■映画鑑賞まとめ■
11月、第3週(2023.11.13〜2023.11.19)
■理想郷
■オススメ度
実在の事件を基にした映画が好きな人(★★★)
閉鎖的な村社会の怖さを体感したい人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2023.11.13(アップリンク京都)
■映画情報
原題:As Bestas(野獣たち)、英題:The Beasts
情報:2022年、スペイン&フランス、138分、G
ジャンル:閉鎖的な村社会で孤立する夫婦を描いた伝記的スリラー映画
監督:ロドリゴ・ソロゴイェン
脚本:ロドリゴ・ソロゴイェン&イサベル・ペーニャ
キャスト:
デニス・メノチェット/Denis Ménochet(アントワーヌ:フランスから移住してきた男、元教師の農夫、モデルはマルティン・フェルフォンダーン/Martin Verfondern)
マリーナ・フォイス/Marina Foïs(オルガ:アントワーヌの妻、モデルはマルゴ・プール/Margo Pool)
ルイス・サエラ/Luis Zahera(シャン:アントワーヌの隣人、兄、モデルはファン・カルロス・ロドリゲス/Juan Carlos Rodriguez)
ディエゴ・アニード/Diego Anido(ロレーン:シャンの弟、モデルはフリオ・カルロス・ロドリゲス/Julio Carlos Rodriguez)
Luisa Merelas(アンタ:シャンとロレーンの母)
マリー・コロン/Marie Colomb(マリー:アントワーヌとオルガの娘、シングルマザー)
José Manuel Fernández Blanco(ペッピーノ:アントワーヌの友人)
Mercedes Samprón Pérez(アウロラ:ペッピーノの妻)
Gonzalo García(ブレイショ:風力発電反対派の村人、牧夫)
Machi Salgado(ラファエル:ブレイショの息子)
Melchor López(エウゼビオ:村の食堂の店主)
■映画の舞台
2010年〜2014年
スペイン:ガリシア
(モデルの事件はオウレンセの人里離れた村)
ロケ地:
イタリア:
キンテラ/Quintela
https://maps.app.goo.gl/gqZWvD97Sb6ZSdpE9
スペイン:
キニエラ・デ・バラハス
スペイン:
ポンフェラダ/Ponferrada
https://maps.app.goo.gl/NA9ratdT3yQi6DFE6
スペイン:
ビジャフランカ・デル・ビエルソ/Villafranca del Bierzo
https://maps.app.goo.gl/sLMECSTdHXeSE7iv8
スペイン:
ベセレア/Becerreá
https://maps.app.goo.gl/vQM8qgDLsegqp6WXA
スペイン:
エル・ビエルソ/El Bierzo
https://maps.app.goo.gl/ca5f2uSzsRi3AHfE8
■簡単なあらすじ
フランスで教師として働いていたアントワーヌは、仕事を辞め、妻のオルガと共にスペインのガリシア州の山奥へと移住してきていた
すでに2年を経過しているものの、村人との仲はさほど良くならず、特に隣人のシャンとは犬猿の仲に近かった
シャンは村に誘致された風力発電に積極的で、アントワーヌは環境汚染を理由に反対していて、それによって入るべき補償金は入らないままだった
村ではブレイショも反対していたが、圧倒的多数はシャン派だった
ある日、シャンと弟のローレンの様子におかしさを感じたアントワーヌは、隠し撮りで兄弟を監視し始める
そして、シャンはその行動にさらに陰湿になり、とうとう有機栽培の畑にまで嫌がらせをするようになっていた
地元の警察に相談しても「ご近所トラブル」で介入する気配はなかった
その後も行為はエスカレートし、一触即発の状態は続いていく
テーマ:権利と未来
裏テーマ:支配の本質
■ひとこと感想
史実を元にしたスリラー映画で、大枠を変えているようでしたね
夫婦が村にやって来てから2年、風力発電の補償金問題にて、権利の主張争いが展開していきます
弟ローレンの素行に怪しさを感じたアントワーヌが自衛に意味も込めて盗撮をしていきますが、あまりにもバレバレで隠す気があるのかもわかりません
その後、その隠し撮りに対抗するように兄弟の嫌がらせが始まるのですが、その歯止めが効かなくなってしまうのですね
でも、映画だけ見ると「どっちもどっち」という感じがしないでもありません
映画は、後半になってから主人公が変わるのですが、そこからが本番という感じになっています
夫が行方不明になり、それでもその土地に居続ける妻の心境とは何か
そして、この地に来た本当の理由が示されていきます
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■関連リンク
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公式HP:
■ガールズドライブ
■オススメ度
青春キラキラロードムービーが好きな人(★★★)
キャストのファンの人(★★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2023.11.13(アップリンク京都)
■映画情報
情報:2023年、日本、80分、G
ジャンル:ラジオでバカにされた女子高生が仕返しのために東京に向かうロードムービー
監督:宮岡太郎
脚本:井上テテ
キャスト:
小栗有以(南小春:陸上に青春を捧げてきた女子高生)
山内瑞葵(渕上由佳:彼氏を年下に奪われた女子高生)
倉野尾成美(迫宮玲奈:イタフルエンサーの女子高生)
山﨑空(津川歩美:兄の車を借りて東京に向かう女子高生)
大川航(早坂哲人:由佳の元カレ)
久保姫菜乃(石井好恵:哲人の今カノ)
鈴木Q太郎(杉浦浩二/KOZI:玲奈のファン)
小手伸也(横須賀ヒロミ:小春をバカにするラジオのパーソナリティ)
■映画の舞台
静岡県:富士市
静岡県:小田原市
神奈川県:横浜市
東京都:新宿区
ロケ地:
埼玉県:入間市
入間市立西武中学校
https://maps.app.goo.gl/xWdRqSV19dfmsvMZ6?g_st=ic
彩の森 入間公園
https://maps.app.goo.gl/McjaCKorgcHtBeMQ6?g_st=ic
神奈川県:横須賀市
ファーマシーガーデン浦賀
https://maps.app.goo.gl/J1bdK1ssEVJw4BJe7?g_st=ic
神奈川県:三浦市
みうら映画舎
https://maps.app.goo.gl/WKTDaBpg1Lfpkoj67?g_st=ic
千葉県:木更津市
木更津スポーツヴィレッジ
https://maps.app.goo.gl/BWqDowTizKif1vm2A?g_st=ic
Bee My Berry 観光農園
https://maps.app.goo.gl/f3oDN43LGVzRacE26?g_st=ic
埼玉県:狭山市
美容室Muse狭山店
https://maps.app.goo.gl/iDGYCNphuMRusNRq8?g_st=ic
■簡単なあらすじ
陸上に全てを捧げてきた小春は、高校生最後の大会にて、スタートできずに終えてしまう
その時彼女の脳裏に過ったのは、彼女を支えてきたアイドルグループの解散のことで、その想いは誰にも話せないものだった
その夜、ラジオを聴いていた小春は、その番組の悩み相談のコーナーにメールを送ってしまう
そこでパーソナリティーの横須賀ヒロミに心の中を話すものの、その内容について彼は笑い、本名まで言い、そして面白がってコーナーを作るとまで言い出してしまう
翌朝、その噂は学校中に広まり、小春は自殺を決意して学校の屋上へと向かう
だが、そこには彼氏を年下の女に奪われた由佳がいて、彼女はその男を殺しに行かないかと誘う
そんな二人に合流するかのように、東京に憧れるインフルエンサーの玲奈と、たまたま東京に向かう用事のあった歩美も加わることになる
そして、4人は一路、東京を目指して走り出すことになったのである
テーマ:青春の語種
裏テーマ:失敗も思い出のひとつ
■ひとこと感想
現役のAKBを全く知らないので、4人のことも知りませんでした
単純にスケジュールが空いたのと、青春キラキラムービーで癒されるのも悪くないかなと思ったからで、内容に関してはそこまで期待していませんでした
映画は、東京に4人を向かわせる強引な展開があって、そこからどう考えても台車の上に乗せて走っているよねという映像が続きます
まともな映画なら酷評されそうな映像ですが、本作の趣旨がファンに向けた映像体験なので、その目線であればOKなのでしょう
エンドロール後に重大なネタバレがあるのですが、この手の映画を観る人なら、エンドロールの歌唱も込みで鑑賞すると思うので注意喚起はいらない感じになっています
演技はまあ、深く突っ込むのは野暮というものかなと思います
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公式HP:
■ぼくは君たちを憎まないことにした
■オススメ度
フランス・バタフラン劇場テロ事件について考えたい人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2023.11.14(京都シネマ)
■映画情報
原題:Vous n’aurez pas ma haine(あなたは私の憎しみを得ることはありません)、英題:You Will Not Have My Hate(あなたは私の憎しみを得ることはありません)
情報:2022年、ドイツ&フランス&ベルギー、102分、G
ジャンル:テロにて妻を失ったジャーナリストの投稿後を描いた自伝的映画
監督:キリアン・リートホーフ
脚本:ヤン・ブラーレン&マルク・ブルームハウム&キリアン・リートホーフ&ステファニー・カルフォン
原作:アントワーヌ・レリス『Vous n’aurez pas ma haine(2016年)』
キャスト:
ピエール・ドゥラドンシャン/Pierre Deladonchamps (Antoine Leiris/アントワーヌ・レリス:テロで妻を失ったジャーナリスト)
カメリア・ジョルダナ/Camélia Jordana(エレーヌ・レリス:アントワーヌの妻、バタフラン劇場テロ事件の被害者)
ゾーイ・イオリオ/Zoé Iorio(メルヴィル・レリス:アントワーヌの息子、17ヶ月)
クリステル・コルニル/Christelle Cornil(ジュリー:アントワーヌの姉)
Thomas Mustin(アレクサンドル/アレックス:アントワーヌの弟)
アン・アズレイ/Anne Azoulay(アニー:エレーヌの妹)
ファリダ・ラウアジ/Farida Rahouadj(シルヴィ:エレーヌの母)
ヤニック・ショワラ/Yannick Choirat(ブリュノ:エレーヌと劇場に行った友人)
Anaïs Dahl(イザベル:保育園の母)
Léonard Berthet-Rivière(保育園児マキシムの父)
■映画の舞台
2015年11月13日、
パリ同時多発テロ
フランス:パリ
バタクラン劇場
https://maps.app.goo.gl/zmpuCLuZX26YeqCE7?g_st=ic
ロケ地:
フランス:パリ
■簡単なあらすじ
2015年11月13日、ジャーナリストのアントワーヌ・レリスはルポの原稿を書いていたが、途中で行き詰まっていた
妻エレーヌは友人のブリュノとバタフラン劇場で開催されるイーグルス・オブ・デスメタルのライブに行くことになっていて、息子のメルヴィルの面倒を見ることになった
劇場の隣のスタジアムではサッカーの試合が行われていて、街は活気に溢れていたが、アントワーヌはそれらには関心を持てなかった
夜になり、メルヴィルが眠った頃、エレーヌのアニーから連絡が入る
それは、妻が出かけた劇場にて発砲事件が起こったというものだった
アントワーヌは妻とブリュノに連絡を入れるものの留守番電話になってしまい連絡がつかない
警察に連絡しても埒が明かず、アントワーヌはメルヴィルを義母に託して、各病院を回っていく
だが、まったく安否が確認できぬまま時間だけが過ぎていく
事件から2日後、ようやく妻と再会を果たすことになったアントワーヌは、亡骸を前に心を冷静に保つことに必死になっていた
そして、その夜にアントワーヌは自身のフェイスブックにある文章を投稿することになったのである
テーマ:未来のためへ
裏テーマ:悲しみは誰のもの
■ひとこと感想
事件のことはニュースで見聞きした程度で、その後の投稿の件についてはまったく知りませんでした
投稿を元に書かれた原作本も読んだことがないので、本作の内容には驚いてしまいました
彼がどうしてあの文章を書いたのかは察することはできますが、心の内まではわかりません
映画は、アントワーヌ目線で事件の概要を描き、彼自身の「達観にも似た行動」というものが描かれていきます
おそらく彼は正義感の強い男で、メルヴィルがいなければ暴走するタイプだったと思います
自制を込めた文章で自分自身を鎮めることに繋がっていて、何とか人間性を保つことができていたように思います
人間関係を把握するのが少し難しいですが、そこまで複雑な感じにはなっていません
投稿については、映画のチラシに日本語訳が載っているのですが、知らない方が良いように思えました
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公式HP:
■蟻の王
■オススメ度
実在の事件に興味がある人(★★★)
LGBTQ+映画に興味がある人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2023.11.14(京都シネマ)
■映画情報
原題:Il signore delle formiche(蟻の王)、英題:The Lord of the Ants(蟻の王)
情報:2022年、イタリア、140分、G
ジャンル:同性愛を理由に教唆罪に問われた教授を描いた自伝的ヒューマンドラマ
監督&脚本:ジャンニ・アメリオ
キャスト:
ルイジ・ロ・カーショ/Luigi Lo Cascio(アルド・ブライバンティ/Aldo Braibanti:蟻の生態学者、イタリア共産党のシンパ)
エリオ・ジェレマーノ/Elio Germano(エンニオ・スクリバーニ/Ennio Scribani:「ウンタ」紙の記者)
レオナルド・マルテーゼ/Leonardo Maltese(エットレ・タリアフェッリ:アルドと関係を持つ青年、モデルはジョヴァンニ・サンフラテッロ)
Davide Vecchi(リッカルド・タリアフェッリ:エットレの兄、アルドの生徒)
アンナ・カテリーナ・アントナッチ/Anna Caterina Antonacci(マルダレーナ・タリアフェッリ:エットレの母)
Rita Bosello(スザンナ:アルドの母)
Sara Serraiocco(グラディエラ:エンニオの従妹、活動家)
Giovanni Visentin(「ウンニ」新聞社の編集長)
Elia Schilton(アルドの弁護士)
Valerio Binasco(検察官)
Alberto Cracco(裁判長)
Gina Rovere(アドゥバ:密告するペンションの所有者)
Maria Caleffi(カルラ:アルドの生徒、女優)
Luca Lazzareschi(ヴァンニ:アルドの旧友、音楽家)
■映画の舞台
1959年、
イタリア:ピアチェンツァ
https://maps.app.goo.gl/ibu9TitDbRzn9KHS7?g_st=ic
ロケ地:
イタリア:エミリア=ロマグナ
フィデンツァ/Fidenza
https://maps.app.goo.gl/5JpkJVSaT8y2jut57?g_st=ic
フィオレンツオラ/Fiorenzula
https://maps.app.goo.gl/FojgwPXNfTYMxdPp7?g_st=ic
パルマ/Parma
https://maps.app.goo.gl/eeauZkVbc1ESshSB8?g_st=ic
ブッセート/Busseto
https://maps.app.goo.gl/pSG29qd94JePBjHD8?g_st=ic
イタリア:ローマ
■簡単なあらすじ
1959年、蟻の生態学者のアルド・ブライバンディは、演劇の顧問として学生たちに教鞭を振るっていた
ある日、その生徒の一人リッカルドが弟のエットレを連れてきた
二人はともに詩を嗜み、徐々に親密になっていく
だが、その関係をエットレの家族は許さなかった
1965年、二人はペンションを借りて暮らしていたが、家主によって通報され、二人の間は引き裂かれてしまう
エットレはそのまま精神病院に入れられ、電気ショック療法や薬物療法の犠牲になっていく
アルドはパルチザンとして活躍していたが、この件を機に「教唆罪」として告訴されることになった
裁判では、エットレを拐かしたとして弁論が振るわれ、アルドは純粋な愛情があったと主張する
だが、世間は同性愛者には厳しく、アルドに不利な状況が重なっていく
アルドはエットレとの時を想起し、その愛の行く末に想いを馳せていた
テーマ:言葉を分解した先にあるもの
裏テーマ:愛ゆえに見えぬもの
■ひとこと感想
無論、主人公のことは梅雨知らず、蟻が出まくったら嫌だなあと思いながら鑑賞
最低限の登場でホッとしていました
蟻が媒介した出会いになっているアルドとエットレですが、アルドはエットレの本当の姿を暴いたに過ぎません
映画の前半はアルドの人間性とエットレとの時間について描かれ、詩的表現、引用などが多数登場し、芸術論に近い文言が飛び交っています
このあたりのシーンで挫折しそうな人がいそうな映画になっていて、哲学的な話が苦手だと置いていかれる感じになっています
後半では、裁判シーンがメインになっていて、教唆罪というものの適用の是非を巡っていく流れになっています
彼らが同性愛者でなければ起こらなかった裁判であることを考えれば、不当な裁判であることは一目瞭然なのだと思います
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公式HP:
http://www.zaziefilms.com/arinoo/
■花腐し
■オススメ度
文学的印象の強い映画が好きな人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2023.11.15(アップリンク京都)
■映画情報
情報:2023年、日本、137分、R18+
ジャンル:同じ夢を持った男同士が過去の女について語るヒューマンドラマ
監督:荒井晴彦
脚本:荒井晴彦&中野太
原作:松浦寿輝『花腐し(講談社)』
キャスト:
綾野剛(栩谷修一:5年映画を撮れていないピンク映画の映画監督)
柄本佑(伊関貴久:アパートに居座る男、元脚本家志望の男)
さとうほなみ(桐岡祥子:女優志望の女)
吉岡睦雄(桑山篤:ピンク映画の映画監督)
川瀬陽太(寺本龍彦:ピンク映画の映画監督)
赤座美代子(小倉多喜子:ピンク映画の制作会社の社長)
奥田瑛二(沢井誠二:ピンク映画の脚本家、講師)
MINAMO(リンリン:中国からの留学生)
Nia(ハン・ユジョン:韓国からの留学生、リンリンの友人)
マキタスポーツ(金昌勇:伊関が居座るアパートのオーナー)
山崎ハコ(韓国スナックのママ)
■映画の舞台
都内のどこか
ロケ地:
東京都:江戸川区
こころの風東京
https://maps.app.goo.gl/RWcGuVtASs8qrUG16?g_st=ic
東京都:杉並区
高円寺シャンダバ
https://maps.app.goo.gl/i32uV8Sw9BobRRwK6?g_st=ic
東京都:杉並区
スナック舞
https://maps.app.goo.gl/Fvjg9wSfaF5wKrhy6?g_st=ic
ザムザ阿佐ヶ谷
https://maps.app.goo.gl/R2CPmWKttt6Adw27A?g_st=ic
新潟県:柏崎市
ファミリー旅館海月荘
https://maps.app.goo.gl/xSgoY9WRXQvpDGsXA?g_st=ic
■簡単なあらすじ
映画制作から5年も離れている監督の栩谷は、家賃の支払いもままならず、映画制作会社の事務所で寝泊まりをさせてもらっていた
ある日、彼の元に恋人・祥子が知り合いの映画監督・桑山と心中をしたという知らせが入る
通夜に向かうものの、彼女の両親からなじられ、桑山の通夜に参加することになった
その後、家主の金に呼ばれた栩谷は、支払い猶予と引き換えに「あること」を頼まれることになった
それは、金が所有しているアパートから出ていかない男がいるとのことで、その男を追い出してほしいというものだった
栩谷がアパートに向かうと、そこにはかつて脚本家を目指した男・伊関がいて、二人は同じ業界人ということもあって意気投合することになった
そして、二人はかつて愛した「祥子」という女性と過ごした時のことを話し始めるのである
テーマ:腐るほどの執着
裏テーマ:腐りしも続く命
■ひとこと感想
ピンク映画が廃れていく時代に生きる人々を描いている映画ですが、ピンク映画そのものが世代ではないので、デジタルではダメなこだわりというものは分かりません
映画は、かつて愛した女のことを話し合う男の物語で、そこで登場する女性が同一人物のように描かれていました
でも、実際にはカラクリがあって、この女性は同一人物でありつつも、同一人物ではないという感じになっています
映画は、さとうほなみが体を張っている作品として話題ですが、それ以上に調教される柄本佑というのも衝撃的なものがありました
タイトルの「花腐し」は万葉集の一句が由来になっていますが、それをセリフで説明するところは少しばかり陳腐に思えました
物語の構造も、過去がカラーで現在がモノクロという変わったものになっていて、その意図というものが最終的にわかる感じに仕上がっていましたね
少しばかり文学かぶれの側面があるので、興味のない人は寝てしまうかもしれません
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■駒田蒸留所へようこそ
■オススメ度
お仕事系映画が好きな人(★★★)
蒸留酒に興味のある人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2023.11.16(イオンシネマ京都桂川)
■映画情報
情報:2023年、日本、91分、G
ジャンル:幻の原酒再現に関わる人々を描いたお仕事系ヒューマンドラマ
監督:吉原正之
脚本:木澤行人&中本宗応
原作:KOMA復活を願う会
キャラクター原案:髙田友美
アニメーション制作:P.A.WORKS
キャスト:(声の出演)
早見沙織(駒田琉生:クラフトウイスキー「わかば」をヒットさせた若きブレンダー)
小野賢章(高橋光太郎:「ニュースバリュージャパン」の若手記者)
内田真礼(河端朋子:駒田蒸留所の広報担当、琉生の親友)
堀内賢雄(駒田滉:琉生の父親)
井上喜久子(駒田澪緒:琉生の母、駒田蒸留所の経理担当)
中村悠一(駒田圭:琉生の兄、桜森酒造の社員)
仲野裕(琉生の祖父)
細谷佳正(安元広志:「ニュースバリュージャパン」の編集長)
辻親八(東海林努:不愛想な駒田蒸留所のベテラン社員)
鈴村健一(斉藤裕介:光太郎の友人、レコードメーカーのバンド・プロデューサー)
■映画の舞台
御代田酒造・駒田蒸留所(長野県)
ニュースバリュー本社(東京都)
■簡単なあらすじ
ウェブサイト「ニュースバリュー」の若手記者の光太郎は、ある日編集長の安元に呼ばれ、クラフトウイスキーの取材を担当させられることになった
その企画は、長野県にある駒田蒸留所のブレンダー・駒田琉生が各蒸溜所を回っていくというもので、光太郎は彼女の取材を文字に起こす仕事を任されていた
取材には琉生の蒸留所の広報担当・朋子も同行することになっていたが、ウイスキーに関して無関心の光太郎としばしば衝突する場面があった
琉生は、先代の父・滉で生産を中止した「独楽」の復活を考えていて、社員たちのアイデアでクラウドファンディングで資金を貯めて、設備投資で勝負をかけていた
光太郎はやる気が出ないまま取材に付き合うものの、その温度差は広がり続けていた
ある日、言い合いの末に光太郎にビンタをかました琉生を見て、ベテラン社員の東海林は光太郎に蒸留所の歴史を語る
琉生は父の死を受けて閉鎖されるはずだった蒸留所を受け継ぎ、その夢を断念させていたのである
それから光太郎は仕事に向き合う姿勢を変え、「独楽」復活に向けての手助けをすることになったのである
テーマ:漂着先にある人生
裏テーマ:仕事に打ち込む方法
■ひとこと感想
普段はあまり観ないお仕事系アニメですが、イオンシネマ他の力の入れ方が強かったので、なんとなく鑑賞を決めました
ウイスキー自体はほとんど飲んだことがなく、居酒屋などで少量嗜む程度でした
なので、光太郎目線でウイスキー工場見学をすることになっていました
瓶に入ってるのが原酒で、それを氷などで薄めて飲むものだと思っていましたね
物語は、地震によって失われた原酒を復活させようとする蒸留所が舞台になっていて、それを目標に掲げる天才ブレンダーが描かれていきます
その知名度を活かして、各蒸溜所を取材する企画があって、それを手伝うのが「ウイスキーに無関心な無気力系若者」という構図になっています
映画では、目標がある人間とない人間が感化されていくのですが、このあたりのヒューマンドラマの質は良かったと思います
また、年齢的に恋愛とかのいざこざが入るのかなと思っていましたが、禁じ手でそれを封じていたのは笑ってしまいました
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公式HP:
https://gaga.ne.jp/welcome-komada/
■デシベル
■オススメ度
緊迫した爆弾映画が好きな人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2023.11.16(T・JOY京都)
■映画情報
原題:데시벨(デシベル)、英題:Decibel
情報:2022年、韓国、110分、G
ジャンル:ある事件を機に狙われる元潜水艦副艦長を描くスリラー映画
監督:ファン・イノ
脚本:ファン・イノ&イ・ジンフン
キャスト:
キム・レウォン/ 김래원(カン・ドヨン:元海軍潜水艦副長、中佐)
イ・ジョンソク/이종석(チョン・テソン:元海軍潜水艦武装長)
チョン・サンフン/정상훈(オ・デオ:CBC社会部の記者)
パク・ビョンウン/박병은(チャ・ヨンハン:軍事治安支援司令部の部長)
チョ・ヨンウ/조연우(イ・デウ:ヨンハンの部下)
イ・サンヒ/이상희(チャン・ユジョン:海軍E.O.D.分隊長、爆発物処理班の曹長、ドヨンの妻)
シン・ユンジュ/신윤주(カン・スンヨン:ドヨンの娘)
チョ・ダルファン/조달환(ノ・ジョンセプ:海軍潜水艦ソナー係、アルコール依存症)
イ・ミンギ/이민기(ファン・ヨンホ:海軍潜水艦の艦長)
チャ・ウヌ/차은우(チョ・テリョン:海軍潜水艦、音響探知下士官)
キム・スルギ/김슬기(ハン・ミニョ:オ・デオの妻、警察官)
イ・ジェジュン/이재준(オ・ビョング:オ・デオの息子)
ウ・ジヒョン /우지현(キム・ユテク:潜水艦乗組員、少佐、第一犠牲者)
■映画の舞台
韓国:釜山
釜山アシアード競技場(サッカー場)
チョンサ・アパート(公園)
大型ウォーターパーク
MISO(ラウンジ)
ロケ地:
韓国:釜山
アシアド競技場
https://maps.app.goo.gl/mmrbRnMwoj6m9fnX8?g_st=ic
近海ロッテウォーターパーク
https://maps.app.goo.gl/ygUyHSHWw3ZSGaNaA?g_st=ic
■簡単なあらすじ
潜水艦副長のカン・ドヨンは、あるミッションの際に艦長代理として極めて難しい判断を強いられることになった
正体不明の魚雷が潜水艦を襲い、その回避行動の末に海底で座礁してしまう
救助を待っても嵐の到来にて、救助できるのは酸素が尽きる数日後だった
そこでドヨンはある決断を強いられてしまう
それから1年後、生還したドヨンは特別講師として士官候補生たちに体験談を話すなどの活動を始めていた
そんなある日、所要で講演会に出かけていたドヨンの携帯に謎の男からの電話が入る
それは公園と潜水艦の生き残りのキム少佐の家に爆弾を仕掛けたというもので、どちらかを選べというものだった
その頃、公園にて不審物が発見され、警察が出動する
その不審物の中には爆発物処理班のチャン・ユジョンを指名するメモが貼られていた
彼女は爆発物の処理に向かうもの、ロボットを出す猶予はなく、防護服を着て作業に取り掛かることになった
そして、ドヨンはキム少佐の家に向かうものの、爆発物に仕掛けられた音響感知装置が音に反応し、爆発を起こしてしまう
そんなドヨンの元に軍司治安司令部のチャ・ヨンハンから電話が入る
事件の詳細を知っていたことを不思議に思ったヨンハンは、彼を第一容疑者として追いかけることになる
そして、次なる爆弾の場所はドヨンに示される
その場所はサッカーのスタジアムで、100デシベルを超えるごとに、残り時間が半減するように設定されていたのである
テーマ:復讐と制裁
裏テーマ:隠蔽と英雄
■ひとこと感想
音量に反応して爆発する爆弾を使ったテロの話かなと思っていましたが、オープニングはガッツリと潜水艦バトルだったことに驚きました
そこから、連続爆弾魔が暗躍し、潜水艦の副長だったデヨンが狙われるという展開になっていきます
デヨンが巻き込まれる理由が徐々にわかり、それが冒頭の潜水艦で起こったことが原因なのですが、それよりも事件を隠蔽して口を閉ざしていることが理由にしていましたね
犠牲者への配慮のなさによって怒りが増幅するのですが、最終的にどうすべきかは難しいポイントだったと思います
映画は、いつ爆発するかわからない緊迫感と、子どもでも容赦ないところがえげつなくもあります
巻き込まれる記者も悲惨な目に遭っていきますが、彼が最後にかける言葉は印象的だったと思います
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公式HP:
https://klockworx-asia.com/decibel/
■スラムドッグス
■オススメ度
捨て犬の復讐劇が観たい人(★★★)
Fワード連発の下品な映画が好きな人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2023.11.17(MOVIX京都)
■映画情報
原題:Strays(迷子)
情報:2023年、アメリカ、94分、PG12
ジャンル:捨てられた野良犬が飼い主に復讐する様子を描いたコメディ映画
監督:ジョシュ・グリーンバウム
脚本:ダン・ペロー
キャスト:
ウィル・フォーテ/Will Forte(ダグ:レジーの元飼い主)
ブレット・ゲルマン/Brett Gelman(ウィリー:動物管理官、看守)
ダン・ペロー/Dan Perrault(ハーゲン:ダグを治療する医師)
デニス・クエイド/Dennis Quaid(デニス・クエイド:バードウォッチャー)
ウィル・フェレル/Will Ferrell(レジー:ボーダーテリア、ダグの元飼い犬)
ジェイミー・フォックス/Jamie Foxx(バグ:レジーを助ける野良犬のボストンテリア)
イスラ・フィッシャー/Isla Fisher(マギー:オーストラリアン・シェパード、ダグの仲間)
ランドール・パーク/Randall Park(ハンター:グレートデーン、ダグの仲間)
ジョシュ・ギャッド/Josh Gad(ガス:ラブラドール・レトリバー、都会の捨て犬)
ジミー・タトロ/Jimmy Tatro(フィン:ロットワイラー、ガスの仲間)
グレタ・リー/Greta Lee(ベラ:ポメラニアン、ジェナの飼い犬)
ハーヴェイ・ギレン/Harvey Guillén(シットステイン:チワワ、ジェナの飼い犬)
ソフィア・ベルガラ/Sofía Vergara(ドロレス:路上に放置されているカウチ)
ジェイミー・デメトリウ/Jamie Demetriou(チェスター:魔法のフェンスから出られないブルドッグ)
フィル・モリス/Phil Morris(バブシー:公園の口の悪い捨て犬、ハンターのライバル)
Charity Cervantes(ジェナ:マギーの飼い主)
Jade Fernandez(アシュリー:ダグの元カノ、レジーの名付け親)
Tinashe Kajese(キャシー:行方不明捜索隊)
ロブ・リグル/Rob Riggle(ロルフ:ジャーマン・シェパード、警察犬)
ジャック・デ・サンス/Jack De Sanz(マンチカン:ブラッドハウンド、警察犬)
Mikayla Rousseau(ライリー・アンダーソン:迷子になる少女)
Aven Lotz(エマ:メガネ少女、ダグの元飼い主)
Hedy Nasser(カーリー:遊園地でナンパされる女の子)
Dexter Masland(ジェームズ:カーリーを狙う男)
ダビッド・ハーマン/David Herman(アンダーバイト:パウンド・ドッグ、ナレーション犬)
【吹き替え】
森川智之(ダグ)
秋山竜次(レジー)
森久保祥太郎(バグ)
津田健次郎(ハンター)
マギー(マギー)
■映画の舞台
アメリカ:ジョージア州
オークウッド/Oak Wood
ロケ地:
アメリカ:ジョージア州
アトランタ
■簡単なあらすじ
オークウッドの郊外でダグと一緒に住んでいるレジーは、ダグの浮気をばらして以来、雑な扱いに甘んじていた
レジーにはいじめられている感覚はなく、テニスボールダッシュも遊びの一環だと考えていた
ある日、何度も戻ってくることに嫌気が差したダグは、レジーを都会に連れてきて置き去りにしてしまった
これもゲームだと思っていたレジーだったが、夜の都会は恐ろしく、多くの凶暴な野良犬が生息していた
二匹の凶暴な犬に囲まれたレジーだったが、そこにイカれた野良犬・バグがやってきた
バグは仲間のハンターとマギーを紹介し、レジーは次第に打ち解けていく
だが、レジーはまだ自分が捨てられていないと思っていた
ある時、レジーはふと悟ったかのように、自分が愛されていないことに気づく
そして、自分を捨てたダグに仕返しをしようと考える
バグたちはレジーに同行し、4匹はダグのいる家へと向かうことになったのである
テーマ:犬と飼い主の絆
裏テーマ:愛されることの大切さ
■ひとこと感想
『テッド』の捨て犬版という感じで、とにかく汚い言葉が連発する作品だろうなあと思っていました
内容は予想以上にヒドいワードが飛び交うのですが、そのほとんどが汚物系下ネタになっていました
ノリとしては小学生ぐらいのノリになっていて、かと言ってファミリー向けかというとそうでもない
おそらく家族連れでいくと、母親が激おこになりそうな感じになっているので、父子ならセーフと言った印象でしょうか
映画は、捨てられた犬の逆襲ということですが、野良犬たちも楽しそうでいて、どこか孤独を感じているシーンがありましたね
それは、彼らが元飼い犬だったからであり、その時代と比較すると今は幸せとは言えないということになるのだと思います
生まれながらに野生だと話は変わるのですが、ほとんどの野良犬はかつて飼い犬だったので、この考え方は一般的なものになるのではないでしょうか
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■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
公式HP:
https://slumdogs-movie.jp/