■映画鑑賞まとめ■

 

7月、第5週(2023.7.24〜2023.7.30

 


ナチスに仕掛けたチェスゲーム

 

■オススメ度

 

チェスが好きな人(★★)

ナチス関連は観てしまう人(★★★)

夢うつつな映画が好きな人(★★★)

 

■公式予告編

鑑賞日:2023.7.25(アップリンク京都)

 

■映画情報

 

原題:Schachnovelle(チェスの話)、英題:The Royal Geme

情報:2021年、ドイツ、112分、G

ジャンル:ナチスに監禁された公証人が、唯一手に入れた「チェスの本」で耐え凌ぐ様子を描いたヒューマンミステリー

 

監督:フィリップ・シュテルェル

脚本:エルダン・グレゴリアン

原作:シュテファン・ツヴァイク『Schachnovelle(邦題:チェスの話=チェス奇譚、1942年)』

 

キャスト:

オリバー・マスッチ/Oliver Masucci(ヨーゼフ・バルトーク/マックス・ヴォン・ルーウェン:監禁された過去を持つ元公証人)

ビルギット・ミニヒマイアー/Birgit Minichmayr(アンナ:バルトーク:ヨーセフの妻)

 

アルブレヒト・シュッフ/Albrecht Schuch(フランツ=ヨーゼフ・ベーム:ヨーゼフを監禁するゲシュタポ)

 

Lukas Miko(グストル・ザイラー:ヨーゼフに危険を知らせる友人)

 

ロルフ・ラスゴード/Rolf Lassgård(オーウェン・マクコナー:アメリカ行き客船のオーナー)

演者内緒(ミルコ・チェントヴィッチ:客船に乗っているチェスの世界王者)

ザムエル・フィンツィ/Samuel Finzi(アルフレッド・コーラー:マルコの付き人)

 

■映画の舞台

 

オランダ:ロッテルダム

 

オーストリア:ウィーン

メトロポール・ホテル

 

ロケ地:

ドイツ:

Berlin/ベルリン

https://maps.app.goo.gl/frRL8Laba4maCNuG9?g_st=ic

 

Minich/ミュンヘン

https://maps.app.goo.gl/BdmYDyQS2LUaYFtv9?g_st=ic

 

オーストリア:

Vienna/ウィーン

https://maps.app.goo.gl/ZDX3R2D7iRvsG9cY7?g_st=ic

 

■簡単なあらすじ

 

戦争が終わったある日、ヨーゼフはオランダのロッテルダム港からアメリカに向かう客船に乗り込んだ

妻のアンナと乗り込み、再会を分かち合う二人だったが、突如アンナは行方不明になってしまう

 

その船ではチェスの大会が行われていて、チャンピオンは15人を相手にゲームをしていた

最後の一人となったオーウェンに対し助言をしたヨーゼフは、その勝負が引き分けに終わったことでみんなから祝福された

だが、彼にはチェスには苦い思い出があり、浮かれ気分にはなれなかった

 

第二次世界大戦中のオーストリアは、一夜にしてナチスの占領下になってしまい、公証人のヨーゼフは、証拠を隠蔽したのちにゲシュタポに捕まってしまっていた

彼らは「特別処理」と称する「ホテル軟禁状態」を維持し、ヨーゼフには食事以外のものを与えなかった

 

ある日、ヨーゼフはホテルの本が処分される現場に遭遇し、一冊だけ手に入れることに成功する

それは「チェスのルールブック」で、当初は無価値と思うものの、それ以外に何もない状況からそれを読み込んでいく

そして、浴室のタイルをチェス盤に見立てて、パンを捏ねて駒を作り出していったのである

 

テーマ:思考と生存

裏テーマ:刺激と思考

 

■ひとこと感想

 

邦題だけを見ると、ナチスの将校とチェスゲームをして勝ったみたいなイメージがありますが、それは半分正解で半分不正解という感じになっています

イメージ先行で観てしまうと、ジャンルが違う感じになって困惑しますが、ネタバレを喰らうとタイトルもあながち間違いではないことに気づきます

 

映画は、ナチスに監禁された公証人ヨーゼフの忍耐とその正体を描き、混同するようにアメリカ行きの客船内が描かれていきます

冒頭は、アメリカ行きの客船に乗り込むシーンで、そこでアンナに再会するのですが、この数カットですでに「罠」が仕掛けられていました

このシーンのある人物のセリフと、ある人物の反応というものが、ヨーゼフの見せている世界の質というものを描いていると言えます

 

映画では、同じキャストが複数のキャラを演じているので、少しだけ混同しますが、ぶっちゃけ脇役はわかっても、主要人物を看過するのはほぼ無理だと思います

あらかじめ知っていても見分けられるかどうか怪しいのですが、映像的なトリックが見事に使われていて、ネタバレありきで観ると、いろんな仕掛けに感心してしまうのではないでしょうか

 

↓詳しいレビューはこちらから

【映画感想】ナチスに仕掛けたチェスゲーム【後半:ネタバレあり】

 

■関連リンク

Yahoo!映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

https://movies.yahoo.co.jp/movie/389264/review/18444b8b-27d6-4a42-a59a-c4b3a20dd4d2/

 

公式HP:

https://royalgame-movie.jp/


遠いところ

 

■オススメ度

 

沖縄の現状に興味のある人(★★★)

 

■公式予告編

鑑賞日2023.7.25(アップリンク京都)

 

■映画情報

 

情報2023年、日本、128分、PG12

ジャンル:沖縄を舞台に、未成年のキャバ嬢の閉塞を描いた社会派ヒューマンドラマ

 

監督脚本工藤将亮

 

キャスト:

花瀬琴音(アオイ:17歳のキャバ嬢)

石田夢実(海音:アオイの親友、キャバ嬢)

 

佐久間祥朗(マサヤ:アオイの夫)

長谷川月起(健吾:アオイの息子、2歳)

 

松岡依都美(由紀恵:マサヤの母)

カトウシンスケ(喜屋武:由紀恵の恋人もしくは夫)

 

宇野祥平(ヒロシ:アオイの父)

吉田妙子(おばあ:アオイの祖母)

 

■映画の舞台

 

沖縄県:

沖縄市コザ

https://maps.app.goo.gl/6UmJA3puqvNhv3x16?g_st=ic

 

ロケ地:

沖縄県:うるま市

美桜組

https://maps.app.goo.gl/ey51sRD2qcuWzVyd6?g_st=ic

 

沖縄県:那覇市

GRGホテル

https://maps.app.goo.gl/xwhCXVZ4sQKS8zsQ6?g_st=ic

 

波の上ビーチ

https://maps.app.goo.gl/8tPdVENMGP85QRKw7?g_st=ic

 

CLUB  BACH

https://maps.app.goo.gl/3NctcWEaxc7ytmSw9?g_st=ic

 

沖縄県:沖縄市

OKINAWA CITY HOTEL

https://maps.app.goo.gl/DJMHZnj9WsRLeGx27?g_st=ic

 

BAR  MOLE

https://maps.app.goo.gl/Aw7JxqZpMwxd2XwQ8?g_st=ic

 

NEW BABYLON

https://maps.app.goo.gl/J7pMZq3S75BM23aB8?g_st=ic

 

SLUM BAR

https://maps.app.goo.gl/SEkKrEQAKmcR89ha6?g_st=ic

 

BAR NIKITA

https://maps.app.goo.gl/jMMKynHJX6z92wsw9?g_st=ic

 

■簡単なあらすじ

 

沖縄のコザに住んでいるアオイは、17歳で2歳の息子を持ち、キャバクラで働き生計を立てていた

夫のマサヤは定職につかず、酒に明け暮れていて、将来設計など微塵も考えていない

 

ある日、アオイの働く店が警察の摘発にあってしまい、彼女は職を失ってしまう

督促状の見通しは立たず、それでも母親には頼りたくなかった

アオイは時折、息子の健吾を祖母やマサヤの母・由紀恵に預けていたが、とうとう自分自身も転がり込まざるを得なくなる

 

親友の海音は知り合いのクラブに掛け合うものの、摘発が厳しく雇えないと言われる

そして、手っ取り早く稼ぐなら「ウリ」しかないという

だが、アオイにはその適性はないと言い放ち、彼女の中に何かが変わり始めていた

 

テーマ:貧困をもたらすもの

裏テーマ:貧困が呼び起こすもの

 

■ひとこと感想

 

沖縄の今!というふれ込みの本作は、17歳でキャバ嬢になるしかない女性を描き、クズ男に搾取されている現実を紐解いていきます

率直な感想としてが、沖縄だからこの問題があるわけではなく、沖縄の情勢からこのような流れになりやすいという印象を受けました

 

実際に沖縄に行ったことはありませんが、遠くから見ているイメージだと観光業がコロナ禍に左右され、基地問題で揺れているという感じで、メディアの報道のどこまでが沖縄の姿を捉えているのかは疑問が多いと感じています

 

本作では、無学の連鎖の末に、無計画な出産をしたが為に堕ちていく母親を描いていて、でもどうしてマサヤを切らないのかはわかりません

マサヤを切れば頼れるのがおばあだけになると思いますが、彼との関係を続けていく意味はほとんどないと言えます

 

この辺りの選択と感情が理解できない部分が多く、アオイの選択のすべてに説得力を感じないのですね

私個人も貧困時代はありましたが、その原因となるものは真っ先に切り捨ててきたので、自分だけが沈む未来に向かう選択は理解し難いものがありました

 

↓詳しいレビューはこちらから

【映画感想】遠いところ【後半:ネタバレあり】

 

■関連リンク

Yahoo!映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

https://movies.yahoo.co.jp/movie/383214/review/0637a72d-5539-47e2-8028-2819b986454a/

 

公式HP:

https://afarshore.jp/


セフレの品格 初恋

 

■オススメ度

 

原作ファンの人(★★★)

城定秀夫監督作品が好きな人(★★★)

 

■公式予告編

鑑賞日2023.7.26(T・JOY京都)

 

■映画情報

 

情報2023年、日本、99分、R15+

ジャンル:バツ2のシングルマザーが初恋の相手と再開して、セフレ関係を始める様子を描いたラブロマンス映画

 

監督脚本城定秀夫

原作湊よりこ『セフレの品格(2011年、双葉社)』

 

キャスト:

行平あい佳(森村抄子:派遣会社で働くバツ2の女性)

青柳翔(北田一樹:抄子の初恋の相手、産婦人科医)

 

片山萌美(新堂華江:抄子の親友、一樹のセフレ)

 

新納慎也(栗山:抄子に言い寄る上司)

 

川瀬陽太(一樹の父、産婦人科医、院長)

こころ(多恵:産婦人科の看護師)

 

■映画の舞台

 

都内某所

 

ロケ地:

不明

 

■簡単なあらすじ

 

都内でコールセンターで働いている抄子は、バツ2で高校生の娘・遙を育てていた

ある日、同窓会に参加した彼女は、そこで高校時代の初恋の相手・一樹と再会を果たす

過去の思いが蘇り、そしてあるきっかけを経て、ホテルに行くことになった

 

一樹はホテルの部屋の前で「自分で開けてみて」と言い、抄子に選択を委ねていく

そして逢瀬を交わした抄子だったが、一樹から「恋人ではなく、セフレの関係でいたい」と告げられる

 

抄子は承服しかねるものの、彼からの誘いを断ることができず、何度も彼に抱かれるようになっていく

そんなある日、親友の華江から呼び出された抄子が彼女の部屋に向かうと、そこに一樹がいたのである

華江は何年も前からセフレの関係を続けていると言い、「3人でしない?」と彼女を誘う

抄子は苛立ちを隠せないまま部屋を飛び出すものの、その後も一樹の誘いを断れずにいたのであった

 

テーマ:寂しさを埋めるもの

裏テーマ:プライドと快楽

 

■ひとこと感想

 

レディコミとは知らずに、城定秀夫監督作ということで鑑賞

意外と女性客が多いなあと思いながら観ていると、少女漫画的な展開になってきて、もしやと悟ってしまいました

 

冒頭からラブホでガッツリとセックスシーンがあり、容赦ない感じにVシネマ状態が続いていました

さすがに過激過ぎではないかと思いながらも、大画面で長々と情事を見ていると妙な気分になってしまいます

 

物語は、セフレの関係を迫られてどうするかという感じになっていて、二度失敗している相手に、結婚がゴールだと思う上司が迫るというコミカルな流れになっていました

セフレの関係を続けるには理由があるのですが、それを救済と呼べるかは何とも言えません

 

華江のセフレ事情はわかりますが、でも夫には言えないというところに背徳感はあるようですね

幾つになってもセックスを楽しむのは良いと思うし、体だけの関係でも割り切れるなら良いでしょう

でも、やはり、結婚を失敗した人間ですら、その関係を求めてしまうところに、ある種の悲哀というものを感じてしまいますね

 

↓詳しいレビューはこちらから

【映画感想】セフレの品格 初恋【後半:ネタバレあり】

 

■関連リンク

映画.comレビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

Yahoo!映画(検索)での投稿障害が起きているため、映画ドットコムの方にレビューを掲載しています

https://eiga.com/movie/99036/review/03076850/

 

公式HP:

https://sfriends-pride-movie.com/


CLOSE クロース

 

■オススメ度

 

思春期の友情の変化について考えたい人(★★★★)

 

■公式予告編

鑑賞日:2023.7.27(アップリンク京都)

 

■映画情報

 

原題:Close(親しい)

情報2022年、ベルギー&オランダ&フランス、104分、G

ジャンル:仲の良すぎる二人の男の子が周囲の疑問によって関係性を変えてしまう様子を描いた青春映画

 

監督:ルーカス・ドン

脚本:ルーカス・ドン&アンジェロ・タイセンス

 

キャスト:

エデン・ダブリン/Eden Dambrine(レオ:アイスホッケーが好きな13歳、レミの親友)

グスタフ・ドゥ・ワール/Gustav De Waele(レミ:オーボエをうまく吹ける13歳、レオの親友)

 

エミリー・ドゥケンヌ/Émilie Dequenne(ソフィア:レミの母、産婦人科の看護師)

ケヴィン・ヤンセンス/Kevin Janssens(ピーター:レミの父)

 

レア・ドリュッケール/Léa Drucker(ナタリー:レオの母)

マーク・ワイス/Marc Weiss(イヴ:レオの父、花農家)

イゴール・ファン・デッセル/Igor van Dessel(チャーリー:レオの兄)

 

レオン・バタイユ/Léon Bataille(バティスト:レミとレオのクラスメイト、レオのホッケー仲間)

 

■映画の舞台

 

ベルギーの田舎町

 

ロケ地:

オランダ:北ブラバント州

Zundert/ズンデルト

https://maps.app.goo.gl/1SQe9y9btnYYHY5G7?g_st=ic

 

ベルギー:フランダース

Wetteren/ウェレッテン

https://maps.app.goo.gl/W299QZtk7H2SjasXA?g_st=ic

 

■簡単なあらすじ

 

13歳になるレオとレミは幼少期から仲良しで、レオはレミの家に泊まって寝ることも多かった

中学に入ることになった二人は同じクラスになり、いつも通りの関係を続けていたが、クラスメイトの女の子から「二人は付き合っているのか?」と聞かれて困惑してしまう

しかもクラスメイトの男の子から「女の子扱いされたことに腹を立てたレオは、それからレミとの距離を保つようになっていた

 

レミと過ごす時間は減り、アイスホッケーを始めたレオだったが、これまで以上にレミがどうしているかが気になってしまう

だが、人目を気にするレオは、どうしてもその距離を元に戻ることはできなかった

 

ある日、林間学校に出かけたレオたちだったが、そこにレミの姿はなかった

レミは欠席しているようだったが、林間学校は普通に行われた

だが、学校に帰ってきた彼らは、保護者全員が待っていることに困惑する

そしてレオは、母ナタリーからある事実を告げられるのであった

 

テーマ:羞恥と本能

裏テーマ:性徴期の微妙な感情

 

■ひとこと感想

 

少年期特有の微妙な距離感が集団生活が始まることによって認知が変わるという物語で、LGBTQ+と勘違いする人も多そうな話でした

実際に彼らがその感情を有していたかは分かりませんが、まるで兄弟のように過ごしていた日々の喪失によって、孤独に苛まれる時間が増えていきます

 

レオはアイスホッケーに傾倒することでそれを埋めようとしましたが、レミはオーボエだけではそこに至らなかったのでしょう

レミにとっては、レオに褒められることがオーボエを続ける理由のようになっていて、それが失われたことが重大な転機となっています

 

物語は繊細な機敏を描きながら、自然音と自然光によって、シーンを組み立てていきます

何が起こったのかは感覚的に分かっても、それを問い詰めずにレオのタイミングを待ったのは英断だったように思えます

 

↓詳しいレビューはこちらから

【映画感想】CLOSE クロース【後半:ネタバレあり】

 

■関連リンク

Yahoo!映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

https://movies.yahoo.co.jp/movie/386498/review/0569c351-6b48-4f55-8a48-4d788968d298/

 

公式HP:

https://closemovie.jp/


マッド・ハイジ

 

■オススメ度

 

B級映画が好きな人(★★★)

 

■公式予告編

鑑賞日:2023.7.27(アップリンク京都)

 

■映画情報

 

原題:Mad Heidi

情報:2022年、スイス、92分、R18+

ジャンル:恋人を殺されたハイジが政府に挑む様子を描いたバイオレンスコメディ

 

監督:ヨハネス・ハートマン&サンドロ・クロプフシュタイン

脚本:サンドロ・クロプフシュタイン&ヨハネス・ハートマン&グレゴリー・ヴィトマー&トレント・ハーガ

原案:ヨハンナ・ジュピリ『アルプスの少女ハイジ』

 

キャスト:

アリス・ルーシー/Alice Lucy(ハイジ:政府に恋人を殺されて投獄される女性)

 

マックス・ルドリンガー/Max Rüdlinge(クノール:政府の司令官)

キャスパー・ヴァン・ディーン/Casper Van Dien(マイリ:大統領、チーズ製造会社の社長)

 

デヴィッド・スコフィールド/David Schofield(アルムおんじ/アルペヒ:ハイジの祖父、元軍人)

ケル・マツェナ/Kel Matsena(ペーター:ハイジの恋人、ヤギ飼い、非合法チーズの売人)

Leon Herbert(アイザック:ペーターの父)

 

アルマル・G・佐藤/Almar G.Sato(クララ:ハイジと一緒に捕まる女性)

Julia Föry(フローラ:マッチョの囚人)

Jasqueline Fuchs(ロージ:マッチョの囚人)

 

パスカル・ウリ/Pascal Ulli(シュヴィッツゲーベル博士:特製チーズの研究者)

Kaspar Weiss(ガッツヴァイラー大臣:マイリ大統領の腹心)

 

Katja Kolm(フロイライン・ロットワイラー:冷酷な看守)

Rebecca Dyson-Simth(ルッツ:ロットワイラーの部下)

 

Andrea Fischer-Schulthess(ヘルベティア:ハイジに道を授ける女神)

Fabienne Hardon(ヘルベティアの声)

 

■映画の舞台

 

スイス:

アルプス山脈の麓

 

ロケ地:

スイス:

Burgdolf/ブルクドルフ

https://maps.app.goo.gl/hHSkCCtFkTbKYRF6A?g_st=ic

 

Engstligenalp/エングストリーゲンアルプ

https://maps.app.goo.gl/mAHxhMrmME6FsVBb7?g_st=ic

 

Swiss Open-Air Museum Ballenberg/バレンブルク野外博物館

https://maps.app.goo.gl/J6WZRR9xe3bHTsfE6?g_st=ic

 

■簡単なあらすじ

 

スイスの山奥に住むハイジは、恋人ペーターと愛を交わしあう日々を過ごし、アルムおんじと生活をしていた

この国では、チーズ工場を営んでいるマイリが大統領になっていて、とうとう彼の経営するチーズ以外の製造・販売が禁止されてしまう

デモが起きても武力で鎮圧し、やりたい放題で誰も止める術はなかった

 

ある日、ペーターの闇チーズ販売がバレて、彼は民衆の前で殺されてしまう

ハイジも軍に捕まり、そこで看守や他の囚人から暴行を受けていく

そんな折、一瞬の隙をついて監獄長ロッテンマイヤーを倒したハイジは、そこでヘルべティアの幽体に出会う

 

ヘルべティアとその修道女から特訓を受けることになったハイジは技を磨き、そしてマイリ率いるスイス軍へと戦いを挑むことになったのである

 

テーマ:快楽と独占

裏テーマ:復讐と報復

 

■ひとこと感想

 

『アルプスの少女ハイジ』の20年後を描いている本作は、スイスがチーズ大統領に統治されているとか、ペーターが闇チーズの売人であるとか、いろんな設定が組み込まれたとんでもない作品になっています

立って動けるクララが登場しますが、最後は立てなくなっていたみたいで、色々と無茶な流れを汲んでいましたね

 

物語はあってないようなもので、恋人とおんじを殺されたハイジが逆襲する中で、監獄の責苦に耐え、メンターとなるベルベティアと出会って力を得ていく流れを汲みます

とは言え、アクション全くダメっぽい女優さんがメインになっていて、動きに関してはど素人に近い印象があります

修行シーンはどう見ても『スターウォーズ』ですが、さまざまなパロディがふんだんに盛り込まれていましたね

 

バイオレンスコメディで、グロもゴアもたくさんありますが、ほとんどがギャグになっていました

とにかく下品の一言に尽きますので、興味のある人は公開している間に観に行くしか方法がなくなってしまうような感じがしますね

 

↓詳しいレビューはこちらから

【映画感想】マッド・ハイジ【後半:ネタバレあり】

 

■関連リンク

Yahoo!映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

https://movies.yahoo.co.jp/movie/389081/review/811459b2-0bb8-4da4-82c9-4cf130d1dd69/

 

公式HP:

https://hark3.com/madheidi/


キングダム 運命の炎

 

■オススメ度

 

シリーズのファンの人(★★★)

原作ファンの人(★★★)

 

■公式予告編

鑑賞日:2023.7.29(イオンシネマ京都桂川)

 

■映画情報

 

情報:2023年、日本、130分、G

ジャンル:中華統一を目指す嬴政とそれを支える兵士・信の成長を描いたアクション映画

 

監督:佐藤信介

脚本:黒岩勉&原泰久

原作:原泰久『キングダム(「馬陽の戦い」「紫夏編)』

 

前々作『キングダム』→

https://amzn.to/3NY7Cio

 

前作『キングダム2 遥かなる大地へ』→

https://amzn.to/3DxHp7F

 

キャスト:

山﨑賢人(信:天下の大将軍を夢見る奴隷の少年、最弱の伍に配属される)

吉沢亮(嬴政 / 漂:秦国の若き王、第31代秦王)

 

【山の民】

橋本環奈(河了貂:山民族の末裔、信と嬴政の盟友、王宮に配属)

長澤まさみ(楊端和:山の民の王)

 

【信の飛信隊】

清野菜名(羌瘣:信が道中で出会う少女、蚩尤の一人、最弱の伍)

岡山天音(尾平:信と同郷のチンピラ兄弟の兄、飛信隊、伍長)

三浦貴大(尾到:信と同郷のチンピラ兄弟の弟、飛信隊、伍長)

濱津隆之(澤圭:秦国の頼りない伍長、飛信隊)

真壁刀義(沛浪:伍長、飛信隊)

田中美央(渕:飛信隊の副長)

やべきょうすけ(有義:飛信隊)

佳久創(竜川:力自慢の飛信隊)

 

【秦】

髙嶋政宏(昌文君:嬴政の側近の文官)

加藤雅也(肆氏:嬴政の側近の武官)

満島真之介(壁:秦国の千人将)

 

佐藤浩市(呂不韋:秦国の丞相)

平山祐介(蒙武:秦軍の総司令、攻撃強い天才軍師)

藤原莉久(蒙毅:蒙武の息子、軍師学校の学生)

玉木宏(昌平君:秦軍の猛将)

 

大沢たかお(王騎:六大将軍最後の一人)

要潤(騰:王騎の副官)

 

【趙】

山本耕史(趙荘:趙軍の総大将)

片岡愛之助(馮忌:頭脳派の知将)

山田裕貴(万極:秦に恨みを持つ将軍)

 

【回想パート(7年前)】

(紫夏:趙の闇商人)

(幼少期:浅田芭路

 

■映画の舞台

 

紀元前244年

秦国の辺境

 

ロケ地:

栃木県

 

■簡単なあらすじ

 

嬴政と約束を交わした信は、王騎将軍唐修行を言い渡され、辺境の部族たちの闘争を収めるように言い渡されてた

それを成し終えた信は、ひとときの休息を取るために故郷の城戸村を訪れる

皆が家族たちと団欒を楽しんでいると、急遽召集が言い渡されてしまう

 

それは、趙国が秦国に攻め入り、関水を突破したからだった

趙国はさらに進軍を進め、馬陽へと向かう

 

秦国では軍議が開かれ、秦国の総大将を誰にするかを決め兼ねていた

呂不韋は蒙武を立てるものの、昌平君は王騎を呼び寄せていた

王騎は嬴政と二人の場を設け、「なぜ、中華統一を目指すのか?」と訊く

嬴政は「ある人と約束した」と言い、かつて趙国で奴隷扱いになっていたこと、秦国の情勢が変わり、自身が秦国に戻らねばならなくなった状況を語りだす

 

そして、嬴政はいうあの人とは、彼を秦国に命懸けで連れてきた紫夏という闇商人との出会いを紐解き始めた

 

テーマ:約束

裏テーマ:覚悟と覚醒

 

■ひとこと感想

 

シリーズ3作目となる今回は、コミックスで言うと11巻ぐらいからの流れになります

いわゆる「馬陽の戦い」が中心に描かれ、回想にて「紫夏との出会い」が描かれていました

コミックスが未読なので、どうなるのなあと思って観ていましたが、予測を大きく裏切ることなく、王道の展開になっていたと思います

 

映画に何を求めるかですが、前半は嬴政の過去編で、馬陽の戦いは解説付きのわかりやすいものになっていましたね

普通に観ていればわかることをわざわざ解説するのはどうかと思いますが、その説明が絶望的にうまくないところはツボでしたね

冒頭のナレーションも直前の映像を言葉にしているだけだし、その分テンポが非常に悪い作品になっていました

 

戦闘シーンはある程度迫力はありますが、オチがちょっとあっけなくてびっくりしてしまいましたね

ギャグのように頭がもげたらどうしようかと思いましたが、それはなかったのは幸いでしたね

とは言え、一撃で終わってしまうのはどうなんだろうかと思ってしまいます

 

↓詳しいレビューはこちらから

【映画感想】キングダム 運命の炎【後半:ネタバレあり】

 

■関連リンク

Yahoo!映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

https://movies.yahoo.co.jp/movie/386132/review/83fb6950-9e89-416f-bda9-b67372f88df8/

 

公式HP:

https://kingdom-the-movie.jp/

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投稿者 Hiroshi_Takata

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