■映画鑑賞まとめ■
4月、第3〜最終週(2026.4.20~2026.4.30)
■済州島 四・三事件 ハラン
■オススメ度
韓国の負の歴史に興味がある人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2026.4.22(アップリンク京都)
■映画情報
原題:한란(寒蘭)、英題:Hallan(寒蘭)
情報:2025年、韓国、119分、G
ジャンル:済州島にて実際に起きた「4・3事件」を描いた伝記映画
監督&脚本:ハ・ミョンミ
キャスト:
キム・ヒャンギ/김향기(コ・アジン/고아진:夫を探す妻)
キム・ミンチェ/김민채(カン・ヘセン/강해생:アジンの6歳の娘)
ソ・ヨンジュ/서영주(カン・イチョル/이철:アジンの夫、教師)
カン・ミョンジュ/강명주(ゲオク/계옥:ヘセンの祖母)
ファン・ジョンナム/황정남(パク/박중사:討伐隊長、軍曹)
キム・ウォンジュン/김원준(ムン/문일병:討伐隊、一等兵)
チェ・スンジュン/최승준(キム/김하사:討伐隊、伍長)
キム・ダフィン/김다흰(ジョンナム/정남:武装隊のメンバー)
チャン・ジェウン/장제웅(ウンピョン/원평:ジョンナムの仲間)
カン・グハ/강구하(イルドゥ/일두:ジョンナムの仲間)
カン・チェヨン/강채영(ホンスン/봉순:巫堂、アジンの友人)
カン・ミンジュ/강명주(スクジャ/숙자:拷問で殺される村人)
チョン・インソ/정인서(スクジャの母)
ヤン・ソミン/양소민(ソンヨン/선영:洞窟の母親)
チェ・ヒョンジン/최현진(チュンソク/중석:洞窟の息子)
ヤン・ソミン/양소민(チュンサム/춘삼:山へ逃げる民衆のリーダー)
■映画の舞台
1948年&2025年
韓国:済州島
ロケ地:
韓国:済州島
■簡単なあらすじ
1948年4月3日、アメリカ軍の統治下にあった韓国では、政府の方針に逆らう国民と「アカ」と呼び、大規模な討伐作戦が繰り広げられていた
アジンの住む村でも「山から降りてきたものは殺す」と宣言されていて、そんな中で夫を探すアジンは、娘へセンを義母のゲオクに預けて、村長たちと一緒に山を目指していた
だが、ヘセンはどうしても母から離れたがらず、それでもアジンは娘を義母に預けて、山に向かうことになった
ヘセンは祖母とともに自宅にいたが、討伐隊は老若男女を問わずに島民全員を「アカ」だと決めつけて、ロクに調べもせずに殺戮を繰り返していた
そんな討伐隊の若者ムン一等兵は、目の前で行われている惨劇に戸惑いながらも、パク軍曹とともに島を巡らなければならなかった
その隊には「殺した島民の数を自慢するキム伍長」などもいて、彼らは島民を殺した挙句、家をすべて焼き払って行った
ヘセンたちも討伐隊に見つかり、老人と言えども容赦無しに殺されてしまう
そんな中、職務に疑問を持つムン一等兵はヘセンを見逃し、彼女は祖母の屍の中で目を覚ましていた
そして、母のいる山へと、一人で向かい始めたのである
テーマ:歴史を記す意味
裏テーマ:理想と現実との乖離
■ひとこと感想
韓国の黒歴史の一つである「済州島 3月4日事件」を取り扱っていた作品で、第二次世界大戦後の「アメリカ軍統治時代」にて起きた実際の事件を扱っていました
当時の朝鮮半島は、北はソ連の統治、南はアメリカによる統治があって、いわゆる共産主義を排除する動きが南側で起きていました
そんな中、討伐隊というものが赤狩りのために結成され、もともとは耽羅という王国だった済州島は、本国とは別の自治区だった事もあり、それゆえに排斥に対する容赦のなさがあったと言います
1392年から朝鮮王朝の全羅道に組み込まれ、この時代には流刑地とされていました
1910年の韓国併合によって大日本帝国の領土となり、1945年までは朝鮮総督府によって統治されていました
映画でもその名残と影響が残っていて、セリフの中に「日本がいなくなったのに変わらない」という文言が何度も登場していました
さらに日本軍が置いて行った武器が武装隊の武器になっていました
このような時期において、済州島の島民の一人が主人公となり、そこで約3万人が殺された一部始終を紐解いています
かなり強烈な歴史であり、韓国人が韓国人を殺すシーンが多くあり、直接描写はないものの、老人も子どもも関係ないという世界になっています
討伐隊側にも疑問を呈する青年が登場しますが、当時は兵士になるつもりのない人間が討伐隊として派遣されたという歴史があり、彼もその一人のように思います
彼の最後の決断も強烈なものがありますが、まさしく神も仏もいない世界というものが、そこにはあったと言えます
↓詳しいレビューはこちらから
【映画感想】済州島 四・三事件 ハラン【後半:ネタバレあり】
■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://eiga.com/movie/105547/review/06421158/
公式HP:
