■映画鑑賞まとめ■

 

1月、第4週(2026.1.26~2026.1.31)

 


■終点のあの子

 

■オススメ度

 

女子の精神的な揺らぎと生態について興味がある人(★★★)

 

■公式予告編

鑑賞日:2026.1.26(イオンシネマ久御山)

 

■映画情報

 

英題:A Girl at the End of the Line(列の最後尾の少女)

情報:2025年、日本、125分、G

ジャンル:中高一貫の女子校にて友人たちとの人間関係に悩む女子高生を描いた青春映画

 

監督&脚本:吉田浩太

原作:柚木麻子『終点のあの子』

 

キャスト:

當真あみ(立花希代子:プロテスタント系の私立高校の1年生、内部生)

中島セナ(奥澤朱里:外部生として入学するクラスメイト)

 

深川麻衣(瑠璃子:美大の大学院生、希代子の相談相手)

石田ひかり(美恵子:希代子の母、老舗の呉服店の店主)

 

平澤宏々路(森奈津子:希代子のクラスメイト)

 

南琴奈(菊池恭子:希代子たちのクラスメイト、中心的存在)

新原泰佑(卓也:恭子の恋人、大学生)

 

小西桜子(メイコ:エイジの恋人)

 

野村麻純(名村洋子:クラスの担任)

 

■映画の舞台

 

都心のどこか

 

ロケ地:

東京都:文京区

文京学院大学女子中学校

https://maps.app.goo.gl/7hoQhDKLRnw51Gua9?g_st=ic

 

栃木県:宇都宮市

文星芸術大学

https://maps.app.goo.gl/JMD1uMA9nAoarZz1A?g_st=ic

 

丁字屋

https://maps.app.goo.gl/WuNC3uiBroAW9YXi8?g_st=ic

 

東京都:目黒区

Rocket Gallery

https://maps.app.goo.gl/kTWwHUKBHgmGvucDA?g_st=ic

 

東京都:港区

GOBLIN

https://maps.app.goo.gl/Ya6kcNHP8wz5SqjE8?g_st=ic

 

■簡単なあらすじ

 

中高一貫の女子校にて、内部生として高校に進学した希代子は、登校初日の路上にて、鮮やかな青い服の同級生らしき女の子に声を掛けられた

なかなか進まない工事の話題で友だちたちと盛り上がっていたが、「なかなかできないからいいんじゃない」と、まるで知り合いかのように声を掛けられた

困惑したまま学校に到着した希代子だったが、彼女は同じクラスの外部生でで、早くもクラスのみんなに溶け込んでいた

 

彼女の名前は朱里と言い、学校に来たり来なかったりする生徒だったが、ある日のこと「メロンパンを食べたい」と言って、交換のお願いをされてしまう

さらに2人で昼食を取ろうと言い、希代子はいつも一緒に食事をしていた奈津子に断りを入れて、朱里と行動を共にすることになった

その後、希代子は朱里と過ごす時間を増やし、彼女が有名な写真家の娘であることがわかる

 

その後、変わりない日常を過ごしていたが、彼女の家に遊びに行ったその時に、クラスメイトの悪口が書かれた日記帳を見つけてしまった

希代子は咄嗟にそれを自宅に持ち帰り、自分以外のクラスメイトへの悪口を読み解いていく

そして彼女は、その日記帳をみんなに見せてしまう

クラスの誰もが朱里のことを避け始め、希代子はクラスの中心的な存在の恭子と過ごす時間を増やしていく

そして、文化祭の準備を始める時期に差し掛かってきたのである

 

テーマ:自由でいられる時間

裏テーマ:ガラス越しの憧れ

 

■ひとこと感想

 

中高一貫の女子校ということで、人生で全く縁のない空間での日常を覗き見ることになりました

女子同士の感情の揺らぎみたいなものが描かれていて、かと言って全く理解できないというものでもありません

でも、総じて怖いなあと思ってしまう部分がありました

 

映画は、希代子と朱里の関係を中心に描き、誰とでも仲良くなれる朱里を羨ましく思う希代子が描かれていきます

でも不意に乗ることになった江ノ島行きの電車内でも、学校を勝手に休むことへの抵抗が強く、結局は朱里との距離を置くことになってしまいました

この一連の出来事から不和が生じ始め、それが露見されるのが日記帳の中身を見てしまった瞬間となっています

 

その時に衝動的に日記を持ち帰るのもどうかと思いますが、その後に他の生徒の悪口を見つけてしまって、それを当事者に話してしまいます

この日記に限らず、周囲で起こった出来事を利用しようとする行動が目立っています

そして、自分の思い通りにならないことで、さらに感情を拗らせることになります

それを行なっているのが希代子だけではないというところに深みがあって、そう言った感情と行動の連鎖が、さらなるうねりを作り出していきました

 

↓詳しいレビューはこちらから

*【映画感想】終点のあの子【後半:ネタバレあり:執筆中】

 

■関連リンク

映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

https://eiga.com/movie/104047/review/06104066/

 

公式HP:

https://endof-theline.com/


■恋愛裁判

 

■オススメ度

 

アイドルの恋愛裁判に興味のある人(★★★)

 

■公式予告編

鑑賞日:2026.1.27(TOHOシネマズ二条)

 

■映画情報

 

英題:Love of Trial(試練の愛)

情報:2026年、日本、124分、G

ジャンル:恋愛沙汰で賠償責任が生じたアイドルを描いた社会派ヒューマンドラマ

 

監督&脚本:深田晃司

 

キャスト:

齊藤京子(山岡真衣:アイドルグループ「ハッピー☆ファンファーレ」のセンター)

 

倉悠貴(間山敬:路上パントマイムパフォーマー、真衣の元同級生)

 

仲村悠菜(清水菜々香:配信でバズり始める「ハッピー☆ファンファーレ」のメンバー)

小川未祐(大谷梨紗:金髪クールビューティの「ハッピー☆ファンファーレ」のメンバー)

今村美月(三浦美波:「ハッピー☆ファンファーレ」の真面目なリーダー)

桜ひなの(辻元姫奈:「ハッピー☆ファンファーレ」の妹分的存在のメンバー)

 

唐田えりか(矢吹早耶:「ハッピー☆ファンファーレ」のチーフマネージャー)

津田健次郎(吉田光一:事務所「ファーレス」の社長)

 

竹中夏海(植松:振付師)

内田周作(伊藤:ファーレスを買収する企業の社長)

 

夏目透羽(夏子:梨紗の友人)

犬飼直紀(新井祐也:ゲーム配信YouTuber、菜々香の彼氏)

 

吉田ウーロン太(笹原:真衣の弁護士)

 

木原勝利(やまさん:菜々香の熱烈なファン)

 

■映画の舞台

 

都内某所

 

ロケ地:

東京都:渋谷区

AFFINA BXB

https://maps.app.goo.gl/SV5DwGj6p5Mi5YeQ7?g_st=ic

 

埼玉県:所沢市

所沢文化センター ミューズ

https://maps.app.goo.gl/UozdSCVuCArAy6G59?g_st=ic

 

東京都:大田区

HANEDA ENTERTAINMENT STUDIO

https://maps.app.goo.gl/WvKHRsVwArcRGcTf7?g_st=ic

 

東京都:渋谷区

TSUKURITE STUDIO

https://maps.app.goo.gl/ifriPKXoHciA1RG68?g_st=ic

 

東京都:江戸川区

新左近親水公園

https://maps.app.goo.gl/xs7z9wXxnV7PWQw27?g_st=ic

 

千葉市動物公園

https://maps.app.goo.gl/oZRvnVkXSKggksuw6?g_st=ic

 

静岡県:下田市(だるま朝日の海岸)

 

■簡単なあらすじ

 

アイドルグループ「ハッピー☆ファンファーレ」のセンターとして活躍している山岡真衣は、最近SNS配信で人気を獲得し始めているメンバーの菜々香の勢いを気にしていた

ポジションは非公表ながらも人気順になっていて、新曲のセンターには彼女が選ばれていた

真衣と菜々香、クールビューティで人気を得ている梨紗は寮生活としてマンションの一室で共同生活をしていた

 

ある日のこと、菜々香から配信仲間の祐也とデートをするためにカモフラージュを頼まれた真衣は、偶然街角で再会した同郷の間山を連れていくことになり、梨紗も友人の夏子を同席させた

動物園に行った夜にカラオケで親睦を深め、菜々香と祐也を2人きりにするために抜け出しを図る

グループは恋愛禁止を契約書に入れていて、バレれば大ごとになる危険性をはらんでいた

 

グループは日増しに人気を獲得し、ようやくアイドルフェスのメインステージのトリを務めるまでに成長する

だが、あの日のデートの映像がSNSで出回ってしまい、菜々香は祐也と別れることを決める

そんな動きに納得のいかない真衣は、ファンが握手会で事件を起こした夜に、間山とともにどこかに消えてしまった

そして、事務所の吉田社長は「恋愛禁止の契約」を盾に、損害賠償の請求を起こすことになったのである

 

テーマ:恋愛は過失か

裏テーマ:人権とビジネス構造

 

■ひとこと感想

 

アイドルグループの恋愛発覚によって実際に起きた事件をモチーフに作られていて、元アイドルが主人公を務める作品になっていました

暗黙のルールと契約と言う二重構造によってアイドルビジネスが支えられているのですが、アイドルのほとんどは未成年の状態で契約を交わしていると思うので、問題の渦中にあるアイドルの契約時の状況というものを描く必要があります

本作の主人公の裁判では、契約者は成人である真衣として描かれていて、合格したので有頂天で読んでいませんでしたは通用しないと思います

もっとも、契約と人権に関しては切り離して考えるべきものであり、本作ではそのフォーカスを完全には一致させてはいません

 

アイドルも産業のひとつで、疑似恋愛を売りにしているのならば、その背信行為というものを契約で規制するのはアリだと思うし、疑似恋愛対象者に背信行為を行いながら、自分は裏では好き勝手するというのはリスクを伴うことでしょう

恋愛自体を止めることが難しいのであれば、事務所と相談して進退を決めるというのが筋であり、今回の菜々香のように「バレなければOK、でもSNSの裏垢(事務所が認知していない)で発覚」というのは賠償責任を問われても仕方がないと思います

 

映画では、その菜々香の事件とは別の真衣の行動というものを取り上げているのですが、襲撃事件があった後に「真衣と間山の関係がどのように世間に公表されたのか」というのは一切わかりません

裁判の過程でも発覚の発端は描かれず、印象としては「間山と逃げて仕事をすっぽかした」というふうにしか見えません

なので、自己都合でスケジュールに穴を開けて、事務所に損害を与えたのならば、「恋愛は自由」という問題とは意味が違うと思うのですね

なので、映画では説明不足の部分が多すぎて、裁判が進行するにつれて、この裁判が何を争っているのかというものが見えにくいなあと思ってしまいました

 

↓詳しいレビューはこちらから

*【映画感想】恋愛裁判【後半:ネタバレあり:執筆中】

 

■関連リンク

映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

https://eiga.com/movie/103829/review/06106294/

 

公式HP:

https://pandaplan.jp/


■PROJECT Y

 

■オススメ度

 

韓国ノワール系映画が好きな人(★★★)

 

■公式予告編

 

鑑賞日:2026.1.28(TOHOシネマズくずはモール)

 

■映画情報

 

原題:프로젝트 Y(プロジェクト Y)、英題:Project Y

情報:2025年、韓国、109分、PG12

ジャンル:どん底から這い上がる2人の女性を描いたスリラー映画

 

監督:イ・ファン

脚本:オ・ユギュン&クァク・ジェミン

 

キャスト:

ハン・ソヒ/한소희(ユン・ミソン/윤미선:花屋の店主、夜はホステス「イェスル」)

チョン・ジョンソ/전종서(イ・ドギュン/이도경:白タクの運転手、ミソンのルームメイト)

 

キム・ソンチョル/김성철(ト・サジャン/토사장:ナイトクラブの新しいボス)

チョン・ヨンジュ/정영주(ブル/황소:ボスの用心棒、雌牛)

ユア/유아(ハギョン/하경:ボスの妻)

ハン・ヒョンジュン/한현준(スンウォン/승원:ハギョンが貢ぐナイトクラブのホスト)

 

キム・シンロク/김신록(チェ・ガヨン/최가영:ドギュンの母、伝説のホステス)

 

パク・ファンヒ/박환희(サンオク/상옥:ナイトクラブの女性マネージャー)

 

イ・ジェギュン/이재균(ソック/석구:斡旋業者)

チョン・チャンホ/정찬호(チョルグ/철구:ホストクラブのマネージャー、ソックの後輩)

 

キム・ソンイル/김송일(アン・ジュンミン:ナイトクラブの顧客、社長)

 

キム・インウ/김인우(日本の外交官、大使)

 

チェ・ドクムン/최덕문(チェ・チョル/최철:バスケの監督)

イ・ホンネ/이홍내(イ・ハヌク/한욱:バスケの選手)

 

■映画の舞台

 

韓国:ソウル

江南地方

 

ヨイド/汝矣島

https://maps.app.goo.gl/wEQyTWkmnab6BibD7?g_st=ic

 

チョンダムドン/清潭洞

https://maps.app.goo.gl/a4wWv6qrQ7yDPkBb8?g_st=ic

 

京畿道抱川市

https://maps.app.goo.gl/CubCi4Wgm8v4XFQP6?g_st=ic

 

ロケ地:

上に同じ

 

■簡単なあらすじ

 

ソウルの江南にあるファジョン市場にて生花店で働いているミソンは、夜はイェスルという源氏名でナイトクラブのホステスとして働いていた

彼女には幼い頃から家族同然の関係でルームシェアをしているドギュンがいて、彼女は白タクとして、繁華街のホステスたちの送り迎えをしていた

2人はお金を貯めて普通の生活をしたいと思っていた

 

ミソンは人脈を通じて7億円のマンションの保証金を託していたが、ある日のこと、その取引に関わっていたチェ室長が自殺したという報道が流れる

そのお金をギャンブルに注ぎ込んでいたと報道され、ドギュンは一攫千金を夢見て、タクシー内で聞いた「バスケの八百長」に乗って、全財産を投じてしまう

試合は情報の通りに八百長だったが、オンラインスポーツ賭博のサイトはフェイクで、当たったのにも関わらず、お金を奪われてしまった

 

無一文になったドギュンは裏仕事の斡旋をしているソックに声を掛け、ヤバい仕事を請け負うことになった

だが、その情報交換の現場にて、ソックがナイトクラブの新しいボス・ト社長の隠し財産を狙っていることを聞いてしまう

そこでミソンとドギュンはボスに近づき、彼の妻ハギョンなどから情報収集を行なっていく

そして、ようやく金の隠し場所を見つけることに成功するのだが、そこには大量の金塊まで隠されていて、2人は根こそぎ奪うことに成功した

だが、その動きはソックに勘づかれてしまい、2人はソウルを出るための計画を立てて、ドギュンの母ガヨンを訪ねることになったのである

 

テーマ:自分の身は自分で守る

裏テーマ:魂で通じる合言葉

 

■ひとこと感想

 

韓国のクライムムービーとして、2人の底辺女性(超美人)が成り上がるという内容で、ともかくこの2人が美人すぎて話が入ってきませんでした

ナンバーワンホステスと着飾れば美人の粗暴な相方というバディになっていて、この2人が幼少期から姉妹同然に育っていたことがわかります

この2人の母親であるガヨンのキャラが強烈で、さらにボスのキャラも際立っていました

物語は普通ですが、これらのキャラ設定とビジュが凄くて、テンポが良いので十分に楽しめました

 

韓国の江南地方の底辺繁華街で成り上がろうという設定は普通で、貯めたお金を奪われて、さらに大金の情報を掴んでしまうというのはありきたりに思えます

それぞれの仕事を通じて情報の裏を取ることになるのですが、仮面接客でバレない方が無茶でしたね

それを剥がすために酒の飲み比べをするというのもアレですが、王道路線を突っ走るシナリオになっているので安心して鑑賞できる感じに仕上がっています

 

グロっぽさはそこまでなくて、主演2人はそこまでドロドロにはなりませんが、脇役は重油のような溜め池で迫真の演技を披露していましたね

用心棒の雌牛のキャラも凄かったのですが、退場が早すぎるかなあ、と思ってしまいました

それにしても、新作映画なのでキャスト情報がほとんどないのは辛いところですねえ

 

↓詳しいレビューはこちらから

*【映画感想】PROJECT Y【後半:ネタバレあり:執筆中】

 

■関連リンク

映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

https://eiga.com/movie/104632/review/06109825/

 

公式HP:

https://projecty-movie.jp/


■安楽死特区

 

■オススメ度

 

安楽死問題について考えたい人(★★★)

 

■公式予告編

鑑賞日:2026.1.29(MOVIX京都)

 

■映画情報

 

情報:2026年、日本、129分、G

ジャンル:安楽死が法整備された日本にて、その制度と向き合う人々を描いた社会派ヒューマンドラマ

 

監督:高橋伴明

脚本:丸山昇一

原作:長尾和宏『安楽死特区』

 

キャスト:

毎熊克哉(酒匂章太郎:余命半年のラッパー、若年性アルツハイマーに罹患)

大西礼芳(藤岡歩:章太郎の恋人、ジャーナリスト)

 

加藤雅也(尾形綋:安楽死特区の特命医)

鈴木砂羽(尾形のどか:鉱の妻)

 

平田満(池田和行:末期癌の診断を受けた男)

筒井真理子(池田玉美:和行の妻)

 

余貴美子(澤井眞矢:認知症の元漫才師「おまや」)

友近(たまや:真矢の妹、姉妹漫才師)

 

gb(章太郎のラップ仲間)

田島令子(京町綾乃:歩の取材相手、施設入所者)

 

奥田瑛二(鳥居幸平:池田の主治医、安楽死特区の特命医)

板谷由夏(三浦由香:安楽死特区の特命医)

下元史朗(竹ノ内淳:安楽死特区の特命医)

鳥居功太郎(鈴川史郎:安楽死特区の特命医)

 

くらんけ(エンドロール後に出演)

 

■映画の舞台

 

関東圏のどこか

政府公認の安楽死特区「ヒトリシズカ」

 

ロケ地:

東京都:三鷹市

三鷹げんき

https://maps.app.goo.gl/st2796MGUB7xLyub6?g_st=ic

 

東京都:江東区

ホルモンナカジ

https://maps.app.goo.gl/GVhBtz2Uk5NhMCus5?g_st=ic

 

東京都:台東区

浅草東洋館

https://maps.app.goo.gl/CgstGjwLCg88asfP9?g_st=ic

 

■簡単なあらすじ

 

近未来の日本では、安楽死が法整備され、政府公認の施設を特区として設定していた

チベットなどで医療ボランティアをしていたラッパーの章太郎は、ジャーナリストの恋人・歩とともに、その施設への入所希望を申し立て、その内部構造を調査しようとしていた

章太郎は26歳の時に若年性アルツハイマーを発症し、これまでに幾度となく命の危険に晒されており、その入所は妥当と評価されていた

 

日に日に弱っていく章太郎を介助しながら、歩は施設内を取材して周り、多くの人々と接点を持っていく

隣の部屋には元漫才師の高齢女性が入所し、末期癌の老人とその妻も施設を利用していた

施設では、政府方針によって、都合3回の面談が義務付けられていて、最終的には医師5人の協議によって、安楽死が適用されるかを審査することになっていた

 

ある日のこと、章太郎は主治医となる尾形医師を含めた3人の特命医と面談をすることになった

章太郎は安楽死に対する持論を展開し、尾形たちが特命医に就いている本質を問うていく

歩もこの流れには反発していたが、ある出来事をきっかけとして、章太郎は本気で安楽死を望むようになってしまったのである

 

テーマ:安楽死が生まれる背景

裏テーマ:個人主義と全体主義の弊害

 

■ひとこと感想

 

個人的には安楽死制度に対しては賛成の立場で、それでも日本で制度化するのは無理だと思っています

そんな中、もし今の日本で安楽死が制度化されたらというスタンスの仮説映画にはとても興味を持っていました

映画によって、何らかの結論が出るのかと心配していましたが、このスタンスだとフラットで「考えるきっかかけになる」というものだったと思います

 

映画には5人の特命医がいて、ベテランから若手、女性までいて、さらに海外の医師がアドバイザーになっていたりします

そんな中で、未熟で議論を尽くされていないと国民が感じている制度というものに身を投じていて、そのスタンスもバラバラとなっています

患者側も「家族に告知をした人」「告知をしなかった人」「安楽死が妥当かどうかわからない人」などがいて、一定のバランスを保っていたと思います

 

個人的な感覚だと、安楽死制度は条件が厳格化されるべきだと思っていて、それは「死にたい人が死ぬべき時を得られる自由」というものとは違うと感じています

なので、制度だけが一人歩きしてしまうと、健全な若者から中年層の方が利用する人が増えると思うのですね

なので、高齢であっても一定の条件をクリアできないと利用はできないと何でもありとなってしまいます

最終的には本人の意思確認をしますが、それが取れない(意識混濁)とか、安楽死に使用される薬剤を自分で飲めない(介助が必要)などの多くの問題が残っていると考えられます

まっ先に思い出したのは『海を飛ぶ夢』という映画作品なのですが、興味のある人は鑑賞してみても良いのではないか、と感じました

 

↓詳しいレビューはこちらから

*【映画感想】安楽死特区【後半:ネタバレあり:執筆中】

 

■関連リンク

映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

https://eiga.com/movie/104474/review/06112416/

 

公式HP:

https://anrakushitokku.com/


■ランニング・マン

 

■オススメ度

 

リアルな「逃走中」を見てみたい人(★★★)

 

■公式予告編

 

鑑賞日:2026.1.30(イオンシネマ久御山)

 

■映画情報

 

原題:The Running Man

情報:2025年、アメリカ、133分、PG12

ジャンル:賞金のために危険なゲームに挑む男を描いたスリラー映画

 

監督:エドガー・ライト

脚本:マイケル・バコール&エドガー・ライト

原作:スティーヴン・キング『The Running Man(1982年)』

 

キャスト:

グレン・パウエル/Glen Powell(ベン・リチャーズ/Ben Richards:底辺労働者)

Alyssa Benn&Sienna Benn(キャシー・リチャーズ/Cathy Richards:ベンの娘、2歳)

ジェイミー・ローソン/Jayme Lawson(シーラ・リチャーズ/Sheila Richards:ベンの妻)

 

ジョシュ・ブローリン/Josh Brolin(ダン・キリアン/Dan Killian」「ザ・ネットワーク」のエグゼクティブ・プロデューサー)

コールマン・ドミンゴ/Colman Domingo(ボビー・T/Bobby T:「ランニングマン」の司会者)

 

リー・ペイス/Lee Pace(エヴァン・マッコーン/Evan McCone:「ザ・ネットワーク」のハンターのリーダー)

Karl Glusman(フランク/Frank:ハンター)

Joey Ansah(ホロウェイ機長/Captain Holloway:ステルス機の機長、ハンター))

James Frecheville(ドナヒュー/Donahue:航空士、ハンター)

Alex Hoeffler(ダニンジャー/Duninger:副操縦士、ハンター)

 

ケイティ・オブライエン/Katy O’Brian(ジェニー・ラフリン/Jenni Laughlin:ベンとともに選ばれるランナー)

Martin Herlihy(ティム・ジェンスキー/Tim Jansky:ベンとともに選ばれるランナー)

 

ウィリアム・H・メイシー/William H. Macy(モリー/Molie:ベンを手助けする友人、変装)

 

ダニエル・エズラ/Daniel Ezra(ブラッドリー/Bradley:反ネットワーク活動家)

Angelo Gray(ステイシー/Stacey:ブラッドリーの弟)

Olunike Adeliyi(マ/Ma:ブラッドリーの母)

Jaya Griffith(ジューン/June:ブラッドリーの妹)

 

マイケル・セラ/Michael Cera(エルトン・ペラキス/Elton Perrakis:メイン州の活動家、ブラッドリーの友人)

Sandra Dickinson(ヴィクトリア・パラキス/Victoria Perrakis:エルトンの母)

 

エミリア・ジョーンズ/Emilia Jones(アメリア・ウィリアムズ/Amelia Williams:ベンが人質にとる居住区の女性)

 

■映画の舞台

 

近未来のディストピア

コープ・シティ及びアメリカ各地

 

ロケ地:

スコットランド:グラスゴー

イギリス:ロンドン

ブルガリア

 

■簡単なあらすじ

 

近未来のアメリカでは、「ザ・ネットワーク」というメディアが世界を牛耳っていて、視聴者の多くは貧困に苦しみ、薬すら満足に買えない時代になっていた

ブルーカラーとして働いてきたベンは、企業の内部告発を行なったことで「要注意人物」と指定されていて、再就職もままならない状況だった

彼には2歳になる娘キャシーがいて、彼女のためのインフルエンザの治療薬もまともに買えない

妻のシーラはホステスとして働いているものの、なかなか実入りがなく、経済状況が好転することはなかった

 

その後、テレビで賞金稼ぎの番組を見ていたベンは、クイズ番組への出演を決意する

そして、オーディションに向かうものの、適性審査から、彼は妻が反対する「ランニングマン」の逃亡者に選ばれてしまう

「ランニングマン」では30日間逃げ切れば10億ドルをゲットできると言い、背に腹を変えられないベンは出場することになった

 

ベンは友人のモリーを訪ね、変装道具やら、新しい身分証などをゲットして潜伏することになった彼は1日に1回だけ映像を送らなければならなかった

ニューヨークのホテルに潜伏し、ボストンなどへと移動を重ねていく中で、銃撃戦が起こってしまい、兵士たちが死亡するという事件が起きる

ベンは悪魔に仕立て上げられるものの、一部では熱狂的なファンを獲得していく

そんな彼を反して体制派のブラッドリーが手助けをして、メイン州のデリーへと送り込むことになったのである

 

テーマ:エンタメと支配

裏テーマ:熱狂が生む分断

 

■ひとこと感想

 

1987年の『バトルランナー(原題:The Running Man)』のリメイク作品で、前作の主人公を演じたアーノルド・シュワルツネガーが意外なところで登場していましたね

内容は原作とほぼ同じで、その後に追加エピソードがあるという感じになっていました

エンドロールも凝っていたので、最後まで楽しめる内容になっていたと思います

 

フェイク映像などで大衆をコントロールしていくのですが、この手のプロパガンダを映像で行なって、経済的な負担を麻痺させるというのは実に現代的でしたね

原作の設定が2025年なのですが、1982年にこの内容を書いたスティーヴン・キングすげえなあと思ってしまいました

2025年を迎えて、改めて実際の世界を反映させているのですが、その主たるものがSNSだったり、ドローン撮影だったりするのだと思います

 

映画は、非常にわかりやすい内容で、登場人物が多いけれど、そこまで混乱はしません

敵もきちんと悪いし、勧善懲悪的な部分がありますが、爽快感があるかといえば微妙でしょうか

また、フェイク映像とベンの妄想が入り混じったりするので、本当の時系列を追っていくのに集中力がいるかもしれません

ぬるい逃走中で飽きた人には持ってこいの映画かもしれませんが、IMAXとかで観る意味があるのかは何とも言えませんでしたね

 

↓詳しいレビューはこちらから

*【映画感想】ランニング・マン【後半:ネタバレあり:執筆中】

 

■関連リンク

映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

https://eiga.com/movie/104207/review/06115362/

 

公式HP:

https://the-runningman-movie.jp/


■HELP 復讐島

 

■オススメ度

 

復讐系ホラー&スリラーが好きな人(★★★)

 

■公式予告編

 

鑑賞日:2026.1.30(イオンシネマ久御山)

 

■映画情報

 

原題:Send Help(助けを求める)

情報:2026年、アメリカ、112分、PG12

ジャンル:相性の悪い上司と無人島に流れ着いたOLを描いたサバイバルスリラー映画

 

監督:サム・ライミ

脚本:ダミアン・シャノン&マーク・スウィフト

 

キャスト:

レイチェル・マクアダムス/Rachel McAdams(リンダ・リドル/Linda Liddle:先代の約束を反故にされた女性社員、戦略企画部)

ディラン・オブライエン/Dylan O’Brien(ブラッドリー・プレストン/Bradley Preston:新社長に就任した二代目)

 

エディル・イスマイル/Edyll Ismail(ズーリ/Zuri:ブラッドリーの婚約者)

ゼイビア・サミュエル/Xavier Samuel(ドノヴァン/Donovan:副社長に抜擢される社員)

クリス・パン/Chris Pang(チェイス/Chase:リンダの同僚)

エマ・ライミ/Emma Raimi(リバー/River:リンダの同僚)

デニス・ヘイスマート/Dennis Haysbert(フランクリン/Franklin:ブラッドリーの右腕)

 

タネート・ワラークンヌクロ/Thaneth Warakulnukroh(ボートの船長)

 

 

■映画の舞台

 

タイ近辺の洋上の孤島

 

ロケ地:

オーストラリア:シドニー

アメリカ:ロサンゼルス

タイ

 

■簡単なあらすじ

 

とある企業の戦略企画部に所属しているリンダは、創業者から能力を買われていて、ゆくゆくは重役のポストに就くことになっていた

だが、二代目のブラッドリーが新社長に就任すると、事態は一変してしまう

入社半年の後輩ドノヴァンが抜擢され、よくわからない理由でリンダの昇進は見送られてしまう

さらに、次のプロジェクトに同行させて、それを最後に左遷させようとされていた

 

その仕事はタイのバンコクで行われるもので、同僚のチョイスたちを含めた5人ほどでプライベートジェットで向かうことになった

だが、乱気流に巻き込まれた飛行機は大破し、そのまま海へと落ちてしまう

シートベルトをしていたことで難を逃れたリンダは、沈みゆく飛行機から脱出し、そのまま浜辺へと打ち上げられた

 

そこは絶海の孤島で、そこを散策していると、ブラッドリーが漂着しているのを見つける

気を失って、足を怪我していたために、引き上げて回復するのを待った

その後は、趣味のサバイバル能力を活かして色々と揃えていく

そして、ようやくブラッドリーが目覚めるものの、彼の態度はオフィスと変わりなく、高圧的なまま、時間を過ごすことになったのである

 

テーマ:復讐のトリガー

裏テーマ:サバイバルに必要なもの

 

■ひとこと感想

 

「上司と一緒に飛行機に乗ったら、無人島に遭難することになった件」みたいなアホな邦題がつきそうな題材ですが、内容はガチのグロホラーという感じでしたね

宣伝のパワハラ上司というのはちょっと違う感じで、意図せぬ人物が上司になったことで、未来が変わってしまったということになります

上司との相性と言えますが、ブラッドリーが求める人材とズレているので、あの理由で「現場サイド」になってしまうのは方針としか言えません

 

副社長(イメージは部長)というポジションに求めるものがブラッドリーとリンダでは違うのですが、それ以前に「生理的に双方が合わない」というものが根底にあったと思います

ブラッドリーの女性社員に対するこだわりもビジュに振り切っているし、そのような扱いをする性質があったのでしょう

それゆえに、極限状態でもリンダには頭を下げられないというプライドがあったのだと言えます

 

映画は、サバイバル能力に長けるリンダと、彼女のやり方を見よう見真似するブラッドリーが描かれます

さすがにレベルが違いすぎるのですが、「実は」という展開が後半に待っていました

それを感じさせないまま突き抜けるスピード感があり、ブラッドレーに疑問の余地を感じさせないうまさというものがありました

ラストをどう捉えるかではありますが、物足りないと感じる人がいてもおかしくないように思いました

 

↓詳しいレビューはこちらから

*【映画感想】HELP 復讐島【後半:ネタバレあり:執筆中】

 

■関連リンク

映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

https://eiga.com/movie/104863/review/06118985/

 

公式HP:

https://www.20thcenturystudios.jp/movies/fukushu-jima

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投稿者 Hiroshi_Takata

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