■映画鑑賞まとめ■

 

7月、第3週(2023.7.10〜2023.7.16

 


キャロル・オブ・ザ・ベル 家族の絆で奏でる詩

 

■オススメ度

 

ナチス系映画に興味がある人(★★★)

ウクライナ民謡に興味のある人(★★★)

 

■公式予告編

鑑賞日:2023.7.11(アップリンク京都)

 

■映画情報

 

原題Щедрик/Shchedryk(優しい)、英題:Carol of the Bells(クリスマスを祝う讃美歌)

情報:2021年、ウクライナ&ポーランド、122分、G

ジャンル:第二次世界大戦末期に子どもを救うために奮闘したウクライナ人一家を描いたヒューマンドラマ

 

監督:オレシア・モルグレッツ=イサイェンコ

脚本:クセニア・ザスタフスカ

 

キャスト:

アンドリー・モストレーンコ/Andrey Mostrenko(ミハイロ・イヴァニューク:ウクライナ一家の父、反政府内通者、ギターアーティスト)

ヤナ・コロリョーバ/Yana Koroliova(ソフィア・イヴァニューク:ウクライナ一家の母、ピアノの先生)

ポリナ・グロモバ/Polina Gromova(ヤロスラワ・イヴァニューク:ミハイロとソフィアの娘)

   (成人期:Anastasia Mateshko

 

ミロスワフ・ハニシェフスキ/Miroslaw Haniszewski(ヴァツワフ・カリノフスカ:ポーランド一家の父)

ヨアンナ・オポズダ/Joanna Opozda(ワンダ・カリノフスカ:ポーランド一家の母)

フルィスティーナ・ウシーツカ/Khrystyna Ushytska(テレサ・カリノフスカ:ヴァツワフとワンダの娘)

   (成人期:Oksana Mukha

 

トマシュ・ソブチャク/Tomasz Sobczak(イサク・ハーシュコウィッツ:ユダヤ一家の父)

アラ・ビニェイエバ/Alla Bineeva(ベルタ・ハーシュコウィッツ:ユダヤ一家の母)

エウゲニア・ソロドブニク/Evgeniya Solodovnil(ディナ・ハーシュコウィッツ:ユダヤ一家の娘)

   (成人期:Tatyana Krulikovskaya

Milana Haladiuk(タリヤ・ハーシュコウィッツ:ユダヤ一家の娘、ディナの妹)

   (少女期:Daryna Haladiuk

 

Svitlana Shtanko(マリア:イヴァニューク家のメイド)

 

Jakob Walser(ウォルター・クランプ:ドイツ将校)

Janina Rudenska(イルマ・クランプ:ヘインリヒの母、ウォルターの妻)

Timofey Dmitrienko(へインリヒ・クランプ:ドイツ将校の息子)

 

■映画の舞台

 

1939年〜1943年

ポーランド、スタニスワヴフ(現在のウクライナ、イヴァーノ=フランキーウシク)

https://maps.app.goo.gl/8gJ9tYhVvr1gUjd67?g_st=ic

 

1973年、

アメリカ:ニューヨーク

 

ロケ地:

不明

 

■簡単なあらすじ

 

1939年、ポーランドのスタニスワグフに住むウクライナ人一家のアパートに、ポーランド人一家とユダヤ人一家が引っ越してきた

ウクライナ人一家の母・ソフィアは音楽の教師で、ポーランド人一家の娘テレサ、ユダヤ人一家の娘・ディナは、彼女に歌を教わることになった

 

ソフィアの娘ヤロスラワと仲良くなり、ディナの妹タリヤも大きくなった1943年頃、彼女たちの運命は大きく動き出してしまう

それは、ナチスのポーランド侵攻を機に拡大した戦線が飛び火し、ポーランド人夫妻、ユダヤ人夫妻に魔の手が伸びてしまう

そこで、母親たちは子どもだけは助けようと、ソフィアに預けることになった

テレサの出生届を預かり、ディナとタリヤは時計付きの家具の裏側に隠れてやり過ごすことになった

 

ナチスの親衛隊などの巡回も強化される中、ウクライナ一家の父ミハイロは屈辱的なショーをさせられ、反政府組織から物資を受け取っていく

そんな生活が続く中、外に出たがったタリヤは、予期せぬ事態に遭遇してしまうのである

 

テーマ:民謡の伝承

裏テーマ:生きる希望

 

■ひとこと感想

 

3つの家族がひとつ屋根の下で暮らし、ポーランド侵攻をきっかけに行き場を失っていく様子が描かれていきます

映画内では時代背景の説明は一切なく、民謡の説明もほとんどありません

なので、ある程度予備知識が必要な映画になっています

 

時代背景はそこまで難しくないのですが、ポーランド人が連れて行かれる顛末とか、ユダヤ人が捕まる流れの意味を知らずに見ると、事の重大さがわからないでしょう

また、第二次世界大戦が終わったのにも関わらず、ウクライナ人たちの迫害が起こっていくことも背景を知らないと意味不明かもしれません

このあたりは、現在進行形の問題の基礎にもなっているので、一般教養レベルで勉強しておいた方が良いかもしれません

 

映画は、音楽がつなぐ再会を描いていきますが、思った以上にざっくりしているので、面食らう感じになっていますね

ピークは「Sherdryk」をヤロスラワがある場所で歌うところですが、これまた背景と歌詞の内容がわからないと無理ゲーになっていましたねえ

なんとか字幕で理解はできますが、本当になんとなくわかるという感じになっていました

 

↓詳しいレビューはこちらから

【映画感想】キャロル・オブ・ザ・ベル/家族の絆を奏でる詩【後半:ネタバレあり】

 

■関連リンク

Yahoo!映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

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公式HP:

https://carolofthebells.ayapro.ne.jp/


遺灰は語る

 

■オススメ度

 

一風変わった映画が好きな人(★★★)

パオロ・タビアーニ監督のファンの人(★★★)

 

■公式予告編

鑑賞日:2023.7.11(アップリンク京都)

 

■映画情報

 

原題:Leonora addio(さよなら、レオノーラ)

情報:2022年、イタリア、90分、PG12

ジャンル:ノーベル賞作家の遺灰を運ぶミッションとその作家の最後の作品を映像化した二本立ての映画

 

監督&脚本:パオロ・タビアーニ

 

キャスト:(わかった分だけ)

【遺灰は語る】

ファブリツィオ・フェラカーネ/Fabrizio Ferrancane(遺灰を任されるシチリア島アグリジェント市の特使)

 

ロベルト・ヘルリッカ/Roberto Herlitzka(ルイジ・ピランデッロの声:ノーベル賞を受賞した文豪)

Robert Steiner(墓から骨壷取り出すのを見守る刑事)

Luca Ghillino(ベニート・ムッソリーニ:イタリアの独裁者)

Simore Ciampi(アスシデ・デ・ガスペリ:ローマの役人)

Claudio Bigagi(シチリア島の司教)

 

Martina Catalfamo(リエッタ・ピランデッロ:ルイジの娘、成人期)

   (少女期:Honey Teves Rota

Achille Marciano(ステファノ・ピランデッロ:ルイジの息子、成人期)

   (少年期:Giulio Barone

Sandro  Pivotti(ファウシオ・ピランデッロ:ルイジの息子、成人期)

   (少年期:Luca Celebrini

 

【釘】

マッテオ・ピッティルーティ/Matteo Pittiruti(バスティアネッド:少女を釘で刺し殺す少年)

Fedrico Tocci(トゥリッドゥ:バスティアネッドの父、レストラン経営者)

Dania Marino(ベティ:バスティアネッドに殺される少女)

Dora Becker(ベティの喧嘩相手)

 

■映画の舞台

 

1934年、

イタリア:ローマ

 

イタリア:シチリア島

 

ロケ地:

イタリア:シチリア島

アグリジェント

パルマ・ディ・モンテキアーロ

https://maps.app.goo.gl/GjtabdWf68eBSokg8?g_st=ic

 

オルティージャ島

https://maps.app.goo.gl/SU3EH15LxqGu34XQA?g_st=ic

 

イタリア:メッシナ

モンタルバーノ・エリコーナ

https://maps.app.goo.gl/PL4qqHSP6Hcbj3HY8?g_st=ic

 

トレ・フォンターネ/ベネディクト会修道院

https://maps.app.goo.gl/x8a3awEWegv3iryt6?g_st=ic

 

イタリア:カターニャ

Civica E Ursino Recupero

https://maps.app.goo.gl/n2uYhbJJjebdkBGo6?g_st=ic

 

■簡単なあらすじ

 

【遺灰は語る】

シチリア島生まれの作家ルイジ・ピランデルロは、死んでも尚共産政権の象徴として扱われ、遺灰が故郷に戻ることはなかった

ムッソリーニの死後、ようやく遺言を叶えられることになったルイジの遺灰は、特使の手によって、ローマからシチリア島へと運ばれる

 

ある時、特使がタバコを蒸しに別の車両に移ったところ、彼はそこで居眠りをしてしまう

慌てて車両に戻ると遺灰が入った木製の箱は消えてなくなっていた

誰もその箱の行方を知らず、特使は慌てふためきながら、ありとあらゆるところを探して行った

 

【釘】

ニューヨークにある父のレストランで働いているバスティアネッドは、かつて母親と引き離された少年だった

父親の心配をよそに、バスティアネッドは広場で塞ぎ込んでいたが、そこに少女二人のけたたましい叫び声が乱入してきた

 

バスティアネッドはその不快さから、道に落ちていた20センチもあろうかという釘を赤毛の少女の頭に突き刺してしまった

程なく逮捕されたバスティアネッドだったが、彼は「定めだ」と答えるのみで、どうしてこのようなことを起きたかについて一切語ろうとはしなかったのである

 

テーマ:不条理の先にある達観

裏テーマ:語らずとも語られる感情

 

■ひとこと感想

 

遺灰を故郷に持ち帰るという話で、その道中で起こるトラブルがコミカルに描かれていました

ほぼ二本立てになっている本作ですが、後半の『釘』という作品は、『遺灰は語る』のルイジ・ピランデルロの最期の作品と言われています

 

この構成になっているのは、死後の顛末と彼の残した作品の映像化によって、本当の意味での葬式を行うことになったのかなと思います

 

この二つの映画の関連性はあまり感じませんでしたが、少年バスティアネッドはルイジ本人の分身のように思えてきます

実際にどうだったかはわかりませんが、死ぬまで語らない真実がある、というところに彼らしさというものがあるのかなと感じました

 

↓詳しいレビューはこちらから

【映画感想】遺灰は語る【後半:ネタバレあり】

 

■関連リンク

Yahoo!映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

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公式HP:

https://moviola.jp/ihai/


■ SEE HEAR LOVE 見えなくても聞こえなくても愛してる ディレクターズカット版

 

■オススメ度

 

アマプラ版と見比べたい人(★★)

ハンデを扱った映画に興味がある人(★★★)

 

■公式予告編

鑑賞日2023.7.12(イオンシネマ四条畷)

 

■映画情報

 

情報2023年、日本、144分、G

ジャンル:突然視力を失った漫画家が聾唖のファンに支えられる様子を描いたラブロマンス映画

 

Amazon Prime Video リンク

https://amzn.to/46ZkNdZ

 

監督脚本イ・ジェハン

 

キャスト:

山下智久(泉本真治:突然視力を失った漫画家)

新木優子(相田響:耳が聞こえない真治のファン)

 

山本舞香(中村沙織:真治のアシスタント)

菅原大吉(平山省吾:真治の編集者)

 

深水元基(菅原哲也:真治のファンのタクシー運転手)

 

高杉真宙(植村大輔:響を知る化粧品会社の社長)

木村知貴(大輔の運転手)

山口紗弥加(遠山恵:JAZZカフェのオーナー)

 

渡辺大(宝石店の店主)

 

加藤雅也(孤児院の院長)

 

夏木マリ(泉本多恵:真治の祖母)

 

葉月美沙子(擁護施設の先生)

 

■映画の舞台

 

都内のどこか

 

ロケ地:

神奈川県:横浜市

The Gentlmen‘s Club(JAZZ  BAR)

https://maps.app.goo.gl/zBdycQ9MHrnjp7vg8?g_st=ic

 

東京都:中央区

JK PLANET 銀座2丁目店(宝石店)

https://maps.app.goo.gl/wopfjxsTG9ZLkLz9A?g_st=ic

 

東京都:荒川区

もみじはし(真治の自宅近辺)

https://maps.app.goo.gl/QSh3y6wd55BQ2ci99?g_st=ic

 

茨城県:水戸市

茨城県立歴史館(公園)

https://maps.app.goo.gl/DZ5eucPSt46cA9DJ9?g_st=ic

 

神奈川県:横浜市

平楽園弐番館(沙織の職場?)

https://maps.app.goo.gl/ZDWEKxrrwwiuWe3c6?g_st=ic

 

みなとみらい グランドセントラルタワー(植松の会社)

https://maps.app.goo.gl/pk5GGWahURfFncrJ6?g_st=ic

 

CERTE (響の職場)

https://maps.app.goo.gl/b88WGmzadjsaV5da6?g_st=ic

 

ローマステーション

https://maps.app.goo.gl/vXf1SgudcttrECUz7?g_st=ic

 

■簡単なあらすじ

 

漫画家として軌道に乗り始めた泉本真治は、ウェブコミックの単行本化が決まり、映画化も内定されていた

アシスタントの沙織とともに喜んでいたものの、突如激しい頭痛に襲われた真治は救急搬送された末、緑内障と診断され視力を失ってしまう

 

祖母・多恵の世話をする立場でありながら何もできず、とうとう施設に入れる預けることになってしまった

多恵を施設に入れる際に出会ったタクシー運転手・菅原は真治の漫画の大ファンで、そこから彼の生活のサポートをしていく

 

その頃、聾唖として擁護学校で働いていた真治の熱烈なファンの相田響は、連載が止まっていることを心配し、彼のSNSのアップされた背景資料から自宅を導き出していた

響の来訪も盲目と聾唖の組み合わせで意思が通じずに追い返されてしまう

 

響は仕方なく彼の自宅を出て帰ろうとするものの、気になって彼の住む部屋を眺めたところ、ベランダから飛び降りようとしているのを見かけてしまう

慌てて彼を制止し、その日から響は住み込みで彼のサポートをすることになったのである

 

テーマ:通じ合う愛

裏テーマ:見えなくても聞こえなくても「わかる」こと

 

■ひとこと感想

 

アマプラで無料で見られるのですが、ディレクターズ版ということとパンフレット&フォトブックを入手するために映画館に突撃しました

内容は難病を抱える二人のラブロマンスで、様々なハプニングが起こり、支える人、利用する人が登場する王道展開を迎えていきます

 

物語としてはベタな感じで、盲目と聾唖だけど通じるところがあるという感じになっています

二人の愛の障壁は意外なところにありますが、ぶっちゃけあまり意味があったのかわからない感じですね

劇的な展開のためにあえて用意されたハプニングになっていて、少しばかり嘘くささが上回っていたように思います

 

物議を醸すのはラストシークエンスですが、これはどっちとも取れる感じなのですが、フォトブックには「ガッツリと答えらしきもの」が書かれていたので、「ああ、一応そっちを想定して演出したのね」という感じになっています

 

↓詳しいレビューはこちらから

【映画感想】SEE HEAR LOVE 見えなくても聞こえなくても愛してる ディレクターズカット版【後半:ネタバレあり】

 

■関連リンク

Yahoo!映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

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公式HP:

https://see-hear-love.com/


ヒッチハイク(2023年の日本映画)

 

■オススメ度

 

C級ホラーをこよなく愛する人(★)

超低予算映画が好きな人(★)

 

■公式予告編

鑑賞日2023.7.12(イオンシネマ四条畷)

 

■映画情報

 

情報2023年、日本、74分、PG12

ジャンル:森でヒッチハイクをしていた若者が奇妙な家族から逃げる様子を描いたホラー

 

監督山田雅史

脚本宮本武史

 

キャスト:

大倉空人(山崎健:過保護にうんざりする青年)

平野宏周(佐々木和也:鍵の悪友)

 

中村守里(清水涼子:ハイキングで迷う慎重な大学生)

高鶴桃羽(野本茜:ハイキングで迷う陽気な大学生)

 

川崎麻世(ジョージ:カウボーイの格好をした謎の男)

速水今日子(ジョセフィーヌ:ジョージの妻)

結城さと花(アオ:顔に青いアザのあるジョージの娘)

結城こと乃(アカ:顔に赤いアザがあるジョージの娘)

 

保田泰志(大男:ジョージの弟)

 

細田善彦(宝田:ドライブインの店長)

 

■映画の舞台

 

日本のどこかの森

 

ロケ地:

群馬県:高崎市

群馬県立榛名公園松之沢グランド

https://maps.app.goo.gl/tZL8oMAbEja9afEa6?g_st=ic

 

群馬県:渋川市

オンマ谷風穴

https://maps.app.goo.gl/EdbE9SsLh4yiWQ8z9?g_st=ic

 

白樺食堂(ドライブイン)

https://maps.app.goo.gl/BGJT4heabWgQnfZK8?g_st=ic

 

■簡単なあらすじ

 

ある森のハイキングに来た女子大生の涼子と茜は、道に迷ってしまい、なんとかドライブウェイに辿り着いていた

バスは3時間後しかなく、二人はヒッチハイクをして戻ろうと考える

 

数分後、白くて汚れたキャンピングカーが彼女たちの前で止まり、カウボーイの格好をした男性が降りてきた

涼子は不気味に思っていたが、足を怪我していたこともあって、乗り気の茜に従うことになった

 

一方その頃、若者二人組はハイウェイのドライブインを訪れていた

そこで買い物をした二人は、偶然そこを訪れたキャンピングカーに乗せてもらう

だが、彼らが連れて行かれたのは、森の奥深くにあるロッジで、そこにはカウボーイ姿の男ジョージの家族の住処だったのである

 

テーマ:不条理とサイコパス

裏テーマ:おもてなしは断るべき

 

■ひとこと感想

 

低予算ホラー映画だと思っていましたが、びっくりするほどの低クオリティになっていて、『プー あくまのくまさん』がまともな映画に思えるほどでしたね

怖さが微塵もなく、猛スピードで横切るキャンピングカーがピークになっています

 

物語性は皆無で、彼らが襲われる理由も迷い込む因果も全くありません

とにかく運が悪かったというだけの物語になっていて、その理不尽の連鎖が描かれているだけのチープなホラーになっていました

 

雰囲気は良いけど、作り込みが弱い感じでしょうか

とにかく展開が読めてハラハラもしないので、もう少し何らかの要素を足した方が良かったように思います

何が必要だったのかは色々とありますが、まずは「演技」をなんとかしないと、物語をうまく作れても無理ゲーだったんじゃないかなあと思いました

 

↓詳しいレビューはこちらから

【映画感想】ヒッチハイク(2023年の日本映画)【後半:ネタバレあり】

 

■関連リンク

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公式HP:

https://hitchhike-movie.com/


Pearl パール

 

■オススメ度

 

ゴア表現が大丈夫な人(★★★)

後日譚『X』を観た人(★★★)

サイコホラーが好きな人(★★★)

 

■公式予告編

鑑賞日:2023.7.13(T・JOY京都)

 

■映画情報

 

原題:Pearl

情報:2022年、アメリカ、102分、R15+

ジャンル:抑圧された酪農家の娘の豹変を描いたサイコホラー映画

 

監督:タイ・ウェスト

脚本:タイ・ウェスト&ミア・ゴス

 

↓前作『X』Amazon Praime Video リンク

https://amzn.to/3NIzZmM

 

キャスト:

ミア・ゴス/Mia Goth(パール:コーラスガールを夢見る女性)

 

デヴィッド・コレンウェスト/David Corenswet(映写技師)

 

タンディ・ライト/Tandi Wright(ルース:横暴なパールの母)

マシュー・サンダーランド/Matthew Sunderland(病弱なパールの父)

エマ・ジェンキンス=プーロ/Emma Jenkins-Purro(ミッツィ:ハワードの妹)

Alistair Sewell(ハワード:第一次世界大戦に出征しているパールの夫)

 

■映画の舞台

 

1918年、

アメリカ:テキサス

 

ロケ地:

ニュージーランド

 

■簡単なあらすじ

 

酪農家の一人娘として育ったパールは、夫ハワードが戦地に赴いているため、母の抑圧から解放されずにいた

父は病気のために車椅子生活をしていて、食事からすべて全介助でサポートしなかればならなかった

 

パールはダンサーになる夢を持っていて、父の薬を買うついでに映画館に足を運んでいる

その日もいつも見る映画を堪能し、パンフレットを購入して映画館の裏手で余韻を楽しんでいた

するとそこに映写技師の男が休憩にやってきて、「今度、映画を無料で見せてあげる」と誘ってきた

 

パールは嬉しさのあまり、母の目を盗んで深夜に映画館を訪れる

技師はジプシーとして、住み込みで仕事をしていて、色んな土地を渡り歩いてきていた

パールはニューヨークに行く夢を語り、二人は大人の関係になっていく

だが、その行動は母に筒抜けだった

 

テーマ:抑圧と解放

裏テーマ:本性の伝承

 

■ひとこと感想

 

『X』を観ていたのと、ミア・ゴスさんのホラーということで、迷うことなく鑑賞

鑑賞後に食欲が失せる内容でしたが、サイコホラーとして、徐々におかしくなっていく描写は特筆すべきものだと思います

 

『X』の前日譚ということで、ビデオ撮影グループが遭遇したヤバい老夫婦がいかにして誕生したかという内容になっていて、あの状況で夫ハワードがパールに寄り添うことになったのもホラーだと思います

 

映画は、かなりのゴア描写が最後に畳かかる内容で、抑圧された魂が自己愛と自己肯定感の末に変貌していく様子もしっかりと描かれています

義理の妹のミッツィは気の毒ですが、あの流れなら怒りを買ってもおかしくはない感じがしますねえ

 

↓詳しいレビューはこちらから

【映画感想】Pearl パール【後半:ネタバレあり】

 

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公式HP:

https://happinet-phantom.com/pearl/


マルセル 靴をはいた小さな貝

 

■オススメ度

 

ストップモーションが好きな人(★★★)

 

■公式予告編

鑑賞日2023..7.14(アップリンク京都)

 

■映画情報

 

原題:Marcel the Shell with Shoes On

情報2021年、アメリカ、90分、g

ジャンル:マルセルと映像作家の交流を描いたコメディヒューマンドラマ

 

監督ディーン・フライシャー・キャンプ

脚本ディーン・フライシャー・キャンプ&ジェニー・スレイト&ニック・ペイリー

キャラクター原案ディーン・フライシャー・キャンプ&ジェニー・スレイト

 

キャスト:

ジェニー・スレイト/Jenny Slate(マルセルの声)

ディーン・フライシャー・キャンプ/Dean Fleischer Camp(本人役、映像作家)

 

イザベラ・ロッセリーニ/Isabella Rossellini(ナナ・コニー:マルセルの祖母の声)

 

ローラ・サラザール/Rosa Salazar(ラリッサ・ゲラー:家の元住人)

トーマス・マン/Thomas Mann(マーク・ブース:家の元住人)

 

レスリー・スタール/Lesley Stahl(「60ミニッツ」のジャーナリスト)

 

■映画の舞台

 

アメリカ:カリフォルニア州

ロサンゼルス

 

ロケ地:

アメリカ:カリフォルニア州

ロサンゼルス

 

■簡単なあらすじ

 

アマチュア映像作家のディーンは、恋人と別れた後、とあるAirbnbに引っ越してきた

そこにはマルセルと名乗る靴を履いた小さな貝がいて、祖母と暮らしていたが、他の家族とは離れ離れになっていた

 

ディーンは彼に興味を持ち、ドキュメンタリーを制作する感じでマルセルの話を聞くことになった

マルセルの話では、前に住んでいたカップルが喧嘩別れになり、その際に家族たちが一緒に連れて行かれてしまったという

 

ディーンはマルセルの映像をYouTubeに流していて、それによって彼は人気者になっていく

ダイレクトメッセージが届いたり、ニュース番組が取り上げたりするものの、家族へとつながるヒントは見つからない

そこで二人は元住人を探そうと、外に出ることになったのである

 

テーマ:興味と探究

裏テーマ:行動と結果

 

■ひとこと感想

 

ストップアニメで可愛い貝らしきものが動くというのは知っていましたが、YouTube発の映像作品のようですね

まるでペットを観察しているような感覚になっていて、ディーンの存在も飼い主にしか見えません

 

物語は単調で、映像を楽しむ作品になっていますね

コミカルな動きがたくさん出てきますが、基本的には動かないので、進まない物語を退屈に思う人もいるかもしれません

 

個人的にはそこまで面白いとは思いませんでしたが、ハマる人はハマるのかなという感じでしたね

車に乗ったら、体よりも大きなゲロを吐いたりするのは笑わずにはいられません

 

↓詳しいレビューはこちらから

【映画感想】マルセル 靴をはいた小さな貝【後半:ネタバレあり】

 

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公式HP:

https://marcel-movie.asmik-ace.co.jp/


君たちはどう生きるか

 

■オススメ度

 

これまでの宮﨑駿作品をこよなく愛してきた人(★★★)

 

■公式予告編

※公開日は未作成(後日制作されればリンクを貼ります)

鑑賞日:2023.7.14(イオンシネマ京都桂川)

 

■映画情報

 

情報:2023年、日本、124分、G

ジャンル:東京から疎開した少年が謎の洋館に導かれるファンタジー映画

 

原作&監督&脚本:宮﨑駿

 

キャスト:

山時聡真(牧眞人:東京から疎開することになる少年)

 

菅田将暉(サギ男:アオサギの格好をした謎の男)

柴咲コウ(キリコ:ショウイチの邸宅の女中、タバコ好き)

あいみょん(ヒミ:下の世界で眞人が出会う炎使いの少女)

 

木村佳乃(夏子:ショウイチの再婚相手、眞人の義母)

木村拓哉(ショウイチ:眞人の父、軍需産業の経営者)

 

火野正平(大叔父)

 

■映画の舞台

 

1940年頃、

日本:東京

 

東京都:小平市

大沼町

 

■簡単なあらすじ

 

太平洋戦争末期の東京では、連合国軍の空爆は激しさを増し、それによって眞人の母は戦死してしまう

東京から逃げるように疎開することになった眞人は、父の再婚相手でもある母の妹・夏子の住む邸宅で過ごすことになった

 

学校に馴染めず、いじめられているのを偽装したりする中、執拗に彼に付きまとうアオサギを見つけてしまう

眞人はアオサギを追いかけている内に、邸宅の裏側に不思議な洋館らしきものを発見した

 

そこは土砂崩れで入り口が塞がれている廃墟だったが、とこにアオサギの羽が落ちていたことに気づき、興味本意でアオサギの跡を追っていく

だが、その先は狭すぎて行くことができず、眞人は断念し、邸宅に戻ることになった

 

だが、眞人はアオサギと女中・キリコとともに、「下の世界」へと迷い込んでしまう

そこは、海に囲まれた不思議な世界で、奇妙な動物たちが暮らしている世界だった

 

テーマ:環境の伝承

裏テーマ:先人の遺産の意味

 

■ひとこと感想

 

情報が皆無のまま突入することを強いられる作品で、当日になってもパンフレットは販売しておらず、個人の感想と憶測だけがネットに溢れているという作品でした

面白い試みだなあと思いつつも、SNS全盛期のこの時代に情報統制を敷くのは限度があるように思えます

 

映画は、始まるまで時代設定もわからないのですが、一般教養があればどの時代かはすぐにわかります

そして、その世界から「ある世界」へと向かうことになるのはテンプレのようになっていて、その先で主人公はどうするか、という感じになっています

 

一応、ネタバレなしで見た方が良いと思うのでこれ以上は書きませんが、個人的な感想は「つまらないけど大丈夫か」というものですね

SNSを中心としたプロモーションになっていて、初日からネタバレブログやツイッターなどでいろんな情報が上がってくると思いますが、「道連れ絶賛」が起こりそうな印象がありますね

 

ちなみに、物語はつまらないのですが、映画のメタ構造的な部分は面白かったですね

「君たち」と濁しているところが救いにも見えますが、これを作っている時にみんなどう思っていたのかなあと心配になってしまいます

 

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【映画感想】君はどう生きるか【後半:ネタバレあり】

 

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https://movies.yahoo.co.jp/movie/386117/review/4946bf4a-30ac-477d-8654-c7dd344887e9/

 

公式HP:

https://www.ghibli.jp/info/013702/

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投稿者 Hiroshi_Takata

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