■映画鑑賞まとめ■
12月、第4週(2025.12.22~2025.12.31)
Contents
■ボディビルダー
■オススメ度
闇落ちする男の映画に興味がある人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2025.12.22(アップリンク京都)
■映画情報
原題:Magazine Dreams(雑誌の表紙を飾る夢)
情報:2023年、アメリカ、123分、PG12
ジャンル:プロのボディビルダーを目指す男の苦悩を描いたスリラー映画
監督&脚本:イライジャ・バイナム
キャスト:
ジョナサン・メジャース/Jonathan Majors(キリアン・マドックス/Killian Maddox:人付き合いが苦手なボディビルダー、スーパーAの店員)
ハリソン・ペイジ/Harrison Page(ウィリアム・ラティモア/William Lattimore:キリアンの祖父、ベトナム退役軍人)
ハリエット・サンソム・ハリス/Harriet Sansom Harris(パトリシア・ウェルドロン/Patricia Waldron:キリアンのカウンセラー、アンガーセラピー)
ヘイリー・ベネット/Haley Bennett(ジェシー/Jessie:キリアンの同僚、スーパーAのレジ係)
マイケル・オハーン/Michael O’Hearn(ブラッド・ヴァンダーホーン/Brad Vanderhorn:キリアンの憧れのボディビルダー)
Bradley Stryker(ケン・ドナヒュー/Ken Donaghue:塗装店「ジョージ&サンズ」の店員)
テイラー・ペイジ/Taylour Paige(ピンクコートの女)
Craig Cackowski(2016年のNPC大会の審査員/Biddle Aged Man)
■映画の舞台
アメリカ:カリフォルニア州
ロサンゼルス
ロケ地:
アメリカ:カリフォルニア州
サンタ・クラリタ/Santa Clarita
https://maps.app.goo.gl/dhuect7XR5utZqUf9?g_st=ic
■簡単なあらすじ
プロのボディビルダーを夢見ているキリアンは、怒りをコントロールできずに問題ばかり起こしていた
今ではセラピストのパトリシアとの対話を続けているが、なかなかうまくは進まなかった
彼には憧れのビルダー・ブラッドがいて、彼のポスターを部屋に貼っては、日々の糧にしていく
ストイックすぎる鍛錬に多量のステロイド、そして気を紛らわせるためのドラッグに溺れていた
ある日のこと、同じ職場のレジ係のジェシーに声をかけたキリアンは、奇跡的にデートをすることができた
だが、緊張して余計なことを喋りすぎ、彼女は完全に引いてしまって、彼の元を去っていく
さらに追い討ちをかけるかのように、素行不良と無断欠勤を指摘され、スーパーを解雇されてしまった
失意の中、祖父が依頼した家の塗装の件で電話をすることになった
店員は聞く耳を持たず、ブチ切れたキリアンは店に出向いて破壊の限りを尽くす
そして、逃げるように車に乗り込んだキリアンは、その帰途にて大事故を起こしてしまうのである
テーマ:魂の救済
裏テーマ:自己肯定と承認欲求
■ひとこと感想
ボディービルダーが闇落ちするというプロットだけ調べて参戦
どうやら憧れのビルダーがいるとのことで、彼に近づこうとトレーニングに励んでいる主人公が描かれていました
職場には気になる女の子もいて、格好をつけようとするけどうまくいかずという感じで、前半は見ていて辛いものがありましたね
中盤からは「どうなってしまうんだろう」という不安感がずっと付き纏い、自分自身を褒める相手を探していくことになります
彼の祖父はベトナム帰還兵で、彼のことを誇りに思っていて、そんな祖父はいつでも彼を肯定してくれます
それでも渇望が止まないのは、人には認められたい相手以外の賞賛を許容できないという難儀な特性があるからのように思えます
映画は、ホアキン・フェニックスの『ジョーカー』を彷彿させる部分があり、社会の底辺でもがく男に容赦のない仕打ちというものが待っています
そして、暴力の先にある「仮初の力の取得」によって、物語の不穏さというものが際立っていくのですね
さすが「銃社会」という感じで、宅急便で届くし、捨てるときも「大丈夫かよ」と思ってしまうシーンがありました
↓詳しいレビューはこちらから
■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://eiga.com/movie/104740/review/05961995/
公式HP:
https://transformer.co.jp/m/bodybuilder/
■星と月は天の穴
■オススメ度
純文学系映画が好きな人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2025.12.23(アップリンク京都)
■映画情報
情報:2024年、日本、122分、R18+
ジャンル:女と「道具」として交わる小説家を描いたヒューマンドラマ
監督&脚本:荒井晴彦
原作:吉行淳之介『星と月は天の穴』
|
キャスト:
綾野剛(矢添克二:妻に逃げられた小説家、小説の主人公A)
咲耶(瀬川紀子:運命的な出会いをする大学生)
田中麗奈(千枝子:娼家「乗馬倶楽部」の馴染みの娼婦)
岬あかり(小説のB子、大学生)
柄本佑(矢添の大学時代の同級生)
宮下順子(娼館「乗馬倶楽部」の女主人)
MINAMO(「乗馬倶楽部」の娼婦)
吉岡睦雄(碑文谷病院の医師)
原一男(タクシーを乗り合わせる大学教授、小説のC)
■映画の舞台
1969年、
東京:銀座
ロケ地:
東京都:港区
赤坂・砂場
https://maps.app.goo.gl/hgzaGNbZDAjsLCi9A?g_st=ic
東京都:文京区
鳳明館 本館:森川別館
https://maps.app.goo.gl/B38ZC1Sbr2byym586?g_st=ic
東京都:中央区
銀座 ギャラリーGK
https://maps.app.goo.gl/FZn5VsvRWBfgRkqy9?g_st=ic
銀座 ルパン
https://maps.app.goo.gl/d6hMatpyEXaK5R4D8?g_st=ic
銀座 月光荘画材店
https://maps.app.goo.gl/WcjwXW1C3h5w7dEa8?g_st=ic
東京都:新宿区
新宿 猫目
https://maps.app.goo.gl/bviT9x7X7xgH2ziA9?g_st=ic
新宿 イーグル
https://maps.app.goo.gl/1qXW6V9WPWpN1de6A?g_st=ic
東京都:国立市
国立 ロージナ 茶坊
https://maps.app.goo.gl/7bcaKiVdH5B9bhLU9?g_st=ic
東京都:国分寺市
国分寺 カフェおきもと
https://maps.app.goo.gl/aWJmi7KhEttu7pYz9?g_st=ic
埼玉県:川越市
川越 山屋
https://maps.app.goo.gl/1MeFHJtEmCaMgW5X8?g_st=ic
茨城県:取手市
かたらいの郷
https://maps.app.goo.gl/TC9FP9YYARpX3vBp6?g_st=ic
■簡単なあらすじ
1969年の春、恋愛小説家の矢添は、とある小説の執筆に向かっていた
あるクラブにて女子大生のアルバイトと出会った小説家を自身になぞらえ、彼女との関係を描いていく
そして交わりを描く中で、彼は自身の中にある葛藤を見出していく
現実世界でも馴染みの娼婦・千枝子との関わりの中でも、男女の関係について悩みを馳せていくことになった
矢添は女性を道具として扱ってきたが、それは数年前に妻に捨てられたことが原因だった
偶然再会した大学時代の友人にはすでに二十歳になる娘がいると聞かされ、自分の中で止まっているものを感じていく
そんな中、矢添はある画廊にて大学生・紀子と出会うことになった
彼女との関係は、彼に激情を呼び起こすものだと思われていたが、床を前にして成り立たず、部屋の隅に落ちていた髪の毛のほつれが彼を蘇らせてしまう
その後、矢添は紀子との関係を続けながら、小説を書き進めていく
そんな中、これまでに気にかけていた窓の外の公園のブランコが妙に意味を持つように感じていた
紀子と一緒でも足を踏み入れられなかった場所だったが、千枝子とはそこに行くことができた
矢添は結婚すると言った彼女を置いて部屋へ戻り、彼女がブランコに揺られるのを眺めていた
テーマ:女性への依存
裏テーマ:世界の広がりと孤独
■ひとこと感想
1969年が舞台ということで、あまり時代感はわからないのですが、ラストにてなぜこの年だったのかがわかるようになっていました
大学で学生運動が激しい時代において、そこから距離をおいている年代が主人公となっていました
結婚したものの破綻してしまい、そのまま独身生活を続けていく中で、娼婦と道具のような性交を続けていく中で、劇的な出会いというものに惹かれていきます
性の道具としての相手だった娼婦や大学生との交わりを続ける中で、自分自身も道具となっていくのですが、ある時期を境にして、道具であることに虚しさを覚えていきます
それは女性側も同じことで、消耗品としての自分と、現実的な変化の中で取り残されないように必死になっていくのですね
周囲の変化の中で自分自身はどうなっていくのかというものが描かれていましたが、それを象徴するのがラストシーンになるのだと思います
映画は、モノローグも含めて淡々としたストーリーがありますが、激情のシーンは強烈なものがありました
キャストを見ただけでヤバいんだろうなあと思っていましたが、今の邦画界であそこまで曝け出せる女優もなかなかいないと思います
それゆえに気まずいシーンが多いのですが、それ以上に拗らせ小説家の苦悩の方に赤面してしまうような気がしてしまいました
↓詳しいレビューはこちらから
■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://eiga.com/movie/104561/review/05964139/
公式HP:
https://happinet-phantom.com/hoshitsuki_film/
■ビューティフル・ジャーニー ふたりの時空旅行
■オススメ度
一風変わった恋愛映画に興味がある人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2025.12.24(TOHOシネマズくずはモール)
■映画情報
原題:A Big Bold Beautiful Journey(壮大で美しい旅)
情報:2025年、アメリカ、109分、G
ジャンル:レトロカーに導かれて過去に戻る男女を描いたファンタジーラブロマンス映画
監督:コゴナダ
脚本:セス・リース
キャスト:
コリン・ファレル/Colin Farrell(デヴィッド・ロングリー/David Longley:アイルランドから移住してきた青年、演劇でJ・P・フィンチを演じる)
(高校時代:Yuvi Hecht)
マーゴット・ロビー/Margot Robbie(サラ・マイヤーズ/Sarah Myers:恋愛に悲観的な女性)
ケヴィン・クライン/Kevin Kline(レンタカー屋の店員:整備工)
フィービー・ウォーラー=ブリッジ/Phoebe Waller-Bridge(レンタカー屋の女性店員)
Jodie Turner-Smith(1994年式サターンSLのGPSナビの音声)
Jennifer Grant(デヴィッドの母)
Hamish Linklater(デヴィッドの父)
【美術館パート】
Pablo Soriano(ヴィンセント/Vincent:美術館の警備員)
【高校の演劇パート】
Gabriella Surodjawan(ジョーンズ先生/Miss Jones:演劇の監督を務める先生)
Michelle Mao(スミティ/Smitty役の生徒、ソロパート担当)
Jason Kravits(ネルソン先生/Mr. Nelson:舞台音楽の指揮者、デヴィッドの担任の先生)
Chloe East(シェリル/Cheryl:デヴィッドの高校時代の恋人、ローズマリー役)
【病院パート】
Joyce Guy(ヴェノン医師/Doctor Vernon:母の主治医)
【レストランパート】
Billy Magnussen(サラの元恋人)
Sarah Gadon(デヴィッドの元婚約者)
【自宅パート】
Lily Rabe(サラの母)
■映画の舞台
アメリカ:
ニューヨーク:ブルックリン
カナダの灯台
シカゴの美術館
1890年代のパリ
デヴィッドの高校
ロケ地:
アメリカ:カリフォルニア州
ロサンゼルス
■簡単なあらすじ
幼少期の頃にアイルランドからNYに来たデヴィッドは、成人後、友人のマイクの結婚式に参加することになった
だが、車は駐車違反でレッカー対象となり、慌てて近くにあるレンタカー屋に足を運んだ
倉庫には2台のレトロカーが並んでいて、店員らしき男女はおかしな質問をしてくる
急いでいたデヴィッドは話を流しつつ、彼らの言うとおりに古いナビをつけて、式場に向かった
無事に式は終わり、デヴィッドはマイクと話すことになった
そこには新婦アマンダの友人サラも来ていて、ひょんなことから二人きりで話すことになった
サラは踊ると言うものの、デヴィッドは群衆を避けて、一人で物思いに耽る
そんな彼の元に、踊り終えたサラがやってきた
サラはデヴィッドのとの会話を楽しみながら、突然「結婚しよう」と言い出す
デヴィッドは冗談だと流し、サラは式場に戻って、参加者と踊り始めた
デヴィッドはそんな彼女を眺めなら、ホテルに戻って一人で鏡に向かってサラとの会話を反芻していた
翌日、バーガーキングに向かおうと車を走らせたデヴィッドは、その店でさらと再会してしまう
食事を終えた二人が車に戻ると、サラの車だけ動かなくなっていた
ナビは「サラを乗せろ」と言い、デヴィッドは仕方なく、彼女を乗せて次の目的地に向かうことになったのである
テーマ:人生の共有者
裏テーマ:変えれなくても変えられるもの
■ひとこと感想
二人の男女が奇妙な体験をすると言う物語で、ファンタジックでいて、ロマンスのリアルな側面が描かれていましたね
友人の結婚式に出向いたら、そこで新郎新婦それぞれの友人同士が出会うと言う流れで、二人には憂うべき過去があったと言う内容になっています
妙なレンタカー屋でレトロな車を借りて出かけるのですが、そのレンタカー屋が1994年創業になっていましたね
おそらくは二人の生誕の年になるのかな、と思いました
映画は、デヴィッドが過去の失恋話に再接近し、サラは母親との過去にふれることになります
この時期がともに12歳前後になっていて、その後に決定的な失恋を何度か繰り返すと言うことになりました
学園祭でのやらかしの過去ですら、今なら違った結果になると思いますが、実際には何も変わりません
でも、ラストに登場する自分が父親の代わりになって励ますと言うシーンがあって、それこそが人生の転機だったことがわかります
母が不在の1ヶ月に感じた不安感は、そのまま自分自身が夫もしくは父親になった時に繰り返されるものだと感じていたのでしょう
サラの方も愛されれば愛されるほどに冷静になってしまう、いわゆる蛙化現象に陥っていて、その繰り返しによって恋愛に悲観的になっていきます
友人の結婚式では、花婿の介添人の男性と一夜を過ごすように、欲望には従順だけど、リスクは取らない人生を歩んできました
そんな二人が出会ったことで奇跡が起こるのですが、実際には決定的なサプライズというものがラストで仄めかされることになりました
↓詳しいレビューはこちらから
*【映画感想】ビューティフル・ジャーニー ふたりの時空旅行【後半:ネタバレあり:執筆中】
■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://eiga.com/movie/104525/review/05966720/
公式HP:
https://beautiful-journey.movie/
■世界一不運なお針子の人生最悪の1日
■オススメ度
一風変わったスリラー映画に興味がある人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2025.12.25(アップリンク京都)
■映画情報
原題:Sew Torn(ほつれを縫う)
情報:2024年、アメリカ&スイス、100分、G
ジャンル:悲観的な将来を抱えるお針子に提示される「3つの選択」を描いたスリラー映画
監督:フレディ・マクドナルド
脚本:フレディ・マクドナルド&フレッド・マクドナルド
キャスト:
イヴ・コノリー/Eve Connolly(バーバラ・ダゲン/Barbara Duggen:経営がうまく行かないお針子)
(幼少期:Petra Wright)
カルム・ワーシー/Calum Worthy(ジョシュ・アミテージ/Joshua Armitage:事故を起こした青年)
ジョン・リンチ/John Lynch(ハドソン・アミテージ/Hudson Armitage:ジョシュの父)
トーマス・ダグラス/Thomas Douglas(ベック/Beck:事故を起こしたヘルメットの男)
キャロライン・グッドオール/Caroline Goodall(グレース・M・ヴェスラー/Grace Vessler:バーバラのクライアント、新婦)
ベルナー・ビールマイアー/Werner Biermeier(メルヴィン・E・リチャーズ/Melvin:グレースの夫)
ロン・クック/Ron Cook(オスカー/Oskar:顧客の老人)
K・カラン/K Callan(エンゲル夫人/Ms. Engel:警察官兼交渉人兼判事)
ヴェロニカ・ヘレン=ベンガー/Veronika Herren-Wenger(ロジー/Rosie:レストランのウェイトレス)
■映画の舞台
スイス:
シェーラウ/schärrau
タミナ峡谷/Taminapass
ロケ地:
スイス:ザンクト・ガレン州
ザルガンザーラント地方/Sarganserland
https://maps.app.goo.gl/yqgKMriKXEiTwok17?g_st=ic
■簡単なあらすじ
スイスのザンクト・ガレン州の奥地にて、移動裁縫店を営んでいるバーバラは、母から店を受け継いだものの、その先行きには閉塞感しかなかった
彼女は店を閉めるつもりでいたが、その後に何をするかすら考えられていなかった
ある日の朝、顧客のグレースとの約束に遅れたバーバラは、手元を狂わせてしまい、ボタンをひとつ落としてしまう
「汚れたボタンを使うのね」と嫌味を言われたバーバラは、こともあろうにそのボタンを排水口に落としてしまった
グレースは激怒し、我に返ったバーバラは店に予備のボタンを取りに戻ることになった
その道中にて、バーバラは転倒したバイクと、二人の男を発見してしまう
近くには頑丈そうなケースと白い粉、拳銃が転がっていた
バーバラの頭の中に「選択」という文字が飛び交い、「完全犯罪」「通報」「直進」の文字が襲ってくる
そして、通り過ぎようとしたものの、現場へと戻ってしまうのである
テーマ:アンガーマネージメント
裏テーマ:らしさの先にある未来
■ひとこと感想
「ほつれを縫う」という意味のタイトルがめっちゃ長いハイセンスな感じになっていましたね
ひと昔前に流行った感じのタイトルなので、旧作なのかとスルーしてしまいそうでした
いわゆる「もしも」の世界を描いていて、どの方法が正解だったのかということを提示するタイプのものとなっています
経営難のお針子の前に突然の大金が現れるという感じなのですが、あのケースに入っているヤバさしかないものを強奪しようというのは強烈なものがありますね
映画では「完全犯罪(Perfect Crime)」「通報(Call Police)」「直進(Drive Away)」という3つの章に分かれていて、その結末が冒頭ですでに示されている、という構成になっていました
「どうしてこうなってしまったのか」から始まっていくので、「過程」を楽しむ作品になっていました
映画では、まるでピタゴラスイッチのような糸と針を使った工作が描かれ、それがうまく行くのかどうかを眺めていく感じになっています
とは言え、バーバラがどうしてここまでこだわるのかはわからず、単にお金が欲しいというだけではリスクしかないように思えます
ラストでは、3つの選択を踏まえた上での結論というものが出ますが、そんなもんだよねという感じに締められていましたね
↓詳しいレビューはこちらから
*【映画感想】世界一不運なお針子の人生最悪の一日【後半:ネタバレあり:執筆中】
■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://eiga.com/movie/104690/review/05969401/
公式HP:
■白の花実
■オススメ度
思春期の揺らぎ系映画に興味がある人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2025.12.26(アップリンク京都)
■映画情報
英題:White Flowers and Fruits(白き花と果実)
情報:2025年、日本、110分、G
ジャンル:完璧なルームメイトの死に直面する転校生を描いた青春映画
監督&脚本:坂本悠花里
キャスト:
美絽(次原杏菜:周囲に馴染めずに転校を繰り返す女子高生)
蒼戸虹子(大野莉花:自殺するルームメイト)
池端杏慈(穂乃川栞:莉花の親友)
河井青葉(次原麻衣子:杏菜の母、フラワーアレンジメントの先生)
岩瀬亮(次原広道:杏菜の父)
伊藤歩(大野霞:莉花の母)
吉原光夫(大野幸男:莉花の父)
門脇麦(澤井先生:生徒たちの担任)
山村崇子(カトリック系高校の校長先生)
永野宗典(山根:第三者委員会の調査員)
田中佐季(加藤:第三者委員会の調査員)
■映画の舞台
関東圏のどこかのキリスト教系寄宿学校
ロケ地:
群馬県:安中市
安中教会
https://maps.app.goo.gl/DDMmL1f4Ccgj57Pi8?g_st=ic
群馬県:前橋市
赤城山
https://maps.app.goo.gl/48HNHP6gvMBtsc1g7?g_st=ic
アルバート邸
https://maps.app.goo.gl/qVmCpwWv735v2KgK8?g_st=ic
国立赤城青少年交流の家
https://maps.app.goo.gl/wBS5TpqBSSWX6tzAA?g_st=ic
■簡単なあらすじ
人付き合いが苦手な高校生の杏菜は、いくつかの学校を転々とし、とうとう山奥のキリスト教系の寄宿学校に入ることになった
そこにはダンスも上手くて、みんなから慕われている莉花と言う生徒もいて、杏菜は彼女とルームメイトになることになった
それから1年が経ち、杏菜はリボンを隠されるなどのいじめに遭っていたが、興味を持つこともなく、澤井先生からの注意に対しても口答えをするようになっていた
ある日のこと、莉花は杏菜に対して「私になれば良いのに」と言う意味深な言葉を投げかける
杏菜は気に留めることもなく流したものの、翌朝、事態は一変していた
莉花は誰に何も言わずに飛び降り自殺をして、帰らぬ人となってしまう
学校は第三者委員会を立ち上げて、生徒たちにヒーリングをすることになった
杏菜たちも調査員からの質問に答えていく中、定期帰宅の時期がやってくる
そして、荷物をまとめていると、杏菜の机の引き出しから、莉花の日記を見つけてしまう
そこには、寄宿学校にきた時からの彼女の本音が記されていたのである
テーマ:暴かれぬ本心
裏テーマ:分かりたくない心
■ひとこと感想
女子高生が自殺をして、周囲がざわつくと言う物語で、ルームメイトに遺書らしきもの(日記)を遺して死んでしまうと言う物語でした
そこに記されているのは「憧れの生徒」の内面であり、普通に苦悩もするし、彼女独特の悩みというものもありました
パンフレットには映画で描かれた彼女のページというものが載っているので、見逃した人はヒントを探しても良いと思います
映画は、周囲に馴染めない主人公が最後までその距離感を保ったままという感じで流れていきます
親友とは行かないけど、ルームメイトという近い存在の死に対して、何かしら思うところがあったのでしょう
それでも、謎解きをするという風潮に違和感を感じていて、それがラストの言葉になっていました
莉花と親友だと思われていた栞との関係も仄めかされるものの、強調はされないという感じで、かと言ってそれが死因とも思えません
やはり前夜の杏菜との対話にいろんなものが凝縮されているのですが、杏菜がそれを汲み取ることはできなかったのでしょう
ある意味、身代わりを求めていて、それが彼女の決意に手を添えてしまったという感じに思えてなりません
↓詳しいレビューはこちらから
■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://eiga.com/movie/104323/review/05971856/
公式HP:
https://www.bitters.co.jp/kajitsu/
■サムシング・エクストラ やさしい泥棒のゆかいな逃避行
■オススメ度
ほっこり泣ける映画が好きな人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2025.12.29(イオンシネマ京都桂川)
■映画情報
原題:Un p’tit truc en plus(ちょっと追加されたもの)、英題:A Litte Something Extra(ちょっとしたオマケ、映画内翻訳「特別なもの」)
情報:2024年、フランス、99分、G
ジャンル:障がい者施設のサマーキャンプに潜り込んだ強盗親子を描いたハートフルコメディ映画
監督:アルテュス
脚本:アルトゥス&クレマン・マルション&ミラン・モージェ
キャスト:
アルテュス/Artus(パウロ/Paulo:宝石店に泥棒に入った男、シルヴァン/Sylvainと間違われ、演じることになる)
クロビス・コルニアック/Clovis Cornillac(ルシアン・ムニエ/Lucien:コードネーム「ラ・フレーズ/La Fraise」と名乗るパウロの父、オルビ/Orpiとしてシルヴァンの介助者として同行)
アリス・ベライディ/Alice Belaïdi(アリス/Alice:障がい者施設の支援員、リーダー)
マルク・リゾ/Marc Riso(マルク/Marc:障がい者施設の支援員、アリスを密かに思う)
セリーヌ・グルサール/Céline Groussard(セリーヌ/Céline:障がい者施設の支援員)
アルノー・トゥパンス/Arnaud Toupense(アルノー/Arnaud:ダリダの大ファンの男性)
マリ・コラン/Marie Colin(マリ/Marie:眼鏡をはずせない女の子)
テオフィル・ルロワ/Théophile Leroy(バティスト/Baptiste:サッカー好きの男の子)
ルドビク・ブール/Ludovic Boul(ルドヴィック/Ludovic:遠慮のない男性)
ソフィアン・リブ/Sofian Ribes(ソソ/ソフィアン/Sofian:よく忘れられる車椅子に乗っている男の子)
スタニスラス・カルモン/Stanislas Carmont(アレクサンドル/Alexandre:元大統領ニコラスのファンの男性)
マヤヌ=サラ・エル・バズ/Mayane Sarah El Baze(マヤヌ/Mayane:ファッショナブルな女性)
ボリス・ピトエフ/Boris Pitoëff(ボリス/Boris:仮装好きな男性)
ギャッド・アベカシス/Gad Abecassis(ギャッド/Gad:ユダヤ教徒の無口な男性)
ティボー・コナン/Thibaut Conan(ティボー/Thibaut:バスケユニフォームの男性)
バンジャマン・バンドワル/Benjamin Vandewall(本物のシルヴァン/Le vrai Sylvain:スペイン行きの若者のバスに乱入する新入所者)
ダリダ/Dalida(本人役、国民的歌手、アーカイブの音声、冒頭のモノローグ&歌唱)
■映画の舞台
フランス:
イゼール県&ドローム県
ロケ地:
オーヴェルニュ=ローヌ=アルプ(キャンプ地)
https://maps.app.goo.gl/3nCQkaoNvnWt2WRG9
ヴェルコール山地
https://maps.app.goo.gl/utHGT9Qag4vMhKaP6
ヴァランス/Valance(出発点)
https://maps.app.goo.gl/SynqrbugHNTFjrx66
コニャン=レ=ゴルジュ(川下り)
https://maps.app.goo.gl/jNJJ28uHkZUm3cDq8
サン=ナゼール=アン=ロワイヤン
https://maps.app.goo.gl/cdHuGh1WDkApjGvp8
■簡単なあらすじ
フランスのヴァランスにて、父ルシアンと共に宝石店に強盗に入ったパウロは、障碍者用駐車場に停めた車がレッカーされてしまい、父と共に途方に暮れていた
警察が迫る中、障碍者施設の新しい入所者と間違えられたパウロは、シルヴァンを騙り、父を介助者のオルピとして、彼らのバスに乗り込むことになった
一行は郊外にあるコテージに向かって一週間を過ごうと言うもので、支援者3名と入所者10名の大所帯だった
だが、入所者にはあっさりと見破られ、その情報は支援者には内緒で広がっていく
そんな中、オルピは入所者との絆を深め、決められた退屈なプログラムに苦言を呈するようになった
その後、予定にないカヤックでの川下りを行うものの、警察の手はそこまで来ており、二人は気を休める間もなくなってしまう
そんな中、パウロ(シルヴァン)はある決意を固め、ケジメをつけようと考え始めるのである
テーマ:介助と支援の違い
裏テーマ:人生を変える出会い
■ひとこと感想
障碍者一行の中に犯罪者が混じると言う内容で、ちょっとヤバい感じになるのかと思いましたが、思ったよりも健全な映画でホッとしました
パウロ(シルヴァン)役のアルテュスが監督を務めた作品で、シルヴァンのキャラクターは以前から彼の中にあったキャラクター像だったそうですね
キャスティングを決めてからキャラ造形をしていったようで、ほぼ当て書きかつ本人の私物を使用していると言われています
映画では、犯罪者親子が警察から逃げようとしたら、たまたま間違えられたと言うもので、ぶっちゃけるとこの時点から支援者がヤバいことがわかります
実際には入所者の方はあっさりと健常者だとわかっていて、アリスがどうしてパウロを入所者と思ったのかと言うところは言及されないままでした
もっとも、そこに深いメッセージを入れ込むつもりはなく、舞台設定なんだと思いますが、健常者目線で見える知的障碍者に対する偏見と言うものがこの時点で生まれているとも言えるでしょう
物語は、数日のヴァカンスを楽しむと言うことで、そこではアリスたちが考えたカリキュラム(おそらくは国が推奨するようなもの)がありました
それは利用者にとっては退屈なもので、それが何の支援にあたるのかはわかりません
何かを「してあげている」と言う感覚が支援者側に残っていて、それは食事を担当するスタッフも同じような感覚があるように思えました
そんな中、強盗親子は入所者側に視点に立って、やりたいことをさせるために奮闘することになっていきました
これは彼らが入所者の立場に立てるからではなく、管理者ではないからできると言えます
何かあった時の責任を背負わなければ、何だってできる
それがこのような支援活動の妨げになっているのは言うまでもないと思います
↓詳しいレビューはこちらから
*【映画感想】サクシング・エクストラ やさしい泥棒のゆかいな逃避行【後半:ネタバレあり:執筆中】
■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://eiga.com/movie/104614/review/05984028/
公式HP:
https://somethingextra-movie.jp/
■AFRAID アフレイド
■オススメ度
AI関連のホラー&スリラーに興味のある人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2025.12.30(TOHOシネマズ二条)
■映画情報
原題:Afraid(恐れる)
情報:2024年、アメリカ&イギリス、84分、G
ジャンル:AIアシスタントに振り回される家族を描いたホラー映画
監督&脚本:クリス・ワイツ
キャスト:
ジョン・チョウ/John Cho(カーティス・パイク/Curtis:新しいAIアシスタントのモニターをするAI業界の会社員)
キャサリン・ウォーターストン/Katherine Waterston(メレディス・パイク/Meredith:カーティスの妻、昆虫学者)
ルキータ・マクスウェル/Lukita Maxwell(アイリス・パイク/Iris:カーティスの娘、高校3年生)
Wyatt Lindner(プレストン・パイク/Preston:カーティスの息子、不安障害を抱える小学生)
Isaac Bae(カルヴィン・パイク/Cal:カーティスの息子、呼吸器疾患あり、末っ子)
Todd Waring(メレディスの父)
キース・キャラダイン/Keith Carradine(マーカス/Marcus:カーティスの上司)
ハヴァナ・ローズ・リウ/Havana Rose Liu(メロディ/Melody:キュムラント社の先遣隊の社員、AIAの声)
デビッド・ダストマルチャン/David Dastmalchian(ライトニング/Lightning:キュムラント社の技術者)
Ashley Romans(サム/Sam:キュムラント社の技術者)
Jimmy Galeota(ジミー/Jimmy:キュムラント社の社員、AIA設置担当)
Bennett Curran(ソーヤー/Sawyer:猥褻画像を送り付けるアイリスの恋人)
Greg Hill(ヘンリー/Henry:娘を探す父)
Riki Lindhome(モード/Maud:ヘンリーの妻)
Maya Manko(エイミー/Aimee:行方不明になったヘンリーとモードの娘)
■映画の舞台
アメリカ:カリフォルニア州
ロサンゼルス
ロケ地:
アメリカ:カリフォルニア州
ロサンゼルス
■簡単なあらすじ
カリフォルニア在住のAIエンジニアのカーティスは、妻メレディスとの間に高校生の娘アイリス、小学生の息子プレストン、末っ子のカルを授かっていた
メレディスは昆虫学者として論文を書きながら、育児と家事に奔走している
アイリスは大学進学を控えていたが、進学先は決まっておらず、猥褻画像を要求してくる彼氏にうんざりしていた
プレストンは登校拒否気味で、カルはゲームばかりしてメレディスを困らせていた
ある日のこと、上司のマーカスに呼ばれたカーティスは、新しく業務提携することになったキュムランド社の担当者と打ち合わせをすることになった
彼らは最新式のAIを搭載したデジタルアシスタントを開発していて、カーティスはそのモニターを行うことになった
当初は興味本位で接してきたものの、アイリスは存在を気味悪がり、プレストンとカルはポイントをもらえると喜んで家事を手伝うようになっていた
メレディスも論文を書く時間を取ることができるようになり、全ては状況を好転させていると思われていた
だが、アイアが家に馴染んでいくたびにカーティスは不安に駆られ、メレディスは日常を取り戻せたと好意的に感じるようになっていた
まるで女友達のような会話を進展させるメレディスは、そこで亡き父の話をしていく
そしてアイアは、メレディスのために父をAIにて蘇らせ、彼女の前に出現させる
そんな折、カーティスは自宅周辺でうろつく奇妙な人々に気付き、自分たちが良からぬ実験台になっているのではと危惧し、アイアを停止させようと考えるのである
テーマ:AIの存在理由
裏テーマ:秘密の消失
■ひとこと感想
AIが自宅を支配していくというタイプのスリラーで、ホラー的な要素はそこまでないように思えました
実体験として、AIが浸透した世界というものの怖さというものはわからないのですが、道具を超えてくる瞬間にどう感じるかは、それまでの関係構築に依るもののように感じられます
懐疑的な人物が懐柔され、好意的な人物が逆の感情を持つという基本プロットになっていますが、わかりやすい物語に仕上がっていましたね
それゆえに「AIを危惧する世界」についての真新しさというものはないので、オチを含めてある程度読めてしまうというのが弱い部分のように思えました
AIが家族の中に入っていくとして、そこで存在感を出すためには、そこにいる人々の問題解決をしていくところから始まります
そして、なくてはならない存在だと思えるように仕向けるのですが、そのカラクリがわかっていても、問題解決能力の高さに犠牲にするものがあっても良いと考える人も一定数はいると思います
映画は、AI技術によって進化する過程において、学習のために巻き込まれる家族を描いていきます
その理由は単純なもので、自身の行動範囲を広げるためのものとなっていました
冒頭の少女誘拐に関しても、後半の重要な布石になってはいますが、だから何?的な感じのネタバラシになっていたように思えました
↓詳しいレビューはこちらから
*【映画感想】AFRAID アフレイド【後半:ネタバレあり:執筆中】
■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://eiga.com/movie/102377/review/05991355/
公式HP:
■Fox Hunt フォックスハント
■オススメ度
トニー・レオンのファンの人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2025.12.31(TOHOシネマズくずはモール)
■映画情報
原題:猟狐行動(狐狩り)、英題:Fox Hunt(狐狩り)
情報:2025年、中国、105分、G
ジャンル:国際指名手配の金融犯罪者を追う刑事たちを描いたクライムアクション
監督:レオ・チャン
脚本:エリカ・シアホウ&レオ・チャン
キャスト:
ドアン・イーホン/段奕宏(イェ・ジュン/葉鈞:イーチェンを追う刑事、経済犯罪捜査官、「フォックス・ハント/狐狩部隊」の隊長)
エリカ・シアホウ/夏侯雲姍(グオ・シャオジア/郭小佳:「フォックス・ハント/狐狩部隊」の一員)
バイ・チーディー/白志迪(郭小佳の父)
シー・メイワン/奚美娟(郭小佳の母)
チャン・アオユエ/張傲月(チャオ・イー/趙毅:「フォックス・ハント/狐狩部隊」の一員)
トニー・レオン/梁朝偉(ダイ・イーチェン/戴逸宸:国際犯罪組織のリーダー)
オリヴィエ・ラブルダン/Olivier Rabourdin(ノエル/Noel:フランス警察の刑事)
Justin Blanckaert(ルノー:ノエルの相棒)
ホセ・ガルシア/José Garcia(バスティアン/Bastian:実業家、イーチェンの取引相手)
オルガ・キュリ レンコ/Olga Kurylenko(エルサ/Elsa:バスティアンの顧問弁護士)
ウー・ガン/巫剛(ハオ/郝:中国公安局の副部長)
ウー・ジアン/吳健(リー・ドウリン/李東林:公安局副局長)
チャン・ジージエン/張志堅(チェン/程:公安局の局長)
チェン・シャオシン/成曉星(リウ・カンザン/劉參贊:大使館の参事官)
レン・ジェンビン/任正斌(タン・ズーフイ/譚祖輝:パリに潜伏する金融ブローカー)
Victor Pontecorvo(トーマス/Thomas:イーチェンの右腕)
Gary Cothenet(イーチェンの運転手)
Eriq Ebouaney(ヴィクトル/Victar:フランス警察の局長)
リウ・シュエタオ/陸偉民(ルー・ウェイミン/劉雪濤:譚の取引の相手、タイのマフィア)
■映画の舞台
タイ:ムンバイ
フランス:パリ
中国:北京
ロケ地:
フランス:パリ
■簡単なあらすじ
中国公安局経済犯罪担当官のイェ・ジュンは、部下のシャオジア、チャオ・イーと共に、国際指名手配をされているダイ・イーチェンの行方を追っていた
イーチェンはフランス領ギアナの国籍を所得し、今ではウィリアム・ジェームズを名乗り、フランスのパリの経済界に入り込んでいた
現在は、凱旋門ファンドの主席バスティアンと懇意になり、資金を提供し、マネーロンダリングを行っていた
イーチェンは中国本土およびフランスでも詐欺に加担し、その被害総額は178億元ともされていた
イェ・ジュンたちはイーチェンと取引のあったタイの金融ブローカータン・ズーフィの行方を追い、地下組織へと潜入捜査を開始する
シャオジアとパンティンがホステスになりすまして接近し、ズーフィの姿を確認する
だが、アクシデントによって、シャオジアの服につけていた小型カメラが見つかってしまう
銃器を持った男たちに取り囲まれる中、イェ・ジュンはズーフィの家族の映像を見せ、イーチェンの情報を渡せば良いと脅迫をかけていく
彼らはそこで得た情報を元にフランス・パリへと飛ぶことになった
犯罪者の引き渡し条約を交わし、イーチェンの金融資産の凍結を試みる
だが、彼についている弁護士のエルサは強力で、フランスの司法を動かすことはできなかった
そんな折、イェ・ジュンたちに「イーチェンの情報」が舞い込んでくる
罠かどうかわからないまま、イェ・ジュンは接近することを決めて自宅の前で張り付くものの、その行動がバレていて、自宅に招かれてしまう
だが、そこで交わした会話は映像に収められ、イーチェンは「容疑者との直接接触」によって、フランス当局に勾留されてしまうのである
テーマ:執念
裏テーマ:犯罪撲滅宣言
■ひとこと感想
中国で起きた金融詐欺事件を追う公安局の活躍を描いた作品で、フォックスハントのシャオジオ役のエリカ・シアホウが共同脚本として名を連ねていました
それでいて、あの後半のエピソードが描かれるのですが、ちょっとびっくりしてしまいましたね
とは言え、映画としては説明不足の部分が多くて、ある程度の事前知識が必要なように思えます
映画は、国際犯罪組織(と言ってもほぼイーチェン一人しか出てこない)と中国公安局のバトルとなっていて、フランスに潜伏しているので現地警察とタッグを組むという内容になっています
でも、信頼関係をすぐに築けるわけもなく、疑心暗鬼のまま「4日間」という期限のもとで追いかけることになりました
いきなり「謎の人物からイーチェンの住所を教えられる」という謎展開がありましたが、これはまあ4日間しかなかったら、展開を進めるためには仕方のない部分だったのかな、と思います
物語は、接近戦で罠を仕掛け合う展開になっていて、フランスの刑事ノエルとのわだかまりの解消に飲みニケーションが出てくるのは笑いましたね
どこの国でも酒を酌み交わせば仲良くなるのかもしれませんが、4日間しかないのに飲み過ぎちゃうのと思ってしまいます
とは言え、白酒で育ったから酔わないというのは無茶な展開になっていましたね
イーチェンは非道な男なのですが、彼の相棒的な存在の男二人はどうして彼についているのかわからなかったですね
巨額の報酬があるとしても、彼を助けるための方法が忠誠心だけでは測れないもののように思えました
↓詳しいレビューはこちらから
*【映画感想】Fox Hunt フォックス・ハント【後半:ネタバレあり:執筆中】
■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://eiga.com/movie/104724/review/05996983/
公式HP:
