■映画鑑賞まとめ■
3月、第4週(2023.3.20〜2023.3.26)
■長ぐつをはいたネコと9つの命
■オススメ度
命についての情操教育を考えたい親子(★★★)
痛快アクションアニメを観たい人(★★★★)
『シュレック』シリーズを鑑賞済みの人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2023.3.20(イオンシネマ京都桂川)
■映画情報
原題:Puss in Boots: The Last Wish(長ぐつをはいた猫:最後の願い)
情報:2022年、アメリカ、102分、G
ジャンル:ラスト1個の命になった伝説の猫をめぐるアドベンチャーアクション
監督:ジョエル・クロフォード
脚本:ポール・フィッシャー&トミー・スワードロー
原作:ジョヴァンニ・フランチェスコ・ストラパロ『長靴をはいた猫(Le Chat botté)』
キャスト:(声の出演)
山本耕史/アントニオ・バンデラス/Antonio Banderas(プス:ラスト1個の命になった伝説の猫、長靴をはいた猫)
土屋アンナ/サルマ・ハエック/Salma Hayek Pinault(キティ・フワフワーチ:プスの元カノ、「願い星」の地図を狙う泥棒猫)
中川翔子/フローレンス・ピュー/Florence Pugh(ゴルディ:「願い星」の地図を狙う孤児、キティの依頼人)
木村昴/サムソン・ケイオ/Samson Kayo(ベイビー・ベア:ゴルディと一緒に育ったクマ)
魏涼子/オリヴィア・コールマン/Olivia Colman(ママ・ベア:ゴルディの育ての親)
楠見尚己/レイ・ウィンストン/Ray Winstone(パパ・ベア:ゴルディの育ての親)
小関裕太/ハーヴィー・ギレン/Harvey Guillne(ワンコ:ママ・ルーナの家で猫に扮装して紛れ込んでいる捨て犬)
津田健次郎/ワグネル・モウラ/Wagner Moura(ウルフ:プスの最後の命を狙う凶暴な狼)
成河/ジョン・ムレイニー/John Mulaney(ビッグ・ジャック・ホーナー:すべての魔法を支配するために「願い星」の地図を探している富豪、裏の顔は犯罪組織のボス)
■映画の舞台
「願い星」が隠されている暗黒の森
■簡単なあらすじ
伝説の猫・プスは、英雄として崇められる一方で、街の総督からは「泥棒猫」として指名手配を受けていた
ある日、提督の家に勝手に入って好き放題していたプスは、その騒動で眠れる巨人を起こしてしまう
何とか巨人を倒したプスだったが、町の塔にあった鐘が彼の上に落ちてきて命を落としてしまった
病院に運ばれたプスは、そこでこれまでに何回死んだか?と聞かれる
ネコには9つの命があると豪語していたプスだったが、今回の死が8回目であることを悟り、医者は伝説の引退を勧告した
失意のプスは捨て猫シェルターを管理するママ・ルナの家を訪れる
プスはマントとブーツなどを埋葬し、捨て猫としてその家に潜り込むことになった
そこには人懐っこい捨て犬がネコのふりをして紛れ込んでいた
ある日、その家にゴルディと3匹のクマがプスを探しにやってくる
うまく隠れたプスは、そこで彼らが「願い星への地図」を盗ませるためにやってきたことを知る
プスは家を抜け出して、彼らを追ってジャック・ホーナーの邸宅を目指すことになった
だが、そんなプスをつけ狙う黒い影は、彼の足元に忍び寄っていたのである
テーマ:命の尊さ
裏テーマ:願いとは何か
■ひとこと感想
続編であることを知らずに参戦
でも、問題ない感じで、ところどころ前作のネタが入り込んでいる印象を受けました
物語は、伝説の猫がラスト1個の命になって保守的になる中で、「願い星」の存在を知ることで冒険に出ていきます
そのお供として、ネコシェルターに紛れ込んでいたワンコと、旅先で再会する元カノ・キティが登場します
キティとの間に何があったのかをミステリー要因にして、「願い星」を奪い合う痛快アクションエンターテイメントに仕上がっていましたね
特に動きというかカメラワークというか、アニメーションでしかなし得ないカットが多くて、そのクオリティも確かなものだったと思いました
大人も楽しめる内容になっていますが、教訓めいたものはそれほど感じない内容になっていて、サクッと見られるエンタメという感じに仕上がっていましたね
↓詳しいレビューはこちらから
【映画感想】長ぐつをはいたネコと9つの命【後半:ネタバレあり】
■関連リンク
Yahoo!映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://movies.yahoo.co.jp/movie/385684/review/fb5f7bda-7987-4666-8837-bfcca38969c6/
公式HP:
https://gaga.ne.jp/nagagutsuneko/
■THE SON 息子
■オススメ度
子どものことが時折わからなくなる親御さん(★★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2023.3.21(TOHOシネマズ二条)
■映画情報
原題:The Son
情報:2022年、イギリス、123分、G
ジャンル:様子がおかしくなった別居中の息子と過ごすことになった父を描いたヒューマンドラマ
監督:フロリアン・ゼレール
脚本:フロリアン・ゼレール&クリストファー・ハンプトン
原作:フロリアン・ゼレールの戯曲『The Son』
キャスト:
ヒュー・ジャックマン/Hugh Jackman(ピーター・ミラー:やり手の弁護士)
ゼン・マクグラス/Zen McGrath(ニコラス・ミラー:ピーターの前妻との息子)
(幼少期:Geroge Cobell)
ローラ・ダーン/Laura Dern(ケイト:ピーターの前妻、ニコラスの母)
ヴァネッサ・カービー/Vanessa Kirby(ベス:ピーターの現在の妻)
Felix Goddard&Max Goddard(テオ:ベスとピーターの子ども)
アンソニー・ホプキンス/Antohny Hopkins(アンソニー:ピーターの父)
■映画の舞台
アメリカ:ワシントン&ニューヨーク
フランス/コルス島(回想)
https://maps.app.goo.gl/UJvaUEPKNZuT5nybA?g_st=ic
ロケ地:
フランス:
La Ciotat/ラ・シオタ(回想の海岸)
https://maps.app.goo.gl/B478R7ES3qi6ksKb8?g_st=ic
アメリカ:ニューヨーク
ハドソン・リバー・パーク
https://maps.app.goo.gl/xjmCQC5EyPLHyvbc7?g_st=ic
アメリカ:ニューヨーク151番街
https://maps.app.goo.gl/K6CcRWq5fikpS2s97?g_st=ic
■簡単なあらすじ
ニューヨークにて、敏腕弁護士として活躍するピーターは、後妻ベスとの間に息子テオが生まれ、順風満帆な時を迎えていた
ある日、彼らの元に突然、前妻のケイトが現れ、息子ニコラスの様子がおかしいと言い出す
ピーターは「明日会いに行く」と告げ、ケイトを宥めた
翌日、ニコラスに会ったピーターは、ニコラスが母の元を離れたいと言い出して困惑する
かつて、ニコラスとケイトを捨ててベスの元に走ったピーターは、彼が自分と住みたいと言い出すとは思ってもいなかった
ピーターはケイトにその旨を伝え、翌日からニコラスは父とベスの家に引っ越してきた
高校も転校することになり、心機一転の日々が始まると思われた
だが、やはりニコラスはどこかおかしくて、ピーターにはその理由がわからず、ベスは彼の心の奥底にある闇を感じ始めていたのである
テーマ:思春期の難しさ
裏テーマ:父として生きること
■ひとこと感想
ヒュー・ジャックマンさんが演じる父親と不安定な息子という設定だけを知った状態で参戦
予告編では「急性うつ病」というところまで出ていましたが、その診断が降りるのは随分と後半になっていましたね
物語は、突如息子と同居することになった父を描いていて、理想の父になれなかった後悔とその修復の過程を描いて生きます
後半は怒涛の展開ですが、これは予期されるもので、そこに向かう不穏さというのは常に漂っていました
テーマは父とは何か?であるものの、思春期に起こる抑圧とうつ病について、真っ向から描いた力作だったと感じました
とにかく重すぎる話ではあるものの、どの家庭でも起こりうる事態を描いていたと思います
↓詳しいレビューはこちらから
■関連リンク
Yahoo!映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://movies.yahoo.co.jp/movie/386456/review/f33fc3f2-5d4d-477e-815c-b8054add4da9/
公式HP:
■わたしの幸せな結婚
■オススメ度
目黒蓮さんのファンの人(★★★)
原作ファンの人(やめといた方が無難)
■公式予告編
鑑賞日:2023.3.21(TOHOシネマズ二条)
■映画情報
情報:2023年、日本、115分、G
ジャンル:冷酷無比と噂される軍人の元に嫁いだ訳あり血筋の新妻を描いたファンタジー&アクション&ロマンス映画
監督:塚原あゆみ
脚本:菅野友恵
原作:顎木あくみ『わたしの幸せな結婚』(富士見L文庫 / KADOKAWA刊)
キャスト:
目黒蓮(久堂清霞:久堂家の当主、陸軍対異特殊部隊隊長)
今田美桜(斎森美世:清霞の元に嫁ぐ斎森家の長女)
山本未來(ゆり江:久堂家の通いのお手伝い、清霞の育ての親)
渡邊圭祐(鶴木新:鶴木家の御曹司、鶴木貿易の社長)
火野正平(簿刃義浪:新の祖父)
土屋太鳳(簿刃澄美/斎森澄美:美世の実母)
高橋努(斎森真一:美世の父、斎森家の当主)
髙石あかり(斎森香耶:美世の異母妹)
山口紗弥加(斎森香乃子:美世の継母)
大西流星(堯人:第3皇子、次期帝候補)
石橋蓮司(帝:帝都の最高権力者)
尾上右近(枢木忠則:帝の専属医師)
前田旺志郎(五道佳斗:清霞直属の部下、お調子物)
■映画の舞台
異能者が異形と戦う世界(イメージは近代の日本)
ロケ地:
三重県:桑名市
六華苑
https://maps.app.goo.gl/xoRcW7LEgGKx7yEu6?g_st=ic
三重県:津市
専修寺
https://maps.app.goo.gl/jrZAwTCjaPbJjZy76?g_st=ic
京都府:京都市伏見区
聖母女学院 本館
https://maps.app.goo.gl/8HNDM6atYFK2AoNq8?g_st=ic
京都府:京都市下京区
きんせ旅館
https://maps.app.goo.gl/uA4LTKahENuVSHbTA?g_st=ic
京都府:舞鶴市
舞鶴赤れんがパーク
https://maps.app.goo.gl/sJ5zG6wCfwRBWX2f8?g_st=ic
滋賀県:近江市
五個荘近江商人屋敷 藤井彦四郎邸
https://maps.app.goo.gl/4CHA55Lj4kok3pbM9?g_st=ic
滋賀県:大津市
延暦寺
https://maps.app.goo.gl/xfYChvWgx6gLDS2H9?g_st=ic
滋賀院門跡
https://maps.app.goo.gl/K4F6QHHr4Y2WvmzY9?g_st=ic
三重県:桑名市
レストラン Rocca
https://maps.app.goo.gl/UYDehRBD1rXpumn7A?g_st=ic
■簡単なあらすじ
異能者の家系で生まれ育った斎森美世は、自身に異能がないことで虐げられ、継母、異母妹から使用人のように虐げられて生きてきた
美世の父・真一は家の権力を増幅させるために、美世を政略結婚させることを決める
相手は帝都を守る陸軍対異特殊部隊の隊長・久堂清霞だった
清霞は冷酷無比で知られ、嫁いだ女はすぐに逃げ出してしまう偏屈として有名だった
帝都では、絶対的支配者・帝が病に伏し、次代を第3王子の堯人が継ぐことになっていた
帝には「天啓」と呼ばれる異能があり、未来を予知する能力を備えていた
帝は、帝都に危機が訪れていると告げ、街には「異形」と呼ばれる成仏できずに死んだ異能者たちの影が迫っていた
テーマ:血縁と陰謀
裏テーマ:結婚に必要な覚悟
■ひとこと感想
原作は未読、予告編の「ハガレンっぽさ」が気になって鑑賞
目黒蓮さんのファンがこぞって押し寄せてえらいことになりそうだったので、サクッとパンフだけ先買いするということになりました
内容はおそらく日本の近代っぽい場所を舞台にした能力者バトルですが、原作の主人公は新妻・美世のようですね
今回は目黒蓮さんを主役にして改変が加えられ、それが原作ファンの怒りを買っている「いつもの展開」が外野で起こっている映画になっています
物語は、帝都に蔓延る陰謀ということで、現政権を転覆させたい輩による暗躍が仄めかされていますが、本編ではその正体までは辿りつきません
あくまでも、美世の覚醒がメインになっていて、エンドロール後の映像を見る限り、続編は必ずある(興行的に失敗したら知らんけど)という流れになっていましたね
↓詳しいレビューはこちらから
■関連リンク
Yahoo!映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://movies.yahoo.co.jp/movie/382601/review/aaeff96c-d804-4bac-9b2b-4d43a914288c/
公式HP:
https://watakon-movie.jp/
■零落
■オススメ度
落ちぶれていく物語が好きな人(★★★)
原作ファンの人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2023.3.22(アップリンク京都)
■映画情報
情報:2023年、日本、128分、PG12
ジャンル:連載を打ち切られた元人気漫画家の堕落を描いていくヒューマンドラマ
監督:竹中直人
脚本:倉持裕
原作:浅野いにお『零落(小学館)』
キャスト:
斎藤工(深澤薫:連載が終了した元人気漫画家)
趣里(ちふゆ:深澤と関係を持つデリヘル嬢)
MEGUMI(町田のぞみ:深澤の妻、人気作家・牧浦かりんの編集者)
安達祐実(牧浦かりん:売れっ子作家)
山下リオ(冨田奈央:深澤のアシスタント)
永積崇(徳丸:深澤の担当編集者)
玉城ティナ(猫顔の少女:深澤の後輩)
■映画の舞台
都内某所&千葉県
ロケ地:
東京都:渋谷区
ドトールコーヒーショップ 恵比寿一丁目店
https://maps.app.goo.gl/fYNZFYkDyJ73x9RP7?g_st=ic
東京都:中央区
八重洲ブックセンター 本店
https://maps.app.goo.gl/zAEf3yoYDhAstQ7X7?g_st=ic
東京都:小平市
鷹の台 新月
https://maps.app.goo.gl/62VeLMLLRqFkzaZa9?g_st=ic
東京都:国分市
ほんやら洞
https://maps.app.goo.gl/kkmhxqCJ64vAYDSp8?g_st=ic
名曲喫茶 でんえん
042-321-2431
https://maps.app.goo.gl/uQQJo3GfcxXeFgDcA?g_st=ic
千葉県:九十九里町
不動堂海水浴場(豊海海岸)
https://maps.app.goo.gl/H6QKgtWTsVjkaFWD8?g_st=ic
■簡単なあらすじ
8年にも及ぶ連載を続けてきた漫画家の深澤は、人気も低迷しとうとう打ち切られることになった
完結記念パーティーが開かれるものの、深澤は終わった漫画家として扱われ、担当編集者を含む誰もが興味を失っていた
深澤の妻・のぞみは売れっ子漫画家・牧浦かりんの担当で多忙
家にいる時間が増えても、一向に夫婦らしい会話ひとつなかった
そんな折、深澤はホテルに出向いてデリヘル嬢を呼び寄せる
1人目は豊満とゆんぼと名乗る女性、そして2人目は「猫のような目」をした小柄なちふゆと名乗る女性だった
深澤は、彼女のその目つきから、新人漫画家時代に交際していた「猫顔の少女」のことを思い出す
そして2人は、デリヘル嬢と客の関係を越えて、深く結びついていくのである
テーマ:堕ちた先にある安堵
裏テーマ:零落に潜む本質
■ひとこと感想
ドレスコーズの志磨遼平さんが演技をしている予告編に釣られて鑑賞
原作は未読でしたが、タイトルの「零落」という言葉も妙な引っかかりを持っていました
映画は、落ちぶれた漫画家の転落を描いていますが、どちらかと言えば「積み上げてきたものを自分で壊している」印象がありますね
零落は「落ちぶれる」という意味ですが、「零に落ちる」と解釈すれば「無=出発地点」に返るという意味になります
本作は、漫画というものにこだわりを持つ作家が、庶民迎合の作品へと行き着く様を描いていましたが、その迎合作品こそ、彼の本質を表しているように見えてきます
見方を変えれば原点回帰として、これまでに繕ってきたものを全て曝け出した、とも読み取れるのではないでしょうか
↓詳しいレビューはこちらから
■関連リンク
Yahoo!映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://movies.yahoo.co.jp/movie/385447/review/f307fa08-c29a-4a02-9c6b-271d0d1e56e7/
公式HP:
https://happinet-phantom.com/reiraku/
■コンペティション
■オススメ度
映画制作の裏側を堪能したい人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2023.3.23(アップリンク京都)
■映画情報
原題:Official Competition
情報:2021年、スペイン&アルゼンチン、114分、G
ジャンル:富豪の気まぐれで映画制作をすることになった監督&俳優を描いたブラックコメディ
監督:ガストン・ドゥプラット&マリアノ・コーン
脚本:アンドレス・ドゥプラット&ガストン・ドゥプラット&マリアノ・コーン
キャスト:
ペレロペ・クルス/Penélope Cruz(ローラ・クエバス:パルム・ドールを受賞した映画監督)
アントニオ・バンデラス/Antonio Banderas(フェリックス・リベロ:マヌエル役の俳優、中堅の大人気俳優)
オスカル・マルティネス/Oscar Martínez(イバン・トレス:ペドロ役の俳優、ベテラン俳優)
ホセ・ルイス・ゴメス/José Luis Gómez(ウンベルト・スアレス:80歳になる億万長者)
イレーナ・エスコラル/Irene Escolar(ディアナ・スアレス:ウンベルトの娘、ルーシー役に抜擢)
ナゴレ・アランブル/Nagore Aranburu(フリア:ローラの部下)
ピラール・カストロ/Pilar Castro (ビオレタ:イバンの妻、児童作家)
■映画の舞台
スペイン:マドリード
ロケ地:
スペイン:マドリード
San Lorenzo deEl Escorial/サン・ロレンソ
https://maps.app.goo.gl/oWKQACDThCNvDyUA7?g_st=ic
Avila/アビラ
https://maps.app.goo.gl/Whj4bPz18HULHe5y6?g_st=ic
■簡単なあらすじ
80歳の誕生日を迎えたウンベルトは、自身のイメージを気にして、名前を残す事業をしようと考えていた
思いついたのが「自分の名前がつけられた橋」と「金に糸目をつけない映画」だった
そこでウンベルトは、部下のマティアスに指示を出して、最高の映画監督を選出させる
選ばれたのは、パルムドールを含め映画賞を総なめにしているローラ・クエバスで、彼女はノーベル文学賞受賞作品の『ライバル(Rivalry)』を映画化することに決めた
兄弟の物語で、演じる俳優も超一流とされるイバン・トレスとフェリックス・リベロが招聘された
ローラは台本を書き上げ、読み合わせとリハーサルを重ねていく
だが、イバンもフェリックスも自分流のメソッドがあり対立してしまう
それでも、ローラは自分のやり方を貫き、2人を黙らせてしまうのである
テーマ:映画が見せるもの
裏テーマ:映画は終わらない
■ひとこと感想
映画制作のメタ映画ということで、迷わずに参戦
ペネロペ・クルスさんが監督ということで、かなりぶっ飛んだものになる予感はありました
内容は、予告編から見られるブラック感が満載で、それぞれが織りなす「嘘」というものが「本物に見える」という凄技を見せつけられた思いになります
どのシーンも本物に見えるところもすごいですが、シナリオの着地点というのがこれまたうまいことできているなあと感心させられます
ネタバレなしで観るのが最高だと思うので、間違っても英語サイトなどをググってはいけませんよ
あと、このブログを読み進める手を止めてもらって、映画館にGOした方が良い案件だと思います
↓詳しいレビューはこちらから
■関連リンク
Yahoo!映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://movies.yahoo.co.jp/movie/385564/review/5904b1e3-7426-454e-888d-6f2eeff949d6/
公式HP:
■死体の人
■オススメ度
映画愛に溢れた映画が好きな人(★★★)
奥野瑛太さんの真骨頂を体感したい人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2023.3.23(アップリンク京都)
■映画情報
情報:2023年、日本、94分、PG12
ジャンル:死体役専門の俳優がデリヘル嬢のトラブルに巻き込まれる中で自分自身を見つめ直していくヒューマンドラマ
監督:草刈勲
脚本:草刈勲&渋谷悠
キャスト:
奥野瑛太(吉田広志:死体役専門の俳優、交通整理バイトと掛け持ち中)
唐田えりか(香奈/金沢ゆり:広志が利用するデリヘル嬢)
烏丸せつこ(吉田紀子:広志の母)
きたろう(吉田富造:広志の父)
■映画の舞台
都内某所
ロケ地:
東京都:新宿区
麻雀OZ
https://maps.app.goo.gl/tw6n6h6CrsfYQmb27?g_st=ic
茨城県:つくば市
洞峰公園(たぶん)
https://maps.app.goo.gl/9bbNsint7fM8amEg8?g_st=ic
■簡単なあらすじ
かつて劇団を主宰していた吉田広志は、今では「死体役」として呼ばれる日々を過ごし、交通整理と掛け持ちをしながら生活を続けていた
彼は「死体役」にこだわりを持ちすぎていて、度々監督と衝突して、シーンが差し替えられたりしていた
ある日、癒しを求めてデリヘル嬢を呼んだ広志は、そこで香奈という「有名大学女子大生」のサービスを受けることになった
オプションをつけまくって満足した広志は、帰り際に「どうして、この仕事をしているの?」と彼女に訊いた
彼女は少し考えたそぶりをして、「好きだからかな」と呟き、そして「こんなことでしか人に喜んで貰えないから」と続けた
彼女が帰った後、広志は忘れ物に気づく
妊娠検査薬だったが、こともあろうに広志はそれで検査してしまう
そして、なぜか「陽性反応」が出て焦り始めていた
それから数日後のこと、広志の元に父・冨造から連絡が入った
母・紀子が検査入院するというもので、広志は時間を取って田舎に帰ることになった
母は「大袈裟になること」を嫌がったが、二人は気が気ではなかった
テーマ:夢を持ち続ける方法
裏テーマ:一芸は身を助けるか
■ひとこと感想
ポスタービジュアルと設定が気になったので鑑賞
奥野瑛太さんと言えば、なりふり構わぬチンピラみたいな役が多い印象でしたが、今回は朴訥で自己主張が下手な役回りを演じていました
映画は、死体役が定着した売れない俳優の転機を描いていくものですが、その潮目は激流のようで、とても穏やかなものになっています
テレビ撮影の裏側という感じですが、死体役が専門というのは斬新な設定でしたね
そんなに簡単な役柄ではないと思うのですが、やりすぎの演技は見事だったと思います
デリヘル嬢との何気ない会話とか、名言集の朗読とか、真面目なのかそうでないのか微妙でコミカルなタッチになっているところは良かったですね
パンフレットの作成がなかったのは残念でしたが、監督役と産婦人科役、それと交通整理の同僚役の方は味があってよかったと思います
↓詳しいレビューはこちらから
■関連リンク
Yahoo!映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
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公式HP:
■ロストケア
■オススメ度
介護の苦悩を知っている人(★★★)
介護の未来を覗き見たい人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2023.3.24(イオンシネマ京都桂川)
■映画情報
情報:2023年、日本、114分、G
ジャンル:介護士による「ロスト・ケア」の実態を描いた社会派ヒューマンドラマ
監督:前田哲
脚本:龍居由佳里&前田哲
原作:葉真中顕『ロスト・ケア(光文社)』
キャスト:
松山ケンイチ(斯波宗典:殺人を疑われる介護士、老人ホーム「ケアセンター八賀」の職員)
(幼少期:奥田奏太)
長澤まさみ(大友秀美:斯波を疑う検事)
鈴鹿央士(椎名幸太:検察事務官、大友の部下)
峯村リエ(猪口真理子:ベテラン介護士)
井上肇(団元晴:色々と問題を抱える「ケアセンター八賀」のセンター長
坂井真紀(羽村洋子:認知症の母を持つシングルマザー)
戸田菜穂(梅田美絵:被害者遺族)
藤田弓子(大友加代:秀美の母、有料老人ホーム入所中)
柄本明(斯波正作:宗典の父)
■映画の舞台
日本のどこか(ロケ地は長野県:伊那市)
ロケ地:
長野県:伊那市
伊那市創造館
https://maps.app.goo.gl/zZSWFNR5sAyriafE8?g_st=ic
ニシザワショッパーズ NOW 双葉食彩館
https://maps.app.goo.gl/PjwXwia1yRskHTTC6?g_st=ic
長野県:諏訪市
立石公園
https://maps.app.goo.gl/HEvWqCzq4M2PdVht8?g_st=ic
■簡単なあらすじ
訪問介護に従事している斯波宗典は、利用者からの信頼も厚く、利用者家族に親身になって接する青年だった
ある日、利用者とセンター長が死体で発見される事件が勃発し、センター内でも動揺が見られた
警察によると、合鍵で侵入したセンター長と利用者との間でトラブルが起きたのではないかと言うものだった
だが、現場には「ニコチン液と注射セット」が残されていて、単純な物盗りではないことが判明する
事件は検事の大友のところに上がってきて、彼女は検察事務官の椎名とともに事件の分析を開始する
すると、このセンターの利用者の死亡が極端に多く、その曜日と時刻が集中していることに気づく
そして、被害者の自宅近辺の防犯カメラから、1人の容疑者が浮上する
それが、手厚い介護で信頼を得ている斯波だった
大友はデータ分析と状況から斯波を断罪するものの、彼は「42人を救った」と宣う
こうして、斯波の信念と犯行に至る過程が語られていくのであった
テーマ:家族と言う呪縛
裏テーマ:貧困が社会を壊していく
■ひとこと感想
重たい話だとわかっていたので、『シング・フォー・ミー、ライル』との連チャンはやめることにしました
それは正解で、どっちが先でも『シング』の内容は記憶のどこかにぶっ飛んでいたと思います
映画は、一応フィクションが原作になっていますが、実際に起こってもおかしくない事件だったと思います
ヤングケアラー問題、8050問題、老老介護問題などと、様々な言葉で問題が形骸化していますが、実際には個々のケースで沼の深さは違うのだと思います
物語は、犯行を止められた斯波が、ここぞとばかりに信念を暴露する流れになっていて、彼自身は最後まで悪いことをしたとは思っていません
彼が見逃された過去によって役割を得たとしたら、彼が捕まったことで別の役割を得たことになります
それが、日本国民に「先送りされる介護の現実」を知らしめることだとしたら、彼の逮捕によって、さらなる行動が生まれてしまうのではないかと感じました
↓詳しいレビューはこちらから
■関連リンク
Yahoo!映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://movies.yahoo.co.jp/movie/382141/review/962da452-3ed9-4033-a607-acfddec1360d/
公式HP:
■シング・フォー・ミー、ライル
■オススメ度
ミュージカル映画が好きな人(★★)
■公式予告編
鑑賞日:2023.3.25(MOVIX京都)
■映画情報
原題:Lyle, Lyle, Crocodile
情報:2022年、アメリカ、106分、PG12
ジャンル:歌えるワニとぼっち少年の交流を描いたミュージカル映画
監督:ウィル・スペック&ジョシュ・ゴードン
脚本:ウィル・デイビス
原作:バーナード・ウェーバー『ワニのライル(The House Of East 88th Street)』シリーズ
キャスト:
石丸幹二/ハビエル・バルデム/Javier Bardem(ヘクター・P・ヴァレンティ:ライルを見つける売れないショーマン)
宮岸泰成/ウィンズロウ・フェグリー/Winslow Fegley(ジョシュ・プリム:ジョシュとトムの養子、ライルの親友)
大泉洋/ショーン・メンデス/Shawn Mendes(ライルの声)
Ben Palacios(ライルのモーションキャプチャー)
水樹奈々/コンスタンス・ウー/Constance Wu(ウェンディ・プリム:ジョシュの継母、料理研究家、トムの妻)
関智一/スクート・マクネイリー/Scoot McNairy(トム・プリム:ウェンディの夫、ジョシュの養父、数学教師)
吉野貴宏/ブレット・ゲルマン/Brett Gelman(アリステア・グランプス:ライルを嫌う下の階の住人)
Ego Nwodim(キャロル:プリムの学校の教員、住宅管理者)
Lyric Hurd(トルーディ:ガラガラへび・マルフォイの飼い主、ジョシュの学校の友人)
■映画の舞台
アメリカ:ニューヨーク
ロケ地:
アメリカ:ジョージア州
Marietta/マリエッタ
https://maps.app.goo.gl/kT7YL8RXJarAQCXW8?g_st=ic
■簡単なあらすじ
ステージで大道芸を披露するヘクターは、時代遅れのショーしか出来ず、興業は失敗続きだった
ある日、街角のペットショップに入ったヘクターは、そこで歌うワニ・ライルを見つける
ヘクターは彼を興行に連れて行こうと考えていたが、ライルは人前では歌えず、資金難に陥ったヘクターは街を追われることになった
それから18年後、ヘクターの住んでいたアパートにプリム一家は引っ越ししてきた
父トムはアパートを管理する学校に赴任し、数学を教えることになり、養子のジョシュもそこに通うことになった
母ウェンディは著名な料理研究家で、食卓は決まった献立で管理され、トムとジョシュは食傷気味になっていた
ある日、屋根裏に行ったジョシュは、そこで成長したライルを見つけてしまう
自分より大きなワニに驚くものの、彼の特技を知って仲良くなっていく
家族に内緒にすることも出来ず、母にもバレてしまったが、彼女もライルに親近感を湧いて受け入れていく
だが、それらの騒音にブチ切れた下の階の住人アリステアは、彼らの行動を監視するために防犯カメラを無断でつけてしまう
また、彼の愛猫ロゼッタも、いつの間にかライルたちと行動を共にするようになったのである
テーマ:友情の体現
裏テーマ:役割を担う勇気
■ひとこと感想
映画館の予告編では「大泉洋さんの吹き替えばかり」で、公開館のほとんどが吹替一色になっていました
さすがにバランスが悪すぎる感じで、京都市内でもMOVIXしか字幕版がありません
なんとか都合をつけて字幕版を観に行ったのですが、吹替オンリーになったプロモーションの経緯がなんとなく想像できる感じがしましたね
というのも、物語が絶望的で、ミュージカル映画なのに曲数が少なく、子ども向けのおとぎ話としても微妙な感じだったのですね
なので、大泉洋さんを含めたキャストのファンを引き寄せるしかなく、それでも苦戦するんじゃないかなあと思ってしまいました
こだわりがあるので字幕版で観ましたが、あまりのストーリー性のなさに眠気が襲いますし、楽曲もあまり耳に残るものがありません
ライルの小さい頃は可愛いのですが、大きくなると怖いだけで、それがすんなりと受け入れられる世界観もよくわかりませんでしたね
ラストの裁判のシーンも必要だったのか分からず、判決も無茶苦茶な感じになっていて、下の階のグランプスさんは可哀想だなあと思いました
↓詳しいレビューはこちらから
【映画感想】シング・フォー・ミー、ライル【後半:ネタバレあり】
■関連リンク
Yahoo!映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://movies.yahoo.co.jp/movie/385248/review/6713fb3c-c929-4cb6-87f1-237d9c6c4b5a/
公式HP:
https://www.sing-for-me-lyle.jp/