■映画鑑賞まとめ■
3月、第4週(2024.3.18〜2024.3.24)
Contents
■デューン 砂の惑星 PART2
■オススメ度
前作を観た人(★★★)
原作ファンの人(★★★)
ティモシー・シャラメのファンの人(★★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2024.3.18(MOVIX京都)
■映画情報
原題:Dune: Part Two
情報:2024年、アメリカ、166分、G
ジャンル:生き残った名家の末裔が砂漠の民と共に戦う様子を描いたSFアクション映画
監督:ドゥニ・ヴィルヌーブ
脚本:ドゥニ・ヴィルヌーブ&ジョン・スパイツ
原作:フランク・ハーバート『Dune(1965年)』
Amazon Link(前作:字幕版) → https://amzn.to/3TkzPVq
Amazon Link(原作:上巻) → https://amzn.to/3TkzPVq
Amazon Link(原作:中巻) → https://amzn.to/4ah8muJ
Amazon Link(原作:下巻) → https://amzn.to/3TkqFYX
キャスト:
ティモシー・シャラメ/Timothée Chalamet(ポール・アトレイデス/ムアディブ/ムニール:アトレイデス公爵家の後継者)
レベッカ・ファーガソン/Rebecca Ferguson(レディ・ジェシカ:ポールの母、秘密結社ベネ・ゲセリットのメンバー)
(幼少期:Georgia Farlie)
(幼児期:Zoe Kata Kaska)
アーニャ・テイラー=ジョイ/Anya Taylor-Joy(アリア・アトレイデス:ポールの妹)
ゼンデイヤ/Zendaya(チャニ:フレメンの一員でポールの恋人)
ハビエル・バルデム/Javier Bardem(スティルガー:フレメンの部族長)
ジョシュ・ブローリン/Josh Brolin(ガーニイ・ハレック:アトレイデス公爵家の武術指南役)
ステラン・スカルルガルド/Stellan Skarsgård(ウラディミール・ハルコンネン男爵:ハルコンネン家の当主)
オースティン・バトラー/Austin Butler(フェイド=ラウサ・ハルコンネン:ハルコルネン男爵の甥、アラキスの後継者)
デイブ・バウティスタ/Dave Bautista(クロッス・ラッバーン:ハルコンネン男爵の甥)
フローレンス・ピュー/Florence Pugh(イルーラン皇女:皇帝の娘)
クリストファー・ウォーケン/Christopher Walken(パーディシャー皇帝シャッダム4世:コリノ家の皇帝)
レア・セドゥ/Léa Seydoux(レディ・マーゴット・フェンリング:ベネ・ゲセリットのメンバー、皇帝に入れ知恵する女)
シャーロット・ランブリング/Charlotte Rampling(ガイウス・ヘレネ・モヒアム:ベネ・ゲセリットの教母)
スエイラ・ヤコブ/Souheila Yacoub(シシャクリ:フレメンの戦士、チャニの親友)
バブス・オルサンモクン/Babs Olusanmokun(ジャミス:フレメンの戦士、前作にてポールと決闘をした男)
Roger Yuan(ランヴィル中尉:フレメンの戦士)
■映画の舞台
惑星デューン:アラキス
ロケ地:
ハンガリー:ブダペスト
ヨルダン:
ワビラム/Wadi Rum
https://maps.app.goo.gl/LRT1AaM38vwRHcA18?g_st=ic
イタリア:
Memoriale Brion
https://maps.app.goo.gl/t1JUxXiv8PqycxuX9?g_st=ic
アラブ首長国連邦:
アブダビ/Abu Dhabi
https://maps.app.goo.gl/MSTg6tAhqfsaeSAaA?g_st=ic
ナミビア:
■簡単なあらすじ
アトレイデス家の後継者ポールは、先の陰謀にて家を壊滅させられ、砂漠の民フレメンと合流することになった
フレメンの部族長スティルガーは、ポールを救世主マフディであると信じていたが、仲間は絵空事だと信じなった
ポールはフレメンの民に認められるための儀式に参加し、彼の母ジェシカは教母を継ぐための儀式へと入っていく
ジェシカは命の水を飲んだことによって教母としての力を受け継ぎ、南の原理主義者たちの助けを借りて、ハルコンネンと戦うことをポールに告げた
だが、ポールは度重なる夢の中で「南に行けばチャニが死ぬ」と感じていて、断固として、母の言葉に従う気はなかった
その後ポールは、無事に儀式を終え、フレメンからの支持を集めることに成功する
一方その頃、ラッバーンがフレメンの動きを封じれないことに苛立ちを見せるウラディミールは、危険な男フェイド=ラウサをラッバーンの代わりに派遣することを決めた
フェイド=ラウサは民の支持を集めるためにアトレイデスの生き残りと戦い、それに勝利したことで信頼を勝ち取った
フェイド=ラウサは大軍を率いてフレメンの砦を爆撃し、それによって多数の死傷者が出てしまう
そこでポールは、母の跡を追って、南の原理主義者たちのもとへと向かうことになったのである
テーマ:信仰の獲得
裏テーマ:救世主の創造
■ひとこと感想
前作の記憶がほとんどないまま突入しかけたのですが、なんとか直前に「英語版Wiki」でさらっと前作の流れだけおさらいできました
アトレイデス家が滅びて、ポールと母が生き残ったようなうっすらとした記憶しかありませんでしたが、「決闘して生き残った」という文言で、「そういえばフレメンと一緒になるとかどうとか」というくだりがあったことを思い出しました
原作は作者が亡くなって未完状態なのを息子か誰かが引き継いで終わらせたという記憶がありますが、長すぎて読んだことはなかったですね
過去の映像化はなぜか家にDVDがありますが、観たかもしれない程度だったように思います
映画は、映像ありきの作品だと思ったので、迷わずにドルビーシネマを選択し、音圧浴びるために最前列のリクライニングシートに行きました
ええ、椅子が揺れましたよ、砂虫の登場のシーンで
さすがに強烈なビジュアルで、とにかく音が凄かったですねえ
物語は、王族と暗躍する人々というもので、救世主だと思われている男が支持を集めていく流れになっていました
信仰を侮るなかれ
いわゆる宗教における結束の誕生を垣間見るような作品になっていたと思います
↓詳しいレビューはこちらから
【映画感想】デューン 砂の惑星 PART 2【後半:ネタバレあり】
■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://eiga.com/movie/96015/review/03619787/
公式HP:
https://wwws.warnerbros.co.jp/dune-movie/
■白日青春 生きてこそ
■オススメ度
香港の移民問題に興味がある人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2024.3.19(京都シネマ)
■映画情報
原題:白日青春(袁枚の詩篇『苔』の一節)、英題:The Sunny Side of the Street(日の当たる表通り)
情報:2022年、香港&シンガポール、111分、PG12
ジャンル:香港に密入国した男とシンガポール移民家族との衝突を描いたヒューマンドラマ
監督&脚本:ラウ・コックルイ
キャスト:
アンソニー・ウォン/黃秋生(チェン・バクヤッ/陳白日:香港に密入国したタクシー運転手)
サハル・ザマン/Sahal Zaman(ハッサン/莫青春:パキスタン難民の少年)
エンディ・チョウ/周國賢(チャン・ホン/陳康:チェンの息子、警察官)
インダジート・シン/Inderject Singh(アフメド/阿默:ハッサンの父、元弁護士)
キランジート・ギル/Kiranject Gill(ファティマ/法蒂瑪:ハッサンの母)
ソハイル・ザキル/Sohail Saghir(アリ:パキスタン人の雑貨店店主)
ローレンス・ラウ・シェクイン/劉錫賢(ウォン・タイシン/黃大仙:チェンの旧友、密輸業)
タイボー/太保(ラオ・シュウ/老徐:チェンの友人、出国斡旋)
■映画の舞台
中国:香港
ロケ地:
中国:香港
■簡単なあらすじ
1970年代に香港に密入国したバクヤッは、妻に先立たれ、今ではタクシー運転手として生計を立てていた
その日は息子ホンの結婚式だったが、パキスタン難民のアフメドが運転する車と事故を起こして遅れてしまった
バクヤッは息子との折り合いが悪く、それは密入国時に中国に置き去りにしたことが原因で、その軋轢は癒えることがない
バクヤッはアルコール依存症で肝臓がやられていて、息子から移植をしてもらって生き永らえているが、それでも飲酒を繰り返して自暴自棄になっていた
ある日、配達中のアフメドと遭遇したバクヤッは、そこでも口論となり、車での追い掛け合いになってしまう
だが、その道中でコントロールを失い、アフメドの車が横転する大事故を起こしてしまう
バクヤッは命を取り留めたものの、アフメドは亡くなってしまうのである
テーマ:仮初の場所
裏テーマ:約束と贖罪
■ひとこと感想
香港を舞台にした難民と密入国者の出会いを描いた作品で、事前情報ほぼゼロという状態で鑑賞することになりました
色々と調べましたが、香港の映画なのでネットでの情報はほぼ皆無、フルキャストは調べようがない状況になっていますね
映画は、態度の悪いタクシー運転手と素行の悪い少年の邂逅という感じで、少年の父が亡くなってから感情移入を始めるという妙な展開になっています
事故を起こしたことが原因で、アフメドの家族は強制送還の対象になるのですが、そこで密出国をするために手を貸すという感じになっていました
まずは母ファティマを送り出し、そして息子を匿いながら、カナダへの道を模索するという感じになっていて、そこで実の息子との対立が激化するという流れになっています
映画のタイトルは袁枚の詩篇『苔』の一節から引用され、「白日」「青春」が共に香港での「バクヤッ」「ハッサン」の名前になっています
映画のパンフレットも充実しているので、この詩篇の解説も含めて、気になる方は購入されても良いのではないでしょうか
↓詳しいレビューはこちらから
■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://eiga.com/movie/100652/review/03621825/
公式HP:
https://hs-ikite-movie.musashino-k.jp/
■ビニールハウス
■オススメ度
韓国底辺映画に興味がある人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2024.3.19(京都シネマ)
■映画情報
原題:비닐하우스(ビニールハウス)、原題:Greenhouse
情報:2022年、韓国、100分、G
ジャンル:盲目の老人と認知症の老女を介護する女性を描いたスリラー映画
監督&脚本:イ・ソルヒ
キャスト:
キム・ソヒョン/김서형(ムンジョン:ビニールハウスに住む女、介護士)
ヤン・ジェソン/양재성(テガン:盲目の老人)
シン・ヨンスク/신연숙(ファオク:認知症を患うテガンの妻)
ウォン・ミウォン/원미원(チョンファ:ムンジョンの母、認知症)
キム・ガン/김건(ジョンウ:少年院に入っているムンジョンの息子)
アン・ソヨ/안소요(スンナム:ムンジョンを気にいるセラピーの参加者)
チョン・ジュンジュン/정종준(ヒソク:テガンの主治医、友人)
ナム・ヨンウ/남연우(ギョンイル:テガンの弟子)
■映画の舞台
韓国:ソウル郊外
ロケ地:
韓国:ソウル
■簡単なあらすじ
ソウル郊外のビニールハウスに住んでいるムンジョンは、もうすぐ少年院から出てくる息子ジョンウとの生活を人生の楽しみにしていた
ムンジョンは資産家の老夫婦の介護を生業として、盲目の夫テガンと認知症のファオクの世話をしている
ファオクは暴力的で素行が悪く、「自分は殺される」と言う妄想を抱いていた
ある日、テガンは友人で主治医のヒソクの診察を受け、そこで「初期の認知症」だと言われてしまう
テガンは自分もいずれそうなると感じていて、自分がわかるうちに「あること」を計画していた
その後、テガンはヒソクを含めた友人たちとの飲み会に参加し、ムンジョンはファオクと二人きりになってしまう
ムンジョンは彼女を洗うために風呂場に連れて行ったが、そこで事故が起きてしまう
突然、暴れ出したファオクを突き飛ばしてしまったことで、彼女は床で頭を強く打ち付けて死んでしまった
そして、そこに酒盛りからテガンたちが帰って来てしまうのである
テーマ:希望と誠実さ
裏テーマ:報いの応酬
■ひとこと感想
半地下はまだマシと言うキャッチフレーズが踊る本作は、韓国の底辺にいる女性がある事故をきっかけに転落していく様子を描いていきます
予告編などで「介護者を殺してしまう」と言うところまでは暴露されていますが、その先の物語はなかなか強烈なものがありました
ムンジョンは自傷者の集うセラピーに通っていて、冒頭から自分の頭を殴ったりしていたのですが、そのセラピーにて出会うことになったスンナムがかなりインパクトのあるキャラクターになっています
彼女は「小説家の先生」から暴力を受けているようで、その男の正体がわかる時は寒気がしてしまいます
物語は、ファオクを殺してしまい、それを隠蔽したことで転落へと進んでいくのですが、彼女が守りたかったものが徐々に綻びを見せて、崩落していくのは見ていて辛いものがありますね
自業自得とは言うものの、そこまで堕ちますか?と言う感じに物語が展開していきました
ラストシーンは仄めかしで終わっていますが、そこで彼女の表情が変わったことが全てでしょう
その先の物語は想像にお任せしますと言う感じになっていますが、彼女が取る手段は一つしかないように思えてしまいます
↓詳しいレビューはこちらから
■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://eiga.com/movie/101037/review/03621823/
公式HP:
https://mimosafilms.com/vinylhouse/
■RED SHOES レッドシューズ
■オススメ度
ガチのバレエ映画が観たい人(★★★)
分かりやすいスポ根映画が好きな人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2024.3.20(TOHOシネマズ二条)
■映画情報
原題:The Red Shoes: Next Step(赤い靴:次の一歩)
情報:2023年、オーストラリア、111分、G
ジャンル:姉の喪失により踊れなくなったバレエダンサーの再起を描くバレエ映画
監督:ジェシー・エイハーン&ジョアンヌ・サミュエル
脚本:ザカリー・レイナー&ジョン・バナス&ピーター・マクロード
キャスト:
ジュリエット・ドハーティ/Juliet Doherty(サマンサ/サム・カバナフ:姉の喪失からバレエを辞めた女の子)
ローレン・エスポジート/Lauren Esposito(イヴ・レアリー:サムの高校の親友)
ニコラス・アンドリアナコス/Nicholas Andrianakos(フレディ:サムとイヴの友人)
ジョエル・バーク/Joel Burke(ベン:バレエ学校のダンサー)
プリムローズ・カーン/Primrose Kern(グレイシー:バレエ学校のエースダンサー、「赤い靴」のエリン役)
ミエッタ・アンドリアナコス/Mietta White(ペイジ:サムの旧友、バレエダンサー)
アシュリー・ロス/Ashleigh Ross(アンドレア:サムの旧友、バレエダンサー)
Matthew Slattery(ダヴィッド:バレエ学校のダンサー、グレイシーを救護する男性)
キャロリン・ボック/Carolyn Bock(ハーロウ先生:バレエ学校の先生)
Kathy Luu(ハンナ:ハーロウ先生の助手)
Dominic Cabusi(マーカス:バレエ学校の音響担当、ピアニスト)
Laura New(ジェニファー・カバナフ:サムの母)
Adam Hedditch(ブライアン・カバナフ:サムの父)
Daniele Clements(アニー・カバナフ:事故死したサムの姉)
■映画の舞台
オーストラリア:シドニー
ハーロウ音楽演劇学校
ロケ地:
オーストラリア:シドニー
オーストラリア国立演劇学校
https://maps.app.goo.gl/8QXxWjDiFy21eUex7?g_st=ic
■簡単なあらすじ
シドニーの音楽演劇学校に通っていたサマンサは、「赤い靴」公演直前に姉アニーと電話をしていたが、その最中、姉は事故に遭ってしまう
動揺を抑えきれないまま、「赤い靴」を演じれず、バレエ自体も辞めてしまった
それから2年後、地元の高校に戻ったサマンサは、親友のイヴとともに悪さを働き、とうとう万引きにて逮捕されてしまう
200日の社会奉仕活動を言い渡された二人だったが、サマンサは母の計らいで「かつて通っていた音楽演劇学校」での清掃員をさせられることになってしまう
劇団員たちと再会するものの、ステージを台無しにした負い目を感じながら奉仕活動を行うものの、内に秘めた「踊りたい衝動」を抑えきれずに、仕事そっちのけで練習を見学したりしてしまう
そこでハーロウ先生は「踊りたいなら明日の7時に荷物を持ってやって来なさい」と声をかけるのである
テーマ:演じるとは何か
裏テーマ:感情を作る体験
■ひとこと感想
天才バレエダンサーを姉に持つ妹のお話で、姉が引き抜かれて別のところに行ったために役柄が回ってくるという導入になっていました
物語の感じだと、姉アニーはかなり抜けた存在のようで、妹サマンサは比較の対象になるほどではないという感じに描かれています
神格化しているとも言えますが、サマンサは「姉の代役」という呪縛からずっと抜けられずに苦しんでいたことになります
悪友たちとのハメ外しから社会奉仕活動に至りますが、その意図というものが後半に描かれていきます
サマンサはかなり苦しんだとは思いますが、その知らせを聞いた後でも、サマンサの代役を務めたダンサーもいれば、その他のダンサーもステージに立ち続けていました
サマンサの悲しみは他のメンバーとは比べものにはなりませんが、それでも不本意ながらもステージを終わらせたことに対する敬意というものはあって然るべきものかな、と思います
映画は、ガチのプロダンサー3人がメインを務めているので、ラストの「赤い靴」の演目は「そのまままバレエの舞台を見ているような感覚」になっていました
サマンサが「自分」を表現できたのかは分かりませんが、神がかった演技を披露していたというのは、素人目にもわかる内容だったと思います
↓詳しいレビューはこちらから
【映画感想】RED SHOES レッド・シューズ【後半:ネタバレあり】
■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://eiga.com/movie/101071/review/03626757/
公式HP:
https://redshoes.ayapro.ne.jp/
■FLY! フライ
■オススメ度
冒険アニメが好きな人(★★★)
飛行シーンの爽快感を堪能したい人(4DXが良いかも)
■公式予告編
鑑賞日:2024.3.20(TOHOシネマズ二条)
■映画情報
原題:Migration(移住)
情報:2023年、アメリカ、83分、G
ジャンル:出不精のマガモ一家の初めての旅を描いたアドベンチャー映画
監督:バンジャマン・レネール
脚本:マイク・ホワイト
キャスト:
クメイル・ナンジアニ/Kumail Nanjiani(マック:マガモ一家の心配性の父)
エリザベス・バンクス/Elizabeth Banks(パム:マガモ一家の母)
トレシ・ガザル/Tresi Gazal(グウェン:マガモ一家の娘)
キャスパー・ジェニングス/Caspar Jennings(ダックス:マガモ一家の落ち着きのない息子)
ダニー・デヴィート/Danny DeVito(ダン:マガモ一家の叔父)
イザベラ・メルセード/Isabela Merced(キム:ダックスが一目惚れする渡り鳥一家の娘)
キャロル・ケイン/Carol Kane(エリン:旅の途中で親しくなるサギ)
オークワフィナ/Awkwafina(チャンプ:ニューヨークのハト軍団のリーダー)
キーガン=マイケル・キー/Keegan-Michael Key(デルロイ:マンハッタンのジャマイカ訛りのオウム)
デヴィッド・ミッチェル/David Mitchell(グーグー:ヨガトレーナーのアヒル)
【日本語吹替】
堺雅人(マック)
麻生久美子(パム)
ヒコロヒー(チャンプ)
関智一(デルロイ)
鈴村健一(グーグー)
野沢雅子(エリン)
黒川想矢(ダックス)
池村碧彩(グウェン)
羽佐間道夫(ダン)
芹澤優(キム)
谷山紀章(ジョー)
喜多村英梨(エリー)
愛河里花子(グーグーの仲間)
■映画の舞台
アメリカ:ニューイングランド地域
ムースヘッド池
アメリカ:ニューヨーク
マンハッタン
ジャマイカ
■簡単なあらすじ
ニューイングランド地域のとある池では、マガモ一家がのんびりと暮らしていた
父マックは巣をメンテナンスするのが趣味で、息子ダックスと娘グウェンがところ狭しとはしゃぎ回っている
インドアな夫を不満に思っている妻パムは、もっと自由な生活をしたいと考えていた
ある日、彼らの家に渡り鳥の一群がやってきた
これからジャマイカに向かうとのことで、羽を休めに降りてきたという
ダックスはその一群の女の子キムが気になって仕方なく、彼女らを追って飛び立ちたいと考えていた
だが、マックは旅は危険なだけだと断罪し、一向に首を縦に降らなかった
そこでダックスたちは、叔父のダンを味方に引き入れて、父を説得しようと試みる
ダンは「ここにいると安全で、ずっと一人でいられるぞ」というものの、その言葉に将来の不安を感じたマックは、一転して旅に出ることを決意する
そして、ダン叔父さんをも巻き込んだ一家は、渡り鳥が目指す南へと飛び立つことになったのである
テーマ:定住の先にあるもの
裏テーマ:冒険の先にあるもの
■ひとこと感想
明らかに子ども向けのアニメで、しかもほとんど字幕版がなかったので、やむを得ずに祝日に吹替版を鑑賞
ものすごい子どもの数で、カオスな劇場ではありましたが、子どもたちは楽しんだんじゃないかなあと思いました
とは言え、前半で登場するサギのビジュアルなどはほぼホラーで、子どもが泣き出してしまうのではないかと心配になってしまいます
ハトのチャンプが何度も車に轢かれたりと、コメディ部分もややブラックだし、後半の対コック戦もなかなかのスリラーだったように思います
物語は、行ってそのままという物語になっていますが、この冒険でちゃんと成長できたのは良かったとは思います
でも、メッセージも子ども向けで、大人が得られるものってほとんど無さそうなんですよね
外にある危険と、留まることによる危険というものをもっと掘り下げられたら良いのになあとは思ってしまいますねえ
↓詳しいレビューはこちらから
■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://eiga.com/movie/99797/review/03626755/
公式HP:
https://fly-movie.jp/
■12日の殺人
■オススメ度
未解決事件に挑む警察目線の物語に興味がある人(★★★)
一般的なミステリー映画が好きな人(★)
■公式予告編
鑑賞日:2024.4.21(アップリンク京都)
■映画情報
原題:La Nuit du 12(12日の夜)、英題:The Night of the 12th(12日の夜)
情報:2022年、フランス、114分、G
ジャンル:生きたまま焼かれた殺人事件を追う警察の苦悩を描いたクライム映画
監督:ドミニク・モル
脚本:ジル・マルシャン&ドミニク・モル
キャスト:
バスティアン・ブイヨン/Bastien Bouillon(ヨアン・ヴィヴェス:グラノーブル署の殺人捜査班の信任班長)
ブーリ・ランネール/Bouli Lanners(マルソー:ヨアンの相棒)
ムーナ・スアレム/Mouna Soualem(ナディア:ヨアンの部下、新規配属の女性刑事)
ポーリーヌ・セリエ/Pauline Serieys(ナニー/ステファニー・ベアン:クララの親友)
ルーラ・コットン=フラビエ/Lula Cotton-Frapier(クララ・ロワイエ:被害者の女性)
Baptiste Perais(ウェズリー:クララのアルバイト時代の同僚、ボウリング場)
Jules Porier(ジュール・ルロワ:クララの友人、ボルダリングジムの仲間)
Nathanaël Beausivoir(ギャビ・ラカゼット:元カレ、ラッパー)
Benjamin Blanchy(ドゥニ・ドゥエ:落ちていたライターを届ける男、菜園)
Pierre Lottin(ヴァンサン・カロン:血染めのTシャツの持ち主)
Camille Rutherford(ナタリー・バルドー:ヴァンサンの居候先の女性)
David Murgia(サッド・マッツ:墓の前に来る謎の男)
Anouk Grinberg(ベルトマン:捜査裁判官、判事)
■映画の舞台
フランス:
グルノーブル
https://maps.app.goo.gl/nEx6JpAqFycf9ZBx6?g_st=ic
ロケ地:
フランス:ソヴォイエ
グランドン峠/Col du Glandon
https://maps.app.goo.gl/jQ6YXLj91v5N5cnW6?g_st=ic
サン=ジャン=ド=モリエンヌ/Saint-jean-de-Maurienne
https://maps.app.goo.gl/41mm4nw3gTG94V929?g_st=ic
Bar-bowling Le Cairn
https://maps.app.goo.gl/2BKXkWg3D1mqFasK9?g_st=ic
フランス:イゼーレ
グルノーブル/Grenoble
https://maps.app.goo.gl/nEx6JpAqFycf9ZBx6?g_st=ic
スタッド・ヴェロノーム/Vélodrome
https://maps.app.goo.gl/qQkPfraDoSgV1R3b6?g_st=ic
■簡単なあらすじ
2016年10月12日、フランスのグルノーブル署では、殺人捜査課の班長の交代が行われていた
前任の退職によって、ヨアンが抜擢され、仲間の前でスピーチを強要されている
ごまかしながらも、穏やかな夜が過ぎていくものと思われた
一方その頃、サン=ジャン=ド=モーリエンヌでは、友人ナニーの家から帰ろうとするクララがいた
その日クララは、ナニーの家に泊まる予定だったが、急遽変更し、家路へと向かう
だが、夜道で何者かに液体をかけられ、フードを被った男は、ライターでクララに火をつけて逃げてしまう
クララは生きたまま焼かれ、翌日のグルノーブル署は慌ただしい雰囲気に包まれていた
憲兵隊の管轄だと思われたが、ヨアンは率先して現場に行き、そして被害者宅を訪れることになった
母親に娘が亡くなったことを告げ、そこに前夜まで一緒にいたナニーがやってくる
ヨアンは犯人を探すべく、ナニーや家族から交友関係を洗い出し、地道な捜査を始めるのであった
テーマ:未解決に向かう理由
裏テーマ:思い込みと反転
■ひとこと感想
ある月の12日に起きた殺人事件を追う捜査班が描かれ、このケースも20%に相当する未解決事件の一部であることが冒頭で示されます
この時点で「この事件は解決しません」と言っているようなもので、この時点で視点を切り替えないと、後々の展開に不満が出ると言えます
調べていくうちに被害者像が浮かび上がり、その本質は家族や友人が知っていて言わなかったことにつながっていくのですが、その乖離が捜査を難航させてきたことが後々にわかってきます
後半では、女性刑事と女性判事が登場し、事件が1から見直されて再捜査されていきます
これによって進展があるように見せかけていますが、初動で失ったものは取り戻すことができないという流れになっているように思えました
↓詳しいレビューはこちらから
■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://eiga.com/movie/100754/review/03631207/
公式HP:
■COUNT ME IN 魂のリズム
■オススメ度
ドラマーに興味がある人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2024.3.21(アップリンク京都)
■映画情報
原題:Count Me In(私の中にあるリズム)
情報:2021年、イギリス、85分、G
ジャンル:著名なドラマーに聴く動機と歴史とやりがいを描いたドキュメンタリー
監督:マーク・ロー
キャスト:(登場順)
スティーヴン・パーキンス/Stephen Perkins(ジョーンズ・アディクション/ポルノ・ファー・パイロス)
ニコ・マクブレイン/Nicko McBrain(アイアン・メイデン)
サマンサ・マロニー/Samantha Maloney(イーグルス・オブ・デス・メタル/ホール)
エミリー・ドーラン・デイヴィス/Emily Dolan Davies(ザ・ダークネス/ブライアン・フュリー)
ロジャー・テイラー/Roger Taylor(クイーン)
スチュワート・コープランド/Stewart Copeland(ポリス)
チャド・スミス/Chad Smith(レッド・ホット・チリペッパーズ)
シンディ・ブラックマン・サンタナ/Cindy Blackman Santana(レニー・クラヴィッツ/サンタナ)
ジム・ケルトナー/Jim Keltner(ラヴェリング・ウィトベリーズ/エリック・クラプトン/クーダー)
クレム・バーク/Clem Burke(マーリズ・ミックス/ブロンディ)
エイブ・ラボルエル・ジュニア/Abe Laboriel Jr.(ポール・マッカートニー/スティング)
ニック・メイスン/Nick Mason(ピンク・フロイド)
ボブ・ヘンリット/Bob Henrit(ザ・キンクス/アージェント)
ベン・サッチャー/Ben Thatcher(ロイヤル・ブラッド)
トッパー・ヒードン/Topper Headon(クラッシャー)
テイラー・ホーキンス/Taylor Hawkins(ファイターズ)
ジェス・ボウエン/Jess Bowen(ザ・サマーセット/テッサ・バイオレット/アリス・グラス)
ロス・ガーフィールド/Ross Garfield(ザ・ドラムドクター)
ジンジャー・ベイカー/Ginger Baker(JAZパートのアーカイブ)
ジョー・ストラマー/Joe Strummer(ザ・クラッシュ)
アンディ・グレイ/Andy Gray(プロデューサー/ザ・ヒューマン・リーグ)
■映画の舞台
イギリス:ロンドン&リバプール
アメリカ:ロサンゼルス
ウィルソン天文台/Mount Wilson Observatory
https://maps.app.goo.gl/J3x6JcH3BULsLsib9?g_st=ic
■簡単なあらすじ
アメリカ・ロサンゼルスにあるウィルソン天文台には、そこでセッションをしようとするドラマーたちが続々と集まっていた
映画は、総勢20人のドラマーとドラムドクターによるインタビューを交え、これまでのドラムの歴史を紐解いていく
それぞれのドラマーが影響を受けたドラマー、伝説の演奏などをアーカイブを交えて描いていく
構成は全10章で、それぞれの章にはタイトルがついている
「I NEED TO PLAY(どうしても叩きたい)」から始まり、ラストは「THE DREAM(夢はかなう)」で締めくくられていた
テーマ:ドラムとは何か
裏テーマ:ドラムで表現される自分
■ひとこと感想
ドラムを叩くことはできないのですが、稀にYouTubeやTikTokなどのドラム演奏を食い入るように見ることがありますね
家にドラムパターンが入った機器などもあって、作曲にチャレンジしたいと思ったこともありますが、なかなか手付かずなまま放置されています
映画は、玄人なら全員知っているレベルのドラマーたちが登場し、生粋の洋楽ファンなら垂涎ものの映像がふんだんに盛り込まれています
若かりし頃の映像とか、初めてドラムを買ってもらった時に発狂しているシーンなども貴重でしたね
友人から教わった人、父がドラマーで嵌められた女の子とか、それぞれのきっかけが全く違うのも面白かったですね
でも、それぞれのドラマーたちが、自分がドラマーだと確信した瞬間を語る時の表情がとても印象的だったと感じました
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【映画感想】COUNT ME IN 魂のリズム【後半:ネタバレあり】
■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://eiga.com/movie/100967/review/03631210/
公式HP:
■四月になれば彼女は
■オススメ度
切ない系ラブロマンス映画が好きな人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2024.3.22(イオンシネマ京都桂川)
■映画情報
情報:2024年、日本、108分、G
ジャンル:叶わなかった恋と消えた婚約者に想いを馳せる男を描いたラブロマンス映画
監督:山田智和
脚本:木戸雄一郎&山田智和&川村元気
原作:川村元気『四月になれば彼女は(文春文庫)』
Amazon Link(原作小説) → https://amzn.to/4cuVBPg
キャスト:
佐藤健(藤代俊:婚約者に逃げられた精神科医)
長澤まさみ(坂本弥生:俊の婚約者、獣医)
森七菜(伊予田春:俊の元カノ)
仲野太賀(タスク:俊の行きつけのバーのマスター)
中島歩(ペンタックス:俊の大学時代の写真サークルの部長)
河合優実(坂本純:弥生の妹、パチ屋の店員)
竹野内豊(伊予田衛:春の父)
ともさかりえ(小泉奈々:俊の先輩の医師)
■映画の舞台
日本:東京
ボリビア:ウユニ湖
チェコ:プラハ
アイルランド
ロケ地:
ボリビア:ウユニ湖
https://maps.app.goo.gl/MRJk67K6oPigssfq8?g_st=ic
チェコ:プラハ
プラハの天文時計/Prague Orloj
https://maps.app.goo.gl/jNQ7KFJKLdtSQfig8?g_st=ic
アイルランド
茨城県:日立市
うのしまヴィラ
https://maps.app.goo.gl/jfJYwHUk6UUNy9vr9?g_st=ic
千葉県:市原市
市原ゾウ園
https://maps.app.goo.gl/EQp1QEw9LFHBPKno9?g_st=ic
神奈川県:逗子市
亀甲館写真
https://maps.app.goo.gl/yjdYwBecyRzrPEPN6?g_st=ic
神奈川県:横浜市
横浜市立金沢動物園
https://maps.app.goo.gl/EXKjgASyVqTyFRVf6?g_st=ic
神奈川県:三浦市
喫茶トエム
https://maps.app.goo.gl/gYcKSX8uKF6aPGvM8?g_st=ic
東京都:新宿区
Cafe Masquerade
https://maps.app.goo.gl/j14Vfn9Se7jxHuJw8?g_st=ic
東京都:品川区
SOHOLM
https://maps.app.goo.gl/DePwN6budJAXqBC47?g_st=ic
静岡県:静岡市
静岡県立大学
https://maps.app.goo.gl/f7TiF6DAQJF9F4KT6?g_st=ic
Five Feet Café
https://maps.app.goo.gl/53DrCn9JCaFo5a9w8?g_st=ic
■簡単なあらすじ
結婚を控えた精神科医の藤代俊は、かつて自分の患者だった坂本弥生と恋仲になっていた
ある日、俊の元に10年前に別れた学生時代の恋人・春から手紙が届く
そこには「あなたと行くはずだった場所を訪ねている」というもので、ボリビアのウユニ湖の写真や、各地の朝日などの写真が同封されていた
式場の下見も終え、いよいよ本番を迎えるという時期に差し掛かったが、ある朝目覚めると、弥生の姿はどこにもなく、書き置きすらも見つからなかった
それから彼女の知り得る限りの知人や家族を訪ねるものの、手掛かりは一切なく、友人でバーの店主・タスクから「まだ出て行った理由はわからないの?」と言われる始末だった
同僚の小西医師からも「この状態でどうして結婚しようと思ったの?」と心配されていたが、ある日、大学時代の写真部の部長・ペンタックスから「春に関すること」で連絡が入った
そして、彼は「行ってほしいところがある」と俊に伝えるのである
テーマ:愛の期限
裏テーマ:愛が示す忘れ物
■ひとこと感想
予告編の映像が美しく、好きな俳優、好きな歌手が楽曲を提供しているということで、期待値を上げて参戦
一抹の不安を抱えながら鑑賞することになりましたが、その不安は悪い方に傾いていきました
映画は、婚約者が謎の失踪を遂げ、それが元カノの手紙だと観客がわかるのですが、当の本人がまったく気づかないまま右往左往している時間が長かったですね
周囲の人間はほとんどわかっているのに、主人公だけわからないのですが、その時間が長すぎてモヤっとします
結婚を間近に控えた女性の元に元カノからの手紙が届くというシチュエーションで、その手紙を読ませてしまっているのですが、この流れを自分で作っておいて気づかないというのは、本当に意味がわからないキャラになっていました
隠し事をしないということを前提にしているのかもしれませんが、誠実そうに見える行為だとしても、弥生の過去を知っているはずなのに無頓着すぎるようにも思えてしまいます
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■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://eiga.com/movie/99395/review/03633762/
公式HP:
https://4gatsu-movie.toho.co.jp/