■映画鑑賞まとめ■
6月、第2週(2023.6.5〜2023.6.11)
■ブラック・デーモン 絶体絶命
■オススメ度
環境保護訴求映画が好きな人(★★)
■公式予告編
鑑賞日:2023.6.5(MOVIX京都)
■映画情報
原題:The Black Demon
情報:2023年、アメリカ、101分、G
ジャンル:廃墟寸前の油田に出向させられたエンジニア一家が取り残され、巨大生物に襲われるパニックムービー
監督:エイドリアン・グランバーグ
脚本:ボイセ・エスケラ
キャスト:
ジョシュ・ルーカス/Josh Lucas(ポール・スタージェス:油田開発会社「ニクソン石油」のエンジニア)
フェルナンダ・ウレホラ/Fernanda Urrejola(イネス:ポールの妻)
ビーナス・アリエル/Venus Ariel(アンドレイ:ポールの娘、15歳)
カルルス・ソロルサーノ/Carlos Solórzano(トミー:ポールの幼い息子)
フリオ・セサール・セディージョ/Julio Cesar Cedillo(チャト:石油リグ「ディアマンテ」に取り残されていた作業員)
ホルヘ・A・ヒメネス/Jorge A. Jimenez(ジュニア:チャトの10年来の同僚)
ラウル・メンデス/Raúl Méndez(エル・レイ:現地の住民のリーダー格の男)
■映画の舞台
メキシコ北西部
バハカリフォルニア沖合の石油プラント「ディアマンテ」
https://maps.app.goo.gl/PmizJGKQUAhhAoVp7?g_st=ic
ロケ地:
ドミニカ共和国
■簡単なあらすじ
会社から石油リグ「ディアマンテ」のメンテナンスを任されたエンジニアのポールは、家族を連れてバカンスのついでに現地を訪れた
そこは妻イネスの生まれた場所でもあり、想い出がたくさん詰まっていた
だが、到着すると、泊まったことのあるホテルは廃墟で、寂れた田舎の港町と化していた
ポールはさっさと仕事を済ませようと、単身でリグへと向かう
操舵手のチョコはリグまで行かず、途中からはボートで向かえという
なんとかリグにたどり着いたポールだったが、そこにはチャトとジュニアの二人の現地作業員しかおらず、周囲は原油が湧出し、環境汚染が進んでいた
一方その頃、現地のバーでポールを待っていたイネスだったが、そこに現地民が執拗に声をかけてくる
危険を感じたイネスは子どもたちを連れて沖合に逃げ出す
そして、あろうことにリグに上陸してしまうのである
テーマ:環境汚染が呼び起こしたもの
裏テーマ:サバイバルはみんなの力で
■ひとこと感想
海洋系パニック映画だと思っていましたが、まさかの環境保護ムービーとは思いませんでしたね
サメ(メガロドンという太古の生物らしい)の登場はほとんどなく、ボートを粉砕するだけが見どころになっていました
物語は、バカンスついでにかつて開発した石油リグのメンテナンスをするというもので、きちんとハメられて取り残されてしまいます
しかも、何を考えているのか、逃げ場のない海に家族もやってきて、「バカが足を引っ張るパニック映画の様式美」を見せつけられることになりました
映画は、パニックでも、サバイバルでもなく、環境破壊が神様を怒らせた!という宗教チックな感じがして、助かるためには「ブラック・デーモンを仕留めるしかない」という強引な展開になっています
環境破壊の罰を受けているのに、根本解決をせずに、神様は送った刺客を殺すのですが、それは却って神様を怒らせてしまうのではないかと思ってしまいました
↓詳しいレビューはこちらから
【映画感想】ブラック・デーモン 絶体絶命【後半:ネタバレあり】
■関連リンク
Yahoo!映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://movies.yahoo.co.jp/movie/389172/review/d5020e94-e71e-4ecf-baff-df1f70b1076f/
公式HP:
https://movies.shochiku.co.jp/blackdemon/
■ウーマン・トーキング/私たちの選択
■オススメ度
女性の話をじっくりと聞ける男(★★★)
コミュニティ内の女性の生き方について考えたい人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2023.6.6(京都シネマ)
■映画情報
原題:Women Talking
情報:2022年、アメリカ、105分、G
ジャンル:ある宗教コミュニティにて、男性の暴力に対する議論をする女性たちを描いた社会派ヒューマンドラマ
監督&脚本:サラ・ポーリー
原作:ミリアム・トウズ/Miriam Toews『Women Talking(2018年)』
キャスト:
ルーニー・マーラ/Rooney Mara(オーナ・フリーセン:「話を整理しましょう」妊婦、40歳、オーガストの想い人)
クレア・フォイ/Claire Foy(サロメ・フリーセン: オーナの妹、「絶対殺す」被害者、35歳)
ジュディス・アイビ/Judith Ivey(アガタ:オーナとサロメの母、「信仰」一筋、70歳)
リブ・マクニール/Liv McNeil(ナイチャ:サロメの姪、「若い男を見た!」、投票の絵を描く15歳)
ベン・ウィショー/Ben Whishaw(オーガスト・エップ:書記の男、教師、密かにオーナを想っている青年)
フランシス・マクドーマンド/Frances McDormand(スカーフェイス・ヤンツ:「何もしない」、沈黙の50歳)
キーラ・グロイオン/Kira Guloien(アナ:スカーフェイスの娘、30歳)
シャイラ・ブラウン/Shayla Brown(ヘレナ:アナの娘、16歳)
シーラ・マッカーシー/Sheila McCarthy(グレタ:馬を愛する60歳、「ルースとシェリルの譬え話」をする)
ミシェル・マクラウド/Michelle McLeod(メジャル:グレタの娘、「戦う→去る」に意見を変える33歳)
ジェシー・バックリー/Jessie Buckley(マリチェ・ローウェン:グレタの娘、サロメに反対する29歳、ヘビースモーカー)
ケイト・ハレット/Kate Hallett(オウチャ:マリチェの娘、16歳)
オーガスト・ウィンター/August Winter(メルヴィン:町のトランスジェンダーの青年、子どもたちの遊び相手、25歳)
■映画の舞台
2010年、
自給自足の生活するキリスト教一派の住むとある村
モデルは2005年〜2009年に起きたボリビアの事件
マニトバの植民地、メノナイトのコミュニティ
ロケ地:
カナダ:オンタリオ州
トロント
Enercare Centre
https://maps.app.goo.gl/5VTAhSVZgCTShndX9?g_st=ic
Pikering/ピカリング
https://maps.app.goo.gl/tTRpw67HuL8CJJF67?g_st=ic
■簡単なあらすじ
2010年、あるメノナイトの宗教コミュニティでは、思想信条に反した男性たちの蛮行が繰り返されていた
それは、馬の鎮静剤を女性に使用し、不覚のうちに犯すと言うもので、多くの女性が性被害に遭って、子どもを身籠るなどをしていた
ある日、サロメの家に若い男が押し入り、それをサロメの姪のネイチャが目撃し、それによって、男たちは捕えられた
男たちは保釈金を求めて町を留守にすることになり、この2日間を使って、女性たちは「今後どうするか」を議論することになった
ヤンツ家のスカーフェイスは何もしないと議論を放棄し、被害者のサロメは激昂し「殺す!」と昂る
レイプによって身籠ったオーナは、この町のシステムが男たちにそうさせているのでは?と冷静な議論を呼びかける
「去るか戦うか」で論調が分かれる中、それぞれが抱えてきた闇が暴露されていく
テーマ:信仰と感情
裏テーマ:信仰がつくる風土
■ひとこと感想
ある宗教コミュニティにて実際に起こった事件で、2010年の事件だと言われると時代錯誤感というものを感じさせます
元の事件は南米のボリビアで起きたものなので、それをモチーフにしている
カナダのマニトバ州から逃亡した原理主義者のメノナイトによって設立されたコミュニティが舞台となっていて、このあたりの宗教的な背景がわからないと何を議論しているのか分かりにくい部分がありました
映画は、「戦うVS去る」の議論を延々としていて、冒頭から「システムの欠陥」などに言及され、ほとんど話は進みません
彼女たちの感情が全部露わになってから始まる感じになっていて、それぞれが胸の内に色んなものを抱えているので、それが議論の妨げになっているように思えました
女性の脈絡のない話をじっと聞ける人向けの映画になっていて、試される映画と言う感じですね
女性は人ごとではないので共感できそうですが、どの派に属するかで物議を醸しそうな気がしないでもないですね
↓詳しいレビューはこちらから
【映画感想】ウーマン・トーキング/私たちの選択【後半:ネタバレあり】
■関連リンク
Yahoo!映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://movies.yahoo.co.jp/movie/386100/review/6090c820-8a33-4a7c-9834-c9cab3af6e1e/
公式HP:
https://womentalking-movie.jp/#modal
■ダークグラス
■オススメ度
古典的なホラー&サスペンスが好きな人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2023.6.7(京都みなみ会館)
■映画情報
原題:Occhiali neri(サングラス)、英題:Dark Glasses
情報:2022年、イタリア&フランス、90分、R12+
ジャンル:ある娼婦が事故によって盲目になった後も、何者かに執拗に追われる様子を描いたサスペンス映画
監督:ダリオ・アルジェント
脚本:ダリオ・アルジェント&フランコ・フェッリーニ&カルロ・ルカレッリ
キャスト:
イレニア・パストレッリ/Ilenia Pastorelli(ディアナ:事故で視力を失うコールガール)
アーシア・アルジェント/Asia Argento(リータ:ディアナを支える歩行訓練士)
アンドレア・ゲルペーリ/Andrea Gherpelli(マッテオ:ディアナの利用客)
Mario Pirrello(アレアルディ警部)
Maria Rosaria Russo(バイヤーニ警部補、アレアルディの部下)
Gennaro Iaccarino(バルダッシ警部補、捜査担当する女刑事)
Guglielmo Favilla(ジェリー:警官、バルダッシの相棒)
Xinyu Zhang(チン:ディアナの事故に巻き込まれる少年)
■映画の舞台
イタリア:ローマ
フィウミチーノ空港
https://maps.app.goo.gl/E9RAVQq1mHdcLMiG9?g_st=ic
ロケ地:
イタリア:ローマ
■簡単なあらすじ
ローマにて娼婦として生計を立てているディアナは、メイドを雇い、裕福な生活をするほどに顧客を囲っていた
ある日、利用者とトラブルになったディアナは、それから「何者かに付け狙われている危機感」を募らせていた
数日後、ダイアナは怪しげな白いバンに執拗に狙われ、交差点で大事故を起こしてしまう
交差点手前で後ろから追突されたディアナは、そのまま中国人家族が乗る乗用車に衝突し、それによって運転手は即死、助手席に乗っていた女性は昏睡状態になってしまう
唯一、後部座席に乗っていた少年チンは無事だったが、孤児院に送られることになった
この事故によって、ディアナも視力を失い、歩行訓練士哉盲導犬の助けを借りながら生活を続ける
また、チンを不憫に思った彼女は、孤児院を訪れて差し入れをしたりする
そして、抜け出してきた彼を匿うことになるのだが、追突犯の追跡は二人を恐怖のどん底に陥れていくのである
テーマ:執着と執念
裏テーマ:因果応報
■ひとこと感想
娼婦が次々と殺されていくホラー映画なのですが、一昔のテイストがすごくて、かなり古典の映画を見ている気分になりました
地元のミニシアターで上映されていたのですが、サービスデイにも関わらず貸切状態で、違う意味で心配になってしまいます
映画は、態度の悪い娼婦がサイコパスに付け狙われると言うもので、それ以上でもそれ以下でもありません
事故で視力を失った設定の割には、普通に逃げていくし、サイコパスの動機も弱すぎて驚いてしまいます
巻き込まれる人がかなりいるのですが、無防備に正面から轢かれたり、数人殺している相手に軽装備だったりと、なんだかなあと思うシーンもたくさんありましたね
後半は暗いシーンが多くて、何をやってるかわかりにくいのですが、そこまで複雑な映画ではないので、なんとなく想像で補完できてしまいます
面白いかどうかは微妙なところで、殺害の背景が軽すぎるので、正直なところあまりノレない映画でしたねえ
↓詳しいレビューはこちらから
■関連リンク
Yahoo!映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://movies.yahoo.co.jp/movie/387136/review/b43068eb-72c2-49dd-8dbe-00c89773b970/
公式HP:
https://longride.jp/darkglass/index.html
■苦い涙
■オススメ度
恋は盲目を体現したい人(★★)
リメイク元を観たことがある人(★★)
■公式予告編
鑑賞日:2023.6.8(アップリンク京都)
■映画情報
原題:Peter von Kant
情報:2022年、フランス、85分、PG12
ジャンル:友人から紹介された若者に恋をした映画監督が、その喪失の畏れから取り乱す様子を描いたラブロマンス映画
監督&脚本:フランソワ・オゾン
リメイク元:ライナー・ベルナー・ファスビンダー/Rainer Werner Fassbinder『TheBitterTears of Petra von Kant(ペトラ・フォン・カントの苦い涙、1972年)』
キャスト:
ドゥニ・メノーシェ/Denis Ménochet(ピーター・フォン・カント:成功している映画監督)
イザベル・アジャーニ/Isabelle Adjani(シドニー・フォン・グラーゼナプ:ピーターにアミールを紹介する有名女優)
ハリル・ガルビア/Khalil Gharbia(アミール・ベンサレム:シドニーの友人、俳優の卵)
ハンナ・シグラ/Hanna Schygulla(ローズマリー・フォン・カント:ペーターの母)
アマント・オーディアール/Aminthe Audiard(ガブ/ガブリエル・フォン・カント:ピーターの娘)
ステファン・クレポン/Stéfan Crépon(カール:ペーターの忠実な助手)
■映画の舞台
1970年代、
ドイツ:
Cologne/ケルン
https://maps.app.goo.gl/us2s1HoM1XhYJF4G7?g_st=ic
ロケ地:
フランス:パリ
■簡単なあらすじ
映画監督として大成功を収めたピーターは、忠実な助手カールを顎で使い、傍若無人な生活を送っていた
だが、恋人と別れたばかりで情緒不安定になっていて、いつも以上にカールに無理難題を押し付けていた
ある日、そんな彼の元に有名女優のシドニーがやってきた
彼女を主役に抜擢したことでスターダムにのしあがったピーターは、彼女を褒め称えていく
彼女は、これから売り出しにかかっている俳優の卵アミールを連れていて、ピーターに紹介したいという
アミールに会ったピーターは、一目で彼に恋をしてしまう
アミールもピーターのことを悪くは思っておらず、次回作への抜擢に期待を膨らませて、関係を持つことになったのである
テーマ:執着と豹変
裏テーマ:脳内反応の煩雑さ
■ひとこと感想
リメイク元は知りませんが、どうやら男女逆転して、レズ→ゲイとなっているようです
その設定の違いを比べることはできませんが、なんとなく「喪失が怖くなって暴走した」というのは同じなのかなあと思ってしまいました
映画は、ほぼ室内劇で、ひたすらピーターが喋っているだけになっています
前半は愛を語り、後半は憎しみを語りという感じになっていて、いつ終わるのかなあと思って観てしまいましたね
さすがに共感度ゼロなので、なんだかなあと思って醜態を眺めるだけになってしまいました
機会があれば、リメイク元を鑑賞して比較してみたいと思います
↓詳しいレビューはこちらから
■関連リンク
Yahoo!映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://movies.yahoo.co.jp/movie/387133/review/f807d103-c729-4ec0-941e-fdce6ac32071/
公式HP:
http://www.cetera.co.jp/nigainamida/
■渇水
■オススメ度
人間らしい生活と公共サポートについて考えたい人(★★★)
子役が上手い映画が好きな人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2023.6.8(TOHOシネマズ二条)
■映画情報
情報:2023年、日本、100分、PG12
ジャンル:給水制限下の地方都市にて、水道料金滞納者に停止執行する水道局員を描いたヒューマンドラマ
監督:高橋正弥
脚本:及川章太郎
原作:河林満『渇水(1990年)』
キャスト:
生田斗真(岩切俊作:低水執行を行う水道局の職員)
(少年期:小山蒼海?)
門脇麦(小出有希:行方不明になる姉妹の母)
山崎七海(小出恵子:家に残された幼い姉、しっかり者)
柚穂(小出久美子:恵子の妹、天真爛漫)
篠原篤(大林:有希の「今度の人」)
磯村勇斗(木田拓次:俊作の同僚)
佐藤美希(木田の恋人)
池田成志(佐々木:水道局料金課の課長)
尾野真千子(岩切和美:俊作の妻)
吉岡弘樹(岩切崇:俊作の息子)
■映画の舞台
群馬県:前橋市
ロケ地:
群馬県:前橋市
セキネ洋傘店
https://maps.app.goo.gl/pYiaNGW4i8oogFCs7?g_st=ic
水族館レインボー
https://maps.app.goo.gl/9uB3coASnGJsmjDNA?g_st=ic
群馬県:高崎市
今万人珈琲
https://maps.app.goo.gl/xaZunn9kihoEHhHN7?g_st=ic
群馬県:みどり市
双葉食堂
https://maps.app.goo.gl/u1sq6Fwt7dczJqQ77?g_st=ic
栃木県:宇都宮市
オリオン通り商店街
https://maps.app.goo.gl/G1eizq9vhEdBFck56?g_st=ic
■簡単なあらすじ
群馬県前橋市の水道局に勤める岩切俊作は、料金滞納者に「停止執行」をする日々を過ごしていた
同僚の木田とともに、滞納者の自宅を訪れる岩切は、妻子と別居状態になっていて、私生活もうまくいっていない
ある日、母子家庭の家に出向いた岩切は、態度の悪い母親から悪態を吐かれる
だが、停止執行をしようとしたその時、彼女の娘二人が帰宅し、岩切は「1週間待つ」と猶予を与えることになった
姉妹は学校にも行かず、付近の川辺で遊んだりしていて、母からもらうわずかなお金でやりくりをしていた
だが、ある日を境に母は家に帰らなくなり、やむを得ずに停止執行もされてしまう
近隣住民も気にかけるものの、母を信じて疑わない姉妹は、行政を含む全ての大人を信用していなかったのである
テーマ:人として生活する最低限のこと
裏テーマ:不幸の連鎖
■ひとこと感想
水道局員が主人公と言う変わった作品で、内容が「料金滞納者への停止執行」と言うトラブル前提に興味を持ちました
地味な作品ではありますが、親子関係で悩む岩切と姉妹の構図になっていて、あまり水の必要性を感じなかったと言うのは正直なところでしょうか
ライフラインの水は最後の最後に止まるのですが、それを知ってて後に回す人もいれば、悪態をついて払えばいいんだろスタンスで喧嘩を売る人もたくさんいます
そもそも、劇中で比較される「太陽と空気」は「人の手によって人間が使えるものに変えない」と言う性質があるので、飲める水として届き、下水道を整備する費用ということを考えると、払って当たり前の世界でしょう
なので、水道を故意に滞納する意味がわからず、バカを相手にする職業は辛いなあと思ってしまいます
映画は、姉妹と関わりを持つことになった岩切が、親子関係の一歩を踏み出そうとするもので、それが「水」とあまり関係なかったのは残念でしたね
てっきり、停止執行の逆恨みのとばっちりを家族が受けて疎遠とか、それらしい関連性があるのかと思っていました
↓詳しいレビューはこちらから
■関連リンク
Yahoo!映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://movies.yahoo.co.jp/movie/380197/review/c7672ada-4c36-4593-a011-8668da481d70/
公式HP:
https://movies.kadokawa.co.jp/kassui/
■M3GAN/ミーガン
■オススメ度
AIの暴走系ホラーが好きな人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2023.6.9(イオンシネマ京都桂川)
■映画情報
原題:M3GAN / MΞGAN
情報:2023年、アメリカ、102分、PG12
ジャンル:AI搭載のロボット人形が暴走する様子を描いたスリラー&ホラー映画
監督:ジェラルド・ジョンストン
脚本:アキーラ・クーパー
キャスト:
アリソン・ウィリアムズ/Allison Williams(ジェマ:玩具メーカーの研究者、ロボット工学者、ケイディの叔母)
ヴァイオレット・マッグロウ/Violet McGraw(ケイディ・ジェームズ:ジェマの姪、両親を亡くした8歳)
ロニー・チェン/Ronny Chieng(デヴィッド・リン:ジェマの上司)
エイミー・ドナルド/Amie Donald(ミーガンのボディ)
ジェナ・デイヴィス/Jenna Davis(ミーガンの声)
ブライアン・ジョーダン・アルバレス/Brian Jordan Alvarez(コール:ジェマの同僚)
Jen Van Epps(テス:ジェマの同僚)
Stephane Garneau-Monten(カート:デビッドの助手)
Amy Usherwood(リディア:ケイディのセラピスト)
Lori Dungey(セリア:ジェマの隣人、トラブルメーカー)
■映画の舞台
アメリカ:オレゴン州
アメリカ:ワシントン州
シアトル
ロケ地:
ニュージーランド:オークランド
https://maps.app.goo.gl/QcSMzP7qoq3SENqG6?g_st=ic
アメリカ:カリフォルニア州
ロサンゼルス
■簡単なあらすじ
オレゴン州在住のケイディは、ある雪の日に事故で両親を失ってしまう
彼女の引き取り手は叔母のジェマで、彼女はシアトルにある「ファンキ」という玩具メーカーで「AI搭載のドール」の開発を行なっていた
両親を失って失意の底にいたケイディを励まそうと、ジェマは自身が開発途上の「M3GAN(ミーガン)」というAIを彼女のために完成させる
ミーガンには「ケイディを守る」という命令がなされ、ミーガンは急速に「命と死」「ケイディの過去」を学習していく
ケイディもまた、ミーガンを母親のように慕って依存していき、ミーガンなしでは生きていけなくなってしまうのである
そんな折、元からトラブルの相手だった隣人のセリアから執拗になじられ、ミーガンはセリアの愛犬デューイに噛みつかれてしまうのである
テーマ:愛着と依存
裏テーマ:命令と従順
■ひとこと感想
AI人形が暴走する系で、その過程が緻密に描かれているという内容になっています
ミーガンのプロトタイプから移行であるとか、ケイディの好みに合わせて仕様を変えていくなどが起こり、少しずつ学習していくのはリアルだと思います
ミーガンの暴力性もさながら、ケイディも少しずつ似てきて、感情が爆発した時の暴走は手に負えません
このケイディとミーガンの暴力性というものが連鎖的に発達していく感じになっていましたね
特段想定外のことは起こりませんが、単なるAI暴走系ホラーになっていないところをどう評価するかで賛否がある感じでしょうか
個人的には、本当に予定調和になっていて、展開が読めるのは微妙でしたが、子どもを使ってプロモーションをして、それで出資者を黙らせるシーンは圧巻だったと思います
中の人の演技が絶妙で、生きているように見えたり、人形のように見えたりと、表情だけではない細やかな動きというものは特筆すべきものだと思います
それにしても、オチも含めて、使い古されたものをよく並べたなあという感想を持ってしまいますね
↓詳しいレビューはこちらから
■関連リンク
Yahoo!映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://movies.yahoo.co.jp/movie/385559/review/75d9d6be-f948-4071-8d97-b710e0ef2d7d/
公式HP:
https://m3gan.jp/
■水は海に向かって流れる
■オススメ度
広瀬すずさんのファンの人(★★★)
ほっこり系のドラマで癒されたい人(★★★)
何かに怒っている人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2023.6.9(イオンシネマ京都桂川)
■映画情報
情報:2023年、日本、123分、G
ジャンル:シェアハウスを舞台に、26歳の孤独なOLと高校生の出会いを描いたヒューマンドラマ
監督:前田哲
脚本:大島里美
原作:田島列島『水は海に向かって流れる(2018年、講談社)』
キャスト:
広瀬すず(榊千紗:いつも不機嫌なシェアハウスに住む26歳のOL)
(少女期:南琴奈?)
大西利空(熊沢直達:叔父の家に居候することになった高校生)
高良健吾(歌川茂道/ニゲミチ先生:直達の叔父、脱サラした漫画家)
當間あみ(泉谷楓:颯の妹、直達の同級生)
戸塚純貴(泉谷颯:楓の兄、女装占い師、シェアハウスの住人)
勝村政信(榊謹悟:千紗の父、成瀬の友人)
坂井真紀(高島紗苗:千紗の母)
北村有起哉(熊沢達夫:直達の父)
山口香緒里(熊沢麻子:直達の母)
生瀬勝久(成瀬賢三:海外を放浪する大学教授、シェアハウスの住人)
コロ(ミスタムーンライト:シェアハウスで飼われることになった野良猫)
■映画の舞台
日本のどこかの閑静な街
ロケ地:
千葉県:夷隅郡
サヤン・テラスHOTEL&RESORT
https://maps.app.goo.gl/eFKgXPbbZSc6f1s59?g_st=ic
旅の宿 浜よし
https://maps.app.goo.gl/tGidFYHeta3oYjQv6?g_st=ic
千葉県:市原市
上総牛久駅(部妻川駅)
https://maps.app.goo.gl/Bzvdz6gg3kuxcRhW8?g_st=ic
千葉県:佐倉市
佐倉スタジオ(シェアハウス)
https://maps.app.goo.gl/wLBtocqAQ7vznSQ2A?g_st=ic
守谷海水浴場
https://maps.app.goo.gl/UMiyGhYqQdiDr17v5?g_st=ic
東京都:葛飾区
東京都立葛飾総合高等学校
https://maps.app.goo.gl/9rqhSgUj3b4DGF418?g_st=ic
■簡単なあらすじ
高校生の直達は、学校へ通うのが近いという理由で、叔父の茂道の家に居候することになった
だが、彼を駅に迎えにきたのは見知らぬ女性で、聞けば茂道の住んでいる家はシェアハウスになっていた
また、脱サラをして漫画家としてデビューしていて、ニゲミチというペンネームで活動をしていた
シェアハウスには見知らぬ女性こと榊千紗、女装占い師の泉谷颯がいて、颯は直達のクラスメイトの楓の兄だった
千紗は無愛想で笑わない女性で、OLとして働いている
彼氏はいないようだが、ミステリアスな雰囲気に直達はどハマりしていた
だが、彼女の母と直道の父がW不倫をしていることが発覚し、二人の間にぎこちない空気が流れ始める
さらに、そんな直達を楓は好きになってしまい、さらにドロドロな三角関係が生まれてしまうのだが、千紗はそんな青春とは無縁の人生を送っていたのである
ある日、直道を訪ねて父・達夫がシェアハウスに来てしまう
千紗は反射的に達夫にお盆を投げて怪我をさせてしまったが、達夫には殴られても当然の過去を持っていて、それが息子にバレてしまうのである
テーマ:呪縛と混濁
裏テーマ:開放に向かう無鉄砲
■ひとこと感想
ツンデレっぽい榊さんがデレになる展開を期待しつつ、前半の重っ苦しい流れを耐えることになりました
その甲斐あってか、徐々にデレっぽく(笑うだけですが)なっていくのは良かったですね
まさかのW不倫と重めの話とは知らず、てっきり「過去の恋愛が最悪だった系」かと思っていました
10歳年下の高校生の熱意に押されてという感じになっていましたが、平気に見える人ほど闇を抱えている、という感じになっています
シェアハウスで生活する中で、少しずつ距離が縮まっていくのですが、年頃の高校生がいる割にはエロ展開皆無になっていましたね
てっきり風呂を覗くとかで軽蔑されるとか、一泊旅行でヤバい展開になるとか期待してしまいましたが、全く何もなかったですね
潔いのか、NGなのか、そもそも原作がピュアなのかはわかりませんが、物足りなさは募ります
映画はプチ三角関係なのですが、ドロドロしたものではなく、さらっとしていて、まさしく「バッカじゃないの」という感じだったのかもしれませんね
↓詳しいレビューはこちらから
■関連リンク
Yahoo!映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://movies.yahoo.co.jp/movie/385758/review/dd376a1d-7868-4576-b124-21b6b992d73f/
公式HP: