■映画鑑賞まとめ■
9月、第3週(2024.9.16~2024.9.22)
■ヒットマン
■オススメ度
グレン・パウエルの七変化が見たい人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2024.9.17(MOVIX京都)
■映画情報
原題:Hit Man(殺し屋)
情報:2023年、アメリカ、115分、PG12
ジャンル:依頼人女性と恋に落ちる殺し屋を描いたコメディ映画
監督:リチャード・リンクレーター
脚本:リチャード・リンクレーター&グレン・パウエル
原作:スキップ・ホランズワース/Skip Hollandsworth『Hit Man(2001年)』
→(原案の記事:英語版) https://www.texasmonthly.com/true-crime/hit-man-2/
キャスト:
グレン・パウエル/Glen Powell(ゲイリー・ジョンソン/Gary Johnson:ニューオーリンズ大学の心理学&哲学の教授、潜入捜査官)
アドリア・アルホナ/Adria Arjona(マディソン・フィゲロア・マスターズ/Madison Figueroa Masters:夫殺しを依頼する女性)
オースティン・アメリオ/Austin Amelio(ジャスパー/Jasper:ゲイリーの前任の潜入捜査官)
レタ/Retta(クローデット/Claudette:ゲイリーの同僚)
サンジャイ・ラオ/Sanjay Rao(フィル/Phil:ゲイリーの同僚)
グレラン・ブライアント・バンクス/Gralen Bryant Banks(ハンク巡査部長/Sergeant Hank:ゲイリーたちの上司)
モーリー・バーナード/Molly Bernard(アリシア/Alicia:ゲイリーの元妻)
Beth Bartley(ジル/Jill:マディソンの奉仕活動の仲間)
エヴァン・ホルツマン/Evan Holtzman(レイ/Ray:マディソンの夫)
Mike Markoff(クレイグ/Craig:厄介な依頼人)
Morgana Shaw(タミー/Tammy:夫殺しを依頼するボートの女)
■映画の舞台
1980年〜1990年代、
アメリカ:ルイジアナ州
ニューオーリンズ
ロケ地:
アメリカ:ルイジアナ州
ニューオーリンズ
■簡単なあらすじ
ニューオーリンズ大学で教鞭を取っているゲイリー・ジョンソンは、警察の「殺人依頼のおとり捜査」を手伝っていたが、ある日、潜入捜査官のジャスパーが事件を起こしてことで、彼の代わりを務めることになった
ゲイリーは殺人の依頼人と会って「お金と自白」をさせるのが目的で、その依頼人を逮捕することで、殺人事件を未然に防ぐ仕事をしていた
順調に仕事をこなしていたゲイリーだったが、ある依頼を機に彼の人生は狂い始める
マディソンという名の依頼人は、自分を縛り付ける夫レイとの生活に嫌気を指していて、それを止めるには殺すしかないと考えていた
だが、ゲイリーは彼女の行動が突発的であると感じ、犯行を思い止まらせる方向へと会話を誘導することになった
ゲイリーは同僚たちに「パニックになって動転した」と報告するものの、それから二人は奇妙な関係を持つことになった
ゲイリーは殺し屋ロイとして彼女と関係を持ち始める
だがある日、街角のオープンカフェにて、二人でいるところを謹慎中のジャスパーに見られてしまう
ジャスパーはゲイリーが不祥事を起こせば復帰できると考えていたが、ゲイリーはマディソンにバレないように事態を回避させようと考えていた
それから数日後、ゲイリーに激震が走る
それは、マディソンの夫が何者かに殺されたというものだった
テーマ:変化のために必要なこと
裏テーマ:洞察力
■ひとこと感想
グレン・パウエルが殺し屋になり済ますというもので、彼のいろんな姿を愛でる作品になっています
依頼人を調べ尽くして、相手の「好みの殺し屋になりきる」というもので、心理学&哲学を実践していく立場になっていました
そんな中、依頼人であるマディソンと恋愛関係に至るのですが、そこからさらに1段階深みに入っていく様子が描かれます
冴えない大学教授を演じているのですが、マディソンと付き合い始めてからは、隠せない色気というものが出てきて、それが女生徒に伝わっているのは面白かったですね
彼の講義の内容も徐々に実践的なものに変わっていって、元妻との会話もキーワードになっていました
1980年代~90年代にかけて実際にいた人物がモデルとなっていて、エンドロールでは本人の写真などが登場します
そこで「○○はフィクションです」と但し書きが入ったのは笑ってしまいました
↓詳しいレビューはこちらから
【映画感想】ヒットマン(2023年のイギリス映画)【後半:ネタバレあり】
■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://eiga.com/movie/101181/review/04262959/
公式HP:
■ザ・ブレイキン
■オススメ度
ブレイキンを扱った映画に興味がある人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2024.9.17(MOVIX京都)
■映画情報
原題:Breaking Point(限界突破点)
情報:2023年、イギリス、102分、G
ジャンル:ある事故によって不仲になった兄弟を描くブレイキン映画
監督:ダニア・パスクィーニ&マックス・ギワ
脚本:サリー・コレット&レイチェル・ヒロンズ
キャスト:
ケルビン・クラーク/Kelvin Clark(トレイ・マシューズ/Trey:事故を機に弟ベンジーと不仲になった青年)
(幼少期:Rocco Cheeham-Karcz)
カラム・シン/Karam Singh(ベンジー・マシューズ/Benji:トレイの弟、「ランペイジクルー」のメンバー)
(幼少期:Keyaan Faizy)
Gelina Sinden(ローラ・マシューズ/Laura:トレイとベンジーの母)
ルシアン・ムサマティ/Lucian Msamati(マーティン・マシューズ/Martin:トレイとベンジーの父)
ハナ・ジョン=カーメン/Hannah John-Kamen(ケイト・ロビンソン/Kate Robinson:ブレイキンのイギリス代表のコーチ)
エミリー・キャリー/Emily Carey(アビー/Abbie:トレイの高校の友人)
ジルー・ラスール/Jilou(レイラ・ジョンストン:「ランペイジクルー」のメンバー、イギリス代表候補、ベンジーの親友)
Pearly Whirl(ソフ/Soph:「ランペイジクルー」のメンバー)
Rovanne Milliner(ナラ/Nala:イギリス代表候補)
Sunni Brummitt(モー/Mo:イギリス代表候補)
Rico Coker(ライリー/Riely:回転ドアに驚くイギリス代表候補)
Will West(ノエル/Noel:反発するイギリス代表候補)
BBoy Lagaet/Gaëtan Alin(D ラックス/D-Lux:フランス代表のエース)
Alice Eve(デブス/Debs:フランス代表のコーチ、ケイトの旧友)
■映画の舞台
イギリス:
ロンドン
リバプール
マンチェスター
ロケ地:
イギリス各地
■簡単なあらすじ
マンチェスターに住んでいるトレイとベンジーは、幼少期の交通事故が原因で仲違いしていた
その事故によって母親は亡くなってしまい、その後は父親が二人の面倒を見ていた
トレイは勉学に熱心で大学を目指していたが、ベンジーは問題行動ばかり起こしていた
彼はランペイジクルーというブレイキンのチームに所属していたが、ある夜に学校に無断で侵入し、壁に落書きをしたとのことで停学処分になっていた
ある日、ベンジーの基にケイトという女性から連絡が入る
彼女はイギリスの代表チームのコーチで、世界大会に向けてのチーム人選を任されていた
ベンジーとチームメイトのレイラはケイトに呼ばれ、クラブ「REVAUNT」を訪れる
だが、その日は父の誕生日で、家に一向に戻らないことに苛立つトレイは、ベンジーを呼び戻すためにクラブへと向かう
乱闘騒ぎになったものの、DJはダンスで決着をつけろとけしかける
そこでトレイはブレイキンを披露して、ベンジーを黙らせる
そんな様子をケイトは見ていて、彼女はトレイをチームへと呼び寄せることに決めたのである
テーマ:兄弟の思い違い
裏テーマ:ブレイクするための要素
■ひとこと感想
オリンピックにブレイキンが採用されたことで日本での公開になった作品ですが、同時期公開の『熱烈』に比べるとだいぶ落ちる内容になっていました
それぞれに良さがあるとは思うのですが、『熱烈』は誰が見てもわかるダンスで、『ザ・ブレイキン』はダンスに詳しくないと勝敗の決め手などがわかりにくいように思えます
物語も、兄弟の諍いの解消がメインになっていて、ダンスよりも比重が強すぎるように思います
ベンジーがいたランペイジクルーとのその後の関係がどうなったのかもわからない(応援はしていたみたい)し、トレイとベンジーのそれぞれのパートナーとの距離感もよくわからない感じになっていました
おそらくレイラは幼馴染みたいな感じで恋愛的な要素はなく、アビーに対するトレイの想いは不器用ながらもずっとあったということなのでしょう
映画は、世界大会だけど4チームのトーナメント戦で、その規模が小さすぎるのは気になってしまいます
コーチとして就任するケイトがどんな実力者かもわからず、デブスとの確執も言葉で説明するだけ
双方がナショナルチームのコーチになるほどということを考えると、ダンサーである彼らがその存在を知らないというのも微妙な設定のように思えました
↓詳しいレビューはこちらから
■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://eiga.com/movie/102005/review/04262963/
公式HP:
https://www.rakuten-ipcontent.com/thebreakin/
■シサㇺ
■オススメ度
アイヌと和人の歴史に興味がある人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2024.9.18(イオンシネマ京都桂川)
■映画情報
情報:2024年、日本、114分、PG12
ジャンル:アイヌに助けられた武士が幕府の命令に板挟みになる様子を描いたヒューマンドラマ
監督:中尾浩之
脚本:尾崎将也
キャスト:
寛一郎(高坂孝二郎:アイヌの民に助けられる松前藩の武士)
三浦貴大(高坂栄之助:孝二郎の兄)
富田靖子(高坂まさ:孝二郎の母)
古川琴音(みつ:孝二郎の幼馴染)
緒形直人(大川:孝二郎の先輩藩士)
和田正人(善助:高坂家の使用人)
山西惇(伊助:船頭)
要潤(平助:密書を受け取る謎の男)
坂東龍汰(シカヌサシ:アイヌの若者)
平野貴大(アㇰノ:村の長)
半田理津子(キナべ:アㇰノの妻)
佐々木ゆか(ヤエヤㇺノ:アㇰノの娘)
一条恭輔(ポコチョカㇻ:アㇰノの甥)
諫早幸作(オモアイノ:アㇰノの息子)
佐藤直子(アイシナ:アㇰノの母、孝二郎の世話人)
サヘル・ローズ(リキアンノ:和人に夫を殺された妻)
藤本隆宏(イカシコトシ:別の村のリーダー)
■映画の舞台
江戸時代前期、
北海道:白糠町付近
マカヨコタン
https://maps.app.goo.gl/udVF4wdzWdHuWhtE7?g_st=ic
ロケ地:
北海道:白糠町
https://maps.app.goo.gl/oWXcGEF5jSL1AZtK8?g_st=ic
■簡単なあらすじ
松前藩の藩士である孝二郎は、優秀な兄と比較され、いつも子ども扱いをされていた
先輩藩士の大川からも、蝦夷に行けば一人前になれると言われる始末だった
そんな彼もようやく蝦夷に行くことになり、そこで商いの管理を手伝うことになった
兄・栄之助とともに蝦夷の東海岸に出向いた彼は、そこで一晩を過ごし、アイヌとの商取引に臨むことになった
だが、夜中に目覚めると、兄はそばにおらず、隣の小屋から炎が立ち上っているのが見えた
慌ててそこに向かうと、そこには何者かに刺された兄がいて、彼は「善助を追え」と言い残して力尽きた
孝二郎は、使用人の伊助とともに入山し、ようやく善助を見つけたものの、不意打ちを喰らって傷を負ったまま川へと転落してしまった
善助は西を目指し、伊助は孝二郎の顛末を報告しに戻った
その後、孝二郎は河原に辿り着き、そこでアイヌの民たちに助けられる
献身の看護を受けた孝二郎は徐々に回復するものの、和人がアイヌを搾取している実情を知り心を痛める
そして、恩を返すために彼らの狩りの手伝いをしていく中で、己の使命を全うするための旅の準備を始めるのであった
テーマ:そこに住む命
裏テーマ:アイヌのためにできること
■ひとこと感想
アイヌと和人の戦いを切り取った作品で、時代的にはシャクシャインの戦いがあった頃(1669年)の争いが起こっていなかった東側が舞台となっています
主人公の孝二郎は蝦夷地に入るのが初めてというキャラで、アイヌを知らない和人ということになります
松前藩はアイヌとの交易をしていますが、コメの不作なども重なって、米俵を小さくしてごまかすみたいなせこいことをしていました
アイヌ側もその小細工を承知で、さらに砂金堀による川の汚染、産卵前の鮭を乱獲するなど、アイヌたちが大切にしている信念と相反する行動を起こしてきたことがわかります
最近になって、ようやくアイヌを舞台とした映画が全国展開されるようになってきましたが、学校でもそこまで詳しく習わない禁忌的な扱いになっていたように思います
映画は、和人の船が攻撃されたことで、松前藩が鎮圧に向かうのですが、そこでアイヌに助けられた孝二郎が板挟みになるという展開を迎えます
そこで彼はどうするのか?というところが命題になっていて、その後の「使命」に関してもその心意気が如実に描かれていました
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■関連リンク
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https://eiga.com/movie/101480/review/04266804/
公式HP:
■アビゲイル
■オススメ度
ヴァンパイア映画が好きな人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2024.9.19(MOVIX京都)
■映画情報
原題:Abigail
情報:2024年、アメリカ、109分、R15+
ジャンル:訳あり少女を誘拐したグループが未曾有の危機に瀕する様子を描いたスプラッタ・ホラー映画
監督:マット・ベティネッリ=オルビン&タイラー・ジレット
脚本:スティーヴン・シールズ&ガイ・ビューシック
キャスト:
メリッサ・バレラ/Melissa Barrera(ジョーイ/Joey:麻薬中毒から回復した元陸軍衛生兵)
ダン・スティーヴンス/Dan Stevens(フランク/Frank:元ニューヨーク市警の刑事)
ウィリアム・キャトレット/William Catlett(リックルズ/Rickles:元海兵隊の狙撃兵)
キャスリン・ニュートン/Kathryn Newton(サミー/Sammy:上級育ちのスリルを求めるハッカー)
ケヴィン・デュランド/Kevin Durand(ピーター/Peter:ギャングの取締役)
アンガス・クラウド/Angus Cloud(ディーン/Dean:反社会的な資質を抱える運転手)
ジャンカルロ・エスジポート/Giancarlo Esposito(ランバート/Lambert:グループのリーダー)
アリーシャ・ウィアー/Alisha Weir(アビゲイル/Abigail:誘拐される裏社会の大物の娘、バレエダンサー)
マシュー・グッド/Matthew Goode(クリストフ・ラザール/Father:アビゲイルの父、裏社会の大物)
■映画の舞台
不明(劇内で言及なし)
ロケ地:
アイルランド:
ダブリン
Sir JohnRogerson‘s Quay
https://maps.app.goo.gl/Ebdu2S9f3F3tFdTeA?g_st=ic
■簡単なあらすじ
モルヒネ中毒で家族と疎遠になったジョーイは、元ニューヨーク市警の刑事フランク、海兵隊の狙撃兵のリックルズたちと一緒に、ある計画に加担していた
それは、12歳の少女を誘拐するというもので、その父親は裏社会の有力者だった
バレエの劇場にて彼女を拉致した彼らは、グループのリーダーであるランバートの指示の元、彼女の邸宅へと侵入し、監禁することになった
ランバートは、彼らに24時間の監禁を支持し、翌日になれば少女の父親と取引が始まると言う
そこで彼らは少女を寝室に閉じ込めるものの、いつの間にかその屋敷のドアに鉄格子が嵌められていて、さらに窓と言う窓が閉じられてしまった
その後、悲鳴と共に運転手のディーンが殺され、屋敷は不穏な空気になる
伝説の殺し屋バルデスを引き合いに出して、屋敷に何者かが侵入しているのではないかと恐れ始める
だが、そんな殺し屋はおらず、ディーンは少女によって殺されていた
そして、リックルズが犠牲になり、少女の正体が判明するのである
テーマ:囚われの正体
裏テーマ:残忍なお仕置き
■ひとこと感想
予告編ですでに少女がヴァンパイアであることがわかっていたので、正体を明かすまでに随分と尺を取るんだなあと思っていました
寄せ集めが誘拐を起こすと言う段階で失敗フラグは立ち込めていたのですが、そこはあっさりと成功していました
これには訳があって、その思惑が後半になってわかる、と言う内容になっていました
一応、主人公は麻薬中毒者ジョーイということになるのですが、後半になって彼らの本名が暴露されます
ジョーイという名前も、リーダーのランバートが適当に振り分けたコードネームのようなもので、その偽名にも一応の意味はありました
映画は、前半はやや緩めのホラーで、後半は激しいスプラッターホラーに様変わりします
そんな中で「知恵を絞ってヴァンパイアを倒そうとする」のですが、ニンニクを探していたら玉ねぎしかなくて、「料理したことないもん」というのは笑ってしまいましたね
要所要所に軽めのギャグが散りばめられている感じになっていて、大枠ではコメディのように思えました
↓詳しいレビューはこちらから
■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://eiga.com/movie/101660/review/04269914/
公式HP:
https://www.universalpictures.jp/micro/abigail
■映画検閲
■オススメ度
奇妙なホラー&スリラー映画が好きな人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2024.9.19(アップリンク京都)
■映画情報
原題:Censor(検閲)
情報:2021年、イギリス、84分、R15+
ジャンル:映画検閲官がある映像を機におかしくなる様子を描いたサイコホラー映画
監督:ブラノ・ベイリー=ボント
脚本:ブラノ・ベイリー=ボント&アンソニー・フレッチャー
キャスト:
ニアフ・アルガー/Niamh Algar(リトル・ミス・パーフェクト/イーニッド・ベインズ/Enid Baines:英国映画分類員会の検閲官)
(若年期:Beau Gadsdon)
マイケル・スマイリー/Michael Smiley(ダグ・スマート/Doug Smart:ホラー映画のプロデューサー)
ビンセント・フランクリン/Vincent Franklin(フレイザー/Fraser:イーニッドの上司)
ニコラス・バーンズ/Nicholas Burns(サンダーソン/Sanderson:イーニッドの同僚、検閲官)
フェリシティ・モンタギュー/Felicity Montagu(ヴァレリー/Valerie:情報管理担当の職員)
ダニー・リー・ウィンター/Danny Lee Wynter(パーキンズ/Perkins:イーニッドに気がある検閲官)
クレア・パーキンズ/Clare Perkins(アン/Anne:妹の誕生日に遅れる検閲官)
ソフィア・ラ・ポルタ/Sophia La Porta(アリス・リー/Alice Lee:イーニッドの妹に似ている女優)
エイドリアン・シラー/Adrian Schiller(フレデリック・ノース/Frederick North:ベテランのホラー映画監督)
Erin Shanagher(デビー/Debbie:メイク係)
クレア・ホルマン/Clare Holman(ジューン/June:イーニッドの母)
アンドリュー・ヘイビル/Andrew Havill(ジョージ/George:イーニッドの父)
Amelie Child Villiers(ニーナ・ベインズ/Nina:イーニッドの妹、幼少期)
ギョーム・ドゥロネ/Guillaume Delaunay(チャールズ/ビーストマン/Beastman:フレデリック・ノースの映画の出演者)
リチャード・グローバー/Richard Glover(ジェラルド/Gerald:ビデオショップのオーナー)
マーガレット・サッチャー/Margaret Thatcher(本人、アーカイブ)
■映画の舞台
1985年、
ビデオ・ナスティ論争さなかのイギリス
ロケ地:
イギリス:西ヨークシャー
リーズ
26 Lowtown, Pudsey
https://maps.app.goo.gl/u6UgEsFvjVTnkw1JA
ブラッドフォード
トン/Tong
Parkwood Off Road Centre
https://maps.app.goo.gl/P3hG7KQJH7LXxsHj8
Keighley & Worth Valley Railway
https://maps.app.goo.gl/H4mGC1J6N2G7ukG28
■簡単なあらすじ
1980年代にイギリスでは、過激で有害とされる映像をチェックする機関があった
そこで検閲官として働いているイーニッドは「リトル・ミス・パーフェクト」と呼ばれるほど優秀な存在だった
彼女には妹のニーナがいたが、彼女は幼少期の時に行方不明になっていて、両親はすでに心を決めていた
だが、イーニッドは妹の死を受け入れられず、よく似た子を見つけては、それを確かめに走っていた
ある日、「狂息のえじき」という作品を検閲していたイーニッドは、それを「視聴可能」に分類してしまう
だが、その映画を模倣したとされる殺人事件が勃発し、イーニッドはマスコミの餌食になってしまった
ストレスと疲労を抱えたイーニッドは、上司のフレイザーの友人であるダグ・スマートがプロデュースしている作品の検閲にあたることになった
その作品は野獣男と女優のホラー映画だったが、その女優アリスは妹のニーナそっくりで、イーニッドは妹が生きていると思い込む
さらに、彼女が出演している映画の内容から、その関係者が妹を誘拐した犯人ではないかと思い込み始めるのである
テーマ:自己検閲の先にあるもの
裏テーマ:虚実境界線の崩壊
■ひとこと感想
1980年代の映画の検閲をしていた女性が闇堕ちすると言う展開で、行方不明の妹を映像の中で見つけると言う内容になっていました
当時のイギリスでは、自主制作映画などが盛んに作られていて、いわゆる裏ホラー映画のような発禁映像などが跋扈していました
それに規制をかけると言う意味合いで映画検閲が行われていたと言う経緯があります
映画は、その職場の中で優秀なスタッフが主人公となっていますが、公私混同のような精神状態になっていて、少しずつおかしくなっていく様子が描かれていきます
そして、自身が試聴OKとした作品が世に出て、その内容を模倣した事件が起きることで、さらに精神的に追い込まれてしまいます
そんな中、ある作品の中に妹らしき人物を見つけると言うものなのですが、ホラー映画ではないのだけど、ホラー映画を検閲しているので、グロいシーンがたくさん登場していましたね
最後は本編もホラーになるのですが、古めかしいフィルムの質感からして、90年代ホラーを見ているような気分になりました
↓詳しいレビューはこちらから
■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://eiga.com/movie/101807/review/04269915/
公式HP:
■あの人が消えた
■オススメ度
二転三転するミステリードラマが好きな人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2024.9.20(イオンシネマ京都桂川)
■映画情報
情報:2024年、日本、104分、G
ジャンル:あるマンションの秘密に迫る配達員を描いたミステリー映画
監督&脚本:水野格
Amazon Link(小説版:Kindle)→ https://amzn.to/47BHBkI
キャスト:
高橋文哉(丸子夢久郎:いわくつきのマンションを担当する配達員)
北香那(小宮千尋:いわくつきマンションの住人、205号室)
坂井真紀(長谷部弘美:詮索好きのおしゃべりな住人、301号室)
市松(みーちゃん:長谷川の愛猫)
染谷将太(島崎健吾:挙動不審な住人、302号室)
袴田吉彦(沼田隆:引っ越し先を探している住人、303号室)
菊地凛子(寺田雅子:警視庁の捜査官)
田中圭(荒川渉:丸子の職場の先輩、小説家志望)
■映画の舞台
東京都:多摩市
アパート「クレマチス多摩」
ロケ地:
神奈川県:横浜市
横浜 民泊 平楽園(クレマチス多摩)
https://maps.app.goo.gl/1ftcYYXLQ2gwzrLj6?g_st=ic
喫茶TAKEYA
https://maps.app.goo.gl/mjLqmGV6yqR3YMd38?g_st=ic
河口湖音楽と森の美術館
https://maps.app.goo.gl/RA15cQ4Cqix46D3M9?g_st=ic
■簡単なあらすじ
居酒屋でアルバイトをしながら学費を稼いでいた丸子は、コロナ禍を理由に雇い止めになってしまう
学費の催促状が届く中、ふとテレビ番組で配送業界が感謝されていることを知り、人に感謝される仕事として、そこで働くことに決めた
だが、感謝されるのは一部の美談で、少しでも遅れると罵声を浴びせられ、家にいない住人もたくさんいて、仕事はなかなか捗らなかった
丸子の先輩・荒川は小説家志望の男で、ウェブサイトに「転生もの」の小説を載せていた
だが、それはとても読めたものではなく、ふと目についた「スパイ転生」という小説で暇つぶしをすることになった
その小説はとてもよく出来ていて、丸子はその小説の続きを読むことを生き甲斐にして、応援メッセージを送り続けた
そんなある日、管轄のマンションの荷物の中に、「スパイ転生」の作者と同じ名前の荷物を見つけてしまう
丸子はその荷物が作者のものだと思い込み、喜び勇んで届けに向かう
そして、何かしらのきっかけを得ようと部屋を覗き込む
そこにあったパソコンのディスプレイには「スパイ転生」の文字があり、丸子はますますその人物が作者ではないかと思い込むのである
テーマ:誰かに必要とされること
裏テーマ:何気ないヒント
■ひとこと感想
原作のないオリジナル作品なので、各種レビューやSNSなど以外でのネタバレを拾うことはないと思いますが、本作は出演者も含めて完全ネタバレなしの方が楽しめる内容となっていました
配達員だけが知るあるアパートの秘密というもので、その秘密にのめり込んでいく様子が描かれています
誰かの役に立ちたいと思って始めた運送業で、まさかの出会いがあるというもので、そこから住民たちをよく見ていくと、素行の怪しい人物などがたくさん浮上し、ある時、その目当ての住人が姿を消す、という流れになっています
冒頭で、とある人物が行方不明になり、その噂が広まって都市伝説になっているのですが、そのあたりも綺麗に回収されていました
映画のジャンルはミステリーですが、途中でコメディっぽくなったり、スリラーになったりと、ジャンルチェンジするのも面白かったですね
ある映画のことが頭に浮かびましたが、そのタイトルを言うとネタバレになるので控えておきましょう
でも、丸子がのめり込む小説のヒロインの名前はその映画に関連していましたね
このあたりは、パンフレットの袋とじ「最終章」を読むとわかりますし、エンドロールでも気づく人がいるかもしれません
↓詳しいレビューはこちらから
■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://eiga.com/movie/101789/review/04272537/
公式HP: