■映画鑑賞まとめ■
1月、第3週(2023.1.16〜2023.1.22)
Contents
■ひみつのなっちゃん
■オススメ度
郡上八幡に関わりのある人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2023.11.16(MOVIX京都)
■映画情報
情報:2023年、日本、97分、G
ジャンル:世話になった人の死に際し、その秘密を守りながら、葬式に参加しようとするオネエ三人を描いたコメディ映画
監督&脚本:田中和次朗
キャスト:
滝藤賢一(バージン/坂下純:ベテランのオネエ、かつてドラァグクイーンで一線級だったオネエ、経理部勤務)
渡部秀(モリリン/石野守:若手の惚れられやすいオネエ、なっちゃんの小料理屋で働いている)
前野朋哉(ズブ子/沼田治彦:TVのリポーターも勤める認知度&人気のあるオネエ)
松原智恵子(並木恵子:なっちゃんの母)
■映画の舞台
東京都:新宿区
新宿2丁目
https://maps.app.goo.gl/s3UNygTctzNCucFPA?g_st=ic
岐阜県:郡上市
郡上八幡
https://maps.app.goo.gl/XNZm1v9E8NRghmyk6?g_st=ic
ロケ地:
東京都:新宿区
AiSOTOPE LOUNGE(冒頭のクラブ)
https://maps.app.goo.gl/RuNbEVtnc4VeEGjp7?g_st=ic
BAR ポンパドール(グローリー)
https://maps.app.goo.gl/Sfw4fbQkVCEtAkZF6?g_st=ic
東京都:渋谷区
アマランスラウンジ(ショーパブ)
https://maps.app.goo.gl/vtQJ9cDhZY6mZrA76?g_st=ic
岐阜県:北上市
レストラン北城
https://maps.app.goo.gl/9AwqxScXKpshyfsVA?g_st=ic
岐阜県:郡上市
道の駅 古今伝授の里やまと(PA)
https://maps.app.goo.gl/41NqJ5WYZFmQ7Lrq5?g_st=ic
和良川公園オートキャンプ場(野宿)
https://maps.app.goo.gl/SeeYJcsGbSyWSRW96?g_st=ic
郡上八幡旧庁舎記念館(郡上祭りの会場)
https://maps.app.goo.gl/uuS6VbReajm2QyvM7?g_st=ic
舟渡屋
https://maps.app.goo.gl/Aj8zak8xebS5VnpJ9?g_st=ic
■簡単なあらすじ
現役から退いて歳月が過ぎたドラァグクイーンのバージンは、今では会社員として働きながらも、ダンスに未練を感じていた
ある日、そんな彼女の元に一本の訃報が入る
それは、かつて教えを乞うた伝説のオネエ・なっちゃんの訃報で、経営している小料理屋で突然倒れて、そのままこの世を去ったという
その小料理屋で働いているオネエのモリリンは電話をかけまくり、ようやく見てくれたのがバージンだという
バージンはなっちゃんを師匠だと思っていて、同じように思っているズブ子にもそれを知らせる
ズブ子は全国区のテレビレポーターとして活躍していて、すっぴんでもバレてしまうほどの人気を博していた
なっちゃんの思い出話で盛り上がる三人だったが、ふと彼女のことを何も知らないことに気づく
そして、なっちゃんが「オネエであることを墓場まで持っていく」と言っていたことを思い出す
そこで3人はなっちゃんの家に行って、それらしきものを隠そうとするものの、そこになっちゃんの母親が現れてしまう
なんとか関係性を誤魔化すものの、なっちゃんの母は郡上八幡で行う葬式に来てほしいと告げるのである
東京から相当距離があり、しかも3人もオネエを隠していくしかない
迷いはあったものの、なっちゃんの最期の舞台だと割り切って、郡上八幡を目指すことになったのである
テーマ:踊りは人々をキラキラさせる
裏テーマ:隠し事は墓場まで持っては行けないもの
■ひとこと感想
滝藤賢一さんがオネエをやるという「一発ギャグ」のような設定に興味があって参戦
ポスターヴィジュアルの変わり身にかなり期待をしていましたが、内容としては残念としか言いようのない感じに仕上がっていました
オネエに扮した三人の掛け合いとか、秘密を守るために策を練るシーンなどは面白いのですが、個別に面白いシーンがあっても、全体を俯瞰して観てみるとおかしなところが多いのですね
ロードムービーとしても、ほぼいきなり郡上八幡にワープしているので、車で行く意味があんまり感じられません
最初に泊まったPAがいきなり郡上市に入っていたりするので、そこから会場に行くまでにグダグダやっている意味がわかりません
亡くなった翌日の朝に出発して、5時間の距離なのに夜になってもつかずに目的地の目の前で野宿をしたりしているのですが、作りたいエピソードを作るだけ作って、時系列の整合性を無視しているように感じました
↓詳しいレビューはこちらから
■関連リンク
Yahoo!映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://movies.yahoo.co.jp/movie/383701/review/8ae4a855-61f6-4217-bde7-d2deeb4d8499/
公式HP:
https://himitsuno-nacchan.com/
■SHE SAID:シーセッド その名を暴け
■オススメ度
#Me Too運動の起点となった告発に興味のある人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2023.1.17(イオンシネマ京都桂川)
■映画情報
原題:She Said
情報:2022年、アメリカ、129分、G
ジャンル:映画プロデューサーが立場を利用してセクハラを行なっていた事件を描いた社会派ヒューマンドラマ
監督:マリア・シュラーダー
脚本:レベッカ・レンキェビチ
原作:ジョディ・カンター&ミーガン・トゥーイー(『She Said: Breaking the Sexual Harassment Story That Helped Ignite a Movement(2019年、邦題『その名を暴け #Me Tooに火をつけたジャーナリストたちの闘い』)』
キャスト:
キャリー・マリガン/Carey Mulligan(ミーガン・トゥーイー/Megan Twohey:ニューヨークタイムズの調査報道記者)
ゾーイ・カザン/Zoe Kazan(ジョディ・カンター/Jodi Kantor:ニューヨークタイムズの調査報道記者)
Adam Shapiro(ロン・リーバー/Ron Lieber:ニューヨークタイムスのジャーナリスト、ジョディの夫)
パトリシア・クラークソン/Patricia Clarkson(レベッカ・コーベット/Rebecca Corbett:ニューヨークタイムズの編集局次長)
アンドレ・ブラウアー/Andre Braugher(ディーン・バケット/Dean Baquet:ニューヨークタイムズの編集長)
Frank Wood(マット・パーディ/Matt Purdy:ニューヨークタイムスのジャーナリスト)
Sarah Ann Masse(エミリー・スティール/Emily Steel:ニューヨークタイムスのビジネスジャーナリスト)
ジェニファー・イーリー/Jennifer Ehle(ローラ・マッデン/Laura Madden:ミラマックス社のロンドン支社で働いていた女性、乳がんで闘病中)
(若年期:Lola Petticrew)
サマンサ・モートン/Samantha Morton(ゼルダ・バーキンス/Zelda Perkins:ミラマックス社のアシスタント、ロウィーナから性的被害の相談を受けた女性)
(若年期:Molly Windsor)
アシュレイ・ジャッド/Ashley Judd(本人役、セクハラを受け、役を奪われた女優)
Keilly McQuail(ローズ・マッゴーワン/ Rose McGowan:サンダンス映画祭でセクハラを受ける女優)
グウィネス・バルトロー/Gwyneth Paltrow(本人役(声):ワインスタインに可愛がられたスターの卵)
アンジェラ・ヨー/Angela Yeoh(ロウィーナ・チウ/Rowena Chiu:ミラマックス社の元アシスタント、ヴェネチア国際映画祭にて性的被害を受ける)
ジュディット・ゴドレーシュ/Judith Godrèche(本人役(声):ジョディに性的被害について相談をするフランス人女優)
Mike Houston(ハーヴェイ・ウェインスタイン/Harvey Weinstein:告発される映画プロデューサー)
■映画の舞台
2017年
アメリカ:ニューヨーク他多数
1998年
イタリア・ベニス
1992年
アイルランド
ロケ地:
アメリカ:ニューヨーク
■簡単なあらすじ
1998年、イタリアのベネチア国際映画祭に参加したミラマックス社のゼルダとロウィーナは、そこで映画プロデューサーのハーヴェイ・ワインスタインからセクハラを受けてしまう
時は巻き戻り、1992年アイルランド
そこでは若き日のローラが映画撮影のクルーと遭遇し、そのままクルーの一員として働き始めた
だが、その5年後、彼女は性的被害を受けて逃走する羽目になっていた
それから時が過ぎた2017年、ニューヨークタイムズのジャーナリスト、ミーガン・トゥーイーはレイチェル・クロックスからトランプ大統領からセクハラを受けたとの相談を受けていた
同じ頃、別の階で働いているジョディの元にも多くのセクハラ被害の相談が寄せられていて、上司のレベッカはジョディのサポートにミーガンをつける
二人はそれぞれの相談者から情報を引き出し、外堀を埋めるべく取材を続けていく
そんな行動を察知したワインステインの弁護団から脅迫まがいの連絡を受けるものの、二人は意にも介さずに内偵を進めていく
元ミラマックス社の従業員をはじめ、映画祭で関係を強いられた女優なども多数いて、判明した分だけでも二桁に届こうとしていたのである
テーマ:性被害告発と守秘義務
裏テーマ:業界の慣習と法的な障壁
■ひとこと感想
#Me Too運動はあまり詳しくはありませんが、日本で行われているものと本場のものでは乖離があるという話はチラホラ耳にしますね
本作は、本国で起こった運動のきっかけともなる、映画プロデューサーの性的被害事件の顛末を描いていきます
とにかく登場人物が死ぬほど多くて、全員を網羅できている自信がありません
個人的には、ジョディとミーガンが並行して色んな人物と会っていくので、途中で誰と誰が会っていて、どんな被害者がいたのかが追えなくなってしまいました
近年の事件を実名で映画化するという意欲作で、実際の被害者も本人役で登場するという気合の入った作品になっています
でも、エンタメ度は物足りなくて、ほとんどドキュメンタリーのような印象を受けます
また、場面展開が恐ろしく多くて、登場人物も「名前とセリフがある人で80人くらいいる」ので、事件の概要と関係者を調べてから臨んだ方が良いかもしれません
一応は、被害者の取材がジョディで、VSミラマックス&トランプがミーガンという感じのざっくりとしたもので良いのかなと思いました
↓詳しいレビューはこちらから
【映画感想】SHE SAID:シーセッド/その名を暴け【後半:ネタバレあり】
■関連リンク
Yahoo!映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://movies.yahoo.co.jp/movie/385098/review/61e621de-2c6d-4c8b-9afa-2a2d34fa204e/
公式HP:
https://shesaid-sononawoabake.jp/
■そして僕は途方に暮れる
■オススメ度
藤ヶ谷太輔さんのファンの人(★★)
底辺の憤りに興味のある人(★★)
■公式予告編
鑑賞日:2023.1.18(TOHOシネマズ二条)
■映画情報
情報:2023年、日本、122分、G
ジャンル:5年続いた同棲生活から逃げ出した若者が友人・知人・家族を頼りながら行き場を失っていく様子を描いたヒューマンドラマ
監督&脚本:三浦大輔
原作:三浦大輔(シアターコクーン初演の舞台、2018年)
キャスト:
藤ヶ谷太輔(菅原裕一:居酒屋のフリーター)
前田敦子(鈴木里美:裕一と5年間同棲を続けてきた彼女)
中尾明慶(今井伸二:裕一の同郷の親友、会社員)
毎熊克哉(田村修:裕一のバイト先の先輩、居酒屋の店員)
野村周平(加藤勇:裕一の大学時代の後輩、助監督)
香里奈(菅原香:裕一の姉、東京在住)
原田美枝子(菅原智子:裕一の母、苫小牧在住、クリーニング店勤務)
豊川悦司(菅原浩二:裕一と香の父、実家から姿を消した行方不明の父)
■映画の舞台
東京:板橋区他
神奈川:伊勢原他
北海道:苫小牧
ロケ地:
神奈川県:伊勢田市
アゼリア
https://maps.app.goo.gl/p7BmTeRuN7w5b8Gh9?g_st=ic
北海道:苫小牧市
苫小牧フェリーターミナル
https://maps.app.goo.gl/p6aVo2dByw6j8Yim7?g_st=ic
純喫茶 ドンドン
https://maps.app.goo.gl/EGjHLVp5zaCemCYdA?g_st=ic
シネマ・トーラス
https://maps.app.goo.gl/83HHUW6EAKnCofoR6?g_st=ic
■簡単なあらすじ
都内で居酒屋でバイトをしながら生計を立てている裕一には、5年同棲生活を続けている彼女・里美がいた
きちんと仕事をしている里美とは違って、裕一はしがないバイトを続けながら、里美に依存している生活を続けている
ある日、裕一の態度を見兼ねた里美は、彼の浮気を疑って問い詰めた
裕一は半ばパニック状態になり、いきなり荷物をまとめて出て行ってしまう
行く宛のない裕一は、同郷から東上した友人・伸二の元を訪れる
だが、里美と一緒に暮らしている感覚が拭えないまま、伸二から軽蔑の言葉をかけられてしまい、またパニックになった裕一は飛び出してしまう
それから、バイト先の先輩を頼るものの、酒癖の悪さから逃げ出し、大学時代の後輩からは先手を打たれて行き場を失ってしまう
そうしてたどり着いた東京在住の姉のところだったが、そこでも姉弟喧嘩が勃発し、裕一はやむを得ず、苫小牧の実家に戻ることになったのである
テーマ:言語化できぬ憤り
裏テーマ:逃避の先にある絶望
■ひとこと感想
とにかく「逃げまくる映画」ということで、何に追われているのかと思ったら、まさかの「クズ男が居場所がなくなるだけ」の物語にびっくりしてしまいました
初発の逃げ出すところから意味がわからず、主人公の考えていることとか、彼の特性が掴めぬまま、行き先を追っていくという感じになっていましたね
とりあえず近場の行きやすそうなところを回っていくのですが、行ってから相手との関係がわかるという感じになっているので、その関係性を掴むまでに時間を要する印象がありました
本来ならば、冒頭10分ぐらいで彼の日常と交友関係をサクッと説明すれば良いのですが、舞台が原作とあって、そのあたりは改変されないまま進んでいるのかなと思いました
映画は、共感できない主人公の後を追いかけるというもので、脇のキャラの造形がわかりやすいのに、主人公だけが最後まで意味不明な感じになっていましたね
視界が同じような人ならばわかるのかなと思いますが、さすがに異質すぎて、最後まで「なんなんだ、こいつは」という感じで観ることになってしまいました
それはそれで考察のしがいがあるのですが、それにしても「面白くなってきやがった」と言っている場合ではないように思えますねえ
↓詳しいレビューはこちらから
■関連リンク
Yahoo!映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://movies.yahoo.co.jp/movie/376242/review/a7ca55aa-6e35-4352-905c-a9da39f7f3d0/
公式HP:
https://happinet-phantom.com/soshiboku/
■世界は僕らに気づかない/Angry Son
■オススメ度
社会的な疎外感から生きづらさを感じる青春を描いた作品に興味のある人(★★)
■公式予告編
鑑賞日:2023.11.19(京都シネマ)
■映画情報
情報:2022年、日本、112分、PG12
ジャンル:フィリピン人を母に持つ青年の生きづらさを描いた青春映画
監督&脚本:飯塚花笑
キャスト:
塚家一希(渡辺純悟:ザッピーナと呼ばれる自分の出自に悩む高校生)
(幼少期:佐田佑慈)
ガウ(渡辺レイナ/リサ:フィリピンパブに勤める純悟の母)
岩谷健司(渡辺哲司:昔のレイナを知るタクシードライバー)
篠原雅史(金子優助:純悟の恋人、高校生)
村山朋果(佐々木里奈:優助と純悟のクラスメイト)
森下信浩(森下信浩:レイナの再婚相手)
橘芳美(元木静香:純悟の父を知る女性、和菓子屋の店員)
■映画の舞台
群馬県:太田市
https://maps.app.goo.gl/1pfDpajLMgWAw1QDA?g_st=ic
群馬県:高崎市
https://maps.app.goo.gl/BLeYBnNTdeUW5anGA?g_st=ic
ロケ地:
群馬県:安中市
新島学園中学校・高等学校
https://maps.app.goo.gl/ygxsXuGrVzBtCSY6A?g_st=ic
群馬県:藤岡市
藤岡ボウル
https://maps.app.goo.gl/wuknvfwFLg6L4eJM7?g_st=ic
群馬県:高崎市
ナイトパブ高崎
https://maps.app.goo.gl/VhPKyWDPMTGso1h18?g_st=ic
群馬県:邑楽郡
Restaurant Big Beef
https://maps.app.goo.gl/LznKRAYUNzDaCH2i7?g_st=ic
群馬県:高崎市
九重ねぼけ堂
https://maps.app.goo.gl/2p94bn7YB98uDRXf9?g_st=ic
群馬県:佐波郡
福嶋屋
https://maps.app.goo.gl/ypzF8CW4MfxJBdyi7?g_st=ic
■簡単なあらすじ
フィリピン人の母に育てられたハーフの純悟は、ことあるごとに母とぶつかり喧嘩になってしまう
父のことは教えてもらえず、交際相手との関係も自分の出自を気にして前に進めなかった
ある日、交際相手の優助から、二人の未来について真剣に考えようと言われた純悟だったが、頭の中はゴチャゴチャでとてもそんな余裕などなかった
優助は「真剣に考えてくれないなら別れる」と言い出して、彼の元を去ってしまう
途方に暮れる優助だったが、自分のルーツを探るべく、母の勤め先や彼女の荷物から手掛かりを探し始める
そうした先で、タクシーの運転手が夫という情報を得た純悟は、そのタクシー会社に行くものの、男は結婚は日本にいるための偽装結婚で、本当の父親ではないと言われるのである
テーマ:不安定の起因
裏テーマ:与えられた愛と欲しかった愛の違い
■ひとこと感想
ほとんど情報を仕入れずに、LGBTQ+の映画だと思って参戦
良い意味で濃厚な内容になっていて、複雑すぎるパーソナリティが抱える普遍的な苦悩というのが描かれていました
フィリピン人と日本人のハーフである純悟は「ジャッピーノ」と呼ばれた少年期があり、自分自身のアイデンティティが不安定な青春時代に突入しています
副題にあるように、「ずっと怒っている純悟」ですが、自分の怒りが収まるのが「母が笑顔でいる時」という共通点がありました
彼は写真を趣味にしていますが、その被写体は恋人でもなく母親というところにいじらしさを感じます
かなりの小規模公開で、京都でも一日一回二週間限定というのは少し寂しい限りですね
スケジュールにピタッとハマったことが奇跡のような映画でした
↓詳しいレビューはこちらから
【映画感想】世界は僕らに気づかない/Angry Son【後半:ネタバレあり】
■関連リンク
Yahoo!映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://movies.yahoo.co.jp/movie/383472/review/51cdc700-c99f-4414-8293-1cae07673fe8/
公式HP:
https://sekaboku.lespros.co.jp/
■母の聖戦
■オススメ度
母親の執念を堪能したい人(★★★)
メキシコの闇を感じたい人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2023.1.20(アップリンク京都)
■映画情報
原題:La Civil(「市民」という意味)
情報:2021年、ベルギー&ルーマニア&メキシコ、135分、G
ジャンル:娘を誘拐された母親が形振り構わずに犯人を追っていくスリラー映画
監督&脚本:テオドラ・アナ・ミハイ
キャスト:
アルセリア・ラミレス/Arcelia Ramírez(シエロ:誘拐された娘を探す母、モデルはMiriam Rodoriguez)
アルバロ・ゲレロ/Álvaro Guerrero(グスタボ:シエロの別居中の夫)
デニッセ・アスピルクエタ/Denisse Azpilcueta(ラウラ:誘拐されるシエロの娘)
マヌエル・ビジェガス/Manuel Villegas(リサンドロ:ラウラの恋人)
エリヒオ・メレンデス/Eligio Meléndez(ドン・キケ:グスタボの友人、同業者)
エイドリア・バネサ・ブルシアガ/Adria Venesa Burciaga(ロシ:グスタボの愛人)
ジャン・ダニエル・ガルシア・トレヴィーノ/Juan Daniel García Treviño(プーマ:シエロに近づく謎の若者)
アレッサンドラ・ゴーニ・ブチオ/Alessandra Goñi Bucio(イネス司令官、誘拐犯のリーダーと目される女)
ホルヘ・A・ヒメノス/Jorge A. Jimenez(ラマルケ中尉、シエロの捜索を手伝う軍人)
■映画の舞台
メキシコ北部の田舎町
ロケ地:
メキシコ:
Durango/ドゥランゴ
https://maps.app.goo.gl/oCbWbibMRNNwKagH6?g_st=ic
■簡単なあらすじ
メキシコ北部で娘ラウラと暮らしているシエロは、夫グスタボとは別居中で、女手一つで娘を育ててきた
ある日、ラウラは恋人のリサンドロとデートに出かけたが、彼女の行方はわからなくなり、不審な若者が誘拐を仄めかせて近づいてきた
シエロはグスタボの元を訪ね、ラウラが誘拐したこと、身代金を要求されていることを告げる
半ば半信半疑のグスタボだったが、ありったけの金と犯人の指定する自身の車を持って指定の場所に出向いた
だが、金を渡すものの娘は帰らず、さらに追加で金を要求されてしまう
シエロは警察に相談するものの相手にされず、手掛かりを求めて街に繰り出した
そんな中、ある商店から手掛かりを得て、シエロは単独で犯人を追い始めるのである
テーマ:母の執念
裏テーマ:理不尽には暴力を
■ひとこと感想
ポスタービジュアルのオカンのドアップが怖くて、これはホラーなのかなと思っていましたが、実質ホラーのような感じになっていましたね
メキシコあるあるのような「誘拐ビジネスに巻き込まれた母」という構図で、警察は宛にならず、単独で動いていたら軍が協力してくれるという意外な展開を迎えます
シエロは軍の強引なやり方に引いてしまいますが、最後には渡された武器を持って犯人の一味を殴り倒したりしていきます
このシエロが狂気に身を委ねていく様を堪能する映画で、母親の狂気が「目には目を」を超えていく残虐性を孕んでいきました
映画のラストは物議を醸しそうな感じで、どう受け止めたら良いのか悩んでしまいますね
ネタバレするのもアレですが、いくら何でも放り投げすぎではないかと思いました
↓詳しいレビューはこちらから
■関連リンク
Yahoo!映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://movies.yahoo.co.jp/movie/385125/review/4e4eb74f-8070-42f5-9100-50ba7625199c/
公式HP:
■シャドウプレイ 完全版
■オススメ度
推理系サスペンス映画が好きな人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2023.11.20(アップリンク京都)
■映画情報
原題:风中有朵雨做的云(風の中に雨でできた一片の雲)、英題:A Rain Cloud in the Sky(The Shadow Play)
情報:2018年、香港、129分、G
ジャンル:広州の再開発の背景で起きた担当者の転落死を紐解いていくミステリー映画
監督:ロウ・イエ/娄烨
脚本:メイ・フォン&チウ・ユージエ&マー・インリー
キャスト:
ジン・ボーラン/井柏然(ヤン・ジャートン/楊家棟:転落死を捜査する若手刑事)
チャン・ソンウェン/张颂文(タン・イージエ/唐奕傑:転落死する広州再開発責任者、役所の主任)
ソン・ジア/宋佳(リン・ホイ/林慧:タンの妻、ジャンの元恋人)
マ・スーチュン/马思纯(シャオ・ヌオ/唐小諾:タンとリンの娘)
(10歳時:サン・チェンシー/孙晨曦)
(15歳時:クオン・カイリュウ/黄凯璐)
チン・ハオ/秦昊(ジャン・ツーチョン/姜紫成:不動産開発の社長、タンの友人)
ミシェル・チェン/陳妍希(リエン・アユン/连阿云:失踪したジャンのビジネスパートナー、元台湾のホステス)
エディソン・チャン/陳冠希(アレックス:香港の探偵)
■映画の舞台
1989年から2013年
中国:広州「都会の村」
白雲区&天河区
ロケ地:
中国:広州市
洗(シェン)村/Xiancun Residential District
https://maps.app.goo.gl/XEXWAFoUqTHRyAwA9?g_st=ic
■簡単なあらすじ
2006年、広東省白雲区北江にて、ある死体が見つかる
身元不明のその遺体の捜査は難航し、それから数年の時が経っていた
2013年、広州にある「都会の村」では、再開発に反対する住人と機動隊で衝突が起き、再開発の責任者であるタン主任は現場に駆けつけて、住人の説得にあたることになった
タンはこの街の出身だと言い、再開発は住民のためであると訴える
そして、タンは助手のワンとともに現地の調査を続けるものの、その直後に悲劇が起きてしまう
タンは屋上から転落して死亡し、その事件を若手刑事のヤンが担当することになった
ヤンは警官の息子で、父はある事件の捜査中に事故によって半身不随の身になっていた
ヤンは死亡したタンの妻リンとその娘ヌオから事情を聴取する
また、地区の不動産を牛耳るジャン社長からも話を聞き、一連の事件と父が追っていた事件に繋がりがあるのではないかと勘ぐる
そんな折、リンと体の関係を持ってしまったヤンは、その動画がネットに流出してマスコミに追われる身となる
そして、タンの助手ワンも不慮の死を遂げ、ヤンはワン殺害容疑で指名手配されてしまう
そこでヤンは父の友人であるアレックスの元に転がり込み、香港を拠点として黒幕を探し始めるのであった
テーマ:愛憎の連鎖
裏テーマ:愛憎の果てにある自由
■ひとこと感想
予告編の段階から気になっていましたが、検閲に引っかかったと言うパワーワードが気になってしまいました
どうやら香港の探偵アレックスのくだりがまるまるアウトで、「都会の村」での暴動鎮圧あたりもNGだったようですね
なんでダメだったのかは当局に聞かないとわかりませんが、お国柄(時期が時期だけに)と言うことなのかもしれません
映画は推理系サスペンスになっていて、若手刑事ヤンが色んなトラブルに巻き込まれると言う内容
任された事件は闇が深くて、そして謎の勢力によって貶められ、捜査から外されてしまいます
黒幕が読めないことはありませんが、それを読む意味はあまりないかもしれません
いわゆるラスト数分でひっくり返る系で、伏線はきちんと張られていますが、あのからくりに気づくのは無理だと思います
↓詳しいレビューはこちらから
■関連リンク
Yahoo!映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://movies.yahoo.co.jp/movie/385712/review/4e87ac4e-b1e5-44c0-a903-2d923ff5fa7a/
公式HP:
https://www.uplink.co.jp/shadowplay/index.html