▪️映画鑑賞まとめ▪️

 

6月、第4週(2025.6.23~2025.6.30)

 


■ルノワール

 

■オススメ度

 

青春期の死生観の形成について興味がある人(★★★)

 

■公式予告編

鑑賞日:2025.6.23(MOVIX京都)

 

■映画情報

 

情報:2025年、日本、122分、G

ジャンル:小学生女子が遭遇する父の死にまつわる日常を描いた青春映画

 

監督&脚本:早川千絵

 

キャスト:

鈴木唯(沖田フキ:11歳の少女)

石田ひかり(沖田詩子:フキの母、通訳)

リリー・フランキー(沖田圭司:闘病中のフキの父)

 

中島歩(御前崎透:詩子のセラピーの先生)

宮下今日子(御前崎貴和:透の妻、栄養食品販売)

 

河合優実(北久里子:同じマンションに住む女性)

 

坂東龍汰(濱野薫:自称大学生)

 

ハナ・ホープ/Hana Hope(ケイト・ブラウン:英語教室の先生)

中村恩恵(美知子・ブラウン:ケイトの母)

 

高梨琴乃(大竹ちひろ:英語教室のクラスメイト)

西原亜希(大竹梨花:ちひろの母)

大塚ヒロタ(大竹淳:ちひろの父)

 

谷川昭一朗(戸田哲郎:フキの小学校の担任の先生)

 

高間智子(中村みどり:病院の給仕係)

鈴木晋平(山田吾郎:詩子の上司?)

大西多摩恵(木村名美:父と同じ病室の患者家族)

中野英樹(大坪健:父の会社の同僚)

佐々木詩音(真下浩之:父の会社の部下)

天光眞弓(占い師)

 

■映画の舞台

 

1980年代のある夏

 

ロケ地:

岐阜県:岐阜市

岐阜勤労者医療協会みどり病院

https://maps.app.goo.gl/NLMYFXquDKnUEh9r8?g_st=ic

 

こもれびの里 笑和

https://maps.app.goo.gl/PGywDNeEx8kvAK858?g_st=ic

 

芥見東小学校

https://maps.app.goo.gl/4pmHmqMvywARNGH96?g_st=ic

 

岐阜県:羽島郡

笠松競馬場

https://maps.app.goo.gl/NXgHVtukG8gq22AR7?g_st=ic

 

寿屋(競馬場内売店)

https://maps.app.goo.gl/8T1A9x7siA8t9aM87?g_st=ic

 

■簡単なあらすじ

 

地方都市の郊外に住んでいる小学生のフキは、自分が何者かに襲われて殺され、そして自分の葬式を見たという作文を書いていた

その他にも発想はユニークなものの、担任を困らせる作文を書いていて、母・詩子が呼び出されることもあった

フキには会社勤めの父・圭司がいたが、血を吐いて倒れてしまい、末期癌の診断が下っていた

日本の病院でできることは少なく、医療系の専門誌から情報を得ては、主治医を困らせていた

 

ある日のこと、マンションの上の階に住む女性・北久里子を見かけたフキは、声を掛け、親密になっていく

超能力にハマっているフキは、見様見真似で催眠術をかけると、彼女は夫の特殊な性癖に気づいた日のことを思い出し、フキに話した

 

また別のある日のこと、フキの英語塾にちひろという同世代の女の子が通い始めた

彼女の綺麗な三つ編みが気になって声を掛け、それから友だちのような関係になっていく

彼女の裕福な家に招かれ、ケーキなどをご馳走してもらうものの、どこか険悪な雰囲気を感じ取っていた

 

父の病状は変わらないものの、母は研修で出会った御前崎の勧める健康食品を買ってきたり、病院の給仕係をしている中村から健康教室のことを聞いた父はその教室に通ったりもした

だが、一向に良くなる気配はなく、お見舞いに来た父の会社の人たちは「復帰は無理だ」と話していて、フキにはそう言った大人の声が嫌でも耳に入ってしまう

 

テーマ:構築される死生観

裏テーマ:静止する青春

 

■ひとこと感想

 

どんな映画かはほとんど調べず、予告編の情報だけで鑑賞してきました

『PLAN75』の監督ということで、少し構えてみていましたが、そこまで難解とか、社会的な強目のメッセージがあるという感じではなかったですね

おそらくは幼少期の体験がベースで、その時期に紡がれた死生観の話をしているのだと思います

 

フキは11歳で、大人の事情を感じ取れる才能があって、当時流行っていた催眠術などに興味を示していました

何かしらを感じる能力があると思っている年ごろで、母親はそう言ったものをほとんど信じていないのだと思います

父(夫)はそこそこの収入があるサラリーマンで、英語にも精通していたので、時代を考えると商社勤務とかなのかなと思います

母の方も通訳の仕事をしているようで、フキに英語の塾に通わせたりしていました

それでも、あまり裕福さを感じさせないのは、末期癌の医療費がかさんでいるからなのか、単にそう言った贅沢に興味がないのかはわかりません

 

タイトルは『ルノワール』なのですが、これは劇中で登場する絵の作者となります

フランスの印象派の画家で、映画に登場したのは『イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢』という作品でしたね

当時8歳の少女を描いた作品で、それを病院の待合のようなところでダミーが売られていました

このタイトルにした理由は劇中では語られませんが、絵画に光を当てて遊んでいるフキを見ると、光と影のような意味があるように思えます

でも、少し思慮を深めると、数ある中から少女の絵を選んだというところに意味があって、それがたまたまルノワールだった、というふうにも思えてしまいます

 

↓詳しいレビューはこちらから

*【映画感想】ルノワール【後半:ネタバレあり:執筆中】

 

■関連リンク

映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

https://eiga.com/movie/103495/review/05246891/

 

公式HP:

https://happinet-phantom.com/renoir/


■メガロポリス

 

■オススメ度

 

監督のファンの人(★★★)

SF叙事詩に興味のある人(★★★)

 

■公式予告編

 

鑑賞日:2025.6.23(MOVIX京都)

 

■映画情報

 

原題:Megalopolis(新都市)

情報:2024年、アメリカ、138分、G

ジャンル:ある街の再建に賭ける建築家を描いたヒューマンドラマ

 

監督&脚本:フランシス・フォード・コッポラ

 

キャスト:

アダム・ドライバー/Adam Driver(カエサル・カティリナ/Cesar Catilina:現代アメリカ(ニューローマ)を再建しようとする天才建築家)

 

ジャンカルロ・エスジポート/Giancarlo Esposito(フランクリン・キケロ/Mayor Cicero:アメリカの市長、元検事)

ナタリー・エマニュエル/Nathalie Emmanuel(ジュリア・キケロ/Julia Cicero:フランクリンの自由奔放な娘)

 

オーブリー・プラザ/Aubrey Plaza(ワオ・プラチナ/Wow Platinum:金融ニュース専門チャンネルの司会者、カエサルの愛人)

 

シャイア・ラブーフ/Shia LaBeouf(クローディオ・パルチャー/Clodio Pulcher:カエサルのいとこ、野心家)

ジョン・ヴォイト/Jon Voight(ハミルトン・クラッスス3世/Hamilton Crassus III:カエサルの叔父、クラッスス国立銀行の頭取)

 

ローレンス・フィッシュバーン/Laurence Fishburne(フンディ・ロメイン/Fundi Romaine:カエサルの運転手、助手)

 

タリア・シャリア/Talia Shire(コンスタンス・クラッスス・カティリナ/Constance Crassus Catilina:カエサルの母)

 

ジェイソン・シュワルツマン/Jason Schwartzman(ジェイソン・ザンダース/Jason Zanderz:フランクリンの側近)

キャサリン・ハンター/Kathryn Hunter(テレサ・キケロ/Teresa Cicero:フランクリンの妻)

 

グレース・ヴァンダーウォール/Grace VanderWaal(ヴェスタ・スウィートウォーター/Vesta Sweetwater:ティーンのポップスター)

 

クロエ・ファインマン/Chloe Fineman(クロディア・パルチャー/Clodia Pulcher:ハミルトンの孫娘)

イザベル・クスマン/Isabelle Kusman(クローディン・パルチャー/Claudine Pulcher:ハミルトンの孫娘)

マデリン・ガーデラ/Madeleine Gardella(クローデット・パルチャー/Claudette Pulcher:ハミルトンの孫娘)

 

ジェームズ・レマー/James Remar(チャールズ・コトープ/Charles Cothope:設計士、カエサルの友人)

 

D・D・スウィーニー/D.B. Sweeney(スタンリー・ハート/Stanley Hart:コミッショナー)

 

ベイリー・アイブス/Bailey Coppola(ヒューイ・ウィルクス/Huey Wilkes:クローディオの付き人)

バルサザール・ゲティ/Balthazar Getty(アラム・カザンジアン/Aram Kazanjian:クローディオの右腕)

 

Haley Sims(サニー・ホープ・カティリナ/Sunny Hope Catilina:行方不明のカエサルの妻)

Dustin Hoffman(ナッシュ・バーマン/Nush ‘The Fixer’ Berman:暗躍するキケロの友人、フィクサー)

 

■映画の舞台

 

アメリカ共和国

ニューローマ

 

ロケ地:

アメリカ:ニューヨーク

 

■簡単なあらすじ

 

第3000年期の21世紀のアメリカ共和国ニューローマでは、富裕層がコミュニティの中枢をなし、それ以外の市民は虐げられていた

富裕層は厳格な道徳規範の元に生活をしているとされていたが、実態は禁じられた快楽に溺れ、堕落的で退廃していた

そんな貴族出身の建築家カエサルは、革新的な建築素材のメガロンを発見し、ノーベル賞を受賞していた

また、彼には知られざる能力として、時間を止める力も持っていた

 

街は元地方検事のキケロが市長を務め、彼は貧困を救うためにカジノ建設を打ち出していく

だが、カエサルは「新都市(メガロポリス)構想」を打ち出し、彼のカジノ案を真っ向から否定していた

カエサルには妻サニー・ホープがいたが、彼女は行方しれずのままで、現在ではテレビホストのワオ・プラチナと愛人関係になっていたが、彼女はカエサルの元を去り、街を牛耳るクラッスス銀行の頭取ハミルトンに近づいていた

 

そんな折、キケロ市長の娘ジュリアはカエサルに興味を持ち、彼女だけは時が止まっている間も自由に動けていた

やがて、恋仲になった二人は結婚し、子どもを授かっていく

カエサルのいとこであるクローディオは、ハミルトンはワオの言いなりで、ジュリアもカエサルと繋がったために立場を危うくしてしまう

そこでクローディオはカエサルのスキャンダルをでっち上げるものの、彼の思惑通りには事が運ばなかったのである

 

テーマ:文明の行き着く先

裏テーマ:愛は街を救うか

 

■ひとこと感想

 

壮大な叙事詩ということで、ワクワク感は確かにあったのですが、あまりにもキャラが多すぎて、しかも「引用だらけの会話」についていけませんでした

名言で会話をしあうシーンとか解説が必要な感じですが、そこにあまり意味を見出せなかったですね

ある種の知性マウントを取り合っている状態で、空虚な会話劇だなあと思ってしまいました

 

冒頭では、高いビルの上で時間を止めるというシーンがあって、その後もビルの解体などで登場していました

さらにはカエサル自身も止まっているけど、赤ん坊だけは動いているというシーンもありました

この能力が何の役に立つのかはほぼ不明で、それがカエサル→ジュリア→赤ん坊へと移っていった、というぐらいにしか思えません

おそらくは、都市を維持していく能力というものは「愛を育んだのちに生まれた子孫が引き継ぐもの」ぐらいの意味合いで、それ以上でもないように思えます

 

映画は、とにかくCG全開のシーンが多くて目が疲れる作品でしたね

会話もすっと入ってこないし、何を争っているのかもよくわからない部分がありました

そもそも、あの万能な素材が見つかったとして、あれほどの建築を誰が作るのかとかスルーでしたね

ああ言った公共事業に市民を携わらせて貧困から救うという意味があれば理解はできますが、単に理想を語って、そのビジョンを見せるだけで終わっていたように感じました

 

↓詳しいレビューはこちらから

*【映画感想】メガロポリス【後半:ネタバレあり:執筆中】

 

■関連リンク

映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

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公式HP:

https://hark3.com/megalopolis/


■JUNK WORLD

 

■オススメ度

 

前作を観てしまった人(★★★)

 

■公式予告編

鑑賞日:2025.6.24(T・JOY梅田)

 

■映画情報

 

情報:2025年、日本、105分、PG12

ジャンル:世界の異変の謎を追う軍人とロボットを描いたSFファンタジー

 

監督&脚本:堀貴秀

 

キャスト:

堀貴秀とスタッフたち

(ロビン:トリスの護衛ロボット)

(トリス隊長:原因究明に赴く軍人)

(ダンテ:マリガンオリジナル、トリスと行動を共にする男)

(モース大使:スマーツ党の子息)

(ペリア:モースの配下)

 

■映画の舞台

 

After God暦2343年、

地球および地下都市カープバール

 

■簡単なあらすじ

 

人体を無機物化する技術によって、生殖機能を失う代わりに不老不死を手に入れた人類は、新種のウイルスによって存続の危機に陥っていた

そんな中、かつて人類が作り出した人工生命体マリガンの生殖能力を調査するために地下世界へと赴くことになった

マリガンは地下都市で起きた大事故によって変異しており、大都市カープバールはゴーストタウンとなっていた

 

そんな中、強化人間のトリス率いる人間部隊と、マリガンであるダンテ、ロボットのロビンが中心となった捜索隊が結成される

指揮官、大使たちも地下に向かうものの、そこで内部反乱が起き、偵察機は地下都市に墜落してしまった

 

彼らは徒歩でカープバールに向かうことになるものの、人間の女性をつけねらうギュラ教の一味によって攻撃を受けてしまう

何とか耐え凌ぐものの、次元ホールに着いた彼らの前に、驚くべき生命体が姿を現した

 

テーマ:生存をめぐる本能

裏テーマ:使命と生存

 

■ひとこと感想

 

前作『JUNK HEAD』はあまり内容を覚えていませんが、地下都市のダンジョンをひたすら冒険する内容だった、という記憶がありました

本作は、序章~最終幕まで合計5つのパートに分かれていて、一幕で起こったことを2~3で解説するという流れになっていました

冒頭では壊れかけのロビンが描かれ、どうしてそうなったか、というのを観ていく流れになります

 

かなりコメディ様子が強いのですが、下ネタが多めなので何だかなと思ってしまう部分がありましたね

世界観はそこまで頭に入れる必要はありませんが、本作は「次元ループ」が起こっていて、それがどうなっているのかを理解する方が大変なように思います

そこまで複雑なものではありませんが、時系列に直して観たらどんな感じになるのかは興味があります

 

ともかくよく作ったなあという感想が先に出てしまいますが、ゴニョゴニョ版と吹き替え版のどっちが良いのかは賛否両論のようですね

個人的には登場する語句を視覚で捉えたかったので字幕にしましたが、素人吹替も味があるようでした

あっさりと公開が終わってしまう感じの作品なので、気になる人はササっと観に行った方が良いと思いますよ

 

↓詳しいレビューはこちらから

*【映画感想】JUNK WORLD【後半:ネタバレあり:執筆中】

 

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映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

https://eiga.com/movie/100083/review/05229183/

 

公式HP:

https://junkworld-movie.com/


■プロット 殺人設計者

 

■オススメ度

 

計画殺人系の映画に興味がある人(★★★)

ツッコミどころ満載の映画が好きな人(★★★)

 

■公式予告編

 

鑑賞日:2025.6.25(T・JOY京都)

 

■映画情報

 

原題:설계자(設計者)、英題:The Plot(陰謀)

情報:2022年、韓国、99分、G

ジャンル:計画殺人に加担するグループが自らの危機に窮する様子を描いたクライムミステリー

 

監督&脚本:イ・ヨソプ

原作:ソイ・チャン『Accident/意外(2009年、香港)』

 

キャスト:

カン・ドンウォン/강동원(ヨンイル/영일:殺人を事故死に見せかける殺人設計者)

 

イ・ムセン/이무생(イ・ヒチョン/이치현:バヌォル保険の部長、事故処理担当者)

 

イ・ミスク/이미숙(ジャッキー/Jackie:ヨンイルの仲間、ベトナム帰還兵)

イ・ヒュヌクイ/이현욱(ウォルチョン/カン・ドンジュン/월천:ヨンイルの仲間、変装名人のトランスジェンダー)

タン・ジュンサン/탕준상(ジョムマン/オム・ジェマン/점만:ヨンイルの仲間、新人)

イ・ジョンソク/이종석(チャンヌン/Odd Eye:ヨンイルの仲間、事故死)

 

チャン・ヒジン/장희진(ソ・ヒウォン/서희원:コリョ日報の記者、ヒチョンの恋人)

 

キム・ホンパ/점만(チュ・ソンジク:検事総長候補、ヨンイルのターゲット)

チョン・ウンチェ/정은채(チュ・ヨンソン/주영선:ヨンイルの依頼人、弁護士、ソンジクの娘)

 

キム・シンロク/김신록(ヤン・ギョンジン/양경진:ソウル中央警察署事故捜査課の刑事)

 

イ・ドンフィ/이동휘(ハウザー/Hauser:陰謀暴露系の配信者)

 

ヒョン・ボンシク/현봉식(パク氏:ヨンイルのターゲット)

 

ナム・ナッギョン/김낙균(キム・ハンジン/김한진:ヨンソン建設のCEO、事故死)

イ・ドゥソク/이두석(キム・ドゥジン/김두진:ハンジンの弟)

 

 

■映画の舞台

 

韓国:ソウル

広津区周辺

https://maps.app.goo.gl/V6Z8zEVtWihK5LCF7?g_st=ic

 

ロケ地:

韓国:ソウル

 

■簡単なあらすじ

 

韓国ソウルにて、「空き缶」と呼ばれながら暗躍するチームがいた

彼らは殺人を事故に偽装することでクライアントから多額の金を受け取る請負人で、綿密な計画のもと、偶然を装ってターゲットを殺害していた

 

ある日のこと、彼らの元に一件の依頼が舞い込んだ

それは検事総長候補として名高いチュ・ソンジクを殺すというもので、その依頼人は娘のヨンソンだった

彼らは感電死させる計画を立て、雨が降るのを待つ

ようやく待望の雨が降るものの、仲間の一人が連絡を断ち、それでも穴を埋めながら計画を遂行した

計画通りにターゲットを感電死させることに成功したが、その直後、仲間の一人が交通事故によって死んでしまう

 

チームリーダーのヨンイルは「清掃人」と呼ばれる組織に殺されたと確信し、現場を離れたジャッキー、自分を事故現場まで誘導したウォルチョンを疑っていく

そして、自分を殺そうとした「清掃人」に目星をつけ、逆襲を図ろうと考えていたのである

 

テーマ:偶然の作り方

裏テーマ:衆人監視という証拠

 

■ひとこと感想

 

殺人を事故に見せかけるプロ集団が主人公ですが、実質的にはヨンイルの一人芝居のような映画になっていました

構成要因も道を塞ぐだけの老婆とか、変装してその辺を歩くだけのトランスジェンダーとか、入りたてのペーペーとか、お仕事映画にもなっていない杜撰さでしたね

前任の実行派がどれぐらいの実力があったのかはわかりませんが、金もらって良いレベルではないように思います

 

映画は、そんな彼らがプロから狙われるという内容で、どんどん窮地に追い込まれていくように描かれていました

とは言え、ジャッキーのいきなりの離脱とその原因などは無茶な設定で、いくら何でもそりゃないだろって感じに思えました

彼らの計画も大概ですが、一番の問題はこの映画のプロットのように思えます

 

物語は、彼らを狙う「清掃人」とは何者かを追っていくように見えますが、実質的には「見たいように見てしまう」という心理劇になっていました

冒頭で繰り広げられる会話がラストにも登場しますが、だから何?という感じでしたね

マジでプロットを練り直さないとダメな案件で、カン・ドンウォンの顔芸で保っているような映画だったように思えました

 

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* 【映画感想】プロット 殺人設計者【後半:ネタバレあり:執筆中】

 

■関連リンク

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https://eiga.com/movie/103190/review/05253019/

 

公式HP:

https://klockworx.com/movies/plot


■脱走

 

■オススメ度

 

脱走系スリラーを体感したい人(★★★)

 

■公式予告編

 

鑑賞日:2025.6.26(MOVIX京都)

 

■映画情報

 

原題:탈주、英題:Escape

情報:2024年、韓国、94分、G

ジャンル:北朝鮮非武装地帯から脱出する軍曹たちを描いたスリラー映画

 

監督:イ・ジョンピル

脚本:クァク・ソンフル&キム・ウグン

 

キャスト:

イ・ジェフン/이제훈(イム・ギュナム/임규남:脱走する軍曹、分隊長)

   (幼少期:ホンゴン/홍건

 

ク・ギョファン/구교환(リ・ヒョンサン/리현상:脱走者を追う北朝鮮保衛部の少佐)

 

ホン・サビン/홍사빈(キム・ドンヒョク/감동혁:脱走する下級兵、ギョナムの弟分の兵士)

 

ソ・ヒュヌ/서현우(チャ・ソジャ/차소좌:第一師団の警務部長)

イ・ソンウク/이성욱(ホン中尉/홍중위:警務部所属の軍官)

 

ユ・デジュ/유태주(リュ・デウク中尉/류대위:保衛部所属の軍官、ヒョンサンの直属の部下)

 

チョン・ジュンウォン/정준원(パク・ジョンピョン少尉/박소위:第一師団の軍官)

 

キム・サンフン/김상흔(チョン/정:政府高官)

パク・ユニ/박윤희(総司令官)

ウ・ジョンウォン/우정원(総司令官の妻)

 

イ・ホチョル/이호철(酔っぱらう将軍)

 

ソンガン/송강(ソン・ウミン/선우민:リ・ヒョンサンの元恋人)

 

■映画の舞台

 

北朝鮮国境付近、非武装地帯

 

ヒョンプンの里

 

ロケ地:

韓国のどこか

 

■簡単なあらすじ

 

北朝鮮の非武装地帯の民警部隊に所属する分隊長のイム・ギュナム軍曹は、秘密裏に脱北する計画を立てていた

秘密のルートを見つけ、地雷原の場所を地図に書き写して、その時を待っていた

だが、部下のドンヒョクにそれを知られ、抜け駆けをされそうになってしまう

ギュナムはドンヒョクを止めようとするものの、そこに警務部がやってきてしまい、二人は脱走の罪で逮捕された

 

脱走用のノートを見つけた警務部は誰のものかと問い詰めると、ドンヒョクは自分のものだと言う

そこに本部から保衛部のリ・ヒョンサン少佐がやってきた

彼は「事実だけで判断する」と言い、逃亡しようとしたドンヒョクを捕まえようとした英雄ではないかと処分を下さなかった

 

その後、ヒョンサンはギュナムを本部の懇親会会場に連れて行き、部署替えすることを進言する

だが、除隊前に韓国に逃亡しようと考えていたギュナムはその申し出を受けようとしなかった

ヒョンサンは選択肢はないと言い、そこでギュナムは申し出を受けるフリをしながら脱走を試みる

宴会で酔い潰れた将軍を乗せて検問を突破したギュナムは、そのままドンヒョクが勾留されている警務部へと向かった

 

テーマ:失敗の許される人生

裏テーマ:諦めない強さ

 

■ひとこと感想

 

北朝鮮兵が脱北すると言う物語で、一筋縄で行かない様子が描かれて行きます

時代は名言されていませんが、最後の手紙には1995年と書かれていたので、おそらくは2000年前後なのかなと思いました

どこからか手に入れた韓国のラジオに心を動かされ、アムンゼンの探検記を胸に抱いていたギュナムですが、ラストでそれが回収されるシーンがありました

 

映画は、非武装地帯となっている国境付近の警備隊を描いていて、民警部隊と言う名前がついていました

その部隊の小隊長であり軍曹でもあるギュナムは、除隊目前でしたが脱走を考えていました

おそらくは最後のチャンスと言う感じで、国境から引き剥がされると逃げられないと考えていたのでしょう

弟分のようなドンヒョクが抜け駆けをしようとしていて、民警部隊内ではギュナムとドンヒョクは同志であると決めつけていました

 

その情報を聞きつけてきたのが保衛部のヒョンサン少佐で、彼はかつてギュナムの旧友だったことがわかります

「ピアノ兄貴」と呼ぶほどの仲でしたが、有事によって夢は絶たれ、ヒョンサンは恋人ウシンとも別れることになっていました

まさかの同性愛展開になっていて、二人の間柄は誰にも公言できないものだったと思います

それゆえに、ヒョンサンが執拗にギュナムを追うのは、そっち方面の執着なのかと勘繰ってしまいますね

 

↓詳しいレビューはこちらから

*【映画感想】脱走【後半:ネタバレあり:執筆中】

 

■関連リンク

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公式HP:

https://dassou-movie.com/


■罪人たち

 

■オススメ度

 

ヴァンパイア映画に興味がある人(★★★)

 

■公式予告編

 

鑑賞日:2025.6.26(T・JOY京都)

 

■映画情報

 

原題:Sinners(罪人たち)

情報:2025年、アメリカ、137分、PG12

ジャンル:パブを開こうと奮闘する三人の黒人を描いたホラー映画

 

監督&脚本:ライアン・クーグラー

 

キャスト:

マイケル・B・ジョーダン/Michael B. Jordan(イライジャ・スモーク・ムーア/Smoke:退役軍人の双子)

マイケル・B・ジョーダン/Michael B. Jordan(イライヤス・スタック・ムーア/Stack:退役軍人の双子)

 

マイルズ・ケイトン/Miles Caton(サミー・ムーア/Sammie Moore:双子のいとこ、ギタリスト志望)

   (老齢期:Buddy Guy

 

Saul Williams(ジェド叔父さん/ジェディディア・ムーア/Jedidiah:サミーの父、牧師)

Andrene Ward-Hammond(ルーシー/Ruthie:サミーの母)

 

ジャック・オコネル/Jack O’Connell(レミック/Remmick:アイルランドの吸血鬼、ミュージシャンを装う侵入者)

Lola Kirke(ジョーン/Joan:レミックを匿う夫婦、KKKのメンバー)

Peter Dreimanis(バート/Bert:ジョアンの夫)

 

Dave Maldonado(ホグウッド/Hogwood:人種差別をする地主、KKKのリーダー)

 

Helena Hu(リサ・チョウ/Lisa Chow:ボーとグレースの娘)

Yao(ボー・チョウ/Bo Chow:地元の中国人仕入れ役)

Li Jun Li(グレース・チョウ/Grace Chow:ボーの妻)

 

デルロイ・リンドー/Delroy Lindo(デルタ・スリム/Delta Slim:ハーモニカ&ピアニスト)

Jayme Lawson(パーリン/Pearline:サミーが恋をする歌手)

Hailee Steinfeld(メアリー/Mary:スタックの元恋人)

ウンミ・モサク/Wunmi Mosaku(アニー/Annie:スモークの別居中の妻、料理人、フードゥの実践者)

 

Omar Benson Miller(コーンブレッド/Cornbread:雇われる用心棒、綿花作業員)

 

■映画の舞台

 

1932年、

アメリカ:ミシシッピ州

クラークスデール

 

1992年、

アメリカ:シカゴ

 

ロケ地:

アメリカ:ニューオーリンズ州

 

■簡単なあらすじ

 

1932年、ミシシッピー州のクラークスデールにて、スモークとスタックの双子の兄弟は、パブを始めるための物件を購入していた

いとこのサミーが加わって店の開店準備を始め、用心棒に地元の綿花業を営んでいるコーンブレッドを雇い入れる

パブの目玉には、サミーのギターとデルタ・スリムのピアノを配し、早々と営業を始めることになった

 

スタックは主に人集めをし、スモークは別居中の妻アニーの元を訪ねた

スモークは彼女に店の飲食全般を任せようと考えていて、積年の非礼を詫びることになった

店は順調に用意され、スタックの元カノのメアリーも来客してくる

だが、パブは黒人専用で、白人のメアリーには不都合な場所に思えた

だが、彼女はそんなことを気にも止めず、デルタの旋律でその夜を楽しんでいた

 

一方その頃、郊外に住むジェーンとバートの元にある男が訪れていた

彼はアイルランドから訪れたレミックという男で、気を許した夫婦の家に入り、二人を襲ってしまう

彼は吸血鬼であり、噛まれた人は同じように吸血鬼になってしまう

だが、彼らは家の人の許可がなければ中には入ることができなかった

 

そしてレミックは、吸血鬼化したジェーンとバートを従えて、スモークたちのパブへと向かうのである

 

テーマ:命懸けで続けるもの

裏テーマ:人生最良の日々

 

■ひとこと感想

 

ぶっちゃけヴァンパイア映画と知らずに鑑賞することになり、レミックが登場した段階で「そっち系?」と驚いてしまいました

かなり評価が高かったので、急遽予定に組み込んだのですが、逆に新鮮な気持ちで観ることができました

てっきり黒人三人組がトリオを組んで音楽活動を始める映画だと勘違いしていましたね

 

映画は、双子を一人で演じていて、同時に映っているシーンとかどうやって合成したんだろうと思いました

ボディダブルで問題ないシーンばかりではなく、普通に会話をしていたりするので、昨今の合成技術は凄いなあと感心してしまいます

音楽映画と言われるだけあって、ところ狭しとブルースなどが鳴り響いていましたね

 

物語は、わずか一晩の話になっていて、パブの用意、開店、ヴァンパイアの襲撃をあっという間に描いていきます

用意の段階が結構長く、動き出すまでに時間がかかるのですが、個人的には無駄なシーンばかりで尺を繋いでいるようには思えなかったですね

主要3人がどんな人物かを知るために必要なパートで、誰が吸血鬼化して、誰が助かったのかを認知するためには必要な情報量のように思えました

 

↓詳しいレビューはこちらから

*【映画感想】罪人たち【後半:ネタバレあり:執筆中】

 

■関連リンク

映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

https://eiga.com/movie/103795/review/05258381/

 

公式HP:

https://www.warnerbros.co.jp/movie/o596j9bjp/


■F1(R)/エフワン

 

■オススメ度

 

モータースポーツに興味がある人(★★★)

 

■公式予告編

鑑賞日:2025.6.27(イオンシネマ久御山)

 

■映画情報

 

原題:F1:The Movie

情報:2025年、アメリカ、153分、G

ジャンル:ベテランドライバーがF1の舞台に舞い戻る様子を描いたモータースポーツ映画

 

監督:ジョセフ・コシンスキー

脚本:アーレン・クルーガー

 

キャスト:(Wiki Linkは割愛)

ブラット・ピット/Brad Pitt(ソニー・ヘイズ/Sonny Hayes:元F1レーサーのロートル)

サムソン・イドルス/Damson Idris(ジュシュア・ピアース/Joshua Pearce:APXGPの天才新人レーサー)

 

ハビエル・バルデム/Javier Bardem(ルーベン・セルバンデス/Ruben Cervantes:F1チーム「APXGP」のオーナー、サニーの友人、元F1レーサー)

 

ケリー・コンドン/Kerry Condon(ケイト・マッケナ/Kate McKenna:APXGPのテクニカルマネージャー)

トビアス・メンジーズ/Tobias Menzies(ピーター・バニング/Peter Banning:APXGPの取締役)

 

キム・ボドニア/Kim Bodnia(キャスパー・スモリンスキー/Kasper Smolinski:元スクーデリア・フェラーリのリア・ジャックマン、APXGPの代表)

 

サラ・ナイルズ/Sarah Niles(ベルナデット/Bernadette:ジョシュアの母)

Samson Kayo(キャッシュ/Cash:ジョシュアのマネージャー)

 

ウィル・メリック/Will Merrick(ニックルビー/Nickleby:レースエンジニア)

ジョセフ・バルデラマ/Joseph Balderrama(リコ・ファジオ/Fazio:レースエンジニア)

Abdul Salis(ダッジ・ダウダ/Dodge:チーフメカニック)

Callie Cooke(ジョディ/Jodie:メカニック、やらかすピット班)

Michael Aaron Milligan(戦略ディレクター)

Rosie Dwyer(ピッパ・ルギン/Pippa Leguin:シュミレーター担当)

Liz Kingsman(リスベス・バンプトン/Lisbeth Bampton:広報担当)

Luciano Bacheta(ルカ・コルテス/Luca Cortez:サブのドライバー)

 

Simon Kunz(ドン・キャベンディッシュ/Don Cavendish:賭けに乗るジャーナリスト)

 

■映画の舞台

 

デイトナ24H耐久

 

イギリス GP(シルバーストーン)

ハンガリー GP(バーカロリング)

イタリア GP(モンツァ)

日本 GP(鈴鹿)

ベルギー GP(スパ・フランフルジャン)

アメリカ(ラスベガス・ゲストップ)

アブダビ GP(ラストレース)

 

バハ1000

 

ロケ地:

イギリス:

シルバーストーン・サーキット/Silverstone Circuit

https://maps.app.goo.gl/t8k9ioTRzPVqkrC7A

 

ハンガリー:ブダペスト

ハンガロリング/Hungaroring

https://maps.app.goo.gl/KK1T478Km8hsX6Ng6

 

アメリカ:フロリダ州

New Smyrna Beach

https://maps.app.goo.gl/yxwTYBEeWk2EVaBp6

 

デイトナビーチ/Daytona

https://maps.app.goo.gl/qfJ5MfyiS5fUtzgr9

 

日本:三重県鈴鹿市

鈴鹿サーキット

https://maps.app.goo.gl/kYC7PFwHApuduqL76

 

ベルギー:

スパ・フランコルシャン・サーキット/Circuit Spa-Francorchamps

https://maps.app.goo.gl/3Lh4zAxmxruMUo9V9

 

イタリア:

モデナ/Modena

https://maps.app.goo.gl/PCYAAB2yRdvuHHsU8

 

メキシコ:メキシコシティ

エルマノス・ロドリゲス・サーキット/Autódromo Hermanos Rodríguez

https://maps.app.goo.gl/nYmuMbMRzWNC56Vh9

 

オランダ:

ザントフォールト・サーキットCircuit Zandvoort

https://maps.app.goo.gl/Sec1eCD5egxLFAFo7

 

イタリア:

モンツァ・サーキット/Autodromo Nazionale Monza

https://maps.app.goo.gl/rYyjqVmY2ysy9FHx8

 

アメリカ:ネバダ州ラスベガス

Las Vegas Strip Circuit, Las Vegas

https://maps.app.goo.gl/GLWsT9bNdmrEDxxZ8

 

アラブ首長国連邦:アブダビ

Yas Marina Circuit

https://maps.app.goo.gl/8g25UwcKnKYuguai7

 

アメリカ:フロリダ州デイトナ

デイトナ・インターナショナル・スピードウェイ/Daytona International Speedway

https://maps.app.goo.gl/1yUWcnWXHBAbeoAE9

 

イギリス:ロンドン

 

■簡単なあらすじ

 

かつてF1レーサーとして、セナやアロンソと凌ぎを削った天才ドライバーのソニー・ヘイズは、事故をきっかけに一線から退き、今では様々なレースを点々とするドライバーとなっていた

ニューヨークのタクシー運転手などを経て、デイトナ24時間耐久エースのドライバーとなったソニーは、優勝したのにも関わらず、あっさりとチームを辞めて次の土地を目指すことになった

ソニーの次の目標は「バハ1000」だったが、彼の立ち寄ったダイナーに思いも寄らない男が訪れた

 

男はかつてソニーと一緒に戦ったF1ドライバーのルーベンで、彼はF1チームを購入したと言う

チームには若手の天才ドライバー・ジョシュアがいるが、ソニーにもチームに加わって欲しいと伝えた

 

ソニーは旧知のよしみもあり、ルーベンの「APXGP(エーペックス)」の本拠地へと足を運んだ

ジョシュアは場違いなロートルが来たと憤りを見せたが、その実力は本物だった

ソニーとジョシュアは互いにぶつかり合いながらもレースを迎えるのだが、チームは今存続の危機にあった

ポイントすら稼げない状況で、役員会はチームの売却を検討し始めていた

 

ソニーはエーペックスのマシンに試乗するものの、このままでは勝てないと言い、攻撃的なマシンが必要だと訴えた

テクニカルマネージャーのケイトは安全性を重視していたが、それではこの世界では戦えない

そこで、様々な検証を進めた上で、ソニーの言う「攻撃的なマシン」を作り上げることになったのである

 

テーマ:存在価値の示し方

裏テーマ:戦略的レースの構築

 

■ひとこと感想

 

『トップガン・マーべリック』のスタッフが集結と言われ、地上のトップガンとまで言われていましたが、かなりガチなF1映画となっていました

舞台はイギリス・シルバーストーンから始まって、ハンガリー、イタリア、日本、ベルギーを連戦し、最後にアブダビ GPを迎えると言う流れになっています

基本的に主人公のチーム以外のドライバーとか関係者と絡むことはほとんどないのですが、本人役で登場している多くのF1関係者を見ることができます

知っている人だと登場人物にワクワクする一方で、ソニーの乗っているマシンはF2マシンだよねと言うツッコミもできるようでしね

個人的にはそこまで詳しくないのでアラは見えず、普通にモータースポーツ映画として楽しむことができました

 

映画は、かなりに人数が登場しますが、主人公チームのみにスポットライトを当てていて、ライバルチームのドライバーが悪態をついてヒートアップみたいなシーンはありません

あくまでも、弱小チームが戦略と戦術を駆使してひとつでも多くの順位を上げていくと言う泥臭いものでしたね

ベテランのソニーが牽引するだけあって、レースを支配する戦術というものはとても興味があるものとなっていました

 

物語としては、基本はスポ根だと思えばOKで、男女の絡みも瞬間沸騰のように登場します

乙女になってしまうテクニカルマネージャーもあれですが、ジョシュアもちゃっかりとやらかしピットクルーと良い雰囲気になっていたのは笑ってしまいました

それしても、最後までキャッシュが何者かわからずモヤっとしましたね

兄弟なのか、マネージャーなのか、ただの友だちなのかわからない立ち回りで、憎まれ役を買わされているという感じのキャラになっていたのは不憫でしたね

 

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*【映画感想】F1(R)/エフワン【後半:ネタバレあり:執筆中】

 

■関連リンク

映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

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公式HP:

https://wwws.warnerbros.co.jp/f1-movie/


■でっちあげ 殺人教師と呼ばれた男

 

■オススメ度

 

実話ベースのエグい映画が好きなひと(★★★)

 

■公式予告編

鑑賞日:2025.6.27(イオンシネマ久御山)

 

■映画情報

 

情報:2025年、日本、130分、PG12

ジャンル:でっちあげによって社会的に抹殺された教師を描いた社会派スリラー映画

 

監督:三池崇史

脚本:森ハヤシ

原作:福田ますみ『でっちあげ 福岡「殺人教師」事件の真相』

 

 

キャスト:

綾野剛(薮下誠一:体罰で告発された小学校の教諭)

木村文乃(薮下希美:誠一の妻)

浅井陽人(薮下勇気:誠一の息子)

 

柴咲コウ(氷室律子:拓翔の母)

   (小中学時代:照井野々花

三浦綺羅(氷室拓翔:体罰を受けて自殺未遂をした児童)

迫田孝也(氷室拓馬:拓翔の父)

 

亀梨和也(鳴海三千彦:実名報道をする週刊春報の記者)

高嶋政宏(堂前:鳴海の上司)

 

光石研(段田重春:小学校の校長)

大倉孝二(都築敏明:小学校の教頭)

東野絢香(戸川:監視役を命じられる教師)

 

小澤征悦(前村義文:PTSDの診断を下す精神科の教授)

美村里江(箱崎祥子:PTSD診断に疑問を持つ精神科医)

 

安藤玉恵(山添夏美:薮下の受け持ちクラスの生徒の母親)

岡田伸晃(山添純也:夏美の息子、拓翔のクラスメイト)

 

峯村リエ(藤野公代:教育委員会の委員長)

 

飯田基祐(橋本:裁判長)

 

北村一輝(大和紀夫:氷室側の弁護士)

小林薫(湯上谷年雄:誠一側の弁護士)

 

■映画の舞台

 

2003年、

日本のどこか

向日市

希望ヶ丘小学校

 

ロケ地:

群馬県:太田市

群馬県立がんセンター

https://maps.app.goo.gl/QHU7voE5RMe3rRfLA?g_st=ic

 

群馬県:高崎市

鎌倉街道記念碑

https://maps.app.goo.gl/h8DZzeXiGC9HcdRk8?g_st=ic

 

群馬パース大学

https://maps.app.goo.gl/nyAXcVhAfhFuUeLs7?g_st=ic

 

■簡単なあらすじ

 

小学校の教諭をしている薮下誠一は、ある日受け持ち児童の氷室拓翔の両親から賠償請求の告訴をされてしまう

拓翔との間に体罰があったというもので、当初は校長と教頭列席のもとで保護者に謝罪をすれば済むと思われていた

だが、その時の態度に不快感を示した両親は保護者懇談会での説明と謝罪を求め、薮下はそれに応じることになった

 

その後、その事件は新聞にリークされ、それを嗅ぎつけた週刊誌は保護者側の話だけを聞いて実名報道に踏み切った

告訴内容を確認した薮下は、それがでっちあげだと確信し、法廷で争うことになった

だが、世間からの風当たりが強いままで弁護士も見つからず、当初は弁護人無しで裁判に臨まなければならなかった

 

相手は500人を超える弁護団を配する中、報道は日々過激なものになっていく

薮下は市役所の法律相談コーナーに出向き、そこで湯上谷弁護士の協力を仰ぐことになった

争点はいじめがあったかなかったという問題から、薮下の差別発言などに及ぶものの、一番のネックは「学校が体罰を認めて、教育委員会が認定したこと」だった

薮下はときに感情的になりながらも、湯上谷とともに法廷を戦うことになったのである

 

テーマ:印象操作と正義感

裏テーマ:法的制裁と結審

 

■ひとこと感想

 

実際にあった事件ですが、どこまで脚色されているのかは何とも言えない部分がありましたね

ほぼ事実ということであれば、捏造側も生きているし、あの親の元で育った少年がまともに育っているのかも心配になってしまいます

週刊誌の実名報道に対する裁判があったのかはわかりませんが、明らかな名誉毀損だし、社会に与えた影響も大きすぎると思います

 

誹謗中傷に関するものは今も昔も変わらないと思いますが、見えなくなっている分悪質化は進んでいますね

それ以上に目的ありきで嘘の告訴をするという人間がいるということの方が社会におけるリスクとして残っていると言えます

この件があったからこそ、学校側がいじめがあったことを認めないという風潮に拍車をかけているようにも思えます

 

映画は、いわゆる法廷劇となっていて、ここまで事実無根だと徹底抗戦どころか報復裁判を起こされてもおかしくないと思います

それでも、一番の加害者が学校であり、事実確認をすることもなく、保護者側の言葉を鵜呑みにして処分するというのはあってはならないことだと思います

それに対して誰も何も言わないし、法廷で証言をする人もいません

ターゲットになったら最後という感じで、普段から親しくしてくれている同僚すらも何もしてくれないんだという絶望の方が強かったように思いました

 

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* 【映画感想】でっちあげ 殺人教師と呼ばれた男【後半:ネタバレあり:執筆中】

 

■関連リンク

映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

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公式HP:

https://www.detchiagemovie.jp/


■アスファルト・シティ

 

■オススメ度

 

NYの救急現場を体感したい人(★★★)

 

■公式予告編

 

鑑賞日:2025.6.30(MOVIX京都)

 

■映画情報

 

原題:Asphalt City(都会)

情報:2023年、アメリカ、125分、R15+

ジャンル:新人救急救命士の心理的変化を描く社会派ホラー映画)

 

監督:ジャン=ステファーヌ=ソベール

脚本:ライアン・キング&ベン・マック・ブラウン

原作:シャノン・バーグ/Shannon Burke『Black Flies(2008年)』

 

キャスト:

タイ・シェリダン/Tye Sheridan(オリー・クロス/Ollie Cross:NYの新米救急救命士)

 

ショーン・ペン/Sean Penn(ラット/ジーン・ラトコブスキー/Gene Rutkovsky:ベテランの救急救命士、オリーの相棒)

マイケル・カルメン・ピット/Michael Pitt(ラフォンティーヌ/Lafontaine:クロスののちの相棒、メタル好きのイカれ男)

 

マイク・タイソン/Mike Tyson(バロウズ/Chief Burroughs:NYPDのチーフ、オリーたちの上司)

 

キャサリン・ウォーターストン/Katherine Waterston(ナンシー/Nancy:ラットの元妻)

Onie Maceo Watlington(シルヴィー/Sylvie:ラットとナンシーの娘)

 

Raquel Nave(クララ/Clara:クラブの女、オリーの行きずりの相手)

 

Kali Reis(ニア・ブラウン/Nia Brown:救出される妊婦)

Shelly Burrell(タワーズ医師/Dr. Towers:救急救命医、ニアを診る医師)

 

■映画の舞台

 

アメリカ:

ニューヨーク

 

ロケ地:

アメリカ:ニューヨーク

 

■簡単なあらすじ

 

ニューヨーク・ハーレム地区に配属された新人救急救命士のオリーは、いきなり銃撃事件の現場に出向くことになりパニックになってしまう

ベテランのラットの指示に従って処置を行うものの、ラフォンティーヌからは悪態をつかれる始末だった

現場のトリアージを行なって重症者を搬送するものの、まるでついて行けずに自己嫌悪に陥ってしまった

 

その後、ラットとバディを組むことになったオリーは、犬に噛まれた子どもの現場に出向くものの、犬をその場から引き離すように命じられ、仲間からは「患者よりも犬が優先か?」となじられてしまう

犬の飼い主は犬を撃ち殺してしまい、再びオリーは、起きていることについて行けないままだった

 

その後、言葉が通じない移民の搬送をしたり、心肺停止患者、DV男や迷惑患者などの相手をしているうちに精神的に病んでしまう

クラブに出向いて、そこにいた女性クララとゆきずりの関係になるものの、その後もクララの家に頻繁に足を運ぶようになっていた

 

一方のラットは、5年間連れ添った元妻ナンシーの元にオリーを連れて行き、近々子どもにも会えなくなるとぼやいていた

ナンシーに新しい男ができたようで、北部の田舎に移住すると言う

都会の喧騒から離れることは子どもにとってもいいと考えるラットだったが、生きがいの半分を失って意気消沈していた

 

そんなある日のこと、妊婦の搬送現場に出向くことになった二人だったが、そこである事件に巻き込まれてしまうのである

 

テーマ:救命士のやりがい

裏テーマ:心を蝕む現場

 

■ひとこと感想

 

救急病院で働いているので、とても興味を持って鑑賞しました

いわゆる「自分のところに来るまで」と言う感じで、国は違えども、様々な苦労をして運んでいることがわかります

アメリカと日本では救命士ができることに違いがあって、そこも興味深かったですね

 

映画では、かなり過酷な現場を連続して観ることになるので、血がダメな人にはキツいかもしれません

徐々に心を病んでいく新人と、すでに心が壊れつつあるベテランがバディを組むのですが、さらに輪をかけたような狂った救命士なども登場します

あそこまで荒んだ現場だとこうなってしまうのも理解できてしまいます

あの街で救急に携わるなら、少しぐらい壊れていないと難しいようにも思えてしまいます

 

物語としては、オリーが救命士としての覚悟を持つまでと言う感じで紡がれていて、そのために必要なことがたくさん起こると言う感じになっています

ここまでのことが起こらないと覚悟を持てないと言うことではないと思いますが、これぐらいのことを乗り越えないとやって行けないのも事実なのでしょう

それにしても、ニューヨークって怖いなあと思う一方で、移民を受け入れていくとこんな感じになっていくのかな、と思う部分もあったりしますね

 

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投稿者 Hiroshi_Takata

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