■映画鑑賞まとめ■
1月、第1週(2023.1.1〜2023.1.8)
■死を告げる女
■オススメ度
謎の電話で人生を狂わされる映画に興味がある人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2022.1.1(T・JOY京都)
■映画情報
原題:앵커(アンカー)、英題:The Anchor(ニュースなどを視聴者に伝えるキャスターのこと)
情報:2022年、韓国、111分、G
ジャンル:放送直前に受けた謎の電話によって、奇妙な出来事に巻き込まれるニュースキャスターを描いたホラー&スリラー映画
監督&脚本:チョン・ジヨン
キャスト:
チョン・ウヒ/천우희(チョン・セラ:YBCのニュースアンカー)
(幼少期:キム・ジユ/김지유)
イ・ヘヨン/이혜영(イ・ソジョン:アルコール依存症のセラの母)
(若年期:ペ・ダンヒ/배단희)
シン・ハギョン/신하균(チェ・インホ:精神科医)
チャ・レヒョン/차래형(ミン・ギテ:セラの夫)
キム・ヨンピル/김영필(ホ・ギジョン:YBCの看板アナウンサー)
パク・チヒョン/박지현(ソ・スンア:セラの後釜を狙うYBCの若手記者)
パク・セヒョン/박세현(ヨン・ミソ:セラに電話をかける女)
■映画の舞台
韓国:ソウル
ロケ地:
韓国:ソウル
■簡単なあらすじ
ソウルのキー局でメインキャスターをしているチョン・セラは、母の期待を一心に受けて表舞台の一線級に上り詰めていた
安定感のあるセラは仲間からの信頼も厚く、後輩のソ・スンアに付け入る隙を与えなかった
ある日の生放送直前のこと、セラに名指しの電話が入り、女は「ある男に狙われてる」と言う
話を聞いていても埒はあかず、「私が死んだらセラさんに報道してほしい」と言い出して、セラはイタズラ電話ではないかと勘繰った
放送が終わり、気になったセラは女の指定する住所に行くと、そこには浴槽で溺死している子どもの死体と、首を吊っている女の死体が見つかる
セラは警察を呼び、その女性が直前まである精神科医の患者だったことが判明する
そして、セラが再び女の家を訪れた時、謎の男が女の部屋を物色しているところに遭遇する
男は女の主治医である精神科医で、患者は具合が良くなったから診療を終了すると告げに来た、と語った
テーマ:承認欲求の連鎖
裏テーマ:ある人を導き出す条件
■ひとこと感想
事前情報をほとんど入れずに見たため、ポスタービジュアルの印象から「訃報を読み上げるキャスターの話」なのかなとか思っていました
いわゆる「彼女が名前を読み上げるとその人物は死ぬ」みたいな話かなと思っていたのですね
でも、実際には「ある電話によって非日常に放り込まれたベテランニュースキャスターの話」でした
映画はミステリーの要素も多く、ホラーのような印象もあり、身に迫るスリラー感も完備していました
展開も秀逸でしたが、ある程度のネタバラシが終わってからのグダグダ感というのがもったいなかったかなと思います
パンフレットも作られておらず、小規模公開が勿体無い作品ではありますが、もっと力を入れても良いのになあと思いました
↓詳しいレビューはこちらから
■関連リンク
Yahoo!映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://movies.yahoo.co.jp/movie/385343/review/0d8c2c33-5349-4bc0-b4eb-4ad2b403c5a3/
公式HP:
https://klockworx-asia.com/anchor/
■フラッグ・ディ:父を想う日
■オススメ度
親子の絆を描いたヒューマンドラマが好きな人(★★★)
贋札事件の背景を知りたい人(★★)
■公式予告編
鑑賞日:2022.1.3(京都シネマ)
■映画情報
原題:Flag Day
情報:2021年、アメリカ、112分、PG12
ジャンル:愛する父の裏の顔を知った娘の葛藤を描いたヒューマンドラマ
監督:ショーン・ペン
脚本:ジェズ・バターワース&ジョン=ヘンリー・バターワース
原作:ジェニファー・ボーゲル/ Jennifer Vogel(『Flim-Flam Man: The True Story of My Father’s Counterfeit Life(2005年)』
キャスト:
ディラン・ペン/Dylan Penn(ジェニファー・ヴォーゲル:苦悩する犯罪者の娘)
(10代:Jadyn Rylee)
(6歳時:Addison Tymec)
ショーン・ペン/Sean Penn(ジョン・ヴォーゲル/John Bryson Vogel:ジェニファーの父、贋作事件の犯人)
キャサリン・ウィニック/Katheryn Winnick(パティ・ヴォーゲル:ジェニファーの母)
ホッパー・ペン/Hopper Penn(ニック・ヴォーゲル:ジェニファーの弟)
(少年期:Beckam Crawford)
ジョシュ・ブローリン/Josh Brolin(ベック:ジェニファーの叔父)
■映画の舞台
1992年、
アメリカ:ミネソタ州
ソーク・センター
https://maps.app.goo.gl/AbmzG48cT53DWqbF9?g_st=ic
アメリカ:ケンタッキー州
ブルー・グラス
https://maps.app.goo.gl/Vx3Nq2aPNjuAzJur9?g_st=ic
ロケ地:
カナダ:マニトバ州
ウィニペグ
https://maps.app.goo.gl/onaH1rN8jfSGWFxe7?g_st=ic
マニトバ大学フォートギャラリーキャンパス
https://maps.app.goo.gl/YCxWa3FryB3Yg6jP9?g_st=ic
■簡単なあらすじ
1992年、アメリカにて「贋札事件の犯人が裁判の直前に逃亡する」と言う事件が勃発する
娘のジェニファーは父がその犯人だったことを知るものの、父を愛する気持ちは変わらなかった
時は遡り、1981年、ジェニファーは父ジョン、母パティ、弟のニックとともに過ごしていた
父は農場を買い込んで事業を始めるものの、先行きはあまり良くなく、夫婦仲も最悪になってしまう
父は事業に失敗から姿をくらまし、母はアルコール依存症に陥っていく
そんな様子を危険だと感じた伯父のベックは、ジェニファーとニックを連れて、父親の元に届けることになった
父には新しい恋人デビーもいて、彼らは一緒に暮らし始めるようになった
その頃、母も新しい男と関係性を持っていたが、その男ドクはジェニファーにちょっかいを出し始めるのであった
テーマ:父娘の絆
裏テーマ:孤独と虚構
■ひとこと感想
愛する父は世紀の犯罪者だったと言う実話ベースのヒューマンドラマで、ショーン・ペンさんと実の娘&息子が登場すると言う家族映画でした
内容はシンプルで、裁判直前に父が逃走して、それを見守る娘が幼い頃からの「父との思い出に浸る」と言うもの
どこまで行っても、父を愛することには変わりなくて、でも父親は嘘まみれの男だったと言うふうに紡がれています
映画のテンポは異様に遅く、ゆったりとしたドラマが好きな人向けの内容で、睡眠不足で行くと一気に持っていかれる内容ですね
私も2本連続の鑑賞で集中力が途切れてしまいましたが、それでも物語の把握には問題なかったりするのが不思議なところですね
父の物語のように見えますが、実質的には娘はこう思っていたと言う自伝のようなもので、アメリカを震撼させた事件の内情に迫るクライム映画ではありませんでした
そのあたりが勿体無いかなと思いましたが、原作からして「父を回顧する」と言う娘目線の物語なので、この偏愛にも似た感情をどう捉えるか、と言う感じになっています
↓詳しいレビューはこちらから
【映画感想】フラッグ・ディ:父を想う日【後半:ネタバレあり】
■関連リンク
Yahoo!映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://movies.yahoo.co.jp/movie/383352/review/24cc7cc8-a7a8-4506-9bb6-6002470ab130/
公式HP:
■離ればなれになっても
■オススメ度
終わらない友情の物語が好きな人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2022.1.3(京都シネマ)
■映画情報
原題:Gil anni piu belli(最も美しい年)、英題:The Best Years
情報:2020年、イタリア、135分、PG12
ジャンル:腐れ縁の4人組がそれぞれの人生の果てに再会を果たすヒューマンドラマ
監督:ガブリエレ・ムッチーノ
脚本:ガブリエレ・ムッチーノ&パオロ・コスッテラ
キャスト:
ピエルフランチェスコ・ファビーノ/Pierfrancesco Favino(ジュリオ・レストゥッチャ:弁護士を目指す青年)
(10代:フランシスコ・チェントラーメ/Francesco Centorame)
ニコレッタ・ロマノフ/Nicoletta Romanoff(マルゲリータ・アンジェルッテ:ジュリオの妻になる女性)
ミカエラ・ラマゾッティ/Micaela Ramazzotti(ジェンマ:パオロと恋仲になる美少女、母の死によってナポリに行かされる)
(16歳時:アルマ・ノース/Alma Noce)
クラウディオ・サンタマリア/Claudio Santamaria(リッカルド・モロッツィ/イキノビ:暴動で死にかける青年、小説家志望の若者)
(10代:Matteo De Buono)
Emma Marrone(アンナ:リッカルドの妻、女優を断念して主婦になる女性)
キム・ロッシ・スチュアート/Kim Rossi Stuart(パオロ・インフロナート:ジェンマと恋仲になる青年、教師志望)
(10代:Andrea Pittorino)
■映画の舞台
1982年〜2018年
イタリア:ローマ
イタリア:エミリア・ロマーニャ州
ピアチェンツァ
https://maps.app.goo.gl/hHvevB9yGfNEMrhM6?g_st=ic
ロケ地:
イタリア:チネチッタ
https://maps.app.goo.gl/PS1vxbz92qYjiorD9?g_st=ic
■簡単なあらすじ
1982年、ローマに住んでいたジュリオ、リッカルド、パオロは、デモ騒動に巻き込まれてしまう
鎮圧部隊の射撃を受けたリッカルドは瀕死の重傷を負うものの、ジュリオとパオロの迅速な行動によって一命を取り留めていた
その騒動がきっかけで仲良くなった3人はともに行動する機会を増やしていく
そんな折、パオロは街角で出会ったジェンマに恋心を抱く
2人はうまく行くかと思われたものの、ジェンマの母の死によって、彼女は伯母の住むナポリへと行ってしまった
それから数年後、ジェンマと再会を果たしたパオロだったが、その隣には彼氏がいて結婚間近だと言う
失意のパオロは彼女の元を去り、そして教職に就くために臨時教員を目指すことになった
そんな折、リッカルドは女優志望のアンナと結婚し、ジュリオは弁護士として政治家アンジェルッテの無罪を勝ち取ったことで、その娘のマルゲリータと恋仲になっていくのである
テーマ:巡る友情と愛情
裏テーマ:変わりゆくものと変わらないもの
■ひとこと感想
学生時代に知り合った4人がつかず離れずを繰り返しながら交わっていく青春映画で、その後、彼らの人生の紆余曲折を描いていきました
パオロとジェンマの恋物語から始まって、ジェンマの母の死によって引き裂かれた2人の数奇な運命が描かれていますね
一貫してパオロはジェンマオンリーで、ジェンマはジュリオを含む色んな男性と関係を持っていきます
この恋愛観がイタリアっぽさでもあるのだと思いますが、淡白なセックスシーンがたくさん登場して、そのあたりはコミカルに描かれていましたね
変わらない友情がメインテーマで、それぞれの付き合いを大事にしながらも、最終的に「誰と一緒にいたいのか」と言うところに行き着くのは素敵だったなあと思います
ともかく登場人物がすこぶる多いのですが、そこまで混乱することはなかったですねえ
パンフレットには主要人物の相関図があるし、舞台の説明もあるので、迷っているなら「買い」でOKだと思います
↓詳しいレビューはこちらから
■関連リンク
Yahoo!映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://movies.yahoo.co.jp/movie/385474/review/a2218b92-d76e-43e2-8c7e-abdc74df6486/
公式HP:
https://gaga.ne.jp/thebestyears/
■November
■オススメ度
ゴシック・ホラーが好きな人(★★★)
エストニア映画に興味がある人(★★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2023.1.4(アップリンク京都)
■映画情報
原題:Rehepapp、英題:November
情報:2017年、ポーランド&オランダ&エストニア、115分、
ジャンル:
監督&脚本:ライナル・サルネット
原作:Andrus Kivirähk(『Rehepapp ehk November(2000年)』
キャスト:
レア・レスト/Rea Lest(リーナ:ハンスに恋をする村の若い女性)
ヨルゲン・リーク/Jörgen Liik(ハンス:リーナの想い人)
アルボ・クマクギ/Arvo Kukumägi(レイン:リーナの父)
ディーター・ラーザー/Dieter Laser(ドイツから来た男爵)
イェッテ・ローナ・エルマニス/Jette Loona Hermanis(ドイツ男爵の娘、ハンスの想い人)
(老齢期:Aksella Limets)
Katariina Unt(ルイーズ:領館のメイド)
■映画の舞台
19世紀
エストニア:ある寒村
11月1日「諸聖人の日(万霊節)」
ロケ地:
エストニア:
Saare/サーレ
https://maps.app.goo.gl/NC4ARjC4Y7RYfZG18?g_st=ic
Valga/バルガ
https://maps.app.goo.gl/JmXZCJLVEa3wdjuK8?g_st=ic
Tallinn/タリン
■簡単なあらすじ
19世紀のエストニア南部の山村では、寂れた領館の周りに数十人の村人たちが困窮に喘いでいた
そこではクラットと呼ばれる悪魔の使役を使って盗みを働く者もいて、往々にして悪魔を騙そうとする輩もいた
村に住む若い娘リーナは、父の友人サンダーの息子・ハンスに恋焦がれていたが、想いを打ち明けられずにいた
ある日、教会にてミサがあった日、村にドイツの男爵が訪れた
男爵は領館に泊まり、その世話をメイドのルイーズとインスが行っていたが、彼らは男爵らの私物を盗む癖があった
教会で男爵とその娘に会ったハンスは、一目で彼女に心を奪われる
そして、インスの力を借りて、彼女の寝室に忍び込む
だが、彼女は夢遊病を患っていて、深夜に領館の屋上に上がってしまう
男爵は娘を落下から防ぐものの、ハンスは身動きひとつ取れなかったのである
テーマ:純愛と醜愛
裏テーマ:死者に成ることで叶う恋
■ひとこと感想
映画のタイトルが「NOVEMBER」だったので、「11月とはなんぞや」と思っていましたが、いわゆる「死者の日」のことだったのですね
冒頭から「3本足の何か」が牛を盗んでヘリコプターのように飛んだりとぶっ飛んでいて、何が始まったのかと思いました
物語は村に住むリーナとハンスの恋物語で、わかりやすい三角関係を描いています
一風変わっているのが、リーナもハンスもクラットと呼ばれる悪魔の使役を利用して恋を叶えようとするところでしょうか
この風習がホラーのようなそうでないような微妙なテイストになっていたのは笑ってしまいました
テーマは「使役の代償」と言うことで、自分の力で叶えられない恋に価値はあるのか、みたいなことが描かれていましたね
また、「死者の日」と言う特別な日によって、ラストの意外な行動の意味がわかるようになっていました
↓詳しいレビューはこちらから
【映画感想】November(エストニア映画)【後半:ネタバレあり】
■関連リンク
Yahoo!映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://movies.yahoo.co.jp/movie/383922/review/36ca3bfb-ef15-4a2d-af79-f6b68dbc3ceb/
公式HP:
https://november.crepuscule-films.com/
■嘘八百 なにわ夢の陣
■オススメ度
シリーズのファンの人(★★★)
骨董系のコメディが好きな人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2023.1.6(イオンシネマ京都桂川)
■映画情報
情報:2023年、日本、112分、G
ジャンル:秀吉がテーマの博覧会を頼まれた古美術商とバディを組む陶芸家を描いたコメディ映画
監督:武正晴
脚本:今井雅子&足立紳
キャスト:
中井貴一(小池則夫:古美術商「古美術・獺」の店主、大阪秀吉博の総合プリデューサーに抜擢)
佐々木蔵之介(野田佐輔:燻る腕利きの陶芸家)
安田章大(TAIKOH:カリスマ波動アーティスト)
(幼少期:高田幸季)
中村ゆり(山根寧々:TAIKOHクリエイションの代表)
(幼少期:徳網まゆ)
友近(野田康子:「波動」にハマる佐輔の妻)
前野朋哉(野田誠治:特殊メイクアップアーティスト、佐輔の息子)
森川葵(大原いまり:人気占い師、則夫の娘)
塚地武雅(田中四郎:ヲタク学芸員)
松尾愉(大坂秀吉博の委員長)
麿赤兒(紙芝居屋)
■映画の舞台
大阪府:大阪市
ロケ地:
大阪府:大阪市
大阪城
https://maps.app.goo.gl/fewQ4ZSvSdLPXoqz6?g_st=ic
ミライザ大阪城
https://maps.app.goo.gl/PjA1AHqTSX4QMA2T9?g_st=ic
大阪城公園駅
https://maps.app.goo.gl/ZXgb2G36F4Ecywof6?g_st=ic
大阪府:堺市
居酒屋おやじ(居酒屋・土竜)
https://maps.app.goo.gl/NP4FkKZabF6udtRa6?g_st=ic
大阪府:大阪狭山市
大阪府立狭山池博物館
https://maps.app.goo.gl/A7M1L6nvwsZgQVqr8?g_st=ic
兵庫県:洲本市
大浜公園
https://maps.app.goo.gl/5idiu8NdWDbScthTA?g_st=ic
■簡単なあらすじ
大阪の堺で古美術商「獺(かわうそ)」を経営している小池則夫のもとに、旧友のテレビプロデューサー・青山から一本の電話が入る
指定された場所に行くと、そこは「大阪秀吉博」のメイン・ミーティングの会場で、「秀吉の専門家として博覧会を仕切って欲しい」と言うものだった
顧問の雑賀は「メインになるものが欲しい」と言い、則夫がネットにあげていた「秀吉七品」の一つである「鳳凰」をでっち上げれば良いとまで言い切ってしまう
そこで則夫は、かつての仕事仲間の陶芸家・野田佐輔の元を訪ねる
だが、佐輔にはすでに別の団体が接近をしていた
その団体は「現代アート」として、カリスマ波動アーティストを名乗るTAIKOHを管理する団体で、その代表である山根寧々は、佐輔は「TAIKOHのために鳳凰を作って欲しい」と言う
佐輔は妻が作った借金の返済に追われ、贋作作りに加担してしまうことになるのであった
テーマ:人の夢は儚いものか?
裏テーマ:追いかけるべき夢の正体
■ひとこと感想
シリーズを通して見てきましたが、ほとんど記憶に残っていないまま参戦
今度はどんな幻の名器が登場するのかと思ったら、「秀吉七品」の最後のひとつ「鳳凰」でしたね
うーん、見事なでっちあげ、ご苦労様でございます
映画は、ある少年が「秀吉七品の紙芝居」を見ている場面が描かれ、それが創作の初期衝動になっていることを仄めかします
また、カリスマ波動アーティストTAIKOHの登場によって、この少年が彼の幼少期であることもわかります
波動が実際にあるのかどうかは置いておいて、大阪で官民の「万博対決」と言うものが行われると言うプロセスはこれまでにない規模でワクワクしてきますね
シリーズ化しているのでオチはなんとなく読めてきますが、今回も「夢と幻」について、則夫の口先トークが全開になっていました
このテイストが好きな人はノレますが、真面目なミステリーを期待すると肩透かしを喰らうでしょう
最も、ポスタービジュアルからして、ガチでないことはわかるので、愛らしいキャラクターがどのように動いているのかを楽しむ作品になっていました
↓詳しいレビューはこちらから
■関連リンク
Yahoo!映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://movies.yahoo.co.jp/movie/383660/review/ba3934da-8ab4-4006-9a70-ea0099e57fc0/
公式HP:
■非常宣言
■オススメ度
スリリングなサスペンス映画を堪能したい人(★★★)
航空機ウイルステロを念頭に置いた危機管理を考えたい人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2023.1.6(イオンシネマ京都桂川)
■映画情報
原題:비상선언(緊急宣言)、英題:Emergency Declaration(緊急事態宣言)
情報:2021年、韓国、147分、G
ジャンル:航空機内で起きたバイオテロによって混乱する機内&機外&国外を描いたサスペンスドラマ
監督&脚本:ハン・ジェリム
キャスト:
ソン・ガンホ/송강호(ク・イノ:ソウル南部警察署強力チーム長、刑事)
ウ・ミファ/우미화(チョン・へユン:ク・インホの妻、スカイコリア501の乗客)
グォン・ハンソル/권한솔(ク・ミンジョン:ク・インホの娘、大学生)
イ・ビョンホン/이병헌(パク・ジェヒョク:娘の治療のためにハワイに向かうスカイコリア501の乗客、パク・スミンの父)
キム・ボミン/김보민(パク・スミン:パク・ジェヒョクの娘、アトピーを患う少女)
ヒョンボン/현봉식(パク・ユンチョル:ソウル南部警察署強力チームの刑事、ク・イノの相棒刑事)
チョン・ドヨン/전도연(キム・スッキ:国土交通省の大臣)
パク・ヘジュン/박해준(パク・テス:大統領府国家危機管理センター長)
キム・ナムギル/김남길(チェ・ヒョンス:スカイコリア501の副機長、パクの知り合い)
キム・ソジン/김소진(キム・ヒジン:スカイコリア501のチーフパーサー、CAのまとめ役)
イム・ソンジェ/임성재(ジュンス:パク・ジェヒョクの隣に座るSNSで機内情報を拡散する男)
チョン・ジョンヨル/정종열(ソク・ピルホ:最初の犠牲者)
キム・ハクソン/김학선(ユンソク:スカイコリア501便、アトピーを水疱と見做す正論を吐く乗客)
ムンスク/문숙(ハン医師:スカイコリア501の乗客)
ホン・ハナイム/홍하나임(男性客に因縁をつけられる女子高生、乗客)
イム・シワン/임시완(リュ・ジンソク:元製薬会社「ブルコム社」の微生物管理者、乗客)
■映画の舞台
韓国・仁川〜ハワイ・ホノルル行きの航空機「スカイコリア501便」
機体のモデルはアメリカ製航空機「ボーイング777」
韓国:仁川国際空港
https://maps.app.goo.gl/5kzH5AVgooM7P45u9?g_st=ic
韓国:ソンム飛行場
https://maps.app.goo.gl/EXA68UQhMvSe3ERr7?g_st=ic
ロケ地:
韓国:仁川
■簡単なあらすじ
仁川空港でフライトを控えていた副操縦士のヒョンスは、見覚えのある人物に驚き、男が自分の機に乗ることに懸念を示していた
男はパク・ジェヒョクと言い、アトピーで悩む娘のためにアメリカに行こうと計画していたが、空港のレストルームで妙な男と遭遇する
男は執拗にジェヒョクと娘スミンに絡み、元々どの機でも良かったその男は後追いで、ジェヒョクたちの便に乗り込んだ
離陸後、機体が自動操縦モードになった頃、男はおもむろにトイレへと向かう
そこで脇の下に埋め込んでいたカプセルを取り出して、それを喘息の吸入器に装着する
程なくして、口元をハンカチで抑えながら、その謎の物質をトイレ内に撒き散らした男は、何食わぬ顔をして機内に戻った
トイレの前にはスミンがいて、トイレに入ろうとしたが、そこにメガネをかけた男が割り込んでしまう
その様子を見ていた男はスミンの耳元で何かを囁いた
一方その頃、地上ではネット上に拡散された「予告動画」によって、刑事のク・イノは発信者の家を訪れていた
ドアは開きっぱなしで、部屋からは異臭の匂いが立ち込めてくる
そして、イノはそこで袋詰めにされた血まみれの死体を発見してしまう
また、その部屋から大量の実験を記録したテープが見つかり、それは「ある物質がマウスを殺す実験」で、最近のテープは古いものよりも「発症が短縮していた」ことに気づく
事の重大性を鑑みて、クノは仁川空港の管制室に突撃する
空港はすぐさま管轄の国土交通省に一報を入れ、それを受けて国土交通省のキム・スッキ大臣が現場に姿を現した
テーマ:利他精神に至るまで
裏テーマ:拡大殺人のジレンマ
■ひとこと感想
飛行機内でウイルスが撒かれると言う閉鎖空間パニック・スリラーと言うド直球であるものの、コロナパンデミックによって、フィクションがリアルに寄ってくると言う奇妙な現象が起きつつあります
そんなコロナ禍で紡がれた物語は、横浜のクルーズ船を思わせるもので、唯一の違いは「飛行機内に誰も入れない」と言うところでしょう
対策チームはレーダーと衛星画像を頼りに動きますが、中の様子はわからず、通信手段が限定されていました
機内のウイルスを調べることもできないので、犯人と思わしき人物の周辺を探るしかありません
時間との勝負の割にはサクサクと証拠らしきものは見つかりますが、全ては「机上の空論」と「憶測」によるもので、各国もその情報では動けないと言う事態になっていました
もし本当に飛行機内でバイオテロが起きたら、と言う想定の映画ではありますが、その大まかな動きに関してはリアルっぽさと言うものがあります
もっとも、コロナ禍を経験した今でならと言う限定をすれば、ツッコミどころは満載のように思えてしまいますね
↓詳しいレビューはこちらから
■関連リンク
Yahoo!映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://movies.yahoo.co.jp/movie/385127/review/779e5d85-71ed-4bdb-b582-4b426979ddd0/
公式HP: