■映画鑑賞まとめ■
1月、第4週(2025.1.20~2025.1.26)
Contents
■敵
■オススメ度
妄想と現実の区別が曖昧な映画に興味がある人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2025.1.20(イオンシネマ京都桂川)
■映画情報
情報:2025年、日本、108分、G
ジャンル:Xデーを決めて暮らす元大学教授に訪れる変化を描いたヒューマンドラマ
監督&脚本:吉田大八
原作:筒井康隆『敵(新潮文庫)』
Amazon Link(原作)→ https://amzn.to/3E0rLp3
キャスト:
長塚京三(渡辺儀助:不穏なメッセージを受け取る77歳の大学教授)
瀧内公美(鷹司靖子:儀助の教え子、雑誌編集者)
河合優実(菅井歩美:行きつけのバーのマスターの姪っ子、大学生)
黒沢あすか(渡辺信子:儀助の亡き妻)
中島歩(渡辺槙男:儀助の親族)
松尾諭(樺島光則:儀助の教え子、小道具屋)
松尾貴史(湯島定一:儀助の教え子、デザイナー)
カトウシンスケ(犬丸健悟:新しい担当編集者)
高畑遊(犬連れの女)
二瓶鮫一(儀助の隣人)
戸田昌宏(医師)
唯野未歩子(女医)
■映画の舞台
都内某所
ロケ地:
埼玉県:さいたま市
浦和消化器内視鏡クリニック
https://maps.app.goo.gl/4KwsxNA9PZ7tyxAE6?g_st=ic
東京都:荒川区
キムチの高麗
https://maps.app.goo.gl/mhNsmihejZthSP1s7?g_st=ic
カフェテラス ウィーン
https://maps.app.goo.gl/6WetTD3aJg7xnHSG7?g_st=ic
神奈川県:横浜市
バー グローリー 大倉山
https://maps.app.goo.gl/gTCUigKXWNGyt5Ca7?g_st=ic
■簡単なあらすじ
フランス文学の大学教授だった渡辺儀助は、大学から身を引き、妻も他界したために、古民家で一人暮らしをしていた
彼は預貯金と年金、日々の支出などを計算し、「Xデー」なるものを決めていた
身の丈にあった生活を送ることでハリが出るというものだったが、教え子のデザイナー・湯島はその考えに賛同はできなかった
ある日のこと、教え子の靖子が家に訪れ、懐かしい話で盛り上がった
夜も更け、終電も間際になった頃、儀助によからぬ考えがよぎってしまう
靖子は何事もなかったかのようにあっさりと帰り、儀助は夢の中でその続きを見てしまうようになっていた
そんな折、行きつけのバーにて、教え子の湯川から、マスターの姪っ子・歩美を紹介される
彼女は大学でフランス文学を学んでいて、思わず会話が弾んでしまう
だが、別の日に彼女が授業料を滞納していることを知り、儀助によからぬ考えが浮かんでしまった
さらに、パソコンに届く謎のメールが現実味を帯びて来てしまい、「敵」というものを考え始めるようになってしまう
噂話か妄想だろうと思っていたものの、いつしか「敵」は自分の中で「いるもの」として、ふとした会話の中に紛れ込んでしまうのである
テーマ:老いと執着
裏テーマ:妄想と現実の相関性
■ひとこと感想
原作の「敵」を読んだことはなく、予告編の情報だけで鑑賞して参りました
夢と現実が入り乱れる内容になっていて、その線引きは後半になると全くわからなくなります
おそらくは、Xデーを決めた段階から妄想が始まっていて、教え子に関するエピソードのほとんどが妄想であるように思います
儀助には先立たれた妻がいますが、今の世の中だと早く死んだ方が良いと思っていたりします
また、自分に都合の良い教え子ばかりが登場し、都合の良いことばかりが起こったりもします
でも、結局は妄想から醒めてしまって、ただ無駄な時間を過ごしただけだったりします
老いてもなお、女のことを考えるのはらしいと言えばらしいのですが、妻に執着されることすら妄想するところに独り身の悲哀というものがありますね
「敵」という概念がいつの間にか儀助の中にストンと落ちているように、Xデーの概念もある時に降って湧いたものだったのかなと思います
それでも、順調に思えるものが壊れていき、その起因が女性の行動というところに、儀助の捨てきれないプライドがあるのかな、と感じました
↓詳しいレビューはこちらから
■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://eiga.com/movie/102459/review/04687995/
公式HP:
https://happinet-phantom.com/teki/
■君の忘れ方
■オススメ度
愛する人の喪失に悩んだことがある人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2025.1.20(イオンシネマ京都桂川)
■映画情報
情報:2025年、日本、107分、G
ジャンル:婚約者の突然死に見舞われる若者を描いたヒューマンドラマ
監督:作道雄
脚本:作道雄&伊藤元晴
原作:一条真也『愛する人を亡くした人へ(現代書林:PHP文庫)』
Amazon Link(原案本)→ https://amzn.to/4ao6Yrm
キャスト:
坂東龍汰(森下昴:婚約者を亡くした青年、ラジオの構成作家)
西野七瀬(柏原美紀:事故死した昴の婚約者、フードコーディネーター)
円井わん(吉田翠:便利屋のスタッフ)
小久保寿人(牧田兼:翠の恋人)
森優作(木下隆司:ラジオ局のプロデューサー、昴の仕事仲間)
風間杜夫(澤田義男:カウンセラー)
南果歩(森下洋子:昴の母、夫を殺害された妻)
秋本奈緒美(柏原さおり:美紀の母)
津田寛治(牛丸清太郎:グリーフケアの専門士)
岡田義徳(池内武彦:妻を亡くした男)
山﨑翠佳(山崎絵梨花:「つきあかり会」参加者、フード大学生)
華耀きらり(市川愛海:「つきあかり会」参加者、夫を亡くした女性)
一条真也(佐藤:フィーラルディレクター、葬儀屋)
■映画の舞台
岐阜県:飛騨市
ロケ地:
岐阜県:飛騨市
NOASOBIキャンプ場
https://maps.app.goo.gl/n1uaan5Sr3Pnz4uf9?g_st=ic
飛騨古川駅
https://maps.app.goo.gl/3NFQaKSbhRGzMJhk6?g_st=ic
香梅
https://maps.app.goo.gl/i7DipoKZae3iQEfZ7?g_st=ic
バロン(営業終了)
https://maps.app.goo.gl/4qEsL99ZBH9cTDpN6?g_st=ic
岐阜県:高山市
安峰山
https://maps.app.goo.gl/XZ1on42NXmKFv3oNA?g_st=ic
■簡単なあらすじ
ラジオの構成作家として活躍している森下昴には、フードコーディネーターとして売り出し中の婚約者・柏原美紀がいた
彼の担当する番組のゲストで登場することになり、無事に収録を終えた二人は、それぞれのタイミングで家路に着いた
部屋に戻った昴は、結婚式用の写真などを眺めながら、美紀の帰りを待っていたが、彼の元に届いたのは思わぬ「訃報」だった
美紀は帰宅途上のバスと車の衝突事故に巻き込まれてしまい、あっけなくこの世を去ってしまう
ラジオのディレクター・木下は「休め」と気遣いをするものの、昴は何かしていないと落ち着かなかった
ある日のこと、ラジオ番組のゲストとして著名なカウンセラー・澤田を呼ぶことになった
打ち合わせを行うものの、どこか様子がおかしい昴は、澤田に喧嘩越しになってしまう
澤田は「グリーフケア」という会合などを行なっていたが、昴にはその価値がわからなかった
泥酔した夜、母・洋子から電話を受けた昴は、「たまには母親の言うことを聞きなさい」と言う言葉を受け入れて、リモートで仕事をしながら、実家の飛騨に帰ることになった
母はかつて夫を通り魔に殺されていて、昴は幼すぎて記憶に残っていなかった
その後、生活が乱れた母だったが、今では便利屋の翠に部屋を貸しながら、地元の往診医としての生活を取り戻していたのである
テーマ:何と向き合えば良いのか
裏テーマ:記憶と想起の関係性
■ひとこと感想
記事のベースを作っている際に原案本の存在を知ったので、どんな話かは何となく察した状態で映画を観ることになりました
愛する人を突然亡くした悲しみをどのように癒すのかと言うもので、主人公・昴は自分に起きていることを、周囲の変な行動をする人から学んでいくと言う内容になっていました
原案の著者・一条真也さんが葬儀屋のアドバイザーとして登場していて、作品にかなり影響を与えているように思えました
映画は、突然死の受容というものがテーマになりますが、それ以上に「現実と自分のどちらに向き合うのか」というものが描かれていたように思います
グリーフケアのメンバーでもある池内の立ち振る舞いは印象的で、それをおかしいと思う人がいるのもわかりますが、理解を示す人もいるのですね
さすがに公衆の面前ではどうかと思いますが、写真や仏壇に話しかけたりする行動の延長線上にあるようにも見えてきます
実際には、死んだ人をあたかもいるかのように振る舞うのは、見えていない人から言えば気味が悪いのは当たり前だと思います
でも、彼がその行動を起こす根幹となる感情というものがとても大切で、その理由を知ると、彼の行動がおかしいとは思えないのですね
彼は初対面の昴にいきなり「病死? 突然死?」と聞きますが、突然死仲間だと理解されると思っているのかな、と感じました
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■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://eiga.com/movie/100221/review/04688013/
公式HP:
■満ち足りた家族
■オススメ度
ふと日常を突き崩す出来事に遭遇する二つの家族を描いたスリラー映画
■公式予告編
鑑賞日:2025.1.18(MOVIX京都)
■映画情報
原題:보통의 가족(普通の家族)、A Normal Family(普通の家族)
情報:2024年、韓国、109分、PG12
ジャンル:優秀な弁護士と誠実な小児外科医に訪れる出来事を描いたスリラー映画
監督:ホ・ジノ
脚本:パク・ウンギョ&パク・ソンジュク
原作:ヘルマン・コッホ/Herman Koch『The Dinner(邦題:冷たい晩餐)』
Amazon Link(原作:日本語訳)→ https://amzn.to/4apkHhM
Amazon Link(原作:洋書)→ https://amzn.to/3CtjKZ3
キャスト:
ソル・ギョング/설경구(ヤン・ジェワン/양재완:成功した冷徹な弁護士)
チャン・ドンゴン/장동건(ヤン・ジェギュ/양재규:ジェワンの弟、小児外科医)
キム・ヒエ/김희애(イ・ヨンギョン/이연경:ジェギュの妻、フリーランスの翻訳者)
キム・ジョンチョル/김정철(ヤン・シホ/양시호:ジェギュとヨンギュンの息子、高校3年生)
クローディア・キム/수현(ジス/지수:ジェワンの2番目の妻)
ホン・イェジ/홍예지(ヤン・へユン/양혜윤:ジェワンと前妻の娘、高校3年生)
チェ・イドゥン/최이든&バン・ガウル/방가을(サラン:ジスとジェワンの赤ん坊)
ビョン・ジュンヒ/변중희(認知症にかかっている兄弟の母)
ユ・スビン/유수빈(パク・ヒョンチョル/형철:財閥「オソングループ」の三男、事故を起こしたジェワンのクライアント)
ユ・インソン/유인선(キム・ナラブ/유인선:ナラの父:ヒョンチョルのトラブル相手、野球選手)
アン・イェリム/안예림(キム・ナレ/나래:ナラブの娘、事故車同乗者)
■映画の舞台
韓国:京畿道
ロケ地:
韓国
■簡単なあらすじ
韓国にて、弁護士として成功している兄・ジェワンと、小児外科医として奉仕している弟・ジェギュは、お互いに高校3年生の子どもを抱えていた
ジェワンは金のためならどんな人間の弁護を引き受け、法外な報酬を手にしていた
ジェギュは救急病院で小児を中心に診ていて、
ある日のこと、街角で運転トラブルから事故が起こってしまう
一人は死に、その男の娘は重体として、ジェギュの病院へと運び込まれた
懸命の治療を行うものの、再手術が必要な状況で、昏睡から目覚めてはいなかった
その事故の相手は財閥の息子で、その弁護をジェワンが担当することになった
そんな折、兄弟とその妻を含めた4人でレストランに行くことになり、それぞれの息子と娘は気晴らしにパーティーに出掛けてしまう
そして、その夜にある事件が起こってしまう
それは、路上のホームレスが殺されたというもので、その容疑者は十代の若い男女だと断定されていたのである
テーマ:行いの代償
裏テーマ:親の選択
■ひとこと感想
古い小説の映画化で、これまでに何度も映像化されてきました
韓国版では、正義の執行者であるはずの弁護士と、奉仕に尽くす医師が兄弟として描かれていました
二人には年頃の子どもがいて、子どもたちが過ちを犯してしまうというもので、親は子どもをどうするのか、というのがテーマとなっています
これまでに正義を捻じ曲げてきた兄の良心の呵責というものが娘の行動によってどう変わっていくのかが描かれていました
映画は、成功者としての兄と、良き行いをしてきた弟が描かれていて、兄嫁はその成功を享受しているし、弟嫁は共に奉仕活動に殉じていました
この二人の妻が母親としてどういう選択を取るかというところが問われるのですが、へユンの母は後妻なので、母親としての資質がないように糾弾されてしまいます
その奢りが親として責務を歪ませることになっていて、立場と思想がコロコロ変わっていくのはリアルだったと思います
基本的にかなり心を抉る展開が続き、やるせなさが募ると思います
でも、物語としてはとても巧妙で、無駄なシーンがほとんどなかったように感じました
事故のシーン、ハンティングと動物を轢いてしまう展開と、その後の行動など、ありとあらゆるものがそれぞれの子どもたちの価値観として根付いていることがよくわかるメタファーとして機能していたように思いました
↓詳しいレビューはこちらから
■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://eiga.com/movie/102767/review/04690485/
公式HP:
■アプレンティス ドナルド・トランプの創り方
■オススメ度
実業家トランプに興味のある人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2025.1.22(TOHOくずはモール)
■映画情報
原題:The Apprentice(見習い)
情報:2024年、アメリカ、123分、R15+
ジャンル:政治家トランプの若き実業家時代を描いた伝記映画
監督:アリ・アッバシ
脚本:ガブリエル・シャーマン
キャスト:
セバスチャン・スタン/Sebastian Stan(ドナルド・トランプ/Donald Trump:若き実業家、「トランプ・オーガニゼーション」の副社長)
ジェレミー・ストロング/Jeremy Strong(ロイ・コーン/Roy Cohn:悪名高い弁護士)
【ドナルドの家族】
マリア・バカローバ/Maria Bakalova(イヴァナ・ゼルニーチコヴァ/イヴァナ・トランプ/Ivana Trump:ドナルドの後の妻、チェコ人のモデル)
マーティン・ドノヴァン/Martin Donovan(フレッド・トランプ/Fred Trump:ドナルドの父、不動産王)
Catherine McNally(マリー・アン・トランプ/Mary Anne Trump:ドナルドの母)
Charlie Carrick(フレディ・トランプ/Freddy Trump:ドナルドの兄、TWAの航空機のパイロット)
Ben Ball(ロバート・トランプ/Robert Trump:ドナルドの弟)
Iona Rose MacKay(メアリー・トランプ/Mary Trump:ドナルドの姪、心理学者、「世界で最も危険な男」執筆者)
Samantha Espie(エリザベス・トランプ/Elizabeth Trump:ドナルドの父方の祖母)
Emily Mitchell(イヴァンカ・トランプ/Ivanka Trump:ドナルドとイヴァナの娘、のちの大統領補佐官)
【ロイの交友関係】
Ben Sullivan(ラッセル・エルドリッジ/Russell Eldridge:ロイの恋人)
Aidan Gouveia(ピーター・フレイザー/Peter Fraser:ロイの最期の恋人)
【ロイの人脈】
Mark Rendall(ロジャー・ストーン/Roger Stone:政治コンサルタント、のちのドナルドの政治顧問)
Joe Pingue(トニー・サレルノ/Tony Salerno:マフィア)
Tom Barnett(ルパート・マードック/Rupert Murdoch:「ニューズコーポレーション」の創業者、メディア王)
Brad Austin(ディック・モーガン/Dick Morgan:ニューヨークの副市長、ロイの友人)
Stuart Hughes(マイク・ウォレス/Mike Wallace:ジャーナリスト、『60ミニッツ』の特派員、ロイのテレビ出演のインタビュアー)
Bruce Beaton(アンディ・ウォーホル/Andy Warhol:パーティーに来るアーティスト)
Jason Blicker(ジョージ・スタインブレナー/George Steinbrenner:実業家、ニューヨークヤンキースのオーナー)
Patch Darragh(ダニエル・サリバン/Daniel Sullivan:劇作家)
【法曹関係】
Ron Lea(ヴィクター・パルミエーレ/Victor Palmieri:フレディの顧問弁護士)
Frank Moore(エドワード・ニーハー/Edward Neaher:フレディの訴訟の判事)
James Downing(ウォルター/Walter:アメリカ合衆国司法省の要職)
Edie Inksetter(バーバラ・キャッツ/Barbara Katz:公民権局の職員)
Peter McGann(ジェイ・スタンリー・ポッティンジャー/Jay Stanley Pottinger:公民権局の局長の声)
Jai Jai Jones(セオドア・グリーン/Theodore Green:公民権局の訴訟の証人、捜査官)
【ドナルドの私的関係】
Matt Baram(スティーヴン・ホフリン/Dr. Steven Hoefflin:ビバリーヒルズの美容外科医)
Eoin Duffy(トニー・シュツワルト/Tony Schwartz:ドナルドの自伝のゴーストライター)
【その他の交友・仕事関連】
Ian D. Clark(エド・コッチ/Ed Koch:ニューヨークの新市長)
Sam Rosenthal(マイケル・ルビン/Michael Rubin:都市計画審理会の議長)
Valerie O’Connor(ロナ・バレット/Rona Barrett:ゴシップコラムニスト、「Rona Barrett Foundation」の運営者、ロイのエイズ疑惑を追求するテレビのホスト)
Chris Owens(ジェイ・プリツカー/Jay Pritzker:「ハイアット」の創業者、プレゼン相手)
Marvin Karon(ハリー・ヘムスリー/Harry Helmsley:不動産王、エンパイアステートの保有者)
Kyle James Butler(ダニエル・K・ルートヴィヒ/Daniel K. Ludwig:海運ビジネスマン)
■映画の舞台
1973年〜
アメリカ:ニューヨーク
ロケ地:
カナダ:オンタリオ州
トロント/Toronto
スコティッシュ・ライト/Scottish Rite
https://maps.app.goo.gl/NgmZzJNJyPm9wMZWA?g_st=ic
2 Wellesley Place
https://maps.app.goo.gl/krfQeJH98RxxWVZCA?g_st=ic
アクスブリッジ/Uxbridge
https://maps.app.goo.gl/5kRphDeZWvDtxsfBA?g_st=ic
■簡単なあらすじ
1973年、父フレディの会社の副社長を任されていたドナルド・トランプは、コモドアホテルの再建を夢見ていた
父の会社「トランプ・オーガニゼーション」は公民権局から訴訟をされていて、ドナルドは何とかならないかと考えていた
そんな折、会員制クラブにて、悪名高き弁護士のロイ・コーンと出会うことになった
ドナルドはロイに訴訟の件を相談すると、彼は脅迫まがいの通告を公民権局の担当者キャッツに告げる
その後、正式にトラップ家の弁護士として訴訟に向かうことになったロイは、裁判での勝訴は難しいと考え、司法省の要職ウィルターに脅しをかけ、訴訟を取り下げることに成功した
この件を機に友人関係となったドナルドは、彼の教えを忠実に守り、様々なビジネスを展開していく
トランプタワーを作り、アトランティックシティの再開発を手掛けていくものの、独り立ちしてきたドナルドはロイと距離を置き始める
それは、アメリカに蔓延する、ある病に対する差別的な風潮と、ドナルド自身の傲慢さによるものだった
テーマ:勝つために守るべき掟
裏テーマ:愛が枯れるとき
■ひとこと感想
ドナルド・トランプのネガキャンで作られたような作品で、彼の実業家時代を追いかける内容になっていました
ほぼ、弁護士ロイ・コーンとの出会いから別れを描いていて、さらに妻のイヴァナとの馴れ初めを描いていきます
プライベートな部分も露骨で、性癖まで暴露しているので、公開差し止めに動くのは理解できる行動のように思います
とは言え、映画が完全なネガキャンになってはおらず、どちらかと言えば「人間味あふれる男」「アメリカファーストの熱血な男」と言う感じに描かれています
この映画を観ると、今後のアメリカをどうして行きたいかと言うのが見えてきて、その思想が時代に見合うのかとか、抵抗勢力をどのように封じるのかという問題に行き着いて行きます
日本人としてこの映画を観る理由はいくつかあると思いますが、今後の対米関係の変化というものを考える上でのベースになるように思います
ロイから学んだ3つの格言は、そのままアメリカの外交戦略と同じものとなっています
ある意味、アメリカの哲学でもあり、それを根底に世界が動いていくことになります
なので、その影響をもろに受けることになるので、うまく付き合える人物が総理大臣にならないと52番目の州になってしまう危険性も無きにしもあらずという感じに思えてしまいますね
↓詳しいレビューはこちらから
*【映画感想】アプレンティス ドナルド・トランプの創り方【後半:ネタバレあり:執筆中】
■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://eiga.com/movie/101545/review/04693319/
公式HP:
■勇敢な市民
■オススメ度
仕返し系映画が好きな人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2025.1.23(MOVIX京都)
■映画情報
原題:용감한 시민(勇敢な市民)、英題:Brave Citizen(勇敢な市民)
情報:2023年、韓国、112分、PG12
ジャンル:ある生徒の暴力に支配された高校に赴任した非常勤教師を描いたアクション映画
監督:パク・ジンピョ
脚本:ヒョン・チュンヨル&ヨ・ジナ
原作:キム・ジョンヒョン『용감한 시민(2014年)』
キャスト:
シン・ヘソン/신혜선(ソ・シミン/소시민:新しく赴任してきた非正規の教師、元ボクサー)
(幼少期:シム・ハウン/심하은、写真)
イ・ジュニョン/이준영(ハン・スガン/한수강:クラスを牛耳る生徒、財閥の息子)
パク・ジョンウ/박정우(コ・ジニョン/고진형:スガンにいじめられる生徒)
ソンスク/손숙(ジニョンの祖母、キンパ売りのおばあさん)
パク・ヒョックォン/박혁권(ソ・ヨンテク/소영택:シミンの父、ジム経営&チキン屋バイト)
チャ・チョンファ/차청화(イ・ジェギョン/이재경:シミンの同僚教師、生活部長)
イ・チャンヒョン/이찬형(イ・グォンジュン/이권중:シミンの友人の警察官)
ペ・ヒョンジュン/배현준(イ・ビョンジン/병진:チキン屋のバイト、ジニョンの前にいじめられていた生徒)
イ・ジュンオク/이중옥(ソ・サンウ/서상우:チキン屋の店長)
カン・アンナ/강안나(ソン・ユンギョ/송은교:スガンの彼女)
イ・ギュフェ/이규회(教頭)
キム・ジョンホ/김정호(ヤン・ウホ/양은호:オリンピックの候補選手)
ド・ウンハ/도은하(ヤン・キョンジン/양경진:ウホの父、ボクシングのトレーナー)
■映画の舞台
韓国:釜山
ムヨン高校
ロケ地:
韓国:釜山
■簡単なあらすじ
元ボクサーでオリンピック候補にまで上り詰めたソ・シミンは、今では教師になるためにムヨン高校の非常勤講師として働き始めていた
その高校は、校内暴力がない優秀校だったが、実際には財閥の息子・スガンがやりたい放題している学校で、誰もが見て見ぬふりを続けていた
スガンは特定の対象を徹底的にいじめていて、今はキンパ売りのおばあちゃんの孫・ジニョンをターゲットにしていた
ある日のこと、ジニョンから相談を受けたシミンは、その内容を教育庁にリークした
だが、母親が弁護士を連れて乗り込んでくる騒ぎになり、シミンは土下座を強要されてしまう
スガンはさらに調子に乗り、シミンをも対象にし始めた
我慢の限界を突破したシミンは、街角で見知らぬ男に因縁をつけられたことでスイッチが入ってしまう
シミンは猫の被り物をしてスガン一味を蹴散らす
それが話題となり、スガンの猫狩りが始まってしまった
テーマ:罪と罰
裏テーマ:正義の執行
■ひとこと感想
元ボクサーが猫の被り物で悪人を成敗するという物語で、相手は金持ちの息子でやりたい放題というわかりやすい設定になっていました
勧善懲悪もので、いじめっ子にお仕置きをするという内容になっていて、どれだけ相手を巨悪に描くかという感じになっていました
とにかく徹底的に悪魔という感じになっていて、その描写が容赦ないので引いてしまいます
韓国映画は綺麗な女優さんでも顔が変形するぐらいの特殊メイクを披露していますね
このあたりのリアリティ描写というものがしっかりしているので、事務所の意向とか中途半端な描写で逃げる人々に見せてやりたくもなります
映画は、本格的な格闘映画で、ストーリーテリングもとてもわかりやすいものになっていました
でも、完全なる素人と格闘技経験者なので、かなりのハンデ差があると思います
フィジカル面ではスガンが圧倒していますが、プロレス的なところがありましたね
女とすぐにわからないのはアレですが、猫らしい動きがふんだんに取り入れらていて見どころがあったように思いました
↓詳しいレビューはこちらから
■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://eiga.com/movie/102642/review/04696605/
公式HP:
■ディックス!! ザ・ミュージカル
■オススメ度
おバカで下品なミュージカルに興味がある人(★★★)
■公式予告編(表示されない時は下記URLコピペしてください)
https://youtu.be/PhGAbIXh8_Y?si=xV8Oxeq-7igbbH0H
鑑賞日:2025.1.23(MOVIX京都)
■映画情報
原題:Dicks: The Musical(男性器のミュージカル)
情報:2023年、アメリカ、86分、G
ジャンル:一卵性双生児の再会によって巻き起こる騒動を描いたコメディミュージカル
監督:ラリー・チャールズ
脚本:アーロン・ジャクソン&ジョシュ・シャープ
原作:ジョシュ・シャープ&アーロン・ジャクソン『Fucking Identical Twins』
キャスト:
ジョシュ・シャープ/Josh Sharp(クレイグ/Craig:ニューヨークのトップセールスマン)
アーロン・ジャクソン/Aaron Jackson(トレヴァー/Trevor:クレイグと初対面を果たす一卵性双生児の兄弟)
ネイサン・レーン/Nathan Lane(ハリス/Harris:クレイグとトレヴァーの離婚した父)
メーガン・ムラーリー/Megan Mullally(エヴェリン/Evelyn:クレイグとトレヴァーの離婚した母)
Bowen Yang(神)
Megan Thee Stallion(グロリア/Gloria:新会社の上司)
Tom Kenny(バックパック/Backpack:ハリスが飼うクリーチャー、下水道ボーイズ)
Frank Todaro(ウィスパー/Whisper:ハリスが飼うクリーチャー、下水道ボーイズ)
Oscar Montoya(オスカー/Oscar:ゴミ回収業者)
Sonya Eddy(ソーニャ/Sonya:アパートの住人の老女)
Blake Daniel(ブレイク/Blake:配達人)
Danielle Perez(ダニエル/Danielle:車椅子の住人)
■映画の舞台
アメリカ:ニューヨーク
ロケ地:
アメリカ:カリフォルニア州
ロサンゼルス
■簡単なあらすじ
一卵性双生児のクレイグとトレヴァーは、生まれた瞬間から引き離され、お互いを知らずに育っていた
クレイグの面倒は父ハリスが見て、トレヴァーの面倒は母エヴェリンが見てきた
二人はニューヨークのとある販売会社のトップセールスマンで、どちらもが成績No.1を誇っていた
ある日のこと、二人の会社が合併して一緒になることになった
二人はともにトップであることに誇りを持っていて、それを譲らなかった
新しい会社のボスはグロリアという女性で、彼女はトップ以外は認めない人だった
二人は僅差で熾烈な争いとするものの、ある時に自分たちの出自が全く同じであることに気づいた
そこで、二人は両親を再婚させることができれば、兄弟になれるのではないかと考える
そして、秘密裏に会食をセッティングして、二人を合わせようと考えるのである
テーマ:欲しい温もり
裏テーマ:家族を超えた絆
■ひとこと感想
A24のミュージカルという話題が先行の作品で、かなり教育に悪い内容になっていました
タイトルの意味がわかる人なら「それ自体が放送禁止用語」とわかるのですが、ともかく最後まで「ピー!」の連続のような下ネタばかりが飛び交う映画になっていました
まあ、知ってて観たのでアレですが、予想以上に無茶な内容で、これがウケると思った製作陣のマインドの方が心配になってしまいます
アレが蝶々になって飛んでいくシーンとか、よくOKが出たなあと思ってしまいます
映画は、ミュージカルなので基本的に歌ってばっかりなのですが、口ずさめるほどキャッチーなものはなかったですね
字幕を追っているだけなので、曲調を楽しんだりする余裕はないのですが、内容があまりにもしょうもないので、完走するのが大変な映画だったように思えました
↓詳しいレビューはこちらから
*【映画感想】ディックス!! ザ・ミュージカル【後半:ネタバレあり:執筆中】
■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://youtu.be/PhGAbIXh8_Y?si=s6WyLfWuOBVcu2fF
公式HP:
https://transformer.co.jp/m/dicksthemusical/
■ヌルボムガーデン
■オススメ度
韓国の心霊スポットネタ系のホラー映画に興味がある人(★★)
■公式予告編
鑑賞日:2025.1.25(MOVIX京都)
■映画情報
原題:늘봄가든(春の庭)、英題:Spring Garden
情報:2024年、韓国、90分、PG12
ジャンル:夫の死後に発覚した新居で起こる奇妙な出来事を描いたホラー映画
監督:ク・テジン
脚本:ク・テジン&パク・サンウク
キャスト:
チョ・ユニ /조윤희(ソヒ/소희:夫・チャンスの自殺にて流産してしまう妻)
キム・ジュリョン/김주령(ヘラン/혜란:ソヒの姉)
チョン・インギョム/정인겸(インキョム/인겸:謎の退魔師)
ホ・ドンウォン/허동원(チャンス/창수:自殺するソヒの夫)
イ・ジュンオク/이중옥(ナム・ヒョンサ:行方不明の女子高生を探している刑事)
カン・イェジン/추예진(ウン・ヒョンジュ/현주:刑事が行方を追う女子高生)
ウ・ヒョウォン/우효원(ジンレ/진래:不良グループのリーダー)
チェ・ソユン/최서윤(ムンヒ/문희:ジンレの恋人、タトゥーの女)
イ・ジオ/이지오(チ・ヨンソク/지영석:ピアスと呼ばれる不良グループのメンバー)
パク・ロア/박루아(ウンジュ/은주:不良グループのメンバー)
ソン・ジウ/송지우(ジウォン/지원:ヘランの娘)
キム・ラオン/김라온(ドンヒョン/동현:ヘランの息子)
■映画の舞台
元ネタ:忠清北海堤川市
https://maps.app.goo.gl/iB7uErRL4zLmZRyJA?g_st=ic
韓国:京畿
ロケ地:
韓国のどこか
■簡単なあらすじ
韓国に住むライターのソヒは、夫チャンスと結婚し、お腹の中には新しい命が宿っていた
ある日のこと、ソヒが目覚めると、目の前で夫が首を吊って死んでいたところに遭遇する
警察は自殺と断定し、葬式の最中に夫の親族からなじられたことで、ソヒは流産してしまった
その後、弁護士から夫が新居を購入していたことを知り、ソヒと彼女の姉ヘランはその家に向かうことになった
そこにはブランコのある庭がある戸建てで、内装もしっかりとできていて、いつでも入居できる状態だった
ソヒはヘランの心配をよそにそこに引っ越すことになり、仕事も再開することになった
そんな折、ソヒは自分の写真ケースが割れていることに気づく
そばによると、その裏から1枚の女子高生の写真が出てきた
そこでソヒは、その女子高生を探すことになったのだが、同じくして、彼女を探しているナム刑事がいた
学年主任はナム刑事に連絡を入れ、彼はソヒの後を追うことになったのである
テーマ:因果と罪
裏テーマ:家族
■ひとこと感想
韓国の心霊スポットをモチーフにしたホラー映画で、かなり相関関係のわかりづらい内容になっていました
元ネタは全く別の建物で、庭ぐらいしか共通点がなく、なぜか事故が起こる商業施設だったと思います
その都市伝説をそのまま一戸建てに引用しているのですが、訳ありの庭には訳ありのものがあるということになっていました
映画は、冒頭に4人の若者がある場所(リフォーム中のチャンスの家)に侵入するのですが、その場所で彼らは見てはいけないものを見つけてしまいます
その後、彼らと関わりのあった女子高生を探すソヒと出会うことになるのですが、どうやらソヒはとある悪霊に取り憑かれていて、彼女の体を介して、目的の若者を始末していくという流れになっていました
その女子高生がさらにソヒの夫チャンスと関係しているというもので、夫もその女子高生の怨霊に殺されたように思います
このあたりの流れが非常にわかりづらく、時系列と因果が結びつかないので、どうなっているのか理解に苦しむ内容になっていました
ホラーとしてもそこまで怖くなく、かなり低レベルな作品だったように思えました
↓詳しいレビューはこちらから
*【映画感想】ヌルボムガーデン【後半:ネタバレあり:執筆中】
■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://eiga.com/movie/102878/review/04699492/
公式HP:
■雪の花 ともに在りて
■オススメ度
種痘の歴史に興味がある人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2025.1.24(MOVIX京都)
■映画情報
情報:2025年、日本、117分、G
ジャンル:天然痘の予防のために尽力した町医者を描いた伝記映画
監督:小泉堯史
脚本:齋藤雄人&小泉堯史
原作:吉村昭『雪の花(新潮文庫)』
Amazon Link(原作)→ https://amzn.to/4hx2otp
キャスト:
松坂桃李(笠原良策:福井藩の町医者、漢方医)
芳根京子(千穂:良策の妻)
役所広司(日野鼎哉:京都の蘭方医)
沖原一生(桐山元中:鼎哉の門人)
坂東龍汰(日野桂州:鼎哉の息子)
新井美羽(お愛:鼎哉の娘)
吉岡秀隆(大武了玄:加賀藩の町医者、蘭方医)
三浦貴大(半井元冲:福井藩の藩医)
益岡徹(中根雪江:福井藩の側用人)
綱島郷太郎(秋田八郎兵衛:福井藩の役人)
矢島健一(狛帯刀:福井藩の家老)
山本學(旅籠の主人)
渡辺哲(質屋の主人)
串田和美(伝兵衛:村長)
宇野祥平(与平:百姓)
山田キヌヲ(与平の妻)
三木理紗子(はつ:与平の娘)
橋本一郎(柿屋宗助:良策に協力する男)
和田光沙(宗助の妻)
■映画の舞台
江戸時代末期、
日本:福井藩&京都
ロケ地:
福井県:大野市
武家屋敷旧田村家
https://maps.app.goo.gl/fE8ty3QDwvTYrx4e6?g_st=ic
武家屋敷旧内山家
https://maps.app.goo.gl/a2QTgWp9THZ2X5pb8?g_st=ic
佛性寺 黒谷観音
https://maps.app.goo.gl/YEH82Kz1q6scT9eL9?g_st=ic
福井県:勝山市
岩尾観音
https://maps.app.goo.gl/7LSe1pWrUeeiuR356?g_st=ic
福井県:南条郡
針伏山城趾
https://maps.app.goo.gl/5YnMvvgbj8eaMr6VA?g_st=ic
滋賀県:近江八幡市
奥石神社
https://maps.app.goo.gl/vYn2fKkuAgeNySJd8?g_st=ic
■簡単なあらすじ
江戸末期の福井藩では、疱瘡による死者が絶えず、町医者の笠原良策は何とか治療法を見つけたいと思っていた
そんな折、加賀藩の町医者・大武と出会い、蘭方について知ることになった
大武は京都にいる蘭方医・日野を紹介し、良策は弟子入りすることになった
日野から多くを学ぶ中、「引痘新法全書」に出会った良策は、「種痘」と呼ばわれる方法について知ることになった
この方法を取り入れることができれば根絶できるのではと考えるものの、日野は外国から取り寄せて、京都や福井まで持ってくることは不可能だと言う
さらに種痘に使う牛痘の種は7日間を過ぎると効果が薄れることもあり、人から人へと繋ぐしか方法がなかった
それでも諦めない良策は、京都への持ち込みのために幕府へ嘆願し、その許可を経て、京都まで持ってくることに成功する
さらに、峠を越えて福井に持ち込む計画を立て、協力者とともに、大雪の中で峠越えを敢行することになったのである
テーマ:志の強さ
裏テーマ:志を支える力
■ひとこと感想
種痘と呼ばれる予防接種のはしりを広めた人ということで、ほぼ無名の町医者が幕府をも動かしたという史実がベースになっています
時代劇ではあるものの、チャンバラはエッセンス程度にありますが、笠原夫妻が武士でもないのに強過ぎて笑ってしまいました
映画は、出来事を淡々と描いていく流れになっていて、かなりスローなテンポになっていると思います
天然痘を生き延びたはつの歌唱シーンとか、千穂の太鼓のシーンが必要なのかは分かりませんが、それ以上に描かないとダメな部分が多いように思います
原作は未読なので、どういった改変があったのかは分かりませんが、印象としては淡々と描いていって、音楽のシーンでオリジナル性を求めたのかな、と思いました
病院勤務なので興味を持って鑑賞しましたが、あまり専門的なところは登場sいていませんでしたね
また、種痘の副作用に言及しないのもどうなのかな(噂話で死んでる言及くらい)と思いました
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■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://eiga.com/movie/101296/review/04699491/
公式HP:
https://movies.shochiku.co.jp/yukinohana/
■アンダーニンジャ
■オススメ度
福田雄一監督テイストが大丈夫な人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2024.1.25(イオンシネマ京都桂川)
■映画情報
情報:2025年、日本、123分、G
ジャンル:暇を持て余す忍者が高校潜入ミッションを言い渡されるアクション映画
監督&脚本:福田雄一
原作:花澤健吾『アンダーニンジャ(講談社)』
Amazon Link(原作)→ https://amzn.to/4h0yVbj
キャスト:
山﨑賢人(雲隠九郎:忍者組織「NIN」の末端忍者)
浜辺美波(野口彩花:騒動に巻き込まれる講談高校の生徒)
間宮祥太朗(加藤:「NIN」のエリート忍者)
白石麻衣(鈴木:「NIN」の凄腕くの一、小説の編集者)
宮世琉弥(蜂谷紫洋:「NIN」のトップの孫)
岡山天音(猿田:「NIN」から脱獄した抜け忍)
山本千尋(山田美月:講談高校の生徒、マドンナ的存在のあざと女子)
坂口涼太郎(瑛太:野口の幼馴染、講談高校の生徒)
長谷川忍(クラスの担任)
平田満(講談高校の主事)
木南晴夏(川戸愛:九郎のアパートの住人)
ムロツヨシ(大野:九郎のアパートの住人、冴えないサラリーマン)
佐藤二朗(吉田昭和:売れない歴史小説家)
前原滉(小津:「NIN」の秘密兵器「遁」の管理者)
森日菜美(小津のアシスタント)
山時聡真(東:瑛太をいじめる生徒)
柾木玲弥(野呂地:東の連れ)
野内まる(佐藤:写真好きのクラスメイト)
■映画の舞台
日本のどこか
練魔区:講談高校
ロケ地:
栃木県:宇都宮市
大谷資料館
https://maps.app.goo.gl/pdyP32xMbYDTiv7QA?g_st=ic
栃木県:足利市
旧足利西高校
https://maps.app.goo.gl/ktVKtPhg4gWYCeEu7?g_st=ic
埼玉県:春日部市
■簡単なあらすじ
太平洋戦争後のGHQの方策によって絶滅したと思われた忍者は、その後も潜伏し、数々の暗躍を行なってきた
今では「NIN」という組織が忍者を統治していたが、末端の下忍には仕事がなく、暇を持て余していた
ある日のこと、下忍の雲隠九郎の元に中忍の加藤から司令が入った
それは、講談高校に対抗組織の「UN」が潜伏しているというもので、その実情を調べることが任務となっていた
九郎は用意された制服と、姿を暗ます用のパーカーを着て高校へと潜入する
だが、そこには主事と呼ばれる学校を支配している男がいて、彼は「NIN」でも「UN」でもない謎の存在だった
九郎は普通の高校生活を送りながら、親しくなった生徒の彩花や瑛太から、様々なことを聞いていく
そして、学校の地下に謎の施設があることが判明する
一方その頃、抜け忍の猿田は戦いの場所を求めていた
「UN」の忍びから戦う場所を提供された猿田は、講談高校に忍びこみ、無差別に生徒を殺していくのである
テーマ:忍者はいるよ
裏テーマ:自己犠牲
■ひとこと感想
原作は未読、アニメも観ていない状況で、また山﨑賢人のアクション映画なのかと思いながら観に行きました
監督が福田雄一で、ムロツヨシと佐藤二朗が出演していたので寒いシーンがあるのは読めていましたが、相変わらず内輪受けに留まっていたように思います
このテイストが受け入れられないと、流石にしんどいのかな、と思いました
映画は、高校に潜入する中で、暗躍する組織を見つけるというもので、科学と忍術が合体している内容になっていました
設定は斬新なのですが、日常系なのか本格アクションなのかわからない感じで、どっちつかずのようにも思えてしまいます
おそらく続編ありきだとは思いますが、思いっきりコケて、計画自体がなくなりそうに思えてしまいますね
日常系のゆるふわな感じはかなりクドく、さらに本編とほとんど絡まない小説家のくだりも長かったですね
彼のナレーションから入るので、小説家が書く物語というテイストですが、本編は現在進行形となっていました
原作にある設定だと思いますが、いっそのことナレーションだけで登場しないという改変でも良かったのかな、と感じました
↓詳しいレビューはこちらから
*【映画感想】アンダーニンジャ【後半:ネタバレあり:執筆中】
■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://eiga.com/movie/102362/review/04702615/
公式HP: