■マテリアリスト 結婚の条件


■オススメ度

 

ダコタ・ジョンソンをスクリーンで観たい人(★★★)

 


■公式予告編

鑑賞日:2026.6.3(TOHOシネマズくずはモール)


■映画情報

 

原題:Materialists(物質主義者)

情報:2025年、アメリカ、116分、G

ジャンル:凄腕結婚仲介人の恋を描いた恋愛映画

 

監督&脚本:セリーヌ・ソン

 

キャスト:

ダコタ・ジョンソン/Dakota Johnson(ルーシー・メイソン/Lucy:元女優、結婚相談所「アドア」の相談員)

クリス・エヴァンス/Chris Evans(ジョン・ピッツ/John:ルーシーの元恋人、舞台俳優、ケータリングのウェイター)

 

ペドロ・パスカル/Pedro Pascal(ハリー・カスティージョ/Harry:顧客の新郎の兄、ルーシーに興味を持つ金融家)

 

Zoë Winters(ソフィー・L/Sophie:ルーシーの長年の顧客)

John Magaro(マーク・P/Mark P.:ソフィーのデート相手)

 

Louisa Jacobson(シャーロット・B/Charlotte:成約するルーシーの顧客)

 

Marin Ireland(ヴァイオレット/Violet:ルーシーの上司)

Dasha Nekrasova(デイジー/Daisy:ルーシーの同僚)

Emmy Wheeler(ローズ/Rose:ルーシーの同僚)

Rachel Zeiger-Haag(ジェン/Jenn:ルーシーの同僚)

 

Eddie Cahill(ロバート/Robert:ルーシーをナンパするビジネスマン)

Sawyer Spielberg(メイソン/Mason:ルーシーの面談者、ソフィーの元デート相手、選り好み激しい男)

Joseph Lee(トレヴァー/Trevor:ルーシーの面談者、価値観主義の男性)

Nedra Marie Taylor(アンドレイ/Audrey:ルーシーの面談者、共和党オンリーの女性)

Sietzka Rose(エレノア/Eleanor:ルーシーの面談者、白人主義の女性)

Halley Feiffer(パトリシア/Patricia:ルーシーの面談者、自称ピッチピチの女性)

 

Madeline Wise(ベス/Beth:ジョンの舞台の共演者)

Ian Stuart(デヴィッド・ローガン/Logan:ジョンのルームメイト)

 

Emiliano Díez(ハリーの父)

Alison Bartlett(ジェイミー/Jaime:ハリーの母)

Fernando Belo(ピーター/Peter:ハリーの弟、シャーロットの結婚相手)

 

Dan Domenech(ロン/Ron:原始人の男)

Lindsey Broad(リンダ/Linda:原始人の女)

 

Will Fitz(ケータリングのウェイター)

Baby Rose(結婚式の歌手)

Erin Hill(ハープ奏者)

Tom Johnson(野外結婚式のゲスト)

Beshoy Mehany(野外結婚式の新郎の世話人)

Talya L Moore(野外結婚式のゲスト)

Swanmy Sampaio(野外結婚式の仲人)

 


■映画の舞台

 

アメリカ:ニューヨーク

 

ロケ地:

アメリカ:ニューヨーク

Cooper  Union

https://maps.app.goo.gl/3twxsswBuig7rrSD6?g_st=ic

 

Lotte New York Palace

https://maps.app.goo.gl/GYdMe1QnsrSrntMK8?g_st=ic

 

The Malin Soho

https://maps.app.goo.gl/sdeXWAvb18dtXHbe6?g_st=ic

 

Sunset Park

https://maps.app.goo.gl/SWK8t9UxgafdE7D2A?g_st=ic

 


■簡単なあらすじ

 

ニューヨークの結婚相談所「アドア」の相談員として働いているルーシーは、結婚成約9件目を果たし、上司のヴァイオレット、同僚のローズ、デイジーたちから祝福を受けていた

ルーシーは天涯孤独を決め込んでいて、クライアントの成約に生きがいを感じていた

今は39歳のソフィーをはじめとした多くのクライアントのマッチを担当していて、その中の一人・シャーロットが結婚することになった

 

式に呼ばれたルーシーが同僚や参加者と話を積もらせていると、突然シャーロットの件で呼ばれてしまう

彼女はシャーロットと二人きりで話をすることになり、彼女の不安を払拭することに成功した

そして、そんな彼女の元に新郎の兄ハリーがやってきた

 

ルーシーはハリーのことを「結婚相談所のユニコーン」と揶揄し、あなたのような人が実在するから、高い要求を持つ女性がいると告げる

それでもハリーは動じることもなく、ルーシーにアプローチをかけようとした

だがそこに、ルーシーの元カレのジョンがケータリングサービスのスタッフとしてやってきてしまう

二人は価値観の違いから別れることになったが、ジョンがあの時と変わらないままだったことを知り、自分の中に残っていたある感情に向き合うことになったのである

 

テーマ:結婚と恋愛の違い

裏テーマ:物質至上主義から見た結婚市場

 


■ひとこと感想

 

結婚相談所のスタッフが元カレと資産家との間で揺れるというハーレクイン小説のような展開で、結婚に対する諸条件が人によって違う、という実情が描かれていました

ルーシーは「孤独死しても良い」と考えるほどで、自分が望むような相手はいないし、いても自分とは結婚に至らないと考えていました

そんな彼女の前に現れた「マテリアリスト的満点男」が登場し、そんな彼にも秘密があった、という展開になっています

日本でも同じような価値観で男性が選ばれてきた歴史があり、そう言った社会が潰れて、今は個人の幸福追求のためには不要なもの、とまで思われていると言えます

 

金持ちと貧乏人の間で揺れるという設定はありきたりで、そんな彼女が「どうして金持ちを選ばないのか」という理由を探す旅のようにも思えます

それでも、色々と理由をつけて金持ちに行ってしまったとしても、どうやって折り合いをつけるのかというのは彼女にとっては簡単なことなのだと言えます

結婚は単なる儀式であると同時に、人生の方向性を決める瞬間でもあるのでしょう

その行き先に何があるかというよりかは、誰と歩むかを選ぶという意味合いがあるのだと思いますが、結婚相談所でそんな相手が見つかるのかは何とも言えない部分がありますね

 

マッチングアプリに登録すらしたことがないのですが、このような「指標ありき」の相手探しに選ばれるという自意識過剰さは持ち合わせてはいません

ある意味、ある程度は自信がある人が参加するイベントのようなもので、そこまでして結婚に向かいたいのかは人それぞれの背景に依るものなのかも知れません

映画内で「おお!」と思ったセリフは「両親とは違うことを証明したいから結婚する」というもので、この本音を持つ人がどれぐらいいるのかは興味が尽きないと思いました

 


↓ここからネタバレ↓

ネタバレしたくない人は読むのをやめてね


ネタバレ感想

 

本作は、いきなり原始時代のようなシーンから始まり、入るシアターを間違えたかな、と思わせるスタートになっていました

原始人が花を摘んできて、その一つで「指輪」を作るのですが、あの時代にその方法が結婚の申込みだったというのはファンタジーのように思います

それでも、後半でも同じように原始人カップルが登場し、女性が妊娠していたことを考えると、映画全編を通じた先にある価値観の変遷というものは、恋愛至上主義から「子育てのための結婚」へと移り変わっていったのだと考えられます

これを踏まえると、ルーシーは「ジョンとの子どもの方を欲した」ということになると思いますが、映画はそこまで踏み込んでいは行かなかったように思えました

 

一時期流行った「デキ婚」も「授かり婚」みたいな言い方に変わって世間が許容する流れになっていますが、この社会的な結婚に対する風潮というものが晩婚化を推し進めているように見えます

現代社会では、共働きでようやく一人作れるかどうかという賃金体系になっていて、それらは自由な資本主義の末にたどり着いた世界であると言えます

これからは一部の社会を除いて人口が急速に減り続け、その加担をしてきた企業もいずれは影も形もなくなっていくこととなります

ある種の自殺願望を抱えているのが資本主義という側面もあって、行き着くところまで行き着かないと方向転換はされないのだと感じます

 

映画では、そんな経済的な基盤というものはスペックとして測られるのですが、それ以上に「容姿絶対主義」みたいなところがありましたね

ある意味、相手の装飾品に自分が成れるのかと考えるのが男性で、相手を自分の装飾品にできるかどうかを考えるのが女性というふうにも見えてきます

そのジレンマがよくわからない価値観を生み出し、それが本当の自分とは違うゆえに苦しむというのが現代病の一つのようにも思えてしまいますね

 


120分で人生を少しだけ良くするヒント

 

恋愛結婚から病気に依る死別までたどり着いた人生なので、ある程度は結婚について語ることができるのかな、と思っています

それでも、誰かの結婚の後押しや参考になるとも思えず、それぞれの価値観の中で折り合いをつけるというのが最終的な到着点であると考えています

結婚に行き着くのはほとんど勢いのようなもので、冷静に考えれば考えるほどに億劫になるものでしょう

特に先行きの見えにくい現代だと、経済的な基盤の脆弱性と隣合わせになっていて、家族経営で財を為しているハリーにしても、一寸先は闇であると考えられます

 

ルーシーがハリーを選ばなかった理由は色々とあると思いますが、第三者的に観て、彼女がハリーを選ぶと思った人は少数派だと思います

それぐらい、ルーシーとハリーの結婚というものが現実的なものではなく、かと言って装飾品的な意味合いも感じませんでした

ルーシーはハリーの手術のことを知って「自分が相手を愛していないことに気づく」のですが、この二人はどこまでいっても「自分以外の人を好きにはなれない」ようにも思えます

そんな中で、どんな自分であれ愛してくれるのではないかと思わせてくれるのがジョンであり、それは他の「項目」よりも不確かだけれど、真なるもののように感じました

 

結婚は人生の岐路なんかではなく、途中で立ち寄る雨宿りの軒下のようなものだと思います

その場に偶然誰かがいて、雨が上がるまで一緒にいても苦痛じゃないとか、その無言の時間ですら愛せると言ったような相手がいた時、雨上がりの街を同じ方向を向いて歩んでいけるのではないでしょうか

そう考えると、「帰路」に見えるものは無数にあって、その中の1つを「運命だと勘違いすれば良い」とも言えるのでしょう

そして、その無鉄砲な勘違いの先にあるものが結婚だとしても、瞬間的に何かを築きたいというものではなければ、その相手とは「結婚を通じてうまくいく」ように思えます

 

このあたりは感覚的なものだと思いますが、自身の恋愛と結婚はそんなものだったかな、と感じられます

その先に何があるかは見えないもので、それでもその歩んだ道に価値を見出しているのは、歩いてきた二人以外にはない、という真理があるのでしょう

そして、それをお互いがお墓まで抱えていけば良いもののように感じられれば、案外うまくいくのではないでしょうか

 


■関連リンク

映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

https://eiga.com/movie/104116/review/06585330/

 

公式HP:

https://happinet-phantom.com/materialists/

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投稿者 Hiroshi_Takata

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