■映画鑑賞まとめ■

 

11月、第5週(2024.11.25~2024.11.30)

 


ドリーム・シナリオ

 

■オススメ度

 

明晰夢のついて興味がある人(★★★)

 

■公式予告編

 

鑑賞日:2024.11.25イオンシネマ京都桂川)

 

■映画情報

 

原題:Dream Scenario

情報:2023年、アメリカ、102分、G

ジャンル他人の夢に出てきた大学教授に訪れる不条理を描いたスリラー

 

監督&脚本:クリストファー・ボルグリ

 

キャスト:

ニコラス・ケイジ/Nicolas Cage(ポール・マシューズ/Paul Matthews:大勢の人の夢に出てくる男、進化生物学のオスラー大学の教授)

 

ジュリアンヌ・ニコルソン/Julianne Nicholson(ジャネット・マシューズ/Janet Matthews:ポールの妻)

リリー・バード/Lily Bird(ソフィー・マシューズ/Sophie Matthews:ポールの娘、演劇部の次女)

ジェシカ・クレメント/Jessica Clement(ハンナ・マシューズ/Hannah Matthews:ポールの娘、長女)

 

Star Slade(グレタ/Greta:夢でポールを部屋に入れる女生徒)

David Klein(アンディ/Andy:キノコの夢を見る男子生徒)

 

Paula Boudreau(シーラ・ルーパー/Sheila:ポールの元同僚、論文泥棒)

Marnie McPhail(クレア/Claire:ポールの元恋人、ジャーナリスト)

 

ティム・メドウス/Tim Meadows(ブレット/Brett:大学の学部長)

Cara Volchoff(キャンディス/Candice:セラピスト)

 

ディラン・ベイカー/Dylan Baker(リチャード/Richard:ポールの友人)

Krista Bridges(カルロッタ/Carlota:リチャードの妻)

 

Al Warren(クリス/Chris:ジャネットの同僚)

 

マイケル・セラ/Michael Cera(トレント/Trent:バイラルマーケティング「ソーツ」の社長)

ディラン・ゲルラ/Dylan Gelula(モリー/Molly:トレントのアシスタント)

 

Nicholas Braun(ブライアン・バーグ/Brian Berg:ノリオ社のCEO)

 

■映画の舞台

 

カナダのどこか

 

ロケ地:

カナダ:オンタリオ州

トロント

 

■簡単なあらすじ

 

カナダのオスラー大学にて進化生物学の教鞭を取っているポールは、妻ジャネットとの間にハンナとソフィの2人の娘を授かっていた

ある日、「ソフィは自分の夢の中に父が出てきた」と言い、自分は空中に浮いて飛ばされたが父は突っ立っているだけだったと続けた

 

その後、観劇に出かけた夫婦は、その帰りにクレアと言う女性から声をかけられた

彼女はポールの元交際相手で、彼女もポールの夢を見たと言う

さらに、クレアの夢でもポールはただ立っているだけだったと言われた

 

ジャーナリストのクレアは、このことを記事にしたいと言い、ポールは何も考えずにOKを出してしまう

だが、クレアはポールを写真付きでウェブに公開し、さらにFacebookのアドレスまで紐つけられていた

メッセンジャーには生徒を含む多くの人から「見た」と言うコメントが届いた

 

ポールの利用価値に気づいた代理店が接触し、書籍化の話なども飛び交う中、代理店のアシスタントであるモリーが妙なことを口走る

それは、彼女の夢の中のポールは、積極的で遂にはセックスまでしたと言うのである

 

テーマ:夢が見せるもの

裏テーマ:明晰夢と心理的抑圧

 

■ひとこと感想

 

ニコラス・ケイジが夢の中に出てくると言う情報だけで鑑賞

大学教授が言われもないことで誹謗中傷を受ける様子が描かれ、この様子はさながら現代的なネットリンチのように思えます

何もしていないけど、夢の中に出てきて悪さをされたと言うもので、何もしない時は笑い話になっても、その後暴れ出すと大変なことになる、と言う内容になっていました

 

ポールは大学の終身雇用レベルの実績があり、こだわり論文の提出になっていて、元同僚が自分の説をパクったと思い込んでいました

その話が30年くらいまでの大学院の話となっていて、そりゃパクリとは言わんだろうと思ってしまいました

むしろ、この30年間原稿すら書かずに何をしてきたんだと言う感じになっていました

 

映画は、近しい人から始まったのかわかりませんが、突っ立っているだけのポールが夢に登場し、それを本人が認知したことによって良からぬ方向へと動いていきます

何もしないことに不満を感じていたら、ある女性の夢では積極的なロマンスがあったと言う

そこからは、ポールに対する考えや想いなどによって暴走していくことになりました

おそらく潜在意識にあるポールへの感情が夢の中のポールをコントロールしていて、いわゆる明晰夢のような状態になっていたのではないでしょうか

 

↓詳しいレビューはこちらから

*【映画感想】ドリーム・シナリオ【後半:ネタバレあり:執筆中】

 

■関連リンク

映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

https://eiga.com/movie/101015/review/04505370/

 

公式HP:

https://klockworx-v.com/dream-scenario/


■チネチッタで会いましょう

 

■オススメ度

 

映画を作る映画が好きな人(★★★)

 

■公式予告編

 

鑑賞日:2024.11.26(アップリンク京都)

 

■映画情報

 

原題:Il sol dell’avvenire(未来の太陽)、英題:A Brighter Tomorrow(輝かしい明日)

情報:2023年、イタリア、96分、G

ジャンル:苦悩する映画監督を描いたヒューマンドラマ

 

監督:ナンニ・モレッティ

脚本:フランチェスカ・マルチャーノ&ナンニ・モレッティ&フェデリカ・ポントレモーリ&バリア・サンテッラ

 

キャスト:

ナンニ・モレッティ/Nanni Moretti(ジョヴァンニ/Giovanni:こだわりが強すぎる映画監督)

マルゲリータ・ブイ/Margherita Buy(パオラ/Paola:映画プロデューサー、ジョヴァンニの妻)

 

マチュー・アルマリック/Mathieu Amalric(ピエール・カンブー/Pierre Cambou:映画の出資者、ジョヴァンニの友人)

 

Valentina Romani(エンマ/Emma:ジョヴァンニの娘、音楽家)

イェジー・シュトゥル/Jerzy Stuhr(イェジ/Jerzy:ポーランドの大使)

テコ・セリオ/Teco Celio(精神分析医)

 

シルヴィオ・オルランド/Silvio Orlando(シルヴィオSilvio:エンニオ役の俳優)

バルボラ・ボブローバ/Barbora Bobulova(バルボラ/Barbora:ヴェーラ役の女優)

 

Francesco Brandi(ディエゴ:道具係)

Laura Nardi(ミレヴィ:メイク係)

Arianna Pozzoli(アリアンナ/Arianna:助監督)

 

シルビオ・オルランド/Silvio Orlando(エンニオ/Ennio:共産党機関紙「ウニタ」の編集長)

バルボラ・ボブローバ/Barbora Bobulova(ヴェーラ/Vera:洋裁師、エンニオの同志の共産党員)

ジョルト・アンガー/Zsolt Anger(ブダヴァーリ・サーカスの団長)

 

ジュゼッペ・スコディッティ/Giuseppe Scoditti(ジュゼッペ/Giuseppe:若い映画監督)

 

■映画の舞台

 

イタリア:ラザロ州ローマ

チネチッタスタジオ

https://maps.app.goo.gl/6q8mR9NptXkNVvWF9

 

ロケ地:

イタリア:ラザロ州ローマ

チネチッタスタジオ

https://maps.app.goo.gl/6q8mR9NptXkNVvWF9

 

サンアンジェロ城/Castel San Angelo

https://maps.app.goo.gl/jK66hwS8adNENx596

 

ルンゴディヴェレ・ヴァチカーノ/Lungotevere Vaticano

https://maps.app.goo.gl/gD94P8ZcCDBYjcUe9

 

■簡単なあらすじ

 

ローマにあるチネチッタスタジオでは、映画監督のジョヴァンニが新作「Il sol dell’avvenire」を撮影していた

妻のパオラは映画プロデューサーとして長年彼の作品に関わっていたが、今は別の映画の制作にも携わっていた

ジョヴァンニの作品は1956年頃を描き、イタリアの共産主義者とサーカス団の顛末をベースにした時代の変化を描いていた

 

共産主義者のエンニオと同志のヴェーラはともに共産主義の台頭を目指していて、ジョヴァンニの中では硬派な政治ドラマだと考えられていた

だが、ヴェーラを演じる女優バルボラはこの映画を恋愛映画だと解釈していて、その意識のズレが撮影を難航させていた

さらに、出資者のピエールが実は一文無しであることもわかり、映画制作は中止になってしまう

 

パオラは兼ねてから別の出資者を募るために韓国人製作陣を招き入れようと考えていたが、ジョヴァンニは聞く耳を持たない

ピエールの助言通りにNetflixの幹部たちにあっても、その方向性の違いに辟易としてしまう

そんな中で、ジョヴァンニはパオラが関わってる別の映画に口出しをし始め、現場は混沌としてきてしまうのである

 

テーマ:映画に込める愛

裏テーマ:映画哲学とその未来

 

■ひとこと感想

 

映画の中で映画を作る作品ということで、頑固な監督とアドリブ好きな女優が喧嘩をするという流れになっていました

ジョヴァンニの中には明確に描くものがあるのですが、それが別の人には違って見えているということになります

そんな彼をずっと支えてきた妻パオラは「もう無理」という感じで、セラピストに決意を後押ししてもらおうと考えていました

 

二人には娘エンマがいて、彼女も父の作品の劇伴に携わる作曲家でしたが、彼女の恋人は自分よりも年上に見えるポーランド大使でしたね

このあたりの人間関係はコミカルで、ジョヴァンニとパオラの価値観の違いを表していたように思えました

 

映画は、自分の作品以外にも口出しをするジョヴァンニが描かれていて、そこで語る哲学は面白かったと思います

暴力をエンタメ化することの功罪とか、構図に現れる演出へのこだわりなどは、監督自身が普段から考えていることなのでしょう

それに関して「自分の作品を通じて古い」と言えるところが映画の面白さであり、監督自身の懐の深さと言えるのではないでしょうか

 

↓詳しいレビューはこちらから

*【映画感想】チネチッタで会いましょう【後半:ネタバレあり:執筆中】

 

■関連リンク

映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

https://eiga.com/movie/99296/review/04507439/

 

公式HP:

https://child-film.com/cinecitta/


■海の沈黙

 

■オススメ度

 

美に対する考察映画が好きな人(★★★)

 

■公式予告編

鑑賞日:2024.11.28(MOVIX京都)

 

■映画情報

 

情報:2024年、日本、112分、G

ジャンル:贋作騒動を巡り、数十年ぶりに再会した男女を描いたヒューマンドラマ

 

監督:若松節朗

脚本:倉本聰

原作:倉本聰

Amazon Link(公式メモリアルブック)→ https://amzn.to/3ZtWymp

 

キャスト:

本木雅弘(津山竜次:かつて天才画家と呼ばれた男)

   (少年期:田村奏多

   (高校時代:小島佳大

Mar(愛犬ゴヤ)

 

小泉今日子(田村安奈:修三の妻、竜次のかつての恋人)

   (高校時代:小野晴子

石坂浩二(田村修三:世界的に有名な画家)

 

中井貴一(碓井健司/スイケン:美術愛好家を名乗る謎の男、元料理人)

清水美砂(牡丹:竜次が刺青を彫った女、小料理屋「風花」の女将)

菅野恵(あざみ:竜次を慕う「マロース」のバーテンダー)

村田雄浩(半沢三郎:竜次の主治医)

 

仲村トオル(清家:美術鑑定の権威、元中央美術館の館長)

小早川真由(福原涼子:東京美術研究室のスタッフ)

三浦誠己(伊吹:清家と親しい記者)

 

寺泉憲(丸山:大日新聞の局長)

萩原聖人(村岡肇:貝沢市立美術館の館長)

久保隆徳(大井誠:貝沢市の副市長)

田中健(杉田勝:「落日」を所有していた画商)

 

佐野史郎(桐谷春彦:文部科学大臣)

 

三船美佳(修三行きつけのスナックのママ)

津嘉山正種(安奈の占い師)

 

中村育二(小原:東京美術館の館長)

伊藤洋三郎(水野:修三の秘書)

舘野将平(木内:修三の弟子)

 

■映画の舞台

 

東京:都心(丸の内近辺)

長野県:諏訪湖

北海道:小樽

 

ロケ地:

北海道:小樽町

小樽朝里クラッセホテル

https://maps.app.goo.gl/oVUjL6wBxhgQVtKt7?g_st=ic

 

北海道:札幌市

Prince Hotel Sapporo

https://maps.app.goo.gl/g6mu5PMJ59718mug9?g_st=ic

 

埼玉県:加須市

サトエ美術館(田村邸)

https://maps.app.goo.gl/ZMinemrHWj7wWuja9?g_st=ic

 

東京都:千代田区

東京国立美術館

https://maps.app.goo.gl/wnrp6bB8a76oYLhq6?g_st=ic

 

埼玉県:川越市

料亭山屋

https://maps.app.goo.gl/4mtzFb12Y73CywQx7?g_st=ic

 

東京都:新宿区

神楽坂 別邸 鳥茶屋

https://maps.app.goo.gl/ngLNszNgop6yP6JKA?g_st=ic

 

東京都:渋谷区

246Lounge

https://maps.app.goo.gl/YBAZw58Njzc9LVT4A?g_st=ic

 

■簡単なあらすじ

 

東京美術館にて、世界的な画家・田村修三を含めた著名な作家の展覧会が行われることになった

現場に文科省の大臣まで駆けつける大規模なもので、修三とその妻・安奈も現場へと向かうことになった

 

館長の案内でフロアを見て回った修三は、ふと自分が描いた「落日」に違和感を覚えた

大臣と記念写真を撮り、評論家の絶賛評が集まる中、どうしても気になって仕方のない修三は、式典を終えてから「落日」をじっくり見ることになった

職員たちは訝しがるものの、修三は突然「これは私が描いた絵ではない」と言い出す

 

本人による贋作の申し出があったものの、美術館は展覧会の期間は緘口令を敷こうと考えていた

絵を所蔵していた貝沢市の館長も現場に駆けつけ、絵の入手経路などを探っていく

だが、修三は唐突に会見を開き、期間中にも関わらず、贋作が展示されていると訴えるのである

 

その後、貝沢市の館長は自殺を図り、妙な遺書を遺していく

通夜に足を運んだ修三と安奈だったが、突如謎の男から修三に電話が入った

その男は遺書を読み上げ、意味深に「美術愛好家ですよ」とだけ答えた

 

テーマ:美と価値の相関性

裏テーマ:探し続ける赤の正体

 

■ひとこと感想

 

贋作者が主人公の作品で、因縁のある相手、かつての恋人などとの再会があるぐらいの知識で鑑賞してきました

倉本聰と言えば『北の国から』ですが、普段テレビを見ないので、あの歌とじいさんと子どもが出ているというぐらいしか知りません

その層向けの作品で、とにかく舞台は北なんだなあと思って観ていました

 

映画は、ある有名作家の絵に贋作騒動が持ち上がるのですが、劇中では「贋作=模写」ではないという前提があるので、その違いがわからないと意味不明に思える場面がありました

主人公は竜次なのですが、彼の登場もかなり中盤の方で、冒頭はかつての恋人が占い師からそのことを思い出させられるという感じになっていました

彼女がどうして占い師と話しているのかは分かりませんが、彼を思い出させるだけなら、贋作発覚からでも問題なかったりします

 

スイケンという謎のキャラが主人公以上に動くのですが、公式ファンブックを読むとその関係性はよく分かりますね

映画でそれを理解しろというのは無理な話で、どうみても竜次と修三の先輩の門下生のようにしか見えません

また、小樽で死んだ女将の自殺理由がよく分かりませんでしたね

お金を渡していた人物はおそらくカタログをしてもらっている謝礼なのですが、それを突き返す理由も分かりません

自分よりも若い女が跡を継ぐことに嫉妬したのかもしれませんが、だとしたらあまりにも希薄すぎるように思えました

 

↓詳しいレビューはこちらから

*【映画感想】海の沈黙【後半:ネタバレあり:執筆中】

 

■関連リンク

映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

https://eiga.com/movie/102241/review/04509929/

 

公式HP:

https://happinet-phantom.com/uminochinmoku/


■バーン・クルア 凶愛の家

 

■オススメ度

 

タイのホラー映画に興味のある人(★★)

 

■公式予告編

 

鑑賞日:2024.11.28(アップリンク京都)

 

■映画情報

 

原題:บ้านเช่า..บูชายัญ(犠牲のための賃貸住宅)、英題:Home for Rent

情報:2023年、タイ、124分、R15+

ジャンル:賃貸に出した家で不可思議なことが起こる様子を描いたホラー映画

 

監督:ソーホップ・サクダービシット

脚本:ソーホップ・サクダービシット&タニーダ・ハンターウィーワッタナー

 

キャスト:

ニッター・ジラヤンユン/Nittha Jirayungyurn(ニン/Ning:一児の母、元保険外交員)

スコラワット・カナロス/Sukollawat Kanarot(クウィン/Kwin:ニンの夫)

Thanyaphat Mayuraleela(イン/Ing:ニンとクウィンの娘、7歳)

 

ペンパック・シリクン/Penpak Sirikul(ラトリー・ケマラック/Ratree:ニンのコンドミニアムを借りる元医師)

Namfon Pakdee(ヌッチ/Nuch:ラトリーの娘)

 

Suphithak Chatsuriyawon(トム/Tom:不動産仲介業者)

 

Natniphaporm Ingamornrat(アンティ・ポーン/Aunty Phorn:ニンたちの邸宅の隣人)

 

Pawarisa Surathin(ジャー/Jaa:クウィンの前妻との娘)

 

Pintira Singhaseem(ニンの母)

 

Prapakorn Chairak(パポン:18歳の少女)

Piranpatch Teawsakul(プレー/Prae:パポンの娘)

 

Taofa Maneeprasopchok(ナット/Nut:ニンの友人)

Narupornkamol Chaisang(アム/Amm:ナットの婚約者)

 

■映画の舞台

 

タイ:バンコク

バーン・クルア/Ban Khrua

https://maps.app.goo.gl/4MiACpaC7GihCdp47?g_st=ic

 

ロケ地:

上に同じ

 

■簡単なあらすじ

 

タイのバンコクに住むニンは、独身時代に住んでいたマンションを貸し出していた

だが、借主は姿をくらまし、家の中はめちゃくちゃになっていた

売るにも売れなくなっていて、ニンは夫のクウィンの所有しているコンドミニアムを貸し出して、マンションに住もうと提案することになった

二人にはインという7歳の娘がいて、彼女の小学校はマンションから近いところにあった

だが、クウィンは赤の他人に貸すことを躊躇っていて、ニンは半ばゴリ押しで、賃貸希望者と会うスケジュルを組んでしまった

 

就職の面接に来ていたニンだったが、やはりクウィンは貸すのは嫌だと言い出し、借主に会うことも拒もうとする

慌てて帰宅したニンだったが、すでに借主であるラトリーとその娘・ヌッチは内観に来ており、どうやって断るかを悩んでしまう

だが、クウィンはあれほど拒んでいたのにも関わらず、1ヶ月もあれば貸すことができると言い出した

 

ニンたちは必要な家財道具をマンションに移し、ラトリーたちに家を明け渡した

だが、住み始めてからインの様子がおかしくなり、さらに貸し出した家もおかしな雰囲気が漂い始める

隣人だったポーンは、ラトリーたちがおかしな儀式をしているのではと言い出し、決して中には入れようとしない気味悪さも募ってくる

そんなある日、ニンはラトリーがインに接触し、奇妙な本を見せていることに気づくのである

 

テーマ:死への執着

裏テーマ:転生の先にあるもの

 

■ひとこと感想

 

タイのホラーということで、ほぼ何の知識も入れずに鑑賞してきました

パンフレットも無く、色々な儀式っぽいものの解説があるのかと期待していましたが、専門家が捕まらなかったのかなあと思いました

邦題は相変わらず意味不明で、確定情報ではないけれど、彼らが住んでいる地区の名前のようですね

タイ的には歴史の長い由緒ある場所のようで、そこにある「狂愛の家」ということが言いたかったようでした

 

物語は、2段階ネタバラシがある構成になっていて、ニン視点、クウィン視点、ラトリー視点で全部解説という感じになっています

この構成が思った以上に下手な感じになっていて、「おお!」などと思うところがありません

無理やりつなげたなあという感じになっていて、視点の違いで意味が変わるとは言え、あまりにも露骨に変えすぎているようにも思えました

 

映画は、いきなり出てきて脅かす、おどろおどろしい音楽で雰囲気作り、とにかく気持ち悪いものだし解けばOKみたいな感じになっていましたね

一瞬でも見逃すと意味がわからん話になっていますが、ラストのニンの心境の変化だけは本当に意味不明になっていましたねえ

 

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*【映画感想】バーン・クルア 凶愛の家【後半:ネタバレあり:執筆中】

 

■関連リンク

映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

https://eiga.com/movie/102036/review/04510155/

 

公式HP:

https://kyoainoie-movie.com/


■雨の中の慾情

 

■オススメ度

 

つげ義春の世界観が好きな人(★★★)

 

■公式予告編

鑑賞日:2024.11.29(イオンシネマ久御山)

 

■映画情報

 

英題:Lust in the Rain(雨の中の欲望)

情報:2024年、日本、132分、R15+

ジャンル:冴えない漫画家と小説家、未亡人の関係を描いた恋愛映画

 

監督&脚本:片山慎三

原作:つげ義春『雨の中の慾情(1981年)』『池袋百点会』『夏の思いで』『隣の女』

Amazon Link(Kindle版『つげ義春大全 第18巻:「雨の中の慾情」所収』)→ https://amzn.to/3Ow5elC

 

キャスト:

成田凌(義男:売れない漫画家)

中村映里子(福子:喫茶店で働く未亡人)

森田剛(伊守:自称小説家)

 

竹中直人(尾弥次:怪しい商売をしている義男の大家)

ミコ(尾弥次の愛犬)

 

足立智充(須山:営業の男)

梁秩誠(X:出版社の男)

松浦祐也(広告に出資する靴屋)

 

中西柚貴(夢子:バス停の女)

 

伊島空(日本兵)

 

李杏(シュンメイ/春美:南町の富豪の娘)

李沐薫(町の女子高生)

 

■映画の舞台

 

貧困の町・北町

 

ロケ地:

台湾:嘉義市

大雪山国家森林地区

https://maps.app.goo.gl/Xy8sM9NzmZpsvEzo7?g_st=ic

 

獄政博物館

https://maps.app.goo.gl/iNBSkaP9GUcPds8m8?g_st=ic

 

ジョンニス城

https://maps.app.goo.gl/1166uMAjVPJ8YS3JA?g_st=ic

 

秋田県:にかほ市

上の山放牧場

https://maps.app.goo.gl/jY2T1EBNVrxwrToo6?g_st=ic

 

茨城県:結城市

Cafe La Familie

https://maps.app.goo.gl/5F5LLPM6XcNnAvZ86?g_st=ic

 

茨城県:笠間市

筑波海軍空爆記念館

https://maps.app.goo.gl/e6KLZBqs1m4q88Jn6?g_st=ic

 

■簡単なあらすじ

 

売れない漫画家の義男は、寂れた北町の一角に住んでいて、大家の尾弥次の怪しい仕事を手伝って生計を立てていた

彼には小説家志望の親友・伊守がいて、いつも二人で尾弥次の仕事を手伝っていた

 

ある日のこと、尾弥次が世話になった人の孫が引っ越しするとのことで、義男と伊守は駆り出されることになった

郊外の一軒家に向かった3人だったが、呼びかけても誰も出てこない

そこで、家の捜索を始めることになったのだが、義男は二階にて、全裸で眠っている女・福子を見つけてしまう

 

その美しさから義男は手元にあった紙に彼女の裸体をスケッチする

目覚めた福子は、「さわらずに書くのね」と微笑んだ

その後、福子は家の近くのカフェ「ランボウ」で働くようになった

義男も足蹴く通うものの、いつの間にか福子は伊守と付き合うようになっていた

伊守は「良い顔をするね、君は」と言って揶揄う

 

そんな折、伊守はXと呼ばれる出版社の男と一緒にある事業を始めようとしていた

それは栄えている南町と同じような店舗紹介の冊子を作ろうというもので、広告掲載人から前払いで資金を集めようと考える

そして、営業の募集をかけると、須山という男が仕事を手伝うようになった

最初は全く相手にされなかったが、ようやく一軒目の契約が取れ、前途が明るく見えるのであった

 

テーマ:鬱血する欲望

裏テーマ:想像の世界で生きること

 

■ひとこと感想

 

映画はR15+指定ということで、いきなり「バス停の女を襲う」というシーンから始まります

この冒頭がタイトルになっている短編のもので、それ以降は「夏の思いで」「池袋百点会」「隣りの女」という短編のエッセンスを汲み取ったものになっています

ネタバレはしない方が良い作品で、ともかく売れない漫画家が、友人に憧れの女を取られるという情報だけで鑑賞するのが良いと思います

 

映画は、中盤から急展開するので、正直言ってついていくのが大変な映画となっています

モザイクがかかるようなセックス描写もあるので、完全に大人向けの作品になっていますね

残虐なシーンも多いのですが、それが何かを伝えるとネタバレになってしまうので、説明するのが難しいと思います

 

映画の舞台は、日本なのか朝鮮半島なのか分かりませんが、あの街並みを描くのにセットではなく台湾を選んだということになっていて、ところどころに「おかしな日本語」が登場していました

それも含めて、後半の展開につながっているので、それを楽しみながら観ていくのが正解なのかな、と感じました

 

↓詳しいレビューはこちらから

*【映画感想】雨の中の慾情【後半:ネタバレあり:執筆中】

 

■関連リンク

映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

https://eiga.com/movie/101701/review/04515441/

 

公式HP:

https://www.culture-pub.jp/amenonakanoyokujo/


■正体

 

■オススメ度

 

ミステリー映画が好きな人(★★★)

 

■公式予告編

鑑賞日:2024.11.29(イオンシネマ久御山)

 

■映画情報

 

情報:2024年、日本、120分、PG12

ジャンル:逃亡犯と関わる人々、追う刑事を描くミステリー映画

 

監督:藤井道人

脚本:小寺和久&藤井道人

原作:染井為人『正体(2020年、光文社文庫)』

Amazon Link(Kindle版)→ https://amzn.to/3AWdTef

 

キャスト:

横浜流星(鏑木慶一:現行犯逮捕され逃亡する青年)

 

【大阪編】

横浜流星(ベンジー:物静かな作業員)

森本慎太郎(野々村和也/ジャンプ:工事現場の同僚)

駿河太郎(金子健介:建設現場のパワハラ上司)

 

【東京編】

横浜流星(那須:フリーライター)

吉岡里帆(安藤沙耶香:メディア会社の社員)

田中哲司(安藤淳二:痴漢嫌疑をかけられる弁護士、沙耶香の父)

田島亮(黒島:安藤に密着する記者)

宇野祥平(後藤鉄平:沙耶香の先輩社員)

宮﨑優(小田花梨:沙耶香の同僚)

 

【長野:グループホーム編】

横浜流星(桜井:グループホームの職員)

山田杏奈(酒井舞:グループホームの後輩)

森田甘路(四方田雄一:グループホームの先輩職員)

 

【長野:水産工場編】

横浜流星(久間:工場の作業員)

遠藤雄弥(宮村勇太:長野の水産工場の社長)

 

【警察関連】

山田孝之(又貫征吾:慶一を追う刑事)

前田公輝(井澄正平:又貫の部下の刑事)

松重豊(川田誠一:警視庁の刑事部長)

山中崇(足利清人:模倣犯)

 

【被害者関連】

原日出子(井尾由子:アルツハイマーを発症する元高校教師、一家殺人事件の被害者遺族)

西田尚美(笹原浩子:工場のパート、遺族の妹)

 

【その他】

木野花(野口正恵:養護施設の園長)

 

■映画の舞台

 

東京都内

大阪府:住之江区

長野県:諏訪湖近辺

 

ロケ地:

富山県:南砺市

つつじ荘(ケアハウス)

https://maps.app.goo.gl/XT6XvUoWPuH7RCuv5?g_st=ic

 

富山県:富山市

富山刑務所

https://maps.app.goo.gl/z1LUhyCDmAZXZwhb6?g_st=ic

 

茨城県:水戸市

そば処一色

https://maps.app.goo.gl/U9HBNgoFU2EUdTNr6?g_st=ic

 

埼玉県:比企郡(児童施設)

分校カフェ MOZART

https://maps.app.goo.gl/Njura8kpea1XLi7k8?g_st=ic

 

神奈川県:相模原市

青野原野呂ロッジキャンプ場

https://maps.app.goo.gl/mM6sr1mdXHhzuMBv8?g_st=ic

 

■簡単なあらすじ

 

都内の拘置所に収監されていた死刑囚の鏑木は、吐血を偽装して病院に運ばれ、その救急車内で暴れて闘争を果たした刑事部長の川田の指揮の下、又貫と井澄が担当となり、鏑木を追うことになった

 

鏑木はある目的を持って行動し、キャンプ場で衣服や食料を奪った後は、大阪の建設現場へと紛れ込む

だが、そこで知り合った野々村はニュース映像から逃走犯であると気づき、それによって鏑木は再び逃走することになった

 

鏑木は見た目を変えて都内に潜伏し、那須と言う名前でフリーライターとして働き始める

彼は都内のネットニュースの事務局に出入りし、担当の安藤から信頼を経ていく

安藤は弁護士の父の痴漢冤罪事件で疲弊していたが、鏑木を気に留めていた

 

野々村が警察に提供した映像を見た安藤は、那須が鏑木に似ていると感じながらも、彼の人柄から凄惨な殺人を犯すとは思えなかった

だが、父に張り付いていた記者の通報を受けて警察が彼女の元を訪れた

安西は鏑木を隠してやり過ごそうとするが、又貫は彼女の異変に気づいていた

 

テーマ:真実の証明

裏テーマ:正義と欺瞞

 

■ひとこと感想

 

逃走犯・横浜流星と言うことで、予告編でストーリーの半分ぐらいまでは紹介されている感じになっていましたね

彼が逃げ切るのか、それとも別の犯人がいるのかみたいなミステリーになっていて、開始早々から警察の失態というものが描かれていきます

 

中間管理職的な又貫の苦悩もさる事ながら、バディを組む若手は迷うことなく鏑木を追っていきます

この温度差は「真実」をどこまで知っているかというところになりますが、長年の刑事の勘というものが、隠蔽されていたものに気づいている、という感じになっていました

 

映画は、わかりやすいエンタメ作品で、時事ネタっぽい感じの社会問題も描かれていきます

そんな中で、鏑木に出会った人の信じているものが又貫を揺るがしているようにも見えてきます

突っ込んだらキリがないとは思いますが、最後まで飽きることなく完走できて、自然に涙が出てくる映画だったと思いました

 

↓詳しいレビューはこちらから

*【映画感想】正体【後半:ネタバレあり:執筆中】

 

■関連リンク

映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

https://eiga.com/movie/101366/review/04515443/

 

公式HP:

https://movies.shochiku.co.jp/shotai-movie/

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投稿者 Hiroshi_Takata

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