ
原作:斉木優『山口くんはワルくない』
キャスト:
高橋恭平(山口飛鳥:最強のワルと噂される転校生)
(幼少期:片岡英翔、写真)
高橋ひかる(篠原皐:平凡な高校生)
岩瀬洋志(石崎琳央:山口を悪く言うクラスメイト)
上坂樹里(久和ほのか:皐の親友、眼鏡っ子)
上原あまね(鈴木琴音:皐の親友)
森日菜美(森宮エリー:クラスメイト、1軍女子)
今堀奏(木村汐:クラスメイト、1軍女子)
丈太郎(前澤一:クラスメイト、学級委員長)
大塚萌香(勅使河原一花:クラスメイト、学級委員長)
永岡蓮王(野中秋:クラスメイト、石崎の友人)
山口森広(担任教師)
春海四方(山口くんの祖父、和菓子屋)
ふせえり(山口くんの祖母、昔話)
大葉りいな(丹香:山口くんの妹)
(幼少期:樋渡みれい、写真)
■映画の舞台
神奈川県:横浜市
海翌高校
並木中央駅
https://maps.app.goo.gl/qfBLReii6nfPr2ks8?g_st=ic
斉木駅
ロケ地:
千葉県:流山市
南流山中学校
https://maps.app.goo.gl/ruc1iRv5ZRRdBCFd6?g_st=ic
東京都:西東京市
多摩六都科学館
https://maps.app.goo.gl/VzeCxzfLAimCeUq6A?g_st=ic
埼玉県:秩父郡
木魂神社
https://maps.app.goo.gl/ooC6P9rFaYE8u5R59?g_st=ic
■簡単なあらすじ
横浜にある高校に通っている篠原皐は、なんの取り柄もなく、スクールカースト上位に憧れる女子高生だった
親友のほのかと琴音とともに「一軍」に眼差しを注ぎつつも、決してその方向に進もうとは思っていなかった
ある日のこと、彼女たちのクラスに転校生の山口飛鳥がやってきた
見た目は金髪のヤンキーのような出立ちで、親がヤクザじゃないかという出自不明の噂まで飛び交う始末だった
だが、彼は見た目と内面にギャップがありすぎる男で、それを知っているのは皐だけだった
彼女は、通学途上にて痴漢に遭い、そこで山口に助けられたことがあった
自分でノリツッコミをする気さくなキャラだと知り、さらに妹がいて、故郷を愛していることもわかった
だが、クラスの中では石崎の策略によって、山口の怖いキャラは固定化されつつあったのである
テーマ:恋心と秘密の共有
裏テーマ:変化を促すきっかけ
■ひとこと感想
いつものアイドルファン向けの少女漫画ラブコメということで、精神年齢を一時的にかなり低く設定して臨むことになりました
それでも想像を超えてくるのがこの手の映画であり、小学生向けのコミックを大人が演じると、その埋めようのないギャップというものは色気を纏ってしまいます
何かしらのイベントがあること、最後はキスで締めるみたいなテンプレに即した内容となっていて、主演のファンでないと耐えられない内容になっていました
弾けるレベルは微妙なラインになっていて、ともかく会陰技力の無さから「ノリツッコミ」を見ているだけで恥ずかしくなってしまいます
高橋ひかるに「モブキャラ」を演じさせるのも無理があって、どこからどう見てもスクールカースト上位の人たちが「私はダメなの」みたいな演技をしていると腹が立つ人がいてもおかしくないように思います
それでも、見せ場をちゃんと作る親切設計になっていましたが、存在感を醸し出したのは学級委員の男の子だったように思いました
映画は、一目惚れをして否定して、やっぱりそうだったんだ~からの緊張して何もできなくて、とかやっているうちに誤解が生じで「聞きたくないセリフを聞く」をテンプレでやっていくので、ストーリーに真新しさはゼロだったと思います
どうなるかわかっている物語を前にして突っ込むのも野暮ですが、ライバル男子はあっち系ということで良いのか、そこまでディープではないのかはわかりませんでしたね
それよりも、学級委員の女の子がダンスの後に男子学級委員に向ける視線の方が気になりましたね
原作では脇役キャラも色めき立ってしまうのかな、と思ってしまいましたねえ
↓ここからネタバレ↓
ネタバレしたくない人は読むのをやめてね
■ネタバレ感想
ネタバレも何もない映画で、一目惚れから紆余曲折を経てキスでゴールするという、既定路線に見事に乗った作品となっていました
文化祭がダンス大会、夏祭りが田舎の花火大会となっていましたが、そこで「普段は見ない相手のかっこよさ(可愛さ)」を目の当たりにして恋が加速するというのは伝統芸のようにすら思えてしまいます
そのビジュアルにどこまで耐えられるのかと言うのが映像化における命題であり、それはOKだったと思います
いつものことながら、制服バージョンだと何とか高校生に見えても、私服になると無理だなあと思ってしまいました
衣装係やスタイリストが頑張ったとは思いますが、これ以上は無理でしょうねえ
こればかりは本当に同世代が演じないとリアルさと言うのは出てこないのですが、実際に同世代が演じても「完成され過ぎていると高校生には見えない問題」と言うのは発生してしまうと思います
とりわけ「モブっぽい設定の女子高生」をトップモデル級のヒロインが演じるのは無理があるのですが、主演の横に立つと言う命題を考えると、その違和感を無くすためにはこういう配役になるのは仕方ないのかな、と思ってしまいます
皐の親友二人はちょっとモブっぽく見えるのですが、彼女たちの漫画的なキャラも面白かったですね
結局のところ、山口と皐以外の恋愛を一切描かないと言う徹底ぶりだったのは新鮮で、売り出し中のアイドルを脇役に使って、妙な並行世界を作らなかったのは英断だったでしょう
でも、セリフはほぼないけど、やたらと映っているイケメンがいましたが、今度は彼が主役級を張るラブコメ映画ができるのかもしれませんね
クレジットでも単体で載っていましたが、ほどセリフのないキャラの扱いとしては異例だったと思うので、商業的な色んなものが拭いきれない作品になっていたなあ、と思いました
■120分で人生を少しだけ良くするヒント
若者向けの多くの恋愛映画は「売り出し中のイケメン&女子」を世間にPRするためのものだと思っていて、以前はジャニーズ一色だったと思います
今ではついていけないほどにアイドルが多産状態になっていて、誰がどのグループにいるのかすらわからなくなってしまいます
原作漫画も「王子様的キャラをアイドルに演じさせる前提」で作られているところもあって、その相手に誰を抜擢するのかは難しい問題となっているでしょう
どの少女漫画も「キスがゴール」と言うのは変わらないところがあって、どのような過程を経てそうなるのかに説得力を持たせる必要があるように思えます
本作の場合だと、自分だけが知っている一面をみんなにも知ってほしいと思う反面、独占できなくなって悲しむみたいな展開になっていましたね
山口くんが誤解されたままは嫌だけど、クラスに馴染むと二人だけの時間は減ってしまう
そんな解決策として、「カップルであることを公言する」と言うものがあって、それが着地点となって、二人の時間を保証することになりました
クラスのみんなの前で「下の名前で呼び合う」ことはスクールカースト最上位に上り詰めた証ではありますが、それはクラス内のモチベーションを上げるきっかけにもなるのでしょう
誰かが公言することによってハードルは下がるのですが、相変わらず狭い世界で色々と発展しまくるなあ、と思ったりもします
石崎の設定は同性愛者だと思っていましたが、映画ではナチュラルに描かれていましたね
原作がどんなキャラ設定なのかはわかりませんが、映画における石崎は「精神年齢小学生」にしか見えなかったですね
役作りは大変だと思いますが、それはそれでギャップ萌えを発生させることになったのでしょう
商業映画の王道を行く展開になっていましたが、それにしても観客は少なかったですね
週末に舞台挨拶上映があるようですが、ガチのファンはそこで黄色い声援を飛ばし続けることでしょう
そう言った上映回に参加したことはないのですが、怖くて足を踏み入れられないと言うのが正直なところですね
また、私が座る席に座りたいファンもいると思うので、そのために一つでも席を空けてあげたいですね
ファンとの交流のために用意された舞台だと思うので、その空間に一人でも多くのファンが参加して、時間を共有してもらうことはとても大切なことなのだと思います
そう言った意味において、スケジュールよりも優先するものがこの手のアイドル映画にはあるんじゃないかな、と感じています
■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://eiga.com/movie/105194/review/06591061/
公式HP:
https://yamaguchikun.asmik-ace.co.jp/
