■映画鑑賞まとめ■
8月、第5週(2024.8.26~2024.8.31)
■サユリ
■オススメ度
コメディホラー映画が好きな人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2024.8.26(イオンシネマ京都桂川)
■映画情報
情報:2024年、日本、108分、R15+
ジャンル:夢のマイホームにて奇怪な出来事に襲われる一家を描いたホラー&コメディ映画
監督:白石晃士
脚本:安里麻里&白石晃士
原作:押切蓮介『サユリ(幻冬舎)』
Amazon Link(原作コミック)→ https://amzn.to/4dSkjtb
キャスト:
南出凌嘉(神木則雄:新居に引っ越しする中学3年生)
近藤華(住田奈緒:霊感のある則雄の同級生)
梶原善(神木昭雄:則雄の父)
占部房子(神木正子:則雄の母)
きたろう(神木章造:則雄の祖父)
根岸季衣(神木春枝:則雄の祖母)
森田想(神木佳子:則雄の姉、高校生)
猪股怜生(神木俊:則雄の弟、小学5年生)
久保遥(九条小百合:引きこもりの女)
(少女期:照井野々花)
森田亜紀(九条美里:小百合の母)
池田良(九条夏彦:小百合の父)
今城沙耶(九条春奈:小百合の妹)
(幼少期:吉田萌果)
志水九九美(大浦奈都子:三軒隣の住人)
■映画の舞台
日本のどこかの地方都市
ロケ地:
静岡県・熱海市
南あたみ第一病院
https://maps.app.goo.gl/oKL57heBcM8wJTPE6
ファミーユ伊豆の瞳
https://maps.app.goo.gl/fCggZERaSnzAVckW9
■簡単なあらすじ
父・昭雄の夢であるマイホームに引っ越すことになった中学3年生の則雄は、弟・俊が怖がるのをよそに、新しい生活に馴染み始めていた
則雄は、父と母・正子の間に生まれた2番目の子で、姉・佳子は高校生、駿は小学5年生だった
一戸建てに引っ越すことになり、祖父・章造、祖母・春枝と一緒に住むことになったが、春枝は太極拳の達人で、幼少期はそのしごきが大変だった
ある日、話したこともない同級生の住田に声を掛けられた則雄は、彼女か唐突に「気を付けて」と謎の言葉をかけられてしまう
困惑するものの、その理由はわからず、日々を過ごすことになった
その後、何も起こらないと思われていたものの、深夜に佳子が俊を殴るという事件が起こった
佳子はその時のことを覚えておらず、俊は「悪魔みたいだった」と言う
命に別状はなかったが、それ以降、自宅内で奇妙なことが起こり、そして、父が突然死してしまうのである
テーマ:復讐の矛先
裏テーマ:復讐に立ち向かう心
■ひとこと感想
原作のことは知らず、いつものJホラーなのかなと思って鑑賞
まさかの斜め上の展開に、場内ではすすり笑いが勃発していました
認知症の祖母が覚醒し、まさかの音量退治を始めてしまうのですが、後半で明かされるサユリの物語は鬼畜の所業以外に言葉が見つかりません
サユリの妹はちょっと可哀想ですが、両親に降りかかる厄災は仕方ないように思えました
とは言え、やはりコメディホラーをどう受け止めるのかというところが鍵で、ダメな人にはダメなんじゃないかなあと思ってしまいました
原作を知らない人は、ネタバレなしで観た方が度肝を抜かれるのではないかと思いました
↓詳しいレビューはこちらから
■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://eiga.com/movie/101479/review/04183406
公式HP:
■ソウルの春
■オススメ度
韓国の黒歴史を知りたい人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2024.8.27(イオンシネマ京都桂川)
■映画情報
原題:서울의 봄(ソウルの春)、英題:12.12: The Day(12月12日、その日)
情報:2023年、韓国、142分、G
ジャンル:韓国の粛軍クーデターを描いた史実ベースの社会派ヒューマンドラマ
監督:キム・ソンス
脚本:ホン・ウォンチャン&イ・ヨンジュン&キム・ソンス
キャスト:
ファン・ジョンミン/황정민(チョン・ドゥグァン:国軍保安部司令官、戒厳司令部合同捜査本部長、少将、モデルはチョン・ドゥファン)
チョン・ウソン/정우성(イ・テシン:陸軍本部教育参謀部次官、首都守備司令部、少将、モデルはチャン・テワン)
イ・ソンミン/이성민(チョン・サンホ:陸軍参謀総長、戒厳司令官、モデルはチョン・スンファ)
パク・ヘジュン/박해준(ノ・テゴン:第9師団長。モデルはノ・テウ)
キム・ソンギュン/김성균(キム・ジュンヨプ:憲兵監、モデルはキム・ジンギ)
【内閣】
チョン・ドンファン/정동환(第12代国務総理、大統領権限代行、第10代大統領、モデルはチェ・ギュハ)
キム・ウィソン/김의성(オ・グクサン:国防大臣、モデルはノ・ジェヒョン)
ソ・グァンジェ/서광재(首相兼経済企画院長官、第13代国務総理、モデルはシン・ヒョン)
【鎮圧部隊】
ユ・ソンジュ/유성주(ミン・ソンベ:第3師団長、陸軍参謀次官、戒厳司令部副司令官、モデルはユン・ソンミン)
チョン・マンシク/정만식(コン・スヒョク:陸軍特殊戦司令官、モデルはチョン・ビョンジュ)
【首都駐屯軍司令部】
ナム・ユンホ/남윤호(カン・ドンチャン:作戦参謀、イ・テシンの部下、モデルはパク・ドンウォン)
ソン・ヨングン/송영근(砲兵団長)
チェ・ジホ/최지호(人事参謀、モデルはイ・ジンベク)
イ・ギフン/이기훈(参謀長、モデルはキム・ギテク)
チョン・テソン/정태성(軍参謀長、モデルはキム・ヨンホ)
キム・スンファン/김승환(情報参謀、モデルはパク・ウン)
チョン・ウヨン/정우영(状況担当官、モデルはキム・ジンソン)
【陸軍特殊戦司令部】
チョン・ヒョンソク/정형석(パク・キホン:第8空挺旅団長)
ソン・ドヒョン/송도현(陸軍特殊戦司令部人事参謀、モデルはカン・リガン)
チョン・ヘイン/정해인(オ・ジノ:特殊戦司令官秘書室長、モデルはキム・オラン)
【陸軍本部:B2バンカー】
ファン・ヒョングク/황병국(ファン・ビョングン:将軍、B2バンカー所長)
キム・ジョンパル/김정팔(ソ・ジョンビル:将軍)
チェ・ミン/최민(オ・グミン:陸軍本部管理参謀部長、モデルはキム・シボン)
イ・ギウ/이귀우(イ・ギオ:将軍)
オ・ヒョンソク/오현석(アン・ジョンファン:将軍、モデルはアン・ジョンフン)
イ・スンブン/이순풍(マ・ソクテ:将軍)
キム・テファン/김태환(陸軍本部、情報部長、准将、モデルはイ・ギュシク)
ヤン・ドンヒョク/양동혁(パク・ジョンヒョク:准将)
【憲兵隊】
クァク・ジンソク/곽진석(国務総理公館憲兵特別警備隊長)
ハン・ギュウォン/한규원(ソン・キュウォン:国務総理公館憲兵特別警備隊、大尉)
キム・ボムス/김범수(チョ・ミンボム:軍曹、B2バンカー勤務憲兵)
【漢南洞・陸軍参謀総長公館】
イ・ジュンヒョク/이준혁(クォン・ヒョンジン:陸軍参謀総長警護将校、モデルはキム・インソン)
アン・ソンボン/안성봉(コ・ウンテ:陸軍参謀総長副官、モデルはイ・ジェチョン)
ヒョン・オボン/현오봉(アン・ソンウク:海兵隊公館警備隊長、少佐、モデルはファン・インジュ)
【韓米連合軍司令部】
ホン・イングク/홍인국(韓米連合軍司令部副司令官、モデルはリュ・ビョンヒョン
【第3野戦軍司令部&第30歩兵師団】
パク・ウォンサン/박원상(コ・ジェヨン:第3司令官、モデルはイ・グニョン)
パク・ジョンハク/박정학(モ・サンドン:第30師団司令官、モデルはパク・ヒモ)
【反乱軍】
アン・ネサン/안내상(ハン・ヨング:第一軍司令官、モデルはファン・ヨンシ)
ヨン・ドンフン/염동헌(ユ:国務次官、国防部軍収差官報)
チョン・ジンギ/전진기(首都軍団長、モデルはチャ・ギュホン)
チェ・ビョンモ/최병모(ト・ヒチョル:第2空挺旅団長、モデルはパク・ヒド)
キム・ソンオ/김성오(キム・チャンセ:第4空挺旅団長、モデルはチャ・セチャン)
アン・セホ/안세호(チャン・ミンギ:首都守備司令部第30親衛隊長、モデルはチャン・セドン)
ホン・ソジュン/홍서준(ハ・チャンス:保安庁人事担当官、モデルはホ・サムス)
パク・フン/박훈(ムン・イルピョン:国防司令官秘書室長大佐、モデルはホ・ファピョン)
パク・ミン/박민이(ジ・ニョンド:首都守備司令部第33衛兵隊長、モデルはキム・ジンヨン)
イ・ジェユン/이재윤(イム・ハクジュ:国軍保安司令部対空捜査課長、保安庁捜査部長、モデルはイ・ハクブン)
【ハナ会加担者】
クォン・ヒョク/권혁(ジョ・ウテク:第71防衛師団長、モデルはペク・ウンテク)
コン・ジェミン/공재민(キム・ビョンジュン:第20防衛師団長、モデルはパク・ジュンビョン)
ハン・チャンヒャン/한창현(タク・ジェオ:第6空挺旅団長、モデルはチャン・ギオ)
イム・チョル/임철형(大統領警護室長代理、モデルはチョン・ドンホ)
ウォン・チュンギュ/원춘규(キム・ジュンジャン:第9師団、副師団長、モデルはグ・チャンヘ)
チェ・ウォンギョン/최원경(ウォン・キョン:首都駐屯軍憲兵隊長、足止め係、モデルはチョ・ホン)
キム・ギム/김기무(ユン・ウミョン:陸軍本部犯罪捜査団長、大佐、確保チーム、モデルはウ・ギュンユン)
ムン・ソンボク/문성복(ヨン・ギルロク:首都警備司令部第33憲兵隊長、確保チームの隊員、モデルはソン・ファンオク&チェ・ソクリプ)
クァク・ジャヒョン/곽자형(イ:第2空挺旅団参謀長、大佐、モデルはイ・ギリョン)
チョン・ウンジョン/전운종(ビョン:第2空挺旅団先頭車運転兵、少佐)
イ・スンヒ/이승희(パク・スジュン:第4空挺旅団第15大隊長、中佐、モデルはパク・ジョンギュ)
チャ・レヒョン/차래형(ホ・ドンユン:首都警備司令部、憲兵副部長、中佐、モデルはシン・ユンヒ)
【在韓米軍】
ブラッド・カーティン(ベッカム:韓米連合軍、司令官、モデルはジョン・ウィコム)
ポール・バトル(駐韓アメリカ大使、モデルはウィリアム・グライスティン・ジュニア)
【その他】
チャ・ゴヌ/차건우(キム・ドンギュ:拷問される元中央情報局長、モデルはキム・ジェギュ)
チョン・ユナ/정윤하(パク:高級会食店のマダム)
キム・オクジュ/김옥주(チョン・ドゥグァンの妻、モデルはイ・スンジャ)
チョン・スジン/전수지(イ・テシンの妻、モデルはイ・ビョンホ)
■映画の舞台
1979年12月12日、
韓国:ソウル
ロケ地:
韓国:ソウル
■簡単なあらすじ
1979年10月26日の夜、国務大臣、政府高官たちは陸軍本部に召集され、大統領の暗殺に関する報告が為された
動揺が広がる中、暗殺事件の合同捜査本部長にチョン・ドゥグァンが任命され、中央情報局のキム・ドンギュを拷問にかけた
ドゥグァンは「ハナ会」の将校たちを集め、12月12日にある計画を遂行しようと企んでいた
ソウルは戒厳令が敷かれ、首都警備司令部の司令官にイ・テシンが抜擢された
その動きを経て、ドゥグァンはノ・テゴンを押すものの、参謀総長はその進言を跳ね除けた
その後、ドゥグァンは邪魔者のテシンをソウルから隔離するために、嘘の会合を催し、そこにテシンたちを呼び寄せる
ドゥグァンはその機会を利用して参謀総長を拉致し、大統領に直談判をすることになるが、大統領は国防長官と同行するように命じた
国防大臣は参謀総長拉致の件で米国大使館を訪れていて、音信不通のまま、ドゥグァンの計画は強行されることになったのである
テーマ:軍人としての誇り
裏テーマ:負の歴史を正視する意味
■ひとこと感想
いわゆる『KCIA 南山の部長たち』で描かれた「朴正煕(パク・チョンヒ)大統領暗殺事件」の続きとなる韓国の歴史を描く「フィクション」で、「粛軍クーデター」とよばれる「12.12軍事反乱」を描く内容となっていました
後の韓国大統領(第11・12代)となる、当時国軍保安司令官だった全斗煥(チョン・ドゥファン)陸軍少将と、同じく後の韓国大統領(第13代)で当時第9歩兵師団長だった盧泰愚(ノ・テウ)陸軍少将などを中心とした秘密結社「ハナ会」主導のクーデターのことを言います
この騒動によって、全斗煥やハナ会グループと対立していた陸軍参謀総長兼戒厳司令官の鄭昇和(チョン・スンファ)陸軍大将を逮捕するに至っています
史実を知っている人なら「クーデターが成功すること」を知っている状態で観ることになりますが、知らない人は驚いてしまうかもしれません
この出来事は韓国の黒歴史のようなもので、これをそのまま映画化しているというのは凄いことだと思います
映画の主人公はテシンになりますが、悪役となるドゥグァンの方が強烈な光を放っていましたね
彼がいかにして国の中枢に入り込んで行くかを描いていて、ある意味クーデターの指南書みたいな感じになっています
自分自身の立場を重んじて命令に従ったと言えばそれまでですが、この統制というものが諸刃の剣になるのだな、と考えさせられますね
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■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://eiga.com/movie/101014/review/04185679/
公式HP:
https://klockworx-asia.com/seoul/
■モンキーマン
■オススメ度
復讐劇が好きな人(★★★)
素手の殴り合いアクションが好きな人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2024.8.28(TOHOシネマズ二条)
■映画情報
原題:Monkey Man
情報:2024年、アメリカ&カナダ&シンガポール&インド、121分、R15+
ジャンル:復讐に駆られた男の顛末を描いたアクション映画
監督:デブ・パテル
脚本:デブ・パテル&ポール・アングナウェラ&ジョン・コリー
キャスト:
デブ・パテル/Dev Patel(キッド/Kid:モンキーマンとして殴られ屋をする復讐に駆られた青年、偽名はボビー)
(幼少期:ジャティン・マリク/Jatin Malik)
ピトバッシュ/Pitobash(アルフォンソ/Alphonso:キッドの復讐に巻き込まれるクイーニーの部下)
アシュウィニ・カルセカル/Ashwini Kalsekar(クイーニー・カプーラ/Queenie:クラブ「キングス」のマネージャー)
ソビタ・ドゥリバラ/Sobhita Dhulipala(シータ/Sita:「キングス」のホステス)
シカンダル・ケール/Sikandar Kher(ラナ・シン/Rana:腐敗した警察署長)
マカランド・デシュパンデ/Makrand Deshpande(ババ・シャクティ/Baba Shakti:ヤタナ市を拠点とする宗教家、導師)
Vijay Kumar(アディシュ・ジョシ/Adesh Joshi:主権党の党首)
Vipin Sharma(アルファ/Alpha:キッドを助ける寺院の守護者)
ザキール・フセイン/Zakir Hussain(タバラ奏者/Tabla Maestro:寺院にいる音楽家)
Pehan Abdul(ラクシュミ/Lakshmi:ヒジュラ)
Adithi Kalkunte(ニーラ/Neela:キッドの母)
Jomon Thomas(ミルザ/Mirza:街の真の支配者、マフィア)
シャルト・コプリー/Sharlto Copley(タイガー/Tiger:「Tigher‘s Temple」のMC、地下格闘賭博の元締め)
Brahim Chab(キング・コブラ/King:Kobra=シャー・カーン/Sher Khan:キッドと戦うファイター)
Harshit Mahawar(ラッキー/Lucky:キッドを助ける情報屋の少年)
Mathi Alagan(サンジェイ/Sanjay:銃のディーラー)
■映画の舞台
インド:
ヤタム市(架空)
ロケ地:
インドネシア
バタム/Batam
https://maps.app.goo.gl/MNPmBtswvY1t6BFN8?g_st=ic
インド:
ムンバイ/Mumbai
https://maps.app.goo.gl/xCUBcBm9EqAh3LjE9?g_st=ic
■簡単なあらすじ
幼少期にあるトラウマを抱えた青年キッドは、インドの地下核闘技場にて、モンキーマンとして殴られ屋をしていた
彼には金を貯めて為すべき目的があり、協力者を介して、売春宿のオーナー・クイーニーの情報を得た
キッドは「財布を拾った」として彼女に接触し、そこで雇ってもらうことになった
クラブ「キングス」は表向きは社交クラブだが、スウィートでは「貴族」に向けた売春が行われていて、キッドの目的の男ラナはそこに入り浸っているという情報を得ていた
キッドはクイーニーが信頼を置いている部下アルフォンソに取り入り、そしてスウィートへの侵入に成功する
そして、ラナの暗殺も間近というところで、思わぬ失態をしてしまうのである
テーマ:復讐と感情
裏テーマ:差別の先にある慟哭
■ひとこと感想
猿のマスクを被ってボッコボコになっているぐらいしか知識を入れずに鑑賞
主演のデブ・パテルが監督も務めていて、『ジョン・ウィック』のスタッフなども参加していたようですね
映画は、過去の回想が入り混じるパターンで、主人公キッド(ほとんど偽名のボビーで登場)の目的が登場するのが遅すぎる感じになっていました
公式サイトなどでその目的が早々に明かされているのですが、映画本編を見ると、その目的すらもミステリー要素になっていましたね
この構成が良いのかは微妙で、本格的な復讐に至るまでに回想が入りまくるのでダレていたように思えました
アクションに関しては、冒頭の地下格闘技、三輪車のカーチェイス、ラストの怒涛の追い込みなどがあって堪能できますが、やはり物語の進行が遅すぎるように思います
この内容なら、村で起こったことは冒頭15分で完結、炎を見上げる少年キッドからの現代パートで十分な内容だったと思います
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■関連リンク
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https://eiga.com/movie/101564/review/04188702/
公式HP:
■ポライト・ソサエティ
■オススメ度
ムスリムの結婚騒動コメディに興味がある人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2024.8.29(MOVIX京都)
■映画情報
原題:Polite Society(礼儀正しい社会)
情報:2023年、イギリス、104分、G
ジャンル:姉の結婚に陰謀を感じて阻止しようとする妹を描いたアクション映画
監督&脚本:ニダ・マンスール
キャスト:
プリヤ・カンサラ/Priya Kansara(リア・カーン/Ria/フューリー:スタントウーマンを目指す高校生、パキスタン系イギリス人)
リトゥ・アリヤ/Ritu Arya(リーナ・カーン/Lena:リアの姉、芸術家志望)
セフィーナ・ベー/Seraphina Beh(クララ/Clara:リアの友人、ITマニア)
エラ・ブルッコレリ/Ella Bruccoleri(アルバ/Alba:リアの友人、ツインテール)
Shobu Kapoor(ファティマ・カーン/Fatima:リアとリーナの母)
Jeff Mirza(レイフ・カーン/Rafe:リアとリーナの父)
ニムラ・ブチャ/Nimra Bucha(ラヒーラ・シャー/Raheela:レーナに目をつけるサリムの母)
アクシャイ・カンナ/Akshay Khanna(サリム・シャー/Salim Shah:ラヒーラの息子、リーナの婚約者、遺伝子学者)
ショナ・ババエミ/Shona Babayemi(コヴァックス/Kovacs:リアをいじめるクラスメイト)
Sally Ann(エディス/Edith:リアと喧嘩する同級生)
Jenny Funnell(スペンス/Ms Spence:リアの担任の先生)
Eunice Huthart(ユーニス・ハトワート/Eunice Huthart:リアのアイドル的存在のスタントウーマン)
■映画の舞台
イギリス:ロンドン
ロケ地:
イギリス:ロンドン
■簡単なあらすじ
ロンドン在住の高校生リアは、スタントウーマンを目指して、姉リーナと一緒にスタント動画を撮っては動画サイトにアップしていた
リーナは芸術家志望で美大に行っていたが、今はスタンプ状態にて休学していた
ある日、母ファティマのママ友であるラヒーラが主催する夜会に招かれたリアとリーナは、落ち着かない中で過ごすことになった
夜会の主役はラヒーラの息子サリムで、彼の妻になりたいと思う人は多数いて、姉もその一人だった
その後、レーナとサリムは頻繁にデートに行くようになったが、リアは心から二人を祝福できなかった
それは、この結婚には何か裏があると感じていた
そこでリアは、親友のアルバとクララを巻き込んで、二人の結婚を阻止しようと考えるであった
テーマ:花嫁の資質
裏テーマ:姉妹愛
■ひとこと感想
お姉さんの結婚式をぶち壊す妹ということぐらいしか知らずに鑑賞
インド映画なのかなと思っていたら、イギリス映画で、ロンドンが舞台になっていました
主人公はパキスタン系イギリス人で、ムスリムの宗派に属していました
姉は芸術家志望ですがスランプに陥っていて、人生の目標を失った状態になっていて、そこにつけ込まれたのかな、という展開を迎えます
とは言え、富豪が平民を結婚相手に選ぶには理由があって、という内容になっていて、そのネタバレが後半に暴かれるという感じになっています
勢いで鑑賞できる作品ではありますが、肝心の結婚させる理由が荒唐無稽で、それを許容できるかどうかという感じになっていますね
それ以外にも、富豪の余裕から隙がありすぎて、主人公補正のご都合主義的な展開になっていたのはどうかなあと思ってしまいました
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■関連リンク
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公式HP:
https://transformer.co.jp/m/politesociety/
■箱男
■オススメ度
シュールな社会風刺映画が好きな人(★★★)
原作を読んだことがある人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2024.8.29(MOVIX京都)
■映画情報
英題:THE BOX MAN
情報:2024年、日本、120分、PG12
ジャンル:ダンボール箱に隠れて世の中を俯瞰する男を描いた社会風刺映画
監督:石井岳龍
脚本:いながききよたか&石井岳龍
原作:安部公房『箱男』
Amazon Link(原作)→ https://amzn.to/3XkRRKt
キャスト:
永瀬正敏(わたし:箱男に憧れるカメラマン)
浅野忠信(ニセ箱男/先生:箱男を狙う謎の男)
白本彩奈(戸山葉子:わたしを誘惑する謎の女)
佐藤浩市(軍医)
渋川清彦(ワッペン乞食:わたしを撮る男)
中村優子(事件を追う刑事)
■映画の舞台
日本のどこかの地方都市
ロケ地:
群馬県:高崎市
高崎中央銀座商店街
https://maps.app.goo.gl/TDRdF3igYAvVfayc9?g_st=ic
■簡単なあらすじ
カメラマンの「わたし」は、街で見かけた「箱男」に心を奪われていた
意を決してダンボールを被ることになったわたしは、その世界にさらに心を躍らせることになった
その後、箱男としての道を極めんがために日常を過ごしていると、不可思議な男に付け狙われるようになった
一方その頃、街の診療所では、軍医に箱男のことを報告する者がいた
彼は軍医の世話をしつつ、ある計画を秘密裏に進めようと考えていた
ある日、ワッペン乞食に襲われた箱男だったが、謎のスナイパーによって助けられる
そう思った束の間、スナイパーは箱男目掛けて発砲してきた
箱男はなんとかスナイパーから逃げ切り、一命を取り留めることになった
そして、そんな彼の元に謎の女が封書とお金を渡しに来た
封書には地図が入っていて、箱男は箱から出てその場所に向かうことになったのである
テーマ:社会を除く窓
裏テーマ:箱男に通じる道
■ひとこと感想
原作を読んだ記憶が奥底にありますが、ほとんど引き出せていない状態で鑑賞
箱に入った男が社会を眺めているというもので、それに興味を示す人々が集うという感じになっていました
豪華な顔ぶれが訳のわからない物語を演じていて、その解釈が非常に難解なものになってたように思います
絵面として面白いのですが、社会派なのかコメディなのかよくわからない部分がありましたね
先代から語り継がれている手帳に興味を示し、そこに書かれていることを実践し始めるようになったり、箱男に興味を示す軍医などが真似をしたりしますが、それだけでは箱男になれません
いつしか三人の男は本物の箱男になりたいと願い、行動をエスカレートさせていきました
このあたりのわかるようなわからないような微妙な感覚が続くのですが、箱男を誘惑する謎の女は、そのロマンを全く理解しようとしません
この男だけがわかる謎の感覚で突っ走っているのですが、映画として面白いかは微妙な感じになっています
わかりやすく「覗くことに何かを感じる」というものから、相手に認知されていないことに意味があるとか、覗いていることを知られた上で感じるものなど、かなり行動な心理戦が描かれていたように思えました
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■関連リンク
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公式HP:
https://happinet-phantom.com/hakootoko/
■きみの色
■オススメ度
監督作品が好きな人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2024.8.30(イオンシネマ久御山)
■映画情報
英題:The Colors Within
情報:2024年、日本、101分、G
ジャンル:人が色に見える高校生が仲間と共にバンド活動を始める様子を描いた青春映画
監督:山田尚子
脚本:吉田玲子
キャラデザ:小島崇史
制作:サイエンスSARU
キャスト:
鈴川紗由(日暮トツ子:人が色で見える高校生、ピアノ担当)
髙石あかり(作永きみ:中退したトツ子の同級生、古本屋勤務、ボーカル&ギター担当)
木戸大聖(影平ルイ:離島に住む音楽好きの青年、テルミン・オルガン担当)
やす子(百道さく:トツ子のルームメイト、食いしん坊、森の三姉妹)
悠木碧(七窪しほ:トツ子のルームメイト、変わったもの好き、森の三姉妹)
寿美菜子(八鹿スミカ:トツ子のルームメイト、モノマネ上手、森の三姉妹)
戸田恵子(作永紫乃:きみの祖母)
井上喜久子(ルイの母、医師)
佐々木優子(トツ子の母)
木村有里(校長先生)
新垣結衣(シスター日吉子:トツ子の学校のシスター)
■映画の舞台
日本のとある街のミッション系高校&その離島
虹光女子高等学校
■簡単なあらすじ
ある島のミッション系高校に通っているトツ子は、人が色に見えるという特性を持っていた
ルームメイトの森の三姉妹と仲良く過ごしていたが、彼女はいつも教会で主に祈りを捧げ、シスター日吉子からアドバイスを受けていた
トツ子はクラスメイトのきみの色が好きだったが、ある日彼女は姿を消してしまう
どうやら中退したようで、彼女がとある古本屋でアルバイトをしているという情報を得た
トツ子はきみを探しに街の本屋を片っ端から探していると、ある白猫が彼女に懐いてきて、その後を追うことになった
白猫は「しろねこ堂」という古書店の前にトツ子を連れていき、彼女はそこできみと再会する
彼女と久しぶりの会話を交わしていると、そこに本好きの離島の青年・ルイがやってきた
ギターの練習をしていることを知っていたルイは、自分も楽器を習っているという
その場にいたトツ子は何を思ったか、バンドを組もうという話をしていたと言い出す
そして、二人もその突発的な申し出に乗ってバンドを始めることになったのである
テーマ:心地良さの先にあるもの
裏テーマ:自分の色が見えるということ
■ひとこと感想
原作なしのオリジナルアニメ作品ということで、とにかく話題なので鑑賞
ミッション系高校に通うと女の子と、その学校を中退した女の子と、離島に住む音楽好きの男子がバンドを組むという内容でした
トツ子はきみに憧れを抱いていますが、それを彼女の色が綺麗だからという表現をしています
また、離島男子ルイの色も綺麗だと表現していて、この二人の色彩は青と緑で堂系統のようにも思えます
トツ子は自分の色がわからないようですが、それは彼女の精神が作用していることはよくわかります
映画は、色彩鮮やかではありますが、物語性があまりなく、かなりのスローテンポなので眠気との戦いになりそうでしたね
この世界観が好きな人ならと思いますが、どちらかと言えばマニア向けのように思います
女性ボーカルのバンドの主題歌がミスチルというミスマッチがありますが、これで集客が増えるのかは微妙なように思えました
↓詳しいレビューはこちらから
■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://eiga.com/movie/98520/review/04194520/
公式HP: