まとめ

■映画鑑賞まとめ■

 

4月、第1週(2024.4.1~2024.4.7)

 


■パリ・ブレスト 夢をかなえたスイーツ

 

■オススメ度

 

実話系映画が好きな人(★★★)

スイーツが好きな人(★★★)

 

■公式予告編

鑑賞日:2024.4.2(アップリンク京都)

 

■映画情報

 

原題:A la belle etoile(星空の下で)、英題:Sugar and Stars(砂糖と星々)

情報:2023年、フランス、110分、PG12

ジャンル:実在のパティシエが世界大会に挑む様子を描いた伝記映画

 

監督:セバスチャン・テュラール

脚本:セドリック・イド

原作:ヤジッド・イシェムラエン『A Starry Child’s Dream(2016年)』

 

キャスト:

リアド・ベライシュ/Riadh Belaïche(ヤジット・イシェムラエン/Yazid Ichemrahen:パティシエ世界一を目指す育児放棄された青年)

   (8歳時:Marwan Amesker

 

ルビナ・アビダル/Loubna Abidar(サミナ:ヤジッドの母)

 

クリスティーヌ・シティ/Christine Citti(シモーヌ:ヤジッドの養母)

パトリック・ダスマサオ/Patrick d’Assumçao(パスカル:ヤジッドの養父)

Phénix Brossard(マチュー:シモーヌとパスカルの息子)

 

ジャン=イブ・ベルトルート/Jean-Yves Berteloo(ルナ・マセナ:「hôtel Paris」のヤジッドの憧れのシェフ)

Frédéric Saurel(アントワーヌ:「hôtel Paris」のシェフ)

 

パスカル・レジティミュス/Pascal Légitimus(ブシャール:ヤジッドのスイーツを気に入る実業家)

 

エステバン/Estéban(ジュリアン:「コートダジュール」の意地悪な料理人)

源利華(サトミ:「コートダジュール」のシェフ)

ディコシュ/Dycosh(マニュ:「コートダジュール」の料理人、ヤジッドの友人)

 

Sandrine Dumas(ヴィクトリア:寮長)

Saïd Benchnafa(サミー:面倒見の良い寮のスタッフ)

 

 

■映画の舞台

 

フランス:エペルネ

https://maps.app.goo.gl/7jSFjiFxydD7ibJR7?g_st=ic

 

フランス:パリ

 

ロケ地:

フランス:エペルネ

https://maps.app.goo.gl/7jSFjiFxydD7ibJR7?g_st=ic

 

■簡単なあらすじ

 

フランスの田舎町のエペルネに住んでいるヤジッドは、養父母の元で育てられ、学校の寮で生活をしていた

彼はパティシエになる夢を持っていて、パリのレストランでシェフをしているマセナの元で働きたいと考えていた

ヤジッドはシェフの知り合いとツテがあるように偽装して面接を突破し、見習いとして潜り込むことに成功した

 

ヤジッドは生活の破綻した母サミナから切り離され、シモーヌとパスカルの元で育ってきた

だが、母はヤジッドに執着し、ルールを捻じ曲げて息子と過ごそうとする

それでも、夫に逃げられ、新しい男とも破滅的な生活を繰り返していて、その惨状はヤジッドの心を廃れさせてきていた

 

彼は高級ホテルのレストランで勤めることになったが、面接はでっち上げで、実力を見せて居残ろうと開き直る

マセナは才能の片鱗を感じて彼を残し、ヤジッドはマセナから多くのことを学んでいく

ホテルを辞めた後も高級レストランで自分を磨き、ようやくパティシエの全国大会への扉が近づきつつあった

 

テーマ:夢を叶える行動力

裏テーマ:行動を起こさせるもの

 

■ひとこと感想

 

世界王者になったパティシエの実録もので、ヤジッド本人による自伝が原作になっています

幼少期の手癖の悪さ、遅刻癖など、生活面で擁護すべき点はほとんどありませんが、作品に関してはそれを黙らせるものがあったように描かれていました

 

基本的に甘いお菓子が苦手な部類で、好んで食べることはしないのですが、映画に登場するスイーツなら観て楽しめそうな感じがします

てか、あれを食べるんですよねえ

お値段云々を置いておいてももったいないなあと思ってしまいます

 

映画は、スイーツはガチな仕上がりになっていて、変に主人公を美化することはないように思えます

とは言え、素行が悪すぎるので、あまり応援しようという感じにはならなかったですね

パトロンや顧客には恵まれたけど、女性関係がまったく出てこないのは配慮なのか実話なのか、気になってしまいます

 

↓詳しいレビューはこちらから

【映画感想】パリ・ブレスト 夢をかなえたスイーツ【後半:ネタバレあり】

 

■関連リンク

映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

https://eiga.com/movie/100793/review/03675079/

 

公式HP:

https://hark3.com/parisbrest/


■RHEINGOLD ラインゴールド

 

■オススメ度

 

犯罪映画が好きな人(★★★)

 

■公式予告編

鑑賞日:2024.4.2(アップリンク京都)

 

■映画情報

 

原題:Rheingold(ライン川の黄金)

情報:2022年、ドイツ&オランダ&モロッコ&メキシコ、140分、PG12

ジャンル:実在のラッパーがブレイクするまでを描く犯罪自伝映画

 

監督&脚本:ファティ・アキン

 

キャスト:

エミリオ・サクラヤ/Emilio Sakraya(カター/ジワ・ハジャビ/Xatar/Giwar Hajabi:イスラム革命で迫害された音楽家一家の息子)

   (10代:Ilyes Moutaoukkil

   (幼少期:Baselius Göze

   (赤ん坊:Ama Razzazi

 

モナ・ピルサダ/Mona Pirzad(ラサル:ジワの母、オーボエ奏者)

カルド・ラザーディ/Kardo Razzazi(エグバル・ハジャビ/Eghbal Hajabi:ジワの父、指揮者&作曲家)

Minú Köchermann(ザニーナ:ジワの妹)

   (幼少期:Jesse Goldau

 

ソゴル・ファガーニ/Sogol Faghani(シリン:ジワの想い人)

   (幼少期:Greta Sophie Schmidt

   (少女期:Antonia Bilhac

   (10代:Madouna Said

 

フセイン・トップ/Hüseyin Top(サミー:ジワの友人、CDコピー)

   (少年期:Rahmen Beljuli

 

アルマン・カシャニ/Arman Kashani(ミラン:ジワの友人、マフィア繋がり)

   (幼少期:Latif Hussein Elias Hussein

 

デニス・モシット/Denis Moschitto(マエストロ:ジワの楽曲に関わるDJ)

 

Ugur Yücel(イェロ:マフィアのボス)

 

Doga Gürer(ムラート:金塊強奪の仲間)

Samir Jebrelli(シダール:金塊強奪の仲間)

 

■映画の舞台

 

シリア&イラン&イラク&パリ&ドイツ&オランダ

 

ロケ地:

ドイツ:ノルトライン・ヴェストファーレン州

ボン/Bonn

https://maps.app.goo.gl/HgKji8wPTSFwmJsJ8?g_st=ic

 

オランダ:

アムステルダム/Amsterdam

https://maps.app.goo.gl/i4pJWwHZPaKQG6Y57?g_st=ic

 

モロッコ

 

■簡単なあらすじ

 

指揮者の父、オーボエ奏者の母の元で育ったジワは、母のお腹にいた時にテロリストに捕まり、テロ組織との戦いの中で生まれていた

中東を点々とする中で、父が音楽家だったことで赤十字に助けられることになり、ドイツにてようやく平穏な日々が始まると思っていた

 

だが、悪友サミーとの出会いから素行不良になり、徐々にガラの悪い大人たちと付き合うようになってしまう

また、幼少期は育ちの良さを見せていた旧友ミランも交友関係がヤバくなっていて、その伝手でマフィアのイェロと絡むことになってしまう

 

イェロとの刺激的な日々の中、クラブに出向いたジワは、そこでラップで盛り上がる人々を目の当たりにする

そこで、レーベルを立ち上げるために一攫千金を狙うものの、ドツボにハマってしまうのである

 

テーマ:黄金の掴み方

裏テーマ:黄金の隠し方

 

■ひとこと感想

 

ラップで財を為した男の自伝と思っていましたが、その多くは「黒歴史」をひたすら眺めるという感じになっていましたね

とは言え、ヒットした楽曲ができる経緯を映像化しているので、この内容になるのは仕方ないと思います

激動の幼少期もさながら、テロと戦いながら出産した母がエゲツなくて、その後もずっとジワを支えてきたのは凄かったと思います

 

映画は、ほぼ犯罪映画で、「シリアで捕まっているのはなぜ?」を紐解く流れになっています

冒頭で三人の主要格が捕まったことがわかり、ジワ、サミー、ミランとどのように出会い、悪さをしていったかを描いていくのですね

かなり幼少期に絆ができていて、まったく違う人生を生きているのに絡んでいくところは面白くもありますね

あまりにも破天荒すぎるのでついて行けませんが、よく死ななかったなあと思いました

 

個人的なツボはコカインビールを落とすシーンでしょうか

後ろから追突されておじゃんになって、雨の中慌ててたらサミーがやらかしてという流れは実にテンポの良い寸劇を見ている気分になりました

エンディングでヒットした楽曲が流れますが、その内容の赤裸々加減に笑ってしまいます

でも、あんな場所で、あんな方法で録音したものが大ヒットを生むというのは、いつの時代にもあるもんなんだなあと思ってしまいました

 

↓詳しいレビューはこちらから

【映画感想】RHEINGOLD ラインゴールド【後半:ネタバレあり】

 

■関連リンク

映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

https://eiga.com/movie/100941/review/03675078/

 

公式HP:

https://www.bitters.co.jp/rheingold/


■ゴーストバスターズ フローズン・サマー

 

■オススメ度

 

シリーズのファンの人(★★★)

 

■公式予告編

鑑賞日:2024.4.3(イオンシネマ京都桂川)

 

■映画情報

 

原題:Ghostbusters:Frozen Empire(ゴーストバスターズ:凍てつく帝国)

情報:2024年、アメリカ、115分、G

ジャンル:謎のオーパーツの影響で氷漬けになるNYで奮闘するゴーストバスターズを描いたSFアクション映画

 

監督:ギル・キーナン

脚本:ギル・キーナン&ジェイソン・ライトマン

原作:ダン・エイクロイド&ハロルド・ライミス

Amazon Link(初代:字幕)→ https://amzn.to/3vJNhKE

Amazon Link(初代2:字幕)→ https://amzn.to/3vNMgRM

Amazon Link(前作:字幕)→ https://amzn.to/3U1JlOH

Amazon Link(リブート:字幕)→ https://amzn.to/43LQhTl

 

キャスト:

マッケンナ・グレイス/Mckenna Grace(フィービー・スペングラー:新生ゴーストバスターズのゴーストオタクの15歳)

フィン・ウルフハード/Finn Wolfhard(トレヴァー・スペングラー:フィービーの兄)

キャリー・クーン/Carrie Coon(キャリー・スペングラー:フィービーの母)

ポール・ラッド/Paul Rudd(ゲイリー・グルーバーソン:キャリーの恋人)

 

ダン・エンクロイド/Dan Aykroyd(レイモンド・スタンツ:初代のリーダー、オカルト古書店経営)

ビル・マーレイ/Bill Murray(ピーター・ベンクマン:行方不明の初代のメンバー、元心理学者)

アーニー・ハドソン/Ernie Hudson(ウィストン・ゼドモア:初代のメンバー、ゴースト研究所設立の実業家)

アニー・ポッツ/Annie Potts(ジャニーン・メルニッツ:ゴーストバスターズ社の元受付嬢)

 

セレステ・オコナー/Celeste O’Connor(ラッキー・ドミンゴ:トレヴァーの恋人、ゴースト研究所のインターン)

ローガン・キム/Logan Kim(ポッドキャスト:フィービーの友人、古書店手伝い)

 

William Atherton(ウォルター・ペック:市長、元連邦環境保護局の支局長)

 

クメイル・ナンジアニ/Kumail Nanjiani(ナディーム・ラズマディ:骨董品を持ち込む男)

ジェームズ・アカスター/James Acaster(ラーズ・ピンフィールド:ゴースト研究所のエリート研究員)

 

パットン・オズワルド/Patton Oswalt(ヒューバート・ワルツキー:古代言語に詳しい博士、NY市立図書館の司書、民俗学専門家)

 

エミリー・アリン・リンド/Emily Alyn Lind(メロディー:少女のゴースト)

 

■映画の舞台

 

アメリカ:ニューヨーク

 

ロケ地:

イギリス:ロンドン

 

アメリカ:ニューヨーク

 

■簡単なあらすじ

 

前作にて、オクラホマ・サマーヴィルで活躍したゴーストバスターズたちは、それから2年後も変わりなく、ニューヨークのゴースト退治に明け暮れていた

フィービーは15歳になり、銃座からゴーストを捕獲する任務を任され、母キャリー、兄のトレヴァー、そして母の恋人ゲイリーとともに「家族」になりつつあった

 

ある日、ゴーストドラゴンを捕まえるのに街を破壊してしまった彼らは、市長から未成年者の活動は禁止だと言われてしまう

やむを得ずにフィービー抜きでゴースト退治に向かう彼ら

フィービーは疎外感を感じたまま、深夜の公園にて一人チェスを興じていた

 

だが、駒が勝手に動き、彼女の前にメロディという名の焼死した少女のゴーストがやってきた

フィービーは怖がることもなく、彼女と接しているうちにある絆が芽生えてくる

 

一方その頃、初代ゴーストバスターズのレイの元に「ある骨董品」が持ち込まれた

それは祖母のコレクションだというものの、金に困った売主は二束三文でそれを売り払ってしまう

その骨董品は象形文字が刻まれた真鍮でできた球体で、そこには恐ろしいゴーストが封印されていたのである

 

テーマ:大人の階段

裏テーマ:家族として抱き合う喜び

 

■ひとこと感想

 

初代はほとんど記憶になく、前作『ゴーストバスターズ:アフターライフ』からきちんと参戦のにわかですが、前作を忘れていても問題ない話だったと思います

前作では、12歳のフィービーたちがゴーストバスターズとして活躍し、強敵を前にして初代が助けてくるという流れになっていました

今回も初代は登場しますが、前回ほどアガる感じにはなっていませんでしたね

 

映画は、擬似家族的な状態(父親の交代)から家族になれるのかどうかというところがメインテーマで、フィービーがゴーストバスターズから阻害されてしまう様子を描いていきます

それが未成年は働いたらダメという真っ当なものではありますが、ゴーストバスターズって職業ではないのでセーフのような気もします

 

物語は、疎外感を感じるフィービーの元に理解者が現れるという感じになっていますが、その背景で「めっちゃ強い敵が復活しそう」という王道展開を迎えています

そして、その復活に意図せずして関わってしまうことで、さらに疎外感が自分の中で育っていくという展開になっていました

そこからの展開は読めてしまうけど、そうなって欲しいをそのまま叶えてくれる展開になっていましたね

そう言った意味では、裏切らずに安心して観ることができる作品だったと思います

 

↓詳しいレビューはこちらから

【映画感想】ゴーストバスターズ フローズン・サマー【後半:ネタバレあり】

 

■関連リンク

映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

https://eiga.com/movie/100683/review/03677062/

 

公式HP:

https://www.ghostbusters.jp/


■美と殺戮のすべて

 

■オススメ度

 

ナン・ゴールディンに興味がある人(★★★)

オピオイド危機に興味がある人(★)

 

■公式予告編

鑑賞日:2024.4.4(MOVIX京都)

 

■映画情報

 

原題:All the Beauty and the Bloodshed(美と殺戮の全て)

情報:2022年、アメリカ、121分、R15+

ジャンル:オピオイド製剤に対する抗議活動を始めた写真家を捉えたドキュメンタリー

 

監督:ローラ・ポイトラス

 

キャスト:

ナン・ゴールディン/Nan Goldin(P.A.I.N.の創設者、アーティスト、写真家)

 

■映画の舞台

 

アメリカ:マサチューセッツ州

ハーバート美術館/Harvard Art Museum

https://maps.app.goo.gl/94cLqQWwsX7J3zUb8?g_st=ic

 

アメリカ:ニューヨーク

メトロポリタン美術館

https://maps.app.goo.gl/gXRWPqUHMwX6P8H89?g_st=ic

 

グッケンハイム美術館/Guggenheim Art Museum

https://maps.app.goo.gl/WA5Xsxau5cRyzCGb6?g_st=ic

 

フランス:パリ

ルーヴル美術館/Louvre Museum

https://maps.app.goo.gl/hdqHBze4VFTj4EtL8?g_st=ic

 

イギリス:ロンドン

テート・ブリテン/Tate Galleries

https://maps.app.goo.gl/BjtPhGiMCaNfwgeHA?g_st=ic

 

■簡単なあらすじ

 

写真家として名を馳せるナン・ゴールディンは、かつて自身の手術後に使用されたオピオイドによって依存症なった経緯があり、社会問題化している「オピオイド危機」に対して立ち上がることになった

LGBTQ+やサブカルチャーの写真を撮り続けてきた彼女の作品は、多くの美術館に所蔵され展示もされている

そんな美術館に「オピオイド」によって巨万の富を得たサックラー家が寄付をし、所有している美術品を展示していることを問題視していた

 

彼女は「P.A.I.N」という団体を設立し、抗議活動として、メトロポリタン美術館のデンドゥーム神殿前での抗議活動を起こしたり、ルーヴル美術館やグッテンハイム美術館などにも出向いた

 

映画は、彼女の抗議活動の一環と、彼女が手掛けてきた作品、そして彼女を知る人たちの声を集め、ナン・ゴールディンがどのような人物かを探っていく

 

テーマ:社会的道義と責任

裏テーマ:抗議活動と思想育成

 

■ひとこと感想

 

海の向こうのニュースとして、オピオイド問題というのは耳にしていましたが、依存性のある鎮痛薬が安易に出回った結果、依存症になってしまう人が増えたというぐらいしか知りませんでした

ケシ由来の成分で、多幸感などの作用があるようで、いわゆる麻薬系鎮痛剤ということになります

日本だと扱いが厳重なもので、ここまで一般的に普及するような薬剤ではないと思います

 

病院勤務なので少しは知識がありますが、麻薬・劇薬の類は薬剤室から持ち出す時も結構厳重に扱われていて、薬剤師不在の際には入室(棚を開けた)だけで対応者と確認者のサインが必要という病院もあります

まれに、依存性の高い鎮痛薬などの依存患者が救急で運ばれてくることがありますが、そう言ったものを普通の患者に使用する時でも、段階を踏むという印象があります

 

映画は、オピオイドの抗議活動は描かれますが、その流通・裁判・その後の社会情勢よりは、ナン・ゴールディンがどんな人だったかにスポットを当てている印象があります

アーティストならではの抗議活動になっていますが、効果があるのかは何とも言えない感じになっていますね

それでも、問題が「他人事ではない」という認識を持たせることが重要なので、ギリギリ許容範囲なのかもしれません

 

↓詳しいレビューはこちらから

【映画感想】美と殺戮のすべて【後半:ネタバレあり】

 

■関連リンク

映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

https://eiga.com/movie/97623/review/03680467/

 

公式HP:

https://klockworx-v.com/atbatb/


■ラブ・リセット 30日後、離婚します

 

■オススメ度

 

軽快なラブコメが好きな人(★★★)

夫婦の危機を抱えている人(★★★)

 

■公式予告編

鑑賞日:2024.4.4(MOVIX京都)

 

■映画情報

 

原題:30일(30日)、英題:Love Reset(愛のやり直し)

情報:2023年、韓国、119分、G

ジャンル:離婚が決まった夫婦が事故によって記憶喪失になってしまう様子を描いたラブコメ映画

 

監督:ナム・デジュン

脚本:パン・ギチョル&ナム・デジュン

 

キャスト:

カン・ハヌル/강하늘(ノ・ジョンヨル:司法試験に落ちまくった弁護士)

チョン・ソミン/정소민(ホン・ナラ:映画プロデューサー)

 

チョ・ミンス/조민수(ト・ホベ:裕福な暮らしをするナラの母)

イム・チョルヒョン/임철형(ホン・ジャングン:ナラの父)

ファン・セイン/황세인(ホン・ナミ:ミュージシャン志望のナラの妹)

 

キム・ソニョン/김선영(チュ・スクジュン:質素一筋のジョンヨルの母)

イム・ジンテク/임진택(イジャン:ジョンヨルの父)

 

ユン・ギョンホ/윤경호(ペ・ギベ:ジョンヨルの友人、バーのオーナー)

イ・サンジン/이상진(オム・ギドン:エオクのストーカー、ジョンヨルの友人)

ウォンウ/원우(チャン・タクホ:仮想通貨にハマっているジョンヨルの友人)

 

ソン・ヘナ/송해나(チョン・エオク:ギドンに付き纏われて困るナラの友人)

オム・ジユン/엄지윤(コ・ヨンジ:ジョンヨルの友人、年下好きの遊び人)

 

カン・ジヨン/강지영(サンア:ジョンヨルの後輩)

チョン・ソク/정형석(法律事務所の代表、ジョンヨルの上司)

 

チャン・ジア/장지아(スクチョンが連れてくる催眠術師)

 

チン・ノミン/전노민(チョウ医師:二人の担当医師)

 

 

■映画の舞台

 

韓国:ソウル

 

ロケ地:

韓国:ソウル

 

■簡単なあらすじ

 

好きな人を結婚式から強奪して夫となったジョンヨルは、司法試験浪人を繰り返しながら、ようやく弁護士になることができた

妻のナラは映画プロデューサーとして活躍し、試験期間を支えてきたものの、そこから夫婦関係は徐々におかしくなっていった

 

お互いの許せないところが目立ち、悪い思い出ばかりになった二人は、とうとう協議離婚を決意する

離婚調停で相手を罵りあった二人は、その意思の固さを認められ、ようやく離婚へと漕ぎついた

 

だが、その帰り道に二人は事故を起こしてしまい、目覚めた時には記憶の一部を欠損していた

二人の両親は結婚生活が破綻するのは目に見えているので、なんとかして二人を引き離そうとするものの、記憶は戻らないまま、お互いの距離が再び縮み始めてしまっていた

 

テーマ:愛と記憶

裏テーマ:変われるかどうかの試練

 

■ひとこと感想

 

タイトルと設定から気になっていた作品で、険悪な夫婦の記憶が消えたら、愛情までも消えてしまうのか、という命題がありました

実際には大きなカラクリがあるのですが、結婚生活の破綻の原因が日常生活にあるというのは説得力がありました

 

苦労人家族と裕福な家族の結婚なので、姑問題なども紛糾しますが、それ以前に二人の罵倒合戦が活発なものとなっていました

離婚調停であらぬことを罵り合うのですが、二人ともやってることがおんなじだったりしますね

 

彼らの友人たちも濃いキャラばかりで、特にナラの妹ナミは強烈なスパイスになっていました

監視役のはずが見てはいけないシーンを見てしまうという感じになっていて、コミカルなシーンもたくさんあって良かったと思います

 

↓詳しいレビューはこちらから

【映画感想】ラブ・リセット 30日後、離婚します【後半:ネタバレあり】

 

■関連リンク

映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

https://eiga.com/movie/100933/review/03680466/

 

公式HP:

https://www.rakuten-ipcontent.com/


■オーメン・ザ・ファースト

 

■オススメ度

 

シリーズのファンの人(★★★)

悪魔が怖い人(★★)

 

■公式予告編

鑑賞日:2024.4.5(イオンシネマ京都桂川)

 

■映画情報

 

原題:The First Omen

情報:2024年、アメリカ、118分、PG12

ジャンル:アメリカからローマに来た修道女が奇妙な出来事に襲われる様子を描いたホラー映画

 

監督:アルカシャ・スティーヴンソン

脚本:ティム・スミス&アルカシャ・スティーヴンソン&キース・トーマス

 

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キャスト:

ネル・タイガー・フリー/Nell Tiger Free(マーガレット・ダイノ:アメリカからローマに来る修道女)

 

ラルフ・アイネソン/Ralph Ineson(ブレナン神父:マーガレットに警告する神父)

 

ソニア・ブラガ/Sonia Braga(シルヴァ:ヴィッツァデリ修道院の院長)

   (若年期:Milena Bozic

 

マリア・カバレロ/Maria Caballero(ルス:ルームメイトの修道女)

Ishtar Currie-Wilson(シスター・アンジェリカ:カタリーナと仲のいい修道女)

 

Nicole Sorace(カタリーナ・スキアンナ:修道院の年長の少女)

 

ビル・ナイ/Bill Nighy(ローレンス:マーガレットをローマに連れてきた枢機卿)

 

タウフィーク・バルホーム/Tawfeek Barhom(ガブリエル:若き神父)

Charles Dance(ハリス神父:ブレナンを突き放す老神父)

 

Michelangelo Dalisi(ルカ:修道院の運転手)

 

■映画の舞台

 

イタリア:ローマ

ヴィッツァデリ修道院

 

ロケ地:

イタリア:

ビデルボ/Viterbo

https://maps.app.goo.gl/Fvu8iGjB9vE1CJNn8?g_st=ic

 

イタリア:ローマ

Villa Parisi

https://maps.app.goo.gl/LsoBnwgmki4TyPNy7?g_st=ic

 

■簡単なあらすじ

 

アメリカからイタリアのローマにやってきた修道女見習いのマーガレットは、懇意にしてくれるローレンス枢機卿の計らいで、ヴィッツァデリ修道院に入ることになった

ルームメイトには、同じく実習生のルスがいて、彼女は正式な修道女になる前に、人生を満喫したいと考えていた

 

ルスに連れられて行ったクラブにて、パオロと言う男性と出会ったマーガレットだったが、突如気を失ってしまい、気づけばベッドの上だった

ルスは連れて帰るのは大変だったと言うものの、それ以上は言及しない

 

修道院では、出産に困っている人の手助けをしていて、孤児たちの面倒も見ている

そんな中、素行の悪さから「悪い子の部屋」に入れられるカタリーナと言う少女は不思議な絵を描き、マーガレットは彼女を気にかけていく

だが、修道院長のシルヴァは「彼女とは関わらないように」と強く念を押すのである

 

そんな折、カタリーナと仲の良かったシスター・アンジェリカが全身を炎で焼き、頭身自殺をしてしまうのである

 

テーマ:凝縮された悪意

裏テーマ:すべては掌の上

 

■ひとこと感想

 

初代『オーメン』は生まれて直後ぐらいなので鑑賞することもなく、聞き伝えて「怖いホラーがある」と言うのを知っているぐらいでした

オーメンといえば「666」で、この数字が悪魔の数字として有名なのも知っていますが、詳しいことは知りません

 

そんな中、いきなり古典の前日譚が映画化になると言うことで、事前知識ほぼゼロの状態で鑑賞することになりました

どれぐらい怖いのかなあと最前列で身構えていましたが、事のほか怖さを感じず、ややグロいと言う印象しか残らさなったですね

 

物語としては、訳あり修道女が実はと言う内容で、本作では「誰がダミアンを生むことになったのか」と言うのを引っ張っていたように思えます

途中まではカタリーナのように思えてきますが、と言うミスリードもありつつ、最後は『エイリアン』みたいな感じになっていたと思います

初代ファンとして、あれはOKなのかどうなのか、ちょっと気になってしまいますねえ

 

↓詳しいレビューはこちらから

【映画感想】オーメン・ザ・ファースト【後半:ネタバレあり】

 

■関連リンク

映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

https://eiga.com/movie/101121/review/03683290/

 

公式HP:

https://www.20thcenturystudios.jp/movies/omen-1st


■パストライブス 再会

 

■オススメ度

 

ビターなラブロマンスが好きな人(★★★)

東洋思想的な物語が好きな人(★★★)

 

■公式予告編

鑑賞日:2024.4.6(TOHOシネマズ二条)

 

■映画情報

 

原題:Past Lives(前世)、韓国語題:패스트 라이브즈(前世)

情報:2023年、アメリカ&韓国、106分、G

ジャンル:12歳の時に別れた幼馴染の24年ぶりの再会を描いたラブロマンス映画

 

監督&脚本:セリーヌ・ソン

 

キャスト:

グレタ・リー/그레타 리(ノラ・ムン/ムン・ナヨン:トロントへ渡ったヘソンの想い人)

   (幼少期:ムン・スンア/문승아

ユ・テオ/유태오(チャン・ヘソン:ナヨンを想う韓国在住の男)

   (幼少期:イム・スンミン/임승민

 

ジョン・マガロ/John Magaro(アーサー:ノラの夫、作家)

 

ユン・ジヘ/윤지혜(ノ・ジョンミン:ナヨンの母、イラストレーター)

チェ・ウォニョン/최원영( ムン・ミンス:ナヨンの父、映画監督)

ソ・ヨヌ/서연우(ミシェル・ムン/ムン・シヨン:ナヨンの妹)

 

アン・ミニョン/안민영(ヘソンの母)

 

■映画の舞台

 

アメリカ:ニューヨーク

 

カナダ:トロント

トロント・ピアソン国際空港/Toronto Pearson Airport

https://maps.app.goo.gl/1Q9cJXGwhtACVfKM9?g_st=ic

 

韓国:ソウル

国立果川科学館/

Gwacheon National Museum

https://maps.app.goo.gl/EsD8La1bvuWpmQ5e9?g_st=ic

 

ロケ地:

アメリカ:ニューヨーク

マディソン・スクエア・パーク/Madison Square Park

https://maps.app.goo.gl/iyWGB1gZDh9rh3ka8?g_st=ic

 

Jane’s Carousel

https://maps.app.goo.gl/8ECwTkkzF5AoCmS78?g_st=ic

 

McNally Jackson Books Williamsburg

https://maps.app.goo.gl/mSs3vb4YpWV9VPrr9?g_st=ic

 

Holiday Cocktail Lounge

https://maps.app.goo.gl/yGua2LFjB6VDHVY99?g_st=ic

 

韓国:ソウル

 

■簡単なあらすじ

 

12歳のナヨンとヘソンは、クラスで1、2位を争うほどの秀才で、いつもナヨンが勝っていた

ある時のテストでヘソンに負けたナヨンは泣き出してしまい、「僕はいつも負けているけど泣いてないぞ」と励ました

二人の想いは同じだったが、ナヨンは両親の都合でカナダのトロントに移住してしまう

 

それから 12年後、ナヨンは大学に進学し、工学を学んでいた

ナヨンは英語名をノラとして活動を開始し、父の後を追うように劇作家の道を道を歩もうとしていた

ある日、ノラは自分の父のfacebookに「ヘソンの書き込み」を見つけてしまう

ノラは友達申請をして、 12年ぶりにスカイプで話すことができた

 

ヘソンの近況は変わらず、ナヨンは作家への道を遠回りしている

何週間か話した後、ナヨンは「ソウルを出た時の夢を叶える」と言い、一方的に会話するのをやめようと言い出す

そして、ナヨンは一人、芸術家たちが集う泊まり込みのワークショップに出向いた

 

テーマ:縁と輪廻

裏テーマ:現世の罪も心を焼く

 

■ひとこと感想

 

予告編の感じから「元恋人の再会かな」と思っていましたが、かなり訳ありな感じで再会することになっていましたね

12歳の時の突然の別れで、ヘソンは「さよなら」を言えたけど、ナヨンは言えなかった

それが24年の時を経て、どのような感じになるのか、と言う物語でした

俯瞰してみると、ナヨンのキャラは好き勝手している我儘な娘で、このタイプが嫌いな人には合わない物語のように思います

 

タイトルは「過去の人生」ということで、わかりやすく「前世でどうだったか」と言う話が出てきました

このあたりが仏教由来の輪廻転生と魂の存在のような観念になっていて、アーサーには意味不明の思想になっていたように思います

 

本来ならば付き合っていたと思う二人を引き裂いたのが前世と言うことになっていますが、実際にはそのような観念に囚われている人の転嫁のようにも見えてきますね

でも、ラストのヘソンの選択は、御伽噺を利用した本音が滲み出ているように思えました

 

↓詳しいレビューはこちらから

【映画感想】パストライヴス 再会【後半:ネタバレあり】

 

■関連リンク

映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

https://eiga.com/movie/98820/review/03690642/

 

公式HP:

https://happinet-phantom.com/pastlives/

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投稿者 Hiroshi_Takata

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