■映画鑑賞まとめ■
6月、第1週(2024.6.3~2024.6.9)
■わたくしどもは。
■オススメ度
雰囲気系映画が好きな人(★★★)
小松菜奈のファンの人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2024.6.3(アップリンク京都)
■映画情報
英題:Who Were We?(私たちは何者?)
情報:2024年、日本、101分、G
ジャンル:記憶を無くした男女が不思議な空間で再会する様子を描いたヒューマンドラマ
監督&脚本:富名哲也
キャスト:
小松菜奈( ミドリ:謎の空間に迷い込んだ女性、施設スタッフ)
松田龍平(アオ:ミドリと関係を持つ、謎の空間に迷い込んだ男性、警備員)
片岡千之助(向田透:引きこもりがちな高校生)
内田也哉子(向田透の母、聾者)
田中泯(館長:鉱山施設の責任者)
大竹しのぶ(キイ:鉱山施設の清掃員)
石橋静河(ムラサキ:アオを知る女性、バスガイド)
田中椿(アカ:キイと一緒に住む女の子)
三島天瑠(クロ:キイと一緒に住む女の子)
森山開次(爛れた男)
辰巳満次郎(能楽師)
■映画の舞台
新潟県:佐渡島
ロケ地:
新潟県:佐渡市
史跡佐渡金山
https://maps.app.goo.gl/TDWyvEm7pF1tTpK79?g_st=ic
清水寺
https://maps.app.goo.gl/hfvbdiJDL6UGXaQH8?g_st=ic
喜八屋旅館旧館
https://maps.app.goo.gl/W34qH63GURUtPKDA6?g_st=ic
沢崎集落
https://maps.app.goo.gl/w5qGJ8QJNJHRQ2zcA?g_st=ic
■簡単なあらすじ
ある日、佐渡金山の施設にて、記憶を無くした女性が保護された
施設の清掃員・キイは彼女を家まで連れ帰り、彼女と一緒に住んでいるアカという名の少女が、ミドリという名前をつけるように提案した
キイはミドリを館長に紹介し、キイと同じように施設で働くことになった
ある日、猫の気配を追ったミドリは、そこで廃墟のような部屋にたどり着く
そこには警備員の男がいて、彼もミドリと同じように記憶を失っていた
そこでミドリは、彼にアオという名前をつけて、一緒に過ごす時間を増やしていく
一方その頃、地元の高校生の透は、部屋で自殺するための縄を編んでいた
彼は同級生にいじめられていて、それを苦に自殺しようと考えていた
母親は聾者で、家にはあなたしかしないと頼るものの、透の意思はとても堅く、彼は縄を持って森へと向かう
透は自殺を試みるものの、そこにアオが現れて彼に言葉をかけた
それによって自殺は失敗に終わり、透は母親の元へと帰ることになった
テーマ:境界
裏テーマ:彷徨える魂
■ひとこと感想
謎の山奥で男女が出会うという内容で、その2人が無理心中を図ったカップルであることがわかります
映画はそこから展開していくものの、2人は記憶を無くした状態で再会するに至りました
佐渡の景色が綺麗で、かなり雰囲気系の寄せている内容になっていました
佐渡島の鉱山がどんな場所かを知っていることが前提で、廃墟となった今では、そこは施設のようになっています
そして、そこで働いている人は「実は」という感じになっていて、その世界でどう過ごすかが描かれていきました
いわゆる死んだ人が魂となって再会したというもので、記憶を無くしているはずなのに強く惹かれ合う様子が描かれていました
アート系っぽさがあるので、万人受けはしませんが、そこは「来てはいけない場所」ということになるのでしょう
ある意味、そこに来てしまう人には何らかの事情があるので、そこで留まらない人生を探そうというメッセージがあるように思えました
↓詳しいレビューはこちらをクリック
■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://eiga.com/movie/100298/review/03890095/
公式HP:
■アンダーユアベッド(韓国版)
■オススメ度
邦画を観た人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2024.6.4(アップリンク京都)
■映画情報
原題:언더 유어 베드(あなたのベッドの下で)、英題:Under Your Bed(あなたのベッドの下で)
情報:2023年、韓国、99分、R18+
ジャンル:ある男の狂気的な偏愛を描いたスリラー映画
監督&脚本:SABU
原作:大石圭『アンダー・ユア・ベッド』
Amazon Link(原作小説)→ https://amzn.to/3yMIwBi
Amazon Link(邦画R18+版)→ https://amzn.to/4aMhDL8
キャスト:
イ・ジフン/이지훈(キム・ジフン:鑑賞魚店の店主)
イ・ユンウ/이윤우(イェウン:夫に逆らえない妻)
シン・スハン/신수항(ヒョンオ:イェウンの夫、精神科医)
(幼少期:ホン・ソウ/홍서우)
キム・スオ/김수오(ユ・ジフン:ジフンの店の常連客)
イ・ス/이수(誘惑するヒョンオの患者)
ジン・デヨン/진대연(捜査する刑事)
■映画の舞台
韓国:ソウル
ロケ地:
韓国:ソウル
ソウル大学
■簡単なあらすじ
ソウル郊外にて、観賞用の魚の販売店を営むジフンは、大学時代から想いを馳せている女性がいた
ある日、彼の店にその女性がやってきたが、彼女はジフンのことを覚えていなかった
ネオングッピーを気に行った彼女に、ジフンは商売にならない水槽をサービスし、餌は自分の店で買って欲しいと告げた
ジフンは彼女の家に水槽を設置し、その時に自宅の暗証番号を覚える
彼がそうしたかったのは、大学時代の彼女とはまるで別人のように変わり果てていたからだった
それからジフンは彼女の家を監視し、スマホにも盗聴器を仕掛けるようになった
彼女は暴力的な夫から酷い仕打ちを受けていたが、ジフンにはどうすることもなかった
テーマ:支配構造
裏テーマ:幸福の正体
■ひとこと感想
邦画版を過去に鑑賞していて、ヤバい作品だなあと思っていました
そんな作品を韓国でリメイクするとなるとどうなってしまうのかと思っていましたが、キャストを韓国俳優に変えただけという感じになっていました
韓国映画でR18+は珍しい印象で、セックスシーンもガッツリと描かれていました
ベッドの下に隠れるというお約束は冒頭のシーンからすでに登場していて、スマホに盗聴器を仕掛けているので、動きを完全に察知して、神がかり的な回避行動になっていました
魚を買う謎の客も不穏さを演出していて、それがどのように繋がるのかが見所にように思います
それにして暴力描写が容赦ないですね
ボッコボコになる妻の描写が痛々しくて、そのメイクをするだけでも相当大変だったように思います
妻には病弱の父がいて、その治療費のために耐えているのですが、さすがに我慢の限界が来たところで転換点を迎えます
そこからはお約束という感じになっていましたね
どのように正体を現しどうなるのか、それがアロワナ客と結びついていたのは面白かったと思います
↓詳しいレビューはこちらから
【映画感想】アンダー・ユア・ベッド(韓国版)【後半:ネタバレあり】
■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://eiga.com/movie/101535/review/03890096/
公式HP:
https://movies.kadokawa.co.jp/underyourbed/
■ライド・オン
■オススメ度
ジャッキー・チェンのファンの人(★★★)
映画のスタントマンに興味のある人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2024.6.5(イオンシネマ久御山)
■映画情報
原題:龙马精神(龍馬の精霊)、英題:Ride On(乗れ)
情報:2023年、中国、126分、G
ジャンル:落ちぶれたスタントマンと愛馬を描いたアクションコメディ映画
監督&脚本:ラリー・ヤン
キャスト:
ジャッキー・チェン/成龙(ルオ・ジーロン/老罗:落ち目のスタントマン、武術家)
チートゥ/赤兔(チートゥ/赤兔:スタントに使われるルオの愛馬)
リウ・ハオツン/刘浩存(シャオバオ/小宝:ルオの娘)
(中学時代:ドウ・ミャオ/豆苗)
(5歳時:カイ・ミンシャン/蔡铭萱)
(赤ん坊:サニー・ヤン/杨晴天)
ラン・ユエティン/郎月婷(シャオバオの母、ルオの亡き妻)
【シャオバオの交友関係】
グオ・チーリン/郭麒麟(ルー・ナイホァ/乃华:シャオバオの恋人、新人弁護士)
【ルオの交友関係】
ウー・ジン/吴京(ユエン・ウェイ/元威:ルオの弟子)
ジョイ・ヨン/容祖儿(インズ/樱子:ルオの弟子の女性武術家)
ユー・アイレイ/余皑磊(シアマオ/虾毛:インズの夫)
シー・シンユー/釋行宇(デビッド/大伟:ラオ・ルオの兄、格闘家)
【チートゥ関連】
ユー・ロングァン/于荣光(ホー総裁/何欣:訴訟相手の会社の社長、映画出資会社)
シエ・ホンシー/谢鸿鑫(ホーの秘書)
シャオ・シェンヤン/小沈阳(リー・ヤン/李岩:ホー総裁の弁護士)
レイ・ロイ/吕良伟(ワン/王海泉:ルオの友人、ホー総裁の知人)
ハオ・ジャンハ/郝江华(ワン・クー/王珂:チートゥの元飼い主)
【映画関係】
イン・シャオティアン/印小天(ウーウェイ/吴飞:映画のプロデューサー)
スタンリー・トン/唐季礼(映画監督)
ジア・ピン/贾冰(現場監督)
【その他】
アンディ・オン/安志杰(ダミー/大米哥:借金取りの格闘家)
■映画の舞台
中国:香港
ロケ地:
横店影视城
https://maps.app.goo.gl/Nq8n2yf3xhKQ2MfM8?g_st=ic
■簡単なあらすじ
かつて武術家として名を馳せたルオだったが、今では愛馬チートゥとともに街角でパファーマーをして過ごしていた
ある日、彼の元にチートゥの元持ち主の会社が破産し、財産整理を行なっているという
相手にしないルオだったが、法的には相手の言い分が通っていて、そこで法学校に通っている疎遠の娘シャオバオを頼ることになった
シャオバオは法学校の先輩で新人弁護士のナイホァを連れてくるものの、娘に彼氏がいたことを知ってショックを受ける
だが、そんなことは言ってられず、チートゥが奪われないように作戦を練ることになった
そんな折、弟子のユエン・ウェイに声をかけられたルオは、チートゥとともに映画のスタントマンを引き受けることになった
そして、その活躍は目を見張ることになり、チートゥの元持ち主の債権を持つ富豪のホー総裁の目に留まることになった
ホー総裁はチートゥを手に入れるべく秘書に相談させ、その債権問題に絡んでくることになったのである
テーマ:家族の絆
裏テーマ:スタントの魂
■ひとこと感想
ジャッキー・チェンのこれまでの映画を観てきた人なら必須の案件で、スタントマンとして活躍してきた男の最後の花道というものが描かれていきます
若い頃は仕事に入れ込んでいて、母のそばにいなかったことで娘とは絶縁状態になっていました
そんな絆を結ばせたのがチートゥであり、娘が父親の仕事を理解していく物語でもあったと思います
映画は、わかりやすい再生と挫折を描いていて、スタントマンの厳しい現実というものも描かれています
何よりチートゥの演技が素晴らしすぎて、どうやって撮ったんだろうと思うシーンがたくさんありましたね
馬に命を預ける演者も大変ですが、あそこまで細かい仕草を実馬でやるというのは相当なことだと思いました
物語はわかりやすい予定調和なので、涙腺弱い人は泣いてしまうと思います
コメディとハートフルがごっちゃになっていますが、とても鑑賞後感の良い作品になっていると思います
↓詳しいレビューはこちらから
■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://eiga.com/movie/101444/review/03897140/
公式HP:
■天安門、恋人たち
■オススメ度
中国の天安門事件前後の青春映画に興味のある人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2024.6.6(アップリンク京都)
■映画情報
原題:頤和園、英題:Summer Palace
情報:2006年、中国&フランス、140分、R18+
ジャンル:激動の時代に自分の生き方を貫こうとした男女を描いた青春映画
監督:ロウ・イエ
脚本:ロウ・イエ&メイ・フォン&イン・リー
キャスト:
ハオ・レイ/郝蕾(ユー・ホン/余虹:図們出身の女学生)
グオ・シャオドン/郭晓冬(チョウ・ウェイ/周伟:ユー・ホンの大学時代の恋人)
フー・リン/胡伶(リー・ティ/李缇:ユー・ホンの親友、のちにベルリンに留学)
チャン・シャンミン/张献民(ロー・グー/若古:リー・ティの恋人、ベルリンの交換留学生)
ツゥイ・リン/崔林(シャオ・ジュン/晓军:ユー・ホンの高校時代の恋人)
ツアン・メイホイツ/曾美慧孜(トントン/冬冬:ユー・ホンの大学時代のルームメイト)
パイ・シューヨン/白雪云(ワン・ボー/王波:ユー・ホンの大学時代の友人)
ワン・ロンチェン/王泷正(ウー・ガン/吴刚:ユー・ホンの同僚)
ドゥアン・イーホン/段奕宏(ユー・ホンとカラオケで知り合う男、妻帯者)
■映画の舞台
1987年、
中国と北朝鮮の国境付近
中国:図們&北京&重慶&深圳&北戴河
ドイツ:ベルリン
ロケ地:
中国各地
■簡単なあらすじ
1987年、大学受験を控えたユー・ホンは、恋人シャオ・ジュンと青春のひと時を過ごしていた
ある日、合格通知を受け取ったユー・ホンは、シャオ・ジュンに連れられて北京の大学の女子寮へと足を運んだ
ユー・ホンはそこでチョウ・ウェイと出会い、一目惚れをしてしまう
二人はそのまま恋仲になり、ユー・ホンはシャオ・ジュンを捨てることになった
二人は愛欲に溺れ、それは別れを決意させるほどに激情的になっていった
そんなある日、デモのために北京を訪れたチョウ・ウェイたちは、そこで天安門事件を発端とした、政府による弾圧に遭遇してしまう
なんとか逃げ出せたものの、チョウ・ウェイはそれを機にベルリンに渡り、二人の関係は解消されることになった
ユー・ホンはそのまま大学に残り、普通に就職をしていく
そんな中でも、チョウ・ウェイのことを忘れられず、バカなことばかりをしてしまうのである
テーマ:激情の果て
裏テーマ:自由の先にある束縛
■ひとこと感想
中国のタブーのひとつである天安門事件と、全裸女性が登場するという内容で、いまだに本国では未公開扱いになっているようですね
体制に不満を抱く若者たちが自由を求めて生きていく様子が描かれ、その中でも解放された性の象徴のような感じになっていました
よく言えば欲望に忠実ですが、人間としてはどうなのと思ってしまうほどに、行動がめちゃくちゃだったように思います
とは言え、これまでの抑圧に対する反発が出ている感じで、相手との相性を決めるのに体を使うというのは、この時代におけるエポックメイキングのようなものだったかもしれません
映画は、ある程度の中国の歴史と体制を知っておいた方が良いのですが、あまり詳しく調べる必要がないほどに「説明過多」の部分はあるように思えました
中国の中では「存在していない映画」扱いのようで、中国のウィキっぽいページにもあまり詳細が書かれていません
IMDBもほとんど役に立たず、意外なほどにアップリンクが作っているパンフレットは気合が入っている、という感じになっていましたね
↓詳しいレビューはこちらをクリック
■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://eiga.com/movie/53698/review/03900130/
公式HP:
https://www.uplink.co.jp/summerpalace/
■告白 コンフェッション
■オススメ度
ワンシチュエーションスリラーに興味がある人(★★)
■公式予告編
鑑賞日:2024.6.6(イオンシネマ高の原)
■映画情報
情報:2024年、日本、74分、PG12
ジャンル:過去を自白したことで歪む人間関係を描いたスリラー映画
監督:山下敦弘
脚本:幸修司&高田亮
原作:福本伸行&かわぐちかいじ『告白 コンフェッション(講談社)』
Amazon Link(原作コミック)→ https://amzn.to/4edUkwS
キャスト:
生田斗真(浅井啓介:元山岳部の部長)
ヤン・イクチュン/양 익준(リュウ・ジヨン:浅井の友人)
奈緒(西田さゆり:18年前に事故死した部員)
■映画の舞台
日本のどこかの山岳地帯(原作は尾張)
ロケ地:
長野県:伊那市
入笠牧場
https://maps.app.goo.gl/rMmSCp6FPh92d7hS8?g_st=ic
■簡単なあらすじ
学生時代に山岳部にて仲間だった浅井とジヨンは、18年前に山で遭難したさゆりのための慰労登山を続けてきた
行き慣れたはずの山だったが、荒れ模様の天気とジヨンの怪我によって、山小屋に到達する寸前で、立ち往生してしまった
ジヨンは死を覚悟し、18年前の遭難の真相を語り始める
彼はさゆりに恋心を抱いていたが、彼女は浅井と恋人関係にあった
そこで酷い振られ方をしたジヨンは、彼女の首を絞めて殺してしまったというのである
浅井は冷静になって、18年前のことだからと気にしない素振りを見せ、今は生き残ることを考えようと言い始める
浅井は周囲を確認しに向かい、そこでようやく山小屋を見つけることになった
ジヨンを運び込んで救助隊を待つことになったが、ジヨンは死ぬと思って告白したことと、浅井の不用意な発言によって、二人の間に亀裂が生じてしまうのである
テーマ:墓場まで持っていく秘密
裏テーマ:告白がもたらす変化
■ひとこと感想
かなり昔の作品で、雑誌掲載時に読んでいた記憶があります
今更映画化するのかと不思議に思いましたが、ここまで改変すれば別物としてOKなのかなと思いました
3人の関係性はそのままに、告白する側を韓国人留学生という設定に変えていましたね
これによって、ジヨンの独り言が何を言っているかわからないという状況を生み出していましたが、字幕がなかった方が良かったように思えました
俯瞰して見る分にはあったほうが良いのですが、告白された側に同化した方がホラー的には面白いので、何を言っているのかわからない方が凄みが出たように思えました
ちなみに原作を読んでいても、ラストが大きく変わっているので初物を観た感覚になれますね
良いかどうかは置いといて、ワンシチュエーションを借りて、新しいものを作りたかったのかな、と思いました
↓詳しいレビューはこちらから
■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://eiga.com/movie/101004/review/03900129/
公式HP:
https://gaga.ne.jp/kokuhaku-movie/
■風の奏の君へ
■オススメ度
ピアノ映画が好きな人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2024.6.7(イオンシネマ京都桂川)
■映画情報
情報:2024年、日本、98分、G
ジャンル:芸大時代の元恋人の言葉を胸に、彼の実家を訪れるピアニストを描いた恋愛映画
監督&脚本:大谷健三郎
原作:あさのあつこ『透き通った風が吹いて(文春文庫)』
Amazon Link(原作小説)→ https://amzn.to/4c6sNv6
キャスト:
松下奈緒(青江里香:東京からツアーで訪れるピアニスト)
杉野遥亮(真中渓哉:元野球部の浪人生)
山村隆太(真中淳也:茶葉屋「まなか屋」の店主、渓哉の兄、里香の元恋人)
西山潤(実紀:渓哉の親友、市役所職員)
泉川実穂(栄美:渓哉の幼馴染、旅館の若女将)
たける(藤井:淳也の友人、医師)
池上季実子(真中初枝:淳也と渓哉の祖母)
■映画の舞台
岡山県:美作市
ロケ地:
岡山県:美作市
花の宿にしき園
https://maps.app.goo.gl/ra5uyrznB4om35NX9?g_st=ic
あんこやべ
https://maps.app.goo.gl/atJ75SWjyJybpRik9?g_st=ic
神山の棚田
https://maps.app.goo.gl/WbWi6edwWj5idxtYA?g_st=ic
天空の茶畑
https://maps.app.goo.gl/rSg49xLGf8TZS2hv6?g_st=ic
▪️簡単なあらすじ
東京にて、ピアニストとして活躍している青江里香は、大学時代の恋人・真中淳也のいる岡山県美作市にやってきた
淳也は両親の死去を経て、茶園を継いでいて、従業員たちと共に、町の茶をもっと宣伝しようと奮闘していた
里香はリサイタルショーの名目で美作を訪れていたが、コンサートが終わると同時に倒れ込んでしまう
過労が原因とのことで、しばらく療養に入ることになった里香は、淳也の弟・渓哉の計らいにて、使っていない母屋に住むことになった
淳也と里香の関係はすでに終わっていたが、里香には別の思惑があり、どうしても彼に会いたいと考えていた
だが、淳也は迷惑そうに振る舞い、渓哉は少しずつ里香に惹かれていく
里香は茶畑などにふれていく中で作曲のイメージが湧き、この地でしかできない曲を作ろうと考えるのである
テーマ:後悔のない人生
裏テーマ:音に込められる情念
■ひとこと感想
松下奈緒がピアニスト役で登場し、flumpoolの山村隆太が恋人役を演じるという、どうしたらこの組み合わせになったんだろうと思わせるものになっていました
わかりやすい三角関係ではありますが、兄弟の確執がメインになっていて、ほろ苦さも漂う作品でしたね
メインはリサイタルで、茶香服なる効き茶比べが独自性を放っていました
弟が暴走する中で、兄として戸惑いを見せていくのですが、その理由が最後にわかるようになっていました
詳細は描かれていませんが、才能に限界を感じ、付き合っていた恋人が成功していくのを間近でみてきた葛藤があったのだと思います
そんな時に家業という逃げ道があったのですが、幼い頃からお茶に親しんできただけあって、それなりの格好はつけていけました
お茶に関しては兄弟のどちらがという感じではありませんが、二人が共闘できるのが最も良い答えなのでしょう
でも、兄としては、大学を出てから手伝ってくれたら良いと考えていました
そこで学べるものがあって、渓哉が本気でお茶の道に進む気持ちがあるならば、行くべき大学というものもあったように思いました
↓詳しいレビューはこちらから
■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://eiga.com/movie/100903/review/03903136/
公式HP:
https://kazenokanade-movie.jp/
■違国日記
■オススメ度
アイデンティティに悩む青春を送った人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2024.6.7(イオンシネマ京都桂川)
■映画情報
情報:2024年、日本、139分、G
ジャンル:姉夫婦の事故死によって行き場を失くした少女と同居することになった姉憎しの妹を描いたヒューマンドラマ
監督&脚本:瀬田なつき
原作:ヤマシタトモコ『違国日記(祥伝社)』
Amazon Link(原作コミック)→ https://amzn.to/3Vh1KGG
キャスト:
新垣結衣(高代槙生:朝を引き取る少女小説家)
早瀬憩(田汲朝:両親を事故で亡くした中学3年生)
夏帆(醍醐奈々:槙生の友人)
瀬戸康史(笠町信吾:槙生の元カレ)
小宮山莉渚(楢えみり:朝の親友)
吉本菜穂子(えみりの母)
中村優子(高代実里:槙生の姉)
大塚ヒロタ(田汲はじめ:実里の夫)
銀粉蝶(高代京子:槙生と実里の実母)
染谷将太(塔野和成:弁護士、後見監督人)
伊礼姫奈(森本千世:朝の高校時代のクラスメイト、秀才)
滝澤エリカ(三森:朝と同じ軽音楽部の天才女子)
エマ・グレイス(中野:高校の友人)
小林櫂人(軽音部部長、先輩)
松崎未夢(軽音部員、先輩)
増井湖々(後藤:軽音部員、同級生)
溝口元太(軽音部員、同級生)
川島潤哉(朝の高校の担任)
原扶貴子(朝の実家の隣人)
竹厚綾(朝の中学の担任?)
望月春希(朝の中学からの友人)
花岡すみれ(えみりがカフェで会う女性)←訂正!
■映画の舞台
関東周辺(ロケ地は横浜)
ロケ地:
千葉県:流山市
流山市立南流山中学校
https://maps.app.goo.gl/TuLu1geotnitqcnh6?g_st=ic
横浜高等学校
https://maps.app.goo.gl/sPWomFzHSbgFYPsUA?g_st=ic
神奈川県:藤沢市
遊行寺
https://maps.app.goo.gl/ehPocaoTthb4cqhB6?g_st=ic
東京都:世田谷区
本屋 B&B
https://maps.app.goo.gl/UyKwdWVQDr2rNtg27?g_st=ic
■簡単なあらすじ
両親を交通事故で亡くした中学3年生の朝を巡って、葬式の場にて、親族による押し付け合いが始まってしまう
朝の母・実里の妹・槙生は「あの人の娘を愛せるかはわからないけど、行くところがなかったウチに来なさい」と言い放った
その日から、槙生と朝の二人暮らしが始まるものの、槙生は朝の自主性を重んじていく
それでも、諸手続きが必要で、元カレの笠町を頼りながら、なんとか一緒に住めるようになった
朝には親友のえみりがいたが、彼女が担任に話したことでクラスメイトに広がってしまう
朝は卒業式を欠席し、えみりとの関係も最悪なものになってしまう
槙生は「無くしたら困るものもあるよ」と言い、朝はえみりと仲直りをすることになった
ある日、槙生の親友・奈々が自宅を訪れ、3人で餃子パーティーを開くことになった
朝は高校に入ってから軽音部に入り、クラスメイトにも友達が増えていく
そんな中、軽音部にてライブの歌詞を作ることになり、朝は思いついた言葉をスマホに書き留めていくのである
テーマ:悲しみの抱え方
裏テーマ:束縛からの解放
■ひとこと感想
原作は未読で、予告編の「いってらっしゃーい」という気の抜けた挨拶が気になっていました
両親を亡くした中学生を強引に預かるという展開で、結婚すらしたことのない女性が、憎き姉の娘と同居生活を始めることになりました
槙生は朝の母とは対称的で、家事はろくにできないし、社交的でもありません
槙生は小説家としては少し名が通っているようですが、交友関係も狭いし、社交的ではないのですね
唯一の親友は「悪い大人」ですが、こう言ったサバサバした関係だからこそ、朝も馴染みやすかったのかな、と思いました
映画では、朝の母が娘に託した日記というものがあって、さらに朝自身が色々と書く日記というものがありました
この違いが作品のメインだと思うのですが、そこまで深掘りされていなかったのは残念でしたね
↓詳しいレビューはこちらから
■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://eiga.com/movie/99637/review/03903135/
公式HP:
■明日を綴る写真館
■オススメ度
写真にまつわる映画が好きな人(★★★)
キャストのファンの人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2024.6.8(MOVIX京都)
■映画情報
英題:Tomorrow in the Finder(ファインダーの中の明日)
情報:2024年、日本、104分、G
ジャンル:ある写真に感銘を受けた若手写真家が老齢写真家の弟子になるヒューマンドラマ
監督:秋山純
脚本:中井由梨子
原作:あるた梨沙『明日を綴る写真館(KADOKAWA)』
Amazon Link(原作コミック)→ https://amzn.to/4c8EiCs
キャスト:
平泉成(鮫島武治:無口な老齢カメラマン)
(若年期:米加田樹)
佐野晶哉(五十嵐太一:若き天才カメラマン)
(幼少期:石塚陸翔)
(少年期:山城琉飛)
嘉島陸(鮫島直哉:武治の息子、銀行マン)
市毛良枝(鮫島桜:武治の妻)
(若年期:杉崎あめり)
林田岬優(井上京香:直哉の婚約者)
咲貴(杉田景子:ケーキ屋の娘)
田中健(杉田:景子の父、パティシエ)
田中洸希(林透留:太一の理解あるマネージャー)
吉田玲(松原菜那:祖母の写真を探す瀬戸内の女性)
美保純(池雪代:菜那の祖母)
佐藤浩市(牧嘉太郎:武治に遺影写真を頼む老人)
吉瀬美智子(牧悦子:嘉太郎の亡き妻)
高橋克典(五十嵐彰:太一の父)
黒木瞳(塚本冴絵:太一の母、ウェディングプランナー)
泉道壮夏(冴絵の同僚のウェディングプランナー)
赤井英和(ラーメン屋の大将)
■映画の舞台
愛知県:岡崎市
広島県:
ロケ地:
愛知県:岡崎市
山手フォトスタジオ
https://maps.app.goo.gl/pLEiJNuacVetE2T88?g_st=ic
葵丘
https://maps.app.goo.gl/Sj3Qju9PDisFKjmu9?g_st=ic
スイーツショップ SHin-Ple
https://maps.app.goo.gl/cWb1R8eZAKdTr4ZQ8?g_st=ic
ララシャンス OKAZAKI 迎賓館
https://maps.app.goo.gl/nJEYhpAJxEKJ2DYb7?g_st=ic
広島県:福山市
旅館あぶと本館
https://maps.app.goo.gl/SAZLcK7GaaKmUkHu9?g_st=ic
■簡単なあらすじ
東京で賞を総なめにしている若手の天才カメラマン太一は、ある写真展の佳作作品に心を奪われていた
その写真を撮った人物に会いたくて、太一は愛知県の岡崎にある古き写真館を訪ねた
写真を撮ったのは鮫島という老人で、近くのケーキ屋の娘さんを撮ったという
太一は弟子になりたくて、強引に彼の元を訪れた
そこで助手をしながら、「音の鳴る写真」の撮り方を吸収しようと考えていた
ある日、ケーキ屋の娘・景子とその父と会った太一は、その写真が彼女の初めての勤務のものだと教えてもらった
その後、太一は少年期に見た写真を思い返しながら、思い出したくない両親のことを思い出していた
そんな折、鮫島の息子・直哉が帰宅し、彼も父との良くない思い出を抱えていた
直哉は近く結婚する予定だったが、婚約者の京子と話し合って、結婚式を挙げないと決めていた
テーマ:親の愛情
裏テーマ:被写体に写り込む自分
■ひとこと感想
天才カメラマンがしがない写真家の作品に感銘を受けて弟子入りするというもので、導入は無茶だなあと思いながらも、いつの間にか馴染んでいく感じは良かったと思います
撮りたい写真を撮るというのはとても大変で、個人的にもちょこっとInstagramをしていた時期があったので、その難しさというのは良くわかります
良い瞬間があるから、良い写真が撮れるというのはそのものズバリで、でもその瞬間にカメラを構えているということの方が稀なのですね
構えていれば撮れるというものでもなく、全てが絡み合ってこその瞬間なのだと言えます
奇跡の一枚を撮ろうとする番組の企画などがありますが、色々と準備をしまくって、数千枚撮って加工してようやくできるとぐらい難しいものでしたね
ベテランから写真について学んでいくのですが、心構えから姿勢などを徐々に吸収していくところは天才ゆえのもののように思えます
ユーモア要素も満載で、ラーメン屋の店主とか、太一の母の若作りファッションとか、ケーキちゃんの斜め上のファッションセンスなど、インパクトのあるものが多かったですね
↓詳しいレビューはこちらから
■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://eiga.com/movie/101532/review/03907248/
公式HP:
https://ashita-shashinkan-movie.asmik-ace.co.jp/