■ミステリアス・スキン


■オススメ度

 

幼少期のトラウマに関する映画に興味がある人(★★★)

 


■公式予告編

鑑賞日:2025.4.31(アップリンク京都)


■映画情報

 

原題:Mysterious Skin(謎めいた肌)

情報:オランダ公開は2005年、アメリカは2025年公開、99分、R15+

ジャンル:幼少期の空白の5時間を探す青年と、それを知る人物を描いたスリラー映画

 

監督&脚本:グレッグ・アラキ

原作:スコット・ヘイム『謎めいた肌(Mysterious Skin)』

 

 

キャスト:

ジョセフ・ゴードン=レビット/Joseph Gordon-Levitt(ニール・マコーミック/Neil:8歳時に性的虐待を受けた青年)

   (8歳時:Chase Ellison

ブラディ・コーベット/Brady Corbet(ブライアン・ラッキー/Brian Lackey:空白の5時間の記憶を探す青年)

   (8歳時:George Webster

 

Lisa Long(ラッキー夫人/Mrs. Lackey:ブライアンの母)

Chris Mulkey(ラッキー氏/Mr. Lackey:ブライアンの父)

Kelly Kruger(デボラ/Deborah Lackey:ブライアンの姉、成人期)

   (12歳時:Rachael Nastassja Kraft

 

エリザベス・シュー/Elisabeth Shue(エレン・マコーミック/Mrs. McCormick:ニールの母)

David Lee Smith(アルフレッド/Alfred:エレンの恋人)

 

ミシェル・トラクテンバーグ/Michelle Trachtenberg(ウェンディ・ピーターソン/Wendy:ニールと仲良くなる少女)

   (11歳時:Riley McGuire

ジェフリー・リコン/Jeffrey Licon(エリック・プレストン/Eric Preston:ニールの友人)

 

ビル・セイジ/Bill Sage(ハイダー:リトルリーグのコーチ)

 

メアリー・リン・ライスカブ/Mary Lynn Rajskub(アヴァリン・フリーセン/Avalyn Friesen:エイリアンに誘拐されたと信じている女性)

Clover(パッチズ/Patches:アヴァリンの愛犬)

Bruno Alexander(レドネック・ヒック/Redneck Hick:アヴァリンの父)

 

Forrest Fountain(ジャクソン/Jackson:野球選手)

Zane Huett(ジャクソンの息子)

 

Reedy Gibbs(資料室の受付係)

 

Ryan Stenzel(スティーヴン・ゼファレーリ/Stephen Zepherelli:酒を奢ろうとして罵られる男)

Richard Riehle(チャーリー/Charlie:セダンに乗っている白髭の男)

Larry Marko(体にアザのある老人)

David Alan Graf(ガイ・ランバージャック/Gay Lumberjack:カンザスの心残りの売春相手)

John Ganun(ジョン/John:ニューヨークの売春相手)

Billy Drago(ジーク/Zeke:紳士的な売春相手)

Pete Kasper(暴力的な売春相手)

 

Joan Blair(ヨーグルトショップの客)

Trieste Kelly Dunn(「Blood Prom」の客)

Gwenne Hudson(野球少年の母)

Spencer Kayden(ブルックリンの女性)

 


■映画の舞台

 

1981年〜1991年12月

アメリカ:カンザス州

ハッチンソン

 

アメリカ:ニューヨーク

 

ロケ地:

アメリカ:カンザス州

ハッチンソン

 


■簡単なあらすじ

 

カンザス州の田舎町に住んでいる8歳の少年ブライアンは、ある雨の日の記憶が5時間だけ抜け落ちていた

気づけば家にいて、大量の鼻血を出していたのだが、その理由はわからないままだった

その後も、何かあるたびに卒倒してしまい、その原因がわからないまま月日が過ぎていった

 

そんな折、同年代の少年ニールは、リトルリーグのコーチと立ち入ってはいけない関係になっていた

ニールは特別扱いされていたことを喜び、この関係に愛があると思っていたが、夏休みがすぎるとコーチは何も言わずに去っていった

 

それから10年後、ニールは幼少期に仲良くなった少女ウェンディとともに育ち、売春行為で小銭を稼ぐようになっていた

 

ブライアンも普通の暮らしをしていたが、ある時から異常にUFOに関心を持つようになり、テレビで見た被験者に手紙を送るほどになっていた

そして、返事は返ってきて、宇宙人の拉致されたというアヴァリンと会うことになった

彼女はブライアンの話を丁寧に聞き、夢に登場するもう一人の少年を見つければ、その時のことがわかると答えた

 

テーマ:空白を埋める温かみ

裏テーマ:愛を置き去りにする愚行

 


■ひとこと感想

 

小児性愛の被害者の話として有名な原作ですが、映像化されるとかなりショッキングな感じになっていましたね

被害者が同性なだけに、直接描写はなくてもキツいシーンがたくさんありました

少年期のトラウマが二人の青年をおかしな方向に向かわせますが、実はそこには更なる深淵があった、という内容になっています

 

映画の舞台が80年代から90年代にかけてなので、世界規模で流行ったUFO騒動などが懐かしかったですね

宇宙人のビジュアルが固定され出した頃で、その後終末論などが蔓延る時代へと突き進んでいきます

原作者の体験がベースになっているようで、映画内で再現される内容がリアル過ぎて引いてしまいます

少年期に起こったことをどう理解するかという差が二人にはあったのですが、それが交差したことで不幸を生むことになっていました

 

青年パートに入ると、徐々にブライアンとニールの距離が近づいては遠ざかる感じに描かれていました

UFOを見た女との関係も少年期のトラウマが原因となっていて、出来事を知ったとしても、その傷が癒えるのにはまだまだ時間がかかります

その時にそばにいてやれる人がいるのかは何とも言えず、もどかしさの募るエンディングになっていたと思いました

 


↓ここからネタバレ↓

ネタバレしたくない人は読むのをやめてね


ネタバレ感想

 

本作のネタバレは、ブライアンの幼少期の出来事にニールが関わっていたというもので、彼自身の性癖が元からそうだったのか、コーチによって導かれたのかは分かりません

でも、その後の生活を見ていると、開発されたというよりは、備わっていたもののように描かれていました

 

対するブライアンは、得体の知れない何かに何かをされたと思っていて、宇宙人の仕業だと思い込むようになります

でも、彼が読み上げる夢の中の出来事というのは、知っている側からすれば「それ」にしか思えないものでした

UFOを見た女はようやく同志に出会えたと思い、こんな自分の相手をしてくれる人が現れたと勘違いしていました

 

結局のところ、ブライアンには潜在的に性行為に対する恐怖が埋め込まれていて、脳がキャパオーバーをして鼻血を出してしまうのだと思います

青年になって、それが理解できたとしても、その温もりの相手がニールで良いのかは何とも言えません

家庭内も不和がありましたが、その原因が幼少期の事件と関わりがあるのかは分かりません

セリフを読み解く感じだと、事件の時点で夫婦仲は冷め切っている感じで、その後のブライアンの生育には関わっていないように描かれていました

 


■封印されるものとそうでないもの

ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください

 


■失われた時間の取り戻し方

ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください

 


■120分で人生を少しだけ良くするヒント

ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください

 


■関連リンク

映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

https://eiga.com/movie/103521/review/05046475/

 

公式HP:

https://sundae-films.com/mysterious-skin/

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投稿者 Hiroshi_Takata

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