■映画鑑賞まとめ■

 

8月、第5週(2022.8.29〜2022.9.4)

 


あきらとアキラ

 

■オススメ度

 

池井戸潤さんの作品が好きな人(★★★)

金融サスペンスを期待している人(★★)

友情ドラマを観たい人(★★★)

 

■公式予告編

鑑賞日:2022.8.30(イオンシネマ京都桂川)

 

■映画情報

 

情報:2022年、日本、128分、G

ジャンル:倒産の危機に追い込まれた大企業をかつてのライバル同士が手を組んで救おうと奮闘するヒューマンドラマ

 

監督:三木孝浩

脚本:池田奈津子

原作:池井戸潤(2017年、徳間文庫)

 

キャスト:

竹内涼真(山崎瑛:産業中央銀行の行員、実家は倒産の憂き目にあった山崎プレス工業)

 (幼少期:榎本司、高校時代:椿原彗

横浜流星(階堂彬:産業中央銀行の行員、山崎とは同期、東海郵船の元後継者)

 (幼少期:平野虎牙

 

高橋海人(階堂龍馬:階堂彬の弟、「東海観光」の若き新社長に抜擢される)

 (幼少期:熊谷武尊

 

石丸幹二(階堂一磨:階堂の父、「東海郵船」の社長、長男)

戸田菜穂(階堂聡美:階堂彬の母)

 

ユースケ・サンタマリア(階堂晋:彬の叔父。グループ会社「東海商会」の社長、一真の弟、次男)

児嶋一哉(階堂崇:彬の叔父、「東海郵船」グループ会社「東海観光」社長、一磨の弟、三男)

 

杉本哲太(山崎孝造:山崎瑛の父、「山崎プレス」の社長)

 

江口洋介(不動公二:産業中央銀行・上野支店副支店長)

上白石萌歌(水島カンナ:産業中央銀行の銀行員)

奥田瑛二(羽根田一雄:産業中央銀行・融資部長)

 

満島真之介(工藤武史:山崎が高校時代に出会った岩田銀行の銀行員)

宇野祥平(井口雅信:山崎の担当取引先「井口ファクトリー」の社長)

塚地武雅(保原茂久:山崎の実家「山崎プレス工場」の従業員)

 

■映画の舞台

 

東京のどこか

 

ロケ地:

長光山 妙蓮寺(葬儀会場)

https://maps.app.goo.gl/DRKz4q8yKUomSqjK8?g_st=ic

 

料亭 玉家(ベンチャー企業促進プロジェクト会合)

https://maps.app.goo.gl/TmpjUZNAaGU3oCiL8?g_st=ic

 

青山やまと(能登島ホテル)

https://maps.google.com?g_st=ic

 

リゾート伊豆高原(パシフィコリゾート)

https://maps.app.goo.gl/y1cRWW3fpSfBydQY6?g_st=ic

 

大成建設㈱ 本社(産業中央銀行本店、外観)

https://maps.app.goo.gl/12ZqEnExGpXpyxQi6?g_st=ic

 

横浜税関(東海郵船)

https://maps.app.goo.gl/d6hybEi2NMYYmFUZ6?g_st=ic

 

栃木県議会議事堂(産業中央銀行、内観)

https://maps.app.goo.gl/8JAi6q5R2Uww9Raz7?g_st=ic

 

亀の井ホテル 奥日光湯元(イーストオーシャン、外観)

https://maps.app.goo.gl/y3KFF7RfLtDHeMda6?g_st=ic

 

沼津信用金庫本店ビル(福山支店)

https://maps.app.goo.gl/r4Uxo76E7cyonLKk8?g_st=ic

 

■簡単なあらすじ

 

倒産した町工場「山崎プレス」の社長の息子・瑛と、大企業「東海郵船」の社長の息子・彬は、それぞれが違う人生を歩みながらも、奇妙な縁で産業中央銀行に同期入社した

二人とも優秀な成績で、銀行の儀式でもある「企業と銀行の立場に立って、融資をするか否か」を新入社員の前でプレゼンを行うことになった

 

企業側の経理部長役の彬は、粉飾決済を敢行して、想定外の巨額の融資を申し込む

一方、銀行の融資担当役になった瑛は、その決算書を読み解き、粉飾決済であることを看過して、融資を断った

 

それから二人は「伝説のプレゼン」の立役者となって行内の話題になるものの、二人の行く末は対称的なものだった

「人に金を貸す」ことを感情的に捉える瑛と、冷静に数字だけを見る彬

 

それぞれはトップバンカーへの道を歩むものの、ある工場の融資を巡って瑛は地方へと左遷されてしまう

それは経営者家族を守るために銀行に損失を被せた行為と揶揄された

 

左遷先でもめげずに努力を続けてきた瑛は、数年の歳月を経て本店に舞い戻る

そんな折、彬の父・一磨が病気で倒れ、後継には彬の弟・龍馬がつくことになった

 

だが、龍馬のコンプレックスを刺激して取り込むことに成功した叔父の晋と崇は、暗礁に乗り上げていたリゾートプロジェクトに龍馬を引き入れてしまう

その赤字は徐々に嵩張ってしまい、東海グループは、リゾートプロジェクトの失敗によって破綻の危機を迎えていた

 

テーマ:人情と感情

裏テーマ:理想と確実性

 

■ひとこと感想

 

ダブル主人公が同じ名前という、小説でも混乱してしまいそうな作品がとうとうスクリーンにやってきました

WOWOWでドラマ化済みの案件で、この壮大な物語をどうやって2時間でまとめるのかが気になってしまいましたね

 

結果的にはうまく纏まっていて、かなり端折られているとは思うのですが、映画を観た感じでは違和感を感じるところはあまりありませんでした

率直な感想は「うまいことまとめたなあ」で、物語の内容よりもこの尺に綺麗にまとめたところに驚きを感じました

 

物語は二人の邂逅から始まり、あの日に結ばれた宿命を辿っていくというもの、演技の上手い下手はあるし、芸人に重要なキャラをさせているし、と邦画の悪いところが凝縮していましたが、それほど悪目立ちするところはありませんでした

 

テーマは「銀行は何を持って融資を決定するのか」というもので、感情や人情に左右される瑛を小馬鹿にしていた彬が、感情や人情によって親族内の問題に立ち向かうという構図になっていました

 

ラストの解決策にどこまで「確実性」があるのかはわかりませんが、映画内の説明だと行けそうな気がしましたね

このあたりは会社の決算書とかを観た人の方が、より詳しく突っ込めるし関心できるところなのかもしれません

 

↓詳しいレビューはこちらから

【映画感想】あきらとアキラ【後半:ネタバレあり】

 

■関連リンク

Yahoo!映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

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公式HP:

https://akira-to-akira-movie.toho.co.jp/


シーフォーミー

 

■オススメ度

 

ワン・シチュエーション・スリラーが好きな人(★★★)

 

■公式予告編

鑑賞日:2022.8.30(T・JOY京都)

 

■映画情報

 

原題:Mira por mí(「私に気をつけて」という意味)、英題:See for Me(「私のために見て」という意味)

情報:2021年、カナダ、93分、G

ジャンル:猫シッターとして豪邸に入った盲目の女性が、強盗に襲われる様子を描いたワン・シチュエーション・スリラー

 

監督:ランドール・オキタ

脚本:アダム・ヨーク

 

キャスト:

スカイラー・ダペンポート/Skyler Davenport(ソフィ・スコット:網膜色素症を発症する元スキー選手、猫シッターのバイトを始める)

ナタリー・ブラウン/Natalie Brown(ソフィの母)

 

ジェシカ・パーカー・ケネディ/Jessica Parker Kennedy(ケリー:フロリダ在住のFPSゲーマー、元軍人、アプリ「See  for Me」のサポーター

Keaton Kaplan(カム:パラリンピックを薦めるソフィーの友人)

 

ローラ・ヴァンダーボード/Laura Vandervoort(デボラ:ソフィーに猫シッターを依頼する女性)

キム・コーツ/Kim Coates(リコ:デボラの夫)

 

ジョー・ピング/Joe Pingue(デイヴ:金庫破りをする強盗)

パスカル・ラングデール/Pascal Langdale(アーニー:強盗のリーダー格)

ジョージ・チョートフ/George Tchortov(オーティス:強盗の見張り番)

 

エミリー・ピッグフォード/Emily Piggford(ブルックス:通報を聞きつけて駆けつける地元の保安官)

 

■映画の舞台

 

アメリカ:ニューヨーク北部郊外

シックス・ゴールデン・レーン

 

ロケ地:

カナダ:オンタリオ州

 

■簡単なあらすじ

 

スキーのダウンヒルのトップスキーヤーだったソフィは、網膜色素症を発症し、選手生命を絶たれてしまっていた

今ではシッター業で富豪の家に行き、そこで友人カムに目の代わりになってもらって窃盗などの悪事を重ねてきた

 

ある日、デボラというNY郊外の富豪の依頼を受けたソフィーは、タクシーに乗って山奥の邸宅へと向かった

あたりには民家もない僻地で、デボラは夫と離婚したばかりだと言う

 

彼女の猫アーチーの面倒を見るソフィーだったが、誰も訪れないはずの豪邸に侵入者が来たことを察知する

ソフィーは警察に連絡し、事前に登録しておいた視覚障害者用のアプリ「See  for Me」を起動させた

 

そこにはFPSゲーマーのケリーがいて、彼女の目を通じて豪邸の状況を探ることになった

男たちは誰かの命令でその家の金庫破りをする目的で侵入していて、彼らは家に誰もいないと思っていた

 

ほどなく地元の保安官ブルックスが訪れるものの、事前に口裏を合わせる約束をしてしまったソフィーは、家にブルックスを迎え入れて、気のすむまで捜索をさせた

 

そんな折、ブルックスの元に一つの報告が入る

それは、ケリーを通じて送られた情報を元にしてたどり着いた無線だったのである

 

テーマ:盲目と油断

裏テーマ:献身と残像

 

■ひとこと感想

 

ワン・シチュエーション・スリラーということで盲目の元スキーヤーが猫シッターで訪れた豪邸にて、強盗に襲われる顛末を描いていきます

主人公はどうしようもないクズ設定という珍しいもので、特に視覚障害者の性格と行動を最低にしたというのはこれまでになかったかもしれません

 

母の過剰な介入に嫌気を指すぐらいならわかりますが、豪邸でシッターをしながら盗みを働く常習犯というのは斬新な設定で、しかも「障害者は見過ごされる」という確信犯というのがヤバすぎます

おそらくは色んな団体からクレームが来そうな案件ですが、「平等に扱え」と常日頃言っている主張を持ち出せば何も言えなくなるかもしれません

 

とは言うものの、武力的に立場が弱い存在のエスケープと言うものは感情移入されやすくて、その感情を逆撫でするかの如く、犯人と協定を結んだりと無茶な行動が悪目立ちしています

生き残るためとは言いながらも、結局は金銭欲に負けてしまっているし、被害者なのか加害者なのかうやむやになっているところを観客がどんな感情で捉えれば良いのか悩んでしまいますね

 

↓詳しいレビューはこちらから

【映画感想】シーフォーミー【後半:ネタバレあり】

 

■関連リンク

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公式HP:

https://klockworx-v.com/seeforme/


Zola

 

■オススメ度

 

SNSが出自の実話系が好きな人(★★★)

 

■公式予告編

鑑賞日:2022.8.31(MOVIX京都)

 

■映画情報

 

原題:Zora

情報:2020年、アメリカ、90分、R18+

ジャンル:ストリップダンサーとしてフロリダに行った女性が素行の悪い連中の一悶着に巻き込まれるスリラー映画

 

監督:ジャニクザ・ブラヴォー

脚本:ジャニクザ・ブラヴォー&ジェレミー・O・ハリス

原作:アザイア・キングのツィート&デヴィッド・クシュナ『Zora Tells All : The Real Story Behind the Greatest Stripper Saga Ever Tweed』

 

キャスト:

テイラー・ペイジ/Taylour Paige(アザイア・キング/ゾラ:デトロイトの「フーターズ」のストリッパー)

ライリー・キーオ/Riley Keough(ステファニ:初対面でゾラを誘う女性)

 

ニコラス・ブラウン/Nicholas Braun(デレク:ゾラのボーイフレンド)

コールマン・ドミンゴ/Colman Domingo(X:ゾラのルームメイト、ポン引き)

ソフィー・ホール/Sophie Hall(ベイビー:Xの無口なパートナー)

 

ジェイソン・ミッチェル/Jason Mitchell(ディオン:デレクと仲良くなるフロリダのアウトロー)

Jarquale Stewart(CC:ディオンのヤバい仲間)

 

■映画の舞台

 

アメリカ:デトロイト

アメリカ:フロリダ州

タンパ

https://maps.app.goo.gl/ULtXBKdCtTcdQ2G57?g_st=ic

 

ロケ地:

アメリカ:フロリダ州タンパ

 

■簡単なあらすじ

 

ストリップダンサーとレストランのウェイトレスを掛け持ちしているゾラの元に、中年男性を連れた一人の白人女性・ステファニが客として訪れる

彼女はなぜかゾラを一目で気に入り、一緒にストリップダンスの劇場で踊ることになった

 

息のあった二人は、初対面なのに翌日には旅行に行くこと取り付けていたが、待ち合わせ場所にはステファニ以外にも、彼女の恋人とルームメイトの男性と言う奇妙な取り合わせになっていた

 

危険を感じながらもフロリダに来たゾラだったが、ダンスで稼ぐのではなく、売春行為を主体としていて、同行したルームメイトのXは、かつてステファニのポッ引きだった人物だった

 

体を売る気のないゾラは、マッチングアプリにステファニの際どい写真を載せ、金額も150ドルから一気に500ドルに上げて見せた

その作戦は功を奏し、ステファには一晩で8000ドルを稼いでしまうのである

 

だが、そんな彼らを付け狙う影が、着実に近づきつつあったのである

 

テーマ:甘い話は基本、罠

裏テーマ:人間関係はゆっくり構築しよう

 

■ひとこと感想

 

ポスタービジュアルがキラキラで、ツイッターの発信が元ネタで、A24と言うことで参戦決定

R18+でしたが、女性よりも男性のアレがたくさん登場する映画になっていました

セックス描写はそれほどではありませんが、色々とヤバい展開になっていましたね

 

映画は「ゾラ」が巻き込まれて見てきたものをツイートした内容が話題になって書籍化されたようですね

描かれている内容は地味に映りますが、実際に遭遇したらたまったではありません

 

冒頭から一歩半ぐらい引いているゾラの距離感が秀逸で、友達選びは大事だなあと思ってしまいますねえ

 

↓詳しいレビューはこちらから

【映画感想】Zola/ゾラ【後半:ネタバレあり】

 

■関連リンク

Yahoo!映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

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公式HP:

https://transformer.co.jp/m/zola/


異動辞令は音楽隊

 

■オススメ度

 

警察の音楽隊に興味がある人(★★★)

音楽映画が好きな人(★★★)

 

■公式予告編

鑑賞日:2022.8.31(MOVIX京都)

 

■映画情報

 

情報:2022年、日本、119分、G

ジャンル:左遷された元刑事が、慣れない部署で奮闘する様子を描いた音楽&ヒューマンドラマ

 

監督&脚本:内田英治

 

キャスト:

阿部寛(成瀬司:捜査一課から音楽隊への異動を命じられる刑事)

 

【警察音楽隊メンバー】

清野菜名(来島春子:交通課所属、トランペット奏者、一児の母)

高杉真宙(北村裕司:自動車警ら隊所属、サックス奏者)

板橋駿谷(国沢正志:自動車警ら隊所属、チューバ奏者)

モトーラ世理奈(柏木美由紀:県警本部会計課所属、カラーガードリーダー)

渋川清彦(広岡達也:交通機動隊所属、成瀬の指導担当、パーカッション)

酒向芳(沢田高広:警察音楽隊隊長、指揮者)

 

【捜査一課のメンバー】

磯村勇斗(坂本祥太:捜査第一課巡査部長、成瀬の後輩&相棒)

六平直政(井上涼平:警部補主任、成瀬の同僚)

岡部たかし(篠田誠:成瀬の異動を心から嘲笑う刑事部捜査一課長)

光石研(五十嵐和夫:音楽隊の存在を疎ましく思っている県警本部長)

 

【その他】

倍賞美津子(成瀬幸子:認知症を患う成瀬の母)

見上愛(成瀬法子:成瀬の娘)

高橋侃(西田優吾:アポ電強盗グループの一味)

 

■映画の舞台

 

日本のどこかの地方都市

 

ロケ地:

愛知県:豊橋市&豊川市

東田球場(マーチングの練習)

https://maps.app.goo.gl/hoKNXGr2JM4j2d8h9?g_st=ic

 

桜丘高等学校(練習場の教会)

https://maps.app.goo.gl/zV4WXduq1K6hPXbJA?g_st=ic

 

豊橋市公会堂(定期演奏会)

https://maps.app.goo.gl/GvfSCzCCGkxN4Xaq5?g_st=ic

 

こども未来館 ココニコ(音楽フェス会場)

https://maps.app.goo.gl/5JvWKgDGZDNnBQKY7?g_st=ic

 

勢川 本店

https://maps.app.goo.gl/w7HuwLCuoaQ88nRS6?g_st=ic

 

伊勢路 本店(お好み焼き屋)

https://maps.app.goo.gl/11xMUVFYrmqSdg8g6?g_st=ic

 

小野田(バス停)

https://maps.app.goo.gl/PygaZgNKi4e4ebfu5?g_st=ic

 

■簡単なあらすじ

 

現場一筋30年の鬼刑事・成瀬司は、強引な捜査と部署内のパワハラで孤立している存在だった

ある日、令状なしの家宅捜索の訴えと内部からのパワハラの告発を受けて、成瀬は警察音楽隊に飛ばされることになった

 

警察音楽隊は各部署の寄せ集めで兼任している者も多く、実力は地を這っていた

成瀬も幼少期の和太鼓以来の音楽で、とても満足な演奏ができるほどの実力はありもしない

 

そんな中、成瀬が外された「アポ電暴行事件」が繰り返し報道されてしまう

遅々として進まない捜査に苛立って捜査本部に乗り込むものの、「君はもう刑事ではない!」と突き放されるのであった

 

テーマ:今の自分は過去の自分が作っている

裏テーマ:人生の帰路で舵を切る勇気

 

■ひとこと感想

 

パワハラ刑事が音楽隊に異動と言う出オチのような映画になっていますが、一応は刑事物+ヒューマンドラマと言うカテゴリーになっています

街で起こっている「連続アポ電暴行事件」ですが、なぜか成瀬は犯人の特定をしていると言う不思議な展開になっています

 

特定できても逮捕しなければ意味はないのですが、この逮捕劇を巡る一連のシークエンスが色々とツッコミどころ満載となっています

また、警察ものの比重が重く感じられ、いつになったら音楽隊に行くのか、とヤキモキしてしまいました

 

誰かが新しい場所に行くと言うことは、それまでにいた場所ではその人の不在によって生まれ変わることになり、また新しい場所ではその人の存在によって状況を変える必要性がある、と言えます

これまでいた刑事課は成瀬の不在を促したので、それは前時代の捜査を否定して結果を出すことが求められます

また、新しい場所は停滞する何かを変えることが期待される、と言う感じでしょうか

 

物語の軸として、成瀬の「異動」と言うものは様々な問題が表面化するきっかけになっていったと言えるのだと思います

 

↓詳しいレビューはこちらから

【映画感想】異動辞令は音楽隊!【後半:ネタバレあり】

 

■関連リンク

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公式HP:

https://gaga.ne.jp/ongakutai/


この子は邪悪

 

■オススメ度

 

一風変わったミステリーホラーが好きな人(★★★)

催眠系が好きな人(★★★)

南沙良さん目的の人(★★★)

 

■公式予告編

鑑賞日:2022.9.1(T・JOY京都)

 

■映画情報

 

情報:2022年、日本、100分、PG12

ジャンル:事故を起こした後におかしくなった一家を描いたミステリー&ホラー映画

 

監督&脚本:片岡翔

 

キャスト:

南沙良(窪花:事故後に不登校になった女子高生)

(幼少期:川端夏奈

大西流星(四井純:花を知る高校生)

 

櫻井ユキ(窪繭子:別人のように思える花の母)

渡辺さくら(窪月:花の妹)

玉木宏(窪司朗:くぼ心理療法室の心理療法士、花たちの父)

 

小宮一葉(四井理紗:純の母)

稲川実代子(純の祖母)

 

■映画の舞台

 

山梨県:甲府市

 

ロケ地:

東京都:日野市

 

埼玉県:南埼玉郡

東武動物公園(メリーゴーランド:カルーセル・ウォーター・リリー)

https://maps.app.goo.gl/4iBKBXwqXdLeSLXm6?g_st=ic

 

■簡単なあらすじ

 

家族で遊園地に行った帰りに事故にあった花たちは、今では父は足に障害が残り、妹は顔面傷だらけで人前に出れず、母に至っては5年経っても昏睡から目が覚めずにいた

父は地元で心理療法を扱っていて、時折患者がやってくる

花は事故以来不登校になっていたが、父親は登校を強要しなかった

 

ある日、診療室を覗く男子学生は、2階の窓に白い仮面を被った少女を目撃する

父らしき男も彼に気付いたが、その日は何も起こらなかった

 

男子学生は近くに住んでいて、母は精神疾患でおかしくなっていた

祖母と二人暮らしだったが、母をなんとか治療したいと考えて、診療室が気になっていたのである

 

そんなある日、花たちの元に5年ぶりに母親が帰ってきた

父は「奇跡が起きた」と言うものの、花は母を見て違和感を感じる

父は5年ぶりだし、整形もしているというが、その説明では納得できない何かがそこにあったのである

 

テーマ:退行催眠

裏テーマ:魂と体

 

■ひとこと感想

 

ホラーミステリーで、人が入れ替わり系と言うことを認識した上で参戦

それ以外の情報はほぼ入れずに観ましたが、思った以上にオチが読めてしまう内容になっていました

 

タイトルの意味は最後までわかりませんが、概ね映画全体を表している秀逸なタイトルであると思います

問題は退行催眠があそこまで万能なものなのかと言うリアリティの問題でしょうか

 

それをどこまで許容できるかが評価の分かれ目になりそうですが、それを差し引いても役者の演技力で保っている部分は多かったように思えます

あまり書くとネタバレになってしまうのでアレですが、できるだけ情報を入れない方が楽しめるのは間違い無いですね

 

↓詳しいレビューはこちらから

【映画感想】この子は邪悪【後半:ネタバレあり】

 

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公式HP:

http://happinet-phantom.com/konokohajyaaku/


ブレット・トレイン

 

■オススメ度

 

スリリングでスピーディな映画が好きな人(★★★★)

トンデモニッポンを堪能したい人(★★★★)

原作ファンの人(たぶん別物)

 

■公式予告編

鑑賞日:2022.9.1(MOVIX京都 ドルビーシネマ)

 

■映画情報

 

原題:Bullet Train

情報:2022年、アメリカ。126分、R15+

ジャンル:ブリーフケースを盗むだけのミッションが血みどろの殺し合いに発展してしまうアクション映画

 

監督:デヴィッド・リーチ

脚本:ザック・オルケヴィッチ

原作:伊坂幸太郎『マリアビートル(2010年、角川書店)』

 

キャスト:

ブラッド・ピット/Brad Pitt( レディバグ:運の悪い殺し屋、原作の七尾)

 

ジョーイ・キング/Joey King(王子:若いイギリス人の女子大生風の殺し屋、原作の王子慧)

 

アーロン・タイラー=ジョンソン/Aaron Taylor-Johnson(タンジェリン:白人のイギリス人の殺し屋、原作の蜜柑)

 (少年期:Miles Marz

ブライアン・タイリー・ヘンリー/Brian Tyree Henry(レモン:トーマス好きな黒人のイギリス人殺し屋、タンジェリンの弟、原作の檸檬)

    (少年期:Joshua Johnson-Payne

 

アンドリュー・小路/Andrew Koji(木村雄一/ファーザー:日本人の殺し屋、原作の主人公)

   (少年期:Parker Lin

真田広之(エルダー:木村の父、剣術に優れた元ヤクザ)

   (若年期:ヨシ・スダルソ/Yoshi Sudarso

 

マイケル・シャノン/Michael Shannon(ホワイト・デス:リボルバーによるロシアンルーレットを使う鬼の面を被った殺し屋、原作の峰岸良夫)

ローガン・ラーマン/Logan Lerman(サン:ホワイト・デスの息子)

 

べニート・A・マルティネス・オカシオ/Benito A. Martínez Ocasio/Bad Bunny(ウルフ:レディバグに恨みを持つメキシコの殺し屋)

 (若年期:Ian Martinez

 

ザジー・ビーツ/Zazie Beetz(ホーネット:新幹線の乗務員風のアメリカ人の殺し屋)

 

サンドラ・ブロック/Sandra Bullock(マリア・ビートル/レディバグのハンドラー、原作の真莉亜)

 

マシ・オカ/Masi Oka(新幹線の車掌)

福原かれん(新幹線の乗務員)

 

■映画の舞台

 

東京→京都間を走る超高速列車「ゆかり号」

 

ロケ地:

アメリカ:ロサンゼルス

 

■簡単なあらすじ

 

運が悪い殺し屋レディバグは、依頼人のマリアから「新幹線に乗っているブリーフケースを盗む」と言う依頼を受けることになった

あっさりとケースは見つかるものの、同じ列車にはかつて殺されそうになった殺し屋兄弟が乗っていた

 

さっさと逃げようとするレディバグだったが、次の駅には自分のことを狙うウルフが乗り込んできて、いきなり襲われてしまう

レディバグには何のことかわからなかったが、かつて参加した結婚式にて、ウルフ以外の全員が死んだ事件を思い出した

 

ケースは兄弟が預かったもので、それは京都で待つホワイト・デスに渡すものだったが、レディバグはそれを既に盗んでいて、二人は慌てふためく

二人はホワイト・デスの息子サンの救出も愛されていて、ひとまず彼を残して車内を探し始める

 

だが、全く見当たらず、言い訳を考えようと席に戻ったところ、サンは何者かによって殺されていたのである

兄弟は殺し屋を探し、同時にホワイト・デスの定期連絡をごまかく手段に出る

一方その頃、レディバグの持つケースは色んな乗客に狙われ始めるのであった

 

テーマ:運とは何か

裏テーマ:運を見る角度

 

■ひとこと感想

 

予告編の段階で「トンデモニッポン」になるんだろうなあと思って鑑賞

予想は的中で、京都駅を見た時は吹き出しそうになりました

 

物語は予告編でほぼネタバレ状態で、何かしらの因果で集まった10人の殺し屋たちが、それぞれの目的に向かって暴れると言うものでした

原作は未読ですが、おそらくは本筋以外は脚色が多そうな印象

 

アクションはそこまで込み入ったものではありませんが、絵になるシーンが多くてスタイリッシュな印象が強かったですね

10人の複雑に絡み合ったものが徐々に解けていく様は見事で、ちょっとばかし展開が早いのでついていくのが大変かもしれません

 

前編「めっちゃ早口」なので、字幕苦手な人は吹き替えにした方が良いかもしれません

 

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【映画感想】ブレット・トレイン【後半:ネタバレあり】

 

■関連リンク

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公式HP:

https://www.bullettrain-movie.jp/


さかなのこ

 

■オススメ度

 

おさかなが好きな人(★★★★)

さかなクンに興味のある人(★★★)

 

■公式予告編

鑑賞日:2022.9.2(イオンシネマ京都桂川)

 

■映画情報

 

情報:2022年、日本、139分、G

ジャンル:小さい頃からおさかな大好きなミー坊の半生を描いた青春映画

 

監督:沖田修一

脚本:沖田修一&前田司郎

原作:さかなクン『さかなクンの一魚一会〜まいにち夢中な人生!(2016年、講談社)』

 

キャスト:

のん(ミー坊/さかなクン:お魚大好き小学生→高校生→おとな)

 (幼少期:西村瑞季

 

柳楽優弥(ヒヨ:ミー坊の幼馴染→不良→TV局員)

 (幼少期:中須翔真

夏帆(モモコ:ミー坊のクラスメイト→キャバ嬢→シングルマザー)

 (幼少期:増田光桜

磯村勇斗(総長:ミー坊の親友)

岡山天音(籾山/カミソリ籾:ミー坊の親友、寿司屋を開業)

 

さかなクン(ギョギョおじさん:地元に住むおさかなに詳しいおじさん)

 

三宅弘城(ジロウ:ミー坊の父)

井川遥(ミチコ:ミー坊の母)

 

 

■映画の舞台

 

日本のどこかの漁港近くの町

 

ロケ地:

静岡県:沼津市

横浜圏:横浜市

 

神奈川県:綾瀬市

綾瀬市立北の台小学校(通う小学校)

https://maps.app.goo.gl/cS9sxunrvYmyjcYd7?g_st=ic

 

東京都千代田区(パレット買うお店)

レモン画翠 建築模型材料 本店

https://maps.app.goo.gl/DWZA3ZnNb3hGUjzq5?g_st=ic

 

静岡県:沼津市

あわしまマリンパーク

https://maps.app.goo.gl/gQv7Rg4vokcQw5Jy5?g_st=ic

 

静岡県:静岡市

東海大学海洋科学博物館

https://maps.app.goo.gl/tcY4C3nER6B3Sd4UA?g_st=ic

 

岡山県;笠岡市

笠岡市立カブトガニ博物館

https://maps.app.goo.gl/gebwKj3knCJyaUFg9?g_st=ic

 

■簡単なあらすじ

 

子どもの頃からおさかな大好きのミー坊は、来る日も来る日もおさかなのことばかりを考えていました

クラスメイトのヒヨやモモコはそんなミー坊の日常に連れ添っています

 

町にはおさかなに詳しいけど、噂の絶えないギョギョおじさんがいて、父は「知らない人と遊んではダメ」と言うものの、母は「人を信頼する人生を歩んでほしい」とミー坊については寛容的でした

 

ミー坊は中学に上がっても変わらず、同じ中学の不良・総長らに絡まれますがマイペースを貫きます

そんな総長らは隣町の不良と対抗していて、それが小学校の時の同級生ヒヨでした

 

それから大人になったミー坊は、水族館でアルバイトしたり、寿司屋で働きますが、思ったような仕事にありつけません

そんなとき、シングルマザーになったモモコと再会し、一緒に住むことになりました

ミー坊は二人のためにもっと働こうと考えますが、モモコの娘・ミツコのためにパステルを買ったその日、二人はどこかへ消えてしまいます

 

ミー坊はパステルを手にして、包み紙におさかなの絵を描き始めるのでした

 

テーマ:好きなことの続け方

裏テーマ:家族の理解

 

■ひとこと感想

 

さかなクンのことはあまり詳しく知りませんでしたが、経歴がスゴいことだけは知っています

そんな彼(劇中では「女でも男でもどっちでもいい」と宣言されますが)のエッセイを元に構築された作品ということで興味を持って鑑賞しました

 

あらすじ欄がほのぼのとしてますが、映画のテイストがまさにあんな感じの朴訥さで、なんとなく釣られてしまいましたね

 

さかなクンの前半生を描く作品で、そのルーツが窺える内容になっていて、カブトガニの人工孵化、ミー坊新聞、寿司屋のペインティングは実話だそうです

本人もカメオ出演していますが、町にいるちょっとアブナイおじさんと言う感じに描かれていて、よく引き受けられたなあと思いました

 

↓詳しいレビューはこちらから

【映画感想】さかなのこ【後半:ネタバレあり】

 

■関連リンク

Yahoo!映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

https://movies.yahoo.co.jp/movie/381816/review/a5691a87-6b36-4ee8-bebe-1f3684904e31/

 

公式HP:

https://sakananoko.jp/

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投稿者 Hiroshi_Takata

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