■映画鑑賞まとめ■
6月、第4週(2024.6.17~2024.6.23)
Contents
■オールド・フォックス 11歳の選択
■オススメ度
ビジネス哲学系映画が好きな人(★★★)
バブル期の台湾の空気感を堪能したい人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2024.6.18(アップリンク京都)
■映画情報
原題:老狐狸(老いた狐)、英題:Old Fox(老いた狐)
情報:2023年、台湾&日本、112分、G
ジャンル:バブル期の台湾にて、富豪に見初められた少年を描いたヒューマンドラマ
監督:シャオ・ヤーチュエン
脚本:シャオ・ヤーチュエン&チャン・イーウェン
キャスト:
バイ・ルンイン/白润音(リャオジエ/廖界:タイライの息子、11歳)
(青年期:ジェームズ・ウェン/溫昇豪、役名:スティーヴン)
リウ・グァンティン/刘冠廷(リャオ・タイライ/廖泰来:レストランで働くシングルファーザー)
(10代:チェン・ヴァンゲン/鄭啺恩)
アキオ・チェン/陈慕义(シャ/谢老板:オールド・フォックスと呼ばれる富豪)
(幼少期:カンイン/姜仁)
ユージニー・リウ/刘奕儿(リン・チェンチェン/林珍珍:シャの秘書)
門脇麦(ヤン・ジュンメイ/杨君眉:タイライの高校時代の恋人、声:アヴィス・ソン/鍾瑶)
(10代:ミナ・タット/戴雅芝)
(ヤン・チュンエイ/楊喬恩&キャロル・フー/徐潔英:ボディダブル)
ファン・チェンウェイ/黃健瑋(ウェイ・シャオハ/魏小華:ジュンメイの夫)
カオ・インハム/高英軒(少佐:リイに儲け話を持ち込む株のブローカー)
カン・ティファン/班铁翔(リイ:1階の麺屋の主人)
クレス・クアン/莊益增(チャオ/趙仔:自転車屋)
チェン・ヤーフチー/陳雅慧(ワン夫人/西裝姨:スーツ屋のおばさん)
ハウク/鍾詠傑(ホン氏/阿猴:果物屋)
ファン・マクメイ/黄舒湄(ニャオ夫人/蕭阿姨:レストランのウェイトレス)
チャン・ジャンミン/張再興(アジエ/阿傑:シャに絵画を売る男)
■映画の舞台
1980年代、
台湾:
ロケ地:
台湾:
保成街(だいたいの場所)
https://maps.app.goo.gl/4AX1yok7JNFGgK9t6?g_st=ic
シーザーパークホテル台北
https://maps.app.goo.gl/UQRr8CXM2CbBcVJv6?g_st=ic
寶福樓(住所はこのあたり:別の店が表示されます)
https://maps.app.goo.gl/btLZTMWnkBRkq9n16?g_st=ic
■簡単なあらすじ
1989年、台北の高級レストランで働くリャオ・タイライは、亡き妻との約束を果たすために、コツコツと節約しながら資金を貯めていた
タイライには11歳の息子リャオジエがいて、彼は小学校でいじめられていたが、健気に父を支えていた
ある日、大雨の日にシャ社長の車に乗せてもらったリャオジエは、「父に家を売って欲しい」という
シャ社長はこのあたりの大地主で、台北は不動産バブルの影響で、貧富の差が激しくなっていた
タイライが買おうとしていた物件も数倍に値上がりし、とても手を出せるような代物ではなかった
その後も、シャ社長はリャオジエを気にかけ、自身の成功哲学を教え込んでいく
勝ち組と負け組の差は何なのかとか、自身の幼少期のことを語るものの、リャオジエにはピンと来なかった
だが、強者のそばにいることで強さを誇示できることなどを学んでいき、その変化は父を心配させてしまうのである
テーマ:成功に必要なもの
裏テーマ:貧富を分けるもの
■ひとこと感想
富豪と貧乏人の子どもの交流という題材で、それを分けるものは何かとか、成功するためのマインドなどを教え込んでいく老人を描いていました
なんとなく「金持ち父さん 貧乏父さん」というビジネス本を思い出してしまいましたが、似て非なるものという感じになっています
ビジネス系啓発本を読んだことがある人ならわかると思いますが、本作はどちらかと言えば「成功を俯瞰してメカニズムを解説する」というパターンになっていました
「戦う相手のことをよく知ること」などが挙げられますが、一番のポイントは「知り得た情報をどのように使うか」というところだと思います
ある時、偶然耳にした情報を関係ないとスルーする人もいれば、それをうまく利用する人もいます
リャオジエはその情報を誰に渡せば効果的かということを考えていて、それがシャ社長との繋がりを強めていくことになりました
登場人物が多いのにIMDBやWikiが頼りなくて苦労しましたが、映画のFacebookなどに色んな情報があったので助かりました
↓詳しいレビューはこちらから
【映画感想】オールド・フォックス 11歳の選択【後半:ネタバレあり】
■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://eiga.com/movie/100361/review/03944433/
公式HP:
■Iké Boys イケ・ボーイズ
■オススメ度
日本の古き特撮が好きな人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2024.6.18(TOHOシネマズ二条)
■映画情報
原題:Iké Boys(パワーを持った少年たち)
情報:2021年、アメリカ、88分、G
ジャンル:あるDVDを見た若者が特殊能力を経て世界平和に立ち向かう様子を描いたヒーロー映画
監督:エリック・マキーバー
脚本:エリック・マキーバー&ジェフ・ハマー
キャスト:
クイン・ロード/Quinn Lord(ショーン・ガンダーソン:日本のヲタク文化をこよなく愛する青年)
ローナック・ガンディー/Ronak Gandhi(ヴィク/ヴィクラム・カプール:ショーンの親友)
比嘉クリスティーナ/Christina Higa(清水ミキ:日本から来た留学生、インディアン文化に興味がある)
ビリー・ゼイン/Billy Zane(ニュート・グラフストロム:ショーンの先生)
釈由美子(レイコ・グラフストロム:ニュートの妻)
ベン・ブロウダー/Ben Browder(ウェイン・ガンダーソン:ショーンの父)
岩松了(緒方大介:映画を作った監督、活動家)
樋口真嗣(「Go! Movie」のナレーション)
■映画の舞台
アメリカ:オクラホマ州
ロケ地:
アメリカ:オクラホマ州
■簡単なあらすじ
オクラホマの田舎町に住んでいるショーンとヴィクラムは、日本の特撮やアニメが大好きで、スクールカーストの最底辺にいる若者だった
ショーンは通販でレアな特撮DVDを手に入れ、日本人留学生のミキと3人でそれを見ることになった
そのビデオは数十年前に日本で撮影されたもので、当初は世界の危機を警告するもので、それを映画として制作し、世に知らしめようと考えられていた
だが、映画は民衆に受け入れられることなく、マニアックな作品として、埋もれることになっていた
3人がDVDを見ると、突然テレビから電撃が飛んできて、3人はそれを受けて気絶してしまう
そして、翌朝目覚めると、ショーンは手からビームが出て、ヴィクラムは怪力を手に入れるなどの、特殊能力が身についてしまう
だが、秘密裏に世界の存亡がかかった陰謀が渦巻いていて、3人はそれに巻き込まれていくのである
テーマ:ヲタクパワー
裏テーマ:尽きない特撮愛
■ひとこと感想
どんな話なのか全く頭に入れずに鑑賞
特撮好きの監督が撮った特撮映画ということは知っていましたが、びっくりするぐらいチープなノリになっていたのは驚きました
おそらく意図的だと思うのですが、全編「棒読みせりふ」の応酬になっていて、個人的にはちょっと辛かったですね
物語の展開が恐ろしいほど遅く、DVD唐電撃受けるあたりが真ん中らへんだったような印象
いつ始まるんだろうという感じで、スクールカースト底辺強調シーンが多かったように思います
映画は、どこかで見たことがあるような特撮ヒーローと敵の組織が登場し、懐かしいような感じがします
このテイストを受け入れられればOKですが、かなりゆったりとした映画なので、寝落ちしてしまうかもしれません
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【映画感想】Iké Boys イケ・ボーイズ【後半:ネタバレあり】
■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://eiga.com/movie/101246/review/03944434/
公式HP:
■PS2 大いなる船出
■オススメ度
インドの戦国映画が好きな人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2024.6.19(アップリンク京都)
■映画情報
原題:Ponniyin Selvan:Part II(ポンニ河の息子:パート2)
情報:2023年、インド、165分、G
ジャンル:チョーラ王家の相続争いを描いた伝記系アクション映画
監督&脚本:マニ・ラトナム
原作:Ponniyin Selvan(ポンニ河の息子)
キャスト:
ヴィクラム/Vikram(アーディタ/Aditha Karikalan:チョーラ王家の皇太子、スンダラ国王の長男)
(若年期:サントーシュ・シュリーラーム/Santosh Sriram)
カールティ/Karthi(デーヴァン/Vanthiyathevan:アーディタの勅命を受ける戦士)
【チョーラ王家:王室関連】
ジャラム・ラビ/Jayam Ravi(アルンモリ/Arunmozhi Varman:アーディタの弟、スンダラ国王の次男)
(若年期:Samartha Stayajit)
トリシャー・クリシュナン/Trisha Krishnan(クンダヴァイ/Kundavai:アーディタの妹、スンダラ国王の長女)
(若年期:Nila)
プラカーシュ・ラージ/Prakash Raj(スンダラ/Sundara Chozhar:チョーラ王家の国王)
ヴィディヤ・スプラユニヤン/Vidhya Subramaniam(王妃/Vaanavan Maadevi:スンダラ国王の妻)
ラール/Lal(マライヤマン/Malayaman:王妃の父、家長)
ラフマーン/Rahman(マドゥランダカ/Madhurantakan:センビヤン皇太后の息子、正統後継を主張する本家の末裔)
ジャヤキトラ/Jayachitra(センビヤン/Sembiyan Maadevi:チョーラ王家の皇太后)
【チョーラ王家政治関連】
プラブ/Prabhu(ヴェーラール候/Periya Velaar:ランカ戦線の将軍)
ショービター・ドゥーリパーラ/Sobhita Dhulipala(ワーナティ/Vanathi:クンダヴァイの親友、ヴェーラール候の姪)
サラトクマール/R. Sarathkumar(パルヴェート候/Periya Pazhuvettarayar:チョーラ王家の財務大臣、ナンディニの夫)
アイシュワリヤー・ラーイ/Aishwarya Rai Bachchan(ナンディニ/Nandini / Oomai Rani:パルヴェート候の若き妻)
(若年期:Sara Arjun)
【デーヴァンとアーディタの交友関連】
アシュウィン・ラーオ/Aswin Rao(カンダマーラン/Kandhamran:カダンブル候の息子、デーヴァンの友人)
ヴォクラム・プラブ/Vikram Prabhu(パールティバ/Parthibendran Pallavan:パッラヴェ朝の武人、アーディタの友人の戦士)
アシュワリヤ・ラクシュミ/Aishwarya Lekshmi(プーングラリ/Poonguzhali:アルンモリを慕う海の女)
アシュウィン・カクマヌ/Ashwin Kakumanu(センダン/Sendhan Amudhan:プーングラリの兄、花売りの男)
ヨーグ・ジャビー/Yog Japee(カルティルマン/Karuthiruman:シンハラ語を話せる漁師)
ニンミ・ラファエル/Nimmy Raphael(ラッカンマ/Rakkamma:漁師)
ジャラヤーム/Jayaram(ナンビ/Alwarkkadiyan Nambi:デーヴァンにつきまとう僧侶)
【パーンディヤ国関連】
キショール/Kishore Kumar G.(ラヴィーダサン/Ravidasan:パーンディヤ国の残党)
アルジュン・チダンハイム/Arjun Chidambaram(ワラグナン/Varagunan:パーンディヤ国の残党)
ヴィナイ・クマール/Vinay Kumar(デーヴァララン/Devaralan:パーンディヤ国の残党)
Nassar(パーンディヤ/Veerapandiyan:パーンディヤの国王)
【諸外国】
バーブ・アントニー/Babu Antony(コッテッガ/Khottiga:ラーシュトラクータの国王)
カマル・ハーサン/Kamal Haasan(ナレーション)
■映画の舞台
10世紀頃の南インド
チョーラ王国とその周辺諸国
ラトカ島(現在のスリランカ)
ロケ地:
インド:
ポンディシェリ/Pondicherry
https://maps.app.goo.gl/BebH45V1d6SLfWZG8?g_st=ic
テランガーナ/Telangana
https://maps.app.goo.gl/gbRRDMf6wc8J8dzL6?g_st=ic
タイ:バンコク
タイ:
クラビー/Krabi
https://maps.app.goo.gl/J26jMN2n9wEpzdXz6?g_st=ic
■簡単なあらすじ
前作にて、敵襲にあったアルンモリとデーヴァンは、行方が知れぬまま国を動揺させていた
海に落ちたことしか分からず、生きているかも死んでいるかも分からない
だが、アルンモリはプーングラリによって救出され、近くの寺院へと保護されていて、デーヴァンもなんとか岸にたどり着いて、合流を図ろうとしていた
アーディタはナンディニの策略であると怒り狂い、部下を引き連れてタンジャイを目指していた
アーディタとナンディニはかつて恋仲だったが、ナンディニの出自が不明だったことで王宮は良い顔をしなかった
挙げ句の果てには、アーディタが出兵している際に追い出されてしまい、それが原因で遺恨を残すことになった
チョーラ王国は、パルヴェートの暗躍によって、マドゥランダカの王位復帰を狙っていて、その目論見からアーディタとアルンモリを分断させようと考えていた
さらに、アーディタに滅ぼされたパンディヤの残党がナンディニと通じていて、王国の転覆を狙っていたのである
テーマ:愛は盲目
裏テーマ:王たる者の資質
■ひとこと感想
前作『PS1 黄金の河』の続編で、映画的には「アーディタとナンディニの過去譚」から紡がれていきます
二人を引き裂いたのは誰で、その理由は何かというミステリーがあり、それが後半に回収されるように描かれています
前作に引き続き、主要なキャストはそのままで、追加になったのが寺院の面々、アルンモリを助けた民たちということになりますが、パンフレットは1&2仕様のため、追加情報はありませんでした
なので、その追加キャストの補足をしたかったのですが、あまりにも情報が不足していて、誰が誰だかわかりません
俳優さんの名前をググったら、『PS1』の時に書いた自分のブログが出てきてしまったりして、タミル語でググるとかしないと無理なように思えます
映画は、思った方向には行きませんでしたが、それなりにまとまっていたように思います
それでも、盛り上がりに欠ける印象があったので、後半の決戦あたりから蛇足のように感じました
↓詳しいレビューはこちらから
■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://eiga.com/movie/99397/review/03944435
公式HP:
https://spaceboxjapan.jp/ps-movie/
■蛇の道(2024年の日本映画)
■オススメ度
柴咲コウの怪演を堪能したい人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2024.6.20(MOVIX京都)
■映画情報
仏題:Le chemin du serpent(蛇の道)、英題:Serpent‘s Path(蛇の道)
情報:2024年、日本&フランス&ベルギー&ルクセンブルク、113分、G
ジャンル:ある事件を追う精神科医と患者を描いたスリラー映画
監督&脚本:黒沢清
原案:黒沢清『蛇の道(修羅の極道 蛇の道)』
Amazon Link(リメイク元:DVD)→ https://amzn.to/3RAx9mo
キャスト:(わかった分だけ)
柴咲コウ(新島小夜子:アルベールの手助けをする心療内科医)
ダミアン・ボナール/Damian Bonnard(アルベール・バシュレ:8歳の娘を失う男)
ヴィマラ・ポンス/Vimala Pons(ローラ・バシュレ:アルベールの妻)
Hhbne Caputo?(マリー:アルベールの娘)
マチュー・アマルリック/Mathieu Amalric(ティボー・ラヴァル:財団の会計係)
グレゴワール・コラン/Grégoire Colin(ピエール・ゲラン:財団の幹部)
スリマヌ・ダジ/Slimane Dazi(クリスチャン・サミー:財団の警護主任)
青木崇高(新島宗一郎:小夜子の夫)
西島秀俊(吉村三郎:小夜子の患者)
■映画の舞台
フランス:パリ
ロケ地:
フランス:パリ
■簡単なあらすじ
フランスにて、精神科医として働いている小夜子は、患者のアルベールの「ある事件の解決」のサポートをしていた
アルベールは、8歳の娘マリーを亡くしていて、その亡骸は残忍そのものだった
彼は犯人を突き止めて復讐したいと考えていて、小夜子はその気持ちに添うことになった
小夜子とアルベールは、関与が疑わしい人物を特定し、玄関先でスタンガンにて気絶させて誘拐してしまう
アルベールはその男に娘マリーのビデオを見せ続け、満足な食事も与えず、排泄すらもさせなかった
そして、とうとう彼の口からある男の名前が出てくる
二人は、連鎖的に出てくる人物を捕まえては拷問を繰り返すのだが、小夜子はアルベールがいない隙を見計らって、相手に「あること」を囁いていくのである
テーマ:復讐の道程
裏テーマ:罪を直視する意味
■ひとこと感想
オリジナル版は拝見していないニワカではありますが、柴咲コウが怖いとのふれ込みが気になって鑑賞することになりました
ある幼女殺人事件を追う一般人というテイストで、組織的な関与を匂わせる中で、最後まで私的活動に終始していました
彼らの行動は犯罪なので警察を頼ることはできず、心理的なテクニックを利用して、相手の情報を聞き出すという流れになっていました
飢えと尊厳の喪失によって人格がおかしくなっていくのですが、その変化があまり見えないような感じになっていましたね
このあたりはフランス人と日本人の感情表現の違いがあるように思えます
一応は、ホラー&スリラーだと思いますが、あまり背筋が凍るような場面もなく、ラストの肝心に思える映像は倫理的に避けていましたね
そこを表現するのは難しいのだと思いますが、映像を見ている相手のリアクションだけでは少々物足りない部分があったように思います
↓詳しいレビューはこちらから
【映画感想】蛇の道(2024年の日本映画)【後半:ネタバレあり】
■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://eiga.com/movie/101316/review/03944437/
公式HP:
https://eigakan.org/theaterpage/schedule.php?t=hebinomichi
■罪深き少年たち
■オススメ度
実話ベースの映画に興味がある人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2024.6.20(アップリンク京都)
■映画情報
原題:소년들(少年たち)、英題:Boys
情報:2022年、韓国、124分、G
ジャンル:実際に起こった「ウリスーパー強盗殺人事件」を基にした犯罪映画
監督:チョン・ジヨン
脚本:チョン・サンヒョプ
原案:1999年全羅北道完州郡「サムレ・ナラスーパー強盗事件」
キャスト:
ソル・ギョング/설경(ファン・ジュンチョル:真犯人の情報を得る刑事、かつて狂犬と呼ばれた男)
ヨム・ヘラン/염혜란(キム・ギョンミ:ファンの妻、食堂経営)
チョン・イェジン/정예진(ファン・ヘミ:ジョンチョルの娘、新人警察官)
(幼少期:イ・イェウォン/이예원)
ユ・ジュンサン/유준상(チェ・ウソン:ファンと因縁を持つ警察官僚、県警の次長)
ハ・ドクォン/한수연(キム・ミンジェ:全州刑事課係長、ウソクの部下)
イ・ホチョル/이호철(チャン・ムンド:ウソクの部下)
チョ・ジンウン/조진웅(オ・ジェヒョン:事件に関わった検事)
ホ・ソンテ/허성태(パク・ジョンギュ:ファンの部下、連れ回される刑事)
【被害者関連】
チン・ギョン/진경(ユン・ミスク:被害者の娘、美容師)
ハン・ミジャ/한미자(殺されたユン・ミスクの母)
ハン・スヨン/한수연(シン・ウンヒ:少年事件の再審を担当する弁護士)
【冤罪少年関連】
キム・ドンヨン/김동영(クォン・チャンホ:冤罪に巻き込まれる少年、宝石を川に捨てたと供述)
(少年期:キム・シウン/김시운)
ユ・スピン/유수빈(チョン・スンウ:冤罪に巻き込まれる少年、字が書けないのに調書を書いた)
(少年期:チョ・ヒョンド/조현도)
キム・キョンホ/김경호(キム・ビョンウォン:冤罪に巻き込まれる少年、ドライバーでこじ開けた)
(少年期:キム・ドヨプ/김도엽)
【真犯人関連】
ソ・イングク/서인국(イ・ジェソク:事件の鍵を握る証人)
ぺ・ヨラム/배유람(チョ・ヒョンス:事件を知る青年)
パク・ヒジン/박희진(ハ・ジョヒョク:ジェソクの友人、遠洋漁業)
イ・ジョンヒョル/이정현(イ・スイル:真犯人を知ると連絡する男)
■映画の舞台
1999年~2020年
韓国:全羅北道参礼邑
https://maps.app.goo.gl/eE5Fi4K85CrNkwyW8?g_st=ic
ロケ地:
韓国のどこか
■簡単なあらすじ
1999年、韓国の田舎町・参礼にて、強盗殺人事件が発生した
スーパーマーケットに押し入った事件で、警察はわずか数週間で犯人を特定し、逮捕、自供に至った
だが、その翌年、その街に「狂犬」と名高いファンという男が赴任してきた
ファンは班長として、ジョンギュたちと一緒に実績を重ねて行ったが、ある日、昨年のスーパー強盗事件の真犯人を知っているという人物から電話が入る
男は友人のヒョンスに自首を勧めているが応じず、精神的におかしくなっていると言う
ファンたちはその情報を元にヒョンスとジェソクを捕まえ、彼らから自供を引き出すことに成功する
だが、収監中の少年3人を含んだ対質尋問の場において、少年は自供し、ヒョンスたちは自らの罪を認めなかった
それから16年が過ぎ、ファンは定年を間近に迎えて、本土へと戻ってきた
後輩たちが歓迎する中、冤罪事件を起こしたウソンは警察官僚に上り詰めていた
そんな折、ある窃盗騒ぎが起き、ファンは冤罪少年3人と再会することになったのである
テーマ:罪なき過酷
裏テーマ:正義と向き合う心
■ひとこと感想
実際の事件をモチーフにした事件で、どこまでがリアルなのかはわかりませんが、感覚的には細部以外は実話ベースなのだと感じました
警察の不法な取り調べの被害に遭っている少年たちと、因果を結ぶことになった敏腕刑事との関係を描いていきます
映画は時系列がゴチャゴチャするタイプの作品で、1999年の強盗の後にいきなり現在軸の2016年になったり、少年たちと絡むきっかけとなった事件翌年の2000年へと回顧する流れになっています
その後も、2000年と2016年を行き来する内容になっていますが、見た目でわかる感じに加齢させている(少年はよく似た俳優起用)ので、そこまで混乱することはありません
物語は、さほど複雑ではありませんが、登場人物がやたらと多い映画でしたね
また場面が全州と完州と言うややこしさがあって、場所に馴染みがないと土地勘が冴えない映画になっていたように思います
パンフレットはそこそこ充実していますが、人物相関図を作って欲しかったなあというのが率直な感想でしたね
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■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://eiga.com/movie/101011/review/03944436/
公式HP:
https://klockworx-asia.com/boys/
■朽ちないサクラ
■オススメ度
ミステリー映画が好きな人(★★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2024.6.21(イオンシネマ京都桂川)
■映画情報
情報:2024年、日本、119分、G
ジャンル:親友の死の真相を追う警察行政職員を描くミステリー映画
監督:原廣利
脚本:我人和人&山田能龍
原作:柚月裕子『朽ちないサクラ(徳間文庫)』
Amazon Link(原作文庫)→ https://amzn.to/3VtN5rU
キャスト:
杉咲花(森口泉:愛知県警広聴課の職員)
豊原功補(梶山浩介:愛知県警、捜査一課の課長)
安田顕(富樫隆幸:泉の上司、広聴課課長)
萩原利久(磯川俊一:泉の警察学校の同期)
森田想(津村千佳:事件に巻き込まれる泉の親友、報道記者)
駿河太郎(兵藤洋:千佳の上司、報道デスク)
坂東巳之助(辺見学:磯川の先輩、不可解な退職をする)
遠藤雄弥(浅羽弘毅:宗教団体ヘルネスの信者)
篠原悠伸(宮部秀人:ストーカー殺人の犯人、神社の息子)
和田聰宏(臼澤:公安の刑事、冨樫の同期)
藤田朋子(津村雅子:千佳の母)
■映画の舞台
愛知県:岡崎市&名古屋市
ロケ地:
愛知県:岡崎市
岡崎天満宮
https://maps.app.goo.gl/waeJfvk7aGFvXmG8A?g_st=ic
八柱神社
https://maps.app.goo.gl/AcUvhFDikASFoZsRA?g_st=ic
キッチンフクタ
https://maps.app.goo.gl/TEeb8nUgDUaVDNrV7?g_st=ic
和食どころ 味波
https://maps.app.goo.gl/CL9ukuYNXqzTPUKh6?g_st=ic
愛知県:蒲郡市
レストラン三海
https://maps.app.goo.gl/DygZ3wV5nxLLy9Px7?g_st=ic
玉川 蒲郡店
https://maps.app.goo.gl/oSvXd7tNTw7Z2LTS6?g_st=ic
■簡単なあらすじ
愛知県警広聴部では、度重なる管内の不祥事にて、市民からの問い合わせが殺到していた
その部署で働く森口泉は、一連の騒動のネタ元に心当たりがあり、気が気でない日々を過ごしていた
新聞は、事件の初動が遅れたのが慰安旅行に行っていたからだと報じ、それがどこから漏れたのかの犯人探しが行われていた
泉は、警察学校時代の同期・磯川からお土産をもらったことを、親友の津村千佳に漏らしていて、それがネタ元ではないかと考えていた
だが、千佳は「約束は守る。私ではないことを証明したら謝って」と怒りをあらわにした
それから数日後、千佳は変わり果てた姿となって発見され、それは犯人を逮捕して終わったはずの事件と、同じような殺され方をしていた
泉は重要参考人として、上司の冨樫、捜査一課の梶山から話を聞かれることになった
そして、泉もまた、千佳と同じように、この一連の事件を調べることになったのである
テーマ:自分の中にある正義
裏テーマ:公安とは何か
■ひとこと感想
警察の闇を「警察の一般職員の視点」で描くというのが面白そうで、どんな物語になるのかを期待していました
親友が殺されてしまい、その原因が自分にあると考えていて、その真相を確かめようと動くことになります
一般職員なので捜査権はなく、生活安全課の磯川と協力しながら調べていくのですが、上司の冨樫が元公安であるとか、捜査一課の梶山が彼女を気に入って動かしていくという流れになっていました
この構図だけで全体像が見える人もいると思いますが、一般職員の視点になっているので、どちらかと言えば「素人目線」になっているので、説明があってもおかしくはない感じになっています
知り得た情報は一般では手に入りませんが、あとは行動力でカバーしていくことになっていて、少ない情報をどのように結びつけるか、というのが物語の肝になっていました
一緒に推理する系の映画ではありませんが、警察内の公安のイメージをそのまま利用して印象付けているところは悪どい感じがします
色んな用語が出てくるので楽しめますが、一番良かったのは「タイトル」かなあと思いました
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■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://eiga.com/movie/101194/review/03953394/
公式HP:
https://culture-pub.jp/kuchinaisakura_movie/
■バッドボーイズ RIDE OR DIE
■オススメ度
シリーズのファンの人(★★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2024.6.21(イオンシネマ京都桂川)
■映画情報
原題:Bad Boys: Ride or Die(悪い奴ら:死ぬまで一緒)
情報:2024年、アメリカ、115分、PG12
ジャンル:恩人に着せられた汚名を晴らすために奮闘する刑事二人を描いたアクション映画
監督:アディル・エル・アラビ&ビラル・ファラー
脚本:クリス・ブレムナー&ウィル・ビール
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Amazon Link『バッドボーイズ 2バッド(字幕)』→ https://amzn.to/45BwoiO
Amazon Link『バッドボーイズ フォーライフ(字幕)』→ https://amzn.to/4cabtGh
キャスト:
ウィル・スミス/Will Smith(マイク・ローリー:マイアミ警察の刑事)
マーティン・ローレンス/Martin Lawrence(マーカス・バーネット:マイクの相棒)
【マイアミ警察関連】
ヴァネッサ・ハジェンズ/Vanessa Hudgens(ケリー:マイクたちの同僚、AMMOの武器専門)
アレクサンダー・ルドウィグ/Alexander Ludwig(ドーン:マイクたちの同僚、AMMOの技術専門家)
パオラ・ヌニェス/Paola Núñez(リタ・セカダ:マイクたちの上司、マイクの元恋人)
【敵関連】
エリック・デイン/Eric Dan(ジェームズ・マクグラス:元陸軍レンジャー部隊のDEAエージェント)
Jenna Kanell(ニコール:マッグラスの部下、ハッカー)
【親族関連】
ジェイコブ・スキピオ/Jacob Scipio(アルマンド・アレタス:マイクの息子、囚人)
Melanie Liburd(クリスティン・ローリー:マイクの妻、セラピスト)
Tasha Smith(テレサ:マーカスの妻)
Dennis Greene(レジー・マクドナルド:メーガンの妻、アメリカ海兵隊の曹長)
【交友関連】
Ioan Gruffudd(アダム・ロックウッド:市長候補のリタの恋人、地方検事)
Rhea Seehorn(ジュデイ:ハワード警部の娘、FBI捜査官)
Quinn Hemphill(キャリー・ハワード:ジュデイの娘)
ジョー・パントリアーノ/Joe Pantoliano(コンラッド・ハワード:警部、マイクたちの恩人)
John Salley(フレッチャー:情報を握るアーティスト、元ハッカー)
ティファニー・ハーディッシュ/Tiffany Haddish(タビサ:クラブのボス)
■映画の舞台
アメリカ:フロリダ州
マイアミ
ロケ地:
アメリカ:フロリダ州
マイアミ
アメリカ:ジョージア州
アトランタ
■簡単なあらすじ
マイアミで悪名を轟かせている刑事のマイクとマーカスは、数々の難事件を解決してきたが、恩人のハワード警部を前作にて亡くしていた
彼を殺したのがマイクの義理の息子アルマンドで、彼は刑務所に収監され、ハワードの娘ジュディが出てきたら殺すと息巻いていた
その日、マイクが再婚することになり、結婚式に出かけたマーカスだったが、式後のパーティーでハメを外してしまい、その場でぶっ倒れてしまった
救急搬送され、蘇生措置が行われる中、マーカスは亡きハワードの夢を見た
「死ぬのは早い」と言われて、天国から追い出されたマーカスは、さらにハイテンションで、予測のつかない行動をし始めていった
一方その頃、マイアミでは次期市長選が行われ、地方検事のロックウッドが出馬表明を行なっていた
だが、何者かによるリークにて、故ハワード警部がマフィアと繋がりがあると報じられる
大金が送金されている履歴などが物的証拠として残り、マイクとマーカスは警部の汚名を晴らすために行動を開始する
そんな折、マークのスマホにハワードからのメッセージが送られてくるのである
テーマ:恩には恩を
裏テーマ:死んでも一緒の悪ガキたち
■ひとこと感想
シリーズはうっすらと記憶にある程度ですが、おそらくは全シリーズを観てきたと思います
前作でハワードとマイクの恋人が亡くなり、その後の物語になっているので、『バッドボーイズ フォーライフ』だけは最低限予習が必要な作品になっていました
映画は、二人のアホな掛け合いがメインで、その背景で派手な銃撃戦を展開していきます
本作は、犯人がいきなり顔出しで登場するので着地点がはっきりしていましたね
ミステリーとしては、この人物がどんな人物で、どのような理由でハワードを嵌めたのか、というところになります
そこまであっと驚くような展開にはなりませんが、悪人をスカッとした方法で倒していくので、その辺りを楽しめればOKだと思います
それにしても、濃いファミリーだなあと思いました
↓詳しいレビューはこちらから
【映画感想】バッドボーイズ RIDE OR DIE【後半:ネタバレあり】
■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://eiga.com/movie/101495/review/03953393/
公式HP:
■ザ・ウォッチャーズ
■オススメ度
奇妙なホラー映画が好きな人(★★★)
ナイト・シャマランの世界観が好きな人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2024.6.22(イオンシネマ久御山)
■映画情報
原題:The Watchers(観察者たち)
情報:2024年、アメリカ、102分、G
ジャンル:ある森の奥にある小屋に囚われる人々と、彼らを「視る」存在を描いたホラー&スリラー映画
監督&脚本:イシャナ・ナイト・シャマラン
原作:A・M・シャイン『The Watchers』
Amazon Link(原作小説:英語版)→ https://amzn.to/4cA6A9h
キャスト:
ダコタ・ファニング/Dakota Fanning(ミナ:ペットショップで働くアメリカからの移民)
(少女期:Hannah Dargan)
オルウェン・フエレ/Olwen Fouéré(マデリン:森でミナを助ける老女)
ジョージナ・キャンベル/Georgina Campbell(キアラ:謎の建物の住人)
オリバー・フィネガン/Oliver Finnegan(ダニエル:謎の建物の住人)
アリスター・ブラマー/Alistair Brammer(ジョン:助けを求めて外に逃げたキアラの夫)
John Lynch(キルマーティン:森を研究している教授)
Siobhan Hewlett(ミナの母)
ダコタ・ファニング/Dakota Fanning(ルーシー:疎遠になっているミナの双子の姉)
(幼少期:Emily Dargan)
Joel Figueroa(ダーウィン:インコの声)
■映画の舞台
アイルランド:ゴールウェイ
ベルファスト郊外のバンカー「The Cope」
ロケ地:
アイルランド
■簡単なあらすじ
アイルランド西部にて、ペットショップで働いているミナは、幼い頃に事故で母を亡くし、それ以来、双子の姉ルーシーとも疎遠になっていた
ある日、店長から客にインコを届けるように頼まれたミナは、車にて郊外の森を突っ切ることになった
だが、森の中で車が故障し、ラジオもGPSも使えなくなってしまった
さらに、助けを求めて森を彷徨っていると、今度は乗ってきた車もどこかに消えてしまう
日が落ちてきた頃、ミナは森の中で動く影を見つける
その人物は、「生き残りたければ走れ」と言って、どこかへ言ってしまう
そして、たどり着いた先には、コテージのような場所があり、その一面は内側が鏡で、外側から中が見える作りになっていた
助けてくれたのは老女のマデリンで、その小屋にはキアラとダニエルという若者がいた
そして、キアラの夫は外に助けを探しに行って戻ってこないという
さらに、夜になるとこの子屋の中身を見るために「あるもの」がやってくるという
そして、その「あるもの」を彼らは「ウォッチャーズ」と呼んでいたのである
テーマ:観察の先にある真意
裏テーマ:完全なる模倣の正体
■ひとこと感想
ナイト・シャマランの娘の長編デビュー作ということですが、制作にガッツリと親父さんが入っているので、映画的な雰囲気はよく似ている感じになっていました
いわゆる閉鎖空間ホラーなのですが、意外なほどに出られるのですが、「回帰不能点」という謎の凝った看板までは行けるという感じになっています
冒頭では、ある人物が何から逃げていて、回帰不能点に何度も戻ってきてしまう中で時間切れになるという定番の演出がなされます
この人物が、のちに小屋の住人キアラの夫ジョンであることがわかりますが、待っている方の精神状態はかなり落ち着いていたものになっていました
映画では、この小屋がマジックミラーみたいな感じになっていて、外からは見えるみたいで、それを見ているのが何者かなのかは意外と早い段階でわかるようになっていました
これに関しては賛否両論のような感じになっていますが、想定内のように思えましたねえ
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■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://eiga.com/movie/101335/review/03957119/
公式HP:
https://wwws.warnerbros.co.jp/thewatchers/index.html