■映画鑑賞まとめ■
4月、第2週(2023.4.10〜2023.4.16)
Contents
■パリタクシー
■オススメ度
現代のパリ巡りをしたい人(★★★)
女性の不遇の歴史を知りたい人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2023.4.10(MOVIX京都)
■映画情報
原題:Une belle course(美しい街並み)、英題:Driving Madeleine(ドライブするマドレーヌ)
情報:2022年、フランス、91分、G
ジャンル:老人ホームに向かう老女とともに散策するタクシードライバーを描いたヒューマンドラマ
監督:クリスチャン・カリオン
脚本:シリル・ジェリー&クリスチャン・カリオン
キャスト:
リーヌ・ルノー/Line Renaud(マドレーヌ・ケレール/マドレーヌ・アグノー:老人ホームに向かう老女)
(若年期:アリス・イザーズ/Alice Isaaz)
ダニー・ブーン/Dany Boon(シャルル・ホフマン:マドレーヌを乗せるタクシードライバー)
ジェレミー・ラユルト/Jérémie Laheurte(レイモン・アグノー/レイ:マドレーヌの夫)
グウェンドリーヌ・アモン/Gwendoline Hamon(ドニーズ・ケレール:マドレーヌの母、演劇の衣装係)
Hadriel Roure(マチュー:シャルルとマットの息子)
(成人期:Thomas Alden)
Elie Kaempfen(マット:マドレーヌの恋人、アメリカ軍人、マチューの父)
ジュリー・デラルム/Julie Delarme(カリーヌ・ホフマン:シャルルの妻、看護師)
Léonie Carion(ベティ:シャルルの娘)
■映画の舞台
フランス:パリ
ブリ=シュル=マルヌ/Bry-Sur-Marne(マドレーヌの実家、スタート地点)
https://maps.app.goo.gl/p24Ej6e9HT5ehiwu7?g_st=ic
ヴァンセンヌ/Vincennes(マドレーヌの生家、父の墓標)
https://maps.app.goo.gl/HBAVQVqiCVYHBiJM9?g_st=ic
パルマンティエ通り/Ave Parmentier(スプレンドール劇場があった周辺)
https://maps.app.goo.gl/rAsGa3YDcg191FwLA?g_st=ic
パレ・ド・ジャスティス/Palais De Justice De Paris(裁判所)
https://maps.app.goo.gl/cJUVshNYueinvjFU8?g_st=ic
クルブヴォワ/Courbevoice(老人ホームのある場所)
https://maps.app.goo.gl/SHejoWtiTGHgS1T77?g_st=ic
ロケ地:
フランス:パリ
■簡単なあらすじ
失職の危機寸前のタクシードライバーのシャルルは、家計が落ち着かず、医者の兄・ダニエルに助けを求めようとしていた
ある日、そんな彼の元にブリ=シュル=マルヌ(パリの東南)からクルブヴォワ(パリの北西)に行く老女を連れて行く仕事が入る
少しでも稼ぎたいシャルルは仕事を快諾し、出発点へと向かった
そこにいたのは老人ホームに向かうマドレーヌという女性で、彼女は「寄り道をしてほしい」とシャルルにお願いする
生家や昔働いていた劇場跡などを見て回っていた2人だったが、赤信号無視をしてしまい、警察に止められてしまう
だが、マドレーヌの機転で難を逃れることができた
マドレーヌは「心臓に持病があって」と担当した婦警に陳情し、ある書類を見せていた
2人は車中で昔の恋バナをしながら、数奇で激動のマドレーヌの人生にふれていく
初恋と結婚、そして社会的制裁
時代の波に飲み込まれた彼女は、ある日を境に「有名人」になってしまうのであった
テーマ:最期のドライブ
裏テーマ:薄れゆく生きた証
■ひとこと感想
老女をホームに連れて行くという話で、どのような盛り上がりを見せるのかと思っていましたが、意外なほどに濃密なドライブになっていました
マドレーヌが何者なのかを追っていく流れで、初対面のシャルルに「そこまで話すのか〜」という感じで驚きました
おそらくは、こう言ったことを話せるのは「最期」だと感じていたのかもしれません
映画は「パリの5月革命」の激動の時代を生きた女性の半生を振り返るというもので、それを夫婦仲が愛で満ちているけど生活がままならないシャルルが聞くところに意味があります
冒頭で、兄に頼ろうとするシャルルは、マドレーヌの人生に感化されて、なんとか自分自身で越えていこうと考えます
この想いを妻にも感じて欲しかったのでしょう
映画は、終着点の見える旅で、回想録の中でしかサプライズは起こりません
でも、このような時代を生きた人の、生の声を聞くことはとても大切です
生きるという理不尽の嵐の中で、過去を話せるようになるまでに、どれだけの葛藤があったのかは計り知れません
↓詳しいレビューはこちらから
■関連リンク
Yahoo!映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://movies.yahoo.co.jp/movie/386865/review/47f51426-1eb8-4c2f-bb4e-6c17fa778819/
公式HP:
https://movies.shochiku.co.jp/paristaxi/
■ガール・ピクチャー
■オススメ度
青春期に女の子たちの生態を見たい人(★★★)
フィンランド映画に興味のある人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2023.4.10(アップリンク京都)
■映画情報
原題:Tytöt tytöt tytöt(女の子、女の子、女の子)、英題:Girl Picture
情報:2022年、フィンランド、101分、PG12
ジャンル:年頃の女子たちのセックスの悩みを描いた青春映画
監督:アッリ・ハーパサロ
脚本:イロナ・アハティ&ダニエラ・ハクリネン
キャスト:
アーム・ミロノフ/Aamu Milonoff(ミンミ:スムージースタンドで働く女子高生)
エレオノーラ・カウハネン/Eleonoora Kauhanen(ロンコ:ミンミの親友)
リンネア・レイノ/Linnea Leino(エマ:大会を控えるフィギュアスケーター)
Sonya Lindfors(タージャ:エマのコーチ)
Cécile Orblin(カロリーナ:エマの母)
Oona Airola(サンナ:ミンミの母)
Yassin Ei Sayed(ライオネル:ミンミの義弟、4歳)
Mikko Kauppila(ヤルモ:ロッコに気があるスムージーバーの客)
Amos Brotherus(シピ:金持ちの同級生)
Bruno Baer(カレ:ムーミンマグカップの同級生)
Nicky Laaguid(ヘンカ:ロンコに◯◯させる同級生)
Oksana Lommi(フリーダ:誕生日パーティーを開催する同級生)
■映画の舞台
フィンランドのどこか
ロケ地:
フィンランドのどこか
■簡単なあらすじ
スムージーバーでアルバイトをしているミンミとロッコは、ルームシェアをする親友で、悩み事はセックスのことばかりだった
スミージーバーのバイトには同級生たちも通っていて、ロンコに気がある青年・ヤルモとか、フィギュア代表選手のエマたちのグループも来ている
ミンミがエマをからかったことで険悪になるものの、ミンミはますます彼女に興味を持つようになっていた
ある日、クラスメイトのフリーダのバースディパーティに行ったミンミとロンコ
ロンコは目当ての男に色目を使いながら接近するも、下手な会話でジ・エンド
ミンミはプールサイドでぼっちを決め込んでいるエマを見つける
ミンミはトリプルルッツができなくなって悩んでいたが、ミンミはフィギュアのことは全くわからない
「やって見せて」というミンミに、エマはプログラムの流れを説明しながら踊り始めた
それから2人は急接近し、体を求め合う関係になる
だが、ロンコの方が頭でっかちで失敗ばかりを重ねていき、少しずつ距離ができてしまうのであった
テーマ:素直になれない理由
裏テーマ:セックスよりも欲しいもの
■ひとこと感想
フィンランドのJK事情は全く知りませんが、仲の良い3人組のあれこれかなあと思っていましたが、実はLGBTQ+絡みだったのは驚きました
ロッコはノンなのでミンミとはそういう関係になりませんが、未体験特有の勉強しすぎ感が出ていましたね
ミンミはバイなのかレズなのかわかりませんが、経験はあるように思えます
とにかくセックスのことしか考えていない感じになっていて、微笑ましいほどにぶっ飛んでいましたね
スクールカーストがあるのかは分かりませんが、随分とフリーなんだなあと思わせます
物語は三者三様の心のすれ違いを描いていきますが、そこまで深刻な事態にはなりません
どこか突き抜けた感じになっていて、基本的にみんなあまり深くは悩まないようでした
この辺りが国民性なのかわかりませんが、陰湿さはさほど感じず、表現が直接的だったのが印象的だったと思います
↓詳しいレビューはこちらから
■関連リンク
Yahoo!映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://movies.yahoo.co.jp/movie/385794/review/b7b59003-2504-4a89-9f7b-69e91516992e/
公式HP:
https://unpfilm.com/girlpicture/
■ジョージア、白い橋の上で逢いましょう
■オススメ度
ジョージア映画に興味のある人(★★★)
からだ入れ替わり系に興味のある人(★★)
■公式予告編
鑑賞日:2023.3.10(アップリンク京都)
■映画情報
原題:რას ვხედავთ როდესაც ცას ვუყურებთ?、英題:What Do We See When We Look at the Sky?(空を見上げたら、何が見えますか?)
情報:2021年、ドイツ&ジョージア、150分、G
ジャンル:呪いによって姿が変わった男女を描いたラブコメ
監督&脚本:アレクサンドレ・コベリゼ
キャスト:
アニ・カルセラゼ/Ani Karseladze(リザ:変身後、露店のウェイトレス)
オリコ・バルバカぜ/Oliko Barbakadze(リザ:変身前、薬剤師)
ギオルギ・アンブロラゼ/Giorgi Ambroladze(ギオルギ:変身後、カフェ手伝い)
ギオルギ・ボッチョリシビリ/Giorgi Bochorishvili(ギオルギ:変身前、サッカー選手)
バフタング・バンチュリゼ/Vakhtang Panchulidze(カフェのオーナー)
Vakhtang Panchuliduze(カフェのバリスタ)
Sofio Tchanishvili(マイヤ:リザのルームメイト)
Sofio Sharashidze(アナ:リザの友人?)
Irina Chelidze(ニノ:写真家)
David Koberidze(イラクリ:ニノの仲間、写真家)
■映画の舞台
ジョージア:クタイシ
ロケ地:
ジョージア:
クタイシ/Kutaisi
https://maps.app.goo.gl/cioLT2HJbRhznMUc6?g_st=ic
■簡単なあらすじ
ジョージアの古都クタイシの住むリザとギオルギは、ある日二度も同じ場所でぶつかってしまう
運命的なものを感じた2人は、「今度、白い橋のカフェで逢いましょう」という約束を交わす
その夜、不安になったリザはルームメイトのマイアにおまじないをしてもらうが、翌朝目覚めると、リザもマイヤも別人の姿になっていた
マイヤがいたためにリザは普通の生活を送れたが、医学の知識が消えてしまい、働いていた薬局を辞めざるを得なくなる
一方のギオルギもサッカーができず、また彼を証明する人はいないこともあって、チームから追われることになった
2人は日々の暮らしを確保するためにできそうな仕事を探し始める
リザは白い橋の近くにあるレストランで働き始め、ギオルギは白い橋の近くにあるカフェの店主に救いを求めた
彼はカフェの店主を手伝いながら、道ばたに雲梯を設置し露店を始めることになったのである
テーマ:魂は再会を望むか?
裏テーマ:数奇の先にある恋心
■ひとこと感想
ジョージアの映画ということで、どんなテイストなんだろかと興味を持って参戦
呪いか何かで姿が変わることによって、物凄く近くにいるのに、お互いが認識できないというラブロマンスになっていました
その呪いが全く意味がわからない感じで、それがどうやって解消されるのかを観ていく映画かなと思いました
映画は、とにかくテンポがスローすぎて、意味があるのかわからないシーンが数多く登場します
いわゆる雰囲気映画に近いものがあって、どことなくヒーリング映画のように思えました
映画の情報が驚くほどなくて、文化もわからなければ、解説は薄いパンフレット頼みという感じですね
ともかく2人の姿が変わってから、カフェで遭遇するまでに1時間くらいかかるので、よほど心に余裕がある時でないとキツいと思います
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【映画感想】ジョージア、白い橋の上で逢いましょう【後半:ネタバレあり】
■関連リンク
Yahoo!映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://movies.yahoo.co.jp/movie/379356/review/e0f4eef5-2f5c-4078-bc68-9587f701e35e/
公式HP:
■トリとロキタ
■オススメ度
貧困問題に関心がある人(★★★)
移民問題に関心がある人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2023.4.11(京都シネマ)
■映画情報
原題:Tori et Lokita
情報:2022年、ベルギー&フランス、89分、G
ジャンル:移民の貧困姉弟の日常を切り取った社会派ヒューマンドラマ
監督&脚本:ジャン=ピエール・ダルデンヌ&リュック・ダルデンヌ
キャスト:
パブロ・シルズ/Pablo Schils(トリ:ロキタの偽りの弟、ベナン出身)
ジョエリー・ムブンドゥ/Joely Mbundu(ロキタ:祖国の家族のためにドラッグを売る少女、カメルーン出身)
アウバン・ウカイ/Alban Ukaj(ベティム:表向きはシェフのドラッグの売人)
ティヒメン・フーファールツ/Tijimen Govaerts(ルーカス:大麻農園の管理人、べティムの部下)
シェルロット・デ・ブライネ/Charlotte De Bruyne(マルゴ:大麻栽培管理スタッフ)
マルク・ジンガ/Marc Zinga(フィルマン:違法ビザの売人)
ナデージュ・エドラオゴ/Nadege Ouedraogo(ジュスティーヌ:違法ビザの売人)
■映画の舞台
ベルギー:リュージュ
ロケ地:
ベルギー:
リエージュ/Province of Liège
https://maps.app.goo.gl/8mkEpnTpji5gxJhS8?g_st=ic
■簡単なあらすじ
カメルーンからリエージュに出稼ぎに来たロキタは、道中で自分を助けてくれたトリを弟のように可愛がっていた
トリはビザを取れたものの、ロキタは度重なる面接でも質疑に躓き、落とされてしまう
2人はレストランでシンガーとしてパフォーマンスをしているが、裏の顔はレストランのシェフ・ベティムの使いっ走りとしてドラッグを捌いていた
ベティムはわずかな金を与え、わずかな食事も提供する
だが、祖国に送るためのお金はそれだけで足りず、もっと稼ぐ必要があったのである
そこで、ロキタとトリはベティムの伝手で、大麻栽培の工場に紹介される
だが、そこでは2人は会うことも、電話をすることも許されず、そんな生活をかい潜ろうとして、更なる危険へと足を踏み込んでしまうのであった
テーマ:祖国愛と貧困
裏テーマ:感情の行末
■ひとこと感想
貧困の移民姉弟の物語で、ヤバい方向にしかいかない雰囲気が漂っていました
ドラッグの売人から、栽培に足を踏み入れるなど、落ちるところまで落ちてゆく感じがします
栽培に入ってから、外部から遮断されてしまうのですが、寂しさと不安から状況をきちんと把握できていない甘さがありました
基本的に重たいだけの話なので精神的にキツいのですが、基本的な素養がないと歯止めが効かないのだなと思い知らされます
映画は、この姉弟の行末を見守るだけの物語なので、少しばかり退屈に感じます
それでも、実際に大麻栽培の細かな描写があるので、嫌でも知識が頭に入ってきちゃいますね
何かの役に立つとは思えませんが、妙なリアリティが漂っている作品だったと思います
↓詳しいレビューはこちらから
■関連リンク
Yahoo!映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://movies.yahoo.co.jp/movie/386265/review/b935ecff-dca8-43e3-b7e7-62c1536b4407/
公式HP:
https://bitters.co.jp/tori_lokita/
■ノートルダム 炎の大聖堂
■オススメ度
ノートルダム大聖堂炎上の経緯を知りたい人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2023.4.12(109シネマズ大阪エキスポシティ IMAXレーザーGT)
■映画情報
原題:Notre-Dame brule、英題:Norte-Dame on Fire
情報:2021年、フランス&イタリア、110分、G
ジャンル:2019年のノートルダム大聖堂炎上事件の消化活動を描いた伝記映画
監督:ジャン=ジャック・アノー
脚本:ジャン=ジャック・アノー&トーマス・ビデガン
キャスト:
サミュエル・ラバルト/Samuel Labarthe(ジャン・マリー・ゴンティエ/Jean-Marie Gontier:パリ消防局の准将、火災の総指揮)
ジャン=ポール・ボーデス/Jean-Paul Bordes(ガレ/Jean-Claude Gallet:パリ消防局の少将)
Dimitri Storoge(フランシス:隊長&大尉、「いばらの冠」回収班)
Maximilien Seweryn(レイナルド:フランシス隊の軍曹、作戦提案)
Chloé Jouannet(マリエンヌ:上級伍長、第一突入隊の新人消防士)
Pierre Lottin(アレクサンドル:中尉、第一突入隊の新人消防士)
ミカエル・チリニアン/Mikaël Chirinian(ロラン・プラド/Laurent Prades:主任学芸員)
Ludivine de Chastenet(セリーヌ:現場に連れていかれる学芸員)
Xavier Maly(チャーリー:ノートルダム大聖堂の首席司祭、モデルはパトリック・ショーベ/Patrick Chauvet)
Chloé Chevallier (クロエ:礼拝堂に来る少女)
Élodie Navarre(クロエの母)
Anne Hidalgo(アンヌ・イダルゴ/Anne Hidalgo:パリ市長、本人役)
エマニュエル・マクロン/Emmanuel Jean-Michel Frédéric Macron(マクロン大統領、本人役、アーカイブ出演)
■映画の舞台
2019年4月15日
フランス:パリ
ノートルダム大聖堂
https://maps.app.goo.gl/JPMkQTfFB53qhoPR7?g_st=ic
ロケ地:
ノートルダム大聖堂周辺
■簡単なあらすじ
2019年4月15日、ノートルダム大聖堂の警備員として赴任したムーメは、警備主任のヨナスから一連の設備の説明を受けた
尖塔付近では工事が行われていたが、そのうちの1人の作業員が隠し持っていたタバコに火をつける
それは運悪く風に飛ばされ、塔の中の梁へと流れ込んだ
それから数十分後、警備室の警報が鳴り響き、ムーメは然るべき部署に報告を上げる
ヨナスは火災の指定場所に赴くものの出火は認められない
だが、大聖堂から煙が立ち上がるのを見た観光客は、SNSなどを駆使して情報を拡散、それがパリ消防局のゴンティエ准将の元にも届いた
消防司令センターには発報はなかったが、画像がフェイクとは思えず、一番近い隊に出動を命じる
だが、パリは観光客でごった返していて、消防車は思うように進めない
大聖堂には「いばらの冠」が展示されていて、首席司祭は「ひとつしか持って出られないなら、『いばらの冠』を」と消防隊に告げた
ゴンティエはフランシス隊に命じ、キューレーターのセリーヌを従えて炎の中へと突入する
だが、金庫の鍵は複雑な仕様になっていて、主任学芸員のロラン・プラドがいなければ開けられないことが判明する
ロランはニュースを見て一目散に大聖堂を目指すものの、交通渋滞や通行規制などで思うように現地に戻れないのである
テーマ:石よりも尊い人命
裏テーマ:奇跡と試練
■ひとこと感想
ニュースで見たことはありますが、実際にどうなったのかは全く知らない状態で鑑賞
当週の頭に『パリタクシー』を観たために、「炎上後の大聖堂の姿」が目に焼き付いていました
IMAXカメラで撮影されたとのことで、IMAX上映を探していたら、大阪エキスポシティにしかねえ!という状況で、やむを得ず特攻して参りました
IMAXレーザーGTがある映画館なので、『TENET』以来の参戦
関係ないけど、ガンダムがいなくなっていましたね
映画は、ほぼドキュメンタリーで、映画的な演出もちらほら
でも、「アヴェマリア」合唱は本当にあったことのようで、でも野次馬が集まったから消化活動が遅れたんだよね、と複雑な心境になりました
試練を自分たちで作ってどうするんだとツッコミたくなったのは本当の話です
映像は、もう火災現場にいるかのような臨場感で、時折入るアーカイブとの画質の差がえらいことになっていました
マカロン揺動作戦にはニヤリとしてしまいましたが、本当に邪魔なんですよねパフィーマンス気取りの政治家
また、市長が本人役で演技をしていたのもツボでした
↓詳しいレビューはこちらから
■関連リンク
Yahoo!映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://movies.yahoo.co.jp/movie/387167/review/8df86be4-8c57-4afe-a041-ed00efee3b48/
公式HP:
■オオカミ狩り
■オススメ度
スプラッター系のホラーが好きな人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2023.4.13(T・JOY京都)
■映画情報
原題:늑대사냥(オオカミ狩り)、英題:Project Wolf Hunting
情報:2022年、韓国、121分、R15+
ジャンル:犯罪者輸送船内で起きるサバイバルバトルを描いたクライムホラー
監督&脚本:キム・ホンソン
キャスト:
ソ・イングク/서인국(パク・ジョンドゥ:一級殺人手配者、組織の中心人物)
チャン・ドンユン/장동윤(イ・ドイル:韓国に向かいたい寡黙な犯罪者、ナイフ使い)
チェ・グウィワ/최귀화(アルファ/キム・ハンギュ:殺人兵器)
ソン・ドンイル/성동일(オ・デウン:中央海洋特殊構造団チーム長、プロジェクト責任者)
イム・ジュファン/임주환(ピョ理事:デウンの上司)
パク・ホサン/박호산(イ・ソクウ:韓国警察署長、護送現場責任者)
チョン・ソミン/정소민(イ・ダヨン:ソクウの部下、女刑事)
アン・ジヘ/안지혜(ジョ・スンジン:女刑事)
チャン・ヨンナム/장영남(チェ・ミョンジュ:女囚人、ジョンドゥの姉貴的存在)
コ・チャンソク/고창석(コ・バンベイ/ゴンベ:パク・ジョンドゥの右腕、兄貴的存在)
ソ・ジョンハ/손종학(ソン・スチョル:30年の長期刑を食らった囚人)
イ・ソンウク/이성욱(イ・ギョンホ:乗船する医師)
ホン・ジユン/홍지윤(ソン・ウンジ:乗船する看護師)
カン・ジョンウ/강정우( チェ・ヨンダル:ジョンドゥの同室の男)
キム・ソンリョン/김성령(ユン・ヘラ:ミョンジュの同室の女)
■映画の舞台
囚人護送船「フロンティア・タイタン号」
ロケ地:
不明
■簡単なあらすじ
2016年、フィリピンからの囚人引渡しにて護送したものの、港にて被害者が犯人を巻きっこんで自爆をする事件が勃発した
それから7年後、同じように囚人引渡しが行われることになったが、同じ轍を踏まぬようにと、民間の貨物船を貸し切ることになった
護送の責任者には警察署長のイ・ソクウが任命され、彼らの部下を含めた10人ほどが同乗することになる
対象の囚人は15名ほどで、艦長や機関士、担当の医師イ・ギョンホと看護師ソン・ウンジも乗り込むことになった
航海は順調に思われていたが、凶悪犯として名高いパク・ジョンドゥの一味が暗躍し、また船員になりすました彼の部下たちが秘密裏に動く
数人の警察を始末し、機関室と操舵室を占拠した彼らだったが、その船には「別の何か」が移送されていたのである
テーマ:躊躇なき暴力
裏テーマ:国家と陰謀
■ひとこと感想
密室の中の格闘というイメージはありましたが、まさかの展開と延々と続く暴力にびっくりしましたね
主演級の2人の若者がアイドルっぽい感じの甘いマスクなのですが、そのファンらしき女性陣は「この展開」に耐えきれたのか心配になりました
とは言え、流血は男性より耐性がありそうなので、直接的なゴアがないので大丈夫かもしれません
映画は、囚人護送船の中で犯罪者が反旗を翻すというもので、警察VS囚人という図式になります
狭い船内をところ狭しと制圧に乗り切るのですが、容赦ない暴力と流血の連続に、とにかく疲れる映画でした
物語は単純なもので、警察VS囚人だと思っていたところに、まさかの「怪物」の参戦
スリラーから一気にホラーになっていて、このジャンルチェンジは韓国映画ならではだなあと思いました
↓詳しいレビューはこちらから
■関連リンク
Yahoo!映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://movies.yahoo.co.jp/movie/386190/review/4e9fecd3-beb2-4dcb-86a3-42a17fae4d31/
公式HP:
https://klockworx-asia.com/pwh/
■世界の終わりから
■オススメ度
終末系映画が好きな人(★★★)
セカイ系映画が好きな人(★★★)
伊東蒼さんの泣きっ面を堪能したい人(★★★)
朝比奈彩さんの美しさを堪能したい人(★★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2023.4.13(T・JOY京都)
■映画情報
情報:2023年、日本、135分、G
ジャンル:いきなり世界を救う役割を与えられた冴えない女子高生の葛藤を描いた終末セカイ系ファンタジー映画
監督&脚本:紀里谷和明
キャスト:
伊東蒼(志門ハナ:事故で両親を亡くした高校生)
毎熊克哉(江崎省吾:政府機関の男)
朝比奈彩(佐伯玲子:江崎の同僚)
高橋克典(是枝智史:官房長官)
増田光桜(ユキ:ハナの夢に出てくる少女)
夏木マリ(老婆:ハルに予言を授ける老婆、輪廻師)
北村一輝(無限:戦乱の世を支配する殿)
若林時英(タケル:ハナの友達)
前田悠雅(レイナ:ハナをいじめるクラスメイト)
冨永愛(ソラ:宇宙服を来た謎の女)
■映画の舞台
東京のどこか
ロケ地:
栃木県:足利市
旧足利西高校
https://maps.app.goo.gl/Wq9DYG63YhE8YpX99?g_st=ic
行道山
https://maps.app.goo.gl/9eBqZoarH1dVkxDM6?g_st=ic
浄因寺
https://maps.app.goo.gl/rVaMNQkfVB26LqLb9?g_st=ic
■簡単なあらすじ
事故で両親を亡くし、祖母も他界した高校生のハナは、高校でもいじめられて、彼女を支えるのは幼馴染のタケルだけだった
ある日、ハナは奇妙な夢を見た
そこは戦国時代のようなところで、そこで侍から逃げているユキという少女と行動をともにすることになった
その日の午後、学校から帰宅したハナの前にスーツを来た江崎と名乗る男と佐伯と名乗る謎の女性が現れた
2人はハナを奇妙な場所に連れて行く
そこには不思議な雰囲気を持つ落ち着いた老婆がいて、彼女は「見た夢の話をしろ」という
老婆は不思議な文字で書かれた本を読んでいると、ハナの夢の話と連動するように文字が変わって行く
その文字は少女ユキとともに逃げ込んだ洞窟の天井にあったものと同じで、老婆は「世界の運命が記されている」と言う
そして、ハナが夢を見ることで、崩壊する世界が救われるかも知れないと言い出すのである
テーマ:世界の存在価値
裏テーマ:崩壊させるもの、救うもの
■ひとこと感想
少女の行動が世界を救う、いわゆる「セカイ系」と言うことで、終末に対して、その運命を受け入れるのか抗うのかと言う内容になっています
この手の世界観は大好きなので鑑賞を決めたのですが、最寄りの映画館ではフライヤーすら置いておらず、パンフレットも作られていません
なので、気になるキャストを調べたくても情報が全くなくて困ってしまいます
映画は、主演が伊東蒼さんと言うことで、とにかく不幸な少女を演じさせたらハマり過ぎて心配になってしまいますね
彼女を支える政府機関の胡散臭さとか、占いで国を守れるのかなど、様々な要素が絡まっていて、その世界観に入り込むまでに苦労する作品のように思えました
映像的には、夢の世界がモノクロになっていて、勘の鋭い人ならば、この夢の世界が登場する意味は察すると思います
未来的な世界も登場し、これら一連の物語がどのように絡んでいくのかを楽しむ内容になっています
↓詳しいレビューはこちらから
■関連リンク
Yahoo!映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://movies.yahoo.co.jp/movie/386628/review/71cc9696-c5bb-4f12-bbc2-ce625cf33e52/
公式HP:
https://sekainoowarikara-movie.jp/#modal
■search #サーチ2
■オススメ度
ワンシチュエーションスリラーが好きな人(★★★)
PC画面で完結する映像体験に興味がある人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2023.4.14(MOVIX京都)
■映画情報
原題:Missing
情報:2023年、アメリカ、111分、PG12
ジャンル:行方不明になった母を探すために、あらゆるPCスキルを使う娘を描いたワンシチュエーションスリラー映画
監督&脚本:ウィル・メリック&ニック・ジョンソン
キャスト:
ストーム・リード/Storm Reid(ジューン・アレン:行方不明の母を捜索する娘
(幼少期:Ava Zaria Lee)
ヨアキム・デ・アルメイダ/Joaquim de Almeida(ハビ/ハビエル:コロンビア在住でジューンに協力する男性)
Tim Griffin(ジェームズ:ジューンの父)
ニア・ロング/Nia Long(グレース・アレン:行方不明になるジューンの母)
ケン・レオン/Ken Leung(ケヴィン:リン:グレースの恋人)
エイミー・ランデッガー/Amy Landecker(ヘザー・ダモレ:グレースの友人、弁護士)
Megan Suri(ヴィーナ:ジューンの友人)
Daniel Henney(イライジャ・パーク:ジューンに接触するFBI捜査官)
■映画の舞台
アメリカ:カリフォルニア州
ロサンゼルス
コロンビア:カタルヘナ
https://maps.app.goo.gl/Uhx4FNbCHx4kNsTs7?g_st=ic
ロケ地:
上記と同じ
■簡単なあらすじ
LA在住の高校生のジューンは、母グレースと二人暮らしをしていた
母には恋人のケヴィンがいて、コロンビア旅行を計画していた
旅行を終えて、ジューンが約束の時間に迎えに行くものの、一向に母が帰ってくる様子がない
連絡も取れずにいたジューンは捜索を開始し、事件化してFBIも動き始める
コロンビアの大使館経由で情報を得ようとするものの、一向に生きた情報は得られないのである
そこでジューンは、PCを駆使して、2人のグーグルアカウントに侵入して、ロケーション履歴を追うことになったのである
テーマ:娘を愛する母の執念
裏テーマ:グーグルは便利だけど危険
■ひとこと感想
前作『Search』の無茶な感じが好きで、その続編ということで早くから参戦を決定
とは言うものの、今回は「PC画面で完結する」と言う設定だけが同じで、話のつながりは一切ありません
映画は、ネットワークに詳しくないとネタバレが意味わからない感じで、字幕版だときちんと「これがネタバレですよ」と親切設計になっていました
それでも、そこに出てくるアプリ名があからさま過ぎるので、イージーモードのサスペンスになっていました
それにしても、グーグルって何でもありなんだなあと思いましたね
自分が使う分には良いのですが、今回みたいになりすまされると何でも筒抜けで怖いものがあります
2段階認証を導入しているとセキュリティはマシになりますが、それでも防げない領域はあるのかなと思いました
↓詳しいレビューはこちらから
■関連リンク
Yahoo!映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://movies.yahoo.co.jp/movie/387362/review/266e2187-4e42-489b-9916-3caf519dc7de/
公式HP: