■映画鑑賞まとめ■
9月、第5週&10月、第1週(2022.9.26〜2022.10.2)
Contents
■ザ・ディープハウス
■オススメ度
ワンシチュエーションホラーが好きな人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2022.9.27(イオンシネマ京都桂川)
■映画情報
原題:The Deep House
情報:2021年、イギリス、85分、G
ジャンル:水中に沈んだ廃墟を探索するユーチューバーカップルを描いたワンシチュエーションホラー映画
監督&脚本:ジュリアン・モーリー&アレクサンドル・バスティロ
キャスト:
ジェームズ・ジェガー/James Jagger(ベン:廃墟マニアのYouTuber)
カミーユ・ロウ/Camile Rowe(ティナ:ベンの彼女)
エリック・サヴァン/Eric Savin(ピエール:二人を案内する地元の人)
■映画の舞台
フランス南西部
フレー湖(架空?)
ウクライナ:ヴィーンヌィツャ(廃墟の診療所)
https://maps.app.goo.gl/i7A7ahQmam9wq8LT8?g_st=ic
ロケ地:
フランス:オシタニエ
アルジュレス=シュル=メール
https://maps.app.goo.gl/DkTm5i434S12QUsz6?g_st=ic
サン=ペール湖
https://maps.app.goo.gl/CYfzz5E88Em4bguKA?g_st=ic
ラヴィエージュ湖
https://maps.app.goo.gl/ZGRyNLiqbqeuBbGB6?g_st=ic
■簡単なあらすじ
廃墟探索系ユーチューバーカップルのベンとティナは、ウクライナにある「事件が起きた診療所」を訪れていた
そこは患者7人が看護師に毒薬を盛られて殺害された事件で、閉鎖されて廃墟になっていた
それから3ヶ月後、二人はフランス南西部のフレー湖に廃墟があると聞いて、そこで湖底にあるとされる屋敷を探索しに訪れた
だが、そこは観光スポットになっていて、ベンは落胆してしまう
ティナは「旅行を楽しみましょう」というものの、現地人のピエールと話し込んだベンは、「奥地にある湖の底に廃墟がある」と言い出す
二人は再生回数稼ぎのためにピエールを案内人にして奥地に向かう
小高い丘を徒歩で越えた二人は絶景スポットに思える湖に到着
ドローンや潜水用具のチェックをして、30分間潜るという計画で湖底を目指すことになった
テーマ:生贄
裏テーマ:過信
■ひとこと感想
最近定番になりつつある「ユーチューバーが危険なところに行く系のホラー」で、今回のシチュエーションは「湖に沈む訳ありの屋敷」になっていました
セットを組んで水中で撮影したというのが売りになっていて、確かに臨場感はあります
それでも、やはり単調な感じは否めず、狭い屋敷を行ったり来たりするだけになっているので、面白味に欠けるなあと思いました
物語はあってないようなもので、撮影を続けるという目的を持たすためだけのユーチューバー設定はもはや古典と言っても良いでしょう
そんな彼らは「立入禁止区域」に入り、呪われた屋敷で「○○」に遭遇するとなっています
閉鎖空間ホラーは「その場所に入ることになった理由に気づくと出られる」というセオリーがありますが、今回はちょっと変化球になっていましたね
それによってエンディングも変わっているので、それが唯一のサプライズになるのかなと思いました
↓詳しいレビューはこちらから
■関連リンク
Yahoo!映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://movies.yahoo.co.jp/movie/383724/review/0958b096-4189-43c2-8236-62792b8d1676/
公式HP:
https://the-deep-house.com/
■スーパー30 アーナンド先生の教室
■オススメ度
インド映画が好きな人(★★★)
スーパー30について詳しく知りたい人(★★)
■公式予告編
鑑賞日:2022.9.27(アップリンク京都)
■映画情報
原題:Super 30
情報:2019年、インド、154分、G
ジャンル:実在の人物アーナンド・クマールのプログラム「Super30」誕生秘話を描いた伝記的映画
監督:ビカース・バハル
脚本:サンジーヴ・ダッタ
キャスト:
リティク・ローシャン/Hrithik Roshan(アーナンド・クマール/Anand Kumar:「Super30」を開発し、貧しい学生にJEE Advancedの試験対策を教えた数学者)
(青春期:Adesh)
ムルナール・タークル/Mrunal Thakur(スプリヤー:アーナンドの恋人、ダンサー)
ヴィーレンドラー・サクセサー/Virendra Saxena(ラジェンドラ・カムール/イーシュヴァール:アーナンドとパラナヴの父、郵便局員)
ナンディーシュ・シン/Nandish Singh(プラナヴ・カムール:プログラムを手伝うアーナンドの弟)
(少年期:Ragan Sharma)
サーダヤー・シン/Sadhana Singh(ジャヤンティ・カムール:アーナンドとプラナヴの母)
ヴィジャイ・ヴァルマー/Vijay Varma(フッガ・カムール:ロンドンで成功するアーナンドの教え子)
(青春期:Ghanshyar Kumar)
アーディティヤー・シュリーバース/Aditya Srivastava(ラッラン・シン:ラーム・シンの部下、予備校「エクセレンス」経営者)
パンカジ・トリパティ/Pankaj Tripathi(ラーム・シン:ビハール州文部大臣)
アミト・サード/Amit Sadh(ラグナート・バーラト:アーナンドを追うジャーナリスト)
マナブ・ゴーヒル/Manav Gohil(プルショタム・シン:IASの役員、のちのスプリヤーの夫)
■映画の舞台
インド:ビハール州
パタナ
https://maps.app.goo.gl/Cbk459uR6oftzu2U9?g_st=ic
バナラス・ヒンドゥ大学
https://maps.app.goo.gl/VZPAbhP8djrgNzy98?g_st=ic
ロケ地:
パタナ&バラナス
■簡単なあらすじ
インドのビハール州に住むアーナンドは数学の天才として名を馳せていた
大会で優勝したアーナンドは、その場でラーム・シン文部大臣から「いつでも支援してやる」と言われていた
アーナンドはバラナスヒンドゥ大学の図書館に忍び込んで本を読む日課を過ごしていたが、とうとう見つかってしまって追い出されてしまう
彼が読んでいた本は論文を提出して掲載されればタダで送ってくると聞かされ、ある難問の論文を作成することになったのである
それはまだ誰もが解いたことのない問題で、その論文はイギリス・ケンブリッジ大学のリチャード教授の目に止まる
教授から推薦状をもらったアーナンドは資金集めに回り、大臣の元にも訪れる
だが、大臣は約束はリップサービスとばかりに反故にしてしまい、アーナンドたちは自力でお金を集めるしかなかった
そんな折、父らージェンドラが心臓発作で急逝してしまい、アーナンドはイギリス行きを諦めることになった
パーパドを売って生計を立てる毎日を繰り返していたが、ある日街角で予備校の経営者ラッラン・シンに拾われる
アーナンドの評価は高く、瞬く間に金銭的に裕福になっていったが、父の言葉「能力のあるものが王になる」が頭から離れず、貧困や階級によって教育機会を奪われている現実に心を痛めていく
そして、とうとうアーナンドはラッラン・シンの恩を仇で返すように予備校を辞め、「無料塾」を始めてしまうのである
テーマ:機会の均等
裏テーマ:教育の波及
■ひとこと感想
受験のノウハウ系とか、生徒たちと熱い戦い系かなと思っていましたが、さほど印象に残らない映画になっていましたね
この映画で「Super30」というのがどんなプログラムなのかを理解するのは無理で、ともかく「どういう選抜理由賈わからない30名」を教えて、インドの工科大学の受験を受けさせようとしていることだけはわかりました
アーナンドの思いつきで始まった無料塾ですが、予備校CEOのラッラン・シンがちょっとかわいそうに思ってしまいますね
父が死んで路頭に迷いかけていた時に拾い上げて、経済的な自由を与えたのに裏切るという流れになっていて、無料塾と並行することができなかったのかとか疑問が残りました
後半は生徒VSマフィアみたいな戦いになっていて、試験そのものへの戦いよりサバイバルになっているのはどうかと思いました
実際に襲われたという事実はあるようですが、映画のメインがそれなのかは微妙に思えましたねえ
↓詳しいレビューはこちらから
【映画感想】スーパー30:アーナンド先生の教室【後半:ネタバレあり】
■関連リンク
Yahoo!映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://movies.yahoo.co.jp/movie/383619/review/c7d65f66-a384-4fcc-8d94-1a34d375a2cc/
公式HP:
https://spaceboxjapan.jp/super30/
■クリーン ある殺し屋の献身
■オススメ度
『レオン』っぽい映画が好きな人(★★)
■公式予告編
鑑賞日:2022.9.28(アップリンク京都)
■映画情報
原題:Clean
情報:2021年、アメリカ、94分、G
ジャンル:娘を亡くした清掃員が親しくなった娘を助けるクライムムービー
監督:ポール・ソレット
脚本:ポール・ソレット&エイドリアン・ブロディ
キャスト:
エイドリアン・ブロディ/Adrien Brody(クリーン:ゴミ収集の職員)
リッチー・メリット/Richie Merritt(マイキー:出所する青年)
グレン・フレシュラー/Glenn Fleshler(マイケル:マイキーの父、麻薬マフィア)
チャンドラー・アリ・デュポン/Chandler DuPont(ディアンダ:祖母と暮らす10代の孤児)
ミシェル・ウィルソン/Michelle Wilson(エテル:ディアンダの祖母)
ミケルティ・ウィリアムソン/Mykelti Williamson(トラヴィス:クリーンの友人の床屋)
RZA(クリーン行きつけの質屋)
ジョン・ビアンコ/John Bianco(フランク:マイケルに従事する汚職警官)
■映画の舞台
アメリカ:ニューヨーク州
ユーティカ
https://maps.app.goo.gl/KaZWDxy2YhW5ETNk7?g_st=ic
ロケ地:
上に同じ
■簡単なあらすじ
ニューヨークのユーティカで清掃車の作業員をしているクリーンは、ゴミの中か使えるものを質屋に持って行って監禁し、ドラッグ依存の会に参加し、行きつけの床屋で散髪をする男だった
彼には幼い頃に亡くなった娘がいて、今では懇意にしているディアンダのことを娘のように可愛がっていた
ある日、街の麻薬王マイケルの息子マイキーが刑務所から出てきた
マイキーは父を無視して仲間たちとどこかへ行き、父もそれ以上は深く追わなかった
クリーンの日常もさほど変化はないと思われていたが、ディアンダが家の向かいに屯する若者たちに絡まれているのを見つける
それからも若者たちはディアンダにつきまとい、クリーンはレイプされそうになった彼女を救い出すことに成功した
だが、その場でぶちのめした相手の中にマイキーがいて、マイケルは汚職警官にクリーンを追わせることになったのである
テーマ:溺愛と後悔
裏テーマ:環境と意思力
■ひとこと感想
邦題で「殺し屋」とネタバレかましていますが、本編では最後の方までクリーンが元殺し屋であることはわからなかったりします
ただの清掃員が実はという、ちょっと前に公開されていた『Mr.ノーバディ』によく似た感じですが、こっちは妻子がいません
疑似的な娘として、近くに住むディアンダと関わりますが、祖母はその関係をあまり良くは思っていません
クリーンに何かあると感じていて、街の清掃や空き家の修繕などの慈善活動をしていても、どこか危うさが漂っている男だったからでしょう
映画はゆっくりと進んでいき、銃撃戦やアクションはちょこっと出てくる程度でしたね
基本的に夜のシーンが多くて、画面が暗い印象がありました
物語性はさほど感じず、クリーンの娘が死んだ経緯も「ドラッグ」っぽいのですが、詳細は分かりませんでした
一応は娘の死を機に殺し屋から足を洗ったようですが、有事の際にはきっちりと武器を隠し持っていたので、引退する気はなかったんだろうなあと思ってしまいます
↓詳しいレビューはこちらから
【映画感想】クリーン:ある殺し屋の献身【後半:ネタバレあり】
■関連リンク
Yahoo!映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://movies.yahoo.co.jp/movie/383733/review/18825f6a-be95-493f-9bbf-fff29004f378/
公式HP:
https://clean-kenshin.com/
■秘密の森の、その向こう
■オススメ度
芸術的な絵本のような映画を観たい人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2022.9.29(アップリンク京都)
■映画情報
原題:Petite maman(「小さなママ」という意味)
情報:2021年、フランス、73分、G
ジャンル:秘密の森で8歳の母と出会う8歳の少女を描いたヒューマンドラマ
監督&脚本:セリーヌ・シアマ
キャスト:
ジョセフィーヌ・サンス/Joséphine Sanz(ネリー:祖母の死後に森で同年代の少女と出会う8歳の少女)
ガブリエル・サンス/Gabrielle Sanz(マリオン:森で出会う少女、8歳)
ステファン・バルペンヌ/Stéphane Varupenne(ネリーの父)
ニナ・ミュリス/Nina Meurisse(ネリーの母/ネリーの祖母)
マルゴ・アバスカル/Margo Abascal(ネリーの祖母)
■映画の舞台
フランス郊外の森
ロケ地:
フランス:
アグロメラシオン・ド・セルジー=ポントワーズ
https://maps.app.goo.gl/ANaQUsXbcUsVuLwm8?g_st=ic
フランス:セルジー
Pyramide de l’Axe Majeur(ピラミッドのある湖)
https://maps.app.goo.gl/C6jWEdW8R1GKQEoZA?g_st=ic
■簡単なあらすじ
祖母を亡くした8歳のネリーは、両親とともに祖母の家の片付けにきていた
母と祖母の話をするものの、その夜母は突然ネリーに何も言わずにどこかに行ってしまう
父が片づけを続ける中、ネリーは裏手にある森へと向かう
そこはかつて母が秘密基地を作った場所で、その奥深くから手を振る少女を見つけた
ネリーが彼女の元に駆け寄ると、秘密の小屋を作るから手伝って欲しいと言われる
長い枝などを集めることになった二人だったが、当然雨が振り出してしまう
少女はネリーを自分の家に迎え入れると、そこはネリーの祖母の家だったのである
少女の名前は母と同じマリオン
そして、マリオンは自分の手術が成功するか心配だと打ち明けた
テーマ:恐怖の克服
裏テーマ:さよならの意味
■ひとこと感想
実は前日に一回観たのですが、睡眠不足もあって記憶が断片的だったこともあり改めて鑑賞
睡眠鑑賞でも意外と覚えている体質は健在でしたね
細かなところは流石に覚えていなかったのですが、大まかなところは不思議と覚えているものですね
映画は絵画的な美しさがあって、叙情的な感じで行間を読む映画になっていましたね
音楽がほとんど流れないのですが、「未来の音楽」を聞く場面で流れていたのと、エンディングにあたる楽曲がとても印象的でしたね
物語のテーマは「さよならの意味」がメインテーマになるのかなと思いますが、ネリーがあの森で少女母と出会った理由の方に意味がありそうに思いました
過去に行ったようにも見えますし、逆に母が未来に来たとも取れるのが面白いところかなと思いました
↓詳しいレビューはこちらから
■関連リンク
Yahoo!映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://movies.yahoo.co.jp/movie/383895/review/9b80933e-8e43-4173-b4ab-65af5d72067d/
公式HP:
https://gaga.ne.jp/petitemaman/
■空気殺人 〜TOXIC
■オススメ度
実話ベースの法廷劇に興味がある人(★★★)
展開の読めないシナリオを堪能したい人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2022.9.29(アップリンク京都)
■映画情報
原題:공기살인、英題:Air Murder
情報:2022年、韓国、108分、G
ジャンル:「オキシー・レケット・ベンキーザー社(옥시레킷벤키저)」が発売した加湿器用殺菌剤の裁判を巡るヒューマンドラマ
監督&脚本:チョ・ヨンサン
原作:ソ・ジェウォン(『공기살인(「空気殺人」2022年)』
キャスト:
キム・サンギョン/김상경(チョン・テフン:原因不明の肺疾患に罹った息子を持つ救命救急医)
ソ・ヨンヒ/서영희(ハン・ギルジュ:テフンの妻)
キム・ハオン/김하언(チョン・ミヌ:テフンの息子)
(青年期:イ・ヒョジェ/이효제)
イ・ソンビン/이선빈(ハン・ヨンジョ:ギルジュの妹、ソウル地方検察庁の検事→事件の担当弁護士)
イ・ユジュン/이지훈(ヤン・ケジャン:ヨンジュのソウル地方検察庁の同僚→退職してヨンジュのサポートをする)
ユン・ギュンホ/윤경호(ソ・ウシク:加湿器用の除菌剤の製造会社「オーツー」のマネージャー)
チャン・ヒョクジュン/장혁진(ジョ代表:「オーツー」のCEO)
チャン・グワン/장광(パク議員:「オーツー」に加担する議員)
ソン・ヨンギュ/송영규(チョン・ギョンハン:「オーツー」側につく弁護士)
キム・ジョンデ/김정태(ハン・ヒョンジュン:原因不明の肺疾患で家族全員を失ったカーセンターのオーナー)
ソン・ビュンスク/성병숙(スンイム:被害者ジヨンの母)
■映画の舞台
韓国のどこか
ロケ地:
韓国のどこか
■簡単なあらすじ
2011年の韓国にて、救命医のテフンの息子ミヌが原因不明の肺疾患によって瀕死になる事件が起きる
テフンらの手によって一命は取り留めるものの、今度はテフンの妻ギルジョが同じく原因不明の肺疾患で急死してしまった
不可解なことが起きていると感じたテフンは、ギルジョの妹のヨンギョ検事とともに、同じような死因の人がいないかを調べていく
小児科医のオ教授から2006年頃から春先だけに急増する肺疾患があると聞き、その罹患者に情報を求めることになった
患者家族から情報を聞き出したテフンは、彼らが同じように加湿器を使っていることに気づく
そこでテフンはチャン教授を訪ねて動物実験を自宅で行うことになった
その結果、PHMGと呼ばれる毒性の物質が検出され、ヨンギョはその情報をマスコミにリークして、民事裁判の用意を始めた
その動きを察知したメーカー「オーツー」はハン・ヒョンギョンを休暇から呼び出して、対策チーム長に任命する
ヒョンギョンはあらゆる工作でテフンらの妨害を始め、裁判が行われない可能性も出てきた
そんな折、韓国在住の外国人が同じ疾患で死亡する事件が発生する
テフンらは本格的に訴訟に向けて動き出し、ヒョンギョンもなりふり構わぬ方策に打って出始めるのであった
テーマ:薬害訴訟
裏テーマ:利益優先主義
■ひとこと感想
事前情報皆無で鑑賞し始め、いきなり「2011年に起こった事件がベースのフィクション」という字幕が挿入されて戦慄の予感が走りました
内容は「イギリスのレキット・ベンキーザー社の韓国子会社オキシー・レキット・ベンキーザー社」が実際に発売していた「加湿器用殺菌剤」を巡る薬害民事訴訟の様子をフィクションを交えて描いた社会派法廷劇でした
ちなみに商品名は「オキシーHS」という名前で、韓国のみで販売されていたとされています
映画はこの民事訴訟に至るまでの経緯をミステリー仕立てで見せ、後半はなりふり構わぬ法廷劇へと様相を変えていきます
どこまでが事実かは置いておいて、フィクションの法的劇としても秀逸な内容で、落とし所がなかなか凝っていましたね
かなり企業を悪者に仕立て上げていますが、だからこそ後半が活きるという流れになっていました
できるだけ事前情報(史実も含めて)がない状態で鑑賞することをオススメいたします
↓詳しいレビューはこちらから
■関連リンク
Yahoo!映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://movies.yahoo.co.jp/movie/384020/review/4a4af80f-ac28-4825-8d01-49ecdd704981/
公式HP:
https://kuhkisatsujin.net/#:~:text=%E3%80%8E%E7%A9%BA%E6%B0%97%E6%AE%BA%E4%BA%BA%E3%80%8F%E3%81%A7%E3%81%AF%E3%80%81%E3%83%91%E3%82%BA%E3%83%AB,%E3%81%93%E3%81%A8%E3%81%8C%E3%81%A7%E3%81%8D%E3%81%BE%E3%81%9B%E3%82%93%E3%81%A7%E3%81%97%E3%81%9F%E3%80%82
■四畳半タイムマシンブルース
■オススメ度
京都を舞台にしたはちゃめちゃな話を見たい人(★★★)
癖の強いキャラを堪能したい人(★★★)
原作ファンの人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2022.9.30(イオンシネマ京都桂川)
■映画情報
情報:2022年、日本、92分、G
ジャンル:大学の寮にある唯一のエアコンを動かすためにタイムマシンを使おうとする学生たちを描いたSFコメディ映画
監督:夏目真悟
脚本:上田誠
キャラクター原案:中村佑介
アニメーション制作:サイエンスSABU
原作:森見登美彦(2020年、KADOKAWA)
キャスト:(声の出演)
浅沼晋太郎(私/ナレーション:京都のとある大学3回生)
坂本真綾(明石さん:「私」が密かに想いを抱いている後輩、映画サークル「みそぎ」所属の映画監督)
吉野裕行(小津:「私」をダメにしようと全力を尽くす同級生)
中井和哉(樋口氏/師匠:下鴨幽水荘の主)
甲斐田裕子(羽貫さん:近くの歯科の歯科衛生士、樋口氏と旧知の仲)
諏訪部順一(城ヶ崎氏:映画サークル「みそぎ」のボス)
佐藤せつじ(相島先輩:映画サークル「みそぎ」の主役担当俳優、城ヶ崎氏の右腕)
本田力(田村くん:25年後の未来から来た青年)
■映画の舞台
京都市:左京区
アパート「下鴨幽水荘」
銭湯オアシス
糺の森古本市(下鴨神社)
モデルの場所
京都市:上京区
源湯(銭湯オアシス)
https://maps.app.goo.gl/LUeYeNjURa82HFhYA?g_st=ic
京都市:左京区
岩倉具視幽棲旧宅(下鴨幽水荘)
https://maps.app.goo.gl/ujMqoA6oycmQsEku6?g_st=ic
京都市:左京区
糺の森(古本市)
https://maps.app.goo.gl/Yydipn9FnZjsD1st8?g_st=ic
■簡単なあらすじ
京都の大学の3回生である「私」は、ボロいアパート「下鴨幽水荘」の唯一エアコンのある209号室に住んでいた
その冷気を求めてたくさんの人が群がり、特に小津は彼の部屋に入り浸っていた
ある日、妙な因縁をつけられた後、誰かが不用意に置いたコーラが倒れ、それによってエアコンのリモコンが壊れてしまう
修理に出すものの、かなりの旧式で見込みはゼロに近かった
そんな折、見知らぬ男が彼らのところに現れ、また倉庫の中からタイムマシンのようなものが出てくる
ものは試しとばかりに試運転をしたところ、本当に指定した年の同じ時刻にいくことができた
みんなはタイムマシンの使い方に苦慮しながらも、昨日に戻ってリモコンを故障から防ごうという「私」の意見が通ってしまう
だが、過去のある時点を変えてしまうとどうなるかわからない懸念があった
「私」たちは動き出してしまった計画を止めようとするものの、誰もが自分勝手に動き、事態はさらに混迷を極めていくのであった
テーマ:過去の改竄の影響
裏テーマ:運命決定論
■ひとこと感想
正直なところ、絵柄があんまり好きなタイプではなかったものの、京都が舞台のアニメとあって渋々感想
懐かしい景色がたくさん出てくる内容で、彼らの大学って京大だよねと思いながら見ていました
リモコンの故障に端を発した騒動ですが、混乱するぐらいに行ったり来たりしていましたね
でも、終わってみると「映画の方がパンフレットよりも説明がうまい」という内容になっていました
映画の舞台はほぼほぼ左京区の出町柳近辺ですが、いろんな場所の名所をモデルに構築されていますね
いわくつき(今でもそうなんだろうか)の鴨川デルタで絡み合う男子生徒にイケナイ妄想をする人は間違いなく京都出身か京都で学生生活を送った人のどちらかでしょう
鑑賞後も「やはり絵は苦手だな」と思いましたが、ストーリーがめっちゃ面白いので許容できましたね
食わず嫌いの人はトライしてみても良いかもしれません
↓詳しいレビューはこちらから
【映画感想】四畳半タイムマシンブルース【後半:ネタバレあり】
■関連リンク
Yahoo!映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://movies.yahoo.co.jp/movie/382539/review/e81b0a1b-c000-4367-8e16-2c1591aea479/
公式HP:
https://yojohan-timemachine.asmik-ace.co.jp/
■それがいる森
■オススメ度
「それ」のネタバレを観ないで鑑賞できそうな人(★★★)
日本のホラー映画の終焉を肌で感じたい人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2022.9.30(イオンシネマ京都桂川)
■映画情報
情報:2022年、日本、107分、G
ジャンル:子どもたちの神隠しが起こっている村で、その正体を探ろうとする親子を描いた○○系ホラー映画(ネタバレ回避!)
監督:中田秀夫
脚本:ブラジリィー・アン・山田&大石哲也
キャスト:
相葉雅紀(田中淳一:義父との仲がこじれて田舎で農業を営むことになった男)
上原剣心(赤井一也:淳一の息子、小学生)
江口のりこ(赤井爽子:淳一の元妻)
松本穂香(北見絵里:一也の担任の先生)
眞島秀和(綾波武史:地元の警察、刑事課)
山下徳大(丸橋裕志:一也と仲良くなるクラスメイト)
小日向文世(児玉勉:「それ」の目撃者)
■映画の舞台
福島県:岩代郡奥宮町「天源森」(架空)
モデルは「千貫森」
https://maps.app.goo.gl/73YQWCnA36XPWhbR7?g_st=ic
ロケ地:
山梨県:山梨市
立石神社
https://maps.app.goo.gl/HaFKo7HrNB3b2pmQA?g_st=ic
山梨県:甲府市
下黒駒
https://maps.app.goo.gl/J4QWGE5Xw8xwMV7q8?g_st=ic
千葉県:東金市
https://maps.app.goo.gl/wBztghHyJ6htdiEi6?g_st=ic
■簡単なあらすじ
東京で義父の会社を立て直した淳一だったが、兼ねてから折り合いの悪さから離婚を決意して田舎町に移り住むことになった
幼馴染の長尾とともにオレンジ農園を営んでいた淳一だったが、ある日そこに家出した息子・一也がやってきてしまう
元妻の爽子は折り合いの悪さから、「当分の間こちらで預かってほしい」と言い出した
仕方なく、町の学校に転校した一也だったが、クラスでは浮いてしまい、唯一気軽に話せるのがだけだった
祐志は親友の証として「天源森」にある秘密基地を一也に教える
だが、その森には得体の知れない「何か」がいたのである
二人は森の奥で銀色の謎の物体を見つけたが、それは誰にも信じてもらえない
そこで二人は再び森に入り、銀色の何かを写真に収めようと考えた
だが、その矢先、祐志は何者かに襲われてしまう
一也はそれをひた隠し、捜索隊が入った森で、今度は大金と男の死体が発見されてしまうのであった
テーマ:親子の信頼関係
裏テーマ:友情の育み方
■ひとこと感想
「それ」が何かを想像しながら観るタイプの映画ではありますが、よほど鈍感な人でない限り、結構早い段階で「それの正体」に気づくと思います
それを許容できるかどうかは置いておいて、それをホラーのネタにしているのが斬新と言えば斬新なのですが、この映画をホラー映画だと捉えて良いのかはまた別の問題のような気がします
映画は、こじれた親子関係の修復をメインに据えていますが、この回復の流れが完全にノイズになっていて、はっきり言ってここまでレベルが低いストーリーなら「ひたすら追いかけられて戦うだけ」の方がクオリティが上がったのではないでしょうか
本作は「それ」の正体がそのうち拡散されますが、誰も好意的な発信をしないのではないかと思えるぐらいに低クオリティの宝庫でした
おそらく、大半の人が「金返せ」と叫ぶ内容で、褒めるところが一切ないという稀有な映画に仕上がっていましたね
ここまで書いて観に行きたい人は止めませんが、ダメージを極力低くするために期待値は「マイナス1億ぐらい」で想定しておいた方が良いと思います
↓詳しいレビューはこちらから
■関連リンク
Yahoo!映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://movies.yahoo.co.jp/movie/382120/review/2acc2156-c86a-4487-8c55-1dba3af7bdde/
公式HP:
https://movies.shochiku.co.jp/soregairumori/