■映画鑑賞まとめ■

 

1月、第5週&2月、第1週(2023.1.30〜2023.2.5

 


■ピンク・クラウド

 

■オススメ度

 

コロナ禍っぽい問題を扱った作品に興味がある人(★★★)

ワンシチュエーション映画が好きな人(★★★)

 

■公式予告編

鑑賞日2023.1.29(アップリンク京都)

 

■映画情報

 

原題A Nuvem Rosa(「ピンクの雲」)、英題:The Pink Cloud

情報2020年、ブラジル、103分、PG12

ジャンル:突然現れた致死性のある雲によって、ゆきずりの男女が共同生活を強いられるワンシチュエーションムービー

 

監督&脚本:イウリ・ジェルパーゼ

 

キャスト:

ヘナタ・ジ・へリス/Renata de Lélis(ジョヴァナ:ゆきずりの男と部屋に閉じ込められる女性、ウェブデザイナー)

エドゥアルド・メンドンサ/Eduardo Mendonça(ヤーゴ:ゆきずりの女と部屋に閉じ込められる男、カイロプラクティック・インストラクター)

 

Antônio Ramos(リノ(9歳):ジョヴァナとヤーゴの息子

 (赤ん坊のリノ:Arthur da Costa Florenzano

 (4歳のリノ:Gabriel Eringer

 

カヤ・ボドリゲス/Kaya Rodrigues(サラ:ジャヴァナの友人、小学校の先生)

 

ヘレン・ベケル/Helena Becker(ジュリア:ジョヴァナの年の離れた妹)

ジルレイ・バエス/Girley Paes(フイ:ヤーゴの父)

Henrique Gonçalves(ジエゴ:フイの担当看護師)

 

■映画の舞台

 

ブラジルのどこかの都市

 

ロケ地:

ブラジルのどこか

 

■簡単なあらすじ

 

ある閑静な渋滞街を望む入江にて、犬を連れた女性がピンク色の雲に包まれて死亡しているのが判明する

ほどなく街に緊急警報が発令され、窓を閉め切って外には出ないようにと告げられた

 

前日にゆきずりの関係になったジュヴァナとヤーゴは、揺れるハンモックの中で目を覚まし、SNSでバズっている動画を観て心をそばだてる

テレビでは、外国の大学の監視カメラの映像が流され、モヤのような何かが学内に入って、多くの人が倒れ込む映像が流れた

 

二人は政府の言うように窓を閉め切り、外に浮かぶピンク色の雲を眺める

そして、二人は結婚もしていないのに共同生活を強いられるのであった

 

ジョヴァナは両親と連絡を取り、年の離れた妹ジュリアと回線を繋ぐ

ジュリアは友達の家に遊びに来て閉じ込めれていていた

ヤーゴには病弱の父がいて、訪問看護師のジエロが来ていた時に閉じ込められていた

ヤーゴへの不満を募られる父だったが、手の届かないところにいる父に対して、何もできることはなかったのである

 

テーマ:楽観論と現実

裏テーマ:悲観論の先にある未来

 

■ひとこと感想

 

2017年に初稿が出き、コロナ禍の直前に当たる2019年に撮影された作品で、ブラジルでは2020年に公開されています

時代を先取ったかのような閉鎖空間スリラーではありますが、スリル要素よりも「いかにして人間関係を続けるか」と言う我慢の103分になっていました

 

映画で登場するのは、ジョヴァナ&ヤーゴのゆきずりセックス後の男女とそれぞれの家族たち

リモート通話で近況を確認しあい、政府は配給のメドを立てていきます

 

途中で子どもができてしまうところまで予告編でバラしているのはアレですが、若い男女がやることやってたら、そうなるのは時間の問題と言うことでしょう

 

偶然、コロナ禍のシチュエーションになっていますが、設定としてはテンプレにも思える「閉鎖空間の中で変化する人間の感情と行動」を描いていました

見所は「解放の希望が見えてきた時の二人の行動」ではないかと思います

 

↓詳しいレビューはこちらから

【映画感想】ピンク・クラウド【後半:ネタバレあり】

 

■関連リンク

Yahoo!映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

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公式HP:

https://senlisfilms.jp/pinkcloud/


あつい胸さわぎ

 

■オススメ度

 

思春期の葛藤を描いた作品が好きな人(★★★)

 

■公式予告編

鑑賞日:2023.1.31(イオンシネマ京都桂川)

 

■映画情報

 

情報:2022年、日本、93分、G

ジャンル:18歳にして乳癌と向き合うことになった若者を描く青春映画

 

監督:まつむらしんご

脚本:高橋泉

原作:横山拓也の演劇ユニット「iaku」の舞台

 

キャスト:

吉田美月喜(武藤千夏:小説家志望の芸大生)

 (幼少期:網本唯舞葵

常盤貴子(武藤昭子:千夏の母、繊維工場のパート勤務)

 

奥平大兼(川柳光輝:千夏の初恋の相手、同級生)

 (幼少期:萩原嵐?

 

三浦誠己(木村基春:新しく赴任してくる昭子の上司)

前田敦子(花内透子:昭子の友人、同僚)

 

佐藤緋美(水森崇:千夏の幼馴染)

石原理衣(水森麻美:崇の母)

 

■映画の舞台

 

日本のどこかの港町

 

ロケ地:

和歌山県:和歌山市

雑賀崎漁港

https://maps.app.goo.gl/pBXYUN3fdqNmTGa37?g_st=ic

 

吉田染工(母の勤め先)

https://maps.app.goo.gl/G8dGcLMTYnjpRg6i9?g_st=ic

 

パン・カフェ MINOES(バイト先)

https://maps.app.goo.gl/Yg7emAJ1MwX8owrq6?g_st=ic

 

かに道楽 和歌山店

https://maps.app.goo.gl/7XrLbKCi42T4MBgv7?g_st=ic

 

和歌山県:紀の川市

近畿大学 和歌山キャンパス

https://maps.app.goo.gl/9FkzLNctP4UVHRmYA?g_st=ic

 

■簡単なあらすじ

 

18歳になった千夏は、芸大に受かり小説家を目指す日々を邁進している

ゼミから出された課題は「初恋」についてのもので、千夏は幼馴染の光輝に想いを馳せていた

 

千夏の母・昭子はシングルマザーで、近所の紡績工場に勤めていて、そこの同僚・透子と千夏は姉妹のように仲睦まじい

千夏にはもう一人の幼馴染がいて、崇は少し風変わりな子で、今度町に来るサーカスで働くという

 

ある日、母の勤め先に木村が新しく赴任してきた

職場に馴染もうと無理する性格で、昭子と透子しか相手にしていない

だが、彼の誠実な面に昭子は惹かれ始めていて、それは透子の目には明らかな変化だった

 

そんなある日、昭子は千夏の部屋で「乳癌検診の再検査の通知」を見つけてしまう

 

テーマ:恋に必要なもの

裏テーマ:大人になるということ

 

■ひとこと感想

 

若い子が乳癌になって、切除手術をするかどうかという選択の中で、母親をはじめとした大人の暴走が始まります

理屈ではわかっていても、18歳という多感な時期に急かされる選択というものは辛いものがありますね

 

乳癌の話が出てくるのは意外と中盤あたりからになっていて、前半は登場人物の掛け合いを楽しむパートになっています

それぞれのキャラの魅力と、噛み合わない会話が主体となっていて、大人たちの価値観を描いていました

 

そうして、千夏の病気の発覚と、それを抱えきれない大人たちの弱さが絡まって、思いも寄らぬ流れの中で千夏自身を傷つけていきました

 

大人の判断と青春期の戸惑いの中で、大人たちが考える必要があるもの

経験と俯瞰の中で出される答えと、一生に一度しかない時間をどう過ごしていくのか

そこには人生に対する価値観の違いがあって、主演の吉田美月喜さんはうまく表現できていたと感じました

 

↓詳しいレビューはこちらから

【映画感想】あつい胸さわぎ【後半:ネタバレあり】

 

■関連リンク

Yahoo!映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

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公式HP:

https://xn--l8je4a1a7e6m7952c.jp/


イニシェリン島の精霊

 

■オススメ度

 

不可解な友情の物語を堪能したい人(★★★)

アイルランド紛争について興味がある人(★★★)

 

■公式予告編

鑑賞日:2023.1.31(イオンシネマ京都桂川)

 

■映画情報

 

原題:The Banshees of Inisherin

情報:2022年、イギリス、114分、PG12

ジャンル:長年の友人から突如絶縁を突きつけられた男を描くヒューマンドラマ

 

監督&脚本:マーティン・マクドナー

 

キャスト:

コリン・ファレル/Colin Farrell(パードリック・スーラウォーン:素朴でお人好しな島民、農場経営)

ブレンダン・グリーソン/Brendan Gleeson(コルム・ドハティ:いきなりパードリックと絶縁する親友、カントリーミュージシャン)

 

ケリー・コンドン/Kerry Condon(シボーン・スーラウォーン:読書家のパードラックの妹)

バリー・コーガン/Barry Keoghan(ドミニク・キアニー:風変わりなパードリックの隣人)

 

ゲイリー・ランドン/Gary Lydon(ガルダ・ピーダー・キアニー:ドミニクの父、島の唯一の警官)

シーラ・フリットン/Sheila Flitton(マコーミック夫人:不気味な予言を放つ老女)

 

■映画の舞台

 

1932年、

アイルランド:イニシェリン島(架空)

 

ロケ地:

アイルランド:アラン諸島

https://maps.app.goo.gl/UEodQR8RSX58HszAA?g_st=ic

 

■簡単なあらすじ

 

イニシェリン島で牧場を営んでいるパードリックは、ある日突然、長年の友人だったコルムから絶縁を突きつけられてしまう

戸惑うパードリックをよそに、コルムは音大生を交えてセッションを楽しみ、作曲に精を出していく

 

パードリックは事あるごとにコルムに絡むものの、彼に嫌気を差したコルムは「話しかけてきたら、指を切ってお前の家に投げつける」と脅しをかける

さすがにそこまでしないだろうと思っていたパードリックだったが、ある諍いののちに、コルムは本当に指を切断して投げつけた

 

パードリックの妹シボーンは、不穏な関係を察して兄を止めに入るものの、彼の情緒は不安定になっていく

そして、島の若者ドミニクの一言によって、パードリックはある行動に出てしまうのである

 

テーマ:豹変

裏テーマ:条理と不条理

 

■ひとこと感想

 

1932年のアイルランド沖にある島を舞台にしていて、本島での銃撃戦が時折鳴り響くという内容になっていました

話の大枠は古い友人の絶縁を描いていますが、アイルランド問題のメタファーとして、同胞が突然争いを始める様子を描いていきます

 

攻撃を受けた側の戸惑いと、攻撃をする側に芽生えた使命感

それが絶縁の正体ではあるものの、周囲が止めれば止めるほどに関係が悪化していきました

 

戦争が国同士の諍いで、内戦も主義主張の争いであるものの、そこで戦っているのは人間であり、内戦を個人の諍いに落とし込むとこのように見えるという感じになっていましたね

 

↓詳しいレビューはこちらから

【映画感想】イニシェリン島の精霊【後半:ネタバレあり】

 

■関連リンク

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公式HP:

https://www.searchlightpictures.jp/movies/bansheesofinisherin


■キラーカブトガニ

 

■オススメ度

 

おバカ映画が好きな人(★★★)

特撮が好きな人(★★★)

 

■公式予告編

鑑賞日2023.2.1(京都みなみ会館)

 

■映画情報

 

原題:Crabs!

情報2021年、カナダ、80分、R15

ジャンル巨大化したカブトガニに襲われる若いカップルたちを描いたホラーコメディ映画

 

監督&脚本:ピアース・ペロルゼイマー

 

キャスト:

ディラン・ライリー・スナイダー/Dylan Riley Snyder(フィル/フィリップ・マカリスター:下半身に障害を持つ高校生)

アリー・ジェニングス/Allie Jenningsマディ・メンラス:フィルの親友)

 

ブライス・ダーフィー/Bryce Durfeeハンター・マカリスター:フィルの兄、保安官)

ロバート・クレイグヘッド/Robert Craigheadフラニガン:保安官)

 

Jessica Morris(アナリス・メンリス:マディの母、高校の理科の教師)

Chase Padgettラドゥ:風変わりなフィルたちの同級生)

 

■映画の舞台

 

アメリカ:カリフォルニア州

メンダミーノ

 

ロケ地:

Fort Bragg, California, USA

https://goo.gl/maps/7aMdsvL7pmTwF5Hd7

 

■簡単なあらすじ

 

カリフォルニアの閑静な海辺の街にいて、奇妙なクジラの死体とバラバラに食いちぎられた全裸の死体が発見される

事件に向かうことになった保安官たちだったが、手掛かりが掴めないまま、徐々に被害が広がっていく

 

そんな街で暮らす高校生のフィルは、付随の下半身を動かそうと、あるものを仕入れて補助義足の開発に取り組んでいた

フィルの友人マディも彼をサポートし、フィルの兄ハンターも支えようと懸命になっていた

 

フィルの夢は歩いてプラムに向かうことで、動力源を得た補助義足で会場に向かうことに成功する

だが、その会場に巨大化し、凶暴化したカブトガニの群れが雪崩れ込み、街は混沌の渦に巻き込まれてしまうのである

 

テーマ:カブトガニには危害を加えていません

裏テーマ:カブトガニは人を襲いません

 

■ひとこと感想

 

間違いなくC級のおバカ作品であることは重々承知で参戦

いつの間にか会員期限が切れていて、サービスデイに合わせて赴くことになりました

 

内容は「原発事故の放射能で巨大化したカブトガニ」が、人間並の知性を持ち、人類を襲うというもので、リアリティというものはどこにもありません

主人公は下半身付随のフィルで、彼が開発した義足がパワーアップして、最終的には怪獣VSウルトラマンみたいな戦いに発展していきます

 

物語性はほとんど皆無で、これまで役に立たないと思われた人々が、未曾有の危機で活躍するというわかりやすいものでした

フィルはまだしも、おそらく障害者として登場しているラドゥの豹変もすごいものがありますが、各団体からクレームが来ないのかヒヤヒヤしてしまいますね

 

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【映画感想】キラーカブトガニ【後半:ネタバレあり】

 

■関連リンク

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公式HP:

https://killer-kabutogani.com/


戦慄のリンク

 

■オススメ度

 

ネット小説を巡るサイコホラーが好きな人(★★★)

 

■公式予告編

鑑賞日:2023.2.2(109シネマズHAT神戸)

 

■映画情報

 

原題:网络凶铃、英題:The Perilous Internet Ring(「危険なインターネットの連鎖」)

情報:2020年、中国、96分、G

ジャンル:あるネットの小説を読んだ人物が次々と不審な死を遂げていく様子を描いたサイコホラー

 

監督:鶴田法男

脚本:ヤン・ヤン

原作:マ・ボヨン/伯庸『彼女はQQで死んだ(原題「她死在QQ上」)

 

キャスト:HN=ネット小説のハンドルネーム

スン・イハン/孙伊涵(ジョウ・シャオノア/周小諾:従姉の死を不審に思う大学生)

フー・モンポー/傅孟柏(マー・ミン/馬鳴:シャオノアの同級生、犯罪心理学に詳しい記者志望の学生)

 

ニー・ムーシー/倪慕斯(タン・ジン/唐静=HN:ジンホン/惊鴻:小説家志望のシャオノアの姉)

チャン・ユンイン/张云亭(ショウ・ナ/邵娜=HN:ルーシン/如心:タン・ジンのチャット相手)

 

シャオ・ハン/含笑(リー隊長/李隊長:公安警察)

チョウ・ハオドン/周浩东(トン教授/佟教授:シャオノアの通う大学の教授、心理学専攻)

 

ハン・チウチ/韩秋池(ダイ・ユンツォン/載雲聰=HN:ションジョウ/勝舟:転落現場にいた車椅子の男)

 

ワン・マンティ/王嫚笛(スー・シャオジン/蘇暁静=HN:リウリー/琉璃:不審死を遂げる住民)

チャン・チン/张晶(ジャン・チォン/蒋穹=HN:ミン/茗:不審死を遂げる住民、マー・ミンの取材対象の夫婦)

 

ワン・ツーイー/王紫伊(シア・ウェイイー/夏唯一:ネット小説の参加者)

 

■映画の舞台

 

中国のどこかの都市

 

ロケ地:

中国:上海

 

九子公園

https://maps.app.goo.gl/grZ8tWxJDWGkakCR6?g_st=ic

 

■簡単なあらすじ

 

ある夜、小説家志望のタン・ジンはネットのホラー小説を読んでいた

かつて自分が参加して連作していたものだったが、3年前に閉鎖され、データは消去されたはずだった

 

タン・ジンは友人のショウ・ナからの連絡で復活したことを知るが、3年前にはない「章」が加えられていた

怖くなったタン・ジンは従妹のシャオノアに連絡を入れる

「部屋に行ってもいいか」という内容だったが、深夜でもあり、シャオノアは「明日、そちらにいく」と言って断ってしまう

 

翌日、タン・ジンの元を訪ねたシャオノアは衝撃の現場を目にしてしまう

そこには自分の首をナイフで2回切って自殺したタン・ジンがいて、警察は早々に自殺認定をする

だが、シャオノアには腑に落ちない点が多く、そんな折、大学の心理学の授業に紛れ込んだマー・ミンという名の学生と出会うことになった

 

マー・ミンはインターンで記者の仕事を手伝っていて、シャオノアが彼に事件のことを話すと「自殺とは思えない」というのである

そこで、シャオノアとマー・ミンは独自に調査を始めるのだが、事件の担当刑事・李隊長は「危険だから手出しをするな」と忠告するのであった

 

テーマ:連鎖する電脳空間の恐怖

裏テーマ:後悔が生んだ狂気

 

■ひとこと感想

 

ネット小説を読んだ人が次々に不審な死を迎えるという内容で、日本のホラー監督が中国のホラー小説を映画化するという異例の案件になっていました

中国では「幽霊」の存在は信じれられておらず、検閲にガッツリ引っかかったとのこと

製薬のある中で、原作を忠実に映画化にして、少しばかり「幽霊要素」を入れ込んでいくという感じに仕上がっていました

 

本当は近場の映画館で鑑賞予定でしたが、まさかの「レイトしかやっていない」状態で、やむなく神戸まで遠出をすることになりました

これで「めっちゃくだらなかったらどうしよう」と思っていましたが、そこそこ楽しめたかなあと及第点は上げられる内容かなと思います

 

ネット依存はダメよというメッセージ付きですが、映画をちゃんと観ていると「ネットがメインではない」ということがわかります

とにかく「検閲クリア」のために入れざるを得なかったシーンがいくつかあって、少しばかり興味深い内容になっていましたね

 

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【映画感想】戦慄のリンク【後半:ネタバレあり】

 

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公式HP:

https://senritsu-link.com/


すべてうまくいきますように

 

■オススメ度

 

安楽死問題に興味のある人(★★★)

 

■公式予告編

鑑賞日:2023.2.3(アップリンク京都)

 

■映画情報

 

原題Tout s’est bien passé(「すべてうまく行きました」)、英題:Everything Went Fine

情報:2021年、フランス、113分、G

ジャンル:脳卒中を患った父が安楽死を望み、それに苦悩する家族を描いたヒューマンドラマ

 

監督&脚本:フランソワ・オゾン

原作:エマニュエル・ベルンエイム/Emmanuèle Bernheim『Everything Went Well』 

 

キャスト:

ソフィー・マルソー/Sophie Marceau(エマニュエル・ベルンエイム:アンドレ娘、長女、小説家)

 (青春期:Madeleine Nosal Romane

アンドレ・デュソリエ/André Dussollier(アンドレ・ベルンエイム:脳卒中を患い、安楽死を望むエマニュエルの父、元実業家)

 

ジェラルディン・ペラス/Géraldine Pailhas(パスカル・ベルンエイム:アンドレの娘、次女)

シャーロット・ランプリング/Charlotte Rampling(クロード・ド・ソリア:アンドレの妻、アルツハイマー型認知症、元彫刻家)

 

エリック・カラバカ/Éric Caravaca(セルジュ・ツゥビアナ:エマニュエルの夫)

 

ハンナ・シグラ/Hanna Schygulla(スイスの協会の女性)

 

グレゴリー・ガドゥボウ/Grégory Gadebois(ジェラード・ボイスロンド:アンドレを追いかけ回す迷惑な男)

 

■映画の舞台

 

フランス:パリ

 

ロケ地:

フランス:パリ

ラリボワジエール AP-HP病院

https://maps.app.goo.gl/JyRrLhpEDrrZcxmp9?g_st=ic

 

ブロカ AP-HP病院

https://maps.app.goo.gl/FBKtitNpSL7PVSKp8?g_st=ic

 

■簡単なあらすじ

 

フランスのパリで小説家として活動しているエマニュエルは、ある日妹のパスカルからの電話で現実に引き戻される

それは、父アンドレが脳卒中に倒れたというものだった

命に別状はなかったものの、脳卒中の後遺症で寝たきり状態になり、その後も容体が不安定になるなど予断を許さなかった

 

エマニュエルは父との日々を思い起こしながら介護を続けるものの、ある日父は衝撃的な一言を漏らす

それは「終わらせて欲しい」というもので、安楽死を望んでいたのである

エマニュエルは動揺を隠せず、パスカル屋夫のセルジュに相談するものの、彼らも同じように父から「終わらせて欲しい」と聞かされていた

 

そこでエマニュエルは「スイスで安楽死の手伝いをする」という情報を耳にしてコンタクトを取る

女は「最後は自分で薬を飲んでもらう」と言い、舞台は用意するが手は下さないと付け加える

 

そして、決行の日が近づいてきたある日、アンドレを訪ねて、ジェラールという男が親族を名乗って病院へと入り込むのである

 

テーマ:尊厳死

裏テーマ:最期に娘に伝えたいこと

 

■ひとこと感想

 

安楽死問題を取り扱った実話ベースということで、どんな法律の壁をクリアするのかと思っていたら、そう言ったことよりも「父と娘のヒューマンドラマ」にウェイトが傾いていました

話の展開が早いのですが、どこに着地されたいかわからない感じになっていて、「通報したの、誰よ」という感じで終わってしまいました

 

映画は「生きると延命は違う」というアンドレの言葉に凝縮されるように、「やりたいことができなくなったら生きている意味はない」とか、「あと10年若かったら(劇中では85歳)戦った」というように、晩年をどう生きるかにスポットライトを当てていました

 

85歳の脳卒中で自由に動けないという状況だと、安楽死が制度化されれば実行する人な増えるような予感がありますね

何でもかんでも安楽死というのは無茶ですが、年齢と病気の予後、ADLは加味されても良いような気はしないでもないですね

 

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【映画感想】すべてうまくいきますように【後半:ネタバレあり】

 

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公式HP:

https://ewf-movie.jp/


バイオレント・ナイト

 

■オススメ度

 

ちょっとおバカなバイオレンス映画が好きな人(★★★)

ちょっとお下品な映画がOKな人(★★★)

 

■公式予告編

鑑賞日:2023.2.3(TOHOシネマズ二条)

 

■映画情報

 

原題:Violent Night

情報:2022年、アメリカ、112分、R15+

ジャンル:ある富豪の家に紛れ込んだサンタクロースが自分を信じる子どものために戦うアクション&バイオレンス映画

 

監督:トミー・ウィルコラ

脚本:パトリック・ケイシー&ジョシュ・ミラー

 

キャスト:

デビッド・ハーバー/David Harbour(サンタクロース:酔っぱらってある富豪の家に紛れ込むサンタクロース)

ジョン・レグザイモ/John Leguizamo(スクルージ:サンタクロースを忌み嫌う強盗犯)

 

アレックス・ハッセル/Alex Hassell(ジェイソン・ライトストーン:富豪の長男)

アレクシス・ラウダー/Alexis Louder(リンダ:ジェイソンの妻)

レア・ブレイディ/Leah Brady(トゥルーディ:ジェイソンの娘、サンタクロースを信じている7歳)

 

ビバリー・ダンジェロ/Beverly D‘Angelo(ガートルード:ジェイソンとアルバの母、大富豪)

 

エディ・パターソン/Edi Patterson(アルバ・ライトストーン:ジェイソンの妹)

アレクサンダー・エリオット/Alexander Eliiot(バート:アルバの息子、YouTuber)

カム・ジガンディ/Cam Gigandet(モーガン・スティール:アルバの恋人、アクションスター)

 

André Eriksen(ギンガー・ブレッド:執事のふりをしたスクルージの仲間)

Brendan Fletcher(クランプス:イカれた殺人狂のスクルージの仲間)

 

■映画の舞台

 

アメリカ:

コネチカット州グリニッジ

https://maps.app.goo.gl/fkM3bAvqZ5bYBjmd9?g_st=ic

 

ロケ地:

カナダ:マニトバ州

Winnipeg/ウィニペグ

https://maps.app.goo.gl/3MUCyPMHmUHY5YbZ9?g_st=ic

 

■簡単なあらすじ

 

アメリカのコネチカット州グリニッジに住む富豪の長男ジェイソンは、クリスマスのために母ガートルードの邸宅にお邪魔することになった

妻リンダとは不仲になっていて、両親の関係を7歳のトゥルーディは心配していた

 

その日、ジェイソンの他にも妹のアルバとその息子バートも来る予定で、アルバは恋人のモーガンも一緒に連れてきた

屋敷は厳戒態勢で警護がついていて、それぞれは緊張感のある時間を過ごしている

 

そんな彼らの邸宅にバーで酔っ払ったサンタクロースがやってくる

煙突から2階に入ったサンタクロースは、そこで眠ってしまうものの、銃声が鳴り響いて覚醒する

そして、銃声に驚いたトナカイたちはそれを合図と思ってどこかへ行ってしまった

 

サンタクロースは恐る恐る下の階を覗き込むと、そこには武装した集団がいて、邸宅の家族が人質になっていることがわかる

そして、サンタクロースは見回りにきた犯人の一味と交戦することになったのである

 

テーマ:良い子のためにしてあげること

裏テーマ:信じたゆえに燃え上がる憎悪

 

■ひとこと感想

 

サンタクロースが暴れると言う情報だけを入手して、なんで2月にクリスマス映画なんだ?と思いながら参戦

クリスマスより寒い天候に恵まれたせいか、さほど違和感がなかったと思います

 

映画は迷い込んだ屋敷の中に自分を信じる少女がいて、彼女を助けるためにサンタクロースが奮起するのですが、まさかの肉弾戦&そのへんの不道具で戦うと言うアクションコメディに仕上がっていました

 

おそらく続編がありそうな感じで、数百年前の回顧とか、1100年続いた夫婦生活みたいなフリがありましたね

中身はスッカスカですが、コミカルでグロい映画がOKなら楽しめるかもしれません

 

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【映画感想】バイオレント・ナイト【後半:ネタバレあり】

 

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公式HP:

http://www.universalpictures.jp/micro/violentnight

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投稿者 Hiroshi_Takata

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