まとめ

■映画鑑賞まとめ■

 

5月、第4週(2024.5.20〜2024.5.26)

 


■PS1 黄金の河

 

■オススメ度

 

インドの戦国映画が好きな人(★★★)

 

■公式予告編

鑑賞日:2024.5.20(アップリンク京都)

 

■映画情報

 

原題:Ponniyin Selvan:Part I(ポンニ河の息子:パート1)

情報:2022年、インド、167分、G

ジャンル:チョーラ王家の相続争いを描いた伝記系アクション映画

 

監督&脚本:マニ・ラトナム

原作:Ponniyin Selvan(ポンニ河の息子)

 

キャスト:

ヴィクラム/Vikram(アーディタ/Aditha Karikalan:チョーラ王家の皇太子、スンダラ国王の長男)

   (若年期:サントーシュ・シュリーラーム/Santosh Sriram

カールティ/Karthi(デーヴァン/Vanthiyathevan:アーディタの勅命を受ける戦士)

 

【チョーラ王家:王室関連】

ジャラム・ラビ/Jayam Ravi(アルンモリ/Arunmozhi Varman:アーディタの弟、スンダラ国王の次男)

   (若年期:Santhosh

トリシャー・クリシュナン/Trisha Krishnan(クンダヴァイ/Kundavai:アーディタの妹、スンダラ国王の長女)

プラカーシュ・ラージ/Prakash Raj(スンダラ/Sundara Chozhar:チョーラ王家の国王)

ヴィディヤ・スプラユニヤン/Vidhya Subramaniam(王妃/Vaanavan Maadevi:スンダラ国王の妻)

ラール/Lal(マライヤマン/Malayaman:王妃の父、家長)

 

ラフマーン/Rahman(マドゥランダカ/Madhurantakan:センビヤン皇太后の息子、正統後継を主張する本家の末裔)

ジャヤキトラ/Jayachitra(センビヤン/Sembiyan Maadevi:チョーラ王家の皇太后)

 

【チョーラ王家政治関連】

プラブ/Prabhu(ヴェーラール候/Periya Velaar:ランカ戦線の将軍)

ショービター・ドゥーリパーラ/Sobhita Dhulipala(ワーナティ/Vanathi:クンダヴァイの親友、ヴェーラール候の姪)

 

サラトクマール/R. Sarathkumar(パルヴェート候/Periya Pazhuvettarayar:チョーラ王家の財務大臣、ナンディニの夫)

アイシュワリヤー・ラーイ/Aishwarya Rai Bachchan(ナンディニ/Nandini / Oomai Rani:パルヴェート候の若き妻)

   (若年期:Sara Arjun

 

【デーヴァンとアーディタの交友関連】

ニカラブル・ラヴィ/Nizhalgal Ravi(カダンブル候/Sambuvarayar:カダンブル城の城主)

アシュウィン・ラーオ/Aswin Rao(カンダマーラン/Kandhamran:カダンブル候の息子、デーヴァンの友人)

 

ヴォクラム・プラブ/Vikram Prabhu(パールティバ/Parthibendran Pallavan:パッラヴェ朝の武人、アーディタの友人の戦士)

 

アシュワリヤ・ラクシュミ/Aishwarya Lekshmi(プーングラリ/Poonguzhali:アルンモリを慕う海の女)

アシュウィン・カクマヌ/Ashwin Kakumanu(センダン/Sendhan Amudhan:プーングラリの兄、花売りの男)

 

ジャラヤーム/Jayaram(ナンビ/Alwarkkadiyan Nambi:デーヴァンにつきまとう僧侶)

 

【パーンディヤ国関連】

キショール/Kishore Kumar G.(ラヴィーダサン/Ravidasan:パーンディヤ国の残党のリーダー格)

 

カマル・ハーサン/Kamal Haasan(ナレーション)

 

■映画の舞台

 

10世紀頃の南インド

チョーラ王国とその周辺諸国

ラトカ島(現在のスリランカ)

 

ロケ地:

インド:

ポンディシェリ/Pondicherry

https://maps.app.goo.gl/BebH45V1d6SLfWZG8?g_st=ic

 

テランガーナ/Telangana

https://maps.app.goo.gl/gbRRDMf6wc8J8dzL6?g_st=ic

 

タイ:バンコク

 

タイ:

クラビー/Krabi

https://maps.app.goo.gl/J26jMN2n9wEpzdXz6?g_st=ic

 

■簡単なあらすじ

 

10世紀後半のインド・タミル地方には、チョーラ王朝が栄えていて、領土拡大のための戦争が行われていた

チョーラ王国の皇太子アーディタは北を目指し、弟のアルンモリは南方のランカ島を目指し進軍を開始していた

 

一方その頃、チョーラの首都タンジェイでは、かつて正統後継だったはずのマドゥランダカが王位継承を画策し、パルヴィート候たちが集まって秘密会議が行われていた

不穏な動きを察知したアーディタは、部下のデーヴァンを首都に向かわせ、秘密会議の内容を妹のクンダヴァイに伝えるように指示を出す

 

そんな最中、パルヴェート候が輿に妻ナンディニを連れて宮廷を訪れていたのに気づいたデーヴァンは、密行のナンディニに近づく

彼女は王家の指輪を彼に渡し、これを見せたら王宮に入れるという

 

そして、アーディタは首都に潜伏し、秘密会議の様子を観察することになったのである

 

テーマ:王家の諍い

裏テーマ:統治の裏にある個人の感情

 

■ひとこと感想

 

インドの歴史大作ということで、前後編が連続公開となっています

インドの南東部に流れているポンニ河流域を舞台にして、当時存在したチョーラ王朝の跡取り争いを描いていきます

 

前国王が隠居する際に正統後継者ではない系譜に権力を譲ったことで内紛が起きていて、王家の息子2人が戦地で領土拡大をしている間に隠密行動をしているという感じになっています

そのような動きを察知して、長男アーディタが密偵として送り込むのが、前編の主人公デーヴァンということになります

 

彼は「口がうまいキャラ」で、惚れやすい性格をしていましたね

彼にまとわりつく僧侶ナンビの秘密は明かされませんが、どう見ても敵側のスパイにしか見えません

あとはアーディタは悲恋、アルンモリはモテモテみたいな感じになっていますね

アーディタと因縁のあるナンディニの美しさは説得力がありますが、アーディタの妹クンダヴァイも絶世の美女という感じに描かれていました

この2人の暗躍が主たるストーリーを動かしていくのだと思います

 

↓詳しいレビューはこちらから

【映画感想】PS1 黄金の河【後半:ネタバレあり】

 

■関連リンク

映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

https://eiga.com/movie/98070/review/03841667/

 

公式HP:

https://spaceboxjapan.jp/ps-movie/


■人間の境界

 

■オススメ度

 

ポーランド・ベラルーシ間の国境線の実情を知りたい人(★★★)

 

■公式予告編

鑑賞日:2024.5.21(京都シネマ)

 

■映画情報

 

原題:Zielona Granica(緑の国境)、英題:Green Boader(緑の国境)

情報:2023年、ポーランド&フランス&チェコ&ベルギー、152分、G

ジャンル:ポーランド・ベラルーシ間の国境で起きているリアルを描く社会啓発映画

 

監督:アグニエシュカ・ホランド

脚本:マチェイ・ピスク&ガブリエラ・ワザルキェヴチ&アグニエシュカ・ホランド

 

キャスト:章立て部分はおおよその登場順

ジャラル・アルタウィル/Jalal Altawil(バシール:亡命する一家、父)

 

ベヒ・ジャナティ・アタイ/Behi Djanati Atai(レイラ/マダム:一家と一緒に亡命をするアフガニスタンの女性)

 

トマシュ・ブウォソク/Tomasz Wlosok(ヤン/ヤネク:若手の国境警備隊員)

Helena Ganjalyan(サラ:ヤネクの妻、妊婦)

 

Monika Frajczyk(マルタ:非政府活動家)

 

Al Rashi Mohamad(バシールの父)

ダリア・ナウス/Dalia Naous(アミーナ:バシールの妻)

Talia Ajjan(ガリア:バシールの娘)

Taim Ajjan(ヌール:バシールの息子)

Noah Meskina(ウェサム:バシールの弟)

 

マヤ・オスタシェフスカ/Maja Ostaszewska(ユリヤ:人権活動家)

Jasmina Polak(ジュク:ユリアの娘)

Michal Zielinski(サーシャ:ジュクの友人)

Marta Stalmierska(ウラ:サーシャの恋人)

 

Maciej Stuhr(ボグダン:反ファシストの活動家、マリアの患者、亡命者支援)

Magdalena Poplawska(ボグダンの妻)

Klementyna Lamort De Gail(ボグダンの娘)

Tomasz Jaskowski(ボグダンの娘)

 

Agata Kulesza(バシカ:ユリアの友人、SUV)

 

■映画の舞台

 

ベラルーシとポーランドの国境付近

 

ロケ地:

ポーランド:

ポドラシェ/Podlaskie

https://maps.app.goo.gl/nkKsbCcMrSZ5P2Fn7?g_st=ic

 

Chojnowski Park Krajobrazowy

https://maps.app.goo.gl/nSa1rDYiXerRmfCa9?g_st=ic

 

■簡単なあらすじ

 

トルコからベラルーシに向かうシリア人一家は、EU圏を目指すために国境付近まで辿り着いていた

一家の主人バシールは、ポーランドにいる弟のウェサムを頼りにして、トルコからベラルーシ経由で密入国しようとしていた

彼らは「Green Border」と呼ばれる山林地帯に向かい、そこからフェンスを超えて入国する手筈だった

 

なんとかその場所に辿り着くものの、ポーランドの国境警備隊は彼らをトラックに詰め込んで、ベラルーシに送り返してしまった

国境警備隊に配属されたばかりのヤネクはその対処に戸惑い、自分の行動に疑念を抱くようになっていた

 

一方その頃、人権活動家のマリアは仲間たちとともに、「Green Border」に迷い込んだ人々の救出活動に明け暮れていた

 

テーマ:人間の盾とは何か

裏テーマ:支援に必要なもの

 

■ひとこと感想

 

実際にある「国境地帯」での出来事を描いた作品で、当初はドキュメンタリーなのかなと思っていました

EUを目指す近隣諸外国からの難民が押し寄せる場所になっていて、そこでは熾烈な押し付け合いが行われていたことがわかります

 

物語「国境をめぐる4つの視点」となっていて、「バシールの家族、彼らと同行することになったレイラ」「若き国境警備隊員ヤネク」「マルタたちを含む人権活動家」「のちにマルタと行動をともにするユリア」が描かれていきます

バシール一家がスウェーデンに辿り着く中で悲劇が起き、同じようにEU圏を目指したアフリカ系の若者たちがユリアを通じて彼の患者であるボクダン一家のところに辿り着くことになりました

 

協力者もいれば関わりを拒否する人もいるのですが、活動家とそれを阻む者の中にも温度差があるというは普通のことなのかもしれません

 

↓詳しいレビューはこちらから

【映画感想】人間の境界【後半:ネタバレあり】

 

■関連リンク

映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

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公式HP:

https://transformer.co.jp/m/ningennokyoukai/


■ティアーズ・オブ・ブラッド

 

■オススメ度

 

巻き込まれ系の実は凄いおっさん映画が好きな人(★★★)

 

■公式予告編

鑑賞日:2024.5.22(T・JOY京都)

 

■映画情報

 

原題:Entre la vida y la Muerte(生と死のはざまで)、英題:On the Edge(縁に)

情報:2022年、ベルギー&フランス&スペイン、100分、

ジャンル:疎遠の息子の死によってトラブルに巻き込まれる地下鉄運転手を描いたスリラー映画

 

監督&脚本:ジョルダーノ・ジェデルリーニ

 

キャスト:

アントニオ・デ・ラ・トレ/Antonio de la Torre(レオ・カスタネダ:地下鉄の運転手)

マリーヌ・バクト/Marine Vacth(ヴィルジニー・リヴァージェ:事件の担当刑事)

 

オリビエ・グルメ/Olivier Gourmet(警視、ヴィルジニーの父)

 

Noé Englebert(ユーゴ:不審死を遂げるレオの息子)

   (13歳時:Hugo Quero

 

Fabrice Adde(カール:ヴィルジニーの同僚刑事)

Marie Papillon(マガリ:ヴィルジニーの同僚刑事、尾行する女刑事)

Christophe Seureau(フランソワ:ヴィルジニーの同僚刑事、ラルフとともに行動していた潜入捜査官)

 

Nessbeal(ベン:レオを襲う謎の男)

Tibo Vandenborre(アルセン:ベンの仲間)

 

Alexandre Bouyer(ラルフ・シルヴァ:何者かに殺されている潜入捜査官、ヴィルジニーの恋人)

 

Pablo Andres(カルロス:ジャンクショップの男)

 

Lila Jonas(マリカ:ユーゴの恋人)

 

Sandra Zidani(ベリーニ:判事)

 

 

■映画の舞台

 

ベルギー:ブリュッセル

 

ロケ地:

ベルギー:ブリュッセル

 

■簡単なあらすじ

 

ベルギーのブリュッセルにて地下鉄の運転手をしているレオは、ある勤務の日に息子ユーゴの死に遭遇する

レオが運転する車両に飛び込んだユーゴ、なんとか直前で止まることができたレオは、規定違反にも関わらず、すぐに彼の元に駆けつけた

 

事件の担当になったヴィルジニーはレオに取り調べを行い、彼の背景を探ることになった

だが、インターポールが情報提供を拒否し、彼の背景は全くわからなかった

 

尾行するものの、地下鉄構内で降りてどこかに向かい、警察の一歩先を行く

レオは独自に調査を開始し、息子の死の真相を追っていくことになるのである

 

テーマ:生かされていることの意味

裏テーマ:親子の絆

 

■ひとこと感想

 

どんな話かを調べずに参戦

巻き込まれた親父が実はヤバいやつという感じの物語で、想像の範囲内の話になっていました

地下鉄職員である設定はさほど大きくありませんが、翻弄される警察は間抜けなように描かれていました

 

何らかの事件に巻き込まれた息子の死の真相を探るというもので、息子から託されたものの先にあるものを追っていく流れになります

常に警察よりも一歩先を行くのですが、それが彼の特殊能力というような感じではありませんでしたね

主人公の正体は最後にわかりますが、それでも手際の良さは目立っていました

 

死体から隠しカメラを抜き取ったり、その遺体を池に流したりと、一般人がするような行動ではありませんが、それも納得できる範囲だったように思います

物語性はほとんどありませんが、暇つぶしに見る分にはちょうど良いのかもしれません

 

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【映画感想】ティアーズ・オブ・ブラッド【後半:ネタバレあり】

 

■関連リンク

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公式HP:

https://klockworx-v.com/tears/


■碁盤斬り

 

■オススメ度

 

復讐系時代劇が好きな人(★★★)

 

■公式予告編

鑑賞日:2024.5.22(T・JOY京都)

 

■映画情報

 

英題:Bushido(武士道)

情報:2024年、日本、129分、G

ジャンル:妻の死の真相を知った武士が復讐を果たそうとする様子を描いた時代劇

 

監督:白石和彌

脚本:加藤正人

原案:古典落語「柳田格之進」

 

キャスト:

草彅剛(柳田格之進:身に覚えのない罪を着せられた浪人)

清原果耶(お絹:格之進の娘)

中村優子(志乃:格之進の妻)

 

國村隼(萬屋源兵衛:萬屋の亭主、碁打ち)

中川大志(弥吉:萬屋の手代)

音尾琢真(徳次郎:萬屋の番台)

 

奥野瑛太(梶木左門:彦根藩の武士)

 

市村正親(長兵衛:勝負の見届け人)

 

立川談慶(八兵衛:長屋の大家さん)

 

斎藤工(柴田兵庫:格之進と因縁を持つ武士、凄腕の碁打ち)

 

小泉今日子(お庚:半蔵松葉の大女将)

 

■映画の舞台

 

日本:江戸

 

ロケ地:

滋賀県:野洲市

ビワコ・マイアミ・アイランド

https://maps.app.goo.gl/WxFPFEDyvHSsNHzdA?g_st=ic

 

滋賀県:甲賀市

油日神社

https://maps.app.goo.gl/N9YJRGDLyGm23G2o7?g_st=ic

 

京都市:右京区

大覚寺

https://maps.app.goo.gl/3tsYX1YFJgNH9nkK9?g_st=ic

 

京都市:左京区

くろ谷金成光明寺

https://maps.app.goo.gl/2SdTKdxF1ercxaEZ8?g_st=ic

 

■簡単なあらすじ

 

かつて藩の要職だった格之進は、今では浪人となって貧乏長屋に娘・お絹と一緒に過ごしていた

彼は印鑑を掘る仕事に従事し、その出来栄えは評判が良かったが、裕福な暮らしとは無縁だった

 

ある日、近くの碁会所にて、強い賭け碁をする男がいて、格之進は相手をすることになった

実力差は歴然だったが、格之進は勝利寸前で囲碁をやめてしまう

その相手は、萬屋の亭主で、格之進の残した言葉に感銘を受け、その後は「正々堂々」とした囲碁を打つ友人になっていく

 

それから、萬屋と懇意になり、娘のお絹も萬屋の若き手代・弥吉との仲を深めていく

だが、ある席での対戦時に「返済された50両」が消えてしまう

番台たちは格之進が盗んだのではないかと疑ってしまう

さらに、格之進のかつての配下・左門が彼の前に現れ、妻の死の真相について聞かされるのである

 

テーマ:精錬潔白

裏テーマ:武士道と誇り

 

■ひとこと感想

 

原作のない時代劇のようですが、どうやら古典落語にチャンバラを混ぜたような作品になっていました

囲碁の達人の訳あり侍を描き、卑しい商人の心を入れ替える中で、人間関係が広がっていきます

 

思った以上に囲碁が登場する話で、ルールがわからないと意味不明なシーンが多いように思います

囲碁界から5人ほどプロの方が参加していて、町民とか碁打ちなどを演じていましたね

解説に入っていた人もいたように思えました

 

物語は嫌疑をかけられたことで激昂する格之進ですが、それと同時に妻の仇が判明したことで江戸を離れることになります

最終決戦を囲碁でするというのはびっくりしましたが、それで終わらないのが時代劇というところでしょうか

それにしても、サクッと切れましたねえ

本当にあんなことができるのかはわかりませんが、美術スタッフは大変だったと思います

 

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【映画感想】碁盤斬り【後半:ネタバレあり】

 

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公式HP:

https://gobangiri-movie.com/


■湖の女たち

 

■オススメ度

 

一風変わった性癖に興味のある人(★★★)

 

■公式予告編

鑑賞日:2024.5.23(TOHOシネマズ二条)

 

■映画情報

 

英題:The Women in the Lakes

情報:2024年、日本、141分、G

ジャンル:ある介護施設の利用者殺人事件を描いたヒューマンミステリー

 

監督&脚本:大森立嗣

原作:吉田修一『湖の女たち(新潮文庫)』

Amazon Link(原作小説)→ https://amzn.to/3VaiJM9

 

キャスト:

福士蒼汰(濱中圭介:西湖署の若手刑事)

 

浅野忠信(伊佐美佑:西湖署のベテラン刑事、圭介の上司)

平田満(河合勇人:伊佐美の元上司、情報提供者)

 

松本まりか(豊田佳代:介護施設「もみじ園」の介護士、2班)

 

根岸季衣(服部久美子:佳代の同僚の介護士)

菅原大吉(久美子の夫)

土屋希乃(服部三葉:久美子の孫)

大後寿々花(小野梓:三葉の友人)

 

財前直見(松本郁子:佳代の同僚介護士、1班)

川面千晶(二谷紀子:佳代の同僚介護士、2班)

呉城久美(本間佐知子:佳代の同僚介護士、1班)

 

福地桃子(池田由季:週刊誌の記者)

信太昌之(渡部:編集長)

伊藤佳範(小林剛:週刊誌のデスク)

 

北香那(濱中華子:圭介の妻)

鈴木晋介(豊田浩二:佳代の父)

 

近藤芳正(竹脇東:圭介の上司)

吉岡睦雄(両角:署長)

 

三田佳子(市島松江:殺害された民男の妻)

   (若年期:穂志もえか

奥野瑛太(市島民男:介護施設で殺される男、若年期)

 

岡本智礼(谷川:日本軍の兵士)

 

■映画の舞台

 

日本:

滋賀県:高島市

 

ロケ地:

新旭みのり会

https://maps.app.goo.gl/v27YsZt2UB7kXQv1A?g_st=ic

 

きらり高島

https://maps.app.goo.gl/R9VgQX6372eUSpeB8?g_st=ic

 

びわこビジターズビューロー

https://maps.app.goo.gl/h3LdVWRPRMomnu5f6?g_st=ic

 

野鳥公園

https://maps.app.goo.gl/ziC362Hi16whEggy9?g_st=ic

 

■簡単なあらすじ

 

琵琶湖・西湖の湖畔にある老人ホームにて、100歳の利用者が死んだ

警察が調べた結果、意図的に人工呼吸器が外されていて、殺人事件として捜査が始まることになった

 

捜査を担当することになった伊佐美と濱中は施設職員の取り調べを始める中で、当時当直だった1班の松本郁子が怪しいと睨み始める

その後、自白を強要するような捜査が続く中、松本は態度を硬化させてしまう

 

そんな折、取り調べで妙な関係になった濱中と2班の介護士・豊田佳代の間で、他言無用の関係が始まってしまう

 

また、かつて伊佐美が諦めざるを得なかった事件との関わりが仄めかされ、週刊誌の記者・池田までもがその施設を訪れることになったのである

 

テーマ:看過できない性癖

裏テーマ:偶然と因果

 

■ひとこと感想

 

施設で殺人事件が起きて、という内容で、その謎を解くミステリーなのかと思っていました

実際には、その事件の中で紡がれる「いけない関係」というものが描かれていて、事件の解決はどっちでも良いように思えてしまいます

 

刑事の濱中と介護士の佳代が取り調べを行う中で、SMっぽい関係であることに気づき、その関係性が歪な方向へと向かっていきます

一方で、伊佐美には過去に諦めた事件があって、それゆえにヤグされ刑事になっていましたが、明らかにオーバーアクトのように思えます

 

映画は、過去に諦めた事件と今回の事件が絡んでいるのでは?というミステリーがあり、さらに過去の事件の遠因とも思われる過去が描かれていきます

そこまで掘り下げるのに事件の顛末は大したことなく、久々に何を描いているのかわからない映画だったように思えました

 

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【映画感想】湖の女たち【後半:ネタバレあり】

 

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映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

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公式HP:

https://thewomeninthelakes.jp/


■ありふれた教室

 

■オススメ度

 

些細なことが大ごとになる仕組みに興味のある人(★★★)

教育現場で起こり得るリスクを知りたい人(★★★)

 

■公式予告編

鑑賞日:2024.5.23(アップリンク京都)

 

■映画情報

 

原題:Das Lehrerzimmer(職員室)

情報:2022年、ドイツ、99分、G

ジャンル:盗難事件を機におかしな雰囲気になる小学校を描いたヒューマンスリラー映画

 

監督:イルケル・チャタク

脚本:ヨハネス・ドゥンカー&イルケル・チャタク

 

キャスト:

レオニー・ベネシュ/Leonie Benesch(カーラ・ノヴァク:中学校に赴任する若手教師、数学)

 

アンネ=カトリン・グミッヒ/Anne-Kathrin Gummich(ベティーナ・ベーム:校長先生)

ラファエル・シュタホビアク/Rafael Stachowiak(ミロク・ドゥデク:同僚の教師、教頭)

 

ミヒャエル・クラマー/Michael Klammer(トーマス・リーベンヴェルダ:人種差別を疑われる先生)

 

エーファ・レーバウ/Eva Löbau(フリーデリーケ・クーン:窃盗を疑われるベテラン事務員)

Leonard Stettnisch(オスカー・クーン:フリーデリーケの息子、生徒)

 

カトリン・ベーリシュ/Kathrin Wehlisch(ロア・セムニク:同僚の教師)

ザラ・バウアレット/Sarah Bauerett(ヴァネッサ・キング:同僚の教師)

 

Oskar Zickur(ルーカス:オスカーに突っかかるクラスメイト)

Elsa Krieger(ハティシェ:優等生の女の子、学校新聞)

Vincent Stachowiak(トム:カンニングをする生徒)

Can Rodenbostel(アリ:窃盗を疑われる生徒)

Lisa Marie Trense(ルイーゼ:ライターを持っている生徒)

 

 

■映画の舞台

 

ドイツ:ハンブルク

 

ロケ地:

ドイツ:

ハンブルクHamburg

https://maps.app.goo.gl/fk8jNC39G3Sw1jRh7?g_st=ic

 

Campus-Schule Hebebrandstraße

https://maps.app.goo.gl/HbN47daP8B9Lgug97?g_st=ic

 

Albert-Schweitzer-Gymnasium

https://maps.app.goo.gl/SRE6zBjobBpAysyG8?g_st=ic

 

Ratsmühlendamm Brücke

https://maps.app.goo.gl/KDGS6gDnhr2HPnCF9?g_st=ic

 

■簡単なあらすじ

 

ドイツにある小学校の数学の教師をしているカーラ・ノヴァクは、学内で起こっている盗難事件に気を揉んでいた

ある日、彼女は自分のものが盗まれるのではないかと感じ、自分のパソコンを使って盗撮を試みることになった

 

翌日、その映像を確認したところ、白いブラウスの人物が自分の服に手をかけているところが映っていた

カーラはその人物が事務員のクーンであると断定し、個人的に話をしようと考える

だが、クーンはそれを否定し、さらにあらぬ嫌疑をかけられたことで激昂することになった

クーンの息子オスカーがカーラのクラスの生徒でもあり、さらに事態はややこしくなってくる

 

カーラは校長に話をするものの、教頭のドゥデクは「人格権の侵害である」と盗撮そのものを問題視することになった

その話はやがて生徒、保護者の間に広まることになり、カーラは釈明を余儀なくされるのである

 

テーマ:正義感の行き着く先

裏テーマ:行動に必要な熟慮

 

■ひとこと感想

 

予告編のイメージだと、ある事件が起きて学級崩壊するという内容になっていて、どんな顛末なのかと興味を持っていました

まさかの職員室で起きた盗難事件がきっかけで、それが大きな波紋を呼んで、次々と負の連鎖が起きていきました

 

映画では、自己防衛にも思える行動によって、大きな影響が出る様子を描いていました

カーラが撮った映像を見るだけでクーンを犯人扱いするのは無茶ではありますが、「見つけた!」と思ったのかなと感じました

こういった場合には「カーラと話す前に第三者に映像を見てもらう」というのが正解なのですが、職員を疑っているのでどうにもならないように思います

 

盗難騒動をなんとかするためには「職員全員の同意が必要になってくると思いますが、カメラの設置を快く思わない人の方が多いでしょう

でも、それらは抑止力として、窃盗を防ぐことになったかもしれません

とは言え、学校自体が盗難に関して公的に動かないところが諸悪の根源のように思えてしまいます

 

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【映画感想】ありふれた教室【後半:ネタバレあり】

 

■関連リンク

映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

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公式HP:

https://arifureta-kyositsu.com/


■関心領域

 

■オススメ度

 

意味がわかると怖い話が好きな人(★★★)

 

■公式予告編

鑑賞日:2024.5.24(イオンシネマ京都桂川)

 

■映画情報

 

原題:The Zone of Interest(関心領域)

情報:2023年、アメリカ、105分、G

ジャンル:強制収容所の隣に住む家族を描いたヒューマンホラー

 

監督&脚本:ジョナサン・グレイザー

原作:マーティン・エイミス『The Zone of Interest(2014年)』

Amazon Link(原作本:ペーパーバック)→ https://amzn.to/3Kfw6V3

 

キャスト:

クリスティアン・フリーデル/Christian Friedelルドルフ・ヘス/Rudolf Höss:強制収容所の管理人、SS親衛隊の司令官)

 

【ルドルフの家族】

サンドラ・ヒューラー/Sandra Hüller(ヘートヴィヒ・ヘス/Hedwig Höss:ルドルフの妻)

Johann Karthaus(クラウス・ヘス/Claus Höss:ルドルフの息子、長男)

Luis Noah Witte(ハンス・ヘス/Hans Höss:ルドルフの息子、次男)

Nele Ahrensmeier(インゲ=ブリギット・ヘス/Inge-Brigitt Höss:ルドルフの娘、眠れない長女)

Lilli Falk(ハイデグラウド・ヘス/Heideraud Höss:ルドルフの娘、次女)

Anastazja Drobniak&Cecylia Pekala&Kalman Wilson(アナグレット・ヘス/Annagret Höss:ルドルフの娘、赤ん坊)

 

Imogen Kogge(リンナ・ヘンゼル/Linna Hensel:ヘートヴィヒの母)

 

【ルドルフ家の関係者】

Medusa Knopf(エルフリダ:ヘス家の乳母、メイドのまとめ役)

Slava(ディラ:ルドルフ家の飼い犬)

 

Andrey Isaev(ブロネク:ポーランド人のメイド)

Stephanie Petrowitz(ソフィー:ポーランド人のメイド)

Martyna Poznanski(マルタ:ポーランド人のメイド)

Zuzanna Kobiela(アニエラ:ポーランド人のメイド)

 

【ルドルフの軍部関係者】

Max Beck(シュヴァルツァー:ルドルフの部下)

Klaudiusz Kaufmann(ビショフ大佐:火葬許可責任者)

 

Benjamin Utzerath(フリッツ・サンダー/Fritz Sander:火葬装置製作「Topf & Sons」の営業)

Thomas Neumann(カール・プリューファー/Karl Prüfer:火葬装置製作「Topf & Sons」の営業)

 

【ドイツの政治部】

Shenja Lacher(ガウライター・フリッツ・ブラハト/Gauleiter Fritz Bracht:ドイツの政治家)

Ralph Herforthオズヴァルド・ポール/Oswald Pohl:ドイツの政治家、ナチス親衛隊の経済部門責任者)

Daniel Holzberg(ゲルハルト・マウラー/Gerhard Maurer:ドイツの親衛隊指導者、親衛隊主要経済管理局の副部長)

Rainer Hausteinリチャード・グリュックス/Richard Glücks:親衛隊の高官、全強制収容所の総監)

Daniel Hoffmanオイゲン・マインドル/Eugen Meindl:ナチス空軍の落下傘部隊の将軍)

Wolfgang Lampl(ハンス・ベルガー/Hans Burger:ドイツの精神科医)

Sascha Maazアルトゥール・リーベヘンシェル/Arthur Liebehenschel:収容所の所長)

 

【家族の交友関係】

Julia Polaczek(アレクサンドラ・ビストロン=コロジェチク/Aleksandra Bystron-Kolodziejczyk:ヘートヴィヒの友人の娘/絵本のイメージに登場するグレーテル)

Freya Kreutzkam(エレノア・ポール/Eleanor Pohl:ルドルフの娼婦)

 

■映画の舞台

 

ポーランド:

アウシュヴィッツ・ビルケナウ強制収容所近郊

 

ロケ地:

ポーランド:

アウシュヴィッツ=ビルケナウ博物館Auschwitz-Birkenau Concentration Camp

https://maps.app.goo.gl/6pisRgbHKe4DqVxv6?g_st=ic

 

オフィシエンチム/Oswiecim

https://maps.app.goo.gl/aJVyoXnCjkrR6utp6?g_st=ic

 

チェップリツエ・シロンスキエ=ズルドイ/Cieplice Slaskie-Zdrój

https://maps.app.goo.gl/GyYzEjYsw57wXZss7?g_st=ic

 

クションシュ城/Ksiaz Castle

https://maps.app.goo.gl/ZHfPYEmaRuuZNDvh8?g_st=ic

 

■簡単なあらすじ

 

1943年、ポーランドのアウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所の隣には、親衛隊の司令官ルドルフとその一家が住んでいた

彼らは更地を開拓し、自家製の植物を植えたり、ビニールハウスを作ったりと、この世の楽園を謳歌していた

 

ある日、ルドルフのもとに「Topf&Sons」の営業マンがやってきて、高性能な火葬炉の説明を行った

ルドルフはビショフ大佐に伺いを立て、この機会の採用を決める

その後、収容所の稼働率は上がり、それによってルドルフは昇進し、転属することになった

 

だが、妻のヘートヴィヒはこの地を離れることを拒み、「行くなら1人で行って」とまで言われてしまう

そこでルドルフは収容所の総監グリュックスに手紙を出し、自身の意向と家族の思いを伝えることになったのである

 

テーマ:抱え切れる領域

裏テーマ:知り得た上で張るバリア

 

■ひとこと感想

 

アカデミー賞にノミネートされた作品で、音響賞を受賞したのですが、それほどまでに「音」というものが重要な作品になっていました

いわゆる「環境音」がキーワードになっていて、それが何なのかを知っていると、中で行われていることが想像できる、という内容になっています

 

映画には、中で起こっていることを知っている夫婦と、それを知らない子どもたちという構図になっていますが、子どもたちも知らないなりにおかしさというものに気づいていました

特に眠れずに廊下に出てしまう次女インゲに絵本「ヘンゼルとグレーテル」を読み聞かせるシーンは象徴的で、そこに登場するのはアレクサンドラ・ビストロン=コロジェックという女性でした

 

映画内では若年期の彼女が母親と一緒に登場し、そのイメージがインゲの中にあって、絵本のグレーテルと重ねているように思えます

このあたりは、のちの歴史と人物を知っていることが前提で、これも「知っているとわかる怖い話」の一つではないかと思いました

 

↓詳しいレビューはこちらから

【映画感想】関心領域【後半:ネタバレあり】

 

■関連リンク

映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

https://eiga.com/movie/99292/review/03856165/

 

公式HP:

https://happinet-phantom.com/thezoneofinterest/

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投稿者 Hiroshi_Takata

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