■映画鑑賞まとめ■

 

5月、第5週&6月、第1週(2023.5.29〜2023.6.4

 


■ THE WITCH/魔女-増殖-

 

■オススメ度

 

『THE WITCH/魔女』を観た人(★★★)

サイキックバトルアクションが好きな人(★★★)

 

■公式予告編

鑑賞日:2023.5.29(イオンシネマ京都桂川)

 

■映画情報

 

原題마녀 Part2 The Other One

情報:2022年、韓国、137分、R15+

ジャンル:「魔女プロジェクト」に非検体を追う組織と、偶然保護することになった家族を描いたサイキック・バトルアクション映画

 

監督&脚本:パク・フンジョン

 

キャスト:

シン・シア/신시아(Ark 1と呼ばれる非検体の少女)

 

パク・ウンビン/박은빈(ギョンヒ:少女を匿う女性)

   (幼少期:ナム・イェアン/남예안

ソン・ユビン/성유빈(デギル:ギョンヒの弟)

   (幼少期:チャン・ジホ/장지호

チャ・スンベ/차순배(パク・ビョン:ギョンヒの叔父)

 

チョ・ミンス/조민수(パク統括:魔女プロジェクトの創始者、ペク博士の双子の妹)

ソ・ウンス/서은수(チョ・ヒョン/隊長:少女排除を任命される「アーク」のエージェント)

ジャスティン・ジョン・ハーヴィ/Justin John Harvey(トム:隊長の腹心)

 

イ・ジョンソク/이종석(チャン:少女の行方を追う「アーク」の責任者)

 

チン・グ/진구(ヨンドゥ:ギョンヒの土地を狙うヤクザ)

 

チェ・ウォンビン/채원빈(土偶の女)

ソ・イラ/서이라(土偶の女、ナイフ女)

チョン・ラエル/정라엘(土偶の女、助手席)

キム・ギヘ/김기해(土偶の男)

 

ビョン・ソユン/변서윤(ミヨン:サヌォル・ファッションの社員、社員旅行で拉致される女性)

 

キム・ダミ/김다미(ク・ジャユン:少女の姉、前作の主人公)

 

■映画の舞台

 

韓国:

済州島/Jeju-do

https://maps.app.goo.gl/vZpMbhNaiTs69DV2A?g_st=ic

 

ロケ地:

上に同じ

 

■簡単なあらすじ

 

ファッションブランドの社員旅行に参加していたミヨンは、ある集団の思惑によって拉致されてしまう

彼女は誰かの想い人の子どもを授かっていたが、それが何者かに利用されようとしていた

 

それから数十年後、ある研究所に複数のエージェントが乱入し、施設を破壊し、非検体を次々と抹殺していった

誰もが全滅したと思われていたが、その中に一人だけ生き残った少女がいた

少女は雪で埋め尽くされた森林を徒歩で移動し、そして国道にてある車に乗せられる

 

その車は、土地絡みのトラブルで拉致られていたギョンヒを乗せた車で、犯人たちは「車を見られた」と言う理由で少女を誘拐し、始末しようと考えた

 

だが、少女は謎の力を発揮し、犯人グループを薙ぎ倒し、そしてその場に倒れ込んだ

ギョンヒは彼女を確保し、叔父の動物病院へと運び込む

少女は複数の銃弾を浴びていて、頚椎にも銃創が認められていた

 

少女はある研究所の非検体で、それは特別な力を有していた

研究所のパク総括はエージェントのチョ・ヒュン曹長に抹殺命令を下した

 

そんな折、各国にあるラボが何者かによって破壊され、多くの非検体が処分されていた

 

テーマ:人の温もり

裏テーマ:大義の踏襲

 

■ひとこと感想

 

『THE WITCH』シリーズの2作目と言うことは重々承知で、本来ならばアマプラで前作を鑑賞してから参戦する予定でした

でも、仕事の都合でスケジュールがグダグダになり、ブログ執筆に充てている時間までぶっ飛んで、前作を観る時間すらないままに突入することになりました

 

直前にウィキなどでネタバレ上等で「どんな話か」だけを確認し、どうやら「前作の最後に出てきた謎の少女が主人公らしい」と言うことは把握できました

それぐらいの知識で参加を余儀なくされましたが、持ち前の「勝手に物語作る癖」にて、脳内補完を行い、物語の背景はなんとなく察することができました

 

少女をめぐって、研究所内外に3つの部隊がいて、一つがパク総括直轄のヒョン曹長とおちゃらけ外人トム、もう一つがヒョンの元上司の見ているだけスーツ組、そして3つ目は「超能力4人組」と言う感じになっていましたね

 

これらの研究所関係のパワーバランスに巻き込まれたのが、少女を匿うことになったギョンヒ達で、彼女たちもヤクザとトラブルになっていたことがわかります

本作では、この設定の中で「少女が覚醒する経緯」を描いていて、頭の中で聞こえる母らしき人物のテレパシーと、実際にふれることができる人間の温かさと言うものが対比になっていたと思います

 

↓詳しいレビューはこちらから

【映画感想】THE WITCH/魔女-増殖-【後半:ネタバレあり】

 

■関連リンク

Yahoo!映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

https://movies.yahoo.co.jp/movie/386125/review/b4ae2e3f-ffa2-4dcd-bde4-866bbbaa514c/

 

公式HP:

https://ark-thewitch.com/


はざまに生きる、春

 

■オススメ度

 

発達障害との向き合い方を学びたい人(★★★)

「はざま」について考えたい人(★★★)

 

■公式予告編

鑑賞日:2023.5.29(イオンシネマ京都桂川)

 

■映画情報

 

情報:2023年、日本、103分、G

ジャンル:発達障害の画家と出会う雑誌編集者を描いたヒューマンドラマ

 

監督&脚本:葛里華

 

キャスト:

宮沢氷魚(屋内透:「青い絵しか描かない」発達障害の画家)

小西桜子(小向春:屋内の特集記事に関わる雑誌編集者)

 

細田善彦(間宮尚樹:春の恋人、雑誌編集者)

 

戸田昌宏(寺澤隆夫:春の上司、「Maybe」の編集長)

平井亜門(中西俊介:春の同僚、春の企画を助ける後輩)

 

葉丸あすか(沢瑞希:フリーライター、春の企画のインタビュアー)

芦那すみれ(及川百合:フリーカメラマン、春の企画の撮影担)

 

■映画の舞台

 

日本の都心のどこか

 

ロケ地:

東京都:杉並区

Blue Glass Arts(ガラス工房)

https://maps.app.goo.gl/o5ZBZtPn8ydBEn1M9?g_st=ic

 

東京都:港区

PACE ITARIAN ROUNGE

https://maps.app.goo.gl/FWGPvatYJwTTrhCr6?g_st=ic

 

地域活性プランニング(ロケーションジャパン編集部)

https://maps.app.goo.gl/NzRsKXsXuhmKa9iSA?g_st=ic

 

東京都:渋谷区

デザインフェスタギャラリーWEST&EAST

https://maps.app.goo.gl/6pTucnYHPzF4otPT9?g_st=ic

 

■簡単なあらすじ

 

情報系の雑誌の編集者をしている春は、恋人・直樹と同棲しているものの、仕事がうまくいかずにモヤモヤする日が募っていた

仕事のグチを溜め込むタイプの春だったが、ある日厳しすぎる編集長・寺澤から、発達障害の画家・屋内透の記事を書けと使命される

編集長と一緒にインタビューに同行した春だったが、屋内の一挙手一投足に困惑し、記事の構成やコピーもありきたりのものしか生まれなった

 

春は、屋内を理解するためにたくさんの資料を読むようになり、後輩の中西と一緒に「特集」に向けての考察を始める

そんな中、いきなり屋内から電話がかかってきた

急いで駆けつけると、彼はマンションの外壁に絵を描いていて、「光を閉じ込めたかった」という

その騒動によって、二人の距離が近づくものの、それはとても危うい関係に見えてくる

 

屋内と近づくごとに、直樹との距離を感じ始める春は、取材対象以上の関係を求めていく

だが、屋内は彼女の気持ちに気づくことはなく、誰とでも同じように接していることがわかるのである

 

テーマ:はざまの正体

裏テーマ:障害の境界線

 

■ひとこと感想

 

青しか使わない画家と、生きづらさを感じている編集者の出会いを描き、不器用で察しの悪い春が傷ついていく様子が描かれていきます

「はざま」とは、発達障害と診断されていない「同じような症状を有する人」という意味で、春もそれに近いものがありました

唯一違うのは集中力の無さで、共感力の低さなどは合致している感じになっていました

 

映画は、いわゆるラブロマンスで、恋の障壁は「病気」のように見えますが、そうではありません

春が発達障害を軽く見ている部分はありますが、彼女自身の自己中心的な性格が自分自身を苦しめているようにも思えます

 

本作で発達障害が登場するのは、関わり方を学んだり、病気の本質と向き合うというよりは、世間が持つイメージよりも曖昧な部分の多さの指摘のように思えます

映画が進むにつれて、屋内との付き合い方はわかってきますが、逆に春とはどう接したら良いのかわからなくなってしまいます

このあたりの「はざまと普通のはざま」みたいなところを描きたかったのかな、と思いました

 

↓詳しいレビューはこちらから

【映画感想】はざまに生きる、春【後半:ネタバレあり】

 

■関連リンク

Yahoo!映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

https://movies.yahoo.co.jp/movie/387173/review/14a40a4f-e058-4bad-8863-b53afb313db3/

 

公式HP:

https://hazama.lespros.co.jp/


波紋

 

■オススメ度

 

女の怖さを体感したい人(★★★)

筒井真理子さんを堪能したい人(★★★)

 

■公式予告編

鑑賞日:2023.5.30(イオンシネマ久御山)

 

■映画情報

 

情報:2023年、日本、120分、G

ジャンル:夫の失踪によって変化した妻が、夫との再会によって本性を表していくヒューマンドラマ

 

監督&脚本:荻上直子

 

キャスト:

筒井真理子(須藤依子:「緑命会」を信仰する主婦、スーパーの店員)

光石研(須藤修:失踪していた依子の夫)

 

花王おさむ(依子の義父、修の父)

磯村勇斗(須藤拓哉:依子の息子)

津田絵理奈(川上珠美:拓哉の婚約者)

 

安藤玉恵(渡辺美佐江:依子の隣人)

 

江口のりこ(小笠原ひとみ:「緑命会」の信者)

平岩紙(伊藤節子:「緑命会」の信者)

キムラ緑子(橋本昌子:「緑命会」の幹部)

 

木野花(水木:依子の同僚、清掃員)

 

■映画の舞台

 

日本のどこかの地方都市

 

ロケ地:

東京都:文京区

湯島天満宮

https://maps.app.goo.gl/WAe1HKgEozy6pdyc7?g_st=ic

 

東京都:渋谷区

東郷神社

https://maps.app.goo.gl/HLLdrb3XgqKAcJNh8?g_st=ic

 

東京都:葛飾区

レンタルスペース お花茶屋 森谷邸

https://maps.app.goo.gl/oNCyFwiC3gakPQ2p9?g_st=ic

 

神奈川県:横須賀市

マダレーナカフェ

https://maps.app.goo.gl/t52mznspz5bi9FhD9?g_st=ic

 

千葉県:四街道市

四街道中央公園(路上ボランティア)

https://maps.app.goo.gl/x7fYM815rDea3bfx6?g_st=ic

 

千葉県:柏市

リフレッシュプラザ柏(プール)

https://maps.app.goo.gl/sdGZ5sPJwp2VxDaY7?g_st=ic

 

群馬県:高崎市

まるおか(スーパー)

https://maps.app.goo.gl/uM3rEH6SqmA1dpKu5?g_st=ic

 

■簡単なあらすじ

 

夫・修を支え、息子・拓哉を育て上げた依子だったが、震災の余波が原因かわからないまま、夫は失踪ししてしまう

それから依子は「緑命会」という新興宗教にどっぷりと浸かり出したため、息子も九州の大学に行ったまま帰って来なくなってしまった

 

10年が過ぎた頃、夫が当然帰ってきて、依子の生活は見出されていく

彼女の信仰を詐欺だと言い、自身は癌に罹ったから未承認薬のために遺産をよこせと言い出す

だが、義父を看取った依子は生前に遺言を書かせていて、それによって失踪した修には1円も残っていなかった

 

依子の心の拠り所は「緑命会」と、スーパーの清掃員・水木との時間だけ

プールで泳いだあとは、サウナルームで駄弁っていて、そんなひと時を大事にしていた

だが、夫の無益な主張と態度に怒りを隠せない依子は、次第に狂気をあらわにしていく

 

テーマ:心の平穏

裏テーマ:広がるだけの波紋

 

■ひとこと感想

 

真っ赤なポスタービジュアルで、内容を全く調べずに参戦

「緑命会」が登場したあたりから、かなり攻めているなあと思って鑑賞していました

 

時折、波紋がぶつかり合うイメージショットがあって、一方通行の波紋は衝突して消えるか、相手の波紋を打ち消して伸びていきましたね

筒井真理子さんの演技が凄くて、軽蔑のこもった怒りに見られるように、さまざまな怒りと絶望を見せてくれました

 

映画は、いかにして強い波紋を作れるかという命題があって、夫の波紋を受けるたびに強くなっていく依子の波紋というものが描かれていたように思います

とにかく「依子をイライラさせること」に特化したような内容になっていて、それが精神を蝕んで達観していく様子は爽快でもありました

 

↓詳しいレビューはこちらから

【映画感想】波紋【後半:ネタバレあり】

 

■関連リンク

Yahoo!映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

https://movies.yahoo.co.jp/movie/385906/review/b59f8b0e-343a-48d7-b32b-4bff55c9e4af/

 

公式HP:

https://hamon-movie.com/


雄獅少年/ライオン少年

 

■オススメ度

 

獅子舞に興味がある人(★★★)

精巧な3DCG映画を堪能したい人(★★★)

少年漫画のようなノリが好きな人(★★★)

 

■公式予告編

鑑賞日2023.6.1TJOY京都

 

■映画情報

 

原題少年、英題:I Am What I Am(ありのままの自分)

情報2021年、中国、104分、G

ジャンル:貧困に喘ぐ少年が、獅子舞を通じて成長する青春映画

 

監督ソン・ハイペン

脚本リー・ゼェーリン

 

キャスト:

リウ・ジャチェン/家娟少年阿娟/チュン:獅子舞にのめり込む少年)

   (幼少期:ダ・チュンツゥ/大澄子

 

シュウ・チュンラン/娟然少女阿娟/チュン:少年シュンに獅子舞を渡す少女)

 

リウ・フジン/阿猫/マオ:少年チュンの親友)

リウ・チュション/志雄阿狗/ワン公:少年チュンの親友、食いしん坊の太鼓担当)

 

シエ・グオジャン/国强/チアン:チュンたちに獅子舞を教える師匠、干物魚店の店主)

シュ・ホエチェン/徐慧珍阿珍/アジュン:チアンの妻)

 

【日本語吹替】

花江夏樹(チュン:少年)

桜田ひより(チュン:少女)

山口勝平(マオ)

落合福嗣(ワン公)

山寺宏一(チアン)

甲斐田裕子(アジェン)

 

■映画の舞台

 

中国:広東省

広州市

https://maps.app.goo.gl/WjTJqko8vSSj9etq6?g_st=ic

 

広州の農村部、チェンジェ村

 

■簡単なあらすじ

 

中国の農村部で貧しい生活をしている少年チュンは、獅子舞が大好きで、村の大会では選手よりも目立とうとする悪ガキだった

ある日、いじめっ子にお年玉を奪われたチュンだったが、颯爽と現れた獅子舞に助けられる

二人して追手から逃げ、木綿の森へとたどり着いた

 

チュンはそこで獅子舞を操っていたのが、同じ名前の少女チュンであることを知る

少女チュンは獅子舞を親から反対されていて、大会に出ることも許されなかった

彼女は少年チュンに獅子舞を上げ、大会に出るように促していく

 

そこでチュンは獅子舞の大会で勝つためにメンバーを募っていく

親友のマオとワン公に声をかけたチュンは、獅子舞を教えてくれる人を探す

村の老人は干物屋の店主チアンに教わるようにいうものの、どう見ても獅子舞の達人には見えない

だが、一度音楽が始まると、彼はリズミカルでダイナミックな踊りを披露する

 

練習に励み、獅子舞の面白さで満たされた頃、出稼ぎに都市部に行っていた父が怪我をして帰ってきてしまう

チュンは家計を支えるために都市部に出向き、父の代わりに建設作業員として働いていく

多忙を極める中、獅子舞の練習をする間もなく、大会の当日を迎えてしまうのであった

 

テーマ:現状を打破する勇気

裏テーマ:勝利よりも大切なもの

 

■ひとこと感想

 

中国の3DCGアニメで、ポスターを観た感じだと「実写と融合?」というくらいにクオリティが高い印象がありました

なんとかして字幕版を観たかったので、スケジュール優先で他府県まで出向きましたが、いやあなかなかの力作でしたね

 

前半の「底辺描写の連続」はキツいものがありますが、獅子舞の弟子入りするあたりからの「少年漫画のような熱さ」というのは胸熱展開へと続いていきます

特に後半の大会の演出がうまくて、想像の一つ先を見せてくれます

 

ほぼ吹替しかやっていない現状ですが、映像美が凄いので、観にいく以外の選択肢はない感じですね

ほろ苦ビターテイストもあるし、何よりエンドロールに入っていく流れが最高だったと思います

 

↓詳しいレビューはこちらから

【映画感想】雄獅少年/ライオン少年【後半:ネタバレあり】

 

■関連リンク

Yahoo!映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

https://movies.yahoo.co.jp/movie/382682/review/995e3ca1-203f-4c4a-b8bd-528b9acf1d0e/

 

公式HP:

https://gaga.ne.jp/lionshonen/


THE KILLER/暗殺者

 

■オススメ度

 

とにかく殺しまくる系の映画が好きな人(★★★)

ネジが飛んでる系のキャラが好きな人(★★★)

 

■公式予告編

鑑賞日:2023.6.1(T・JOY京都)

 

■映画情報

 

原題더 킬러: 죽어도 되는 아이(殺し屋:死んでもかまわない子)、英題:The Killer: A girl Who Deserves to Die(殺し屋:死に値する少女)

情報:2022年、韓国、95分、G

ジャンル:引退した殺し屋が妻の頼みを断れずにトラブルに巻き込まれるアクションクライム映画

 

監督:チェ・ジェフン

脚本シン・ドンチョル&ナム・ジウン

原作パン・ジノ『The Kid Deserves to Die』

 

キャスト:

チャン・ヒョク/장혁(バン・ウィガン:引退した殺し屋)

 

イ・ソヨン/이서영(キム・ユンジ:ウィガンが保護する女子高生、妻の友人の娘)

ユ・ソジン/유서진(ブタのママ:ユンジの義理の母、ヒュンソの友人)

 

イ・チョヨン/이채영(ヒュンソ:ウィガンの妻)

 

イ・スンジュン/이승준(イ・ヨンホ:汚職刑事)

 

ホン・ソジュン/홍서준(キム:裁判官)

 

キム・ホンギョン/김홍경(ウィガンの回想に登場する少女)

 

バン・ウンジョン/방은정(スンヨン:人身売買に巻き込む女子高生)

 

ブルース・カーン/브루스 칸(ユーリ:ロシア人の殺し屋)

チェ・ギソプ/최기섭(チョムバギ:あざのある男、人身売買のブローカー)

 

ソン・ヒョンジュ/손현주(銃の密売人、ウィガンの友人)

チャ・テヒョン/차태현(特殊清掃屋、ウィガンの友人)

 

■映画の舞台

 

韓国:ソウル

ホンデ/弘大

https://maps.app.goo.gl/FCco3hASKDt8gMFYA?g_st=ic

 

ロケ地:

韓国:ソウル

 

■簡単なあらすじ

 

殺し屋家業を引退して妻ヒョンソと暮らしているヴィガンは、今は不動産投資を成功させて優雅な暮らしをしていた

ある日、妻から「友人の娘」を旅行の間だけ預かってくれと頼まれたウィガンは、頼みを断れずに引き受けることになった

 

友人の娘・ユンジは今時の若者でウィガンの言うことを聞かない

ひたすらスマホに入り浸り、深夜にも関わらず、友達たちとどこかに向かう

当初は放置するつもりだったが、嫌な予感がして、ユンジを追うことになった

 

彼女らが向かったのは町外れの寂れた雑居ビルで、スケートリンクのあるカフェだった

そこは、売りを斡旋する隠れ蓑で、ウィガンはそこにいた奴らをぶちのめす

だが、翌朝そこで倒しただけの男たちが死体で発見されてしまった

 

ウィガンはユンジを取り巻く背景に不穏なものを感じ、その背景を探ることになったのである

 

テーマ:妻には頭が上がらない

裏テーマ:不安な顔した女子高生の親は毒親

 

■ひとこと感想

 

ほぼ情報なしで、パンフレットもない映画でしたが、ひたすら最強の殺し屋が雑魚を殺しまくる映画になっていましたね

売春斡旋のチンピラはまだしも、ロシアン・マフィアの殺し屋をキャッチ&リリースしまくるのは面白かったですね

汚職刑事に目をつけられても、それを逆手に取っていくところもうまく、次から次へと背景が見えてくる展開も良かったと思います

 

相手の犯罪組織の全容がわかりにくかったですが、権力者がアウトローを使って若い女を漁っていたところはゲス中のゲスになっていました

そこからの広がりは大したことはありませんが、ともかく「一方的に惨殺」と言うのが好きな人なら合うかもしれません

 

とりあえず、女子高生に腕を掴まれて見つめられたら、その願いを断るわけにはいかないですよね

物語に深みはありませんが、次から次へと飽きさせない展開になっているので、ハードルを下げればOKじゃないかなと思いました

それにしても「ブタのママ」って言うネーミングセンスはどうなんでしょうねえ

 

↓詳しいレビューはこちらから

【映画感想】THE KILLER/殺し屋【後半:ネタバレあり】

 

■関連リンク

Yahoo!映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

https://movies.yahoo.co.jp/movie/387411/review/f20bf0f9-1b13-4145-8699-cd46e37f490a/

 

公式HP:

http://klockworx-asia.com/killer/#smooth-scroll-top


aftersun/アフターサン

 

■オススメ度

 

成長によって理解できる苦悩を知りたい人(★★★)

 

■公式予告編

鑑賞日:2023.6.2(MOVIX京都)

 

■映画情報

 

原題:Aftersun(太陽のあと)

情報:2022年、イギリス、101分、G

ジャンル:父と同じ年齢になった娘が、父との思い出に浸る中で、父が抱えてきた苦悩に気づく様子を描いたヒューマンドラマ

 

監督&脚本:シャーロット・エルス

 

キャスト:

ポール・メスカル/Paul Mescal(カリム・アーロン・パターソン:別居中の娘と旅行に行く父)

フランキー・コリオ/Frankie Corio(ソフィー:母元で暮らすカリムの娘)

   (成人期:セリア・ロウルソン=ホール/Celia Rowlson-Hall

 

サリー・メッシャム/Sally Messham(ベリンダ:トルコのバスのツアーガイド)

 

Brooklyn Toulson(マイケル:トルコで知りあう少年)

 

Ruby Thompson(ローラ:トルコで知り合うティーンエイジャー、リストバンド持つ富裕層の娘)

Spike Fearn(オリー:ローラの友人、ソフィーたちとビリヤードをする青年)

Harry Perdios(トビー:ローラの友人、ソフィーたちとビリヤードをする青年)

 

■映画の舞台

 

トルコ:エーゲ海側のリゾート地

 

ロケ地:

トルコ:

フェトヒエ/Fethiye

https://maps.app.goo.gl/sgD7to6wYuhxAn4P8?g_st=ic

 

オルデニゾ/Ölüdeniz

https://maps.app.goo.gl/6ZqSaho2aE8GRw846?g_st=ic

 

スルタニエ温泉/Sultaniye

https://maps.app.goo.gl/jGpjHCB3Ui9s98td6?g_st=ic

 

■簡単なあらすじ

 

父と同じ年齢になったソフィーは、20年前のトルコ旅行のホームビデオを眺めていた

それは、父と最後に行った旅行で、11歳に自分のあどけなさと、大人になってからわかる父の本当の姿があった

 

母と暮らし、父とは別居中だったソフィーは、一週間程度のトルコ旅行に向かう

自身の誕生日を終え、2日後には父の誕生日を迎える

そんなタイミングでのトルコ旅行は楽しい思い出ばかりだけではなかった

 

リゾート地のホテルに泊まった二人は、のんびりとプールで過ごしたり、現地で出会った少年たちとビリヤードをしたり、アーケードゲームに興じたりする

だが、そんな裏側には、父の悲壮な顔が覗かせていて、ソフィーは自分の人生や状況を重ねながら、父の行動の理由を探る回想に身を委ねていく

 

テーマ:大人になってわかること

裏テーマ:同じ状況になってわかること

 

■ひとこと感想

 

映画は、ホームビデオと大人ソフィーの想像が織り込まれている作品で、記録と記憶が混同している内容になっています

なので、全てが現実というわけではなく、多くの部分は「父を想像し、美化している部分がある」と言えるでしょう

 

トルコののどかで開放的な空の下、あの時に何が起こっていたのか?

それをソフィー目線で紐解く内容ですが、そこに映し出されていたものと、ソフィーの記憶の中にある父親像が合致した時、彼の状況が痛いようにわかるという感じになっています

 

この旅行の後に父がどうなったのかは想像にお任せしますという感じになっていますが、その想像は遠くないものだと思います

あと、気になったのは、なぜこのタイミングでこのビデオを見返そうと思ったのか?なのですね

これに関してはネタバレ感想の方で自論を展開したいと思います

 

↓詳しいレビューはこちらから

【映画感想】aftersun/アフターサン【後半:ネタバレあり】

 

■関連リンク

Yahoo!映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

https://movies.yahoo.co.jp/movie/387142/review/8a6f694c-2d8a-4652-bfea-19295c3c2b1c/

 

公式HP:

http://happinet-phantom.com/aftersun/index.html


怪物

 

■オススメ度

 

ある事件を多角的に捉える映画が好きな人(★★★)

 

■公式予告編

鑑賞日:2023.6.2(MOVIX京都)

 

■映画情報

 

情報:2023年、日本、125分、G

ジャンル:子ども同士の喧嘩を多角的な視点で描く青春映画

 

監督:是枝裕和

脚本:坂元裕二

 

キャスト:

安藤サクラ(麦野早織:息子を愛するシングルマザー)

黒川想矢(麦野湊:早織の息子)

 

永山瑛太(保利通敏:新しく赴任して来た湊の担任)

 

柊木陽太(星川依里:湊と喧嘩になる生徒)

中村獅童(星川清高:依里の父)

 

高畑充希(鈴村広奈:保利の恋人)

 

田中裕子(伏見真木子:小学校の校長)

中村シユン(真木子の夫)

 

角田晃弘(正田文昭:小学校の教頭)

黒田大輔(品川:小学校の学年主任)

森岡龍(神崎:湊の元担任)

 

■映画の舞台

 

日本のとある地方都市

 

ロケ地:

長野県:諏訪市

旧城北小学校

https://maps.app.goo.gl/zZpi1J8BvDdsVG9R6?g_st=ic

 

JR上諏訪駅

https://maps.app.goo.gl/2y5BbSZkzcmFAG559?g_st=ic

 

立石公園

https://maps.app.goo.gl/jJZCcDpUPmNYiMcLA?g_st=ic

 

長野県:下諏訪市

クリーニングモモセ

https://maps.app.goo.gl/qHW1FoedbZw3svbo6?g_st=ic

 

長野県:岡谷市

釜口水門

https://maps.app.goo.gl/wmD9sxRVyRqFFEyJ6?g_st=ic

 

童画館通り

https://maps.app.goo.gl/hMmV1p6dDr6huTDL6?g_st=ic

 

■簡単なあらすじ

 

クリーニング店で働くシングルマザーの早織は、小学校に通う湊と仲睦まじく暮らしていた

ある日、湊が怪我をして帰ってきて、早織が問いただすと、「先生に叩かれた」と言い、「豚の脳」といじられたことが判明する

そこで早織は学校に出向き、真相を聞き出そうとすると、校長をはじめとした教員は煮え切らない態度を見せ、担任・保利先生も明確な説明をしなかった

 

帰り道の途中、車内で湊の話を聞いていたところ、突然湊が車から飛び降りてしまう

病院で検査をするものの異常はなかったが、それ以降、湊はまともに母に話をすることがなくなってしまった

 

一方その頃、街の火災現場近くに恋人と歩いていた保利は、野次馬の生徒たちに注意を促すものの、火災のあった雑居ビルのガールズバーの客をお持ち帰りしていると思われてしまう

その噂は子どもたちの間で広がり、やがて保護者を通じて早織の耳に入ることになった

 

早織は学校に不信感を募らせ、弁護士を通じて真相解明へと乗り出す

そして、実態を解明するために、生徒たちに「あるアンケート」が配られるのである

 

テーマ:怪物とは何か

裏テーマ:ゲームと現実

 

■ひとこと感想

 

故・坂本龍一が音楽を担当し、長い間情報開示のない状況で公開に漕ぎつけた本作は、ネタバレ厳禁系の物語になっています

どこからがネタバレかは難しいところですが、「生徒同士の喧嘩の真相を多角的に描く」というところが限界点なんじゃないかなと思います

また、ラストは解釈が分かれますし、「怪物」とは何かについても議論を呼びそうに思いますね

 

個人的には「そんなに難しいかな?」と思いながら観ていて、率直な感想は「すごく精巧でうまく脚本だけど、観客の感情を揺さぶるほどではない」というものですね

なので、面白いか面白くないかという一点だけで言えば、「面白くない」方の部類に入ると思います

 

映画のクレジット的には安藤サクラさんが主人公に思えますが、実際には「湊と依里の物語」なので、観る前と観た後では印象がガラリを変わるのではないかなと思います

これ以上書くとネタバレっぽくなってしまうので、お楽しみは下記にがっつりと書いていきたいと思います

 

↓詳しいレビューはこちらから

【映画感想】怪物【後半:ネタバレあり】

 

■関連リンク

Yahoo!映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

https://movies.yahoo.co.jp/movie/385771/review/2b780410-b781-4bb7-bdf3-0f207280fa3e/

 

公式HP:

https://gaga.ne.jp/kaibutsu-movie/

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投稿者 Hiroshi_Takata

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