■映画鑑賞まとめ■

 

1月、第1週(2024.1.1〜2024.1.7

 


ブルーバック あの海を見ていた

 

■オススメ度

 

海洋映画が好きな人(★★★)

社会問題の映画に興味がある人(★★★)

 

■公式予告編

鑑賞日2024.1.2(アップリンク京都)

 

■映画情報

 

原題:Blueback

情報2022年、オーストラリア、102分、G

ジャンル:母の病気の為に帰省した娘が青春期の海との思い出を想起するヒューマンドラマ

 

監督ロバート・コノリー

脚本ロバート・コノリー&ティム・ウィントン

原作ティム・ウィントン『Blueback(1997年)』

Amazon Link → https://amzn.to/4aDR77T

 

キャスト:

ミア・ワシコウスカ/Mia Wasikowska(アビー・ジャクソン:世界を股にかける海洋生物学者)

   (8歳時:アリエル・ドノヒュー/Ariel Donoghue

   (15歳時:Ilsa Fogg

   (幼児期:Chloe Wall

 

ラダ・ミッチェル/Radha Mitchell(ドラ・ジャクソン:脳卒中で倒れるアビーの母、環境活動家)

   (老齢期:エリザベス・アレクサンダー/Elizabeth Alexander

 

クレランス・ライアン/Clarence Ryan(ブリッグス:アビーの幼馴染)

   (青春期:ペドレア・ジャクソン/Pedrea Jackson

 

Albert Mwangi(ギトゥンドゥ:アビーの調査船の助手)

 

エリック・バナ/Eric Bana(マッド・マッカ:ドラの友人、漁師)

 

エリック・トムソン/Erik Thomson(テッド・コステロ:湾岸開発業者)

 

■映画の舞台

 

オーストラリア:西オーストラリア州

ロングボード・ベイ

 

ロケ地:

オーストラリア:西オーストラリア州

ブレマン・ベイ/Bremer Bay

https://maps.app.goo.gl/MxwMAneaPRsvjffz6

 

エクスマウス/Exmouth

https://maps.app.goo.gl/2bvetKkiyd8amUC9A

 

■簡単なあらすじ

 

海洋学者として世界の海を駆け回るアビーは、ある日、母ドラが脳卒中で倒れたとの知らせを受ける

急いで故郷のロングボード・ベイに戻った彼女だったが、母は病気の影響で喋れなくなっていた

 

地元に帰ると、幼馴染のブリッグスがいて、アビーは彼との昔話を思い起こす

そして、8歳の誕生日に、母と一緒に露バースヘッドにて、ウエスタン・グローバーという魚に出会ったことを思い出した

 

当時の海は、リゾート開発の話が持ち上がり、母は身を挺して反対運動を行なっていた

地元の漁師のマッカと交流を持ち、ブリッグスとの青春を過ごすアビーは、ある時から魚の絵を描き始め、世界の危機に瀕している海を助けたいと思うようになる

だが、地元から離れることに反対の母と衝突する機会が増え、そして、コステロの雇ったダイバーは環境を顧みない乱獲を始めていく

 

テーマ:自然への畏怖

裏テーマ:自然は人を覚えている

 

■ひとこと感想

 

母親の病気に伴って帰省する娘が、その頃の思い出に浸るという内容で、元カレとのことを思い出すような甘い感じなのかなと思っていました

実際には、母との軋轢、自然との対話がメインで、交友関係は狭すぎるが故にそれなりの進展という感じになっています

 

映画は、回想録が織り混ざる流れになっていて、アビーの8歳時、15歳時、現在が入り乱れる感じになっています

そこまで混乱はしませんが、その切り替わりが唐突なので、集中して観ていないと、どの時間軸にいるのかを見失ってしまうかもしれません

 

映画は、ネイチャー系の映画で、壮大な海とそこに集う海洋生物を堪能できる内容になっています

グローバーとの接近に関してはどうやって撮ったのかと思うぐらいに大画面に展開していました

パンチは大丈夫なのか心配してしまいますが、そこはさすがにフェイクなのかなと思ってしまいます

 

↓詳しいレビューはこちらから

【映画感想】ブルーバック あの海を見ていた【後半:ネタバレあり】

 

■関連リンク

映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

https://eiga.com/movie/100132/review/03296069/

 

公式HP:

https://blueback.espace-sarou.com/


ラ・メゾン 小説家と娼婦

 

■オススメ度

 

高級娼館の話に興味がある人(★★★)

 

■公式予告編

鑑賞日2023.1.3(T・JOY京都)

 

■映画情報

 

原題:La maison

情報2022年、フランス&ベルギー、89分、R18+

ジャンル:新作のために高級娼館に潜入する小説家を描いたヒューマンドラマ

 

監督アニッサ・ボンヌフォン

脚本アニッサ・ボンヌフォン&ディア・スティーム

原作エマ・ベッケル/Emma Becker『La maison(2019年)』

Amazon Link  →https://amzn.to/3H6heGZ

 

キャスト:

アナ・ジラルド/Ana Girardot(エマ/ジェスティーヌ:職業を隠して高級娼館に潜入する小説家)

 

ジーナ・ヒメネス/Gina Jimenez(マドレーヌ:エマの妹)

 

ヤニック・レニエ/Yannick Renier(ステファン:エマのセフレの作家、既婚者)

ルーカス・イングライダー/Lucas Englander(イアン:エマの恋人)

 

オーレ・アッティカ/Aure Atika(デライア:「ラ・メゾン」の娼婦、トップ娼婦)

ロッシ・デ・パルマ/Rossy de Palma(ブリギダ:「ラ・メゾン」の娼婦、SM)

ニキータ・ベルッチ/Nikita Bellucci(ヒルディ:「ラ・メゾン」の娼婦、肉食系)

イルマ/Irma(マーガレット:「ラ・メゾン」の娼婦、褐色)

キャロル・ウェイヤーズ/Carole Weyers(ドロシー:「ラ・メゾン」の娼婦、ショートカット)

ロリアンヌ・クルプシュ/Loriane Klupsch(ローナ:「ラ・メゾン」の娼婦、処女っぽい胸)

 

Hildegard Schroedter(イング:「ラ・メゾン」の管理人)

 

■映画の舞台

 

ドイツ:

ベルリン

「カルーセル」

「ラ・メゾン」

 

ロケ地:

ドイツ:

ベルリン

 

ベルギー:

ブリュッセル

 

■簡単なあらすじ

 

次作のテーマに悩む作家のエマは、セックスワーカーの実態を描きたいと考え、友人の作家ステファン、妹のマドレーヌの反対を押し切って、「カルーセル」と言う店で働き始める

だが、そこは女性を道具にするような店で、エマは2人目の客の横暴から逃げ出してしまう

 

その後もテーマを捨てきれない彼女は、「ラ・メゾン」と言う高級娼館に足を運ぶ

そこでは、女性の連帯感や安心感がある場所で、仲間たちとすぐに打ち解けあうことができた

 

客の相手をする傍らでメモを残す日々が増え、そして恋人のイアンと言う男性も現れる

彼はエマの仕事に理解を示していたが、その包容力はやがて彼女の心を傷つけることになった

 

テーマ:セックスワーカーの実態

裏テーマ:心と体をつなぐもの

 

■ひとこと感想

 

正月早々から様々な目的でたくさんの観客が押し寄せる感じになっていて、露骨で丸出しの性描写に居心地が悪くなってしまいました

R18+なのでそこそこ際どいとは思っていましたが、本番さながらのリアリティで、モザイクなしで見えてるものもたくさんあったりします

 

映画は、実際に原作者が行った潜入取材をもとにした小説を再現したものですが、POVと言う一人称視点がたくさん登場する映画になっていました

いわゆるエマ目線というもので、それが多用されていて、体験記をなぞるという効果があったと思います

 

物語としてはさほど起伏がなく、二つの娼館が登場し、真逆の場所という感じに描かれています

まさにセックスワーカーのイメージに近い作業場所と、女性同士の繋がりが持てるどこかクラブ活動にも似た場所でしたね

妹の言う「セックス好きと娼婦は違う」に集約される内容で、試しにやってみたけど、心がズタズタになってしまう、と言う経験を積むことになったのだなと思わされます

 

↓詳しいレビューはこちらから

【映画感想】ラ・メゾン 小説家と娼婦【後半:ネタバレあり】

 

■関連リンク

映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

https://eiga.com/movie/100377/review/03300832/

 

公式HP:

https://synca.jp/lamaison/


枯れ葉

 

■オススメ度

 

古き良きボーイ・ミーツ・ガール映画が好きな人(★★★)

 

■公式予告編

鑑賞日:2024.1.3(京都シネマ)

 

■映画情報

 

原題:Kuolleet Lehdet(枯れ葉)、英題:Fallen Leaves(落ち葉)

情報:2023年、フィンランド&ドイツ、81分、G

ジャンル:理不尽な解雇を受ける女性とアル中の作業員を描いた恋愛映画

 

監督&脚本:アキ・カウリスマキ

 

キャスト:

アルマ・ポウスティ/Alma Pöysti(アンサ:理不尽な理由で失業した女性)

ユッシ・バタネン/Jussi Vatanen(ホラッパ:アル中の板金工場作業員)

 

ヌップ・コイブ/Nuppu Koivu(リーサ:アンサの友人、同僚)

 

Alma-Koira(チャップリン:アンサの飼い犬)

 

ヤンネ・フーティアイネン/Janne Hyytiäinen(ハンネ・フオタリ:ホラッパの同僚、カラオケ王)

 

Sakari Kuosmanen(ホラッパが泊まるホステルの客)

 

Martti Suosaloラウニオ:アンサが働くパブのマネージャー)

 

Alina Tomnikov(トーニャ:看護師)

 

カイサ・カルヤライネン/Kaisa Karjalainenバーで歌うデュオMaustetytöt」)

アンナ・カルヤライネン/Anna Karjalainenバーで歌うデュオMaustetytöt」)

 

■映画の舞台

 

フィンランド:

ヘルシンキ

 

ロケ地:

フィンランド:ヘルシンキ

カリオ/Kallio

https://maps.app.goo.gl/XqQQk9mDrYC5kiJm8?g_st=ic

 

アルパハリュ/Alppiharju

https://maps.app.goo.gl/KTeLJiua3DvYmY4Y8?g_st=ic

 

ヴァリラ/Vallila

https://maps.app.goo.gl/cMkwnmNQRAm1aruZ9?g_st=ic

 

ハカニエミ/Hakaniemi

https://maps.app.goo.gl/LoYFk8iNRUBP3kXZA?g_st=ic

 

フィンランド:

カルッキラ/Karkkila

https://maps.app.goo.gl/Vi7rJjDPTkoiUV3C6?g_st=ic

 

■簡単なあらすじ

 

スーパーのスタッフとして働く独身女性のアンサは、ある理由からオーナーに監視され、期限切れのパンを持ち帰ったことを理由に解雇されてしまう

ある日、一緒に辞めた友人のリーサと一緒にカラオケパブに行った彼女は、そこで寡黙な工夫ホラッパと出会う

ホラッパはアルコール依存症で、仕事場でも隠し持った酒を持ち込んで飲んでいて、それが発覚したことで解雇されてしまう

 

カラオケパブでの邂逅後、偶然再会を果たした二人は、映画館で「デッド・ドント・ダイ」を鑑賞し、少しだけ距離を縮める

だが、帰り際に渡された連絡先のメモを失くしてしまったホラッパは、彼女に連絡することができずにいた

ホラッパは映画館で出待ちを繰り返し、アンサはタバコの吸い殻から彼の存在を感じる

 

そして、ようやく再会を果たし、彼女の家で食事をするものの、アルコール依存症がバレてしまう

そこでホラッパは、依存症克服に向けての努力を始めていくものの、ある事件が起きて、二人は再びすれ違うことになったのである

 

テーマ:邂逅の一歩先

裏テーマ:巡る岐路

 

■ひとこと感想

 

映像的には懐古的な印象が強い作品ですが、ラジオ放送は「ウクライナ戦争真っ只中」で現代ということがわかるようになっています

フィンランドのヘルシンキが舞台で、そこの娯楽はカラオケパブで熱唱することだったりと新鮮な感じがしました

それでも、社交場なのに誰もあまり話さないのが特徴的でしたね

 

映画は、アンサとホラッパの恋愛を描いていますが、高校生ぐらいのウブな感じに思えました

異性慣れしていないという感じではなく、微妙な空気感から会話慣れしていないのかなと感じていました

でも、「昨日結婚してたかもしれない」と同僚に話したりするので、ステップの踏み方が日本とは違うのかなと思ってしまいます

 

物語としてはそれほど劇的には動かず、会話の間が独特な感じになっていました

妙に引き込まれる感じですが、話の展開はもどかしいくらいにスローステップでしたね

それを感じさせないところが面白くて、それぞれのシーンが微妙に長めに設定されていたように思えました

 

↓詳しいレビューはこちらから

【映画感想】枯れ葉【後半:ネタバレあり】

 

■関連リンク

映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

https://eiga.com/movie/99293/review/03301361/

 

公式HP:

https://kareha-movie.com/


アンブッシュ

 

■オススメ度

 

リアルな戦争映画が好きな人(★★★)

イエメン内戦に興味がある人(★★)

 

■公式予告編

鑑賞日2024.1.4(T・JOY京都)

 

■映画情報

 

原題:Al Kameen(待ち伏せ)、英題:Ambush(待ち伏せ)

情報2021年、アラブ首長国連邦&フランス、111分、G

ジャンル:内戦中のイエメンにて奇襲を受けた部隊を救出する作戦を描いた戦争映画

 

監督ピエール・モレル

脚本カーティス・バーテル&ブランドン・バーテル

 

キャスト:

マルワン・アブドゥッラ・サーリフ/Marwan Abdullah(アリ・アルミスマリ:囲まれるUAE軍の兵士)

ムハンマド・アフマド/Mohammed Ahmed(アル・ヒンダシ:囲まれるUAE軍の軍曹、最初の負傷者)

ハリーファ・アルジャースイム/Khalifa Al Jassem(ビラル・アル・サーディ:囲まれるUAE軍の准尉、アリの長年の親友)

 

Abdullah Bin Haider(アル・マズルーイ:大佐、現場指揮官)

 

マンスール・アルフィリ/Mansoor Al-Fili(ジャマル・アル・カトリ:大佐、司令官)

マイサ・モハメッド/Maitha Mohammed(リーム:巡査、女性オペレーター)

Ibrahim Almusharaakh(マンスール・カシム::JTACオペレーター/航空爆撃担当官)

 

マヒラ・アブデル・アジズ/Maheira Abdel Aziz(アパッチのパイロット)

 

Khalifa Albahri(アル・サヤリ:1−1号車の運転手)

Hassan Yousuf Alblooshi(アブドラ・アルブローシ:1−1号車のパイプ好き軍曹)

 

Saeed Al Harsh(サイード・アル・シェヒ:1−2号車に乗る准尉、マズルーイの副官)

 

Nazia Chaudhry(アリの妻)

Omar Bin Haider(アル・アルアリ:テロリストのリーダー)

TalalAlBloushi(テロリストのスナイパー)

 

■映画の舞台

 

2018年2月18日、

内戦中のイエメン南部

 

ロケ地:

アラブ首長国連邦

ラス・アル=ハイマ/Ras Al Khaimah

https://maps.app.goo.gl/cWdqzCizw1AnXVHu8

 

アブダビ/Abu Dhabi

https://maps.app.goo.gl/s4SLomsHGiueGU2i7

 

■簡単なあらすじ

 

2018年2月18日、イエメン内戦が続く中、現地民への物資補給のためにパトロール隊が峡谷へと差し掛かった

イエメン軍は車両故障で立ち往生している中、現地民からヤギを撃つ銃声を聞いたとの知らせを受け、アリ軍曹率いる部隊は峡谷の奥深くへと進んでいる

 

だが、そこは反政府テロリストが密かに牛耳る地域で、対戦車ロケット弾の砲撃を受けて、パトロール隊は立ち往生してしまう

2号車も被弾する中、何とか知らせを届けた1号車のアリたちだったが、仕掛けられた地雷を踏んで横転してしまった

 

UAE軍はレスキューチームを派遣し、カトリ司令官はマズルーイ大佐に現地の指揮を任せる

マズルーイはサイード副官に追加メンバを招集させ、現地へ向かう

サイードは敵の罠にワザと突っ込んで、対戦車砲の位置を確認する

さらに無人機を現地に飛ばし、対戦車砲の無力化のためにアパッチを要請することになった

 

テーマ:絆と約束

裏テーマ:目的と戦略

 

■ひとこと感想

 

イエメン内戦が舞台で、現地民への補給車が狙われるという内容で、当初は地味なのかなと思っていました

立ち往生して、撃たれまくるだけかと思っていたのですが、意外なほどに次々と画が変わっていきましたね

ほぼ同じ地点での攻防なのに、奥行きのある見事な内容だったと思います

 

物語性はほとんどなく、主人公のアリの背景がチラッと映る程度になっています

その他にもキャラはたくさんいるのですが、軍服にヘルメット、褐色の肌に髭と似たようなビジュアルが多すぎて、見慣れていないので誰が誰だかわからなくなってきます

通信も「1−1」みたいな暗号的なものでのやり取りになっていて、キャラの名前がほとんど呼ばれません

それゆえに「名前」すらわからないキャラがたくさんいて、違いが「何人に載っているか」ぐらいしかなかったりします

 

キャスト欄は何とか仕上げましたが、おそらく顔と名前が一致できる猛者はほとんどいないと思います

なので、参考程度に眺める感じでお願いいたします

 

↓詳しいレビューはこちらから

【映画感想】アンブッシュ【後半:ネタバレあり】

 

■関連リンク

映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

https://eiga.com/movie/100571/review/03306920/

 

公式HP:

https://klockworx-v.com/ambush/


ファンファーレ

 

■オススメ度

 

アイドルのセカンドステージの葛藤に興味のある人(★★★)

 

■公式予告編

鑑賞日2024.1.4(アップリンク京都)

 

■映画情報

 

情報2023年、日本、85分、G

ジャンル:アイドルグループの卒業イベントに集う元メンバーの今を追うヒューマンドラマ

 

監督吉野竜平

脚本吉野竜平&戸梶美雪

 

キャスト:

水上京香(大石万理花:「ファンファーレ」結成時のメンバー、ダンス教室の先生&振付師)

野元空(須藤玲:「ファンファーレ」結成時のメンバー、服飾デザイナー)

喜多乃愛(西尾由奈:アイドルグループ「ファンファーレ」のリーダー)

 

橋口果林(武地凛:「ファンファーレ」のメンバー)

松崎未夢(有川桜子:「ファンファーレ」のメンバー)

白井美海(辻千波:「ファンファーレ」のメンバー、振り付け担当)

外原寧々(尾関あずさ:「ファンファーレ」のメンバー、玲のファン)

 

松浦慎一郎(内田淳平:「ファンファーレ」のマネージャー)

 

土居志央梨(辰巳加奈子:玲の上司)

中島歩(君塚斗馬:万里花のダンススクールのオーナー)

 

■映画の舞台

 

都内某所

 

ロケ地:

東京都:新宿区

もつ家 大西

https://maps.app.goo.gl/4btuaUy4WPnTi3nYA?g_st=ic

 

東京都:中野区

サイクルセンターヤマグチ

https://maps.app.goo.gl/LDiN569UwFz5nP3t7?g_st=ic

 

SoyLatte Studio

https://maps.app.goo.gl/KeeTNVEZj2KHoYir7?g_st=ic

 

■簡単なあらすじ

 

アイドルグループ「ファンファーレ」の創設メンバーであり、現在のメンバーでもある由奈は、自身の卒業ライブの楽曲の振り付けと衣装デザインを、創設当時のメンバー万理花と玲に依頼しようと考えていた

万理花はダンススクールでキッズ相手に教えていて、自身の夢は置き去りになっていた

玲は服飾デザイナーとして働き始めるものの、理想と現実のギャップに悩んでいた

 

創設メンバーとの仕事とは言え、会社を通したプロジェクトでもあり、それぞれには責任が生じてくる

だが、万理花のダンスは古臭いと言われ、玲のデザインはありきたりと衝突が始まってしまう

そんな中、由奈は最高の卒業ライブにしようとして、与えられた課題をメンバーとともにブラッシュアップさせていた

 

本番を2週間後に控えた頃、創設メンバー内で言い合いに発展し、それが原因で万理花は「降りる」と言い出す

だが彼女は、裏方である二人は「ファンの方向を向いていなければならない」という玲の言葉を受けて、その決意を固めていく

そして、本番当日を迎えることになったのである

 

テーマ:夢のその先にあるもの

裏テーマ:仕事の先に見るべきもの

 

■ひとこと感想

 

アイドルの第二の人生がうまく行っていない系の物語で、旧友のために奮闘する内容になっていました

現在のメンバーはほぼ10代後半で、その中にアラサーが一人混じっているような感じになっていて、このアイドルグループが10年存続していたのは奇跡のように思えます

どこかのグループの誰かを想定しているのかは分かりませんが、色んな意味でキツいだろうなと思っていました

 

映画では、10年を区切りに卒業を決意する由奈を中心に描いていますが、実質的な主人公は万理花と玲ということになります

この二人のセカンドステージが暗雲が立ち込めている感じなのですが、社会人経験がなく、アイドルとしてチヤホヤされていたらは、普通の会社でもハードルが高いのは当たり前のことだと思います

 

どんな世界でも、3年くらいはやってみないとわからないもので、彼女たちの会話からすれば「新生活2年目突入」くらいだと思います

アイドルから転身したことで目立つ時期が終わり、文字通りに能力が試されていくのですが、一度夢が叶った人には、叶った人なりのハードルというものが生まれていたのではないでしょうか

 

↓詳しいレビューはこちらから

【映画感想】ファンファーレ【後半:ネタバレあり】

 

■関連リンク

映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

https://eiga.com/movie/99777/review/03306926/

 

公式HP:

https://funfaremovie.com/


コンクリート・ユートピア

 

■オススメ度

 

ディザスター系パニック映画が好きな人(★★★)

 

■公式予告編

鑑賞日2024.1.5(イオンシネマ京都桂川)

 

■映画情報

 

原題:콘크리트 유토피아(コンクリート・ユートピア)、英題:Concrete Utopia

情報2023年、韓国、130分、G

ジャンル:ディストピアにてリーダーに祭り上げられる男の顛末を描いたディザスターパニック映画

 

監督脚本オム・テファ

 

キャスト:

イ・ビョンホン/이병헌(キム・ヨンタク:皇居アパートの代表になる男、902号室)

パク・ソジュン/박서준(キム・ミンソン:ヨンタクに気に入られる若者、防犯隊員)

パク・ボヨン/박보영(チュ・ミョンファ:ミンソンの妻、看護師)

 

キム・ソニョン/김선영(キム・グメ:皇居アパートの女性副会長)

イ・ヒョジェ/이효제(ジヒョク:グメの息子)

 

パク・ジフ/박지후(ムン・ヘウォン:元903号室の住民、隣人を知る女性)

 

キム・ドユン/김도윤(ドギュン:809号室の住人、糸球体腎炎の家具デザイナー)

 

クォン・ウンソン/권은성(ジョモン:ミョンファが匿うドリームパレス出身の幼児)

イ・ソンヒ/이선희(ジョモンの母)

 

ナチョル/나철(ユ・ドンフォン:国会議員)

キム・ハクソン/김학선(ユ・ドゥヒョン:地域区の国会議員)

キム・ビョンスン/김병순(皇居アパート警備員)

 

パク・ギョンチャン/박경찬(スーパーマーケットのオーナー)

 

クァク・ジャヒョン/곽자형(ワン氏:23年かけて入居した夫婦、外部排除を主張)

 

ナム・ジンボク/남진복(会議の言い合いを宥める1004号の男)

イ・ソファン/이서환(パク所長:アパートの裏切り者)

 

■映画の舞台

 

2023年12月13日、

韓国:ソウル

 

ロケ地:

韓国:ソウル

 

■簡単なあらすじ

 

2023年、極寒のソウルにて、原因不明の天変地異が起き、都市は壊滅状態になっていた

そんな中、皇居アパートと呼ばれるマンションの1棟だけが倒壊せずに建っていて、生き残った人々はそこに集うようになっていた

 

住人たちのストレスは溜まり、治安も悪化の一途を辿る

そんな中、住民の代表だけが一部の部屋に集まり、今後どうするかを話し合うことになって

 

軍隊経験のあるミンソンは意見を求められ、彼は「システム」を作るべきだと答える

そのために「命令系統」を一本化する必要があり、「決める人=代表者」を決めた方が良いとのことだった

そして、話し合いの結果、住居を火事の倒壊から救ったヨンタクが選ばれることになった

 

住人たちは「掟」を定め、住人以外の全員を追い出してしまう

そして、食料を求めて治安部隊を設立し、住民のために人々は一体化していくことになるのである

 

テーマ:住民とは何か

裏テーマ:目的と行動

 

■ひとこと感想

 

地球が滅びるレベルの地震のようなものが起きて、その中で奇跡的に1棟だけが残ったらという設定になっていて、その中で生まれる政治というものが主題になっていました

火事を消した男ヨンタクが代表に祭り上げられ、住民のためにをモットーに、合言葉まで作って結束を固めていきます

記録的な極寒という設定があり、その為に人は殺伐とするのですが、食料の中身を考えると、みんな元気に動き回っているなあと思ってしまいます

 

映画は、天災に関する説明は一切なく、どこかの兵器であるとか、隕石であるとか、巨大地震であるとか、色んな可能性が残っていました

そんな中で無事に見える建物がいたらというシチュエーションパニックで、そこまで絶望的な阿鼻叫喚にならなかったのはリアリティに欠けるかなと思いました

何分、儒教と家長制が残っている国なので、その割には女性の扱いはマシに思えてしまいます

 

とりあえずは、生存欲求が最優先されているので、性欲の方には踏み切らないのですが、寒すぎてそれどころではないといことなのかもしれません

食料も保存食が尽きれば終わることがわかっているのに、誰一人「この環境で生きていく為の農業」などを始めないところがすごいですね

都会のアパートとタワマンのいがみ合いのような感じになっていますが、普段の差別意識というものが表面化しているのかなと思いました

 

↓詳しいレビューはこちらから

【映画感想】コンクリート・ユートピア【後半:ネタバレあり】

 

■関連リンク

映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

https://eiga.com/movie/100065/review/03329746/

 

公式HP:

https://klockworx-asia.com/CU/


シャクラ

 

■オススメ度

 

中国の武術系アクション映画に興味がある人(★★★)

 

■公式予告編

鑑賞日2024.1.5(TOHOシネマズ二条)

 

■映画情報

 

原題八部之(天龍八部の喬峯の伝説)、英題:Sakra(仏教用語でトラヤストリシャの支配者の名前)

情報2023年、香港&中国、130分、G

ジャンルある陰謀によって四面楚歌になった武人を描いたアクション映画

 

監督ドニー・イェン

脚本シェン・リンジー&ズー・ウェイ&ヘ・ベン&チェン・

リー&シェン・リージン&シュー・イーファン

原作金庸『天龍八部(1963年)』

Amazon Link → https://amzn.to/3tHdoRE

 

キャスト:

ドニー・イェン/甄子丹(喬峯/きょうほう:丐幇の幇主、降龍十八掌の遣い手)

   (幼少期:ユアン・ジンフイ/袁近辉

   (少年期:ヂャン・チシュウ/张治洲

 

チェン・ユーチー/陈钰琪(阿朱/あしゅ:少林寺から「易筋経」を盗もうとした女、慕容復の侍女)

 

リウ・ヤースー/刘雅瑟(阿紫/あし:阮星竹の娘)

カラ・ワイ/惠英红(阮星竹/げんせいちく:阿紫の母)

 

【大理国(だいりこく):現在の中国・雲南省西部、タイ族の国家】

チョン・シウファイ/张兆辉(段正淳/だんせいじゅん:大理国の国王)

チャオ・ハーウェイ/赵华为(段譽/だんよ:鳩摩智に捕まる段正淳の息子)

 

【丐幇(かいほう):宋国に支える部族集団(=幇会)】

グレース・ウォン/王君馨(康敏/こうびん:段正淳の愛人、白世鏡の愛人)

ヤン・ホア/严华(馬大元/ばたいげん:丐幇時代の喬峯の師匠)

 

ド・ユーミン/杜玉明(白世鏡/はくせいきょう:丐幇の執法長老)

グオ・ジウロン/郭九龙(徐:丐幇の長老)

 

【姑蘇(こそ):現在の中国・江蘇州】

レイ・ロイ/吕良伟(慕容博/ぼようはく:姑蘇の元君主)

ウー・ユエ/吴樾(慕容復/ぼようふく:慕容博の息子、姑蘇の君主)

 

【吐蕃(とばん):チベット民の統一国家】

チョイ・シウミン/徐小明(鳩摩智/くまち:吐蕃の国師)

 

【聚賢荘(しゅくけんそう)】

ユェン・シャンレン/袁祥仁(薛慕華/せつぼか:聚賢荘の神医)

 

【宋:中国の王朝】

ユー・チンフイ/喻庆辉(喬三槐/きょうさんかい:喬峯の養父)

ドゥアンム・イチェン/端木艺晨(喬の妻)

 

【少林寺】

シ・シャントン/徐向东(玄難/げんなん:少林寺の僧侶)

ソウ・シピン/曹世平(玄苦/げんく:少林寺の僧侶、喬峯の師匠)

 

■映画の舞台

 

元祐(1086年~1094年)、

中国:宋&契丹&西夏&吐蕃&燕雲

 

ロケ地:

不明(おそらく中国のどこか)

 

■簡単なあらすじ

 

元祐年間の中国大陸では、宋国を脅かす存在として、契丹、西夏がひしめき合い、吐蕃、燕雲などが虎視眈々と領土拡大を狙っていた

宋国にて、養父のもとで育った喬峯は、丐幇の中で腕を磨き、やがては幇主となり、宋国繁栄に寄与してきた

 

だが、ある日、義兄弟友言える馬大元が何者かに暗殺され、その嫌疑が掛かってしまう

また、謎の手紙によって、喬峯は宋人ではなく、契丹人であると疑われてしまう

 

そこで喬峯は幇主の座を降りて、自分に掛かる嫌疑を晴らそうと考える

だが、その矢先、修行をした少林寺にて、玄苦大師の死体を発見し、さらに秘伝の書「易筋経」を盗もうとしていた謎の女と居合わせてしまう

 

女は阿朱と言い、慕容復の侍女だったが、自分の出自と引き換えに書を拝借してこいと言われていた

追ってきた玄難大師の技を受けてしまった阿朱は瀕死の重傷を負い、喬峯は彼女を助けるため、聚賢荘の薛神医の元を訪ねることになった

だが、そこには宋国の英雄が集結していて、薛神医は「自分の命と引き換えにせよ」と絶縁の儀を執り行うように告げるのである

 

テーマ:仁義と愛

裏テーマ:仏への道

 

■ひとこと感想

 

中国の古典長編の映画化ということで、これまでにも何度もドラマ化されていたりする大作でした

なので、映画一本では無理やろと思っていたら案の定という感じになっていましたね

 

映画は、喬峯が自分の出自を知るというもので、映画のラストでは親父たちの顛末のいうものが描かれます

いわゆるポストクレジット後にちょっとした映像があるので、エンドロール直後に席を立つと、階段あたりで立ち見してしまうハメになってしまいます

 

物語は、とにかく登場人物が多く、公式HPに大体載っていますが覚えるのは不可能に近いですね(重大なネタバレもさらっと書いているので注意が必要)

1000年ぐらいの中国が舞台で、チベット、タイあたりの民族との衝突の歴史みたいなことになっていますが、はっきり言って、よほど歴史に詳しいか、ドラマ版を見たことある人でないと全くわからないまま話は進んでいくと思います

 

エンドロールが俊速すぎて読みのは困難で、映画自体の展開も物凄く速さを感じます

それでも130分あるので、少し長く感じてしまうかもしれません

 

↓詳しいレビューはこちらから

【映画感想】シャクラ【後半:ネタバレあり】

 

■関連リンク

映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

https://eiga.com/movie/100376/review/03318172/

 

公式HP:

https://sakramovie.com/

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投稿者 Hiroshi_Takata

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