仕掛人・藤枝梅安

 

■オススメ度

 

本格的な時代劇を堪能したい人(★★★★)

 

■公式予告編

鑑賞日:2023.2.6(イオンシネマ久御山)

 

■映画情報

 

情報:2023年、日本、134分、G

ジャンル:仕掛人と呼ばれる裏稼業の人間が依頼を執行する様子を描いた時代劇

 

監督:河毛俊作

脚本:大森寿美男

原作:池波正太郎『仕掛人・藤枝梅安(1972年、講談社)』

 

キャスト:

豊川悦司(藤枝梅安:腕の良い鍼医者、裏の顔は仕掛人)

 (少年期:田中奏生

片岡愛之助(彦次郎:楊枝作り職人、梅安の友人、裏の顔は仕掛人)

 

柳葉敏郎(羽沢の嘉兵衛:梅安に仕事を依頼する蔓、家具師の元締め)

高畑淳子(おせき:梅安のお手伝い)

小林薫(津山悦堂:梅安の師匠)

凛美(お吉:梅安の妹)

 (幼少期:田中乃愛

 

田山涼成(善四郎:料理屋「万七」の主人)

天海祐希(おみの:料理屋「万七」の内儀、善四郎の後妻、元茶飲み茶屋の娘)

菅野美穂(おもん:梅安が気にいる「万七」の女中)

 

大鷹明良(田中屋久兵衛:人入れ稼業の元締め)

 

早乙女太一(石川友五郎:刺客に追われる浪人、元嶋田家家来)

 

板尾創路(嶋田大学:将軍家後側衆の旗本)

 

■映画の舞台

 

江戸:品川台町

 

ロケ地:

滋賀県:甲賀市

油日神社

https://maps.app.goo.gl/rac53o32T54gay3x8?g_st=ic

 

滋賀県:大津市

日吉大社

https://maps.app.goo.gl/xRLtC4uHT8dCRdir8?g_st=ic

 

京都市:右京区

梅宮大社

https://maps.app.goo.gl/xqQCXUSEZQAYNMLs9?g_st=ic

 

蓮華寺

https://maps.app.goo.gl/cYJDkghuhVSeZN3s5?g_st=ic

 

京都市:北区

神光院

https://maps.app.goo.gl/X1ojiSqPLXgbRcSF9?g_st=ic

 

京都府:宇治市

萬福寺

https://maps.app.goo.gl/SQsYPoWejwVMGUDA6?g_st=ic

 

京都府:亀岡市

へき亭

https://maps.app.goo.gl/RkwxxN8Vn2rMpg5V9?g_st=ic

 

龍潭寺

https://maps.app.goo.gl/w7zNZmTM1stWcpsNA?g_st=ic

 

京都府:船井郡

質美八幡宮

https://maps.app.goo.gl/5qhre3r7zmEdT7PG9?g_st=ic

 

■簡単なあらすじ

 

江戸の品川で鍼医者をしている藤枝梅安には、裏の顔があり、「起り」から受けた依頼を「蔓」を介して実行するというものだった

梅安には同じ裏稼業をしている楊枝屋の彦次郎と積年の仲を持ち、時には「仕掛」の後に宿代わりとして訪れていた

 

ある仕掛が終わった日のこと、梅安は彦次郎の家を訪ね一泊することになった

翌朝、帰途に向かう梅安は霧のかかった森の中で、浪人が複数の刺客を倒しているところを目撃する

「医者の出番はない」とその場を去るものの、浪人は執拗に梅安の後を追ってきた

 

ある日のこと、梅安の元に「蔓」の喜兵衛が訪れ、「仕掛の依頼」を申し出た

それは、町にある料理屋「万七」の内儀である「おみの」を始末してほしいというものだった

一方その頃、彦次郎の元には「蔓」の久兵衛から依頼も舞い込み、それはかつて盗賊として名を馳せ、今は大工のふりをして身を潜めている万吉という男だった

 

二人はそれぞれの仕掛を遂行するために動きていたが、なぜか「万七」にて再会することになったのである

 

テーマ:因果応報

裏テーマ:仕掛に潜む愛

 

■ひとこと感想

 

普段はあまり時代劇を観ないのですが、本作はイオンが劇推ししていて、池波正太郎の生誕100周年のガチっぽさが気に入って鑑賞を決めました

時代劇といえば『水戸黄門』などに代表される勧善懲悪の物語が多い印象で、殺陣と呼ばれる見せ場があり、そしてはっきりとした結末が描かれるイメージがあります

 

最近は「時代劇風の新解釈」とか、少し気を衒ったものが多いのですが、久しぶりにガチの時代劇を観たなあという印象がありました

時代劇の専門チャンネルが制作に関わっていて、キャストも豊富で、ロケ地も豪華でした

 

物語は、梅安と彦次郎のバディものという印象が強く、それでも前に出ているのは梅安という感じになっています

これは、本作が「梅安の過去」を描いていたからであり、続編は「彦次郎の過去」になるので、ポジショニングが変わってくるかもしれません

 

エンドロール後にガッツリと続編への布石がありましたが、膀胱の容量が厳しいお方が客層でもあるので、告知してあげたら良いのになあと思いました

 

↓詳しいレビューはこちらから

【映画感想】仕掛人・藤枝梅安/その1【後半:ネタバレあり】

 

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公式HP:

https://baian-movie.com/


■スクロール

 

■オススメ度

 

若者独特の閉塞感を描いた作品に興味がある人(★★★)

 

■公式予告編

鑑賞日:2023.2.7(TOHOシネマズ二条)

 

■映画情報

 

情報:2023年、日本、117分、G

ジャンルある同級生の死によって再会した若者たちを描いた青春群像劇

 

監督:清水康彦

脚本:清水康彦&金沢知樹&木乃江祐希

原作:橋爪駿耀『スクロール(講談社、2017年)』

 

キャスト:

北村匠海(僕:希望を持てずSNSに「死にたい」投稿を繰り返している会社員)

中川大志(ユウスケ:僕の学生時代の友人、テレビ局勤務)

松岡茉優(菜穂:恋愛至上主義でユウスケに近づく「私」の友人、市役所職員)

古川琴音(私:「僕」の同僚、イラストを描くのが趣味)

 

三河悠冴(森:「僕」とユウスケの大学時代の同級生)

相田翔子(彩子:森の母)

 

■映画の舞台

 

都内のどこか

 

ロケ地:

神奈川県:横浜市

横浜 クリフサイド

https://maps.app.goo.gl/zKHKPszdQpzY4RbS6?g_st=ic

 

東京都:目黒区

Bar OKOZE.

https://maps.app.goo.gl/vv75g3k5qAnCGr8TA?g_st=ic

 

東京都:世田谷区

バワリーキッチン

https://maps.app.goo.gl/kF51SdMbaEAxGNb46?g_st=ic

 

東京都:大田区

明神湯

https://maps.app.goo.gl/5QxwGGz5UvD3dfer7?g_st=ic

 

東京都:狛江市

狛江市役所

https://maps.app.goo.gl/Hw92H2sJZWrEfVDA6?g_st=ic

 

■簡単なあらすじ

 

パワハラ上司に頭を抱えている「僕」は、SNSのアプリに「死にたい」と書き綴り、「上司が死んだらいい」と書き殴っている会社員だった

閉塞感に蝕まれる中、自殺を試みた「僕」だったが、大学時代の友人ユウスケの電話で思い留まることになった

 

ユウスケの電話は「大学時代の知り合いである森という男性が死んだ」というもので、「僕」はユウスケから「あること」を依頼された

 

「僕」の投稿にはフォロワーが一人だけいて、彼の投稿に「いいね」をつけていた

ある日、彼の職場にて、「僕」が書き込んだ一文を上司のコダマにぶつける社員がいた

彼女は同僚の社員で、その言葉のあと、会社を退職することになった

 

その後、行きつけのバーにて彼女と再会した「僕」は、彼女が会社を辞めてフリーのイラストレーターを始めると聞く

そして、彼女の友人である菜穂はユウスケに興味を示し、悩めるユウスケを惑わすのであった

 

テーマやりたいことみつからない症候群

裏テーマ自分を愛せない人々

 

■ひとこと感想

 

Z世代が共感という、頭の悪そうな宣伝文句がありますが、世代で人をカテゴライズする知性は何を目指しているのでしょうか

本作は若者に共感性があると思いますが、それはZ世代に限らず、何となく学生時代を過ごして、答え合わせに強い人たちが社会に出て閉塞感を感じている様子を描いています

 

やりたいことが見つからないとか、自分探しというものが「甘え」であると言われるのと同時に、部下の自主性に甘えて明確な指示や指針を示せない世代も害悪なのかなと思えてしまいますね

 

本作は、社会人になって迷いが生じていると言えば聞こえはいいのですが、安定性を求めながら刺激のない毎日に退屈しているという贅沢を描いているとも言えます

 

受動的に見える人々が突如「答えのない世界に放り込まれる」という流れの中で、自分を愛せない人々が足元から掬われていっているような印象を受けました

 

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【映画感想】スクロール【後半:ネタバレあり】

 

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公式HP:

https://scroll-movie.com/


FALL/フォール

 

■オススメ度

 

ワンシチュエーションスリラーが好きな人(★★★)

 

■公式予告編

鑑賞日:2023.2.8(T・JOY京都)

 

■映画情報

 

原題:Fall

情報:2022年、アメリカ、107分、G

ジャンル:最愛の夫を失った妻が、親友とともに600mの電波塔に登るワンシチュエーション・スリラー

 

監督:スコット・マン

脚本:スコット・マン&ジョナサン・フランク

 

キャスト:

Grace Caroline Currey(ベッキー・コナー:ロッククライミングで夫を失う妻、ロッククライマー)

Virginia Gardner(ハンター/デンジャーD:ベッキーの友人、立ち直るためのきっかけを提供するロッククライマー、Youtubeにて登塔を配信)

 

Mason Gooding(ダン・コナー:ロック・クライミングで転落死するベッキーの夫)

Jeffrey Dean Morgan(ジェームズ・コナー:ベッキーを心配する父)

 

■映画の舞台

 

アメリカ:カリフォルニア州

B67 TVタワー

 

ロケ地:

KXTV/KOVRタワー(タワー外観のモデル)

https://maps.app.goo.gl/72EBUfD2XHLd1m1C8?g_st=ic

 

モハーベ砂漠

https://maps.app.goo.gl/vzKwDrBz8RkpU3r29?g_st=ic

 

■簡単なあらすじ

 

ロッククライミング中に夫ダンを亡くしたベッキーは、酒に溺れた日々を過ごしていた

1年が経った頃、ダンの死亡時に一緒にクライミングをしていた親友のハンターから電話が入る

それは、お互いにダンの死を乗り越えるために、B76のTVタワーに昇ろうという企画だった

 

最初は固辞していたものの、父の言葉「ダンならどうしていると思う?」を思い出したベッキーは、ハンターの企画に乗ることになった

 

現地に着いて怖気付くものの、タワーの梯子を昇っていく二人は、途中で休憩を挟みながら頂上に辿り着く

頂上に着いて無謀な配信を終えた頃、ハンターはダンと決別のために彼の遺灰を空に撒く

 

順調に企画を終えられると思った二人だったが、降りようとする際に老朽化した外付けの梯子が外れ、その際にハンターが背負っていたバックパックが落下し、途中のアンテナの上に落ちてしまう

なんとか落ちかけたベッキーを引き上げるものの、降りる手段を失った二人は、携帯も繋がらない600m上のタワーの上に取り残されてしまうのであった

 

テーマ:人生は誰のため

裏テーマ:生き残るために犠牲にするもの

 

■ひとこと感想

 

高所恐怖症なのですが、体感型ムービーだと脳が識別できるのを信じて参戦

せっかくなので一番怖いと感じる「最前列」にて鑑賞することに決めました

 

見事なワンシチュエーションで、どうなるのかが読める前半と、どうなるかわからない後半という絶妙なバランスがありました

また、落ちた梯子や足の怪我などの認知が少し経ってから起こるところもリアルでしたね

 

高所恐怖症だと、タワーの上に立ったり座ったりしてるシーンを見るだけで怖いのですが、二人が熟練のロッククライマーという設定になっていて、高さに対する恐怖がほとんどなかったですね

高さに喚いたりというシーンがほとんどなく、すぐに冷静になるあたりは熟練さを感じます

 

その上で、彼女らでも難しいんじゃないかと思えるミッションを持ってくるところは絶妙だったと思います

後半で問題のシーンがありますが、あれはあれで良かったのかなと、個人的には思っていますが、かなりのフェイクだなとは思いますね

 

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【映画感想】FALL/フォール【後半:ネタバレあり】

 

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公式HP:

https://klockworx-v.com/fall/


■パラムパラムパラム

 

■オススメ度

 

ドタバタ風恋愛コメディが好きな人(★★★)

 

■公式予告編

鑑賞日:2023.2.9(シネマート心斎橋)

 

■映画情報

 

原題바람 바람 바람(風、風、風)、英題:What a Man Wants(男が求めるもの)

情報:2018年、韓国、100分、G

ジャンル:真面目な料理人が不真面目な義兄の影響を受けて嘘の人生に塗れる様子を描いた恋愛コメディ映画

 

監督:イ・ビョンホン

脚本チャン・ギュソン&イ・ビョンホン

 

キャスト:

イ・ソンミン/이성민(ソックン:女たらしのミヨンの兄、タクシードライバー)

チャン・ヨンナム/장영남(ダムドク:カバンが大好きなソグンの妻)

 

シン・ハギュン/신하균(ボンス:流行らない料理店のオーナー、ミヨンの夫)

ソン・ジヒョ/송지효(ミヨン:口の悪いボンスの妻、ソグンの妹)

 

リエル/이엘(ジェニー:ボンスが惹かれる女性、ヨガ教室のインストラクター)

 

ゴ・ジュン/고준(ヒョボン:モンゴルから来たボンスの店の雇われ料理人)

ヤン・ヒョンミン/양현민(ブンソ:ダムドクの盲目の弟)

 

■映画の舞台

 

韓国:済州島

 

ロケ地:

韓国のどこか

 

■簡単なあらすじ

 

済州島でイタリアンレストランを営んでいるボンスは、真面目で嘘のつけない男だった

妻のミヨンはお金にうるさく、稼ぎの悪いボンスを見下しているものの、子どもは欲しくて不妊治療をしていた

 

ミヨンの兄ソックンはタクシードライバーをしていたが、女を口説くことに人生を賭けていて、妻ダムドクはそれを見ないふりをしていた

 

ある日、ビリヤードに行く約束をしたボンスは、そこでジェニーという大人の色気を撒き散らす女性と出会う

ジェニーはソックンの遊び相手だったが、ジェニーは堅物のボンスに興味を持ち始める

 

だが、そんな矢先、ソックンの妻ダムドクが事故死してしまう

失意に暮れる3人だったが、彼らの重苦しい空気を壊すかのように、ジェニーが店に現れるのである

 

そして、事もあろうか、ジェニーはウェイター募集の告知を見て応募してくる

ミヨンは若くてなんでもできそうなジェニーを受け入れ、そして家族の輪の中にジェニーが入ってくるのである

 

テーマ:隠せば隠すほど深くなる愛

裏テーマ:陽気の裏にある秘密

 

■ひとこと感想

 

実直な料理人とナンパなタクシードライバーと、それぞれの妻の絡み方がややこしく、嘘に巻き込まれたボンスが変化していく様子が描かれていました

夫婦の営みは過激ですが、描写に関しては控えめで面白かったですね

 

過ぎたるは及ばざるが如しという感じで、前半におけるあるキャラクターの退場に驚きましたが、ボンスの元にジェニーが入ってくる下地としては仕方ないのかなと思います

濡れたパンティを下ろして髪を止めるジェニーと、そこにジャケットを掛けるボンス

大人の掛け合いになっていて、前に進むために一歩引くジェニーの所作は勉強になりますね

 

映画のタイトルは日本語に訳すと「風、風、風」という意味ですが、「風」が吹く演出は少しばかり滑っているかなあと思いました

また、不倫がメインになっていて、ちょっと下品なシーンも多くなっていましたが、ジェニーの背景もきちんと描いていて、思った以上に深みのある物語になっていました

 

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【映画感想】パラムパラムパラム【後半:ネタバレあり】

 

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公式HP:

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ジャンルだけロマンス

 

■オススメ度

 

こじれたロマンスが好きな人(★★★)

 

■公式予告編

鑑賞日:2023.2.9(シネマート心斎橋)

 

■映画情報

 

原題:장르만 로맨스(ジャンルだけはロマンス)、英題:Perhaps Love(おそらく、愛)

情報:2021年、韓国、113分、G

ジャンル:書けなくなった元ベストセラー作家が学生と一緒に作品を作る様子を描いたラブロマンス映画

 

監督:チョ・ウンジ

脚本:キム・ナドゥル

 

キャスト:

リュ・スンリョン/ 류승룡(キム・ヒョン:7年間新作を書いていない小説家、元妻と不倫)

オ・ナラ/오나라(ミエ:ヒョンの元妻、スンモの恋人)

キム・ヒウォン/김희원(チョン・スンモ:ヒョンの友人、出版社「オープンマインド」の代表)

 

リュ・ヒョンギョン/류현경(ヘジン:ヒョンの現在の妻)

イ・ユヨン/이유영(ジョンウォン:ヒョンの隣人、自称女優)

 

ソン・ユビン/성유빈(ソンギョン:ヒョンの息子、高校生)

 

ム・ジンソン/무진성(ユ・ジン:作家を目指す学生)

 

オ・ジョンセ /오정세(ナムジン:元親友のベストセラー作家)

チェ・ヒジン/최희진(ムン・エリ:ヒョンの後輩作家、ブッカー賞候補)

 

■映画の舞台

 

韓国:忠清南道洪城郡

広川

https://maps.app.goo.gl/CtXerC4o1Az5kHgs7?g_st=ic

 

江原道

 

ロケ地:

韓国各所

 

■簡単なあらすじ

 

7年前にベストセラー「空っぽの空間」を出版した作家のキム・ヒョンは、それ以来新作を書けずにいた

妻とは離婚し、息子ソンギュンの養育費もかかる中、大学の教授として生計を立てていた

 

ある日、先輩作家のナムジンの家を訪れたヒョンは、そこで学生のユ・ジンと出会った

ユ・ジンは彼の家に出向き、自分が書いた小説を読んで欲しいという

その小説はヒョンの友人の出版社の社長スンモの目に留まる

 

スンモはヒョンの元妻ミエと恋人関係になっていたが、ヒョンはミエに未練があって、現妻ヘジンに隠れて不倫関係になっていた

そんな中、恋人にフラれたソンギョンが引きこもりがちになり、問題を起こしてしまう

 

テーマ:恋愛と志向

裏テーマ:愛着の行く末

 

■ひとこと感想

 

小説を書けなくなった元ベストセラー作家が学生と出会う中で「共作」を作るという流れになるのですが、この共作相手が自分のファンのみならず、愛情を抱いている相手ということがわかります

妻はそんなことは露知らず、またヒョンは元妻と過ごす時間も多くて、良い雰囲気になることもしばしば

 

そんな中、元妻は自分の友人と恋仲だし、自分を好いてくる学生は性的志向が違うために戸惑いを見せていきます

愛されてはいるけど、それを受け止めることはできない

そんな中、作品を手伝うことで、愛に応えるという流れになっていきますが、それがスキャンダルにつながっていきます

 

愛情が交錯する様を描いていて、物語に登場するカップルはほぼ全てがうまくいかない問題を抱えています

個人的な感覚だと、一緒になる相手が間違っているのですが、それよりも個人の感情が優先されて、こんがらがっていましたね

 

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【映画感想】ジャンルだけロマンス【後半:ネタバレあり】

 

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公式HP:

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バビロン

 

■オススメ度

 

サイレントからトーキーにかけての映画界に興味のある人(★★★)

はちゃめちゃな映画が好きな人(★★★)

 

■公式予告編

鑑賞日:2023.2.10(イオンシネマ京都桂川)

 

■映画情報

 

原題:Babylon

情報:2023年、アメリカ、189分、R15+

ジャンル:トーキー映画黎明期に生きた人々を描いた映画制作群像劇

 

監督&脚本:デイミアン・チャゼル

 

キャスト:

ブラッド・ピット/Brad Pitt(ジャック・コンラッド:サイレント映画のスター俳優)

オリヴィア・ワイルド/Olivia Wilde(イナ・コンラッド:ジャックの元妻)

キャサリン・ウォーターストーン/Katherine Waterston(エステル:ジャックの三人目の妻、舞台女優)

 

マーゴット・ロビー/Margot Robbie(ネリー・ラロイ:怖いもの知らずの女優志望の若者)

エリック・ロバーツ/Eric Roberts(ロバート・ロイ:ネリーの父)

サマラ・ウェーヴィング/Samara Weaving(コンスタンス・ムーア:ネリーと共演するサイレント映画の女優)

 

ディエゴ・カルバ/Diego Calva(マニー/マヌエル・トレス:夢見るメキシコ系アメリカ人の映画アシスタント、ジャックの助手)

 

ジーン・スマート/Jean Smart(エリノア・セント・ジョン:ハリウッドのゴシップコラムニスト)

ルーカス・ハース/Lukas Haas(ジョージ・マン:女にだらしないジャックの友人、映画プロデューサー)

 

ジョヴァン・アデポ/Jovan Adepo(シドニー・パーマー:ジャズ・トランペット奏者)

 

リー・ジュン・リー/Li Jun Li(レディ・フェイ・ジュー:「東洋のエメラルド」と評されるシンガー、サイレント映画の字幕制作)

 

マックス・ミンゲラ/Max Minghella(アーヴィング・タルバーグ/Irving Thalberg:「MGM」スタジオの重役)

フリー/Flea(ボブ・リーヴァイン/Bob Levine:「キネスコープ社」のフィクサー)

ジェフ・ガーリン/Jeff Garlin(ドン・ワラック:「キネスコープ社」のボス、冒頭のパーティー会場の主)

 

トビー・マグワイア/Tobey Maguire(ジェームズ・マッケイ:ハリウッドを牛耳る裏のボス)

イーサン・サプリー/Ethan Suplee(ウィルソン:ジェームズ・マッケイの部下)

ロリー・スコーヴェル/Rory Scovel(The Count:ドラッグを売り捌く俳優志望の男)

 

オリヴィア・ハミルトン/Olivia Hamilton(ルース・アドラー:ネリーを見出す映画監督)

P・J・バーン/P. J. Byrne(マックス:大声で吠えるルース組の助監督)

スパイク・ジョーンズ/Spike Jonze(オットー・ヴォン・ストラルバーガー:ルースの映画のディレクター)

 

フィービー・トーキン/Phoebe Tonkinジェーン・ソーントン:オーバードーズになって運ばれる若い女優)

トロイ・メカトーフ/Troy Metcalfオービル・ピックウィック:ジェーンとハイになる肥満体型の俳優)

 

クロエ・ファインマン/Chloe Fineman(マリオン・デイヴィス:ウィリアムの恋人、女優)

ジェニファー・グラント/Jennifer Grantミルドレッド・イェイツ:ジョークを言わせる社交界の参加者)

 

■映画の舞台

 

1926年〜1930年

アメリカ:カリフォルニア州ロサンゼルス

ハリウッド

 

アメリカ:メリーランド州

Bel Air/ベル・エア

https://maps.app.goo.gl/rTJCenpgewFWp57p8?g_st=ic

 

ロケ地:

アメリカ:カリフォルニア州

 

■簡単なあらすじ

 

1926年、ベル・エアにて盛大なパーティーが開かれ、そこにサプライズで象を持ち込もうという計画があった

その輸送担当に任命されたマニーは、丘の上にあるワラック邸を目指し、馬運車と車を連結させて、その場所へと向かった

 

そこでは映画関係者が酒池肉林の宴を繰り広げていて、世界中のドラッグが集まっていた

マニーがひと仕事終えて一服していると、そこにアポなしで突撃しようとする若い女ネリーに遭遇する

マニーは助け舟を出して彼女を中に入れると、ネリーはジャスバンドの演奏で踊り出してフロアの中央で注目を浴び始めた

 

そんな折、サイレント映画の大スター・ジャックが到着し、参加者の面々は彼と抱擁を交わしていく

その中にはゴシップライターのエレノアもいて、虎視眈々とネタ探しに明け暮れていた

 

だが、翌朝に撮影を控えていたのに、その出演女優の一人がオーバードーズでぶっ倒れてしまう

そこでジャックはネリーを指名し、明日の朝にスタジオに来るようにと仕向けた

その後、酔い潰れたジャックはマニーが介抱することとなり、それが縁でマニーはジャックの付き人をすることになったのである

 

テーマ:大きな何かに参加する意義

裏テーマ:時代とともに変わりゆく映画

 

■ひとこと感想

 

ブラピ&マゴビが共演するヤバい映画ということだけを仕入れて参戦

189分の長尺は流石に腰に来ましたが、緩急があってラスト付近までは耐えることができました

後半になって「ジャックのある行動」以降が意外と長くて、そう言えばこの映画の実質的な主役はマニーだったなと思い返しました

 

映画は、使用人だったマニーがジャックとの縁の中でチャンスをものにして、周囲の人から必要な人財であると認識されていく流れを汲みます

いわゆる「何も持っていない人が得る」という王道ものなのですが、映画は「そこから先の転落」すなわち「得て来たものを失う」というところまで描きます

 

そりゃあ、往復ビンタで描こうとすると189分にもなるよねというところですが、映画が群像劇っぽさがあって、主役級のキャラが多すぎるようにも思えてきます

もう少しフォーカスをしていけばブラッシュアップ可能な作品で、おそらくは120分前後でまとめることは可能だったように思えました

 

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【映画感想】バビロン【後半:ネタバレあり】

 

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公式HP:

https://babylon-movie.jp/


Sin Clock

 

■オススメ度

 

クライム&サスペンスが好きな人(★★★)

 

■公式予告編

鑑賞日2023.2.11MOVIX京都)

 

■映画情報

 

情報2023年、日本、94分、PG12

ジャンル:先のないタクシードライバーが目論む一攫千金を追うクライム映画

 

監督脚本:牧賢治

 

キャスト:

窪塚洋介(高木慎司:不条理な理由で前職をクビになったタクシー運転手

坂口涼太郎(番場ダイゴ:賭博狂の元自衛官のタクシー運転手

葵揚(坂口恭:驚異の記憶力を持つ元数学教師のタクシー運転手

 

田丸麻紀(サチコ:高木の元妻)

西川諄(タダシ:高木の息子)

 

風太郎(世良: 高木たちの先輩社員、整備士)

 

螢雪次朗(大谷:悪徳政治家)

橋本マナミ(ユカ:大谷が入れ込むホステス)

 

Jin Doggヤス:高木たちの計画に加担する半グレ)

藤井誠士(チバ:闇ブローカー、ヤスの仲間)

般若(ヤスたちを狙う謎のヒットマン)

 

長田庄平(成田:高木と揉める警官)

 

 

■映画の舞台

 

関西エリアの都市部(ロケ地は神戸)

 

ロケ地:

兵庫県:神戸市

高田屋 京店

https://maps.app.goo.gl/aPxsuDYgMQr4F1CH7?g_st=ic

 

中華菜館 龍郷

https://maps.app.goo.gl/jkp5q7EuepYwxs4E6?g_st=ic

 

神戸ポートピアホテル

https://maps.app.goo.gl/sgUs85zvu3JBnSLu7?g_st=ic

 

神戸ポートターミナルホール

https://maps.app.goo.gl/MYgG6ELXw1KdEn1K8?g_st=ic

 

神戸おとぎの国

https://maps.app.goo.gl/YuABfr92JDbpdRni6?g_st=ic

 

日本芸術会館(JAPAN ART FORUM)

https://maps.app.goo.gl/T6gXMhopPtPi2b686?g_st=ic

 

■簡単なあらすじ

 

前職の営業職をクビになった高木は、妻とも離婚し、息子・タダシとは頻繁に会えない関係になっていた

会社のしがらみから抜け出すようにタクシー運転手に鞍替えしたものの、先輩の世良からは叱られまくる始末だった

 

ある日、ホステスと同伴する高齢男性を乗せた高木だったが、男は名刺ケースを車内に忘れて帰った

中を見ると、男は国会議員の大谷とわかり、世の中の裏側を見たような思いになる

 

高木が入った時期にはダイゴと坂口という若手のドライバーが入社していて、彼らは偶然にも誕生日が同じだった

ダイゴは人見知りだが記憶力に優れた元数学教師で、坂口は寮でも賭博を開く素行の悪い元自衛官だった

 

何気ない日常が積み重なるかと思った矢先、坂口に呼び止められた高木は、彼の主張する「偶然」の話を聞かされる

三人が出会ったのは必然で、「何かをやれ」と言われているようだと言う

 

話半分の高木だったが、坂口が主張する理屈にもっともらしさが乗り、政治家の所有する高級絵画を強奪することを目論み始める

そして、坂口は半グレの知り合いに話を持ち込み、絵画の見返りとして金を用意させることになったのである

 

テーマ:勘違いを生む奇跡の連鎖

裏テーマ:コツコツと行うべきこと

 

■ひとこと感想

 

同じ誕生日のタクシー運転手が集まって何かをやらかすと言う情報のみを入れて参戦

タイトルの意味もよくわからないまま突入しましたが、ご丁寧に映画が始まった瞬間に説明を入れてくれます

 

そこからスタイリッシュなオープニングが始まり、ヤバそうな会合でのヤバい出来事が続いていきます

その後、彼らが何者なのかが描かれていくのですが、前半は「タクシーあるある」のほのぼの劇場になっていましたね

 

坂口の存在が良い刺激になっていて、彼が高木に絡んでくるところから一気に物語が引き締まります

それは、裏を返せば、前半がややもっさりしていて、「事件が起こるのが遅い」と言う感じに仕上がっていましたね

 

↓詳しいレビューはこちらから

【映画感想】Sin Clock【後半:ネタバレあり】

 

■関連リンク

Yahoo!映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

https://movies.yahoo.co.jp/movie/385396/review/04845ba3-12b8-4804-ad74-d05036fa4e6f/

 

公式HP:

https://sinclock.asmik-ace.co.jp/


銀平町シネマブルース

 

■オススメ度

 

人生の再生を取り扱った映画が好きな人(★★★)

映画内で映画を作る映画に興味がある人(★★★)

 

■公式予告編

鑑賞日2023.2.12(イオンシネマ京都桂川)

 

■映画情報

 

情報2022年、日本、99分、G

ジャンル:さすらう映画監督が寂れた映画館店主に救われる様子を描いたヒューマンドラマ

 

監督城定秀夫

脚本いまおかしんじ

 

キャスト:

小出恵介(近藤猛:住む場所を失ってさすらう元映画監督

 

吹越満(梶原啓司:猛を雇う涙もろい映画館「スカラ座」の支配人)

藤田朋子(桐谷陽子:梶原の元カノ、麻雀仲間)

 

渡辺裕之(谷口章雄:「スカラ座」の映写技師)

藤原さくら(足立エリカ:「スカラ座」のアルバイト)

日高七海(大崎美久:「スカラ座」のアルバイト)

 

宇野祥平佐藤伸夫:猛と関わりを持つホームレス、生活保護セミナーに参加)

 

小野莉奈(谷内由里子:「スカラ座」で作品を上映する新人映画監督)

 

平井亜門(高杉良太郎:猛と一緒に映画を撮っていた助監督)

片岡礼子高杉弥生:良太郎の母親)

さとうほなみ(二ノ宮一果:元女優、猛の作品「はらわた工場の夜」出演者、逃げる事務員役))

 

浅田美代子黒田新子:生活保護ブローカー)

 

■映画の舞台

 

銀平町(架空)

銀平スカラ座

 

ロケ地:

埼玉県:川越市

川越スカラ座

https://maps.app.goo.gl/Qwe69v3XiYQ6G8Bg8?g_st=ic

 

千葉県:木更津市

雀荘ボトム

https://maps.app.goo.gl/YFnfEzJyuCKuxPwv7?g_st=ic

 

喫茶 りんどん

https://maps.app.goo.gl/mFWeHDBKLWk63siv5?g_st=ic

 

■簡単なあらすじ

 

銀平町にたどり着いた元映画監督の近藤猛は、河辺にて途方に暮れていた

友人の木村と待ち合わせていた猛だったが、金の無心をしているうちにホームレスに鞄を置き引きされてしまう

 

追いかける猛は男を見失い、街頭で生活保護支援のNPOの存在を知る

猛はやむなく説明会に参加するものの、そこには鞄を奪った男と近所の映画館「銀平スカラ座」の支配人がいた

 

NPOが怪しいという話で盛り上がった流れで映画館に招かれた猛は、そこで少しの間泊まり込みでアルバイトをさせてもらうことになる

映画館は客足が遠退き、アルバイトも常連も途方に暮れている

そんな中、梶原の元に新人監督の谷内から一本の映画を観てほしいと依頼が入った

 

梶原は従業員を集めて映画を鑑賞し、その作品を映画館で上映するかを決めることになった

また、梶原は猛が元映画監督であることを知り、猛が露頭に迷ったのは「最愛の妻が死んだから」と勘違いするようになっていた

 

テーマ:映画に込められた愛

裏テーマ:銀幕の中に存在が残る意味

 

■ひとこと感想

 

映画内で映画を作る映画とは知らずに、レトロな雰囲気のポスターに惹かれて参戦

人情系の話なんだろうなあと思いながら、ほのぼのとした世界観を堪能して参りました

 

映画はほっこり系なのですが、猛は「マニアに人気のホラー映画監督」ということで、劇中で作られる(実際には編集のみ)映画はエッジが効いていたように思います

猛が映画館のみんなに受け入れられていく様子は彼の人柄というよりは背景で、支配人の梶原の勘違いと行動力がすべてを変えていきます

 

映画に携わった人たちの日常の空気感を堪能する映画ではありますが、基本何も起こらない系なので、退屈に感じる人がいるかもしれませんね

個人的には楽しめましたが、一般受けするのかは何とも言えません

 

↓詳しいレビューはこちらから

【映画感想】銀平町シネマブルース【後半:ネタバレあり】

 

■関連リンク

Yahoo!映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

https://movies.yahoo.co.jp/movie/385345/review/cb72515c-979b-48eb-8302-186e20ef47bd/

 

公式HP:

https://www.g-scalaza.com/

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投稿者 Hiroshi_Takata

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