■映画鑑賞まとめ■
2月、第5週&3月、第1週(2024.2.26〜2024.3.3)
Contents
■落下の解剖学
■オススメ度
法廷劇が好きな人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2024.2.26(京都シネマ)
■映画情報
原題:Anatomie d’une chute(落下の解剖学)、英題:Anatomy of a Fall
情報:2023年、フランス、152分、G
ジャンル:夫殺しを疑われる女流作家の裁判を描いた法廷ミステリー
監督:ジュスティーヌ・トリエ
脚本:ジュスティーヌ・トリエ&アルチュール・アラリ
キャスト:
サンドラ・ヒューラー/Sandra Hüller(サンドラ・ボイター:夫の殺人容疑で起訴されるドイツ人作家)
スワン・アルロー/Swann Arlaud(ヴァンサン・レンジ:サンドラの弁護士)
ミロ・マシャド=グラネール/Milo Machado-Graner(ダニエル:事故で視力を失ったサンドラの息子、11歳)
サミュエル・タイス/Samuel Theis(サミュエル・マレスキー:転落死したとされるサンドラの夫)
ソフィ・フィリエール/Sophie Fillières(モニカ:ダニエルの代母)
Messi(スヌープ:ダニエルの愛犬)
アントワーヌ・レナルツ/Antoine Reinartz(法定顧問、検事)
ジェニー・ベス/Jehnny Beth(マージ・ベルジェ:ダニエルに付き添う司法監視人)
カミーユ・ラザフォード/Camille Rutherford(ゾーイ・ソリドール:事故の日にサンドラと会った学生)
Anne Rotger(裁判長)
■映画の舞台
フランス:
人里離れた山荘
グリノーブル/Grenoble(裁判所)
ロケ地:
フランス:
レ・クルヴァス/Les Crevasses
https://maps.app.goo.gl/vy1e5o7Eqb9bzWPF8?g_st=ic
サント/Saintes
https://maps.app.goo.gl/eBFcakrEzJsrUuue6?g_st=ic
グリノーブル/Grenoble
https://maps.app.goo.gl/kgZuyGcHrTjzYZkf7?g_st=ic
■簡単なあらすじ
ドイツ人作家のサンドラは、フランス人の夫サミュエルと4歳の時に事故で盲目になった息子ダニエルともに、人里離れた山荘に住んでいた
夫の仕事の関係でそこに住み始めて数年が経ち、その日はサンドラの取材に学生のゾーイがそこを訪れていた
取材が始まって間もなく、天井部屋にいた夫が大音量で音楽をかけ始め、それによって取材はままならなくなってしまう
場所を変えるわけにもいかず、その日の取材は中止ということで、ゾーイは帰途につかざるを得なかった
その後、サンドラは寝室に向かい、ダニエルは愛犬スヌープとともに散歩に出かけた
だが、しばらくして帰宅したダニエルは、玄関先に父が倒れているのを発見する
大声で母を呼び、サンドラは慌てて救急を呼ぶものの、夫は帰らぬ人となってしまう
転落事故か自殺かわからないものの、検視官は「他殺の可能性を否定できない」と言う
さらに当日のダニエルの証言に曖昧な点も多く、サンドラが隠し事をしている様子が見えて、検察は起訴に踏み切った
サンドラの弁護には、旧友のヴァンサンが付き、司法省からの命令にて、ベルジェがダニエルの監視役として自宅に派遣されることになった
テーマ:落下が暴く夫婦関係
裏テーマ:落下が暴く司法構造
■ひとこと感想
カンヌで話題になった作品ですが、タイトルの意味深な感じに惹かれて鑑賞してまいりました
天井部屋から夫が落下して、その嫌疑が妻にかかると言うもので、落下に関する科学的な捜査の内幕を見せるのかなと思っていました
実際には、落下によって暴かれる多くのことがメインになっていて、わかりやすいのは「夫婦関係」だったと言えます
映画は、冒頭の取材の爆音から始まって、かなりストレスのかかる曲が選ばれていました
検察側も凶器となるものが発見されないことで、状況証拠とか、科学的な考察をもとに話を展開していきますが、結論ありきだと同じものを見ていても違うように見えると言う印象がありました
妻が犯人だと思うと言う観点で行われる捜査には恣意的なものがありますが、決定的なものが見つからない中での創作はなかなか無茶なように見えます
とは言え、妻側にも信頼を勝ち得ない状況を作っていると言う因果があり、それによって自分で自分の首を絞めているように見えなくもありません
裁判がどう転ぶかは最後まで読めませんが、最終尋問前夜の出来事がすべてを物語っているように思えました
↓詳しいレビューはこちらから
■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://eiga.com/movie/99295/review/03535417/
公式HP:
■赤い糸 輪廻のひみつ
■オススメ度
輪廻系ファンタジー映画が好きな人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2024.2.26(アップリンク京都)
■映画情報
原題:月老(ユエラオ)、英題:Till We Meet Again(もう一度会えるまで)
情報:2021年、台湾、128分、G
ジャンル:不慮の死によって境界に落ちた青年が月老修行の中で恋人と再会する様子を描いたファンタジー映画
監督&脚本:ギデンス・コー
キャスト:
クー・チェンドン/柯震東(シー・シャオルン/石考綸=アラン/阿纶:雷に打たれて死んだ青年)
(幼少期:リ・ホンジュ/李泓驹)
(前世:クー・ヤンツン/柯耀宗)
(来世の少年:チェン・ヒョルン/陳小輝)
ビビアン・ソン/宋芸樺(ホン・ジンチン/洪菁晴=シャオミー/小咪:シャオルンの想い人)
(幼少期:リー・ホンリャン/李紅良)
(前世:リー・シューチェン/李秀珍)
ワン・ジン/王淨(ピンキー/ファン・ウェンジー/黄文姿:シャオルンの月老ペアになる死人)
(来世の少女:シー・ロンシー/徐栄青)
【盗賊団関連】
ウーミン・ボヤ/馬志翔(グイトウチャン/鬼頭成:500年前の前世で盗賊だった男、元牛頭)
ユージェニー・リウ/劉変兜(小妹:鬼頭成の妹)
【月老関連】
チェン・ユー/陳妤(月老の女性リーダー)
ホウ・ヤンシー/侯彥西(月老の男性リーダー)
【冥界関連】
ラカ・ウマウ/拉卡・巫茂(ヤマ/閻魔様:冥界の最高支配者)
ホンジュラス/洪都拉斯(男の馬頭:鬼頭成を追う閻魔の手下)
ジョエル・ルー/陸明君(女の牛頭:鬼頭成を追う閻魔の手下)
ジューン・ツァイ/六月(シャオルンを連れてくる死神)
キャンディス・リュー/劉容嘉(冥界ビデオの案内人、アーカイブ)
【現世の人間関連】
ツァイ・チャンシュン/蔡昌憲(獣医、シャオミーの学生時代の友人)
リン・チウジュ/林志儒(シャオミーの父)
ブルース・ファン/禾浩辰(アタン/阿湯:ピンキーを殺した元カレ)
■映画の舞台
台湾のどこか
ロケ地:
不明(おそらく台湾のどこか)
■簡単なあらすじ
雷に打たれて死んだシャオルンは、前世までの行いが悪く、動物に転生するか、人間の転生するために月老となって徳を積むかの二択を迫られていた
隣のブースでは、彼氏に殺されたピンキーも同じように選択を迫られ、二人は月老となって徳を積むことを選んだ
月老は織姫の赤い糸をつなぐ能力を与えられていて、二人一組で現世の人間に赤い糸を結ぶ役割を担っていた
シャオルンとピンキーは渋々ペアになるものの、ピンキーは次第にシャオルンに惹かれていく
だが、シャオルンは雷で打たれたために記憶も前世の行いも消え失せてしまっていた
ある時、シャオルンは現世に残した恋人シャオミーと出会い、記憶を取り戻す
ピンキーは複雑な想いで二人を見つめるものの、シャオミーにはどんな糸を使っても誰とも結べなかった
挙句の果てに、規律違反をしてまで織姫の赤い糸をシャオミーに巻きつけたピンキーだったが、それでも彼女は誰とも縁を結ぶことができなかった
その頃、かつて牛頭として閻魔に尽くしていた鬼頭威は冥界を抜け出し、500年前に自分を殺した盗賊団のメンバーを追い始める
閻魔の指示で、牛頭・馬頭が彼を追うものの、その強大な力になす術がない
そして、鬼頭成はシャオミーを見つけ出し、前世で自分を殺した恨みを晴らそうと行動を開始するのである
テーマ:転生と犠牲
裏テーマ:赤い糸がつなぐもの
■ひとこと感想
台湾の縁結びの神様になって、転生のために徳を積むことになった男女を描き、雷によって消された記憶を取り戻すという流れになっていました
ともかく世界観が独特で、ついていくのに必死という感じになっていましたね
なんとなく、日本のライトノベルにありそうな世界観だったように思えます
映画は、冥界と境界と現世と過去がごっちゃ混ぜになっていて、シーンを理解するのにちょっと苦労する内容になっています
パンフレットでは主要人物の相関関係が描かれているのでわかりやすいですが、むしろこの相関図を読んでから観た方が良いかもしれません(重要なネタバレの関係は書いていなかったですね)
物語としては、幼少期からずっと好きだった相手とようやく付き合えそうになった矢先に事故が起こるというもので、生前のプロポーズの答えを死んでから知るという流れになっていました
その背景として、過去の恨みをもつ悪役が暗躍するのですが、この関係性がわかるのが最後で、別物の映画が進行しているように見えるのは難点かな、と感じました
↓詳しいレビューはこちらから
■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
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公式HP:
https://taiwanfilm.net/yuelao/
■コヴェナント 約束の救出
■オススメ度
脱出映画が好きな人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2024.2.27(TOHOシネマズ二条)
■映画情報
原題:Guy Ritchie’s the Covenant(ガイ・リッチーの「契約」)
情報:2023年、イギリス&スペイン、123分、G
ジャンル:恩を返すために、現地通訳を救出する軍人を描いた戦争映画
監督:ガイ・リッチー
脚本:ガイ・リッチー&アイバン・アトキンソン&マーン・デイビス
キャスト:
ジェイク・ギレンホール/Jake Gyllenhaal(ジョン・キンリー/John Kinley:アメリカ軍の曹長)
ダール・サリム/Dar Salim(アーメッド・サリム/Ahmed:現地の通訳)
Sean Sagar(ジジ/チャーリー・クロウ/Charlie Crow:キンリーの部下)
ジェイソン・ウォン/Jason Wong(JJ/ジョシュア・ジュン/Joshua Jung:キンリーの部下)
Rhys Yates(トムキャット/トム・ハンコック/Tom Hancock:キンリーの部下)
Christian Ochoa Lavernia(チョウチョウ/エドゥアルド・ロペス/Eduardo Lopez:キンリーの部下)
ボビー・スコフィールド/Bobby Schofield(スティーヴ・カーショー/Steve Kersher:キンリーの部下、新規配属)
ジェームズ・ネルソン・ジョイス/James Nelson-Joyce(ジャック・ジャクソン/ジャックジャック/Jack Jackson :キンリーの部下)
エミリー・ビーチャム/Emily Beecham(キャロライン・キンリー/Caroline Kinley:キンリーの妻、カーディーラー)
ジョニー・リー・ミラー/Jonny Lee Miller(ヴォークス大佐:キンリーの上司)
アレクサンダー・ルドヴィグ/Alexander Ludwig(デクラン・ブレンディ/Declan O’Brady:キンリーの友人、上司)
アントニー・スター/Antony Starr(エディ・パーカー/Eddie Parker:民間軍事組織の責任者)
Fariba Sheikhan(バシラ:アーメッドの妻)
Damon Zolfaghari(アリ:アーメッドの弟)
Abbas Fasaei(プーヤ:キンリーをアーメッドの元に案内する現地通訳)
Ash Goldeh(ファラジ:情報提供者)
Paeman Arianfar(ファルファディン:アーメッドを追うタリバン)
Mo Ahmadi(サタール:タリバンの司令官)
■映画の舞台
2018年、
アフガニスタン:
ラシュカルガ/ Lashkargah
https://maps.app.goo.gl/LZG5accxsCP7yacB9?g_st=ic
パルヴァーン州バグラム空軍基地
https://maps.app.goo.gl/xcf3WcWaMtYn43cR6?g_st=ic
ターリン・コート
https://maps.app.goo.gl/T7zcLQogzUHsQ61BA?g_st=ic
クンデューズ空軍基地
https://maps.app.goo.gl/mHkesZbREajq57FP9?g_st=ic
アメリカ:カリフィルニア州ロサンゼルス
サンタ・クラリタ
https://maps.app.goo.gl/fMFhw3rAPKgjK6vH7?g_st=ic
ロケ地:
スペイン:
アリカンテ/Alicante
https://maps.app.goo.gl/YJE7Bqq8uALeW93q9?g_st=ic
ペトレール/Petrer
https://maps.app.goo.gl/d52BRdsMPyAUCPkG8?g_st=ic
サックス/Sax
https://maps.app.goo.gl/dJfdD6YSmPuR9TKz8?g_st=ic
アルト・ビナロポ/Alt Vinalopó / Alto Vinalopó
https://maps.app.goo.gl/GWfcHfA6qGRg7z7u6?g_st=ic
ビジャホヨサ/Villajoyosa
https://maps.app.goo.gl/Q52bPbPJjdLc94Sp7?g_st=ic
サラゴサ/Zaragoza
https://maps.app.goo.gl/uNs4XApMo9Yy9uYg6?g_st=ic
■簡単なあらすじ
2018年、アフガニスタンでは、長期化する紛争の中で、タリバンが持つ破壊兵器を探し出すため、いくつかの分隊が現地に滞在していた
その中のひとつラシュカルガに駐屯しているジョン・キンリーは、武器を探すために情報をひとつずつしらみつぶしに当たるという無謀な作戦を展開していた
ある日、新しい通訳としてアーメッドという男が配属された
妻子がいて、アメリカへの移住を夢見ていた
当時は、アメリカがそれを保障する形で雇っていて、それによって、危険を覚悟でアメリカ軍の手伝いをしていた
ファラジという男から情報を得たキンリーは、隊を率いて基地から130キロも離れた丘の上にある工場へと踏み込む
だが、それは罠で、キンリーの小隊は待ち伏せしていたタリバンと交戦状態になった
隊は全滅し、キンリーとアーメッドだけが生き残ったのだが、キンリーは瀕死の重症で、アーメッドは危険を承知で彼を基地に帰そうと奮闘するのである
テーマ:契約と友情
裏テーマ:生き残る意思
■ひとこと感想
史実っぽい感じになっていますが、エンドロールの本人映像を見てしまうと、かなり盛りまくっているんだなあと思わざるを得ません
とは言え、基本はフィクションなので、実はこんな話があったんです、ぐらいのノリになっていました
現地民通訳とのバディものとして見ればOKですが、通訳がそこらへんの兵士よりも強すぎましたね
かなりの距離を手押し車で移動していましたが、あの体力があれば、何だってできそうな気がしますね
物語はあってないようなもので、最後の爽快感を味わう映画のような感じになっていたように思えます
脱出が意外なほどノープランになっていましたが、民間軍事組織の登場シーンは胸熱展開になっていました
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■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
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公式HP:
■犯罪都市 NO WAY OUT
■オススメ度
シリーズのファンの人(★★★)
マ・ドンソクが暴れる映画が好きな人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2024.2.27(TOHOシネマズ二条)
■映画情報
原題:범죄도시3(犯罪都市3)、英題:The Roundup: No Way Out(検挙:出口はない)
情報:2023年、韓国、105分、PG12
ジャンル:新型麻薬の摘発騒動に巻き込まれる広域捜査隊を描いたアクション映画
監督:イ・サンヨン
脚本:キム・ミンソン&イ・サンヨン&マ・ドンソク&イェ・ドンウ
キャスト:
マ・ドンソク/마동석(マ・ソクト:ソウル広域捜査隊の刑事)
イ・ジュニョク/이준혁(チュ・ソンチョル:九龍警察の麻薬取締犯のチーム長)
青木崇高(リキ:日本のヤクザ組織「一条会」から派遣された殺し屋)
【ソウル広域捜査隊】
イ・ボムス/이범수(チャン・テス:チーム長)
キム・ミンジェ/김민재(キム・マンジュ:捜査員)
イ・ジフン/이지훈(ヤン・ジョンス:捜査員)
キム・ドゴン/김도건(デビッド・チョン:新人捜査員)
【白鮫組】
コ・ギュピル/고규필(チョロン:中古車ディーラー&闇クラブ「サイバー」のオーナー)
ペ・ヌリ/배누리(ミミ:チョロンの恋人)
【一条会:ソウル支部】
ジュン・ソクホ/전석호(キム・ヤンホ:副部長)
アン・セホ/안세호(トモ:横流しをする構成員)
カン・ユン/강윤(ヒロシ:構成員)
【一条会:日本本部】
國村隼(一条会長)
シム・ハヌン/심하느리(会長の通訳)
【九龍警察麻薬取締課】
ハン・ギュウォン/한규원(キム・ヨングク:ソンチョルの部下)
チェ・ウジュン/최우준(イ・ガンホ:ソンチョルの部下)
【ソウル北部警察麻薬取締課】
リュ・ソンヒョン/류성현(チョン・ギョンシク:行方不明になるチーム長)
チョン・アヒ/전아희(法医学者)
【クラブ・オレンジ】
チェ・グァンジェ/최광제(イ・サンチョル:オーナー)
シン・ヒョンヨン/신현용(自動ドア:ソトクを招き入れる案内人)
【中国関連】
シム・ヨンウン/심영은(チン会長:ドラッグの引受元)
ペク・ギホ/김기호(ペク社長:チン会長の腰巾着)
■映画の舞台
韓国:ソウル
ロケ地:
韓国各地
■簡単なあらすじ
ソウル広域捜査隊に抜擢されたソクトは、出勤途中にイザコザをあっさりと解決するほどの凄腕だったが、超法規的な措置をチーム長のテスは頭を抱えていた
ある日、クラブ・オレンジにて、女性の変死体が発見される
女はドラッグを服用していて、殺された後に投げ捨てられたと推測された
麻薬捜査班の管轄だったが、ソクトは何かきな臭いものを感じて、独自で捜査を始めてしまう
一方その頃、日本で作られた合成ドラックの受け渡しのために、日本のヤクザ組織・一条会のソウル支部が暴走を始めていた
ブツを横流しし、それを売り捌いていたのだが、それは本国にも看過されつつあった
一条会長はソウル支部の造反を見逃さず、殺し屋のリキを派遣した
ソクトが事件を調べていくうちに、ソウル北部の麻薬捜査班のチーム長が行方不明になっているという情報が入る
北部班はソクトと合流する形で行動を開始していくうちに、九龍警察の麻薬捜査班と絡むことになった
ソクトは高圧的で挑戦的なチーム長ソンチョルに何かを感じ、裏取り捜査を始めていく
そんな折、10キロもの合成ドラッグが行方不明になり、動きが慌ただしくなってしまうのである
テーマ:鉄拳制裁
裏テーマ:落とし前の付け方
■ひとこと感想
シリーズ3作目ということで、前作までの内容が完全に記憶から抜け落ちた状態で参戦
マ・ドンソク兄貴が暴れまくるだけの映画という記憶はあったので、今回もその暴れっぷりを堪能することになりました
それにしても、音が痛い
映画は、日本のヤクザとそのソウル支部の暗躍、警察との癒着、対立構造などが入り乱れることになっていて、結果としてソクトの登場が少なくなっています
ソクトが直接拳を交える相手は限られていて、外野で起こっている事件の方が多い印象になっていて、そこは縦列駐車して、ソクトに次々殴られるシナリオになった方が良かったように思います
順番的に言えば、ソウル支部→日本支部→韓国警察という感じに敵が切り替わっていく方がスッキリしたでしょうね
そこで変化球を加えるなら、もう一回日本支部(リキ)が巻き返してくるという流れの方が盛り上がったように思えました
↓詳しいレビューはこちらから
【映画感想】犯罪都市 NO WAY OUT【後半:ネタバレあり】
■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
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公式HP:
https://hanzaitoshi3.com/
■同感〜時が交差する初恋
■オススメ度
SFチックなロマンス映画が好きな人(★★★)
リメイク元との時代設定の違いを楽しみたい人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2024.2.28(シネマート心斎橋)
■映画情報
原題:동감(同感)、英題:Ditto(同上)
情報:2022年、韓国、114分、G
ジャンル:1999年と2022年に生きる大学生を描いた恋愛映画
監督&脚本:ソ・ウニョン
原案:『リメンバー・ミー(2000年、韓国)』
Amazon Link(リメイク元 字幕)→ https://amzn.to/3uQAbeg
Amazon Link(日本版リメイク)→ https://amzn.to/3SXxYpd
キャスト:
ヨ・ジング/여진구(キム・ヨン:1999年に生きる韓国大学の機械工学科の学生)
チョ・イヒョン/조이현(キム・ムニ:2022年に生きるヨンの無線機の話し相手)
【1999年パート】
キム・ヘユン/김혜윤(ソ・ハンソル:ヨンが一目惚れする新入生)
ペ・インヒョク/배인혁(キム・ウンソク:ヨンが怪我させてしまった親友)
【2022年パート】
ナ・インウ/나인우(オ・ヨンジ:ムニの親友の男子大学生)
■映画の舞台
1999年&2022
韓国:ソウル
ロケ地:
韓国:ソウル
ソウル市立大学
https://maps.app.goo.gl/nodjBMmptymeyeYa9?g_st=ic
江原大学春川キャンパス
https://maps.app.goo.gl/8Wn3YuZCREmC8LN76?g_st=ic
檀国大学竹田キャンパス
https://maps.app.goo.gl/WsVsWNqounf3jUEy9?g_st=ic
■簡単なあらすじ
1999年にソウル大学に通っているキム・ヨンは、ある日新入生のソ・ハンソルと出会い、一目惚れをしてしまう
彼女は機械学の新入生の主席を取るほどの成績で、アマチュア無線に興味を持っていた
そこでヨンは親友のウンソクから無線を借りて、彼女に教えられるような存在になろうと考え始めていた
ある日、その無線から声が聞こえてきて、ヨンは無線の向こうにいる女学生ムニと親しくなっていく
恋愛のアドバイスを聞きたいと思ったヨンはムニと会うことになったが、約束の場所には誰もこなかった
だが、ムニは大雨の中、ヨンを待ち続けていて、お互いが相手を罵倒し始めてしまう
そんな会話を紡ぐ中、二人はおかしさに気づいていく
そして、お互いの時間を確認し合うと、ヨンは1999年にいて、ムニは2022年にいることがわかる
何かの悪戯なのかと思いながらも、二人は交信を続け、やがてそれぞれの想い人との関係も変化していくことになった
だが、ある出来事によって、ヨンはムニの正体に気づいてしまう
それは残酷な神様の悪戯の始まりを告げる言葉だったのである
テーマ:想いを伝え合うこと
裏テーマ:好きな人が幸せでいることの価値
■ひとこと感想
さすがにリメイク元を観たことはないのですが、リメイク元の未来=本作の過去となっている作品で、この時代の移り変わりというものが楽しめる作品になっています
残念ながら、リメイク元の配信を探すのは難しい感じになっていて、中古の死ぬほど高いDVDがアマゾンで見つかるぐらいでしたね
物語は、あるきっかけからアマチュア無線を始める二人を描いていて、その何気ないすれ違いから始まって、最終的にこの通信が運命だったことを悟ります
男性陣はヨンに心を重ねてしまうと思いますが、この居た堪れなさと憔悴に至るまでの心理変化というものがリアルすぎて辛い映画になっていました
また、ムニとしてもヨンが誰なのかを知った段階の重圧は半端なく、通信が途切れてしまってからの不安というものは絶大だったように思いました
難点があるとしたら、ハンソルがかなり酷い女に描かれていたことでしょうか
あの状況のまま流れていくのが大学生と言えばそれまでではありますが、ハンソルの行動を許せない男性は多いように思えてなりません
なので、彼女にもエクスキューズというものがあった方が、もっとスッキリしたように思えました
↓詳しいレビューはこちらから
■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://eiga.com/movie/100814/review/03542443/
公式HP:
■THE WILD 修羅の拳
■オススメ度
どんよりとした雰囲気の映画が好きな人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2024.2.29(アップリンク京都)
■映画情報
原題:더 와일드: 야수들의 전쟁(野生:獣の戦争)、英題:The Wild
情報:2023年、韓国、110分、PG12
ジャンル:服役を終えたボクサーが訳あり女性と惹かれ合う様子を描いたクライムアクション
監督:キム・ボンハン
脚本:キム・ジュマン
キャスト:
パク・ソンウン/박성웅(ソン・ウチョル:懲役刑を終えた元ボクサー)
オ・デファン/오대환(チャン・ドシク:ウチョルの友人、韓国マフィアのボス)
オ・ダルス/오달수(リ・ガクス:麻薬ブローカー)
チュ・ソクテ/주석태(チョ・ジョンゴン:汚職刑事)
ソ・ジヘ/서지혜(チェ・ミョンジュ/ボム:ウチョルと関係を持つホステス)
ファン・セ/황세인(イェリ:ボムの同僚ホステス)
ヨンス/연수(マダム:ホステスのママ)
チョン・スギョ/정수교(カン・ユンジェ:ドシクの右腕)
ソ・ジフ/서지후(パク・ヒョンテ:ウチョルが気にいる若者)
■映画の舞台
韓国のどこか
ロケ地:
不明
■簡単なあらすじ
賭けボクシングで友人ドシクと共に罠を張って荒稼ぎをするウチョルは、ある試合にて相手を殺してしまう
それは不慮の事故に思えたが、相手の体内から薬物が検出され、その事実をもみ消すために、ウチョルは自ら懲役刑に服することを決めた
それから数年後、ウチョルは模範囚として仮釈放になり、彼をドシクは温かく迎えた
刑務所に入っている間にドシクは会社を興して成功し、側近にカン室長を配して、多くの事業を展開させていた
ウチョルはバーの経営の勉強をすることになり、用心棒のようなポジションで店に関わることになった
ドシクは、ブローカーから大量の麻薬を仕入れる約束を取り付けていたが、内心では金が惜しいと思っていた
ブローカーのドシクは警察と繋がっていて、彼はウチョルを使って汚職刑事ジュンゴンを出し抜こうと考えていたのである
テーマ:因果は巡る
裏テーマ:愛の行方
■ひとこと感想
ひっそりと公開されていて、パンフレットも作られていなかったですね
元ボクサーがヤクザと繋がりがあって、汚職刑事が出てきて麻薬が登場するというもので、真新しさはほとんど感じられない作品になっていました
主人公を演じたパク・ソンウンのファン向けムービーのような感じがしました
女性の扱いが酷い作品で、殴るわ蹴るわと結構無茶苦茶で、その中で紳士的なのが主人公という感じになっています
ホステスとして会うことになった女性が、自分の過去と繋がっているというのはありきたりで、その過去の真相を知らない者から狙われたりもします
面白いかと言われれば微妙な感じですが、眠くなるような展開はなかったですね
それでも、印象に残っているシーンがほとんどなく、登場人物も少ないので、そこまで混乱することはありません
ソウルに憧れを持っているので地方都市だと思いますが、明確な場所というのは濁されていたように思えました
↓詳しいレビューはこちらから
【映画感想】THE WILD 修羅の拳【後半:ネタバレあり】
■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://eiga.com/movie/100983/review/03546470/
公式HP:
https://klockworx-v.com/wild/
■WILL
■オススメ度
東出昌大のプライベートに興味のある人(★★★)
狩猟ドキュメントに興味がある人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2024.2.22(アップリンク京都)
■映画情報
情報:2024年、日本、140分、G
ジャンル:猟師・東出昌大を追うドキュメンタリー映画
監督&編集:エリザベス宮地
キャスト:
東出昌大(北関東で猟師をしている俳優)
服部文祥(登山家)
阿部達也(猟師)
石川竜一(写真家『いのちのうちがわ』)
GOMA(音楽家、画家)
コムアイ(女優『福田村事件』)
森達也(映画監督『福田村事件』)
アフロ(アーティスト)
UK(アーティスト)
■映画の舞台
日本:北関東のどこか
ロケ地:
北関東のどこか(個人情報を含むので不記載)
■簡単なあらすじ
俳優・東出昌大は、不倫騒動の後、事務所との契約打ち切りを控えていた
その頃、彼は北関東を中心に狩猟を始めていて、本作はその様子に密着したドミュメンタリーとなっている
登山家・服部文祥、猟師・阿部達也、写真家・石川竜一達との交流を経て、狩猟に向き合う工程と哲学を描いていく
また、現在の自分の状況、それを引き起こした原点などに立ち返るとともに、命をもらって生きながらえている現実へとフォーカスしていく
2021年11月を筆頭に、2022年の9月頃までの密着を描き、MOROHAの楽曲、自身の舞台、そしてこの期間に撮影に入った映画『福田村事件』の関係者たちが見てきた東出昌大の飾りのない本質を炙り出していく
テーマ:命を繋ぐもの
裏テーマ:環境の外側にあるもの
■ひとこと感想
普段はドキュメンタリーをほとんど観ないのですが、興味がある対象の場合は足を運ぶことがあります
本作の場合は、映画俳優が対象になっていて、それゆえに裏側を見られるのではないかという興味が芽生えていました
実際には、俳優の裏側というよりは私生活を覗き見る感じなのですが、普通ではないところに新鮮な印象を受けました
彼は狩猟を趣味ではなくライフワークにしているような感じで、時間が空いたらちょっと行ってくるというものではないのですね
都会の喧騒が合わないということがあっても、自分で獲物を仕留めて、それを解体して食べるというところに行き着くのは、それ相応の適性がないとできないことだと思います
動物をさわることすら苦手な方としては、死んで転がっている映像だけで大概キツかったのですが、『いのちのうちがわ』のショットをはじめとして、リアルな解体シーンが続々と登場するので、耐えられない人がいても不思議ではありません
印象的だったのは、子どもに話を聞くシーンでの「かわいそうだけど、お肉は美味しい」でしょうか
これが生きるということなのかな、と感じてしまいました
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■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
#映画 https://eiga.com/movie/100681/review/03546473/
公式HP:
■ARGYLLE アーガイル
■オススメ度
スパイ映画が好きな人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2024.3.1(イオンシネマ京都桂川)
■映画情報
原題:Argylle(菱形の格子柄)
情報:2024年、アメリカ、139分、G
ジャンル:スパイ小説を書いていた小説家が本物のスパイ騒動に巻き込まれるコメディ映画
監督:マシュー・ヴォーン
脚本:ジェイソン・フックス
キャスト:
ブライス・ダラス・ハワード/Bryce Dallas Howard(エリー・コンウェイ:「アーガイル」の原作者)
Chip(アルフィー:エリーの愛猫)
サム・ロックウェル/Sam Rockwell(エイデン・ワイルド:エリーを犯罪組織から助けるエージェント)
サミュエル・L・ジャクソン/Samuel L. Jackson(アルフィー/アルフレッド・ソロモン:元CIA長官、エージェント・アーガイルのボス)
キャサリン・オハラ/Catherine O’Hara(ルース・コンウェイ:エリーの母)
ヘンリー・カヴァル/Henry Cavill(オーブリー・アーガイル:シリーズの主人公スパイ)
(若年期:Louis Partridge)
アリアナ・デボーズ/Ariana DeBose(キーラ:アーガイルを助ける仲間)
ジョン・シナ/John Cena(ワイアット:アーガイルの仲間)
ドュア・リパ/Dua Lipa(ルグランジュ:アーガイルを罠に嵌める女)
リチャード・E・グラント/Richard E. Grant(フォウラー:ディヴィジョンのトップ)
ロブ・ディレイニー/Rob Delaney(パウエル副長官)
ブライアン・クライストン/Bryan Cranston(リッター:研究所の所長)
ソフィア・プテラ/Sofia Boutella(サバ・アル=バドル:情報を預かっているアラビアの女)
■映画の舞台
ギリシア
イギリス:ロンドン
アルバート記念碑
https://maps.app.goo.gl/vVPHqvFStoZXKkh88?g_st=ic
アメリカ:シカゴ
アラビア半島
ロケ地:
ギリシャ:アテネ
スペイン:
テネリフェ島:Tenerife
https://maps.app.goo.gl/UyRxnAn4Grr7Ka7M6?g_st=ic
イギリス:ロンドン
■簡単なあらすじ
スパイ小説を手がけるベストセラー作家のエリー・コンウェイは、アーガイルというキャラクラーを駆使し、リアリティ溢れる作風で人気を博していた
第4巻の発売記念ブックフェアを終えたエリーは、初稿を書き上げて母ルースのもとへ届ける
母は「ラストが弱い」と言い、「引き伸ばしになっている」と率直な意見を述べた
週末に母が来る予定だったが、急遽自分から会いに行くことを決め、エリーは列車に乗り込む
そんな彼女の前に、無精髭で身だしなみのイけてない男が座り込んだ
男はエリーの本を出して読み出し、彼女は新聞で顔を隠していたが、男はエリーの正体に気づき、話かけてきた
男が本の出来について話し出してくると、いきなり見知らぬ男が割り込んで来る
ペン型の凶器で襲ってくる男を無精髭は一瞬で倒し、エリーを引き連れて逃げ出そうとする
エリーは一緒に連れてきた愛猫のアルフィーに気を使いながら、男の後を追わざるを得なかった
男は自分をスパイだと言い、エリーが書いた小説が「予言」になっていて、次の原稿を手に入れるために襲ってくると告げる
エリーは意味のわからない展開のまま、男についていくしかなく、やがては列車からパラシュートを使って脱出させられてしまうのである
テーマ:創作と記憶
裏テーマ:リアリティの正体
■ひとこと感想
予告編の段階からコメディっぽさというものが滲み出ていて、思った以上に雑なCGで大丈夫かなあと心配していました
監督の作風が好きならOKですが、ひとつのスパイ映画として観ていくと、ちょっとついていけないノリのように思えてきます
物語は多重構造になっていますが、基本的にはアーガイルが登場するシーンは妄想になっていて、それが途中から虚実同居するという演出がされています
この演出の意図はネタバレになるので控えますが、結構早い段階で、映画の本質がわかるようになっていました
映画は、スパイアクション&コメディなので、真剣にやっていることのおかしさを楽しむ内容になっています
色んな伏線が込み入っていて、意外なものが回収されるのは面白かったですね
でも、ちょっと長いなあ、という印象は拭えませんでした
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【映画感想】ARGYLLE/アーガイル【後半後半:ネタバレあり】
■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://eiga.com/movie/100302/review/03548851/
公式HP:
■52ヘルツのクジラたち
■オススメ度
声なき声に耳を傾けたい人(★★★)
生きづらさの正体を知りたい人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2024.3.1(イオンシネマ京都桂川)
■映画情報
情報:2024年、日本、135分、G
ジャンル:虐待経験のある女性が虐待児を保護する中で、過去を想起するヒューマンドラマ
監督:成島出
脚本:龍居由佳里
原作:町田そのこ『52ヘルツのクジラたち(中央公論新社)』
Amazon Link(原作小説) → https://amzn.to/4c9BiXo
キャスト:
杉咲花(三島貴瑚:東京から海辺の街の一軒家に越してきた女性)
(幼少期:酒井杏寿)
志尊淳(岡田安吾:トランスジェンダーの塾講師)
宮沢氷魚(新名主税:貴瑚の上司、専務)
小野花梨(牧岡美晴:貴瑚の高校時代からの親友)
井上想良(鈴木匠:美晴の彼氏)
桑名桃李(品城愛:母に虐待され「ムシ」と呼ばれる少年)
西野七瀬(品城琴美:愛の母)
金子大地(村中真帆:貴瑚の家の修理をする大工、旧友)
真飛聖(三島由紀:貴瑚の母)
奥瀬繁(貴瑚の父)
余貴美子(岡田典子:安吾の母)
池谷のぶえ(藤江:愛の過去を知る近所のおばちゃん)
倍賞美津子(村中サチエ:真帆の祖母)
■映画の舞台
日本:東京
日本:福岡県小倉市
ロケ地:
大分県:大分市
媛乃屋食堂
https://maps.app.goo.gl/BnBFEpdWy547ALgu9?g_st=ic
東横INN 大分駅前
https://maps.app.goo.gl/bQPffW7gaPN9MRV38?g_st=ic
大分リーガルホテル
https://maps.app.goo.gl/KoYoMrjWeS2LCCDm8?g_st=ic
関崎みらい海星館
https://maps.app.goo.gl/7mL7rR7bRp2tLdiX7?g_st=ic
大分県:別府市
別府温泉 杉乃井ホテル
https://maps.app.goo.gl/aA83h6MhFrJkFUTH9?g_st=ic
大分県:北九州市
チャチャタウン小倉
https://maps.app.goo.gl/rd7kux6x5NJhf41L8?g_st=ic
茶諭Salon du JAPON MAEDA
https://maps.app.goo.gl/hDVkZEi1qvu67bMK8?g_st=ic
■簡単なあらすじ
東京から海辺の街に移住してきた貴瑚は、かつて祖母が住んでいた見晴らしの良いベランダのある家に居を構えることになった
ある日、海岸にて海を見に行った帰りに突然の腹痛に見舞われた貴瑚は、そこで虐待を受けていると思われる少年に助けられる
彼の母親は近くの食堂で働いているとのことで、貴瑚は母親を訪ねるものの、彼女にとって子どもの存在は「ムシ」そのもので、「父親がつけた名前など忘れた」とまで言い放った
貴瑚は男の子を保護し、かつて自分を救ってくれた「アンさん」に教えてもらった「52ヘルツのクジラの歌声」を聞かせる
彼は気に入って、自分のことを「52」と呼ぶようになった
かつて貴瑚は東京に住んでいて、父の介護に明け暮れる毎日を過ごしていた
ある時、事故りそうになって、そんな彼女を助けたのがアンさんこと岡田安吾だった
偶然、高校時代の友人・美晴がアンさんの塾の生徒ということもあって、それから交流を深めることになる
アンさんは「家族は時に呪いになる」と言い、父の介護から離れるように手助けをしてくれた
それから貴瑚は一人暮らしを始め、梱包の工場で働き、自立することができるようになっていった
テーマ:声なき声の受け取り方
裏テーマ:声なき声が聴こえる理由
■ひとこと感想
予告編以外の情報はない状態で鑑賞
とは言え、予告編で結構なネタバレをしているんだなあと思って観ていました
特に公式HPでもガッツリと書かれているアンさん関連は、これを隠したことで炎上した映画もあったので、先出ししておいたという感じになっています
人生が終わっても良いと絶望した貴瑚を助けるのがアンさんで、その善意の輪がムシと呼ばれる少年を助けることになります
とは言え、社会的なステップを踏んでいないので問題になることはわかっていて、そのあたりはきちんと描いていくというスタンスになっていました
物語は回想録がメインになっていて、善意の連鎖を掘り起こしていく流れになっています
アンさんに助けられ、でもアンさんはもういない
その理由がなんなのかを追っていく展開になるのですが、この原因が結構意味不明な感じになっていたように思えました
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■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://eiga.com/movie/100007/review/03548853/
公式HP:
https://gaga.ne.jp/52hz-movie/