■映画鑑賞まとめ■
12月、第4週(2023.12.18〜2022.12.24)
■女優は泣かない
■オススメ度
蓮佛美紗子さんのファンの人(★★★)
失敗から這い上がる物語が好きな人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2023.12.18(アップリンク京都)
■映画情報
情報:2023年、日本、117分、G
ジャンル:スキャンダルで落ちぶれた女優の家族との遺恨を描くヒューマンドラマ
監督&脚本:有働佳史
キャスト:
蓮佛美沙子(安藤梨花/園田梨枝:スキャンダルで落ちぶれた元アイドルの女優)
(幼少期:松田メイ)
伊藤万理華(瀬野咲:ドラマ部志望の若手ディレクター、イダテレの社員)
升毅(園田康夫:梨枝の父)
幸田尚子(園田枝美子:梨枝の母)
吉田仁人(園田勇治:梨枝の弟)
上川周作(猿渡拓郎:梨枝の同級生、タクシー運転手)
三倉茉奈(飯塚真希:梨枝の姉)
月成ゆの(飯塚千花:真希の娘)
青木ラブ(内田仁美:梨枝の同級生、ファミレスの店員)
宮崎美子(居酒屋の女将さん)
福山翔大(橋本:梨枝の同級生、女将さんの息子)
緋田康人(猪本則男:梨枝の事務所の社長)
浜野謙太(田所公平:咲の上司、プロデューサー)
■映画の舞台
熊本県:荒尾市
ロケ地:
熊本県:阿蘇市
大観峰
https://maps.app.goo.gl/wxTSn9FAmvbE8JBz6?g_st=ic
熊本県:菊池市
千畳河原河川公園
https://maps.app.goo.gl/NnvWnpnTDVHp45gL6?g_st=ic
熊本県:山鹿市
有明高校
https://maps.app.goo.gl/WdDeCUtF4tywbXtU9?g_st=ic
八千代座
https://maps.app.goo.gl/e3jEDc7kDZhNHEru7?g_st=ic
熊本県:荒尾市
駄菓子屋ももや
https://maps.app.goo.gl/1xd1zQLA3f3aiYbB9?g_st=ic
ジョイフル荒尾店
https://maps.app.goo.gl/q3a4EpUkr5KqUjv96?g_st=ic
■簡単なあらすじ
業界人とのスキャンダルにて落ちぶれた元アイドルの女優・安藤梨花こと園田梨枝は、再起を図るために、あるドキュメンタリーを地元で撮影することになった
ドキュメンタリーはテレビ局が制作するもので、若手のディレクター・瀬野咲が担当し、マネージャーもプロデューサーも現場には来なかった
宿泊場所も近場のラブホテルと言う待遇に業を煮やした梨枝は、自分で宿泊場所を探そうとタクシーを呼ぶものの、そこに来たのは同級生の猿渡だった
猿渡は「ホテルか旅館」と言うオーダーを無視して彼女の実家に連れて行ってしまい、彼女はやむを得ずにそこで泊まることになった
10年ぶりの帰省、父とは縁を切るような格好で飛び出してきた梨枝
姉との折り合いも悪く、帰ってきた弟・勇治に帰ってきていることを内緒にしてくれと頼み込む
父は病床に臥していて、余談の許さない状況だった
そんな中、再起をかけたドキュメンタリー番組の撮影が始まるものの、それはドキュメンタリーと呼べるような内容ではなく、瀬野は素人同然のディレクターだったのである
テーマ:確執と和解
裏テーマ:仕事観と熱量
■ひとこと感想
蓮佛美紗子主演ということで、予告編の時から気になっていたので鑑賞
パンフレットもシナリオ付きの方を購入し、堪能して参りました
映画レビューなどではやや酷評気味で心配しましたが、演出が古くて、少し前のホームドラマを観ているような感じになりましたね
展開もそこまで突飛なものではありませんので、及第点と言ったところでしょうか
物語は、家族と確執を持つ女優がやむを得ずに実家に戻ると言う内容で、疎遠だった家族との再会が確執をさらに拗らせる格好になっています
ドキュメンタリー撮影もグダグダで、彼女に気がある同級生が手伝う中、地元のマイナーなところを巡ると言う感じになっていましたね
のっけから熊本空港でくまモンのキャラボードが登場する以外は、県外の人には熊本ってのがわかりにくい感じになっていたように思います
郷土料理よりも、父との思い出の焼き飯が登場するくらいなので、もっと地元アピールをしても良いのかと感じました
ともかくは、蓮佛美紗子を堪能するならOKと言う感じで、それ以外だと評価があまり上がらないのは仕方ないかなと思いました
↓詳しいレビューはこちらから
■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
公式HP:
https://www.joyuwanakanai.com/
■ポトフ 美食家と料理人
■オススメ度
フランス料理が登場する映画に興味がある人(★★★)
美食家と料理人の不思議な関係に興味がある人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2023.12.19(アップリンク京都)
■映画情報
原題:La Passion de Dodin Bouffant:The Pot-au-Feu(ドダン・ブーファンの情熱:ポトフ)、英題:The Taste of Things(作品を味わう)
情報:2023年、フランス、136分、G
ジャンル:美食家と料理人の不思議な関係を描く自伝的映画
監督&脚本:トラン・アン・ユン
原案:マルセル・ルーフ/Marcel Rouff『La Vie et Passion de Dodin-Bouffant(ドダン・ブーファンの生涯)』
キャスト:
ジュリエット・ビノシュ/Juliette Binoche(ウージェニー:ドダンが敬愛する天才料理人)
ブノワ・マジメル/Benoît Magimel(ドダン・ブーファン:ウージェニーを愛する美食家)
エマニュエル・サランジェ/Emmanuel Salinger(ラバス:ドダンの美食仲間)
パトリック・ダスンサオ/Patrick d’Assumçao(グリモー:ドダンの美食仲間)
ヤン・ハムスカー/Jan Hammenecker(マーゴット:ドダンの美食仲間)
フレデリック・フィスバック/Frédéric Fisbach(ボーボワ:ドダンの美食仲間)
ジャン=マルク・ルロ/Jean-Marc Roulot(オーギュスタン:ドダンたちの友人)
ガラテア・ベルージ/Galatea Bellugi(ヴァイオレット:ウージェニーのアシスタント)
ボニー・シャニョー=ラボワール/Bonnie Chagneau-Ravoire(ポーリーヌ:新しくアシスタントになる絶対味覚をもつ少女)
Michel Cherruault(ルイ:ドダンの農園管理者)
ヤニック・ランドライン/Yannik Landrein(ポーリーヌの父)
サラ・アドラー/Sarah Adler(ポーリーヌの母)
Mhamed Arezki(ユーラシア皇太子)
■映画の舞台
1885年、
フランス:アンジュー地方
https://maps.app.goo.gl/yU7mXJf5RUkMJ677A?g_st=ic
ロケ地:
フランス:
Château du Raguin
https://maps.app.goo.gl/q2JrP5ZhagWAtReLA?g_st=ic
シャゼ=シャル=アルゴ/Chazé-sur-Argos
https://maps.app.goo.gl/RxtyHuyBPm8had8z8?g_st=ic
メーヌ・エ・ロワール/Maine-et-Loire
https://maps.app.goo.gl/zVsCn8Dyh12xkaNaA?g_st=ic
■簡単なあらすじ
1885年、フランスの郊外に住む美食家のドダンと料理人のウージェニーは、数十年連れそう仲だったが、結婚には至っていなかった
ドダンの考えたレシピをウージェニーが料理に仕立て、彼らの料理は美食仲間の間でも評判の出来栄えだった
ある日、ユーラシア皇太子に献上する料理の話題になり、ドダンは「フランスの家庭料理」にて魅了しようと考える
だが、ウージェニーは体調を崩し、それどころではなくなってしまう
ドダンはウージェニーと籍を入れたいと思っていたが、彼女は料理人と美食家の関係でいたいと願っていた
そこでドダンは彼女のために料理を作り、彼女の心を開こうと考えるのである
テーマ:愛情と役割
裏テーマ:愛情の伝え方
■ひとこと感想
夫婦のような関係の美食家と料理人を描きますが、前半は「ガッツリと料理シーンが延々と続く」というドキュメンタリーのようなテイストになっていました
レシピがなくても見る人がいればわかるんじゃないかと言うぐらい詳細に、コース料理というものが作られていきます
映画は、冒頭のシーンも含めて、かなりスローテンポで展開し、体感時間が長めに思えてきます
この時代の美食家の存在がよくわからないのですが、ドダンはかなり裕福な家庭で、農園を経営しているのかなと思いました
美食家仲間との会食は料理こそ華やかなれど、そこまで贅沢三昧という感じではなかったですね
手に入る食材を丁寧に下ごしらえして調理していくのですが、肉を焼くにしても、味をつけてはオーブンに入れというものを繰り返していました
料理が趣味の人にとっては、これだけ本格的な料理シーンがあると勉強になるんじゃないかなと思ってしまいます
↓詳しいレビューはこちらから
■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
公式HP:
https://gaga.ne.jp/pot-au-feu/
■ティル
■オススメ度
エメット・ティル事件について学びたい人(★★★)
アメリカの人権問題の絶望を感じたい人(★★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2023.12.20(京都シネマ)
■映画情報
原題:Till
情報:2022年、アメリカ、130、PG12
ジャンル:実在の事件の顛末をその後の母を追う伝記的映画
監督:シノニエ・ブコウスキー
脚本:マイケル・レイリー&キース・ボーチャンプ&シノニエ・シュクウ
キャスト:
ダニエル・デッドワイラー/Danielle Deadwyler(メイミー・ティル/Mamie Till:エメットの母)
ジェイリン・ホール/Jalyn Hall(ボボ/エメット・ティル/Emmett Till:ミシシッピで殺されるメイミーの息子)
フランキー・フェイソン/Frankie Faison(ジョン・カーサン/John Carthan(メイミーの父)
ウーピー・ゴールドバーグ/Whoopi Goldberg(アルマ・カーサン/Alma Carthan:メイミーの母)
【容疑者関連】
ヘイリー・ベネット/Haley Bennett(キャロリン・ブライアント/Carolyn Bryant: ミシシッピの雑貨店の店主、告発者、エメットが口笛を吹いた相手、21歳)
Sean Michael Weber(ロイ・ブライアント/Roy Bryant:キャロリンの夫、エメット殺害に関わったメンバーの1人)
Eric Whitten(ジョン・ウィリアム・マイラム/John William Milam:ロイの異母兄弟、エメット殺害に関与したメンバーの1人)
【支援者たち】
Kevin Carroll(レイフィールド・ムーティ/Rayfield Mooty(公民権活動団体(NAACP)のメンバー、ジョンの友人)
Tosin Cole(メドガー・エーヴェス/Medgar Evers(NAACPのメンバー、メイミーを現地に案内する男)
ジェイミー・ローソン/Jayme Lawson(マーリー・エヴァーズ/Myrlie Evers:NAACPのメンバー、 メドガーの妻)
Keith Arthur Bolden(ウィリアム・ハフ/William Huff:NAACPのシカゴ支部のリーダー)
ロジャー・グーンヴァー・スミス/Roger Guenveur Smith(T・R・M・ハワード/T.R.M. Howard(地域評議会の議長、マウンド・バイユーの開拓者)
ショーン・パトリック・トーマス/Sean Patrick Thomas(ジーン・モブリー/Gene Mobley:メイミーの恋人、エメットの父親代わりの存在)
【エメットのいとこ:マネー在住】
ジョン・ダグラス・トンプソン/John Douglas Thompson(モーズ・ライト/Mose Wright:説教者、エメットの叔父、エリザベスの夫)
Keisha Tillis(エリザベス・ライト/Elizabeth Wright:エメットの叔母)
Diallo Thompson(モーリス・ライト/Maurice Wright:エメットのいとこ)
Tyrik Johnson(シミー/シミオン・ライト/Simeon Wright:エメットのいとこ、末っ子)
【証言者】
Darian Rolle(ウィリー・リード/Willie Reed:エメット殺害の目撃者、マイラムの小作人)
Brendan Patrick Connor(ストライダー:事件を担当した保安官)
【司法関連】
Lowrey Brown(ジェラルド・チャタム/Gerald Chatham:検察官)
Tim Ware(カーティス・スワンゴ/Curtis Swango:判事)
Jonathan D. Williams(ロッド・スミス/Rod Smith:検察官)
■映画の舞台
1955年、
アメリカ:ミシシッピ州
デルタ地区マネー
https://maps.app.goo.gl/xbeDfHEtChezQxPQ8?g_st=ic
ロケ地:
アメリカ:ミシシッピ州
グリーンウッド/Greenwood
https://maps.app.goo.gl/c12NDXRk7tjbX9C59?g_st=ic
アメリカ:ジョージア州
アトランタ/Atlanta
■簡単なあらすじ
1955年、イリノイ州シカゴ在住のエメット・ティルは、ミシシッピ州マネーに住む親戚の家に旅行することになっていた
父の戦死後、一人で育ててきた母メイミーは、いまだに黒人差別が色濃く残る南部への旅行に不安を隠せずにいた
エメットは、いとこのシミーやモーリスたちと仲良く過ごすものの、そこにあったブライアンと食料品店の店主キャロリンに口笛を吹いたことで事態は急変する
銃を取り出すキャロリンから逃げるエメットたちだったが、3日経っても何も起こらなかった
だが、虫の知らせを感じたメイミーは、恋人でエメットの父親代わりのジーンと共にマネーから連れ戻そうと考える
その矢先、エメットが何者かに拉致されたという情報が彼女の元に入った
メイミーの父ジョンはNAACPに働きかけ、ウィリアム・ハフの力を借りることになる
だが、その動きも束の間、エメットは遠く離れた川にて、遺体となって発見されてしまうのである
テーマ:対岸の家事
裏テーマ:公民権の必要性
■ひとこと感想
エメット・ティルと言えば、暴力前後を比較した絵が有名で、概要を知らなくても人物に関しては知っているという知識で鑑賞してきました
映画は、史実ベースに紡がれ、ティル一家の目線で紡がれています
エメットの行為は自業自得なところはあって、時代性と地域性を考えると控えるべき行動だったと言えます
それを母親が叩き込んでいても、身近に差別やそれによる暴力がないとリアルに感じられなかったのだと思います
とは言え、口笛吹いただけであそこまでするかというところがあって、これで無罪になるというのが、当時の南部の風潮だったということなのでしょう
エメット・ティル反リンチ法というものが昨年あたりにようやくできましたが、約2年前まではどこでも起こり得たことというのは怖いものだなと思ってしまいます
↓詳しいレビューはこちらから
■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
公式HP:
https://www.universalpictures.jp/micro/till
■VORTEX ヴォルテックス
■オススメ度
人生の終末に絶望を感じたい人(★★★)
先送りにしている問題を片付けたい人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2023.12.21(アップリンク京都)
■映画情報
原題:Vortex(渦巻)
情報:2021年、フランス、148分、PG12
ジャンル:心臓を患った夫と認知症が進行した妻の終末を描いたヒューマンドラマ
監督&脚本:ギャスパー・ノエ
キャスト:
ダリオ・アルジェント/Dario Argento(ルイ/父/夫:心臓病を患う著名な作家)
フランソワーズ・レブラン/Françoise Lebrun(エル/母/妻:認知症を患う元精神科医)
アレックス・ルッツ/Alex Lutz(ステファン:夫婦の息子)
キリアン・ダーレット/Kylian Dheret(キキ:ステファンの息子)
■映画の舞台
フランス:パリ
ロケ地:
フランス:パリ
rue du Château Landon
https://maps.app.goo.gl/iQjaFsM9ijvDeDA28?g_st=ic
■簡単なあらすじ
フランスのパリにあるアパートメントで暮らしている老夫婦のルイとエルは、仲睦まじく余生に足を踏み入れていた
だが、ルイは心臓にガタがきていて、エルも認知症の気配が漂ってくる
二人にはステファンという息子がいたが、別居生活をしていて、彼には息子のキキがいた
ステファンは時折キキを祖父母の元に連れてきて、その成長と生活の順調さをアピールしていた
その後、月日が流れたある日、エルはどこかに出かけたきり帰って来ない
心配したルイが薬局などを訪ねて回ると、ようやく日用品店にておかしげな行動をしているエルを見つけることができた
なんとか連れ帰ったものの、彼女の認知症はどんどん進行し、夫の顔を忘れていく
ルイも自分を忘れ去ったエルとの距離に孤独を感じ、別の交友関係を広めようとするものの、高齢ゆえに進むものも進まない
そんな折、ルイの身体に異変が起きてしまうのである
テーマ:人間の最期
裏テーマ:連鎖する生命力
■ひとこと感想
二画面分割で構成される物語で、基本的に左が妻、右が夫になっていて、同じ場所にいる場合は、別角度のアングルで画面が構成されていました
タイトルの『Vortex』は「渦巻」というもので、いわゆる「底なし連鎖」という意味になると思います
心臓病を患う夫と、認知症を患う妻の日常が壊れていく様を描いていて、映画の冒頭では「心臓の前に脳が壊れる全ての人へ」というメッセージまで挿入されていました
映画は、定点カメラで日常を映し出す系なので、ぶっちゃけ退屈なのですが、この手の人間モニタリングが好きだとOKなのかもしれません
映画では、大きなことはほとんど起きず、誰にでも起こることが描かれていきます
それゆえに、時期が近い人ほど、何か始めないといけないのでは?と考えてしまうのではないでしょうか
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■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
公式HP:
https://synca.jp/vortex-movie/
■きっと、それは愛じゃない
■オススメ度
ほっこり系ラブロマンス映画が好きな人(★★★)
愛と契約について考えたい人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2023.12.21(アップリンク京都)
■映画情報
原題:What’s Love Got to Do with It?(愛と何が関係あるの?)
情報:2022年、イギリス、108分、G
ジャンル:幼馴染の結婚のドキュメンタリーを作ることになった若手ディレクターを描いた恋愛映画
監督:シェカール・カプール
脚本:ジェマイマ・カーン
キャスト:
リリー・ジェームズ/Lily James(ゾーイ・スティーブンソン:ドキュメンタリー映画の監督、イギリス人)
シャザド・ラティフ/Shazad Latif(カズ・カーン:ゾーイの幼馴染、イギリス系パキスタン人の青年、腫瘍科医)
Mim Shaikh(ファルーク・カーン:カズの弟)
イマン・ブージュロウア/Iman Boujelouah(ヤスミン・カーン:ファルークの妻)
パキザ・ベイグ/Pakiza Baig(ナニ・ジャン・カーン:カズの祖母)
ジェフ・ミルザ/Jeff Mirza(ザヒド・カーン:カズの父)
シャバナ・アズミ/Shabana Azmi(アイシャ・カーン:カズの母)
Mariam Haque(ジャミラ・レヴィ:異教徒結婚をしたカズの妹)
Michael Marcus(デヴィッド・レヴィ:ジャミラの夫)
エマ・トンプソン/Emma Thompson(キャス・スティーブンソン:ゾーイの母)
Alexander Owen(オリー:映画プロデューサー)
Ben Ashenden(サム:映画プロデューサー)
アシム・チョードリー/Asim Chaudhry(モー:結婚相談所の仲介人)
アリス・オア=ユーイング/Alice Orr-Ewing(ヘレナ:ゾーイの親友)
Grace Askew(リリー:ヘレナの娘)
Lolly Askew(モード:ヘレナの娘)
サジャル・アリー/Sajal Ali(マイムーナ:カズの婚約相手)
オリバー・クリス/Oliver Chris(ジェームズ:獣医)
■映画の舞台
イギリス;:ロンドン
パキスタン:バンジャジーブ
ラホール
https://maps.app.goo.gl/FJHdBbVPPk3YF6Es9
ロケ地:
イギリス:ロンドン
イギリス:
サフィーク/Suffolk
https://maps.app.goo.gl/3BYkZtEAcMn2MnZZA
オックスフォードシャー/Oxfordshire
https://maps.app.goo.gl/4zBJEhML529KuPkV8
パキスタン:
ラホール/Lahore
■簡単なあらすじ
ドキュメンタリーの映画監督として受賞経験もあるゾーイは、幼馴染の隣人カズと一緒にツリーハウスにて時間を過ごすのが習慣になっていた
カズはムスリムで戒律に厳しい家系に育ち、母からの勧めとして見合い結婚をすることになった
そこでゾーイは、「愛のない結婚」というテーマで「愛の契約」についてのドキュメンタリーを撮ろうと考え始める
最初は拒否していたカズだったが、ゾーイのしつこさに負けて撮影を許可する
カズの家族たちもインタビューに応じ、少しずつフィルムを重ねていった
初めは相手も決まっていない状況だったが、婚活パーティーやら、親族のツテなど駆使し、ようやく相手が決まる
お相手のマイムーナも両親の勧めで見合い結婚を進めていて、人権弁護士を目指す聡明な女性だった
スカイプを通じてお互いを語り合い、そして婚約へと結びつく
だが、二人の結婚の過程を傍で見てきたゾーイは、これで良いのかと悩み始めるのである
テーマ:結婚は契約?
裏テーマ:愛が先か、契約が先か
■ひとこと感想
いわゆる恋愛感情がなかったはずの幼馴染に色恋沙汰が舞い込むという内容で、最終的にはくっつくんだろうなあというのが約束されています
ゾーイがドキュメンタリーを作る中で、自分とは真逆の価値観に押しつぶされ、それで良いのかと自問自答していきます
イギリスの離婚率の高さを「恋愛結婚だから」と結びつけるようなシーンもありますが、結局のところ、お見合い結婚だと「演技」になって、実際には破綻している関係が多いとも読み取れてしまいます
映画では、物心ついた頃から一緒に遊んできた仲ですが、そのまま恋愛にいくことなく、ニアミスを繰り返して今日に至るという感じになっていました
異性を感じてきたのかどうかは分かりませんが、年相応のことはあったようで、それでも進む道が違ったことで、その接点はなかったように描かれています
パキスタンとイギリスと価値観の違いもあり、隣人だけど国境が存在するのですが、どちらが正解とかはないのですね
子どもを思う気持ちは同じで、それが束縛となるか自由となるかは親次第という感じになっていました
映画では「結婚に愛は必要か?」ということをテーマにしていますが、恋愛結婚の方にシフトしていく流れになっていたように思えます
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■TALK TO ME
■オススメ度
オーストラリアのホラー映画に興味がある人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2023.12.22(イオンシネマ京都桂川)
■映画情報
原題:Talk to Me(私と話して)
情報:2023年、オーストラリア、95分、PG12
ジャンル:憑依チャレンジで深みにハマる若者を描いたホラー映画
監督:ダニー・フィッリポウ&マイケル・フィリッポウ
脚本:ダニー・フィリッポウ&ビル・ハインツマン
キャスト:
ソフィー・ワイルド/Sophie Wilde(ミア:母レアの幻影に悩まされる17歳の少女)
マーカス・ジョンソン/Marcus Johnson(マックス:ミアの父)
アレクサンドリア・ステファンソン/Alexandria Steffensen(レア:ミアの母)
Ari McCarthy(コール:冒頭で弟を探す青年)
Sunny Johnson(ダケット:憑依チャレンジでおかしくなるコールの弟)
ゾーイ・ヘラケス/Zoe Terakes(ヘイリー:憑依パーティーの主催者)
クリス・アロシオ/Chris Alosio(ジョス:憑依パーティーの主催者)
アレクサンドラ・ジェンセン/Alexandra Jensen(ジェイド:ミアの親友)
ジョー・バード/Joe Bird(ライリー:レアが憑依するジェイドの弟)
ミランダ・オットー/Miranda Otto(スー:ジェイドとライリーの母)
Cookie(クッキー:レアの飼い犬)
オーティス・ダンジ/Otis Dhanji(ダニエル:ジェイドのボーイフレンド、ミアの元カレ)
James Oliver(ジェームズ:ライリーの友人)
■映画の舞台
オーストラリア:南オーストラリア州
アデレード
ロケ地:
オーストラリア:
アデレード/Adelaide
https://maps.app.goo.gl/NZJYtGcZ7URoEQWF9?g_st=ic
グレンサイド/Glenside
https://maps.app.goo.gl/LBZHJ9dws7L31WW36?g_st=ic
モーソンレイク/Mawson Lakes
https://maps.app.goo.gl/fZk7X7ZcLMARJoAo6?g_st=ic
プーラカ/Pooraka
https://maps.app.goo.gl/EDkzK7kbxmXCpVf6A?g_st=ic
■簡単なあらすじ
母を亡くして塞ぎ込んでいるミアは、同級生たちと馴染めず、唯一心を許せるのは、親友のジェイドだけだった
ジェイドの母スーは口うるさく、家でのパーティーや喫煙は禁止されていた
ある夜、ジェイドは仲間たちが主催する憑依チャレンジにミアを連れていく
誰もが「なぜミアを連れてきた」と訝しるものの、ジェイドは「すぐに仲良くなれる」と一蹴した
チャレンジは「死者と会話ができた呪術師の腕を形どったオブジェクト」と手を合わせて、「Talk To Me」と言い、霊が見えたら「Let You In」と続けることで、霊が憑依するというものだった
ルールは「90秒以内に手を離すこと」で、時間が過ぎると「居座る」と言われていた
ミアはそのチャレンジに参加し、90秒を超えた事で、その場の人々に受け入れられていく
だが、そのわずかな超過は、ミアをさらなる異世界へと引き摺り込んでしまうのである
テーマ:喪失が見せる妄想
裏テーマ:判断を狂わせる感情
■ひとこと感想
「Talk To Me」という合言葉で霊に乗り移られる系のホラーで、「Let You In」と許可を出すことが付随していました
初めの言葉では「霊とコンタクトを取る」という段階なので、「コックリさん出ておいで」クラスのステージになると思います
憑依されることが快感に繋がっているように見えるのですが、どのような種類の快感なのかはイマイチ伝わっていない感じでしたね
ミアの感想のままだと「意識があるけど助手席に座っている」というものですが
それだけで快感が得られるのかは何とも言えない感じになっています
わかりやすい若者のタブーチャレンジで、ガチな霊に取り憑かれていくのですが、取り憑かれるホラー感よりも、ヴィジュアルに寄せた作りになっていましたね
どうやって死んだ人なのかとか、背景が全く語られないゾンビのような集団が登場するだけで、それだけでは恐怖にはつながらないと思います
映画は、嫌ミス的なエンディングへと向かうのですが、このオチだけはうまいこと考えたなあと思いました
悪ノリで作った動画の延長線上になると思いますが、若者の弾けっぷりとか会話にはリアルな部分が多かったように思いました
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公式HP:
■PERFECT DAYS
■オススメ度
日常系の映画が好きな人(★★★)
役所広司をまったりと見たい人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2023.12.22(イオンシネマ京都桂川)
■映画情報
情報:2023年、日本&ドイツ、124分、G
ジャンル:ある清掃員の日常を追いかける実録系ヒューマンドラマ
監督:ヴィム・ヴェンダーズ
脚本:ヴィム・ヴェンダーズ&高崎卓馬
キャスト:
役所広司(平山:決まった生活を送る清掃作業員)
柄本時生(タカシ:平山の同僚、清掃員)
安藤玉恵(佐藤:タカシの後任の清掃員)
アオイヤマダ(アヤ:ガールズ・バーの女、タカシの想い人)
中野有紗(ニコ:平山の姪、高校生)
麻生祐未(ケイコ:平山の妹)
石川さゆり(飲み屋の女将)
三浦友和(トモヤマ:女将の元夫)
田中泯(公園で踊るホームレス風の街の老人)
■映画の舞台
東京都:渋谷区
ロケ地:(ほぼ登場順)
恵比寿東公園トイレ(1:タコ滑り台)
https://maps.app.goo.gl/jFsgnY6co2wvrJ7s9
鍋島松濤公園トイレ(2:迷子発見)
https://maps.app.goo.gl/7zNuP8Jx4Z3u7weT9
代々木八幡公衆トイレ(3:2回目にメモ紙発見)
https://maps.app.goo.gl/sDT8k9LBAcwG1bGj7
代々木深町小公園トイレ(4:旅行客困惑)
https://maps.app.goo.gl/p6oaAxADZbc3iSLr9
恵比寿公園トイレ(5)
https://maps.app.goo.gl/zh2pb3yMU9vTpSyk8
はるのおがわコミュニティパークトイレ(6:アヤ登場)
https://maps.app.goo.gl/pt5FGNHkzsSX7WGa9
神宮通公園トイレ(7)
https://maps.app.goo.gl/a62azXQLXZpNcA2Y7
西原一丁目公園トイレ(8:耳たぶ少年)
https://maps.app.goo.gl/gsjU534PPbmj27DE9
東三丁目公衆トイレ(9)
https://maps.app.goo.gl/rvbfuw59iNTytQHw9
恵比寿駅西口公衆トイレ(10)
https://maps.app.goo.gl/9cw9QQy8VXJFtPax8
七号通り公園トイレ(11)
https://maps.app.goo.gl/icZ8pgAxweDHnPbs6
↓上記のプロジェクトのHP
TOKYO TOILET URL
■簡単なあらすじ
東京の渋谷で清掃員をしている平山は、同僚のタカシと一緒に渋谷近郊の公衆トイレの清掃を行っていた
1日で数か所回る重労働で、彼は様々な工夫を凝らして、日々仕事に明け暮れていた
彼の一日は、箒で掃く音から始まり、昼食は境内にて簡単に済まし、露店で酒を飲む日々で、時折古本屋で本を買ったり、休憩中に撮った写真を現像していた
また、芽吹きを見つけては家に持ち帰り、それを少しずつ育てていたりもする
ある日、姪っ子が彼の元を訪れ、母と折り合いがつかずに家出をしてきたという
平山はやむを得ず仕事に同行させ、妹に娘が来ていることを告げる
そんな波風が起きようとも、彼のルーティンに揺らぎは生じなかった
テーマ:日常に在る幸福
裏テーマ:木漏れ日の中に見える群像
■ひとこと感想
日常系で「外国人が見た日本人」という視点になっている本作は、トイレ清掃員という一見すると底辺の職業にスポットライトを当てています
とは言え、登場するトイレはプロジェクト「TOKYO TOILET」にて著名な建築家がデザインしたもので、一般的な公衆トイレのイメージとは違うと思います
映画では、このプロジェクトを維持するための下請けの清掃会社が登場し、少ない人数で合計13ヶ所(映画では11ヶ所:見落としがあったらすまん)のトイレの清掃を行なっていました
タカシのようにやる気のない人もいれば、真面目に創意工夫をする平山のような人間もいる
彼の過去はほぼ語られませんが、姪と妹との関係を考えると、大人だけが知る軋轢というものがあったのだと推測されます
本当に淡々とした世界観になっていて、BGMに登場するのは平山が所有しているカセットテープの音源だけだったりします
物語としては特に動きはなく、平山の日常に降って湧いたような乱れがあったりするのですが、まるで木漏れ日に揺れる小枝のように、また元の世界に戻っていくように感じました
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