■奈落のマイホーム

 

■オススメ度

 

ディザスターコメディが好きな人(★★★)

不謹慎だけど笑いたい人(★★★)

 

■公式予告編

鑑賞日:2022.11.15(TOHOシネマズ二条)

 

■映画情報

 

原題:싱크홀(シンクホール)、英題:Sinkhole

情報:2021年、韓国、114分、G

ジャンル:11年越しに買ったマイホームが一瞬にしてシンクホールに飲み込まれてしまう男を描いたディザスターコメディ映画

 

監督:キム・ジフン

脚本:チョン・チョルホン&キム・ジョンハン

 

キャスト:

チャ・スンウォン/차승원(チョン・マンス:取り扱いの難しい住人、何でも屋、402号室)

ナム・ダルム/남다름(チョン・スンテ:引きこもりのマンスの息子)

 

キム・ソンギュン/김성균(パク・ドンウォン:アパート購入に11年間を要した男、課長、501号室)

クォン・ソヒョン/권소현(ヨンイ:ドンウォンの妻)

キム・ゴンウ/김건우(パク・スチャン:床でビー玉を転がすドンウォンの息子)

 

イ・グァンス/이광수(キム・スンヒョン/キム代理:拗らせ気味のドンウォンの部下、同僚のヒョジョンが好き)

キム・ヘジュン/김혜준(ホン・ウンジュ:ドンウォンの部下、学生インターン)

 

オ・ジャフン/오자훈(ソンフン:母の言いつけを守る少年、202号室)

パーク・オクチョル/박옥출(ソンフンのお母さん、食堂勤務)

 

キム・ジェファ/김재화(キョンミ:301号室の派手な住人)

チョン・ヨンスク/정영숙(オ老女:取り残される高齢者、201号室)

 

キム・ホンパ/김홍파(ソ局長:レスキュー隊のトップ)

 

■映画の舞台

 

韓国:ソウル

ケポ区チャンス町(架空)

 

ロケ地:

韓国:チュンチョン市

https://maps.app.goo.gl/GbfwnaT4JnofkQ9b7?g_st=ic

 

■簡単なあらすじ

 

11年越しに念願のマイホームを購入した会社員のドンウォンは、引っ越し当日からそこの住人チョン・マンスとトラブルを起こしてしまう

なんとか引っ越しを終えたドンウォンは妻ヨンイ、息子スチャンと共にマイホームの余韻に浸っていた

 

翌日、家族写真を撮ろうと決めたドンフォンが写真屋にいくと、そこはトラブルになったマンスの店で、嫌々ながらも家族写真を取る

その後、外食したドンフォンが代行を呼ぶと、それもマンスの仕事だった

 

そんな折、スチャンは父に「ビー玉が床を転がる」と教える

欠陥住宅の様相と呈し、ドンフォンはマンスらに掛け合って、市役所に調査を依頼しようとしたが、住民の声はなかなかまとまらなかった

 

それから数日後、ドンフォンの引っ越しを祝おうと、部下たちが押し寄せた

酒も進み、泥酔したキム代理は翌朝の披露宴の司会のためにタクシーで向かおうとする

だが、荷物を忘れて取りに戻ったとき、思いもよらない事態に遭遇してしまうのである

 

それはシンクホールと呼ばれる地盤沈下によって、ドンフォンの住むマンションだけがそのまま地中へと沈んでいったのである

 

テーマ:心地よいマイホームとは何か

裏テーマ:地価高騰と管理体制

 

■ひとこと感想

 

マンションが陥没した竪穴に沈むというディザスター&レスキュー系の重い話だと思っていましたが、まさかの「不謹慎な笑いしか起きないコメディ映画」とは思いもよりませんでした

どこか日本のコメディ俳優とかお笑い芸人に似ている感じの俳優さんが出ていて、そのためかさらに「コメディっぽさ」が増幅されていましたね

それでも、マンション崩落の映像とはガチで作り込んでいて、真面目に作ればかなりのディザスターを作れそうな予感は伝わってきました

 

映画は「トラブルの中で家族の問題が噴出して解消される」というもので、引きこもりの息子を持つマンスと、家族の前でカッコつけたいドンウォンが共闘するという流れになっていました

 

思っていたのと違う映画だったのですが、「他人の不幸が楽しい」というマイナスマインドではなく、「必死になっているのに色々とおかしい」という映画になっていました

映画館の方が迫力があると思うので、大作の長蛇に並ぶよりは楽しめるかもしれません

 

↓詳しいレビューはこちらから

【映画感想】奈落のマイホーム【後半:ネタバレあり】

 

■関連リンク

Yahoo!映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

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公式HP:

https://gaga.ne.jp/naraku/


土を喰らう十二ヵ月

 

■オススメ度

 

精進料理に興味がある人(★★★)

まったりネイチャー系ドラマが好きな人(★★★)

ジュリーのファンの人(★★★)

 

■公式予告編

鑑賞日:2022.11.15(T・JOY京都)

 

■映画情報

 

情報:2022年、日本、111分、G

ジャンル:信州の山奥で暮らす作家が1年を通じて自然を享受する様子を描いたヒューマンドラマ

 

監督&脚本:中江裕司

原作:水上勉(『土を喰う日々 わが精進十二カ月』

 

キャスト:

沢田研二(ツトム:人里離れた信州の山荘に住む作家)

 (少年期:佐藤優太郎

もも(さんしょ:愛犬)

真知子(松たか子:ツトムの担当編集者で恋人)

 

奈良岡朋子(チエ:息子と離れて暮らすツトムの義母)

 

■映画の舞台

 

信州の山奥の山荘

すげ村(位置不明)

 

ロケ地:

長野県:白馬村

https://maps.app.goo.gl/zo6emALBeDLqYGo97?g_st=ic

 

長野県:北安曇郡

リゾートインやまひら

https://maps.app.goo.gl/uSjifuZXQ7stQ2aq6?g_st=ic

 

長野県:松本市

国立病院機構 まつもと医療センター

https://maps.app.goo.gl/n8zaiEUTVwMQZD948?g_st=ic

 

長野県:信濃市

野尻湖ナウマンゾウ博物館

https://maps.app.goo.gl/GXPfXnmU48D72Ho18?g_st=ic

 

京都府:京都市左京区

圓光寺

https://maps.app.goo.gl/ER7ABDknCAoApajC9?g_st=ic

 

■簡単なあらすじ

 

信州の山奥に住む作家のツトムは、新しい作品の原稿に追われていた

タイトルすら決まらない中、担当編集者で恋人の真知子が東京からやってくる

 

ツトムは山菜料理でごまかしながら、頭を下げる

真知子は「タイトルだけでもください」と言い、ツトムは「土を喰らう十二ヶ月」と筆を走らせた

 

立春を皮切りに、二十四節気の中から9つの季節を切り取り、ツトムの土着の生活を描いていく

近くに住む、亡き妻の母チエとの交流、かつて奉公していたお寺の住職の娘・文子との再会を経て、ツトムは1年間の生活を綴っていくことになったのである

 

テーマ:自然と生きる

裏テーマ:死の受容

 

■ひとこと感想

 

予告編から滲み出る静かに思える物語は、軽快なジャズのナンバーとともに東京から真知子がやってくるシーンにて始まっていく

信州の山村に着くと、そこからはほとんど自然音がメインで、物語に違和感のない音楽が背景で鳴っているという感じになっていました

 

料理監修が土井善晴さんだったこともあり、映画内の食事はどれもが美味しそうでした

料理を作る様も形になっていて、普段そういったことをしない真知子との対比が良かったですね

 

意外なところで演出がコミカルで、場内はほとんど高齢者の方々だったのですが、クスクスと笑いが溢れていましたね

ほぼ1年間をかけて撮影されたと思うのですが、自然の移り変わりとか

かすかな環境音がとても心地よいヒーリング系の映画だったと思います

 

ともかく、米と味噌と漬物があれば、日本人は生きていけるのだなあとつくづく思ってしまいました

 

↓詳しいレビューはこちらから

【映画感想】土を喰らう十二カ月【後半:ネタバレあり】

 

■関連リンク

Yahoo!映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

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公式HP:

https://tsuchiwokurau12.jp/


あちらにいる鬼

 

■オススメ度

 

ドロドロの三角関係に興味がある人(★★★)

原作のファンの人(★★★)

 

■公式予告編

鑑賞日:2022.11.16(T・JOY京都)

 

■映画情報

 

情報:2022年、日本、139分、R15+

ジャンル:実在の両親と不倫相手をベースに大人の三角関係を描いたロマンス&ヒューマンドラマ

 

監督:廣木隆一

脚本:新井晴彦

原作:井上荒野(『あちらにいる鬼(2019年、朝日新聞出版社)』)

 

キャスト:

寺島しのぶ(長内みはる/寂光:出家した女性、モデルは瀬戸内寂聴)

豊川悦司(白木篤郎:小説家、モデルは井上光晴)

 

広末涼子(白木笙子:篤郎の妻、モデルは井上郁子)

 

■映画の舞台

 

1966年〜1973年

東京都、福岡県、京都府、長崎県

 

ロケ地:

東京都:滝山

滝山団地(マップは滝山管理サービス事務所)

https://maps.app.goo.gl/KTEumpdZtzgQzkEh8?g_st=ic

 

東京都:豊島区

旅館江戸駒

https://maps.app.goo.gl/DLzo23TEZjF5iAXy8?g_st=ic

 

京都府:京都市左京区

圓通寺

https://maps.app.goo.gl/zMhfpz6PE3oa68Rf7?g_st=ic

 

東京都:あきる野市

古民家スタジオまきのした住宅

https://maps.app.goo.gl/QEWL6Qr36GbVaDAL9?g_st=ic

 

長崎県:西海市

崎戸炭鉱跡

https://maps.app.goo.gl/GbHqD8V27taAvaVYA?g_st=ic

 

■簡単なあらすじ

 

福岡の講演会に登壇した作家のみはるは、そこで同じく作家の白木篤郎と出会う

着物を褒められたみはるは気を良くして、篤郎のトランプ占いに興じる

篤郎はカードを読みながら、これまでと違うものを書くことになる、と告げた

 

団地を題材に小説を書くという口実で篤郎の家の近くに来たみはるは、そこで篤郎の妻・笙子と出会う

笙子はただならぬ雰囲気を感じながらも、飄々として彼の運転する自転車の荷台に座った

 

京都に家を建てることになったみはる、奇しくも篤郎も東京の郊外に一戸建てを建てることになる

二人はお互いの生活を尊重しながらも逢瀬を重ねてきたが、ある日みはるは決意を篤郎に告白する

 

それが「出家する」というもので、篤郎は「そういう方法もあるか」と彼女の選択を否定することはなかったのである

 

テーマ:愛の終着点

裏テーマ:妻という名の鬼

 

■ひとこと感想

 

原作は未読で、寺島しのぶさんが瀬戸内寂聴を演じるという内容に興味があって参戦

剃髪のシーンもガッツリありますし、濡場もそこそこ登場する大人の恋愛ドラマになっていました

 

正直言って、この3人の考えていることは分かりませんが、娘(作者)からはこう見えていたんだなあと思って、それはそれで興味深い視点だったかなと思います

 

映画ではダブル主人公みたいな目線になりますが、実質的な主人公は作者の母にあたる笙子さんだったのかなと思います

なので、「鬼」というのは、母のことを指しているのかなと思いました

 

↓詳しいレビューはこちらから

【映画感想】あちらにいる鬼【後半:ネタバレあり】

 

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Yahoo!映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

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公式HP:

https://happinet-phantom.com/achira-oni/


左様なら今晩は

 

■オススメ度

 

久保史緒里さんのファンの人(★★★)

萩原利久さんのファンの人(★★★)

 

■公式予告編

鑑賞日:2022.11.16(TOHOシネマズ二条)

 

■映画情報

 

情報:2022年、日本、98分、G

ジャンル:彼女に振られたサラリーマンの部屋に突如現れた女幽霊との共同生活を描いたラブコメ

 

監督:高橋名月

脚本:高橋名月&穐山茉由

原作:山本中学『左様なら今晩は(2019年、少年画報社)』

 

キャスト:

久保史緒里(愛助:陽介の部屋に現れる女幽霊)

萩原利久(半澤陽平:同棲中の恋人にフラれるサラリーマン)

 

小野莉奈(須田果南:陽平に気がある同僚)

中島ひろ子(須田みさき:果南の叔母、スナックのママ、霊媒師)

宇野祥平(奥田:陽介にアパートを紹介する不動産屋)

 

■映画の舞台

 

広島県:尾道市

 

ロケ地:

広島県:尾道市

シネマ尾道

https://maps.app.goo.gl/SytArt2grh6UQ3dk6?g_st=ic

 

お好み焼き 手毬

https://maps.app.goo.gl/WwLw38r4tPUdD11c8?g_st=ic

 

スナック 瑠璃(スナックみさき)

https://maps.app.goo.gl/pZiuEb9sQa1KjkHT8?g_st=ic

 

大衆酒処 米徳

https://maps.app.goo.gl/YDmcsx8zvwXadYGBA?g_st=ic

 

広島県:福山市

福山商工会議所

https://maps.app.goo.gl/ppTxRoYoAVeaHTu2A?g_st=ic

 

■簡単なあらすじ

 

しがないサラリーマンの陽介は、ある日・恋人の玲奈から一方的に別れを告げられてしまう

玲奈が去ったその夜、陽介の部屋では奇妙な物音がして、冷蔵庫が勝手に開いたり、電気が消えたりと怪奇的な現象が起こってしまう

 

怖くなった陽介の前に現れたのは、白い服を着た女の子の幽霊で、なぜか備後弁を話し、会話もすることができたのである

 

翌日、陽介が出社すると、同僚の果南から「何かありましたか?」と訊かれて困惑する

果南は陽介の写真を撮り始め、「私の叔母、スナックのママをやっているんだけど、霊媒師なんですよ」と言い始める

そして、陽介の写真を見せて、「何か写っている」と言い始めるのである

 

怖くなった陽介は、アパートを紹介してくれた不動産屋に行くものの、「実害がないですね」とあっさりと追い返されてしまう

夢かと思っても、やはり幽霊はそこにいて、玲奈が霊感が強かったので出てこれなかったと言い、これまでずっとこの部屋にいたと言い始めるのであった

 

テーマ:ふれあい

裏テーマ:後悔と残留思念

 

■ひとこと感想

 

アイドルが主演ということで、パンフとか既にないのかなあと思っていましたが、公開4日目ではまだあったのでセーフ

でも、エンドロール一覧とかがなくて、ロケ地もうろ覚えで、サブキャストははっきり言って調べようがありませんでした

 

基本的には陽介と愛助のおしゃべり&デートがメインで、脇キャラもあっさりとした入退場を繰り返していましたね

元カノも冒頭しか出ないし、気があるそぶりの果南もあっさりと違う男に走っていたのは笑ってしまいます

 

映画は残留思念と地縛というところではありますが、主演を眺める以外にはあまり価値のない時間を過ごすことになるのかなあと思ってしまいました

原作とは経路が違うので、全くの別物という感じでトライした方が良いのではないでしょうか

 

 

↓詳しいレビューはこちらから

【映画感想】左様なら今晩は【後半:ネタバレあり】

 

■関連リンク

Yahoo!映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

https://movies.yahoo.co.jp/movie/383825/review/c31bf0b3-cad1-4a82-8b66-97676d7dc7d7/

 

公式HP:

https://sayokon-movie.com/


わたしのお母さん

 

■オススメ度

 

母娘の微妙な関係の映画に興味がある人(★★★)

 

■公式予告編

鑑賞日:2022.11.16(アップリンク京都)

 

■映画情報

 

情報:2022年、日本、106分、G

ジャンル:折り合いの悪い母娘の衝突を描いたヒューマンドラマ

 

監督:杉田真一

脚本:杉田真一&松井香奈

 

キャスト:

井上真央(吉村夕子:母との関係に苦しむ長女)

 (7歳時:丸山澪

石田えり(松田寛子:悪気なく夕子を追い込んでしまう母)

 

阿部純子(松田晶子:夕子の妹、未婚)

 (5歳時:東村環希

 

笠松将(松田勝:母と住んでいる夕子の弟)

 (4歳時:荒川偉央

ぎぃ子(松田美奈:勝の妻)

 

■映画の舞台

 

日本のどこかの地方都市

 

ロケ地:

愛知県:刈谷市

京炉ばた 八兆

https://maps.app.goo.gl/2wiYWUo1n44cdgNY9?g_st=ic

 

愛知県:犬山市

絹乃舘 匠美

https://maps.app.goo.gl/kmgctNZD6tqfCjPA9?g_st=ic

 

茶処玉冨久

https://maps.app.goo.gl/astjEabNEtrb4cie8?g_st=ic

 

静岡県:浜松市

はままつフラワーパーク

https://maps.app.goo.gl/wRdNPKdRhwZkTJ768?g_st=ic

 

舘山展望台

https://maps.app.goo.gl/cjusFs4TLqwt4cQZ6?g_st=ic

 

■簡単なあらすじ

 

弟夫婦と一緒に暮らしてきた母・寛子は、ある日ボヤ騒動を起こしてしまい、疎遠だった長女・夕子夫婦の家に世話になることになった

母との暮らしに前向きになれない夕子だったが、夫・伸次は「仕方ないだろう」という感じで重くは受け止めていない

そんな折、住んでいた弟宅から母の荷物が一方的に送り付けられてきたのである

 

それは弟・勝の妻・美奈の仕業で、それに憤慨する次女・晶子だったが、夕子は何事もなかったかのように受け入れざるを得なかった

それでも、母との暮らしは少しずつ夕子の精神を削ってしまう

 

ある日、職場の店長の送別会に参加した夕子は、飲めないのにビールを煽って深酒をしてしまう

深夜に帰宅した夕子を母はなじり、「私を困らせたいの?」とまで言ってのける

夕子は無反応のまま、心ない謝罪をし、それがさらに母を苛立たせていた

 

テーマ:長女の重荷

裏テーマ:母娘の関係

 

■ひとこと感想

 

冒頭から静かな雰囲気で物語が展開し、セリフも最小限で、ワンシーンが異様に長いという演出に、これはあかんやつやと思って鑑賞していました

あかんやつとは、自分には合わないタイプという意味で、話の展開がほとんど変化がない中で、ひたすら「間の長い演出」が繰り返されていきます

こういう見方は推奨しませんが、配信で1.5倍速くらいでちょうど良いくらいの間伸び感を感じてしまいます

 

映画は、母がある出来事から共同生活の中に入ってきて、ただでさえウザかったのに、さらに生活に苛立ちが生まれるという内容でした

おそらく妹か弟を持つ長女なら、同じような思いを持った経験があるのかなと思います

 

私は男性ですが、同じようにシングルマザーの3兄弟妹の一番上なので、なんとなく気持ちはわかります

状況に対して、前向きか後ろ向きかというところが、心根への影響を決めるのかなと思ってしまいます

 

↓詳しいレビューはこちらから

【映画感想】わたしのお母さん【後半:ネタバレあり】

 

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公式HP:

https://www.watahaha-movie.jp/


ザリガニの鳴くところ

 

■オススメ度

 

ミステリー仕立てのラブロマンスが好きな人(★★★)

 

■公式予告編

鑑賞日:2022.11.18(イオンシネマ京都桂川)

 

■映画情報

 

原題:Where the Crawdads Sing

情報:2022年、アメリカ、125分、G

ジャンル:湿地帯で発見された死体を巡る僻地に住む訳アリ少女を巡るミステリーテイストのヒューマンドラマ

 

監督:オリビア・ニューマン

脚本:ルーシー・アリバー

原作:ディーリア・オーエンズ/Dalia Owens『Where the Crawdads Sing(2018年)』

 

キャスト:

デイジー・エドガー=ジョーンズ/Daisy Edgar-Jones(カイア/キャサリン・クラーク:ムール貝を売る少女)

 (少女期:Jojo Regina

 

テイラー・ジョン・スミス/Taylor John Smith(テイト・ウォーカー:カイアに読み書きを教える親友)

 (少年期:Luke David Blumm

 

ハリス・ディキンソン/Harris Dickinson(チェイス・アンドリュー:謎の変死体で見つかる青年)

 (少年期:Blue Clarke

 

デビッド・ストラザーン/David Strathairn(トム・ミルトン:カイアの弁護を申し出る引退間近の弁護士)

 

マイケル・ハイアット/Michael Hyatt(メイベル・マディソン:カイヤを気にかける売店の女性、ジャンピンの妻)

スターリング・メイサー・Jr/Sterling Macer Jr.(ジャンピン/ジェームズ・マディソン:カイヤから貝を買う売店の店主、メイベルの夫)

 

■映画の舞台

 

1953年〜1969年

アメリカ:ノースカロライナ州

バークリー・コーヴ&グリーンヴィル(架空)

 

ロケ地:

アメリカ:ルイジアナ州

ニューオーリンズ

https://maps.app.goo.gl/fuYNM5aw5WSXB9oV6?g_st=ic

 

ホーマ/Houma

https://maps.app.goo.gl/1YzDmw8JfkRtpYFE6?g_st=ic

 

■簡単なあらすじ

 

ノースカロライナの森の奥の湿地帯に住むカイヤは、ある日その湿地帯で見つかった変死体の殺人容疑で逮捕されてしまう

状況証拠からカイヤの犯行と思われたが、カイヤは容疑について否認をする

担当弁護士には幼少期の彼女を知っているトム・ミルトンが名乗りあげ、検察の犯罪のでっち上げに真っ向から挑むことになった

 

カイヤは幼い頃には家族でその湿地帯に住んでいたが、日に日に父の暴力はエスカレートし、自分以外の家族はみんなどこかで行ってしまった

彼女はミール貝を採って近くにある行きつけのお店にそれを卸して生計を立て始める

店主のジャンピンとその妻メイベルだけが彼女に優しくしていて、町のみんなは「Marsh Girl(湿地帯の少女)」というあだ名で蔑んでいた

 

裁判が進む中、トムはカイヤから彼女自身の物語を聞く

初めはテイトという少年に優しくしてもらったこと、そして、次にチェイスと関係を持っていたことを赤裸々に話していく

だが、事件が起きたその日、カイヤは隣町のグリーンヴィルにて、貝の図鑑の出版の打ち合わせをしていたことが判明するのであった

 

テーマ:生き残るためにすること

裏テーマ:レッテルによって見誤ること

 

■ひとこと感想

 

ネタバレ厳禁系のミステリーではありますが、内容的にはカイヤを巡る二人の男性に着目したラブロマンスのようにも思えます

映画内の多くは回想録になっていて、それがほぼ「自分語り」になっている感じでしょうか

冒頭で亡くなったチェイスの話はほとんど出てこず、テイトとの諍いがあってからようやく登場する流れ

それでも、幼少期の頃のワンシーンでテイトもチェイスもいるし、小学校のシーンではティナとパールもいたりします

 

カイヤの人生を追っていくのが本作の醍醐味で、家族に捨てられた少女が逞しく生きていく様子が描かれています

そして、二つの恋がメインとなって、その後に訪れた「容疑」に対して、事件の真相が徐々に明るみになっていくという流れになっていきます

 

ミステリー映画として見るともやもやしますが、ヒューマンドラマとしてなら、物語の帰結には納得できるものになるでしょうか

このあたりは「何を期待して観るか」というところと、予告編のイメージをどの時点で転換できるかというところに尽きるかなと思いました

 

↓詳しいレビューはこちらから

【映画感想】ザリガニの鳴くところ【後半:ネタバレあり】

 

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公式HP:

https://www.zarigani-movie.jp/


■ある男

 

■オススメ度

 

戸籍関連のヒューマンミステリーが好きな人(★★★)

 

■公式予告編

鑑賞日:2022.11.18(イオンシネマ京都桂川)

 

■映画情報

 

情報:2022年、日本、121分、G

ジャンル:他人になりすました男の真相を追うミステリーテイストのヒューマンドラマ

 

監督:石川慶

脚本:向井康介

原作:平野啓一郎(『ある男(2019年、文藝春秋社)』)

 

キャスト:

妻夫木聡(城戸章良:「大佑」という人物の身元調査を依頼される弁護士)

 

安藤サクラ(谷口里枝:バツイチのシングルマザー)

窪田正孝(谷口大佑/ある男「X」:里枝と所帯を持つ謎の男)

 (幼少期:伊藤駿太

坂元愛登(悠人:里枝と元夫の子ども)

 (幼少期:森優理斗

 

眞島秀和(谷口恭一:本物の大佑の兄、旅館経営者)

仲野太賀(谷口大佑:本物の大佑、行方不明)

 

真木よう子(城戸香織:章良の妻、令嬢)

 

柄本明(小見浦憲男:城戸が事情を聴取する収監者)

 

■映画の舞台

 

日本のどこかの地方都市(山梨県あたりのイメージ)

 

群馬県:渋川市伊香保

 

大阪府:大阪市

 

ロケ地:

山梨県:笛吹市

三心亭おいがた

https://maps.app.goo.gl/nq4rdcu4DBdijpHi6?g_st=ic

 

静岡県:富士宮市

ふもとっぱら

https://maps.app.goo.gl/vX7Vyy6yezutnHqK9?g_st=ic

 

群馬県:渋川市

伊香保温泉石段街

https://maps.app.goo.gl/sZYpiTbFQZKwgrJV8?g_st=ic

 

■簡単なあらすじ

 

夫と離婚し、息子・悠人と暮らす里枝は、ある日物静かな青年・谷口大佑と出会う

絵を描く趣味のある彼はスケッチブックや画材をこまめに買いにきていて、この町の色んな景色を切り取っていた

近所の人を交えた会話の中で「絵を見せる」という話題になった末、大佑は里枝にそのスケッチブックを見せにきた

そこには境内でサッカーをしている子どもたちが描かれていて、その中の一人が悠人に見えた

 

それから友達関係になった二人は、悠人も交えてさらに関係を深めていく

そして、それは大人の関係へと進展していく

そして二人はいつしか籍を入れ、悠人に新しい父親と妹・花ができることになったのである

 

だが、幸せな時間は長く続かず、悠人が大佑の職場を見学に来た際に事故が起きてします

その事故によって大佑は死んでしまい、それから1年経った頃、大佑の兄が里枝の元にやってきた

そこで遺影を見た兄は、「この男は大佑ではない」と言い、「まったくの別人だ」と言い出す

 

そこで里枝はかつて離婚調停で世話になった弁護士・城戸章良を頼ることにした

章良は大佑の身辺を洗い出し、戸籍交換を行なったのではないかと推測する

そして、大佑が交換をした時期に取り合ったのではないかと思われる詐欺師・小見浦を訪ねることになったのである

 

テーマ:塗り替えるべき過去

裏テーマ:塗り重ねるべき過去

 

■ひとこと感想

 

原作未読にて鑑賞

予告編の中で「戸籍の売買」にはふれていましたが、本編ではさらに踏み込んだ設定がありました

この役柄を真正面から描くこともすごいですが、このオファーを受けた妻夫木聡さんの役者魂も相当だったと思います

 

映画はミステリー仕立てではありますが、その根幹は「そうまでして生きる理由」を描いていて、ヒューマンドラマのカテゴリーになるのかなと思います

前半は「ある男」の現在軸を描き、中盤で「ある男」の背景を描き、後半で「ある男」の決断を描いていきます

この「ある男」についてのめり込んでいく章良が描かれ、その執着の意味がラストでわかるようになっています

 

戸籍交換や売買についてのリアルというよりは、そういったことまでして生きていかなければならない人々を描いていて、それが本人の行動から派生した行動の結果なら同情の余地はありませんが、背景にそれが組み込まれた人生ならば、縋りたくなる気持ちはわからなくもありません

「ある男」にそれをさせてしまう土壌というものは、我々が作ってきたものとも言えるのではないでしょうか

 

↓詳しいレビューはこちらから

【映画感想】ある男【後半:ネタバレあり】

 

■関連リンク

Yahoo!映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

https://movies.yahoo.co.jp/movie/378671/review/35caca76-326b-473d-a12d-d75cff7c2742/

 

公式HP:

https://movies.shochiku.co.jp/a-man/


ドント・ウォーリー・ダーリン

 

■オススメ度

 

奇妙な世界観の映画に興味がある人(★★★)

全時代的な封建社会を揶揄したドラマが好きな人(★★★)

 

■公式予告編

鑑賞日:2022.11.18(MOVIX京都)

 

■映画情報

 

原題:Don‘t Worry Darling

情報:2022年、アメリカ、122分、PG12

ジャンル:完璧な暮らしをしている「ある町」を描いたスリラー映画

 

監督:オリヴィア・ワイルド

脚本:ケイティ・シルバーマン

 

キャスト:

フローレンス・ピュー/Florence Pugh(アリス・チェンバーズ:献身的な若い妻)

ハリー・スタイルズ/Harry Styles(ジャック・チェンバーズ:仕事一筋のアリスの夫)

 

オリビア・ワイルド/Olivia Wilde(バニー:隣に住むアリスの友人)

ニック・クロール/Nick Kroll(ディーン:バニーの夫)

 

クリス・パイン/Chris Pine(フランク:シェリーの夫、ジャックの上司、「Victory Project」の創始者)

ジェンマ・チャン/Gemma Chan(シェリー:フランクの妻)

 

キキ・レイン/KiKi Layne(マーガレット・ワトキンス:町の輪を見出すアリスの友人)

Ari‘el Stachel(テッド:マーガレットの夫)

 

Douglas Smith(ビル・ジョンソン:新しく引っ越してきた男)

Sydney Chandler(バイオレット・ジョンソン:ビルの妻)

 

Kate Berlant(ペグ:アリスの友人の妊婦)

Asif Ali(ペーター:ペグの夫、ジャックの友人)

 

Timothy Simons(コリンズ:「Victory Project」を支える医師)

 

 

■映画の舞台

 

アメリカ:カリフォルニア州

ビクトリー

 

ロケ地:

アメリカ:ロサンゼルス

パーム・スプリングス/Palm Springs

https://maps.app.goo.gl/39VjAzfMF1fo97fT7?g_st=ic

 

The Kaufmann House

https://maps.app.goo.gl/vGLEM7iEwyTeSHz58?g_st=ic

 

■簡単なあらすじ

 

カリフォルニアの広大な砂漠地帯の中にあるビクトリーは、理想的な生活をする家族が有意義な時間を送っていた

町ではフランクがパーソナリティを務める放送が流れ、毎日どこかでパーティーが行われていた

 

そこに住人であるアリスとジャックの若い夫婦も完璧な生活を送っていて、夫が仕事に出ている間は妻同士が交流会を開いている

生活に不自由はなかったが、夫の仕事は極秘で、町のはずれには「従業員以外立ち入り禁止の区域」と、砂漠の向こうには「本部」と呼ばれる建物があった

 

あるパーティの日、アリスの友人であるマーガレットが言葉を投げかける

それは「この町から逃げなさい」というもので、それによって場の空気が凍ってしまう

彼女の夫テッドは彼女を制ししたものの、友人の豹変にアリスはただならぬ不安を感じ始めるのであった

 

テーマ:制御

裏テーマ:支配

 

■ひとこと感想

 

「ビクトリー計画」という正体不明の計画があって、男たちだけが謎の場所で働いている設定

しかも、その仕事は「世界を変える」ものというスローガンがありました

また、時折地震のようなものが起こり、地下で何かが起こっているという描写になっています

その地震に慣れている妻もいれば、頻発しているのに毎回ビビる人たちもいて、なんとなく設定が顔を覗かせていました

 

本作はネタバレしない方が良いタイプの作品で、どっぷりと「おかしな町」の「おかしなところ」を眺めていくのが面白いのだと思います

そんな中で「狂っていくアリス」を追いかけながら、「なぜ、彼女にだけそれが起こるのか」というところがミステリーになっています

 

映画はとんでもない方向に着地しますが、まずはネタバレなしで事の成り行きを眺めることをオススメいたします

でも、男性はちょっと不快に感じるかも知れません

 

↓詳しいレビューはこちらから

【映画感想】ドント・ウォーリー・ダーリン【後半:ネタバレあり】

 

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公式HP:

https://wwws.warnerbros.co.jp/dontworrydarling/

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投稿者 Hiroshi_Takata

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