■映画鑑賞まとめ■

 

5月、第4週(2023.5.22〜2023.5.28

 


聖なる復讐者

 

■オススメ度

 

おぞましい復讐劇を堪能したい人(★★★)

 

■公式予告編

鑑賞日2023.5.23(アップリンク京都)

 

■映画情報

 

原題크리스마스 캐럴(クリスマス・キャロル)、英題:Christmas Carol

情報2022年、韓国、130分、PG12

ジャンル:双子の弟の復讐のために少年院に入った兄を描いたスリラー映画

 

監督・脚本:キム・ソンス

原作チュ・ウィンギュ『크리스마스 캐럴(2016年)』

 

キャスト:

パク・ジニョン/박진영チュ・イル:双子の弟を殺された兄)

パク・ジニョン/박진영チュ・ウォル:イルの双子の弟、18歳、知的障害者)

 

キム・ヨンミン/김영민チョ・スヌ:イルに肩入れする少年院のカウンセラー)

ホ・ドンウォン/허동원ハン・ヒサン/狂犬:暴力的な少年院の教官)

 

ファン・インソン/황인성コ・バンチョン:新しく入ってくるいわくつきのワル)

 

ソン・ゴニ/송건희ムン・ジャフン:凶悪犯のリーダー)

ソ・ジンウォン/서진원チェ・ヌリ:ジャフンの取り巻き)

キム・ジョンジン/김정진ペク・ヨンジュン:イルを襲うジャフンの取り巻き)

 

キム・ドンフィ/김동휘ソン・ファン:ウォルの唯一の親友、ジャフンにいじめられている受刑者)

 

■映画の舞台

 

韓国のどこか

アントン少年院(架空)

 

ロケ地:

韓国のどこか(不明)

 

■簡単なあらすじ

 

双子の弟ウォルの死体が貯水庫から見つかり、それは事故として処理されてしまった

兄イルは、弟を殺した犯人を見つけ出し、暴行事件を起こして、犯人のいる少年院へと入り込む

 

イルの執念に驚くジャフンだったが、少年院には彼を止めようとするカウンセラーのスヌや、暴力で受刑者を支配しようとするヒサンもいて、思うように動けなかった

ジャフンは取り巻きたちとつるみながら、ウォルの友人ファンをパシリに使っていて、ファンはイルに助けを求めようとしていた

 

ある日、スヌはイルを呼び出し、時間を指定してボイラー室に行かせる

そこでは奇妙な呻き声が聞こえてきて、しばらくするとタバコを手にしたファンが出てきた

ファンはそこで、ジャフンらの言いなりとなって、ある男の性的な慰みものになっていたのである

 

テーマ:聖なる復讐

裏テーマ:歌に込められたメッセージ

 

■ひとこと感想

 

弟の復讐のために少年院に入ったイルは、そこで真相へと辿り着くのですが、そのイかれた結末はなかなか後味の悪いものになっています

犯人探しをするというものではなく、どうしてウォルが死に至ったのかを知る物語でしたね

 

ウォルとイルを演じ分けたパク・ジニョンさんの演技が素晴らしく、同じ人物が演じているとはとても思えません

映画は「胸糞悪い展開」のオンパレードなので、はっきり言って気持ち悪い内容になっていましたね

 

復讐におけるイルの覚悟が多くの人に波及して、その連鎖の中である人物が覚醒するのですが、復讐を肯定するに至るまでの心理というものが細かく描かれていました

とは言え、終盤の種明かしは若干まどろっこしい感じになっていて、スピード感があんまりなかったように思えました

 

↓詳しいレビューはこちらから

【映画感想】聖なる復讐者【後半:ネタバレあり】

 

■関連リンク

Yahoo!映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

https://movies.yahoo.co.jp/movie/387143/review/9daa0b03-4782-4308-bf26-837396299f1a/

 

公式HP:

https://seinarufukushusha.com/


ソフト/クワイエット

 

■オススメ度

 

おぞましい白人至上主義の成れの果てを体感したい人(★★★★)

リアルタイムで崩壊する愚か者たちを眺めたい人(★★★)

 

■公式予告編

鑑賞日:2023.5.23(アップリンク京都)

 

■映画情報

 

原題:Soft Quiet

情報:2022年、アメリカ、92分、G

ジャンル:レイシストのリアルタイムの暴走を描いたスリラー映画

 

監督&脚本:ベス・デ・アラウージョ

 

キャスト:

ステファニー・エステス/Stefanie Estes(エミリー・リース:「アーリア人団結をめざす娘たち」を結成する幼稚園の先生)

オリヴィア・ルッカルディ/Olivia Luccardi(レスリー:元受刑者の参加者、キムの店の従業員)

ダナ・ミリキャン/Dana Millican(キム:雑貨店の店主、エミリーの友人)

エレノア・ピエンタ/Eleanore Pienta(マージョリー:昇進レースでエストニア人に負けたことを恨んでいる女性)

 

メリッサ・パウロ/Melissa Paulo(アン:キムの店を訪れるアジア系の女性)

シシー・リー/Cissy Ly(リリー:アンの妹)

 

ジョン・ビーヴァーズ/Jon Beavers(クレイグ:エミリーの夫)

 

■映画の舞台

 

アメリカ:カリフォルニア

 

ロケ地:

アメリカ:カリフォルニア

Inverness/インヴァネス

Inverness Elementary School(幼稚園)

https://maps.app.goo.gl/36k1z4g4i84nBaL27?g_st=ic

 

St. Columba’s Episcopal Church(会合場所の教会)

https://maps.app.goo.gl/FohzyooaXGkX8Ko57?g_st=ic

 

Inverness Store(キムの店)

https://maps.app.goo.gl/6DpWNFNoqBiA5zSy8?g_st=ic

 

12916 Sir Francis Drake Blvd(アンの家に通じる道)

https://maps.app.goo.gl/bH5vRxDyPee2vTL3A?g_st=ic

 

12765 Sir Francis Drake Blvd

https://maps.app.goo.gl/3K9NFrGJY1KvXJKk9?g_st=ic

 

■簡単なあらすじ

 

ある田舎町の幼稚園の先生をしているエミリーは、友人の雑貨店店主のキムたちを集め、「アーリア人団結を目指す娘たち(Daughers for Aryan Unity)」という会合を始める

近くの教会の一室に集まったのは、キムの店の従業員マージョリー、元受刑者のレスリーに加えて、アリスとジェシカを含めた6人だった

 

彼女たちは、日頃見かねている「逆差別」について論じていくものの、その議題と方向性に危うさを感じた神父は「よそでやってくれ」と彼女たちを追い出した

面目が潰れたエミリーは彼女たちを自宅に招待することに決め、ワインなどをキムの店で調達しようと考えた

 

店で必要なものを探していると、そこにアジア系の女性アンとその妹リリーがやってきた

キムは「閉店している」と追い出すものの、アンは「一番高いワインを買う」と言って引き下がらない

 

アンはエミリーの兄を刑務所に送った因縁の相手で、エミリーは執拗に絡み出す

ヘイトが溜まりまくったレスリーは、アンの家に言っていたずらをしようと言い始める

加熱する彼女らの元にエミリーの夫クレイグもやってきたが、白熱するエミリーを抑えきれずに止む無く同行することになってしまった

 

テーマ:行為の正当化

裏テーマ:自己肯定の先にあるヘイト

 

■ひとこと感想

 

ポスターヴィジュアルが強烈で、罵りあう女性の横顔には魔女っぽさが滲み出ていましたね

冒頭の生徒ブライアンとの絡みからしてネチネチしていて、気持ち悪さが全開となっていました

 

映画は、ワンカットで描かれていく作品で、92分の中で逆差別を掲げる女性たちのエスカレートを描いていきます

正視に耐えない内容になっていて、ひとつ箍が外れると、一気に雪崩れ込んでしまうのだなと思わせます

 

エミリーの夫を焚き付ける静かな罵倒も結構えげつなくて、「言い出したら聞かない人」のリアリティがえげつなかったですね

後半のグダグダ感と、暗くて判別しづらいところがありますが、人間の本性がじっくりと描かれていてなんとも言えない心持ちになってしまいます

 

↓詳しいレビューはこちらから

【映画感想】ソフト/クワイエット【後半:ネタバレあり】

 

■関連リンク

Yahoo!映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

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公式HP:

https://soft-quiet.com/


宇宙人のあいつ

 

■オススメ度

 

コントみたいな映画が好きな人(★★★)

キャストのファンの人(★★★)

 

■公式予告編

鑑賞日:2023.5.24(TOHOシネマズ二条)

 

■映画情報

 

情報:2023年、日本、117分、G

ジャンル:23年間宇宙人であることを隠していた次男と、その家族を描いたヒューマンコメディ

 

監督&脚本:飯塚健

 

キャスト:

日村勇紀(真田夢二:兄弟の親代わりの長男、焼肉屋「SANADA」の店長)

中村倫也(真田日出男:23年家族になりすました宇宙人、次男)

伊藤沙莉(真田想乃:DV彼氏から離れられない妹、リサイクル工場勤務)

柄本時生(真田詩文:高校時代の同級生から復讐される三男、ガソスタ店員)

 

関めぐみ(中野あかり:想乃の同僚)

千野珠琴(中野ゆめ:想乃の心が読めるあかりの娘)

 

細田善彦(宍戸博文:詩文の元クラスメイト)

平田貴之(神内雅也:想乃の彼氏)

山中聡(望月:夢二の友人、常連客)

 

井上和香(ビッグ鰻/ビッグマミィの声)

設楽統(テレビ番組の司会者の声)

山里亮太(日出男を監視するジャガイモ・ジャガの声)

 

■映画の舞台

 

高知県:土佐市

 

ロケ地:

高知県:高知市

串カツ田中 高知店

https://maps.app.goo.gl/aiqjLEopeibEaUdR6?g_st=ic

 

セントラル 帯屋町店

https://maps.app.goo.gl/xwMrL5hWgnu9Jay68?g_st=ic

 

高知城

https://maps.app.goo.gl/2iFjDDAJun9z6Ntt9?g_st=ic

 

高知県:高知市(「SANADA」の外観)

https://maps.app.goo.gl/eP6QUQ6s5cPkz86w5?g_st=ic

 

高知県:須崎市

鳴無神社(決闘場所)

https://maps.app.goo.gl/AGVMAdUiGgRNgAGRA?g_st=ic

 

高知県:土佐市

北原クリーンセンター(想乃の職場)

https://maps.app.goo.gl/A8yfbd75BY6As9aE6?g_st=ic

 

高知県:津野市

星ふるヴィレッジTENGU

https://maps.app.goo.gl/WmLLM1CuFJortTQ67?g_st=ic

 

■簡単なあらすじ

 

海辺の町で焼肉屋を営んでいる真田一家は、両親の死別後に長男・夢二が跡を継ぎ、次男・日出男がサポートしていた

長女・想乃はリサイクルセンターで働き、DV彼氏との関係に悩んでいて、末っ子の詩文はガソスタで旧友に出会って嫌がらせをされていた

 

ある日、夢二は「真田サミット(家族会議)」を開催し、そこで日出男が「土星から来た宇宙人であること」を告げる

日出男は土星から探査のために地球に来ていて、もうすぐ帰らなければならないことがわかる

当初は困惑していた想乃と詩文だったが、これまでに撮った記念写真に日出男が一枚も写っていないことを確認し、納得せざるを得なかった

 

日出男には家族には言えないもう一つのミッションがあって、それをどうするか悩んでいた

出発日が刻々と迫る中、家族たちに様々なトラブルが起こり、日出男はそれを特殊能力で解決していく

そして、出発24時間前を迎えることになったのである

 

テーマ:家族とは何か?

裏テーマ:家族のためにできること

 

■ひとこと感想

 

中村倫也さんが実は宇宙人でしたというコントのような設定で、主演が日村勇紀さんだったので、そっち方面だろうなあと思っていました

それは正解で、本当にコントの延長線上にあるような作品でしたね

ガチのコメディ映画よりは軽めで、ヒューマンドラマとして楽しめる要素もほとんどありません

 

好きな人は好きだろうなあという感じで、深みがなくて、起承転結もさほど凝っていません

テーマもあるのかないのかわからない程度の家族の絆が描かれますが、テーマの提示の仕方も洗練されておらず、ラストのオチで否定しているようにも思えてきます

 

クスクスと笑えるシーンがありますが、それは日村勇紀さんの日常(芸人として)がそのまま登場しているから面白いのであって、登場するお笑いテイストが面白いわけではありません

あくまでもキャラとアドリブっぽさのある「+@」の部分はおかしかったと思います

 

↓詳しいレビューはこちらから

【映画感想】宇宙人のあいつ【後半:ネタバレあり】

 

■関連リンク

Yahoo!映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

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公式HP:

https://happinet-phantom.com/uchujin/


セールスガールの考現学

 

■オススメ度

 

モンゴル映画に興味がある人(★★★)

アダルトショップを取り扱う映画に興味がある人(★★★)

 

■公式予告編

鑑賞日:2023.5.25(アップリンク京都)

 

■映画情報

 

原題:Худалдагч Охин(Khudaldagch ohin)、英題:The Sales Girl

情報:2021年、モンゴル、123分、G

ジャンル:アダルトショップでアルバイトをすることになった女子大生を描いたヒューマンドラマ

 

監督&脚本:ジャンチブドルジ・センゲドルジ

 

キャスト:

バヤルツェツェグ・バヤルジャルガル/Баянгэрэлийн Баярцэцэг/Bayarjiargal Bayartsetseg(サロール:原子工学を学ぶ大学生、友人の頼みでアダルトショップで働く)

エンフトール・オィドブジャムツ/Ойдовжамцын Энхтуул/Oidovjamts Enkhtuul(カティア:アダルトショップのオーナー、元ダンサー)

 

バヤルマー・フセルバータル/Хүсэлбаатарын Баярмаа/Bayarmaa Khüselbaatar(ナモーナ:怪我をするサロールのクラスメイト、カティアの店のスタッフ)

ガンバヤル・ガントグトフ/Гангток Гамбаяр/Ganbayar Gantogtovkh(トブドルジ:セントバーナードを連れたサロールの男友達)

 

ビャンバジャブ・バザラグチャア/Бямбажавын Базаррагчаа/Byambajavyn Bazarragchaa(サロールの父、元ロシア語教師)

サラントヤー・ガンバト/Дааганбатын Сарантуяа/Sarantuya Daaganbat(サロールの母、ミシン縫製士)

 

ツェンムール・オドゲレル/Зэнмур Одгэрэл/Zenmur Odgerel(アノジン:キノコ売りの少女、7歳)

 

マグノリアン/замбага/zambaga(路上ミュージシャン)

 

■映画の舞台

 

モンゴル:ウランバートル

 

ロケ地:

モンゴル:ウランバートル

 

■簡単なあらすじ

 

大学で原子工学を学んでいるサロールは、顔見知りの学生ナモーナから、アダルトショップの店番を任されることになった

店主のカティアは店には出てくることはなく、すべてをサロールに任せている

時にはグッズを顧客の元に届けるなどをしていたが、サロールは無感情で日々を過ごしていた

 

カティアの生活は謎だらけで、サロールをいろんなところへと連れていく

普段、行かないような店に行ったり、着たことがない服を着ていくうちに、少しずつ変化をしていた

彼女には男友達のトブドルジがいたが、関係が発展することもない

俳優を目指し、韓国エンタメに没入しているように見えるが、彼も無感情に近い日常を過ごしていた

 

ある日、グッズを配達した先で襲われそうになったサロールは、店を辞める決意を伝える

そして、カティアの生活も空虚で中身がないと断罪する

心ない言葉を浴びせたサロールだったが、カティアはそれらを受け止めて、彼女に接していくのである

 

テーマ:日常に色を与える方法

裏テーマ:色の先にある色

 

■ひとこと感想

 

モンゴル映画でアダルトショップという「想像もつかない組み合わせ」に興味を覚えて参戦

モンゴルも都市部は発展していて、そこには様々な人間の欲を満たすものがありました

 

映画はアダルトショップで働くリケジョの変身というものですが、劇的ではなく「年頃の女の子になっていく」というものでした

カティアとの関係は不思議な関係になっていて、人生訓みたいなものを紡いではいるものの、現在の孤独が見えるためにそれらの教訓が絵空事のように思えてしまいます

 

映画は、青春時代をどう生きるかと命題の中、親に言われて原子工学をしているサロールの行末の変化が生まれていきます

期間限定のピンポイントのアルバイトだとしても、そこで過ごす時間には無駄なものはないのですね

 

↓詳しいレビューはこちらから

【映画感想】セールスガールの考現学【後半:ネタバレあり】

 

■関連リンク

Yahoo!映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

https://movies.yahoo.co.jp/movie/386694/review/8089e0fb-3adc-4696-b221-ece70fbf43dc/

 

公式HP:

http://www.zaziefilms.com/salesgirl/


アルマゲドン・タイム ある日々の肖像

 

■オススメ度

 

少年時代の些細な過ちを描いた作品が好きな人(★★★)

差別問題を取り扱った映画に興味がある人(★★★)

 

■公式予告編

鑑賞日2023.5.25(京都シネマ)

 

■映画情報

 

原題Armageddon Time(僕たちの最終決戦)

情報2023年、アメリカ、115分、PG12

ジャンル:子ども同士の些細な悪戯が人生を変えてしまう様子を描いた青春映画

 

監督脚本:ジェームズ・グレイ

 

キャスト:

バンクス・レペタ/Banks Repeta(ポール・グラフ:公立高校に通う少年、11歳)

 

【家族】

アン・ハサウェイ/Anne Hathaway(エスター・グラフ:ポールの母、PTA会長)

ジェレミー・ストロング/Jeremy Strong(アーヴィング・グラフ:アメリカン・ドリームを追うポールの父、溶接工)

アンソニー・ホプキンス/Anthony Hopkins(アーロン:ラビノウィッツ:ポールの祖父)

トヴァ・フェルドシャー/Tovah Feldshuh(ミッキー/ミリアム・ラビノウィッツ:ポールの祖母)

ライアン・セル/Ryan Sell(テッド・グラフ:ポールの兄)

 

【市立高校】

ジェイリン・ウェップ/Jaylin Webb(ジョニー・デイヴィス:ポールのクラスメイト)

アンドリュー・ポーク/Andrew Polk(ターケルトーブ先生)

John Dinello(ゴードン・シーベル:校長先生)

 

【私立高校】

Richard Bekins(フィッツロイ:校長先生)

ジョン・ディール/John Diehl(フレッド・トランプ:高校の支援者、トランプ元大統領の父)

ジェシカ・チャスティン/Jessica Chastain(マリアン・トランプ:フレッドの娘、議員候補、トランプ元大統領の姉)

 

■映画の舞台

 

1980年、

アメリカ:ニューヨーク

 

ロケ地:

アメリカ:ニュージャージー州

Teaneck/ティーネック

https://maps.app.goo.gl/gmzvQr1qqgjgQ2XG7?g_st=ic

 

アメリカ:ニューヨーク州

クイーンズ地区

https://maps.app.goo.gl/eEWPqkbNNgRhpWZaA?g_st=ic

 

Guggenheim Museum/ソロモン・R・グッゲンハイム美術館

https://maps.app.goo.gl/fkwC3teFbHC9qQi18?g_st=ic

 

■簡単なあらすじ

 

ニューヨークの公立高校に通うポールは、黒人のジョニーと仲が良く、他愛のない時間を過ごしていた

勉強嫌いで、ノートに担任の先生の絵を描いて怒られたりする中で、同じような価値観を持つジョニーとつるむことが増えていた

 

ある日、学校のトイレで葉っぱを吸っていたことが見つかり、ポールは私立高校へ転校させられてしまう

両親は黒人とつるんでいるからだと考え、二度と会うなと忠告するものの、二人は秘密裏に会っていて、時には離れにあるポールの部屋に寝泊まりしていた

 

私立は制服があって堅苦しくもあったが、両親には逆らえず、兄も同じ高校に通っていたこともあって、おとなしくしているしかない

そんな折、生活に困窮したジョニーを助けようと、ある計画を思いつく

だが、それはポールとジョニーの関係性を決定づけるものになってしまうのである

 

テーマ:幸運の裏側にある差別

裏テーマ:青春と衝動

 

■ひとこと感想

 

ポスタービジュアルから、アンソニー・ポプキンスさんが主役の老人ドラマかと思っていましたが、内容は「子どもにはわからない差別と理不尽」を描く内容になっています

公立高校時代の悪友との馬鹿騒ぎが人生の方向性を変えていく物語で、2回の大きな転機というものが描かれていました

 

家族は差別主義者ではありませんが、社会の中で生きていくために、それらと戦うことはしません

父も職業的差別を受けてきた人間で、同じ行動や行為があっても、受ける仕打ちが違うことを心得ていました

 

社会の中で生きていくために必要な「自分がどう思われているか」という認識は、そのズレが大きいほどに狭い道を行かざるを得ません

子どもにとっては理解できない暗黙知というものが大人の世界にはあって、それに抗うことがアイデンティティの確立に寄与するとも言えますね

 

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【映画感想】アルマゲドン・タイム ある日々の肖像【後半:ネタバレあり】

 

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公式HP:

https://www.universalpictures.jp/micro/armageddon-time


■65/シックスティ・ファイブ

 

■オススメ度

 

アダム・ドライバーさんのファンの人(★★)

SFが好きな人(★★)

 

■公式予告編

鑑賞日:2023.5.26(イオンシネマ京都桂川)

 

■映画情報

 

原題:65

情報:2023年、アメリカ、93分、G

ジャンル:6500万年前の地球に不時着した探査船のクルーが脱出を試みるSFサバイバルムービー

 

監督&脚本:スコット・ベック&ブライアン・ウッズ

 

キャスト:

アダム・ドライバー/Adam Driver(ミルズ:6500万年前の地球に不時着する宇宙船「ゾイック」のパイロット)

アリアナ・グリーンブラット/Ariana Greenblatt(コア:宇宙船の低温睡眠ポッドの唯一の生き残り)

 

クロエ・コールマン/Chole Coleman(ネヴィン:ミルズの病弱な娘)

 

■映画の舞台

 

6500万年前の地球

 

ロケ地:

アイルランド:

Bray/ブレー

https://maps.app.goo.gl/pmSoX4Q5zqR6ngjL6?g_st=ic

 

Wicklow/ウィックロー

https://maps.app.goo.gl/439c1YVtB85Hzr6a6?g_st=ic

 

アメリカ:オレゴン

Coos Bay/クース・ベイ

https://maps.app.goo.gl/yrRZ6XuMB8AgNfVt7?g_st=ic

 

Gold Beach/ゴールドビーチ

https://maps.app.goo.gl/iLuZXmNVsy8UaEBSA?g_st=ic

 

Agness/アグネス

https://maps.app.goo.gl/B6iaUb5cenhvBW5C6?g_st=ic

 

Brookings/ブルッキングズ

https://maps.app.goo.gl/ERZup8SLAvguQuEeA?g_st=ic

 

アメリカ:ルイジアナ

Vernon Parish/バーノン

https://maps.app.goo.gl/y8J6AEPxyExojk3n7?g_st=ic

 

■簡単なあらすじ

 

長距離探査船のパイロット・ミルズは、故郷に妻アリヤと病弱な娘ネヴィンを残して、任務を遂行していた

探査船の仕事をクリアすれば収入もアップし、娘の治療も高度なものが適用できる

ミルズはそんな思いを胸にコールドスリープしている船員たちを乗せ、一人で宇宙を航行していた

 

ある日、予測不能な隕石群に遭遇したミルズは、なす術もなく被弾し、そのまま近くの惑星に不時着してしまう

睡眠ポッドは全て破壊され、生き残ったのは自分だけだった

ミルズは自害を試みようとするものの、脳裏に娘の姿が浮かび、なんとか生き永らえようと考える

 

そんな折、センサーに反応するポッドが一つだけあり、そこには言葉の通じない少女がいた

彼女の両親は死んでいて、データベースからノアという名前であることがわかる

だが、言語が通じない上に、翻訳ソフトも故障で使えないため、二人は身振り手振りでコミュニケーションを取り始める

 

だが、その星には多くの未知なる生物が住んでいて、彼らは生き残りを賭けて、分割された宇宙船へと向かうことを余儀なくさせてしまうのである

 

テーマ:生き残る意味

裏テーマ:生存本能は言語の壁を越える

 

■ひとこと感想

 

6500万年前の地球に不時着する宇宙船ということで、タイムスリップ系なのかと思っていましたが、まさかの「地球外文明のクルーだった」という設定になっていました

映画の冒頭で淡々と説明されるのですが、これがネタバレだとすれば、これ以上のものはないと言えます

 

このあたりは「宣伝方法」によるのですが、設定を隠してミステリーのように見せかけるのはナンセンスですね

映画自体がそれを謎にもしていないし、開始10分で説明が入りますので、今の宣伝方法だと「出オチ」ということになってしまいます

 

映画は、未知の星に辿り着いたことでサバイバルになるというものですが、地球人が地球のどこかに漂着しても同じことが起こります

映画は、地球の歴史を知っていると楽しめるのですが、パニックスリラーとして面白いかは微妙な仕上がりになっていましたね

 

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【映画感想】65/シックスティ・ファイブ【後半:ネタバレあり】

 

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公式HP:

https://www.65-movie.jp/


岸辺露伴、ルーヴルへ行く

 

■オススメ度

 

高橋一生さんのファンの人(★★★)

原作のファンの人(★★★)

 

■公式予告編

鑑賞日:2023.5.26(イオンシネマ京都桂川)

 

■映画情報

 

情報:2023年、日本、118分、G

ジャンル:かつての想い人の言葉を思い出した漫画家が、その絵を探すためにルーヴル美術館へと出向く様子を描いたミステリー映画

 

監督:渡辺一貴

脚本:小林靖子

原作:荒木飛呂彦『岸辺露伴は動かない』

ドラマ:『岸辺露伴は動かない(2021年、全8話)』

 

キャスト:(わかった分だけ)

高橋一生(岸辺露伴:特殊能力「ヘヴンズ・ドア」を持つ漫画家)

   (青年期:長尾謙杜

飯豊まりえ(泉京香:露伴の担当編集者)

 

木村文乃(藤倉奈々瀬:露伴に「黒い絵」のことを教えた女性)

白石加代子(猷:露伴の祖母)

 

安藤政信(辰巳隆之介:ルーヴル美術館の臨時鑑定士)

美波(エマ・野口:ルーヴル美術館のキュレーター)

Arnand LeGall(ジャック:ルーヴル美術館のキュレーター)

 

■映画の舞台

 

フランス:パリ

ルーブル美術館

 

ロケ地:

神奈川県:横浜市

ホテルニューグランド

https://maps.app.goo.gl/g8gd78LZZG4g7G6K7?g_st=ic

 

福島県:会津若松市

向瀧

https://maps.app.goo.gl/yqjd82w1hS8eJeuEA?g_st=ic

 

栃木県:宇都宮市

大谷資料館

https://maps.app.goo.gl/tFpBHDywpxseGWZ29?g_st=ic

 

東京都:品川区

大森ベルポート

https://maps.app.goo.gl/UgPoEDbbXo4281ct8?g_st=ic

 

フランス:パリ

ホテル ルテシア

https://maps.app.goo.gl/aft7ZGtGnFVFUq4V6?g_st=ic

 

ルーヴル美術館

https://maps.app.goo.gl/aiBn3BaUJ1YUjmHA6?g_st=ic

 

■簡単なあらすじ

 

ある昼のこと、うたた寝をしていた岸辺露伴は、振り返って「ねえ、この世で壱番黒い絵って知ってる?」と呟く女性のことを思い出していた

その姿はぼんやりとしていて、いつの記憶だったか思い出せない

 

露伴はリアリティを求める性格をしていて、次回作の取材と称して、あるオークションに潜入することになった

そこでは数多くの美術品がやり取りされていて、露伴には目的の絵画があった

それが「黒一色で描かれた絵」で、それを落札しようと札を上げ続けた

 

競合相手を打ち負かして絵を手に入れた露伴だったが、会場に来ていた競合相手が強奪に訪れた

彼らは絵の裏地に何かあると思っていたようだったが、そこには何もなく、さらに意味のわからない幻覚を見るようになる

露伴は強奪者の一人に「ヘヴンズドア」を仕掛け、その理由を探る

そして、その謎を解くために、パリのルーヴル美術館にいくことを決めたのである

 

テーマ:絵に込められた感情

裏テーマ:過去を映し出す鏡

 

■ひとこと感想

 

『ジョジョ』は初期だけ知っていて、実写版も観ましたが、本作の前進になるドラマを見る時間はありませんでした

とにかく濃いキャラというのと、ヘヴンズドアで記憶を読めるスタンドを持っているということは知っていたので、なんとなくついていくことができましたね

 

映画は、ドラマの延長なのかはわかりませんが、これはこれで完結しているように思います

過去の出来事を思い出せなかった露伴が、黒い絵を見たことによって過去を思い出したのかなとか思っていました

 

エピソードはたくさんあるものの、後半の「奈々瀬の過去譚」が蛇足のような感じがして、ダラダラと続いている感じがしましたね

そこをサクッとフラッシュバックのように映像が入り混じっていくような演出がなされれば良かったように思いました

 

↓詳しいレビューはこちらから

【映画感想】岸辺露伴、ルーヴルへ行く【後半:ネタバレあり】

 

■関連リンク

Yahoo!映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

https://movies.yahoo.co.jp/movie/386405/review/33b9c6b0-04ed-472a-ac84-7bd46e03d0eb/

 

公式HP:

https://kishiberohan-movie.asmik-ace.co.jp/


クリード 過去の逆襲

 

■オススメ度

 

ボクシング映画が好きな人(★★★)

マイケル・B・ジョーダンさんのファンの人(★★★)

『ロッキー』のファンの人(別物です)

 

■公式予告編

鑑賞日2023.5.27(イオンシネマ久御山)

 

■映画情報

 

原題Creed

情報2023年、アメリカ、117分、G

ジャンル:かつての旧友との再会によって地位を追われる元王者を描いたボクシング映画

 

監督:マイケル・B・ジョーダン

脚本:キーナン・クーグラー&ザック・ベイリン

 

キャスト:

マイケル・B・ジョーダン/Michael B. Jordan(アドニス・クリード:すべての栄光を掴んだ伝説のボクサー、ボクシングジムの経営者)

 (15歳時:Thaddeus J. Mixson

テッサ・トンプソン/Tessa Thompsonビアンカ・クリード:アドニスの妻、音楽プロデューサー)

 

ジョナサン・メジャース/Jonathan Majors(デイム/デイミアン・アンダーソン:アドニスの旧友)

 (18歳時:スペンス・ムーア2世/Spence Moore II

Yahya McClain(デイミアンのトレーナー)

Lamont Lankfordデイミアンのカットマン)

 

ウッド・ハリス/Wood Harris(リトル・デューク/トニー・バートン:アドニスのトレーナー&ビジネスパートナー、フェリックスのトレーナー)

 

フィリシア・ラシャド/Phylicia Rashad(マリー=アン・クリード:アドニスの養母、アポロの妻)

ミラ・デイビス=ケント/Mila Davis-Kentアマーラ・クリード:アドニスの聾唖の娘)

 

Jose Benavidez(フェリックス・チャベス:デルファイ・アカデミーの現役チャンピオン)

Selenis Leyva(ローラ・チャベス:フェリックスの母)

 

フロリアン・ムンテヌス/Florian Munteanu(ヴィクター・ドラゴ:イワンの息子、かつてのアドニスの対戦相手、スパーリングパートナー)

 

Tony Bellew(プリティ/リッキー・コンラン:フェリックスの対戦相手)

 

Aaron D. Alexander(レオン:クリードのかつての因縁の相手)

 

■映画の舞台

 

2002年〜2023年

アメリカ:ロサンゼルス

 

ロケ地:

アメリカ:ジョージア州

アトランタ

 

■簡単なあらすじ

 

ボクシングの世界で上り詰めたアドニスは、引退試合も勝利を収め、ジム経営に乗り出すことになった

ジムには現役王者のフェリックスがいて、トレーナーのリトル・ディックとともに防衛戦の準備をしていた

 

アドニスには耳の調子の悪い妻ビアンカと聾者の娘アマーラがいて、ビアンカは歌手から音楽プロデューサーへと転身を図っていた

アマーラは父に憧れていて、同級生相手にパンチをお見舞いするなど活発な娘として育っていた

 

ある日、20年ぶりとなる旧友デイムと再会したアドニスは、彼の願いを受け入れてジムの練習生として参加させる

フェリックスのスパーリングの相手として参加することになったが、喧嘩腰の彼をディックは良く思っていなかった

 

だが、フェリックスの対戦相手がレセプションパーティーで何者かに襲われ、防衛戦は白紙になってしまう

ファイトマネーを稼ぎたいフェリックスに対し、アドニスはある提案をする

それが、噛ませ犬デイムとのタイトルマッチだったのである

 

テーマ:過去との向き合い方

裏テーマ:幼さゆえの弱さ

 

■ひとこと感想

 

『ロッキー』シリーズの影も形もないというふれこみの本作は、本当に『ロッキー』の遠い続編にも思えない感じに、別のボクシング映画になっていましたね

内容は、かつて兄弟同然だったデイムにチャンスを与えるというもので、その中で周囲と距離ができて孤立するアドニスを描いていきます

とは言うものの、そこまで凝った話でもなければ、熱くなる展開もなく、無茶な流れの中「アドニスVSデイム戦」へ突入することになりました

 

この復帰戦に至るためにシナリオを構築しているのですが、これならば「引退戦」の相手に名乗りを上げるぐらいでも良かった感じですね

ジムの王者を負かすと言う流れがあって、その敵討のような感じになるのですが、ブランクからの復帰である理由はあまりないように思えます

 

冒頭でいきなりヤバめの引退試合があって、その相手が数年後の弟子のタイトルマッチに出てきたりと、かなり狭い範囲でも物語を動かしています

アドニスの過去がデイムを作り上げたと言う割には、試合が終わると聞き分けが良すぎて、デイムのキャラが良くわからない感じになっていましたね

 

↓詳しいレビューはこちらから

【映画感想】クリード 過去の逆襲【後半:ネタバレあり】

 

■関連リンク

Yahoo!映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

https://movies.yahoo.co.jp/movie/385349/review/d7039bd5-29af-462c-822d-a0936e6339ce/

 

公式HP:

https://wwws.warnerbros.co.jp/creed/

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投稿者 Hiroshi_Takata

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