■映画鑑賞まとめ■
1月、第3週(2024.1.15〜2024.1.21)
Contents
■カラオケ行こ!
■オススメ度
ヤクザと中学生の絡みに興味がある人(★★★)
X JAPAN「紅」が好きな人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2024.1.15(イオンシネマ久御山)
■映画情報
情報:2024年、日本、107分、G
ジャンル:カラオケを通じたヤクザと中学生の交流を描いた青春映画
監督:山下敦弘
脚本:野木亜紀子
原作:和山やま『カラオケ行こ!(2020年、KADOKAWA)』
→ Amazon Link https://amzn.to/3tRZPim
キャスト:
綾野剛(成田狂児:祭林組の若頭補佐)
斎藤潤(岡聡実:合唱部部長、変声期に悩む中学3年生)
芳根京子(森本もも:合唱部の顧問代理)
岡部ひろき(松原:合唱部のコーチ)
後聖人(和田:聡実の後輩、男子ソプラノ、熱血の2年生)
八木美樹(中川:合唱部の副部長、ソプラノ)
井澤徹(栗山:聡実の友人、「映画を見る部」の部員)
北村一輝(祭林組の組長)
橋本じゅん(小林/ハイエナの兄貴:狂児の兄貴分、「うるさいです」、たんぽぽ音楽教室)
チャンス大城(尾形/キティの兄貴:祭林組の組員、「ピッチ不安定」)
米村亮太郎(玉井:祭林組の元組員のヤク中)
坂井真紀(岡優子:聡実の母)
宮崎吐夢(岡晴実:聡実の父)
■映画の舞台
大阪市立森丘中学校
ロケ地:
神奈川県:横浜市
横浜市立早渕中学校
https://maps.app.goo.gl/APjmoWsZKaYXVPZM9?g_st=ic
千葉県:市原市
カラオケアーサー市原店
https://maps.app.goo.gl/4xh95snGonAkEck8A?g_st=ic
千葉県:茂原市
ヒューマンキャンパスのぞみ高等学校
https://maps.app.goo.gl/wHxp8LD7EbXBLhCJ6?g_st=ic
山梨県:甲府市
サテライト尚古園
https://maps.app.goo.gl/ZhroPqnmam2rZnns8?g_st=ic
ミナミ銀座
https://maps.app.goo.gl/Dp3neS8CgzNJuRF58?g_st=ic
■簡単なあらすじ
合唱部の部長の聡実は、声変わりに悩む中学3年生で、府の大会の敗戦では、自分の声が出ていないことが敗因だと感じていた
後輩の和田も負けたことに納得いかなかったが、顧問代理のもも先生は、「愛が足りなかったかな」と抽象的な言葉で濁し、反省会すらすることもなかった
そんな彼の前に、地元のブラック企業「祭林組」の若頭補佐の成田狂児が現れる
彼は組長主宰で行われるカラオケ大会を控えていて、どうしても歌がうまくなりたかった
大会で最下位になると、絵心のない組長の素人彫り物が待っていて、それをどうしても避けたかったのである
狂児は聡実をカラオケボックスに連れて行き、持ち歌の「紅」を披露する
聡実は「終始裏声が気持ち悪いです」と言うものの、彼に本気で教える気はなかった
だが、回を重ねるごとに狂児の本当の姿が見えてきて、部活よりも楽しくなってくる
そんな姿を見て、和田はさらに態度を硬化させていくのである
テーマ:歌には愛を
裏テーマ:大人の階段
■ひとこと感想
中学生とヤクザがカラオケで交流という、コンプライアンスでアウトになりそうな案件ですが、映画を見てみると、ヤクザはちゃんと一線を引いているし、目的のあとに関係を引きずることもありません
変声期の悩みは男子あるあるですが、後輩にはわからなくて拗れるところとかリアルでしたね
中学生がヤクザに歌を教えるというアイデアが活きていて、案の定、ヤバいシーンがたくさん登場します
怖い人にはそこまで怯みませんが、ガチでヤバい内容にはドン引きする感じがコミカルに描かれていました
とは言え、ヤクザ相手に物怖じせずに「カスです」と言い切ってしまうのは面白かったですね
映画は、青春映画の範疇に入りますが、音楽映画としての側面もありました
特に「紅」の歌詞を大阪弁に直すところで意味を知るというのはうまい伏線になっていましたね
歌詞の意味を考えて歌うことで、そこに重なるものがあるというのは、歌唱技術を超えた重厚なものがあったと思います
↓詳しいレビューはこちらから
■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://eiga.com/movie/97333/review/03369558/
公式HP:
https://movies.kadokawa.co.jp/karaokeiko/
■彼方の閃光 Éclairs sur l’Au-Delà
■オススメ度
太平洋戦争の余波について考えたい人(★★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2024.1.16(TOHOシネマズ二条)
■映画情報
情報:2022年、日本、169分、R15+
ジャンル:視力を失った少年が自称活動家とともにドキュメンタリー映画を作る様子を描いたヒューマンドラマ
監督:半野喜弘
脚本:半野喜弘&島尾ナツヲ&岡田亨
キャスト:
眞栄田郷敦(生田光:幼少期に視力を失った青年)
(71歳時:加藤雅也)
(幼少期:石毛宏樹)
池内博之(友部祐介:長崎在住の自称革命家)
Awich(豊崎詠美:被爆三世の女性、長崎)
尚玄(糸州:被爆三世の男性、沖縄)
伊藤正之(片桐:老年期の光の同居人)
■映画の舞台
東京:西麻布
長崎:長崎市
大浦町
https://maps.app.goo.gl/2QnPBaufrcsotpCA6?g_st=ic
長崎:長崎市
銅座
https://maps.app.goo.gl/nNwJSWrtNhch3ngt8?g_st=ic
沖縄:キャンプハンセン
https://maps.app.goo.gl/cgtfQ5rSSXEkcgpL9?g_st=ic
沖縄:キャンプシュワブ
https://maps.app.goo.gl/jQikaxg1ottBMM8q9?g_st=ic
ロケ地:
長崎県:長崎市
沖縄県:那覇市
本家亀そば港町本店
https://maps.app.goo.gl/imrgKRx4J79s4uqWA?g_st=ic
沖縄県:沖縄市
Cafe Ocean
https://maps.app.goo.gl/Nrj3T8ipAyAuTXwX9?g_st=ic
沖縄県:国頭郡
CLUB SHANGRILA
https://maps.app.goo.gl/8qbnLHdr5myo1omL9?g_st=ic
■簡単なあらすじ
10歳の時に視力を失った光は、手術を受けたものの色を感知できないまま青春期を迎えることになった
ある日、カフェのカップルの会話から「東松照明」の写真集「太陽の鉛筆」に興味を持った光は、それを手にし、そこに映し出されている場所に行きたいと考えるようになった
光は長崎市に向かい、そこで革命家を名乗る友部という男に出会う
彼はドキュメンタリー映画を作ろうと考えていて、光はその行動に同調することになった
友部は行きつけの飲み屋に出向き、詠美と合流し、光を紹介した
光は二人の仲に何かを感じながらも、友部の映画制作を手伝っていく
だが、彼の撮ろうとしているものはとても恣意的なもので、光の中で何かが燻り始めていたのである
テーマ:戦争とは何か
裏テーマ:語り継ぐべきもの
■ひとこと感想
事前に何も調べる暇もなく、配役から「青年期と老年期があるのだな」というぐらいしか知識を入れていきませんでした
169分の長さとほぼ本のようなパンフレットに身構えていましたが、まさかの太平洋戦争をどのように語り継ぐかという物語に驚いてしまいました
しかも、内容がかなり攻めているもので、よく公開できたなあと思ってしまいます
物語は、少年期のモノローグの後、青年期の日常に話が飛び、そこで東松照明というワードが飛び込んできました
戦争関連の写真集を撮影した写真家で、彼の存在を知らないと物語の前半は意味がわからないかもしれません
その写真集を起点に行動を開始する光を描いていて、長崎で自称革命家の友部と出会うことになりました
そこでは「恣意的なドキュメンタリーづくり」を手伝わされることになるのですが、本作のメインテーマは「沖縄編」になってからだと思います
そこで現地民・糸洲との会話を起点として、2070年における友人との会話が結びとなっていました
人は感情の生き物なんだなあと改めて再確認することになりましたね
↓詳しいレビューはこちらから
■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://eiga.com/movie/97994/review/03372804/
公式HP:
■最悪な子どもたち
■オススメ度
映画制作映画に興味がある人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2024.1.17(京都シネマ)
■映画情報
原題:Les Pires(最悪)、英題:The Worst Ones(最悪なもの)
情報:2022年、フランス、99分、PG12
ジャンル:訳あり地元民で映画を撮る様子を描いたヒューマンドラマ
監督:リーズ・アコカ&ロマーヌ・ゲレ
脚本:リーズ・アコカ&ロマーヌ・ゲレ&エレオノール・ギュレー
キャスト:
ティメオ・マオー/Timéo Mahaut(ライアン:劇中映画の主人公、ADHDの少年)
マロリー・ワネック/Mallory Wanecque(リリ:劇中映画の若い母親役、ビッチ呼びされている女性)
ロイック・ペッシュ/Loïc Pech(ジェシー:劇中映画の若い母親の恋人役)
メリーナ・ファンデルプランケ/Mélina Vanderplancke(マイリス:劇中映画の少年の姉役、レズビアン)
ドミニク・フロ/Dominique Frot(劇中映画の主人公の祖母役の老女)
ヨハン・ヘルデンベルグ/Johan Heldenbergh(ガブリエル: 映画監督)
エステル・アルシャンボー/Esther Archambault(ジュディス:助監督)
マティアス・ジャカン/Matthias Jacquin(ヴィクトル:音響担当)
François Creton(クロヴィス:カマ野郎と罵られる撮影スタッフ)
アンジェリク・ジェルネ/Angélique Gernez(メロディ:ライアンの姉)
Pascal Fournez(ハーヴェ:鳩の愛好家)
Rémy Camus(本人役:ラッパー)
■映画の舞台
フランス:
ブローニュ=シュル=メール/Boulogne-sur-Mer
https://maps.app.goo.gl/bDmbiKxjaHqg3TsD8?g_st=ic
ロケ地:
上記に同じ
■簡単なあらすじ
映画監督のガブリエルはフランス北部のピカソ地区にて、現地の訳あり少年少女を出演させた映画を撮ろうと考えていた
現地の若者をオーディションし、4人の少年少女が候補に選ばれた
出所したばかりのジェシーとビッチ扱いされているリリが恋人役を演じ、リリの息子役にADHDのライアン、その姉にマイリスが配役された
撮影は難航を極めるものの、少しずつシーンを重ねていく
ライアンは時に不安定になり、リリは音響担当のヴィクトルに恋心を覚えるようになっていった
撮影は地区でも噂になり、出演者を揶揄する声も上がり、家族の不安も増していく
そんな中、出演者のマイリスが降りることになり、映画は修正を余儀なくされてしまうのである
テーマ:悪名と可能性
裏テーマ:擬似空間と感情
■ひとこと感想
映画の中で映画を作る系は大好きで、本作の場合は「現地の問題児を集める」というハードルの高いものになっていました
彼らを集めた理由は最後まではっきりしませんでしたが、地区のアピールになるかどうかは微妙なラインだったように思います
映画は、映画撮影のドキュメンタリーを見ている感じに構成されていて、映画撮影の裏側を覗き見る感じになっていました
演者同士で微妙な雰囲気になったり、スタッフと恋仲になったりするのですが、撮影期間だけの特別な感情がそうさせていたことがわかります
制作される映画は最後まで意味が分からず、ライアンが妊婦になっているという、どう解釈すれば良いのか分からない内容になっていました
パンフレットには本作のシナリオが載っているので、細かいところがわからなくても読み返すことで理解が深まるのではないでしょうか
↓詳しいレビューはこちらから
■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://eiga.com/movie/100427/review/03376043/
公式HP:
https://www.magichour.co.jp/theworstones/
■弟は僕のヒーロー
■オススメ度
障がいを持つ家族の関わり方について考えたい人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2024.1.18(京都シネマ)
■映画情報
原題:Mio fratello rincorre i dinosauri(僕の弟は恐竜に夢中)、英題:My Brother Chases Dinosaures(僕の弟は恐竜に夢中)
情報:2019年、イタリア&スペイン、102分、PG 12
ジャンル:ダウン症の弟を恥じて嘘をついてしまう思春期の少年を描いた青春映画
監督:ステファノ・チパーニ
脚本:ファビオ・ボニファッチ
原作:ジャコモ・マッツァリオール製作のYoutube動画「ザ・シンプル・インタビュー(Una Simple Entervista)」
→ Amazon Link(イタリア語版)https://amzn.to/3SrfHlu
キャスト:
フランチェスコ・ゲギ/Francesco Gheghi(ジャック・マッツァリオール/Jack Mazzariol:ジョヴァンニの兄、高校生)
(幼少期:Luca Morello)
ロレンツォ・シスト/Lorenzo Sisto(ジョー/ジョヴァンニ・マッツァリオール/Giovanni Mazzariol:ジャックの特別な弟)
(幼少期:Antonio Uras)
アレッサンドロ・ガスマン/Alessandro Gassmann(ダヴィデ・マッツァリオール/Davide Mazzariol:兄弟の父)
イザベラ・ラゴネーゼ/Isabella Ragonese(カティア・マッツァリオール/Katia Mazzariol:兄弟の母)
ロッシ・デ・パルマ/Rossy de Palma(ジア・ドロレス/Zia Dolores:兄弟の叔母、美容師、ミュージシャン)
Gea Dall’Orto(キアラ・マッツァリオール/Chiara Mazzariol:兄弟の姉)
(幼少期:Elena Minichiello)
Maria Vittoria Dallasta(アリーチェ・マッツァリオール/Alice Mazzariol:兄弟の姉)
(幼少期:Victoria Perga Cerone)
アリアンナ・ベケローニ/Arianna Becheroni(アリアンナ:ジャックの想い人)
ロベルト・ノッキ/Roberto Nocchi(ヴィットーリオ/ヴィット:ジャックの親友)
Edoardo Pagliai(スカー:バンド仲間)
Saul Nanni(ブルーネ:バンド仲間)
Gabriele Scopel(ピゾーネ:クラスメイト、ガリ勉)
■映画の舞台
イタリア北部の小さな街
ロケ地:
イタリア:エミリアロマーニャ州
チェント/Cent
https://maps.app.goo.gl/f8E8HxedZf8CLbPb7?g_st=ic
ピエーヴェ・ディ・チェント/Pieve diCento
https://maps.app.goo.gl/fqst6WzHkXvXVmnE9?g_st=ic
アンツォーラ・デッレミリア/AnzolaDell‘Emilia
https://maps.app.goo.gl/LvBP9CL3jdpAKQyu7?g_st=ic
ボローニャ/Bologna
https://maps.app.goo.gl/zCo9QiVriZtEvcty8?g_st=ic
■簡単なあらすじ
5歳になった少年ジャックは、ようやく待望の弟ができて、二人の姉から解放されると喜んでいた
家族会議にて「ジョヴァンニ(愛称:ジョー)」と決まった4人目の子どもは医師から「ダウン症」だと告げられる
両親は喜ぶジャックに「ジョーは特別な子どもだ」と伝えた
それから数年後、中学生になったジャックは、アリアンナという女性に一目惚れをしてしまう
親友のヴィットとともに彼女のいる高校に入学したものの、なかなか距離を詰められずにいた
叔母のドロレスも「友達カテゴリーに入ったらおしまい」と脅しつけ、ジャックは彼女の友人たちのバンドにドラマーとして参加することになった
普段から、ジョーの楽譜のない音楽に付き合わされてきたジャックは、器用にドラムをこなすものの、それでも距離は縮まらず、彼女とバンドメンバーができているのではないかと思い始めていく
そんな折、アリアンナが主催する「学生会議」に出席したジャックは、家族のことを聞かれて「弟はいたけど死んでしまった」と嘘をついてしまうのである
テーマ:ひとりよがりの恋心
裏テーマ:家族だからこそ許せないこと
■ひとこと感想
YouTube動画がバズった兄弟を取り扱った作品で、目線は兄のジャックということになります
原作も動画も知らなかったのですが、ダウン症の弟がいて、それを知られたくないという思春期の葛藤が描かれていました
周りは自分が思っているほどに気にしていなくて、完全に思い込みから最悪の嘘をついてしまうのですが、身内を知られるのが恥ずかしいという感覚は幼少期の誰にでもあることでしょう
今回の場合はダウン症の弟ということになりますが、ジャック自身がダウン症に否定的というわけではないのですね
でも、嘘をついたことで重ねるしかなくなってしまい、最終的には思ってもいないものを積み重ねることになってしまいました
映画は、嘘を重ねることの愚かさを描いていて、当初は「好きな人との最初の会話」にこだわりを持っていて、好き好きアピールが思いがけない方向になっていったように思います
ジョーはそんな兄の行動の意味も知らなければ、世間から自分がどう思われているというところには言及しません
両親は「一度でもジョーを存在しないもの」にしたことを咎め、それを許しはしないのですね
やって良いことと悪いことをしっかりと分別できるように成長してほしいというもので、これは真っ当な親としての感覚であると思います
↓詳しいレビューはこちらから
■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://eiga.com/movie/100621/review/03379272/
公式HP:
■葬送のカーネーション
■オススメ度
トルコ映画に興味がある人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2024.1.18(京都シネマ)
■映画情報
原題:Bir Tutam Karanfil(ひとつまみのクローブ)、英題:Cloves & Carnations(クローブとカーネーション)
情報:2022年、トルコ&ベルギー、103分、G
ジャンル:最愛の妻を生誕地で埋葬しようとする老人と孫を描いたロードムービー
監督:ベキル・ビュルビュル
脚本:ビュシュラ・ビュルビュル&ベキル・ビュルビュル
キャスト:
デミル・パルスジャン/Demir Parscan(ムサ:妻を失くした年老いた男)
シャム・シェリット・ゼイダン/Sam Serif Zeydan(ハリメ:ムサの孫娘)
バハドゥル・エフェ/Bahadır Efe(ユルマズ:おしゃべりな二人組)
タシン・ラーレ/Tahsin Lale(コルクマズ:おしゃべりな二人組)
イート・ヤゲ・ヤザール/Yigit Ege Yazar(コバン:羊飼い)
セルチェク・シムシェック/Selçuk Simsek(トラクターの運転手)
フラート・カイマック/Firat Kaymak(段ボールに移す提案をする大工)
エミネ・チフチ/Emine Çiftçi(ハヴヴァ:大工の知り合い、おしゃべりなおばちゃん)
セルカン・ビルギ/Serkan Bilgi(知らずに荷物を運ぶトラックの運転手)
■映画の舞台
トルコ南西部アナトリア地方→シリア北部
ロケ地:
不明
■簡単なあらすじ
隣国にて妻を失ったムサは、彼女の亡骸を郷土に連れ帰るために、孫娘のハリメとともに棺を引き連れてヒッチハイクを繰り返していた
おしゃべりな二人組に途中まで送ってもらった二人は、羊飼いと出会い食事を提供してもらう
その後もトラクターで村まで連れてもらい、そこにいた大工は「棺のままでは国境を通れない」と言って、棺を偽装するために段ボール箱にそれを移し替える提案をした
一方のハリメは、一切言葉を発せず、時折絵を描いて過ごしていた
だが、ムサはそれを見つけると戒め、破り捨てたり、燃やしてしまう
ムサは家族を失った悲しみから逃れられず、ハリメの描く家族の絵は彼の心に爪痕を残してしまう
そして二人は、とうとう国境近くの給油所に到着し、段ボールに詰めた遺体を国境へと運び込もうとするのである
テーマ:妻との約束
裏テーマ:死は再生への第一歩
■ひとこと感想
トルコの映画ということで、ほとんど予備知識のないまま鑑賞することになりました
広大な荒地の道のど真ん中で結婚式らしきことをしているシーンから始まり、主人公のムサとハリメはほとんど喋らないキャラとして淡々とした流れになっていました
二人が喋らない分、他のキャラのマシンガントークが凄まじいのですが、その会話にはほとんど意味がありません
後半に大工の知り合いの女性ハヴヴァがサイード・ヌルシーの言葉を引用したり、ラジオから意味ありげな言葉が流れてきますが、ぶっちゃけ何のことかわかりませんでした
タイトルは劇中で登場するお菓子のようなものがクローブで、カーネーションは墓に手向けるものになっていましたね
おそらくは「生と死のメタファー」であると思いますが、邦題は「生」の方が無視されているので、何だかなあと思ってしまいます
↓詳しいレビューはこちらから
■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://eiga.com/movie/97976/review/03379273/
公式HP:
■ゴールデンカムイ
■オススメ度
原作ファンの人(★★★)
キャストのファンの人(★★★)
アイヌ文化に興味のある人(★★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2024.1.19(イオンシネマ京都桂川)
■映画情報
情報:2024年、日本、129分、PG12
ジャンル:アイヌの隠し財産を巡って、軍部、元軍人、脱獄囚などが暗躍する様子を描いたアクション映画
監督:久保茂昭
脚本:黒岩勉
原作:野田サトル『ゴールデンカムイ(集英社)』
→ Amazon Link(Kindle版 第1巻) https://amzn.to/3SojLTb
キャスト:
山﨑賢人(杉元佐一:不死身の杉元と呼ばれる元海軍兵)
山田杏奈(アシㇼパ :杉元を助けるアイヌの少女)
(幼少期:浅田芭路)
矢本悠馬(白石由竹:脱獄王と呼ばれる男)
玉木宏(鶴見篤四郎:陸軍第七師団の中尉)
工藤阿須加(月島基:第七師団の軍曹、鶴見中尉の側近)
大谷亮平(谷垣源次郎:第七師団の一等卒)
眞栄田郷敦(尾形百之助:第七師団の上等兵、スナイパー)
栁俊太郎(二階堂浩平/洋平:第七師団の一等卒、双子の軍人)
(浩平/洋平のボディダブル:八木拓海)
堀部圭亮(和田光示:第七師団の大尉)
山内圭哉(玉井芳蔵:第七師団の伍長)
泉澤祐希(寅次:杉元の幼馴染)
高畑充希(梅子:杉元の幼馴染)
舘ひろし(土方歳三:金塊を狙う元新撰組の鬼の副長)
木場勝己(永倉新八:元新撰組の2番隊隊長)
勝矢(牛山辰馬:不敗の牛山と呼ばれる柔道の達人)
大方斐紗子(フチ:アシㇼパ の祖母)
秋辺デボ(アシㇼパ の大叔父)
井浦新(アチャ/ウイルク:アシㇼパ の父)
永尾柚乃(オソマ:アシㇼパ の従妹)
マキタスポーツ(後藤竹千代:杉元にアイヌの金塊の話をする酔っぱらい)
島津健太郎(笠原勘次郎:刺青の脱獄囚の一人)
津田健次郎(ナレーション)
■映画の舞台
明治末期(1904年、明治37年)
中国:遼東半島南端
二百三高地(爾霊山)
https://maps.app.goo.gl/1jPYeSfMvqB25s3U9?g_st=ic
北海道:小樽
ロケ地:
北海道:勇払郡
占冠村鈴木牧場
https://maps.app.goo.gl/FedKgV9PzroqemnB8?g_st=ic
北海道:勇払郡
むかわ町
https://maps.app.goo.gl/s36WENcgZpkQEAdX6?g_st=ic
岐阜県:高山市
奥飛騨クマ牧場
https://maps.app.goo.gl/Bj7u3rpi3i1voJFA6?g_st=ic
■簡単なあらすじ
明治37年、中国の二百三高地では、日本軍とロシア軍が壮絶な戦いを繰り広げていた
5年後、生き残った杉元佐一は、北海道を彷徨っていた
ある時、酔っ払いの与太話を聞かされた杉元は、その話に真実味を感じ、アイヌが残した金塊に興味を抱く
アイヌが残した莫大な資産はある男によって強奪され、それはどこかに隠されていた
そして、それを示す地図は、網走監獄から脱獄した囚人の背中に掘られた刺青にヒントが隠されていた
その後、その酔っ払いが脱獄囚の一人だと判明し、杉元は刺青の一反を手に入れることになった
そんな折、凶暴化したヒグマに襲われた杉元だったが、彼を助けたのはアイヌの少女アシㇼパ だった
彼女は、家族を何者かに殺されていて、その真相を探っていたのである
テーマ:目的と孤独
裏テーマ:生かされる意味
■ひとこと感想
原作は未読、ファンの人には申し訳ないが、「また山﨑賢人なのか〜」と思っていました
原作のイメージはないので特段問題はなかったのですが、この手のアクション映画のほとんどに出ているような気がします
映画は、第1章という感じで、原作全31巻ならば2時間でまとまるはずもありません
どこまでやるかはそこまで気にしていませんでしたが、ともかくは杉元がどんな人物で、旅の目的、アイヌ民族との関わりなどを説明して終わったように思います
冒頭の日露戦争のシーンでかなり激しい戦闘が展開され、ヒグマとのバトルがメインになっていました
後半になって、アイヌの金塊を狙っている面々が登場し、ようやく舞台役者が揃ったという感じになっていました
エンドロール後にも映像があって、それはこれから登場するキャラクターのようでしたが、原作未読なのでまったくわかりませんでした
ファン向けの予告編と言ったところではないでしょうか
↓詳しいレビューはこちらから
■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://eiga.com/movie/97036/review/03386494/
公式HP:
■サン・セバスチャンへ、ようこそ
■オススメ度
クラシックムービーが好きな人(★★★)
ウディ・アレンのファンの人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2024.1.20(MOVIX京都)
■映画情報
原題:Rifkin‘s Festival(リフキンの映画祭)
情報:2020年、スペイン&アメリカ&イタリア、88分、G
ジャンル:映画祭に参加した関係のさめた夫婦を描いたラブロマンス映画
監督&脚本:ウディ・アレン
キャスト:
ウォーレンス・ショーン/Wallace Shawn(モート・リフキン:売れない作家)
(少年期:Cameron Hunter)
ジーナ・ガーション/Gina Gershon(スー:モートの妻、フィリップのプレスエージェント)
ルイ・ガレル/Louis Garrel(フィリップ:フランス人映画監督)
Enrique Arce(トマス・ラペス:モートの友人、スーの元同僚)
Elena Anaya(ジョー・ロハス:モートが惚れ込む女医)
Douglas McGrath(ギル・ブレナー:トマスの友人、ロハス先生の元患者)
セルジ・ロペス/Sergi López(パコ:ロハスの夫、画家)
Georgina Amorós(ドロレス:パコのモデル、不倫相手)
【現実パート:その他(登場順)】
Michael Garvey(モートの精神科医)
【妄想に登場】
Richard Kind(モートの父)
Nathalie Poza(モートの母)
Steve Guttenberg(モートの弟)
Tammy Blanchard(ドリス:モートの弟の妻)
クリストフ・ワルツ/Christoph Waltz(死神)
■映画の舞台
スペイン:
サン・セバスチャン/Donostia-san Sebastían
https://maps.app.goo.gl/3imbage3QKwUqFW3A?g_st=ic
サンテルモ博物館(カクテルパーティー)
https://maps.app.goo.gl/k9yrMZJ5d6egUuPBA?g_st=ic
ビクトリア・エウヘニア劇場(『勝手にしやがれ』鑑賞の映画館)
https://maps.app.goo.gl/2jMYnBEocCAYf8rn9?g_st=ic
マリア・クリスティーナ・ホテル(テラスの食事)
https://maps.app.goo.gl/gqtsVVzmUQFdozAT7?g_st=ic
ロケ地:
スペイン:
サン・セバスチャン
スマイア/Zumaia
https://maps.app.goo.gl/ZqAqoJTZrqpXbJvP6?g_st=ic
パサイア/Pasajes de San Juan
https://maps.app.goo.gl/ZsHDFuFct6daHmmh6?g_st=ic
Mirador de Ulía(レストラン)
https://maps.app.goo.gl/zGcNYF2U4jYJ9HgH9?g_st=ic
■簡単なあらすじ
ニューヨーク在住の作家モートは、フランス人映画監督のフィリップのプレス・エージェントをしている妻スーと一緒に、スペインで行われるサン・セバスチャン映画祭を訪れていた
モートは妻がフィリップと不倫関係にあると思っていて、それを監視する目的で同行していた
モートはかつて映画を教えていた過去があり、妻の不倫を疑うまでは映画祭も楽しめていた
だが、今では映画祭に楽しみなどなく、妻とフィリップの動向だけを気にしていた
モートに胸の苦しみが出現するものの、妻は意にも介さずに、仕事優先で駆けずり回っていた
そんな折、友人のトマスに出会ったモートは、近くの診療所のジョー・ロハス医師を紹介される
予約を取って診療所に向かうと、そこには美しい女医がいて、モートは違う意味で鼓動が激しくなってしまう
その後も、どうでも良い症状で診療所に出向いていたモートだったが、ある夕方の診察後に彼女と夫の修羅場に遭遇してしまうのである
テーマ:人生を輝かせるもの
裏テーマ:リスタートの布石
■ひとこと感想
ウディ・アレンは世代ではなく、最近公開分ぐらいしか観ていないにわかなので、劇中のクラシカル映画は「名前しか聞いたことがなかった」ですね
なので、有名なシーンをそのまま再現していることはわかるのですが、元ネタが瞬時に思い浮かぶと言うものではありませんでした
映画は、冷め切った夫婦が映画祭に来ると言うもので、そこでは不倫相手とバレバレの映画監督まで登場します
表向きは仕事のクライアントのように見せかけていますが、友人が遠目に見て「恋人同士」と誤認するほどでしたね
決定機というよりは、お互いの気持ちを再確認する旅だったと思います
物語としては、すでに終わっている夫婦の距離感を描いていて、妻がしているなら夫もという感じに思えてきます
それなのに、気に入った相手には夫がいて、さらにヤバい奴だったというのは笑うに笑えない状況になっていたように思えました
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【映画感想】サン・セバスチャンへ、ようこそ【後半:ネタバレあり】
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映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://eiga.com/movie/100509/review/03386497/
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