■映画鑑賞まとめ■

 

3月、第2週(2023.3.6〜2023.3.12

 


エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス

 

■オススメ度

 

カンフー映画が好きな人(★★★)

ややこしい話が好きな人(★★★)

 

■公式予告編

鑑賞日:2023.3.6(TOHOシネマズ二条 IMAX)

 

■映画情報

 

原題Everything Everywhere All at Once

情報2022年、アメリカ、139分、G

ジャンル:突然、世界を救うためにマルチバースを接続することになった主婦を描いたファンタジー&アクション映画

 

監督&脚本:ダニエル・クワンダニエル・シャイナート

 

キャスト:

ミシェル・ヨー/Michelle Yeoh(エヴリン・クァン・ワン:コインランドリーのオーナー。マルチバースの様々なエヴリンから力を得ることになる女性)

ステファニー・スー/Stephanie Hsu(ジョイ・ワン/ジョブ・トゥバキ:エヴリンの娘。多元宇宙全体の脅威)

 

キー・ホイ・クアン/Ke Huy Quan(ウェイモンド・ワン:離婚を考えているエヴリンの夫、アルファバースのアルファ・ウェイモンド)

 (少年期:Dylan Herry Lau

James Hong(ゴンゴン:エヴリンに厳しい父親、アルファ・ゴンゴン、司令官)

 

ジェイミー・リー・カーティス/Jamie Lee Curtis(ディアドラ・ボーベアドラ:IRS 検査官、メタバースではコインランドリーの顧客、ジェニー・スレイト

ハリー・シャム・Jr/Harry Shum Jr(チャド:別の宇宙で別のエブリンと一緒に働く鉄板焼きのシェフ)

 

タリー・メデル/TallieMedel(ベッキー・スレガー:ジョイの恋人)

Biff Wiff(リック:コインランドリーの顧客)

Jenny Slate(デビー:犬を連れた大鼻の女性、コインランドリーの客)

 

スニタ・マニ/Sunita Mani(ミュージカル映画の女王)

アーロン・ラザー/AsronLazar(ミュージカル映画の戦士)

 

アンディ・リー/Andy Le(アルファ・ジャンパー、アナルトロフィー)

ブライアン・リー/Brian Le(アルファ・ジャンパー、スキンヘッドの警備員)

 

西脇美智子(エヴリンのカンフー対戦相手、マルチバースにおける師匠)

 

■映画の舞台

 

アメリカのどこか(ロケ地はカリフォルニア)

 

ロケ地:

アメリカ:カリフォルニア州

Simi Valley/シミバレー

https://maps.app.goo.gl/KJi69j9MjcByhotV6?g_st=ic

 

アメリカ:サンフランシスコ

San Fernando Majers Coin Laundry(エヴリンのコインランドリー)

https://maps.app.goo.gl/9ZFaJzBttN9WtJGL6?g_st=ic

 

アンザ・ボレゴ州立公園

https://maps.app.goo.gl/T5LLZZM4RFYZTEWm6?g_st=ic

 

400National Way(IRSのビルディング)

https://maps.app.goo.gl/fdN2d2UPEMvtgncn7?g_st=ic

 

■簡単なあらすじ

 

コインランドリー店を経営しているエヴリンは、仕事と税金に追われる日々を過ごしていた

気難しい父ゴンゴンが店に現れることになっていたその日、夫ウェイモンドは何かの書類を訴えるだけで手伝ってくれないし、娘ジョイはレズビアンの恋人ベッキーを同伴させてくる

父は厳格な家父長制の化石で、同性愛に理解があるはずもなった

 

みんなが揃ったところで、昼間の用事「IRSへの税金申告」に向かったエヴリンたちだったが、そのエレベーター内にてウェイモンドは意味のわからないことを話かけてくる

相手にしている暇もなかったが、彼の言う「用具室」に気を取られるエヴリン

そして、IRSによる監査が始まってしまう

 

IRSのディアドラは「カラオケ機器の領収書」について詰問するものの、答えに窮して泥沼にハマるエヴリン

なんとか「時間内に再提出」と言うことで猶予を与えられる

だが、店に戻ろうとした矢先、こちらに向かってきたディアドラをエヴリンが殴り倒してしまう

現場に警備員などが集結し、万事休すと思われたが、エヴリンに「謎の声」が聞こえるのである

 

テーマ:視野を広げる方法

裏テーマ:誰もが孤独と戦っている

 

■ひとこと感想

 

マルチバースと言う概念がわからないと難解な作品ですが、単純に考えると「インカムみたいな装置を装着して、普段しない行動をすると行ける」みたいな感じになっていました

並行して存在する世界、すなわち「自分が歩んでいたかもしれない世界」から力を拝借すると意味合いになるのだと思います

 

アカデミー賞にノミネートされている作品で、機会があったのでIMAXで観ましたが、そこまで必要性を感じなかったと言うのが本音ですね

ものすごく単純な物語を、ものすごく複雑に描いていると言う感じになっていて、さらに「下品なパフォーマンスが全開」と言う、人に勧めづらい作品になっていました

 

アクション映画と言うよりは、ドタバタコメディと言う感じで、いろんな世界に生きているミシェル・ヨーさんを楽しむ映画なのかなと思います

個人的には「石同士の追いかけっこ」がツボでしたねえ

 

↓詳しいレビューはこちらから

【映画感想】エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス【後半:ネタバレあり】

 

■関連リンク

Yahoo!映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

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公式HP:

https://gaga.ne.jp/eeaao/


■エッフェル塔 創造者の愛

 

■オススメ度

 

メロドラマが好きな人(★★★)

エッフェル塔について知りたい人(★★)

 

■公式予告編

鑑賞日:2023.3.7(アップリンク京都)

 

■映画情報

 

原題:Eiffel

情報:2021年、フランス&ベルギー&ドイツ合作、108分、R15+

ジャンル:エッフェル塔にまつわる秘匿の恋を描いたラブロマンス映画

 

監督:マルタン・ブルブロン

脚本:トーマス・ビデガン&マルタン・ブルブロン&マーティン・ブロソレット

 

キャスト:

ロマン・デュリス/Romain Duris(ギュスターヴ・エッフェル/Gustave Eiffel:エッフェル塔を設計する建築家)

エマ・マッキー/Emma Mackey(アドリエンヌ・ブルジェス/Adrienne Bourgès:ギュスターヴの元カノ、アントワーヌの妻)

 

ピエール・ドゥランドンシャン/Pierre Deladonchamps(アントワーヌ・ド・レスラック/Antoine de Restac:ギュスターヴの友人、ジャーナリスト)

 

アルマンド・ブーランジェ/Armande Boulanger(クレール・エッフェル/Claire Eiffel:ギュスターヴの娘、長女)

Andranic Manet(アドルフ・サレス/Adolphe Salles:クレールの婚約者、ギュスターヴの部下、新入り)

 

ブルーノ・ラファエリ/Bruno Raffaelli(ブルジェス氏:アドリエンヌの父)

 

アレクサンドル・ステイガー/Alexandre Steiger(ジョン・コンパニオン/Jean Compagnon:ギュスターブの同僚)

Jérémy Lopez(モーリス・ケクリン/Maurice Koechlin:エッフェル塔の原案作成者)

Damien Zanoly(エミール・ノギエ/Émile Nouguier:エッフェル塔の原案作成者)

 

Philippe Hérisson(エドゥアール・ロックロイ/Édouard Lockroy:フランスの通商大臣)

 

■映画の舞台

 

1889年、

フランス:パリ

 

ロケ地:

フランス:パリ

Château de Vaugien/ヴォージャン城(ブルジェス家)

https://maps.app.goo.gl/WpyR4XycyxWdPjVcA?g_st=ic

 

Rue de Bellechasse/ベルシャス通り

https://maps.app.goo.gl/hbqrpM6d1XQHY4vaA?g_st=ic

 

■簡単なあらすじ

 

1889年、アメリカにて「自由の女神像」の建立に寄与したギュスターヴ・エッフェルは、母国フランスに戻って、ボルドーにある橋梁の事業に従事していた

木材が足りずに足場が組めず、作業員の一人がガロンヌ川に投げ出されてしまう

ヴュスターヴは迷わず川に飛び込んで彼を助け、そして、木材の追加購入のためにブルジェス家を訪れることになった

 

ギュスターヴの訴えを受け入れたブルジェスは、邸宅で開催されるパーティーに参加しろと条件をつける

渋々パーティーに参加した彼だったが、そこでブルジェス家の令嬢アドリエンヌと出会い、恋に落ちてしまう

だが、その関係は許されざるものだった

 

それから数年後、ギュスターヴの知名度は上昇し、多くの建造物の設計に携わることになっていた

彼が夢中になっているのは地下鉄の建設だったが、彼の元に3年後に控えた万国博覧会のモニュメントの話が舞い込む

最初は意に介さなかった彼だったが、資金援助のための懇親会にて、友人で記者のアントワーヌの妻と出会うことになり、野心に火がつき始める

 

アントワーヌの妻は、かつて恋仲になったアドリエンヌで、ギュスターヴはその因縁について心を逸らせ、中途半端に終わった恋に身を焦がすことになったのである

 

テーマ:愛と執着

裏テーマ:信念を試す愛

 

■ひとこと感想

 

エッフェル塔の完成秘話という感じに思っていましたが、実際のところはラブロマンス映画になっっていましたね

ギュスターヴ・エッフェルがアドリエンヌと望まぬ再会をしたことで、友人との間に三角関係が出来上がる、というものでした

 

一応は、エッフェル塔の建設技術にもふれ、そのあたりは楽しめますが、第一展望台を作るところがピークになっていて、あとはダイジェストっぽくなっていたのは微妙だったかもしれません

なので、エッフェル塔を建てる映画だと思って観に行くと、とんでもないメロドラマを見せられるということになってしまいます

 

R15+指定なので、イケナイ関係が燃え上がることは想像できますが、アドリエンヌ目線で見ると、当時の抑圧されたものが蘇ります

でも、彼女の父との関係とその後の顛末がややダイジェスト気味だったので、少しばかり唐突感はありましたね

それでも、ギュスターヴ目線で見るメロドラマとしては、一定の水準にはあったかと思います

 

↓詳しいレビューはこちらから

【映画感想】エッフェル塔 創造者の愛【後半:ネタバレあり】

 

■関連リンク

Yahoo!映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

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公式HP:

https://eiffel-movie.jp/


茶飲友達

 

■オススメ度

 

高齢者風俗に興味のある人(★★★)

孤独について考えてみたい人(★★★)

 

■公式予告編

鑑賞日:2023.3.7(アップリンク京都)

 

■映画情報

 

情報:2023年、日本、135分、PG12

ジャンル:高齢者専門風俗を巡る孤独と葛藤を描いたヒューマンドラマ

 

監督&脚本:外山文治

 

キャスト:

岡本玲(佐々木マナ:高齢者専門の買春クラブ「茶飲友達」の代表)

 

【茶飲友達のティーガールズ】

磯西真喜(国枝松子/若葉:夫に先立たれた孤独な未亡人)

瀧マキ(道子:ティーガールズのNo1)

長島悠子(鞠子:ティーガールズのNo2)

岬ミレホ(カヨ:パチンコジャンキー)

百元夏繪(千鶴子:ベテランの白髪老女)

 

【茶飲友達のスタッフ】

海沼未羽(浅倉千佳:母親とは何かを自問する若者)

中山求一郎(鷹木匠:キレやすい送迎スタッフ)

アサヌマ理紗(鶴田智美:落ち着き払うスタッフ)

鈴木武(内藤良樹:父に差し入れをする送迎スタッフ)

佐野弘樹(葛西淳:天パの送迎スタッフ)

光永聖(中町慧:先生と呼ばれる法律の専門家)

 

【茶飲友達の利用者】

渡辺哲(時岡茂雄:妻に先立たれた利用客)

池浪玄八(杉浦健一:松子の利用客)

五頭岳夫(田村清彦:老人ホームの利用客)

 

【その他】

名越志保(佐々木千草:マナの母)

重岡サトル(佐々木孝太郎:マナの弟)

 

福田温子(菊池弥生:女刑事)

 

■映画の舞台

 

都内某所

 

ロケ地:

東京都:江戸川区

ヴィラ ドゥ のぞみ(老人ホーム)

https://maps.app.goo.gl/VNoqLkKCxxNtpeu28?g_st=ic

 

東京都:墨田区

サンタウン 立花(スーパー)

https://maps.app.goo.gl/TXtwk92szTr5Godn7?g_st=ic

 

■簡単なあらすじ

 

都内某所で「茶飲友達」という高齢者向けの買春クラブを経営しているマナは、町で見かけた悩める高齢者をターゲットにして、クラブへの勧誘を勧めていた

彼女らは新聞の三行広告で相手を募り、会員数の目標は1000人と、その規模は徐々に拡大しつつあった

 

ある日、スーパーで万引きをした主婦・松子を助けたマナは、彼女に「茶飲友達」への勧誘を促す

孤独を癒したいと考えていた松子はその話に乗り、初出勤を迎えることになった

 

マナは社会のセーフティネットを公言して、ファミリーの住処を作っている

だが、彼女の母・千草は末期癌で闘病中にも関わらず、その関係性の悪さから疎遠になっていた

弟・孝太郎から動画が送られてくるものの、一向に自宅に帰ろうとはしないのである

 

テーマ:家族とは何か

裏テーマ:高齢者の孤独

 

■ひとこと感想

 

実際にあった事件をベースに作られている作品で、これまでにタブー視されていた高齢者の風俗に対して真っ向から切り込んでいます

性的描写もそこそこあって、さすがに隠してはいますが、演技をした人たちの俳優魂はすごいものがあります

 

社会的なテーマを扱いつつ、それを老人だけにシフトせずに、そこに集う若者にもフォーカスを当てていましたね

家族問題を扱っていますが、根本は「女性とは何か」みたいなところに行き着いているように思います

 

ポスタービジュアルで高齢者の胸をさわっているものでしたが、まさかの高齢者風俗を取り扱っていて、ガッツリとその描写があったのは驚きました

高齢者の性はタブー視されている面がありますが、映画などのメディアではエンタメ度が低く需要が低いと思われがちなのですね

でも、この高齢化社会の中で、健康寿命が伸びているので、需要というのは変化していくのかなと思います

 

↓詳しいレビューはこちらから

【映画感想】茶飲友達【後半:ネタバレあり】

 

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公式HP:

http://teafriend.jp/


ブラックライト

 

■オススメ度

 

リーアム兄さんが暴れるのを観たい人(★★★)

 

■公式予告編

鑑賞日:2023.3.8(イオンシネマ久御山)

 

■映画情報

 

原題:Blacklight

情報:2022年、オーストラリア、104分、G

ジャンル:FBI捜査官を救う「フィクサー」がFBIの陰謀に巻き込まれる様子を描いたアクション映画

 

監督:マーク・ウィリアムズ

脚本:ニック・メイ&マーク・ウィリアムズ

 

キャスト:

リーアム・ニーソン/Liam Neeson(トラヴィス・ブロック/フィクサー:FBI長官直属の潜入捜査官)

エミー・レイバー=ランプマン/Emmy Raver-Lampman(ミラ・ジョーンズ:「ワシントン・ニュースサイクル」のジャーナリスト)

 

テイラー・ジョン・スミス/Taylor John Smith(ダスティ・クレイン:追われるFBI潜入捜査官)

エイダイ・クイン/Aidan Quinn(ガブリエル・ロビンソン:FBI長官、トラヴィスの旧友)

 

Claire van der Boom(アマンダ・ブロック:トラヴィスの娘)

Gabriella Sengos(ナタリー・ブロック:トラヴィスの孫、アマンダの娘)

 

Tim Draxl(ドリュー・ホーソーン:ネタを横取りするミラの上司)

 

Melanie Jarnson(ソフィア・フロレス:殺される政治家)

Andrew Shaw(ジョーダン・ロックハート:轢き逃げ犯)

Zac Lemons(ウォレス:ソフィアの運転手)

 

■映画の舞台

 

アメリカ:ワシントンD.C.

 

ロケ地:

オーストラリア:キャンベラ

Australian Captal Territory/オーストラリア首都特別地域

https://maps.app.goo.gl/RFHceFza1KXDNpuJA?g_st=ic

 

オーストラリア:ヴィクトリア州

メルボルン

Highpoint Shopping Centre/ハイポイント・ショッピング・センター

https://maps.app.goo.gl/iM1M65pnT3Ug2T4fA?g_st=ic

 

オーストラリア:ヴィクトリア州

サウス・ワーフ

Melbourne Convention Centre/メルボルン会議場と展示場(近代歴史博物館)

https://maps.app.goo.gl/D9S2b18Dv8D6ycXB9?g_st=ic

 

■簡単なあらすじ

 

脅迫神経症を患っているベトナム退役軍人のトラヴィスは、今ではFBI長官ロビンソンの直轄の部下として、FBI捜査官を助ける任務に従事していた

彼には娘のアマンダと孫のナタリーがいたが、彼の強迫的な生活に嫌気がさしていて、今は距離を置いていた

 

トラヴィスの任務は精神的に異常を来した捜査官を助けるというもので、現場から救出するのが主な役割だった

盗聴器を仕掛けたことがバレて住民に追い込まれている捜査員とか、ターゲットの死亡によって精神的に参っている捜査官などを本部に連れ帰っていた

 

ワシントンD.C.では人権活動が盛んで、時の政権打倒のために政治家がスローガン「GAME OVER」を掲げてホワイトハウス前で該当演説が盛んになっていた

その中心人物である政治家のソフィア・フローレスは民衆の支持も高かった

 

ある夜、ソフィアは何者かによって轢き殺されてしまう

そして、その事件は普通に報道されるものの、何者かがワシントン・ニュースサイクルのミラ・ジョーンズ記者に情報を流そうとしていた

その男はソフィアの恋人として潜入捜査をしていたダスティで、その動きを察知したFBIは彼の確保に向かう

そして、その役割はトラヴィスに一任されることになったのである

 

テーマ:仕事を家庭に持ち込むな

裏テーマ:旧友でも許せないラインはある

 

■ひとこと感想

 

リーアム兄さんが暴れるということだけ知って参戦

ボディダブルの人がリアリティ出すために演技をしていて泣けてきますね

いつもの感じでFBIが暗躍する話なのですが、退役軍人とFBIを抜いたスパイ系のアクション映画って存在しないんじゃないかと思うぐらいに既視感がありました

でも、戦い方に少しだけ工夫があって、悪用できそうな戦い方を随分と披露してくれています

 

FBIの闇に切り込むジャーナリスト女子会が奮闘していましたが、編集長の兄ちゃんはとばっちりもいいところでしたね

ミラの強運っぷりが目立ちましたが、敵がしょぼすぎて泣けてきます

 

映画もどんなに派手に終わるのかなと思ったら、最後の戦いが思いっきり地味で、「ええ、これで終わるの?」という感じになっていましたねえ

全編まさかのメルボルン撮影で、冒頭の演説の背景だけワシントンの映像をパッチワークしていたように思えました

 

全体的に地味すぎるので、リーアム兄さんのファンか、2時間ちょうどスケジュールが空いてしまった人向けのムービーに仕上がっていましたね

 

↓詳しいレビューはこちらから

【映画感想】ブラックライト【後半:ネタバレあり】

 

■関連リンク

Yahoo!映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

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公式HP:

https://klockworx-v.com/blacklight/


丘の上の本屋さん

 

■オススメ度

 

古典の書籍が登場する映画が好きな人(★★★)

老人と少年の交流の物語が好きな人(★★★)

 

■公式予告編

鑑賞日2023.3.9MOVIX京都)

 

■映画情報

 

原題Il diritto alla felicita(幸福への権利)

情報2021年、イタリア、84分、G

ジャンル:丘の上にある古本屋を舞台に、そこに集う人々を描いたヒューマンドラマ

 

監督&脚本:クラウディオ・ロッシ・マッシミ

 

キャスト:

レモ・ジローネ/Remo Girone(リベロ:書店「LIBRERIA」を経営する老人)

ディディー・ローレンツ・チュンプ/Didie Lorenz Tchumbu(エシエン:ブルキナファソから来た少年)

 

コッラード・フォルトゥーナ/Corrado Fortuna(ニコラ:書店の隣のカフェの店員)

アンナマリア・フィッティバルディ/Annamaria Fittipaldi(キアラ:雇い主に頼まれてフォトブックを探している女性)

 

ミーニ・オパディア/Moni Ovadia(メデゥーサ文庫を集めている収集家)

ピノ・カラブレーゼ/Pino Calabrese(自分の著作を探す教授)

フェデリコ・ペロッタ/Federico Perrotta(ボジャン:ゴミ箱から本を見つけては売りにくる移民の男)

ラポ・ブラスキ/Lapo Braschi(ヒトラーの『我が闘争』を探しているスキンヘッドの男、イタリア人)

バレンティーナ・オッラ/Valentina Olla(SM趣味の女性)

ビアージョ・イアコヴェッリ/Biagio Iacovelli(発禁本に興味を持つ神父)

 

Liliana Fiorelli(1957年の日記の声、ミクーレを慕う家政婦)

 

■映画の舞台

 

イタリア:アブルッツォ州

テーラモ県チヴィ・テッラ・デル・トロント/Civitella del Tronto

https://maps.app.goo.gl/eZNv2DVwkcbqkyz47?g_st=ic

 

ロケ地:

イタリア:アブルッツォ州

テーラモ県チヴィ・テッラ・デル・トロント

フィリッピ・ペーペ広場

https://maps.app.goo.gl/dvjiPmRgH5ScfVkr5?g_st=ic

 

■簡単なあらすじ

 

イタリアの小高い丘の町に住むリベロは、広場のある通りで古本屋を開いていた

朝イチには移民のボジョンがゴミ箱から拾った本を売りに来て、隣のカフェの店員ニコラはコーヒーを淹れてくれる

店は発禁本を含めた古書が整理されて並んでいた

 

ある日、エシエンというブルキナファソから来た少年が店に訪れた

リベロは「好きなのを貸してあげる」と言い、彼は「ミッキーマウス」の漫画本を借りて帰る

庭園で読書をするエシエンは、読み終えるとまた一冊借りるという感じで、毎日のようにリベロの店を訪れた

 

何回か訪れた後、リベロは「漫画は卒業だ」と言って小説を手渡す

そして「読んだら感想を聞かせて」と告げた

リベロは店の本は読み尽くしていて、今夢中になっているのはボジョンが拾ってきた一冊の日記帳だった

1957年頃に書かれたある女性の日記には、家政婦をして、恋人とアメリカに行きたいと綴られていた

彼は、その女性の物語を追いながら、エシエンに多くの書籍を読ませていくのであった

 

テーマ:幸福に必要な素養

裏テーマ:古典を読む意味

 

■ひとこと感想

 

古本屋経営をしていたので、そりゃあ迷わずに参戦いたしました

イタリアののどかな風景と、石造りの町が魅力的で、登場する古典も有名なものばかりでしたね

古書店は小規模なもので、儲かっている感じはありませんが、本好きが趣味でやっているという感じが心地良い空間を演出していました

 

ブルキナファソ(アフリカ西部寄りの内地)から来たエシエンとの古典のやりとりと、ボジャンが拾ってきた家政婦の日記がメインになっていて、物語の起伏としてはそれほどありません

淡々と進んでいくし、劇的なシーンもサラッとしたものになっているので、エンタメ度はやや低めでしょうか

 

登場する本はほぼ古典ばかりで、マニアックなものをマニアが買っていくシーンも多くありました

本の案内人になるには相当な読書量が必要で、店に読む本がなくなったリベロは、家政婦の日記を読み始めていました

この日記がうまく書かれていて、一日一日の出来事と心理が巧みに描かれていました

 

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【映画感想】丘の上の本屋さん【後半:ネタバレあり】

 

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公式HP:

http://mimosafilms.com/honya/


ホーリー・トイレット

 

■オススメ度

 

ワンシチュエーション・スリラーが好きな人(★★★)

 

■公式予告編

鑑賞日2023.3.9(アップリンク京都)

 

■映画情報

 

原題Ach Du Scheisse!、英題:Holy Shit!

情報2021年、ドイツ、90分、PG12

ジャンル:仮設トイレで動けなくなった男が脱出を試みるワンシチュエーション・スリラー&コメディ映画

 

監督&脚本:ルーカス・リンカー

 

キャスト:

トーマス・ニーハウス/Thomas Niehaus(フランク・ラム:仮設トイレに閉じ込められる建築家)

 

ギデオン・ブルクハルト/Gedeon Burkhard(ホルスト・ヴォルフ:次期市長に立候補する男、フランクのビジネスパートナー)

 

オルガ・フォン・ラックヴァルト/Olga von Luckwald(マリー:フランクの恋人)

フリーデリッケ・ケンプター/Friederike Kempter(ドルテ・グリュン:自然保護活動家)

 

 

■映画の舞台

 

ドイツ:バイエルン州

ブラスデッテン(架空)

 

ロケ地:

スタジオ内セット

 

■簡単なあらすじ

 

土地開発に携わっていた建築家のフランクは、ある場所で気を失って倒れていた

ストリッパーが踊る妄想が尽きた彼は、次第に状況を把握していく

プラスチックの壁に、大きな穴、色んなレバーがあって、救命道具なども備え付けられている

視界が生き返るごとに、その場所の不明瞭さが浮き彫りになってくる

 

意識がはっきりと戻った時、フランクは額にできた傷と、腕を貫通するスチールバーを認識する

そこで彼は、激痛とおびただしい流血を目の当たりにするのである

 

外からは何かのセレモニーのマーチングバンドの音が聞こえ、聞き覚えのある声が鳴り響く

フランクはそこがどこであるかを少しずつ思い出し、何があったのかの記憶を辿ろうとする

そして、ここが友人ホルストと開発していたリゾートホテル予定地であることを思い出し、仮設トイレの中にいることが判明する

 

現場では撤去予定の邸宅を爆発させる手筈になっていて、そのカウントダウンが近づいていたのである

 

テーマ:野心と暴走

裏テーマ:愛の行先

 

■ひとこと感想

 

この映画にテーマなんてものがあるのかわかりませんが、ともかく理不尽な仕打ちに耐えていく中で、状況を把握していく流れになっていました

このシチュエーションでどうやったら面白くなるか、というネタの凝縮になっていて、さまざまなアイデアがありました

ただし、最初からやっていることの本質はほとんど同じなので、少しばかりダレる展開になっていました

 

リアリティを考える意味はほとんどありませんが、とにかく「痛い」映画でしたね

冒頭のストリッパーのご褒美シーンはアレですが、なんで仮設トイレにあんなチラシが貼っているのか謎でしたねえ

 

ワンシチュエーション・スリラーということで、どうやって窮地を作り続けるかが鍵になっていますが、ボブがホルストを連れてくるところがピークでしたね

その後のグダグダな展開と、恋人とのラブラブなやり取りは「この期に及んで何をしているのか」とツッコみたくなってしまいます

 

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【映画感想」ホーリー・トイレット【後半:ネタバレあり】

 

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公式HP:

https://holy-toilet.com/


もう歩けない男

 

■オススメ度

 

四肢麻痺の日常を体感したい人(★★★)

実話系のヒューマンドラマが好きな人(★★★)

 

■公式予告編

鑑賞日2023.3.9(アップリンク京都)

 

■映画情報

 

原題Adam/Quad

情報2020年、アメリカ、100分、R15

ジャンル:不注意で四肢麻痺になった若者を描いたヒューマンドラマ

 

監督マイケル・アッペンダール

脚本:マイク・ヤングマイケル・バークロビン・ファイトブレット・ジョンソン

 

キャスト:

アーロン・ポール/Aaron Paul(アダム・ニスカー/Adam Niskar:不注意で四肢麻痺になるやり手のビジネスマン)

 (幼少期:Brandon Muzzey

 

ジェフ・ダニエルズ/Jeff Daniels(ミッキー:アダムの上司)

 

トム・ベレンジャー/Tom Berenger(ジェリー・ニスカー:アダムの父)

 (若年期:Barton Bund

セリア・ウェストン/Celia Weston(アーリーン・ニスカー:アダムの母)

 (若年期:Valentina Arnold

マイケル・ウェストン/Michael Weston(ロス・ニスカー:アダムの兄)

 (幼少期:Gabriel Anderson

 

レナ・オリン/Lena Olin(エフゲニア/Yevgenia:アダムを担当するロシア人介護士)

 

トム・サイズモア/Tom Sizemore(ラッキー:四肢麻痺の患者、車の運転を教える)

 

シャノン・ルシオ/Shannon Lucio(クリスティーン:アダムと恋仲になるバーで働く女)

 

■映画の舞台

 

アメリカ:

デトロイト

 

ロケ地:

アメリカ:ミシガン州

 

■簡単なあらすじ

 

保険会社の営業として手腕を発揮しているアダムは、充実した毎日を送っていて、自身にみなぎる人生を満喫していた

ある夜、バーに入ったアダムは、そこで働いているクリスティーンに積極的にアプローチをかけた

「負けた」クリスティーンはやがてアダムと恋仲になっていき、順調に愛を育んでいた

 

ある日、昇進が決まったアダムは湖畔のコテージでハメを外し、池へとダイブしてしまう

だが、そこは浅瀬になっていて、彼はそこに頭を強く打ち付けてしまうのである

それによって頚椎は粉砕され、彼が目覚めた時には四肢麻痺が残る状態になってしまっていたのである

クリスティーンも彼の元を去り、リハビリに明け暮れる日々を過ごすことになった

 

順調に回復を見せ、半年後には自宅での療養に移ることになる

だが、わがままで横柄な生活が介護士と合わず、次々にクビにしてしまう

そして、彼の元にロシア人の介護士エフゲニアがやってきた

彼女はそんな彼の言動に動じることなく、できる限りのことを自分でさせていく

アダムはようやく人として接してくれる介護士と出会い、回復に向けての生活を取り戻していくのであった

 

テーマ:再生のための活力

裏テーマ:必要な人はやがて現れる

 

■ひとこと感想

 

パンフレットもなく、どんな内容なのかの情報もあまりない中、意外と評価高めに見えたために参戦

自業自得すぎる事故に唖然としてしまいますが、そこから先もわがまま放題なので、どのスタンスで見れば良いのか悩んでしまいます

 

物語は、ロシア人介護士エフゲニアが登場するところが本編になっていて、それらは実話をベースに紡がれた再生の日々でした

周囲が気を遣って接していく中、彼女だけはアダムに厳しめに接していき、彼の反骨心を刺激していきます

そんな荒療治が功を奏したのか、少しずつ動けるようになっていくスピードにリアルさを感じてしまいます

 

物語はやや美化された印象がありますが、自分で転んで立ち上がるというものなので、応援というよりは傍観に近い印象があります

アダムはどちらかといえば傍若ではありますが、人を惹きつける要素はあったように思えました

 

↓詳しいレビューはこちらから

【映画感想】もう歩けない男【後半:ネタバレあり】

 

■関連リンク

Yahoo!映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

https://movies.yahoo.co.jp/movie/386539/review/c9fbbe21-de27-4182-8a1c-52696764affa/

 

公式HP:

https://adam-movie.jp/


オットーという男

 

■オススメ度

 

頑固ジジイの変化を見たい人(★★★)

王道のドラマを見たい人(★★★)

 

■公式予告編

鑑賞日:2023.3.10

 

■映画情報

 

原題A Man Called Otto

情報2022年、アメリカ、126分、G

ジャンル:妻に先立たれた頑固爺さんが新しい隣人とふれ合う中で変化していくヒューマンドラマ

 

監督マーク・フォスター

脚本デビッド・マギー(オリジナル脚本:ハンネス・ホルム、2015年)

原作フレデリック・バックマン/Fredrik Backman(『A Man Called Ove(邦題:幸せなひとりぼっち、2013年)』)

 

キャスト:

トム・ハンクス/Tom Hanks(オットー・アンダーソン/Otto Anderson:妻に先立たれた気難しい老人)

 (若年期:Truman Hanks

 (少年期:Bodhi Wilson

 

マリアナ・トレビーニョ/Mariana Treviño(マリソル:オットーの向かいに引っ越してくるメキシコ人)

マヌエル・ガルシア=ルルフォ/Manuel Garcia-Rulfo(トミー:マリソルの夫)

Christiana Montoya(ルナ:マリソルの娘、7歳)

Alessandra Perez(アビー:マリソルの娘、5歳)

 

レイチェル・ケラー/Rachel Keller(ソーニャ:オットーの亡き妻)

 

キャメロン・ブリットン/Cameron Britton(ジミー:オットーのご近所さん、ゆっくりウォーキング)

マック・ベイダ/Mack Bayda(マルコム:オットーの家にチラシを配る青年)

 

ファニタ・ジェニンングス/Juanita Jennings(アニータ:オットーのご近所さん、ソーニャの親友)

 (若年期:Emonie Ellison

ピーター・ローソン・ジョーンズ/Peter Lawson Jones(ルーベン:アニータの夫、オットーの旧友)

 (若年期:Laval Schley

 

Kelly Lamor Wilson(シャリ・ケンジー:SNSリポーター)

 

Max Pavel(アンディ:オットーのご近所さん、柔軟体操)

Kailey Hyman(バーブ:オットーのご近所さん、犬散歩)

 

■映画の舞台

 

アメリカ:ペンジルバニア州

ピッツバーグ

 

ロケ地:

アメリカ:ペンシルバニア州

Sewickley(墓地)

https://maps.app.goo.gl/o34qumTb52EETuXj9?g_st=ic

 

Ambridge(ベーカリー)

https://maps.app.goo.gl/aTu9C42A4ZWSB3TPA?g_st=ic

 

Pittsburgh/ピッツバーグ(ホームセンター)

https://maps.app.goo.gl/BPCrPjnSuQ89tTfB9?g_st=ic

 

■簡単なあらすじ

 

70歳になるオットーは、妻に先立たれ、孤独な日々を過ごしていた

ある日、意を決してホームセンターに向かった彼は、そこでロープと金具を買って帰宅する

リビングの天井にそれを固定して自殺を試みようとしたオットーだったが、重みに耐えられずに失敗してしまう

 

翌日、オットーの住む区画に新しい家族が引っ越してきた

メキシコからやってきた家族で、小さな娘が二人いて、にぎやかな家族だった

挨拶に来た彼らを無碍に扱ったオットーに対して、「あなたはいつもそうなの?」とマリソルは苦言を呈した

 

オットーは日課として区画の見回りをしていて、私有地に勝手に入ってくる車を見張ったり、ゴミの分別などで小言をいう

誰もがオットーを煙たがっているように思えたが、それは単なる日常の一コマに過ぎなかったのである

 

テーマ:死ねない理由

裏テーマ:人生のギフト

 

■ひとこと感想

 

気難しい爺さんが煙たがられている話かと思っていましたが、それには理由があって、その理由は住民が知っているというものになっていました

そこに新しい家族がやってきて、住人たちの歪な日常に新しい風を吹き込んできます

 

オットーがマリソルの一家と出会うことで、何度も自殺を邪魔されるのですが、その都度に「彼が生き残る意味」というものを考えさせられます

妻に先立たれたことで生きる意味を見失う中で、その先には何もないと感じる

そして、オットーの現在がどのようにできたのかをマリソルとの関わりの中で思い出していくというストーリーになっていました

 

そこまで真新しい物語ではありませんが、演出と構成がとても丁寧で、わかっていても涙腺を刺激する内容になっています

生きていく中で、妻の存在は消えてしまったけど、妻が生きた証が残っている

それによって、オットーは余命をまっとうする旅に出ることができたのではないでしょうか

 

↓詳しいレビューはこちらから

【映画感想】オットーという男【後半:ネタバレあり】

 

■関連リンク

Yahoo!映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

https://movies.yahoo.co.jp/movie/386563/review/606fb8de-07c0-4620-afc4-2b4d0c151152/

 

公式HP:

https://www.otto-movie.jp/


小さき麦の花

 

■オススメ度

 

静かな農村のドラマを堪能したい人(★★★)

 

■公式予告編

鑑賞日:2023.3.11(京都シネマ)

 

■映画情報

 

原題烟(埃の中に隠れる)、英題:Return to Dust(埃に還る)

情報2022年、中国、133分、G

ジャンル:ある貧困の農村にて、押し付けられた結婚をする夫婦を描いたヒューマンドラマ

 

監督&脚本:リー・ルイジュン

 

キャスト:

ウー・レンリン/武仁林(マー・ヨウティエ/马家の四男、クイインとお見合い結婚をする寡黙な農夫)

ハイ・チン/海清(ツィオ・クイイン/:内気で体に障がいをもつ女性、ヨウティエの妻)

 

チャオ・トンピン/赵登平(マ・ヨウトン/马有铜:马家の三男、ヨウティエの兄)

 

ヤン・クアンルイ/杨光锐(チャン・ヨンフーの息子)

 

■映画の舞台

 

2011年、

中国:農村地帯

甘粛省、張掖市花牆子村/チャンイエ市

ホアチャンツ村

https://maps.app.goo.gl/V5VF2t63bAHRid5p9?g_st=ic

 

ロケ地:

中国:

Gaotai  Gansu/甘粛省高台県

https://maps.app.goo.gl/nzwk6vct7929TxKy6?g_st=ic

 

■簡単なあらすじ

 

中国甘粛省、張掖市花牆子村にて農夫として働いているヨウティエは、寡黙で内気な性格をしていて、今は兄のメイホンの家に居候をしていた

メイホンには妻と成人した息子が二人いて、ヨウティエを置いておく場所はなかった

 

ある日、下半身に障害を持つクイインをヨウティエに押し付けようと考えた両家族は、お見合いを強行させて、二人を結婚させた

二人は住処を探し、ようやく空き家を見つけて住み始める

だが、「空き家を壊すと補助金が出る」という国の政策によって、二人の住処もあっさりと奪われてしまった

 

そこでヨウティエは泥をこねてレンガを作り、藁葺きをしたためて家を作り始める

また、麦の収穫時期も訪れ、二人は生きる糧を徐々に得ていく

だが、思いもよらない事態にて、ヨウティエの未来に暗雲が立ち込めるのであった

 

テーマ:自分を救うのは自分

裏テーマ:死場所の探し方

 

 

■ひとこと感想

 

SNSでバズった奇跡の映画というふれ込みでしたが、若者がこの映画を観てバスらせた意味はよくわかりませんでした

癒しがあったのかどうかはわかりませんが、暗に漂う体制への批判というものを感じ取ったのかもしれません

 

物語は、農村のひと組の夫婦の顛末を描いていて、家族、村、市、国から見捨てられている様を描いていきます

搾取され、良いように使われている二人ですが、そんな中でも土着を目指して真剣に生きていきます

彼らが作り上げた家は圧巻で、その前段階のレンガを作るシーンも印象的でした

 

映画としてはセリフ量も少なく淡々としたもので、ある夫婦の日常を切り取ったドキュメンタリーにも見えます

肌をふれ合わせるシーンもなければ、求愛の衝動もありません

でも、この夫婦の日常には、愛を感じずにはいられません

検閲が入ったとされるエンディングですが、加筆されたものを持ってしても、監督の描きたかったものはブレずに描けたのかなと感じました

 

↓詳しいレビューはこちらから

【映画感想】小さな麦の花【後半:ネタバレあり】

 

■関連リンク

Yahoo!映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

https://movies.yahoo.co.jp/movie/385398/review/3b53ff0b-51e6-4bd2-a5be-4347eac7ffdb/

 

公式HP:

https://moviola.jp/muginohana/

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投稿者 Hiroshi_Takata

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